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陽水の50年

さっきまで視ていたNHKの「陽水の50年」、よかった。
ほんとNHKっていい音楽番組つくるわ。

しかし、いい声してる。
そして余人がけっして真似することのできない洒落っ気。
リリー・フランキーが「大人の粋」と表現していたけど、たしかにそう思う。

あらためて聴き直して、個人的に”来た”2曲。

1.海へ来なさい(1979年)

ALBUM「スニーカーダンサー」収録。
陽水が作曲した曲じゃないけど、1970年代後半~1980年代中盤の時代の空気感をよく伝えている。
ほんと、こんな洒落っ気にあふれた曲がふつうに流れていた時代。
グルーヴィーなバックのうえで、ただよう陽水の色気ある歌声。
1983年洋楽ピーク説

2.最後のニュース(1989年)

これは来た。
淡々とした曲なのに、素通りもできずただ聴き入る。
こんな曲がニュース番組のエンディングに流れていた時代。(筑紫哲也NEWS23ED→誕生秘話
メディアも音楽界も、いまだ矜持を保っていた時代。

ときはバブル絶頂期。
これからはじまる”失われた30年”、劣化していくメディア、そして”粋”も、余裕さえも失っていった大人たち・・・。
そんな「哀しみ」をすでに感じとっていた予言歌にきこえる。

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KOKIA - 本当の音 [Hontou no Oto](2011年) LIVE 2014

世代もタイプも全然ちがうけど、
22年経って返されたアンサーソングにきこえて仕方がない。
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