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■ 蛸川温泉 「箱根園コテージ」 〔 Pick Up温泉 〕



<蛸川温泉「箱根園コテージ」>(箱根町元箱根140、8:00~10:00/12:00~23:00、1,000円、0460-83-1151)
オフィシャルHP

昭和62年開湯の箱根でいちばん新しい温泉、蛸川温泉は、ほとんど西武系の施設でしか入れません。有名なのは「箱根プリンスホテル」(「ザ・プリンス箱根」内に今年4月リニューアルした「箱根 湖畔の湯」)ですが、1,500円と高いので、1,000円で入れるここにしました。
なお、プリンスの奥にある「神山コテージ」も1,000円で入れますが夏期のみの営業です。

ふつう箱根園は県道75から桜井茶屋前を折れて「竜宮殿」の前右折のアプローチですが、箱根園コテージは県道75駒ヶ岳側から直接入った方がベター。芙蓉亭から湖尻方面に走りロープウェイをくぐった少し先の小道(看板あり)を左折するとPがあります。


【写真 上(左)】 芦ノ湖の海賊船
【写真 下(右)】 コテージの管理棟

Pから車輌通行止めの道を下るとすぐにコテージの管理棟があるのでここで受付。
浴場はコテージのなか、ログハウス風の建物で手前が男湯、奥が女湯。
12時ちょい前にいったところ、まだ湯張り中ということで箱根神社にお参りしてから13時頃再突入、で、たぶんこの日の一番湯。


【写真 上(左)】 脱衣所
【写真 下(右)】 洗い場から浴場

入ると脱衣所、扉をあけるとセパレート式洗い場×8、シャワーのみでプールの前室のよう。そこからさらに扉をあけて階段をくだるとようやく浴場に到着です。
アプローチにたっているのぼりや館内案内には”露天風呂”とありますが、立派な湯小屋のなかにある内湯です。(パンフには”屋根付温泉露天風呂”とある ^^ )
でも、三面採光で天井高く、窓は全面網戸なので風通しよくほとんど露天とかわりません。虫が入ってこないぶん露天より居ごこちがいいかも。
高台にあり南面が開けているので開放感があり、造作もシックないい浴場です。
日曜13時でこの快適な浴場を1時間近くも独占は贅沢でした。


【写真 上(左)】 浴槽1
【写真 下(右)】 浴槽2

湯小屋の中央にみかげ石枠タイル貼15人位のゆったりと入り心地いい浴槽をシンプルに配置。
手前から3本の側面注入(両端は適温中量、中のは熱湯少量)で奥の窓側2ケ所からの上面排湯+側面吸湯。浴槽まわりには石膏系のクリーム色の析出がでています。

ほぼ適温のお湯は、ごくわずかに懸濁し白い浮遊物、湯中の指先が青白く発光しています。するするほこほこの芒硝石膏味と弱い磯の香(たぶん消毒薬剤によるもの)とともに硫酸塩泉系のきしきしととろみが明瞭。相当な浴感と温まり感のある入りごたえのあるお湯で浴後は肌に張りがでてしっとり。


【写真 上(左)】 湯口
【写真 下(右)】 浴場からの眺め

循環湯ながらたぶん張り立ての一番湯だったので鮮度感は悪くなく、これで石膏系の甘い湯の香でもあれば、箱根でもかなり上位のお湯になるのでは?
箱根のなかでは、町営湯の花沢揚湯泉や湯本「金湯苑」などとともに、硫酸塩がもっともよく表現されているお湯かと思います。

箱根十七湯制覇を狙わなければ入らなかったかもしれませんが、予想外にいいお湯でけっこう満足しました。

Ca・Na-硫酸塩・塩化物泉 45.6℃、pH=7.9、湧出量不明、成分総計=1.078g/kg、Na^+=123mg/kg、Ca^2+=195、Fe^2+=0.64、Cl^-=109、SO_4^2-=548、HCO_3^-=47.4、陽イオン計=323、陰イオン計=706、メタほう酸=5.37 <H17.5.18分析> (源泉名:元箱根34号.37号.43号)

<温泉利用掲示> 加水:あり 加温:あり 循環装置使用:あり 消毒処理:あり
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■ 金谷温泉 「海辺の湯」



<金谷温泉「海辺の湯」> (千葉県富津市金谷525-17、10:00~20:30(土日祝9:00~21:30、750円(土日祝日:850円)、0439-69-8500)
オフィシャルHP

内房金谷に2007/1/20オープンした日帰り温泉施設。
大型ドライブイン「漁師料理かなや」が源泉を開発、敷地内に建設したものです。
Pは広く大型バス対応。Pのよこに足湯もあります。


【写真 上(左)】 足湯1
【写真 下(右)】 足湯2

1階は土産物屋、エレベーターであがった2Fが温泉施設。館内はなんとなく無機質ですが休憩所もあります。
脱衣所は狭め。海をのぞむ内湯は窓が広くて明るいですが、天井が低くてこもり気味。
露天はすぐ下が海で、対岸に三浦半島と背景に富士山、西向きで夕日がきれいななかなかの絶景シーサイド露天です。

内湯ゾーン奥の窓側に内湯(黒みかげ石枠タイル貼り10人以上)。左手手前にサウナとその奥に水風呂。扉の外に露天(同7-8人)。水風呂以外はすべて温泉。
水風呂は21℃くらいできもち懸濁。とろみもあってすこぶる入りごこちのいいもの。

日曜夕方にいったので常時20人以上と盛況。レジャー帰りのファミリーが目立ちます。
内湯手前にカラン11、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。


【写真 上(左)】 浴場入口
【写真 下(右)】 湯色

内湯・露天ともに黒みかげ石の湯口から熱湯大量投入で側溝への上面排湯。

内湯と露天では若干お湯のイメージがちがいます。
内湯は透明度70cmくらいの紅茶色。味不明で有機肥料臭にややなまったような匂い。ヌルすべととろみがありますが、露天よりよわいもの。
露天は透明度50cmくらいの黒湯で重曹味とかなり強い有機肥料臭。ヌル(ツル)すべととろみがあるものの、どこかひっかかるような独特な湯ざわりも加わります。
イメージ的には外房の「飯岡荘」にちかいものがあります。

独特なあとひき感のあるお湯で、なかなか脱出できません。
かなりつよい温まり感がありますが、浴後お肌つるつる爽快な黒湯らしい浴後感。
ネットで評判のいいお湯ですが、やはり予想以上の実力派かと・・・。

単なる黒湯とは明らかに質感が違うのは、やはりSO4系の存在がおおきいのかな?
関東周辺では異色のお湯なので、温泉好きにおすすめ。
ただし、週末午後は混みそうなので、それ以外が狙い目でしょう。
あと、「漁師料理かなや」の貝料理はなかなかいけます。

Na-炭酸水素塩・硫酸塩泉 泉温・pH・湧出量不明、イオン計=1329.9mg/kg 、Na^+=318.6mg/kg (79.39mval%)、NH^4+=6.9、Mg^2+=16.7、Ca^2+=31.4、Fe^2+=0.2、Cl^-=53.3 (8.67)、SO_4^2-=268.6 (32.24)、HCO_3^-=620.1 (58.59)、陽イオン計=384.5 (17.45mval)、陰イオン計=945.4 (17.33mval)、メタけい酸・メタほう酸=不明 <H17.4.12作成> (源泉名:不明)

〔 2008年1月入浴 〕
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