民話 語り手と聞き手が紡ぎあげる世界

語り手のわたしと聞き手のあなたが
一緒の時間、空間を過ごす。まさに一期一会。

「本屋さんで待ちあわせ」 その16 三浦 しをん

2017年12月22日 00時37分24秒 | 本の紹介(こんな本がある)
 「本屋さんで待ちあわせ」 その16 三浦 しをん  大和書房 2012年

 読まずにわかる『東海道四谷怪談』 その1
 第一夜 幕末迫る1825年に初演 P-130

 鶴屋南北が書いた『東海道四谷怪談』は、文政8年(1825年)に江戸の中村座ではじめて上演され、いまに至るまで、舞台を見る私たちを楽しませつづけている作品だ。
 1825年といえば、いまから184年まえ、つまり今年(2009年)は、『四谷怪談』誕生180周年でも185周年でもない。こんな中途半端な年に『四谷怪談』を取り上げてしまって恐縮なのだが、この作品、戯曲として文字で読んでもとてもおもしろい。

 不況で生活が苦しいさま、凶悪な犯罪が次々と起こる世相、それでもたくましく生きる人々の日常が活写されていて、現代に通じるものがある。というより、時代が変わっても人間の心理は変わらないのだなと、知らしめてくれる。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。