絵本と児童文学

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戦争と向き合う夏の10日間

2007-08-06 15:49:58 | 生活・教育・文化・社会
 夜明けがだんだん遅くなっている。日の出が4時40分ぐらいということなので、4時半ごろから空が白みかける。5時ごろには空が明るくなるが、このごろは朝曇っているので、柔らかな日差しで朝になる。その夜明けの時間帯は、ここ都市の住宅街なのだがヒヨドリなどの野鳥の声がひときわにぎわう。
 静寂に野鳥の鳴き声を耳にしながら、庭のベンチで朝刊を読むのも、暑い夏に涼しさを味わえるの至福の時間でもある。

 広島に原爆投下された、原爆の日である。ふと「被爆の日」とはいわないのはどうしてか、などと頭を去来した。今年も広島平和記念式典をテレビで見て、感慨をめぐらしたのだった。秋葉市長の広島平和宣言は、核拡散がとどまらない状況をふまえ、これまでより政府に対して踏み込んだ内容であった。
 このところ被爆体験者が絵を描いて記録するという報道(昨年のNHKの特集番組でも)何回か見て、感心している。わたしはその絵が、記録としてだけではなく、真実を訴える力を持っているように受け止めている。昨日の朝のテレビ(NHKおはようにっぽん)では脚本家の早川暁氏が、その絵に文章を添えて絵本を作ると、特集されていた。来年の発行をめどに、数カ国語にして完成させる企画だという。
 被爆国として、核の恐ろしさとそれを使う人類の愚かさを、世界中の人に伝わるような多様な表現で、粘り強く継続しなければならない。
 敗戦の15日までの10日間は、メディアを通して集中的に戦争向き合い平和を考える期間となる。今年もどんな企画が用意されているか、期待をしている。夏の暑さとともに短期間であっても、日本の負の遺産と向き合い、戦後戦争をしない時代に暮らしてきたことの意味を考えることにしているのだ。

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