絵本と児童文学

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キャラが濃いって?

2010-03-28 18:33:43 | 当世世間事情
 高校生のコーラスを聞いた際、受付そばの掲示板に、なごやかな高校生活を垣間見る掲示があった。いまどきの若者が人間をどう見るか面白いと思いメモをしてみた。項目の後に、どうやら教員のようだが(生徒かもしれない)、名前が書かれていた。
*キャラが濃い人
*ボケ担当
*ツッコミ担当
*長生きしそうな人
*いやし系な人
*しっかり者は
*面白い人
*ペットにしたい人
*笑顔がステキな人
 わたしにはキャラが濃い人、とは意味が分からない。個性的で存在感があるということなのだろうか。麻生氏が首相のとき「キャラが立つ」といった発言をしたような記憶がある。その場合目立ちたがり屋ぐらいに解釈した。長生きしそうな人、とはたぶん比喩的表現なのかと推察して面白い言い方と思った。のんびり、マイペースという感じなのかな。高校生が人間を見る切り口の言葉として興味深かった。

 ところで、わたしは10年ぐらい前「かわいい」といわれた時、そのニュアンスをおおよそ知っていながらも「子どもじゃないんだけどな・・・」といったものだった。今じゃカワイイという言葉は、日本が発信するコンテンツ産業にもなって欧米から関心が高くなっている。
 それから「いやし系」といわれて「うん、いやらし系だって」と冗談で返したたら、あわてて「いや、いやし系で、いい意味ですよ」と、返ってきた。
 高校生の掲示を見て、言葉は生きていて変化するし、それがゆえにジェネレーションギャップのやり取りを、思い出したのだった。

高校のコーラスを聴く

2010-03-27 18:08:28 | 音楽
 昨日は用事があって電車で出かけたが、その行動の流れで予定外に高校のコーラスを聴いた。プログラムを見て、1部だけで帰ろうと思って聴き始めたら、最後の高校の校歌からコーラス部の卒業生を送るセレモニーまで、いわば関係者向けの歌まで聴いたのだった。それは興味深く演奏のレベルも高いものだったからだ。
 共学校であるが、1,2年生9人での女性コーラスだ。3人ずつの3部合唱なので、一人ひとりの声と音程など歌そのものが問われる。見方によっては厳しくもある。
 しかしボイストレーナーがいるせいか、しっかりした声を出していた。ソプラノはどこの合唱団にも声を出せる人はいるものだが、そのコーラス部にはアルトに珍しいぐらい低音をしっかりした声と音程で歌える人がいたので、ハーモニーとして安定感をかもし出していた。
 第1部は女性合唱組曲、2部はポップスステージとして、今歌手によって歌われている曲をコーラスにしたものだ。なじんでいる歌のせいか弾んで生き生き歌ったっていた。しかしもとの歌い手の歌い方が見え隠れしていた感じだった。元の歌い手と距離を置き、ベルカントの発声であるコーラスの歌として、曲の表現をするのがいいと思ったが、独自な解釈と声の表現が難しいことなのだろう。このところクラッシクの歌い手がポピューラー分野を歌うのを、クラッシカルクロスオーバーといっているようだ。そんなことが頭をよぎったのだった。
 3部は、1年間の軌跡としてコンクール出場曲など4曲は、声も表現も充実して聴き応えがあった。
 高校生の女性の声のコーラスは、澄んだみずみずしい感じで発見が多くあった。これまでコーラスのコンサートは、そうとう聴いていたはずだが、高校生のそれは初めてだったことに気づき、われながら不思議だった。
 帰宅時間が遅くなったが、すがすがしい気持ちで大事なものを得た思いの夜となった。


虐待死の絵本

2010-03-19 22:35:51 | 子ども・子育て・保育
 虐待死あるいは虐待殺人が、このところ連続して報道されている。ずばり虐待死を扱った絵本を紹介しよう。
 内田麟太郎作味戸ケイコ絵の『うまれてきたんだよ』(解放出版社 08年10月20日)である。内田鱗太郎は詩人でもあるが、絵本作者としてたくさんの絵本を書いている。どちらかというとナンセンス分野の絵本が、多くの人に受け入れられているのではないだろうか。
 わたしもそんな思いだった作者に対して「おや?」と、いう思いで手にした。A5の30ページの薄さと文字が少ないことから、装丁だけでは乳児向けと思われそうだ。現に乳児向け絵本コーナーに置かれている図書館が、あったほどだ。
 絵は色鉛筆で丁寧に描かれ、短い言葉の想像を膨らませてくれるよう、よく描かれている。表紙は、白色に絵がグレーを基調に陰影をつけた、うなだれ打ちひしがれた一人ぼっちの幼子がタイトルの下に、全面からしたら上の端の方にある。それ自体が内容を暗示していると読み取れる。ページをめくってみよう。

 ぼく うまれたんだって。

 さんねんで しんだんだって。

 おなかを すかし、とじこめられて いたんだって。
 ひもじくて かみを たべていたんだって。

 しゃべらなかったんだって。
 
 ゆめに おこされ ふるえていたんだって。

 けものの こえで ほえていたんだって。

 あれは なに?
 なにを してるの?

 というように展開していく。この本の内容とテーマからして、おそらく小学生中学年から大人が、誰かに読み聞かせをしてもらったら、心震えるような衝撃を受ける絵本である。
 大人が手にとってさっと文字だけを追って読んでしまうと、絵本の持っているメッセージ性に触れずにやり過ごしてしまう可能性が大きい。それではもったいない絵本である。
 乳幼児検診等の際、いくつか読む本の中にさりげなく入れて、親に読み聞かせをするのもよいだろう。
 読み聞かせのしかたは、ページごとに間をおくのではなく、連続させながら絵を読み取れるぐらいの間をとったり、内容の展開にそって声の表現を変えることも、絵本のメッセージ性を深く感じ取ることが出来るだろう。

モンキチョウがやってきた

2010-03-16 21:26:26 | 身辺のこと・自然
 夜は雨と強風だったようだ。庭の鉢が倒れ、池の水が増えていた。
 昼は温度が上がったが、隣の市が25.1℃と報道だったで、ここもおそらく20℃前後だったのだろう、暑いぐらいだった。庭にモンキチョウが立ち寄っていった。暑さに浮かれて飛んだのだろうが、生き物は自然現象にそって行動するものだ。すでに成虫になっているということは、寒いときどうしているのだろう。
 池のフナがゆうゆうと泳ぐ姿が見られたのも、水温が上がったせいだろうが、久しぶりだ。

 3月になったら、わたしが通っているテニスコートの周辺一面にイヌフグリが可憐な花をつけた。オドリコソウは5センチほどまで伸びた。道すがらの生垣のレンギョウの花の黄色がくっきりしている。ハクモクレンも今が盛りである。向かいの家のモモの花は、最盛期が済んだので寂しくなった。
 わが家に来る野鳥は、3月になって暖かくなったせいか、メジロの姿が見えなくなった。モモの花を渡っているのか、それとも移動したのだろうか。ヒヨドリとムクドリはまだ立ち寄っているが、最近スズメの姿が見えるようになった。それから近所の庭に立ち寄った、ウグイスの鳴き声が聞こえた。

 花粉が多いので、テニスはマスクをしてやって被害を少なくしているが、ウォーキングをひかえて、1日中家にこもっていることが多い。まだしばらくの辛抱である。

保険で禁煙治療

2010-03-06 21:46:24 | 当世世間事情
■保険で禁煙治療

 ある病院に「保険で禁煙治療」とあった。喫煙は、ニコチン依存でいくつかのガンの直接の原因になっている。禁煙治療に保険で受診可能とのことだから、病気ということである。掲示板には治療過程の概略があり、禁煙完了者が81%とのこと。治療効果が高い方ではないだろうか。

■大学の広告
 定員割れの大学が増加傾向にあることもあってか、数年前から大学の広告が新聞電車等に多くなっている。ラジオでCMを流している大学もある。
 1月には愛知県の電車の車内広告に、東北地域の国立大学の工学部広告があったので驚いた。工学部が学募低調なので、工学単科大学が大学名から工業をとった大学名に変えて文系学部も設置した大学がわたしの知っている限りでも、東京と愛知にある。工学部が定員割れで減員している大学もあると聞く。