小林多喜二の『蟹工船』の文庫が売れているのは、様々なメディアを通して知ることとなりましたが、そのようになったきっかけの一つにマンガがあったということでした。
06年11月に銀座出版社から発行された『マンガ蟹工船』を取り寄せました。作画は、藤生ゴウでした。
彼はある時期に隣に住んでいて、お邪魔したことがありました。裁判の被告人の顔を書くぐらい、腕の立つイラストレーターです。仕事をした本を紙袋いっぱいいただいたことがあり、分野が多岐にわたります。虫や魚の精密な絵から精緻な歴史上の人物がなど、驚いたものでした。マンガというか劇画も描くことがわかりました。この本は6月20日で6刷、かなり読まれているということです。
もう一つのマンガがありました。『まんがで読破・蟹工船』(07年10月 イースト・プレス発行)です。文庫本大で、いわゆる近代文学をたくさんマンガにしています。
わたしはマンガを読むのが苦手なので、ほとんど読んだことはありません。しかしこのマンガを読み比べましたら、前者の方がはるかに文学作品を崩していないものでした。後者は作画が特定していなく、顔の絵が多く状況などの想像がかき立てられるものではありません。
ところでわたしは原作を最初は高校時代に読み、その後いくつかの年齢の時に読んでいます。生まれ育ったところのためにイデオロギーだけではなく、漁場の様子など子ども時代に聞いたことがあります。職業は漁業ではなかったが、防寒着にアザラシの皮が使われているものを見たことがあります。『蟹工船』は北方の漁業としても想像ができました。
映画は子ども時代に見た記憶があるが、寒さ、過酷な労働、不条理、怖いといった思いをしたものでした。それに自分だったらどうしよう、その時代に生きていなくてよかった、といったことも考えたのでした。
06年11月に銀座出版社から発行された『マンガ蟹工船』を取り寄せました。作画は、藤生ゴウでした。
彼はある時期に隣に住んでいて、お邪魔したことがありました。裁判の被告人の顔を書くぐらい、腕の立つイラストレーターです。仕事をした本を紙袋いっぱいいただいたことがあり、分野が多岐にわたります。虫や魚の精密な絵から精緻な歴史上の人物がなど、驚いたものでした。マンガというか劇画も描くことがわかりました。この本は6月20日で6刷、かなり読まれているということです。
もう一つのマンガがありました。『まんがで読破・蟹工船』(07年10月 イースト・プレス発行)です。文庫本大で、いわゆる近代文学をたくさんマンガにしています。
わたしはマンガを読むのが苦手なので、ほとんど読んだことはありません。しかしこのマンガを読み比べましたら、前者の方がはるかに文学作品を崩していないものでした。後者は作画が特定していなく、顔の絵が多く状況などの想像がかき立てられるものではありません。
ところでわたしは原作を最初は高校時代に読み、その後いくつかの年齢の時に読んでいます。生まれ育ったところのためにイデオロギーだけではなく、漁場の様子など子ども時代に聞いたことがあります。職業は漁業ではなかったが、防寒着にアザラシの皮が使われているものを見たことがあります。『蟹工船』は北方の漁業としても想像ができました。
映画は子ども時代に見た記憶があるが、寒さ、過酷な労働、不条理、怖いといった思いをしたものでした。それに自分だったらどうしよう、その時代に生きていなくてよかった、といったことも考えたのでした。