郵政民営化をテーマにした選挙で、それに反対したため自民党を除名されて無所属だった平沼を除いた11人の議員を、安倍自民党総裁が復党を決めた。
27日(月)のNHKの夜7時のニュースは、トップで10分を費やして報道した。通常の事柄を報道するだけのニュースは3分が標準である。トップでも5分を超えるぐらいであるのに、10分とは重大ニュース扱いである。ニュースで高視聴率のこの番組は、公共放送の中立性のニュースという思い込みで多くの人は聞いているだろ。ところがこのニュースは、政府としての世論の舵取りになる報道をたびたびしている。今回の報道振りも、それを証明したような思いである。
翌日の新聞では『朝日』は1面に4段見出しだったものの左端にわずかの記事にし、2面の「時時刻刻」という解説記事として詳しく多面的に取り扱っていた。安倍首相を表に出さないように進行させた、小泉路線との決別でもある、無所属では手に入らない政党助成金・献金を受ける財政事情があるといった内容である。ことの本質が分かりやすいよう、分量の多い記事にしていた。ちなみに1面トップは、大学の入学辞退者への授業料返還を最高裁が判断を下したことに、紙面の多くを割いていた。
『毎日』は1面トップで「11議員復党了承」と横1段見出しと縦5段見出の大きな扱いである。さらに5面に半面ぐらいの解説記事である。『毎日』1面の記事は、トップ記事に多くを割かないで2つを半面ずつにして割付をするのを標準としている。もうひとつの記事はタウンミーティングの、いわゆるやらせ問題だった。
『読売』は1面のほとんどをこの記事に割いて、しかも平沼のことを大きく写真も使って扱っていた。わたしはこの記事を読まなかったので、詳細は触れられない。『読売』は、自民党の総務会での話題や政調会長の個人的発言等を、あたかもスクープ記事のように紙面を作ることがたびたびである。たとえば1月のこのコラムで扱った、義務教育引き下げ問題のように、である。世界最大の発行部数(1000万部)を誇るこの新聞は、政権党のオピニオンリーダーとしての役割を担っているのだろう。
わたしが読んだ週刊誌では、『週刊朝日』(12月8日号)が安倍の判断前の文章であるが、この問題に精通しているジャーナリスト上杉隆が「そんなことなら血税を返せ!」として、769億円をかけて選挙をした小泉改革とはなんだったのか、という切り口で4ページを割いたものでなかなか面白い。
『AERA』(12月4日号)は、「『平沼外し』は茶番だ」というタイトルで、中川幹事長と平沼はお互いに筋を通しているようだがだまされてはいけないとうリードで、自民党の党内事情を中心にまとめている。
27日(月)のNHKの夜7時のニュースは、トップで10分を費やして報道した。通常の事柄を報道するだけのニュースは3分が標準である。トップでも5分を超えるぐらいであるのに、10分とは重大ニュース扱いである。ニュースで高視聴率のこの番組は、公共放送の中立性のニュースという思い込みで多くの人は聞いているだろ。ところがこのニュースは、政府としての世論の舵取りになる報道をたびたびしている。今回の報道振りも、それを証明したような思いである。
翌日の新聞では『朝日』は1面に4段見出しだったものの左端にわずかの記事にし、2面の「時時刻刻」という解説記事として詳しく多面的に取り扱っていた。安倍首相を表に出さないように進行させた、小泉路線との決別でもある、無所属では手に入らない政党助成金・献金を受ける財政事情があるといった内容である。ことの本質が分かりやすいよう、分量の多い記事にしていた。ちなみに1面トップは、大学の入学辞退者への授業料返還を最高裁が判断を下したことに、紙面の多くを割いていた。
『毎日』は1面トップで「11議員復党了承」と横1段見出しと縦5段見出の大きな扱いである。さらに5面に半面ぐらいの解説記事である。『毎日』1面の記事は、トップ記事に多くを割かないで2つを半面ずつにして割付をするのを標準としている。もうひとつの記事はタウンミーティングの、いわゆるやらせ問題だった。
『読売』は1面のほとんどをこの記事に割いて、しかも平沼のことを大きく写真も使って扱っていた。わたしはこの記事を読まなかったので、詳細は触れられない。『読売』は、自民党の総務会での話題や政調会長の個人的発言等を、あたかもスクープ記事のように紙面を作ることがたびたびである。たとえば1月のこのコラムで扱った、義務教育引き下げ問題のように、である。世界最大の発行部数(1000万部)を誇るこの新聞は、政権党のオピニオンリーダーとしての役割を担っているのだろう。
わたしが読んだ週刊誌では、『週刊朝日』(12月8日号)が安倍の判断前の文章であるが、この問題に精通しているジャーナリスト上杉隆が「そんなことなら血税を返せ!」として、769億円をかけて選挙をした小泉改革とはなんだったのか、という切り口で4ページを割いたものでなかなか面白い。
『AERA』(12月4日号)は、「『平沼外し』は茶番だ」というタイトルで、中川幹事長と平沼はお互いに筋を通しているようだがだまされてはいけないとうリードで、自民党の党内事情を中心にまとめている。