絵本と児童文学

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J1第30節 J2第47節勝敗と観客数

2009-10-25 20:26:45 | サッカー
■J1第29節(10月24日・土、25日・日)
 <勝敗と観客数>             <順位>    <勝ち点>
柏-山形   (0-1)   9946     ①川崎      55
京都-大分  (1-1) 14832     ②鹿島      54
神戸-新潟  (1-0) 11463     ③G大阪     51
鹿島-千葉  (3-0) 18887
川崎-広島  (7-0) 18946
名古屋-磐田 (3-3) 15578
G大阪-横浜マ(0-0) 20213     ⑯柏       27
浦和-大宮  (0-3) 43746      ⑰千葉     24    
清水-FC東京(1-2) 19275      ⑱大分      20
*左のクラブがホーム。

■J2第47節(10月24日・土、25日・日)
 <勝敗と観客数>             <順位>    <勝ち点>
栃木-徳島   (0-0)  2618     ①C大阪     98
熊本-湘南   (1-0)  2835     ②仙台      96
仙台-札幌   (1-0) 16515
草津-岡山   (2-1)  3556
東京V-福岡  (1-0)  4133
横浜FC-C大阪(0-3)  3584
富山-水戸   (2-3)  3891     ⑯横浜FC    37
岐阜-愛媛   (3-3)  7816     ⑰栃木      37
鳥栖-甲府   (1-2)  5831     ⑱岡山      35
*左のクラブがホーム。

まだアサガオが咲いている

2009-10-24 16:35:16 | 身辺のこと・自然
 朝方ヒヨドリが電線を飛び交い、甲高い声でにぎわうようになった。スズメも時折立ち寄りエノコログサなどの実をついばんでいく。紅葉と落葉は、都市の住宅街ではゆっくり11月頃やってくる。しかしそれとて庭の落ち葉掃きの軽減のため、植木屋さんの刈り込みをする場合が多い。わが家のヤマボウシはほぼ落葉を終え、これからはシャラが始まる。
 わが家のささやかな庭は、雑草を楽しむ。今年からエノコログサが少し生えたし、イヌタデは旬が済んで勢いは薄れたものの赤紫の実がたくさんある。これは俗称アカマンマといわれ、昔の子どもはままごとに使ったものだ。
 ジュズダマの実が硬くこげ茶色になった。そのそばで白いアサガオが、葉が黄色になりつつありながらも、まだきょうも4輪咲いている。近くの温度計が13℃で秋が深まってきているのに。
 このアサガオは落ちた種で生えたもので、8月中旬頃から咲き始め、いまだにたくましく花をつけている。温度低く曇りのためか、昼が過ぎても咲いたままだ。季節はずれのアサガオの花には、これまでにない楽しみをもらっている。

日本の歌のCDを聴く

2009-10-23 17:18:44 | 音楽
 音楽を聴くのはもっぱらクラッシックが中心だが、これまで年代によって夢中になる分野が変わるので、多岐にわたって聴いている。4月からは、あるきっかけから日本の歌を聴くようになり、気がつけばこの間だけでCDが20枚ほど増えている。
 音が気に入っているので、昔の家具のような大きなステレオに、CDを聴く付属品を接続している。そのために100枚収納できるので、聴きたいCDを選択して聴ける。

 日本の歌、この場合子どもの歌(唱歌、童謡も含む)、日本歌曲である。放送等では叙情歌という呼称をする場合が多い。歌うのは、子どもの歌系の歌手(眞理ヨシコ、芹洋子、安田祥子・由紀さおりなど)、ダークダックスなどグループ、オペラやリードを歌う声楽家も多くの人が歌っている。とくに声楽家は、甘美な声でメロデーラインをしっかり聞かせてくれる。
 ところがわたしがこの間収集したCDには、これまでの日本の歌に対するとらえ方を変えるほどの歌を聴くことができた。クラッシックで習練した声で、曲の解釈を丁寧にして表現する歌である。
 CDなので同じ人が20曲ぐらい連続したのを聴くと、歌によってメロデーが違うのだが、だんだん曲の違いが薄れ、とかく同じように聴こえるようになることが多い。

 わたしが今傾倒して聴いている声楽家のひとりは、福島明也である。CDは「歌は美しかった・ラジオの時代」で、戦前の国民歌謡、戦後のラジオ歌謡を歌っている。音域が広く柔らかくたっぷりした声量で、バリトンの声の幅を持った表現を聞かせてくれる。イタリア留学をしていたこともあり、わたし流に言えばイタリア系の声である。
 曲は戦前のものは「朝だ元気で」「隣組」椰子の実」などで、ラジオ歌謡は「山小屋の灯」「さくら貝の歌」「山のけむり」「雪の降る街を」といったものである。ちなみに氏は、今年のN響の「第9」のソリストである。

 次に小松英典(バリトン)である。氏は歌の解釈の掘り下げが深く、とくにピアニッシモの声が美しく丁寧な表現をする。曲は「椰子の実」「ゴンドラの唄」「おぼろ月夜」「「出船」「あわて床屋」「カチューシャの唄」などである。
 日本の歌はメランコリーなものが多いが、その表現の勘所を押さえている感じである。これはドイツリード専門にしていることと関係があるのではないか。

 さらに河野克典(バリトン)がすごい。CDは「この道-ふるさとの歌」だが、持っている声量を出し切らないで、柔らかい声で余裕を感じさせる表現をしている。歌のフレーズでピアニッシモにもっていく表現が、なんともいわれずよいのである。曲は「荒城の月」「赤とんぼ」「この道」「初恋」「ふるさと」といった、よく知られたものだ。国民的歌になって郷愁を誘う「ふるさと」が、明るく格調高く表現されているのに、発見があった。
 氏はドイツリードのCDをいくつか出しているが、「冬の旅は」を聴いたが、ドイツ人が歌っているといってもよいぐらいなのに、驚いた。「冬の旅」はかつてドイツ人のものでは、ディスカウ、ホッター、ヘルマンプライを聴いている。この3人の中ではヘルマンプライが好きである。

 このようにみてくると、日本の歌はメランコリーなものが多いので、ドイツリードを専門にしている人が、作品の深いところを表現するようである。
 なお、日本歌曲コンクールが第20回となっている。そのようなことが、声楽家がヨーロッパの発声と歌をベースに専門性を高めながらも、日本の歌を正面にすえて取り組むようになり、質の高い表現をする人を増やしているのではないだろうか。

J2 第46節勝敗と観客数

2009-10-22 15:32:08 | サッカー
■J2第46節(10月21日・水)
 <勝敗と観客数>             <順位>    <勝ち点>
札幌-栃木  (1-0)  5112      ①C大阪     95
仙台-草津  (2-0) 11009      ②仙台      93
水戸-熊本  (0-1)  1408      ③湘南      90
湘南-鳥栖  (1-0)  8216
甲府-横浜FC(0-1) 10501
岡山-東京V (0-2)  5674
徳島-C大阪 (0-0)  3554      ⑯横浜FC    37
愛媛-富山  (1-0)  1633      ⑰栃木      36
福岡-岐阜  (1-0)  3004      ⑱岡山      35
*左のクラブがホーム。


J1第29節 J2第45節勝敗と観客数

2009-10-21 15:05:13 | サッカー
■J1第29節(10月17日・土、18日・日)
 <勝敗と観客数>             <順位>   <勝ち点>
山形-神戸  (1-0) 10029     ①川崎      52
大宮-川崎  (2-3) 42346     ②鹿島      51
FC東京-柏 (4-0) 28235      ③G大阪     50
横浜マ-名古屋(2-1) 22046
新潟-浦和  (0-1) 39963
磐田-鹿島  (0-0) 14126
広島-G大阪 (2-2) 22180     ⑯柏       27
千葉-京都  (1-1) 13389     ⑰千葉      24
大分-清水  (2-1) 18264     ⑱大分      19
*左のクラブがホーム。

■J2第45節(10月17日・土、18・日)
 <勝敗と観客数>             <順位>    <勝ち点>
草津-岐阜  (1-0)  4610     ①C大阪     94
徳島-札幌  (3-0)  4096     ②仙台      90
栃木-甲府  (1-2)  5030     ③甲府      88
東京V-水戸 (2-0)  9076
横浜FC-岡山(2-1)  2178
富山-湘南  (0-3)  5015
C大阪-愛媛 (3-1)  9003     ⑯栃木      36
鳥栖-仙台  (1-1)  6338     ⑰岡山      35
熊本-福岡  (0-1) 12730     ⑱横浜FC    34
*左のクラブがホーム。

早々年賀状印刷案内

2009-10-09 07:11:54 | 当世世間事情
■幸福の科学の資金
 8月の衆院選で全選挙区に立候補を立てた宗教・幸福の科学を母体とする幸福実現党は、供託金数億という報道をどこかで読んでいた。ところが実際は11億円だったことが、週刊朝日10月2日号に載っていた。
 得票は、小選挙区で100万票、比例区で46万票だった。宗教団体そのものが選挙に取り組むことは、宗教団体の実態を示すことになるので、重大な決断なはずだ。
 来年の参院選にも出るという報道もあるが、供託金の用意があるのだろうし、潤沢な資金に感心するとともに、規模拡大傾向にあるのかと推測してしまう。

■住宅の新しい傾向
 わが家から10分ほどのところで、大手ハウスメーカによる住宅販売をしているのでその住宅を見た。いわゆる建売住宅だが、新しい傾向に気づいた。
 都市ゆえに土地はおそらく30坪を切る広さである。そのようなこともあってか、家ごとの塀がなく、家の周辺のわずかなスペースに樹木と草花を植え芝生にしている。本来戸建は独立性が特徴なのだが、狭い土地を植え込みや塀でしきることが出来ないので、戸数を増やし低額に押さえるために、隣近所とほどよりつながりを持つように設計かもしれない。
 建物の壁がベージュ色の吹き付けである。かつては吹きつけがベーシックであったが、このところはタイルやタイルを模した化粧版が多かったので、意外だった。しかも屋根が、20度から30度傾斜の切妻である。都市の密集した住宅は、日照のこともあり寄棟が圧倒的多いのだ。
 壁がベージュの吹き付けで、屋根が傾斜のある切妻、そして緑を配している、なかなかシックでおしゃれである。しかし家の距離が近いので、家庭同士の距離のとり方が難しいだろうな。

■ハロウィン
 9月中旬の書店に、来年のカレンダーと手帳が販売されていて、その早さに驚いた。それに9月下旬には、商店街はハローインのカボチャで出来た顔等で装飾を始めた。ハロウィンのグッズの販売も始まっている。
 わが家には年賀状の印刷の案内もすでに届いている。競争に勝つために早くから動き出すということだが、消費者はその気になれない時からやると色あせるということにならないだろうか。

J2 第44節勝敗と観客数

2009-10-08 14:58:32 | サッカー
■J2第44節(10月7日・水)
 <勝敗と観客数>             <順位>    <勝ち点>
札幌-C大阪  (0-1)  7035   ①C大阪     91
仙台-横浜FC (1-0) 10228   ②仙台      89
草津-鳥栖   (0-1)  1579   ③甲府      85
湘南-徳島   (1-0)  3301
甲府-水戸   (2-0)  5582
岐阜-東京V  (1-1)  1791   ⑯栃木      36
岡山-栃木   (0-1)   615   ⑰岡山      35
福岡-富山   (1-1)  2869   ⑱FC横浜    31
*愛媛-熊本は、台風18号でコンデション不良のため延期。
*左のクラブがホーム。

■J1第25節(9月12日・土)中断した再試合
鹿島-川崎   (3-2) 22323
*この試合は、後半29分で豪雨ため中断したので、その状態から試合を再開した。
*左側のクラブがホーム。

J1第28節 J2第43節勝敗と観客数

2009-10-07 07:47:12 | サッカー
■J1第28節(10月3日・土、4日・日)
 <勝敗と観客数>              <順位>   <勝ち点>
山形-大分   (0-0)  8011      ①清水     50
浦和-千葉   (3-1) 38634      ②鹿島     50
柏-磐田    (1-2)  8514       ③G大阪    49
清水-広島   (1-1) 18205
神戸-京都   (1-1) 11127
鹿島-新潟   (0-1) 19288
川崎-横浜マ  (2-0) 19951      ⑯柏       27
名古屋-FC東京(1-2) 13796      ⑰千葉     23
G大阪-大宮  (4-1) 17758       ⑱大分     16
*左側クラブがホーム。
*鹿島、川崎は試合数が1試合少ない。

■J2第43節(10月3日・土、4日・日)
 <勝敗と観客数>             <順位>    <勝ち点>
水戸-徳島   (0-3)  1595     ①C大阪     88
栃木-愛媛   (1-1)  2411     ②仙台      86
湘南-岡山   (3-1)  5872     ③甲府      82
C大阪-福岡  (0-0)  8553
東京V-甲府  (0-1)  7850
横浜FC-草津 (1-2)  3333
富山-仙台   (2-3)  5520     ⑯岡山      35
鳥栖-岐阜   (1-0)  6011     ⑰栃木      33
熊本-札幌  (0-0)   4140     ⑱横浜FC    31
*左のクラブがホーム。

NHK・「これからの、日本」-鳩山新政権に問う

2009-10-05 16:14:21 | 生活・教育・文化・社会
 NHKの報道番組は、印象としてだが時事や社会や政治にかかわる内容が少なくなったようだ。「NHKスペシャル」「ETV特集」といった番組の、内容と頻度についてである。しかし土曜日22時からの「追跡AtoZ」があるし、これらの内容を削減していないかもしれない。それに「クローズアップ現代」が、アップトディの内容をコンパクトに継続して報道していることからしても。

 3日(土)NHKテレビの「日本の、これから」-鳩山政権に問う-を20時から22時50分を見た。
 これはおおよそ隔月の頻度で、一般参加者からの討論をベースに視聴者からの賛成反対などのデータも取りながらのライブ番組である。ライブといってもVTRを用意しているし、おおよそのシナリオは用意されている。コンセプトは事柄を単純化して異なる意見を検討する、ということのようだ。どちらかというと予定調和的に進行させようと、司会の瞬発力による舵取りが問われることでもある。

 民主党政権の公約等についてだった。民主党は内閣府副大臣の吉川元久、大塚耕平が答弁側にいた。若くてシャープでなかなか力のある政治家である。民主党は30代から40代の若手は力のある人が多い。これらの人は、これまでの政治家像とまるで違うもので、日本の政治家が政策通でなければだめ、という好ましい方向にあると期待感が膨らむ。
 コメンテータは山口二郎(北大)、片山善博(慶大)、宮台真司(首都大)、石原信雄(元官房副長官)、勝間和代(経済評論家)と、無用な対抗心をむき出しにしたりしないで内容だけシンプルに発言する人たちだった。
 会場の発言者もぶちこわし的人がいなく、わたしとしては珍しくこの番組を好意的に聴いた。

 ついでに触れるが、8月15日(土)におこなわれた「日本の、これから」-核-は、核武装論を声高に発言する数人に終盤に圧倒された感じになってしまった。
 オバマが核兵器削減という画期的発言をしたのを契機に、被爆国であり非核三原則を国内外で認知されている日本だが、北朝鮮のミサイル発射、核実験という状況で、タイムリーだと思って企画したのだろう。
 一般的には核武装論はタブーと思っているが、この日の番組はNHKテレビというメディアで堂々と核武装論を展開する機会を与えてしまった。もっとも核武装論は、タカ派グループにより雑誌等の論壇でも堂々と展開しているのだ。
 日本が被爆国として核を許してはいけないが、かりに核武装の道を歩むようになるということは、IAEA(国際原子力機構)を脱退し日本の核武装を警戒しているアメリカとの関係は悪化し近隣諸国との緊張を作ることになる。それは輸出にウエイトをおいている、日本の経済が立ち行かなくなることを意味するのだ。日本は平和主義であるとことが認知されているからこそ、国際的信頼が厚いのである。日本が核に傾斜をかけるだけで、国際的孤立で国益を損なうことは明瞭なのだ。
 核武装論は、とっくになくなっている東西冷戦構図を前提に偏狭なナショナリズムによって「国家としての誇りを持とう」という、憲法に反することであるとともに日本として必要な国際協調主義と相容れないものである。



 さて、4日(日)は、21時から90分間の「NHKスッペシャル・子どもたちを守るセーフティネット」をみた。学校の個人負担費用がなく学習条件が整わない、さては高校の授業料を本人がアルバイトで稼ぎださなければならない、貧困で食事にありつけない、医療にアクセス出来ないなど、貧困が子どもを脅かしている状況をVTRで紹介しそれにコメントを加え、政府としてどう対応するか、という内容だった。
 新聞や本ですでに読んで理解しているつもりだが、映像による伝達によりわたしの想像をはるかに超える貧困におかれている子どもたちに、唖然としたのだった。これまで政治がこういった問題に対応してこなかったことに、憤りを覚えた。日本社会の疲弊を確認した思いだ。
 パネルディスかションのように進行したが、山井和則(厚生労働大臣政務官)、新浪剛史(ローソン社長)、神野直彦(関西学院)、湯浅誠(半貧困ネットワーク)であった。
 なお、司会がアナウンサーの町永俊雄である。町永氏は「福祉ネットワーク」を担当しているが、わたしはかねてから有能なアナ3人の一人だと思っている人である。

登山入門

2009-10-02 06:51:20 | 旅行
 昨日は、昔の同僚の友人の誘いを受けて、高尾山に出かけた。
 前日閉店間近なアウトドア専門店に入り、靴や帽子などを買った。靴だけはよいものを、といわれたので足のサイズの関係もあり高額のものになった。にわか登山者であり、その道への「はじめの一歩」でもある。前日には、子ども時代の遠足のような気持ちが高揚感があった。

 さいわいに前日の雨が上がり、家を8時に出かける。
 高尾山は都心から西に1時間余りに位置し、昔からの山岳信仰の山で、中腹に薬王院という寺院と付随した建物がある。そこまではケーブルでもいけるが、それを使わず登りは、比較的平坦なコースを選んだ。
 途中で行くかのほこらなどに小さな仏像があり、滝に打たれる修行の場もあった。それに水脈から湧き出たであろうきれいな水が流れがいくつもあった。うっそうとした巨木の自然林は、深山の静寂と未知の世界に分け入る雰囲気を味わうに十分であった。友人は登山のベテランなので、一定の速度でたんたんと歩く。その後について行ったが、雨を含んだ道がいっそう歩くことを自覚させ、その心地よさを感じた。
 90分で頂上に着いたが、この時間は案内パンフレットにある時間であった。その地域の小学生の遠足地であり、登山というほどではないが、599メートルの高さから眺める四方の景色を見ては、上り詰めた達成感を味わったのだった。眺望は、丹沢などの稜線が見えて山のつながりを確認できたが、目を別方向に転じれば巨大な都市の風景であった。
 昼食時は、友人はお湯を沸かして味噌汁とコーヒーを用意した。山登りを生活に取り込んでいる人ならではの、計らいである。
 平日なのに人は多かった。「ミィシュラン」に掲載されたことから、外国人のグループがいくつか出会った。
 下山は、薬王院を通過する道を選んだ。巨大な寺院と宿坊などがあった。寺院でありながら、鳥居があるという山岳信仰の場ならでの様式である。杉の巨木は直径1mをこえるほどで、500年から千年の自然林がたくさんあった。それにケーブルで来たと思われる人も多かった。 そこから急なくだりが続く道を選んだので、足の負担を感じた。下山した時は、とにかく靴を脱ぎたいという思いが募ったのだった。 
 売店や食堂など、いわゆる観光の家並みのようでなく、山岳信仰の場にふさわしい落ち着いた印象だった。登山口のケーブル付近の空間には、フランス人のいくつかのグループの人たちがいた。高尾山は外国人観光客のコースになっていることが分かった。都心から交通便がよく、日本の自然の山、水、そして山岳信仰の寺院という、日本の文化に出会える場所として評価をされているのだろう。
 2人でビールを飲み交わして歓談するところだが、靴を脱ぎたい気持ちで心のゆとりがなく、わたしはすぐ帰路に着いた。 こうしてわたしの登山入門は、友人のレッスンつきで始まったのだ。