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絵本と児童文学

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女子U20、韓国を破り準決勝へ

2012-08-31 15:14:26 | サッカー
 日本でおこなわれている女子U20W杯は、いよいよ決勝トーナメントに入った。

 1次リーグAグループ1位で通過した日本は、準々決勝で強豪韓国と対戦した。
 開始8分、韓国DFの高いラインにスルーパスが出たのに対し、柴田が反応してボールをするどく追いかけ、前に出たキーパーがさわる直前にゴールに流し込んで得点をした。速い時間帯の得点であり、日本はポゼッションをし、試合のペースを握って展開した。
 ところが韓国は、カウンターで左サイド深く持ち込み、センタリンをしたのを中央からヘッドで決めて同点とした。
 その後は日本の躍動感のあるスピードと高い個人技でポゼッションをし、試合の主導権を握ったまま進んだ。それが19分に、柴田がペナルティーアーク付近からミドルシュートを決めることで実った。
 その後韓国がセットプレーからチャンスをつかみ、シュートをしてゴール付近でもつれた。ゴールインしてもおかしくない状況だったが、ディフェンスが固めていたのでキーパーとともにはじいて得点を許さなかった。このピンチをしのいだのが、その後の両チームの明暗を分けたといっても過言ではない。
 37分高木が右ゴールエリアのゴールライン付近まで深く入り、ディフェンスを4人ぐらいひきつけて、左に大きくスペースができたところにパスを出し、そこに走りこんだ田中陽子がダイレクトで決めた。このディフェンスを崩して入れた得点は、日本の攻撃力を示したのだった。
 前半のシュート数は、日本が8で韓国が4であったが、この数字は試合内容をそのまま示したといってもよく、3-1で終えた。

 後半は立ち上がりから韓国が、攻撃的で激しいプレーで挑んだ。コンタクトプレーでは、手で体をつかんでプレーを封じるファルが多くなった。前半よりは韓国ペースの時間帯が多くなったが、何本かあったサイドからのセンタリングなど、キーパーのキャッチ、パンチで退けた。
 そのまま両チームとも無得点で終了のホイッスルが響いて、3-1で日本が勝利し、準決勝にコマを進めた。
 国立競技場に24097人が入り、フジテレビ系で放送された視聴率が関東地区で17.6%と非常に関心が高かった。


マンUでの香川は

2012-08-21 11:24:29 | サッカー
 プレミアリーグが始まりました。マンUでの香川のプレーが気になって、久しぶりに4時キックオフのプレミアリーグの試合を見ました。
 マンUの対戦チームは、アウェーでのエバートン(リバプール市)でした。エバートンは前線にロングキックによる攻撃を中心に、激しいプレーをしていました。わたしのイメージにある、昔からのイングランドのプレースタイルのサッカーです。
 マンUはグランダーの長いパスをワンタッチでつなぐプレースタイルです。エバートンのロングキックによる攻撃のため、マンUはデェフェンスラインを下げざるを得なく、中盤があき、厚みのある攻撃が出来ませんでした。前半はレバートンペースで進みました。
 後半12分、レバートンがCKをフェライニが決めて先制しました。マンUも反撃はしましたが、実らず0-1で敗れました。ホームのレバートンに比べマンUは元気がないように見えました。中国、北欧、南アフリカ等へのプレシーズンマッチの負担が残っているのでしょうか。

 さて香川は2列目で先発し、最後までピッチに残りました。ゴールインすればアシストになるだろうラストパスを何本かしたし、触ったボールがバーを越えたのもありました。香川のパスはダイレクトで正確なものでしたし、随所でスペースを作りパスをもらえるようなプレーもしていました。
 初めての公式戦でプレーしたこと自体が賞賛されることだが、パスをもらうとリターンパスが多く見られました。しかしルーニーとの関係も良好に見えました。事態を打開する劇的なパスなどのプレーをたびたび出来るわけではありませんが、まだ遠慮の気持ちがるのかなと、わたしは思いました。それにボディコンタクトをともなうプレーをまったくしませんでした。
 選手層の厚いマンUでフル出場を果たしたのは、ファーガソン監督の信頼を得ているのでしょう。これから長いシーズンの活躍を期待することにします。

 オリンピックの試合を全てライブで見たため、睡眠のリズムが崩れたので回復しようとしているのに、また早朝に試合を見てしまいました。香川が名門マンUで、プレミアリーグでどの程度できるか気になっているので、時々早朝の試合を見そうです。

*新聞等の報道では、マンUはどちらかというと個人で打開して得点が多かったのが、香川の加入により連携してつなぐ攻撃スタイルに変わりつつあるという見方があります。それにこの試合の香川の評価は、GKとならんで7という好評価とのことです。(22日追記)

日本 メキシコにファイナルを絶たれる

2012-08-08 16:46:52 | サッカー
 これまでの4試合を無得点で抑えて守備の安定している日本に勝利の期待があったが、準決勝では簡単に試合をさせてくれるチームなどない。メキシコにそれを見せつけられたのだった。

 キックオフは1時。立ち上がりからは両チーム探りを入れるようだったが、どちらかというとメキシコのペースで進んでいた。
 好機は12分日本にきた。徳永がメキシコエリアの中間ほどの左サイドから東にパスをし、それを中央に出したパスを、大津が受けミドルシュートを決めて先制した。
 この得点を喜び大津が監督に駆け寄りだきあい、選手同士も数人の喜びの輪が出来た。なでしこは先制しても3,4人の選手は喜びを表現するが、このように爆発させないし監督は表情も変えない。これがトーナメントを戦うアスリートと監督なのだ。大津、関塚監督は甘い。トーナメントで勝ち抜くための選手のメンタリティーを反映している。
 先制されたメキシコは、得点をねらって動きが鋭くなった。日本はパスを奪われることもあった。28分メキシコはシュートをはずした。
 31分にメキシコが得点を鮮やかに決めた。CKのボールがニアの選手のヘッドで流れたボールを中央の選手がヘッドでネットを揺らした。無得点できた日本は、守りようもない得点のされ方に動揺するのではないか、と思ったほどだ。
 日本は、前線からの守備でプレッシャーをかけてポゼッションをして攻撃をする、ということが機能しなかった。永井が前線でプレスをかけるどころか、メキシコのディフェンスにマークされ、攻守とも成果は出せなかった。
 メキシコはスピードに乗ったパス、ボールへのよりが速い、攻守の切り替えの速さなど、準決勝まで勝ちあがるチームにふさわしい。OA枠をA代表の中心になるレベルの高い選手をそろえ、優勝候補であることがわかった。
 前半の、ポゼッションメキシコ61%日本39%、シュートがメキシコ8本日本4本の数字は、戦況を反映したものだった。後半得点が動くことは予想された。

 後半の最初の得点が勝敗を分ける可能性があるが、それを奪ったのはメキシコだった。20分、キーパーがペナルティースポットより少し前にボールを出したのを扇原が緩慢に受けたのを、メキシコが逃さず奪ってシュートを決めた。危険な地域でメキシコにボールを奪われてもディフェンスのさしたる反応もなかった。このミスによる得点の取られ方が悪かった。得点を謙譲したようなもので、一気に士気が低下した。
 それから26分杉本(2列目の中央の東)、32分宇佐美(右の2列目)、38分斎藤(左ボランチ)と選手交代したりして、得点機をうかがったがかなわなかった。
 メキシコはラインを下げスペースを作らせなかったのだった。
 動きの鈍った日本に対して、メキシコは前試合で延長を戦ったとは思えなほど、活気を失わなかった。そしてロスタイム3分の2分台で、また得点を許した。1-3で試合は終了した。

 日本は、メキシコに研究され対策を尽くされていた。それを想定してこれまでとは別な戦術を持って臨まなければ、トーナメントでは勝てない。テストマッチで勝っていたのがよくなかったのかな。永井は好調時でも思うようにプレーをさせてくれないだろうに、負傷のいえない選手に望みを託したのもよくない。
 メキシコには、突破力がありポストも出来る宇佐美を先発に使うのもよかったのではないか。キープレーヤーである清武を交代させたのもチームに対してよくない。
 負け方が悪かっただけに、韓国との3位決定戦で確信を持って戦えるか心配だ。短時間だが立ち直り、攻撃の選手起用等監督の力の発揮のしどころなので、そこに期待することにする。

シュート 日本12 メキシコ12
CK   日本 6 メキシコ 2
FK   日本13 メキシコ15
ポゼッション 日本46% メキシコ54%

*関東地区の視聴率 TBS系17.8%

なでしこ ついにファイナルへ

2012-08-07 13:29:29 | サッカー
 強豪フランスとの準決勝は、1時キックオフ。
 開始から日本の中距離のパスがつながり、フランスは自陣に引いて受けにまわる時間帯が続いた。なでしこが57%のポゼッションをしながらも、シュートなしで攻撃をしあぐねた。
 試合が動いたのは、センターライン10メートルぐらいフランスエリアの地点からの、フリーキックからである。宮間のキックが、フランスのDFとGKのどちらともつかないような微妙なところへ高く回転して飛んだ。そのボールをキーパーが飛び出してキャッチしようと触ったがこぼした。DFがキーパーにゆだねただけに、こぼれたボールへの反応が遅かったので、そこいいた大儀見がすばやく反応して押し込んで先制した。32分である。
 それからは失点したフランスが攻撃に転じた。スピードに乗った長中距離のパスを使い展開し、とくに右サイドからの攻撃は鋭いものがあった。なでしこはたびたびのシュートをGK福元とDFラインの組織力でしのいだ。
 前半のシュートはフランスが6本に対して、なでしこは得点した1本だけ。ポゼッションがなでしこ60%、ということからしても、フランスはなでしこの体力を奪い後半にかける戦術だったかもしれない。
 試合展開からして後半に得点が動くことは誰しもが想像しうることだ。得点が必要なフランスがいっそう攻撃的になるのに対して、なでしこは守りでしのいでカウンター攻撃かFKに得点機を託すことになる。

 後半は4分、前半と同じぐらいの距離からのフリーキックを宮間が低い弾道で左にカーブをかけてキックした。それをヘッドで坂口が右サイドネットに決めて2点目となる。
 攻撃をし続けるフランスは、31分右サイドのDFをやぶり速いドリブルで駆け上がり低くて早いクロスを出したのをダイレクトにシュートを決めた。この攻撃は、堅い守りのなでしこでも対応できないスピードであり、フランスの実力をしめすものだった。これで2-1。
 その後もいつ得点されてもおかしくない、フランスのシュートが続いた。危機が迫ったのは、34分にPKを与えてしまったのだ。
 フランスは同点への好機だが、右側へはずしてしまった。キッカーのキャプテンは、攻撃すれども得点できない、あるいは再三のファインセーブを続ける福元に対して萎縮してしまったのだろうか。
 フランスは後半42分まで23本のシュートでも得点に結びつかない。パワープレーのように攻め続けていたので、45分カウンターのチャンスが来て、大儀見がシュートをしたがポストに阻まれた。
 ロスタイム4分はなでしこにとって長かったが、0でしのいで勝利を手にした。

 フランスは攻撃を繰り返し続けたが勝利に結びつかなかった。攻撃ばかりのリズムでは集中して対応できるチームがある、とうことをフランスは教訓にしただろうか。なでしこの戦況に応じたベンチワークの優位を考えさせられた、おもしろい試合だった。
 後半なでしこは体力が消耗してプレーに鋭さがなくなったが、チーム内の連動性、攻守の切り替えの速さ、戦況の見極めなど選手はクリアであり続けたのだった。
 わたしはこの試合を見て、フランスは世界最強のチームではないかと思った。技術、スピード、戦術力など優れている。弱点は、試合にリズムの変化がないこと、キーパーとディフンス力であり、そこを見逃さずついたなでしこを讃えたい。

シュート フランス  27(枠内11)
      なでしこ  4(枠内3)
CK   フランス   5
      なでしこ  2
FK   フランス   7
    なでしこ  10
ポゼッション  フランス  55%
        なでしこ  45%
        (数値は朝日新聞7日夕刊によるものへ修正した)

*なでしこ終了後のアメリカ-カナダを見たが、カナダが強くなっていることに驚いた。
 アメリカはかつてからのチーム戦術である、ロングキックとスピードの攻撃的サッカーをし ていた。
 なでしこがこのアメリカのサッカーに対抗できる戦術が行き渡った試合をすれば、この勝利 は難しくないだろう。アメリカがW杯後取り入れたグランダーのパスをつなぐサッカーと戦 況によって使いこなすチームよりは、やりやすいのではないだろうか。

*視聴率は関東地区で17.1%(前半終了直前で21%)

まずエジプトを撃破

2012-08-05 08:32:18 | サッカー
 決勝トーナメント第1試合のエジプト戦は、4日20時キックオフ。メンバーは、けがをしていた右サイドバックの酒井宏樹がもどってきた。
 開始から日本の好機があり、得点になったのは14分だった。
 右ペナルティーエリアより10メートルぐらいの地点で清武がボールを奪い、永井が裏に走ることを見込んで中央にボールを出した。キーパーがキャッチできると判断して出たが一瞬速く永井がタッチし右側にドリブルで逃れて左隅にシュートを決めた。永井がシュートした後背後からDFがコンタクトして永井がプレーできなくなり、斎藤と交代した。
 27分までポゼッションがエジプト59%、日本41%。シュートが日本4本、エジプト0本と、攻撃ペースをつかんでいた。
 その後エジプトの攻撃が続き、シュートを4本した。41分エジプト選手がレッドカードを受けて退場となった。日本は先制したが、一進一退といった戦いになった。
 後半はエジプトの動きに制裁がなくなり日本のパス回しの時間が多くなる。24分から2分ほどエジプトのペースになったが、日本がすぐに取り戻した。
 33分清武の右サイドからのフリーキックのグランダーのボールを吉田がヘッドで決めた。さらに38分扇原のセンタリングを大津がヘッドで決めて、勝利を決定付ける3点目となった。

 先取点を取り一人少ないことから、精神的に追い込まれることなく組織的によい試合をした。このチームは、ディフエンスが安定し、攻撃も2列目の活躍が著しく、試合ごとに自信をつけよくなっている。上位を望めそうな予感がしてきた。

シュート 日本15 エジプト 6
CK   日本 5 エジプト 3
FK   日本13 エジプト14
ポゼッション 日本52% エジプト48%

*関東地区視聴率 30日~5日の第1位で23.9% 日本テレビ系 (9日追記)

なでしこ 守りぬいて2得点

2012-08-04 15:24:06 | サッカー

 決勝トーナメント第1試合のブラジル戦は、未明の1時キックオフ。
 開始早々大野のシュートがあったものの、ブラジルの流れで試合が進んだ。グランダーの長いパスでサイドチェンジも含んでつなぎ、大きく展開した。セカンドボールへのよりの速さなどでもなでしこを上回り、試合を支配した。4バックにし、前線のクリスチアネ、マルタの実績のある選手に得点を期待しての戦術にみえた。ブラジルの決定的シュートもあったが幸運にミスとなり、推移した。
 18分になでしこがボールを持ち込んでチャンスが出来るまでは、ブラジルのCKが6本、ポゼッションが70%に現れたように圧倒的に攻撃されていた。
 なでしこは、ディフェンスがマンツーマンを捕らえきれない混乱もあった。しかし組織的で闘志あふれるプレーでしのいで、得点を与えなかった。
 その後なでしこの流れになり、22分大野がシュート23分宮間のシュート、25分フリーキックを大儀見がヘッドであわせる、すぐに川澄がミドルシュートと、連続攻撃をした。
 27分左のハーフウェイラインぐらいでのフリーキックを沢が素早くリスタートでDFラインにいた大儀見にボールを出すと、DFが整っていないところをドリブルで運び、ペナルティーアーク付近から右サイドネットを揺らすシュートをし、先取点を挙げた。
 その後はブラジルのシュートCK2本と攻撃が続いたが、なでしこはパス回しもなくサイドバックが攻撃に参加しなく、組織的ディフェンスとたびたびのGK福元のファインセーブで、0でしのいだ。

 後半4分マルタがイエローで、宮間フリーキックで直接ねらったが、外れた。ブラジルの攻撃が続き、坂口が13分にペナルティスポット付近でイエローをもらったが、フリーキックは枠を捕らえられなかった。
 19分過ぎからわずかな時間なでしこに流れがきたが、まもなくブラジルのペースになる。なでしこはディフェンシブな態勢からカウンターをねらう、というチーム戦術が徹底されたのだった。
 その成果は27分現れた。前線に張っていた大野にロングパス出され左45℃付近で受け、DFを切り替えしでかわして2点目決めた。
 2点目を取られたブラジルは、攻撃をし続けて得点されてもおかしくない場面もあったが、とにかく0でしのいで終了のホイッスルがなった。
 大儀見、大野のFWの2人が得点したことによって、確信につながるだろうしチーム力の向上の効果があるだろう。

 なでしこは立ち上がりの混乱があったが、その後はデフェンシブからカウンターにかける、という戦術が選手に徹底され耐えしのいで0に抑えて、ベストフォーを決めた。
 個人の力で打開して得点しようとするブラジルに対して、戦術力の高いなでしこの勝利は、すでに始まっている女子サッカー革命の旗手であることを証明したようなものだ。

 シュート なでしこ 10
      ブラジル 21
 CK   なでしこ  2
      ブラジル 10
 支配率  なでしこ 36%
      ブラジル 64%

*関東地区視聴率30日~5日の第5位で18.7% NHK 
 未明の1時開始にもかかわらず驚くべき視聴率である。(9日追記)

柔道とバドミントンのこと

2012-08-03 15:34:50 | テニス・他のスポーツ
 28日(土)の朝、新聞を読んでいたら、オリンピックの開会式の放送が目にとまって、5時から見た。もともと関心が強くないので全てを見るつもりはなかったが、見てしまった。長過ぎた。イギリスの歴史を無難にストリーにし、演出をしていた。
 近代スポーツの発祥の地であるイギリスでのオリンピックなので、何か違いがあるかも知れないという期待もどこかにあるのだが、巨大な商業主義と国家主義的色彩とメダル主義は相変わらずである。
 12日閉会なので、まだ序盤なのだが、連日オリンピックに大部分をついやすテレビに戸惑っているだけだ。

 柔道は成績が振るわないということだが、日頃知らないわたしから見ると、日本の柔道伝統を守ろうとしていて、ポイント制で試合をする競技とは別なことをしているように見える。襟をとる組み手に大部分をついやすのを見ていると、スポーツ化する前の柔道、あるいは国内の柔道とは別の種目かのように錯覚するほどの試合が多い。
 女子48キロ級福見、52キロ級中村などは、表現を抑制した日本的美を感じる態度で柔道を追い求めているのだが、スポーツとしての柔道では勝てそうになく思えた。
 52キロ級で優勝した東アジアの国の選手は、組み手争いにほとんど費やし、「指導」を取られないように業をかけている動きを終始していたのが印象的だった。
 男子66キロ級海老沼(銀)は、金を取らないと意味がないというコメントだった。
日本の選手は、わたしから見れば修行僧のようで、スポーツ選手と必要なメンタルとは異なる世界に生きているようである。もっといえば「日本柔道」という1本取ることとそれに付随した精神を要求されるようで、スポーツとして勝利に結びつくとは限らないトレーニングをしているのではないか、という疑問がわいたのだった。
 金を取った女子57キロ級の松本だけがウルフのような戦いの顔になり、外国選手のように試合前と後に、スポーツ選手としての表現をしていた。

 バドミントン女子ダブルスが1次リーグでトーナメントの組み合わせに有利になるように、意図的に負ける試合をして4組が失格になった。映像で見る限りでは、とても試合といえるものではないので、当然の処置だろう。オリンピックという栄誉ある大会を台無しにした罪は大きい。
 リーグ戦と決勝トーナメントという形式を採用した場合は、バドミントンの場合はリーグ戦勝者による決勝トーナメントの組み合わせを抽選で決める方式にすると、故意に負けようという試合はなくなるだろう。

Dグループ1位通過 次はエジプトと

2012-08-02 17:27:09 | サッカー
 トーナメント進出を決めている1次リーグ最終戦は、ホンジュラスと1時キックオフで行われた。メンバーは、けがで離脱している酒井直樹以外のベンチメンバーを中心とした。先発メンバーででたのは、MF大津、山口、DF酒井高徳、吉田、鈴木だった。
 DFの山村がボランチ起用された。攻撃が永井、清武らがいないと鋭さが欠ける。宇佐美もこれまでの試合でみせた攻撃的プレーがかみ合わなかったようだ。
 負けなければ1位通過なので、得点を与えないディフェンシブなチームプレーに徹した。強いチームでなければこのような試合をコントロールすることは出来ないだけに、日本のチームが国際大会でこのような試合が出来るようになったということに、感慨深いものがある。
 なお、ホンジュラスが想像以上によいチームであり、2位でトーナメント進出の力があった。ホンジュラスが国際大会でこのような位置を取るのは、めずらしいことではないだろうか。
 3試合を0で押さえたDFの力は大きい。次のエジプト戦に勝てば頂点も見えてくる。

■スペインについて
 スペインは1次リーグ第2戦のホンジュラスとの試合は1-0で敗れた。開始7分で先制され、その後猛攻を続けたが得点できなかった。
 ボールポゼッション67%、シュート数はホンジュラスの3倍強の24本と圧倒的に攻撃した。得点が決まらないイライラからラフプレイが多くなり、イエローカード7枚、試合終了後多くの選手が主審に詰め寄るなど荒れた。引き分けで勝ち点1でも取ればトーナメント進出の可能性があっただけに望みが絶たれた。
 なお、第3戦のモロッコと引き分けて、D組み最下位だった。チームが崩壊したのだろうが、水準の高いスペインサッカーが早々と消えたのは残念だった。
(資料は朝日新聞より)

なでしこ 移動なしでブラジルと

2012-08-01 06:16:09 | サッカー
 1次リーグの最終戦である南アフリカとの試合は、31日10時30分キックオフ。メンバーはベンチ組みを基本とした。3試合連続は、DF近賀、岩清水、熊谷、MF宮間の4人である。すでに決勝トーナメント進出を決めているので、選手のコンデションを整えるための当然の処置だ。
 なでしこはボールポゼッションで圧倒し、技術も高いがミスも多かった。20分過ぎから南アフリカのカウンター攻撃が目立った。
 後半13分に岩淵に変わって川澄が入った。これは攻撃のメッセージではなく、引き分けでいくという監督の意向の伝達でもあった。

 Fグループのスウェーデン-カナダが、前半2-0でスウェーデンが勝っていたが、同点となった。得失点差でスウェーデンが1位だが、なでしこが勝ったら1位になってフランスと対戦し8時間の1日移動日となる。
 スウェーデンが格下のカナダに2得点取られるのは、メンバーを代えたチームといえどもコンデションを優先して、2位通過をねらって同点に持ち込んだ可能性がある。会場移動等のことはわからない。
 なでしこは負けるわけにはいかないので、試合をコントロールし得点を許さない同点で終了した。そのため移動をせずに、ブラジルと対戦することとなった。

 サッカーでは、強いチームがトーナメントで上位を目指す戦略としておこなわれることがある。ただし、佐々木監督のようにインタビューで明言することはめずらしい。日本のファンが勝利を期待をしていることへの、いわば情報開示とでも見た方がよいだろう。

*関東地区視聴率 30日~5日の第6位の20.4% TBS系 (9日追記)