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絵本と児童文学

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Uー19 PK戦を制して優勝

2016-10-31 12:44:19 | サッカー
 U-19のアジア大会は決勝でサウジアラビアをPK戦を制して初優勝をした。

 バーレーン 気温 35℃ 湿度 14% NHKBS 解説 山本昌邦

 日本は準決勝のベトナム戦でリザーブ選手で戦うターンオーバー制をとったので、この種の大会では珍しい中5日のコンデション良好で臨んだ。
 サウジは、先制点狙いだろうか、立ち上がりから攻勢にでた。開始1分で日本の左に侵入してシュートを打った。それが枠内に滑るように転がったのを、キーパーの小島(早大)が右に倒れてわずかにボールに触れた。ボールはポストに当たりそれた。
 その後も果敢に攻めるサウジに対して、日本は押され気味。それが10分過ぎまで続いた。
 サウジは準決勝でイランと戦い、6-5で勝ち決勝に進んだ。この試合は、ライバルであり退場選手も出たぐらい激しく荒れた試合になったとのことだ。それを経て中2日とは思えなりぐらい、寄せが速くパスカットもする。
 サウジは速いパスでつなぐことと縦へのロングボールも使う、それまで対戦したチームとは異なるレベルだ。攻撃されるとブロックをつくって守り、カウンターで反撃に出る。おそらく世界レベルのチームなのだろう。
 日本はデェフエンスを破り決定的なシュートをしたかに見えたが、ゴールにならずサイドネットをゆらした。前半のシュート数は、日本が2、サウジ3。0-0で前半を終える。

 後半でもサウジはスピードと運動量を維持して枠内のシュートもあったが、GK小島が冷静に反応よくセーブをした。とくに後半8分のフリーキックは、ファイセーブでしのいだ。。日本も攻撃したが得点にならずに0-0で延長に持ち込まれた。シュート数日本3、サウジ4。

 延長の15分ハーフでも得点がなく、PK戦になった。日本の選手は5人とも冷静に決めた。確かな技術の証しだと感じた。サウジは4人目がゴールの上にキックして失敗した。そのため5-3で終了し、日本の初優勝が決まった。
 この試合までは、ダイレクトパスが通りボースを奪えるし、ほとんどが日本のペースで試合を支配できた。そのためファルが少なく、逆にフリーキックをもらうことが多かった。ところがサウジだけは強敵だった。

 PK戦は、サッカーの試合とは異質の勝敗を決めるための手段である。優勝したのだが、日本の力が来年のU20W杯でどの程度まで戦えるか想像してみることにする。サウジとの対戦で気づいたことも含めて考察してみる。
 
 この大会は日本は6試合をして13得点で、失点0である。守備力が高さが、安定してプレーができる要因と思える。センターバックは中山(柏)と富安(福岡)である。この2選手は、所属のクラブのJ1の試合に、中山24試合、富安8試合に出ている。J1で試合をしていれば、この年齢の国際大会では十分通用するということだ。ついでに他の選手でJ1で試合に出ているのは、遠藤(横浜マ)9、神谷(浦和)8、三好(川崎)3、初瀬(ガ大阪)
3である。6選手がJ1の試合経験をしている。これは戦術を伴って技術を使うことに慣れている、ということである。この年齢の選手が、国際大会で強豪と対等に戦える力の一つのラインといっていいのではないか。

 J1での試合を経験していると<未完>

U19W杯出場決める

2016-10-25 14:38:18 | サッカー
 U19の準々決勝のタジキスタン戦は、4-0で勝ち、来年韓国であるU20W杯への出場を決めた。

  開催国 バーレーン  32℃  湿度17%  NHKBS 解説山本昌邦

 日本のスタメンは、ボランチの神谷がけがで離脱のため市丸(ガンバ)に代わったが、他はほぼ同じメンバー。中3日あり、タジキスタンの中2日より良い条件だ。

 タジキスタンは5-3-2で守ってカウンターで攻撃する布陣。立ち上がりからずっと引いたままなので、タジキスタン陣内でプレーが進む。
 8分、堂安(ガンバ)の精度の高い右からのクロスをFW小川(ジュビロ)がヘッドで決めた。これはタジキスタンの選手の多いエリアをドリブルで侵入してのクロスであり、日本のテクニックの高さならではのファインプレーだった。
 得点されたタジキスタンは、得点を返さなければならないので、縦のロングボールを増やして攻撃のプレーが増えた。それはデェフエンスにスペースができることであり、日本の得点機を多くできるということでもある。
 19分、三好(フロンターレ)が左サイドに侵入しマイナスのクロスを出すとペナルティエリアに入った右側からMF堂安(ガンバ)がゴール左上にシュートを決める。それからも日本の攻勢が続いた。ただ1度29分にタジキスタンが日本陣内に深く侵入しコーナーキックになった。
 前半は2-0で終わった。シュートが日本8本、タジキスタン1本。コーナキック日本4本、タジキスタン1本。

 後半はタジキスタンは反撃的布陣でピッチ全面を展開し、縦のロングボールが多くなった。しかし日本のダイレクトでつなぐ速いパスには対応できない。それにトラップが甘いなどから日本がボールを奪うことが多い。またタジキスタンのファルが多くなった。ペナルティーアーク付近からのセットプレーの2本目、FW小川(ジュビロ)が直接左隅に決めた。小川は2ゴール目。
 その後も日本のぺースで進み、43分FW岩崎(京都橘高)がペナルティーエリアで足元に来たパスを反り返るように体制を崩しながら中央からシュートを決めた。このプレーはコンデションの良さと冷静な判断を伴ったプレーである。終了のホイッスルが鳴り、4-0で勝利した。前後半合わせて、シュートは日本10本、タジキスタン2本。ワンサイドゲームといってもよいが、日本がワンサイドに持っていく戦いをしたといった方が正確だろう。

 日本はチーム力が試合ごとに向上しており、コンデションもよい。とくにメンタル面が安定しているように見えた。例えば反則は少ないし、プレーの判断が速くて連携がよい、などに表れている。U19では日本の選手の体格は、U16とは異なり他国と同等ぐらいだ。日本人の成長の特徴ではないかと考えた。

 2年おきに行われるU20W杯は、10年遠ざかっていたが、5大会ぶり出場することとなった。この大会に向けての準備をしたようだし、内山篤監督(57歳)が指導力が大きいのではないかと推測した。不合理な精神主義に偏らず、選手の特徴を生かしたポジションと戦術力を向上させて力を発揮できるようにしているのではないか。内山監督はジュビロの選手であり、監督も務めた。監督だったのは名波、中山などが選手の時と記憶していいる。
 インタビューでは「チャレンジャーとしてやっている」ということだった。日本サッカーが、このところアジアの覇者でなければという思いが強すぎて、ぼくは硬直しているのではないかと心配している。アジアの水準が高くなっているので常勝できるはずがない。久しぶりにチャレンジャーという監督からの言葉が新鮮に聞こえた。
 アジアのサッカーといえば、中東のチームがプレースタイルをすっかり変わった。かつてキックアンドラッシュとでも言おうか、縦へのロングキックで前線へ走りこむ。球際が激しく危険なプレーが多かった。今はそのようなプレーは鳴りを潜め、ドリブルをするし、グランダーのパスでゲームを組み立てる試合をするようになった。

 準決勝は、27日(木)ベトナムと対戦する。ベトナムはあらゆる年齢で初めてW杯に出場する。ベトナムサッカー歴史的出来事だ。昨年まで三浦俊也がA代表、U23の監督をしており、現在のU19の監督はその際のスタッフである。
 三浦俊也はベトナムの選手はボールテクニックがありポゼッションを重視するので、それに加えてチームの連携と縦へのパス等で攻撃をして勝てるサッカーの浸透に力を入れた。その考えを現監督は継承しているとのことだ。
 また国内のVリーグの運営も日本人が支援している。なおフットサルでは、今年初めてW杯に出場している。
 

小春日和 第2戦 ボブ・ディラン

2016-10-24 16:43:38 | 身辺のこと・自然
■ 小春日和
 気温が20℃超えずに晴れて、テニスは快適でした。ようやく落ち着いた秋の気候です。洗濯物を干した後で池の魚を見ていたら、こんな日を小春日和というんだ、と言葉の意味を実感できました。気候異変のせいかサクラの葉が紅葉前に枯れているのも見られます。これから気温差が大きくなり、紅葉が少しずつ進むのでしょう。
 先週は25℃を超える日があったりしました。ウオーキングコースにある群生するコスモスが、今勢いがあります。わが家のキコスモスは上旬から咲いていました。
 ところで9月のわが家のソーラー発電量は、5月の最高時の半分でした。過去最低かもしれないのは、いかに日照時間が少なかったかを証明しているようでもあります。

 *小春日和と書きましたが、調べべたら小春は陰暦10月のことで、したがって厳密には11月の日差しの暖かい  日を言うとのことです。TBSの天気予報の気象予報士森田氏からの解説があって調べた次第です。<27日   追記>

■ 第2戦は
 日本シリーズ第2戦でぼくが注目した点は、6回の菊池ののバスターです。バントをすると見せて野手がバントにシフトをしたのを見て、打ちました。ピッチャーのボールは高めでバントを避けたもので、打球はショートの大きくあいたところを抜けて外野へ行きました。
 セカンドランナーは一気に本塁へ。アウトの判定がリプレーで、覆ってセーフになりました。これでカープに流れが傾きました。カープは走塁を重視しており、その前にも本塁を奪おうとしたがアウトになりました。初戦でもダブルスチールで得点しました。
 ぼくは第3戦も見るでしょう。日本シリーズを見るのは25年ぶりです。

■ ボブ・ディラン
 ノーベル文学賞に推薦されながら反応しないボブ・ディラン。ぼくは歌手に対して歌と分離して詩を対象にしたこと、詩を文学としたこと、に驚きました。
 それからボブ・ディランが授賞式を中心にしたいくつかの儀式に参加している姿を想像して、歌手ボブ・ディランとのギャップに戸惑いました。
 このまま反応しないで流れていくことの方が、ぼくは納得です。ボブ・ディランにノーベル賞は似合わない、という表層的なとらえ方ですが。これまでも辞退した人はいます。サルトルだったかな・・・。
 ところでボブ・ディランに本格的に向き合ったのはかなり遅れた90年代でした。息子がなぜか愛好していたので、それを聞いてぼくの若い時の記憶がよみがえったのでした。カーペンターズ、ジョンバエズなどアメリカンフォークがよく流れてきてなじんでいました。
 日本のフォークは本田瑠津子の歌に耳を傾けていたのを思い出します。透き通るような安定した声で歌う「耳をすましてごらん」「風がはこぶもの」などカセットテープで聴いたのを思い出します。

 ボブ・ディランの話題は、ぼくの青年時代の思い出がよみがえる機会になりました。

日本シリーズ バッハのこと

2016-10-23 14:56:22 | テニス・他のスポーツ
■ 初戦はカープの勝利
 大谷が日本シリーズ初戦に敗れた。どんな投球をするか、興味津々見た。
 TBSラジオの土曜日13時からの「久米宏ラジオなんですけど」は、特別に広島から放送した。試合開始前の街頭インタビューで市民が、「雨だから広島が勝つよ。ファイターズはドームだから慣れていない。カープは当たり前だから」と答えていた。当初「ファンというものは応援チームが有利な点をよく探すものだ」ぐらいに聞いていた。ところがだんだんさもありなん、と思えた。

 大谷は特に不調なわけではない。3回投げて被安打5、三振11、四球4、自責点3である。5-1で負けた。
 やはり小雨ながら最後まで降り続いた。大谷の何かを気にしている細かいしぐさから、投げにくそうだった。マウンドも堅かったとのこと。
 カープが2回にダブルスチールで得点を取るといった攻撃は、大谷にとって厳しいものだっただろう。4回は2本のホームランを打たれた。
 異次元の選手と認められつつある大谷といえども、初めての日本シリーズのしかもアウェーは、相当な重圧だったことだろう。それにやっぱり雨も負担だったに違いない。しかし両チームが同じ条件でのプレーだ、という見方もあろう。野球の勝敗は、投手の占める比重が高いスポーツだ。

 カープのホームはグランドであり、さらにセリーグは3球団がそうだ。雨や日差しのある日にやる試合が多い。ファイターズはドームなので天候の要素が加わらないし、パリーグはドームが4つなのでその試合数はカープに比べて多い。やっぱり雨はファイターズにとって標準的条件ではない、ということが気が付いた。

■ オリンピック
 IOCのバッハ会長が滞在して、開催市の知事、組織委会長、さらに首相、オリンピック担当大臣と言葉を交わし、さらに天皇陛下にも表敬訪問をして帰国した。その行動範囲がぼくには大きく見えた。
 会場変更が顕在化したのを暗に収束させるような言葉を残した。会場変更はIOCの承認が必要なわけだが、開催都市がしかるべき道理のある理由があれば、それを承認するのが一般的である。
 知事が代わり、これまで実質的に組織委員会のペースだったが、かえって問題が見えるようになったのではないか。膨大に膨れ上がった予算と選手の試合条件が良いこと(アスリートファースト)、施設のその後の利用(レガシー)といったこと。
 バッハ氏は、知事の交代や会場変更の事情を詳細知っているはずである。見るに見かねて、今後は都、組織委、政府、IOCの4者で調整すると確認した。ぼくは日本の信頼性が低下したのではない、かと見ている。IOCとしてはオリンピック開催立候補都市が取り下げという状況もあるなか、今後のために踏み込んだことをしなければ、ということもあろう。
 ぼくには組織委員会ペースで進んできたのを継続させたい、とも見える。組織委員会はIOCとの関係ができているので、そのかかわりによってこれまでの主導権をいじできると考えているのではないか。
 ボートが海の森を変更する案が出たら、即刻国際ボート連盟会長が来日して知事に翻意するようにうながした。この速い動きの圧力は、不自然だ。

 本来は都が主導的立場にあり、組織委員会が構想と特に実働で展開し、政府は主として財政面等でかかわる。JOCも。
 低予算でコンパクトオリンピックとうたったが、予算が当初と同じ事業とは思えないような金額になった。改めてコンパクトとは、湾岸再開発だったのだ。
 そういえば都市博構想が、知事選争点になって消えていったことがあった。それがオリンピック事業という姿を変えて復活したのだ。ゼネコンが手ぐすね引いて待っていたことだ。公共事業は、予算に糸目がないと思うのがに日本のこれまでの政治だ。
 組織委員会という実働部署の長が元首相となると本来持ち合わせないはずの「権限」をてにして、ゼネコンとの「つながり」が強いだろう。この人事はアベ首相がやったととのことだから、オリンピックに政治が絡んでいるということだ。リオの閉会式に首相がマリオになったのが元首相の発案ということだ。
 こういったことに本来的に主導権を持っているはずの新知事が切り込もうとしていることでもある。IOCとの関係が出来上がっているところに知事が入り込んでいくことは難しいということか。
 そういえばオリンピック誘致のコンサルタント代という2億円が明らかにならずじまいだ。

U19決勝トーナメントへ

2016-10-21 11:34:06 | サッカー
 バーレーンでおこなわれているU19の予選リーグの3戦目のカタールに3-0で勝ち、日本の準々決勝に進出が決まった。
 気温32℃ 湿度25% NHKBS1の録画放送 解説山本昌邦

 カタールはロシアの次の2022年のW杯大会の開催国であり、強化が進んでいる。スペインから監督を招聘して、パスで繋ぐサッカーを基本コンセプトにしている。
 立ち上がりから日本は積極的にカタール陣内に攻め込んでそこでプレーをした。1度だけカウンターではね返されたが日本の攻撃的サッカーが続いた。それが実ったのが14分だった。中央で長いロビングのパスを出し、それ受けてシュートをしたらキーパーがハンブルして前にこぼれたのを岩崎(京都橘高校)がシュートを決めた。
 その後も日本の攻勢が続いた。28分にはコーナーキックを中山(柏)高い打点でヘッドでシュートをしネットを揺らした。主審はゴールの判定をしたが、線審がノーゴール判定したので少し間をおいて取り消された。これは前に詰めていた堂安がキーパーのプレーを妨げたといいうことだった。確かにキーパーと向かい合うところにいたが、接触していなく距離も1メートルぐらい離れていたように見えた。線審と主審の競技の上の判断なので、やむを得ない。
 もう1点取って勝利を引き寄せたい日本は、優位に展開していた。それが得点になったのが、45分三好がペナルティーアークより2~3メートル離れた位置からのロングシュートを決めた。これはシュートをキーパーがパンチングで逃れたが、クリアーが短くゴールエリア付近の密集から離れたところに三好がいてチャンスをものにしたのだ。前半を2-0で終えた。

 後半はカタールはチームが活性化し日本陣内でのプレーが多くなり、たびたび日本のペナルティーエリアに侵入してプレーをした。しかし日本のセンターバック中山(柏)と富安(福岡)の安定したプレーもあり危なげなくく進んでいった。押し込まれるとカウンターが有効なのだが、それが17分に富安シュートを決めて実現した。
 カウンターのボールペナルティーエリアから少し離れた左でファルをもらった。そのフリーキックを小川がヘッドでシュートをしたのが、ポストに当たってはじかれたボールを富安(福岡)がシュートを決めた。
 それからも日本は安定した展開をし3-0で終了した。

 日本は勝ち点7で、Cグループ1位でグルーリーグを終えた。2位がイランで勝ち点5とともに決勝トーナメント進出を決めた。準々決勝はDグループ2位のタジキスタンと対戦する。1位通過のため日程に少し余裕(1日遅い試合)ができるし、勝てば来年韓国でおこなわれるW杯に久しぶりの参加が実現する。ぼくは大いに期待できるとみている。
 ぼくは初戦イエメン(3-0)、2戦イラン(0-0)と見たが、このチームはだんだん良くなっている。このカタール戦はメンタル面が安定していて、おおむね主導権をにぐって優位に展開していて、コンデションがよいように見えた。

 他グループの状況で特質すべきことは、Bグループでベトナムが2位で、UAEと北朝鮮を退けて決勝トーナメント進出をきめた。中国がDグループ全敗で4位。中国のリーグは国の号令のもとに巨額の資金で世界トップクラスの選手や監督を招聘して強化しているのに、育成に及んでいない。またAグループの韓国が3位となった。この大会の決勝トーナメントの進出ができなかったが、W杯には開催国枠で出場することになるだろう。

 日本のタジキスタン戦は23日(日)に行われる。

*ピッチを囲う広告 日本のグローバル企業 ・マキタ・TOTO・エプソン・コニカミノルタ・朝日新聞・ニコン
          ・トウシバ・セゾンカード・ファミリーマート
          韓国の企業・サムスン・ヒュンダイ
          その他(ぼくが知らないもの)4企業

勝ち点18でもW杯の可能性?

2016-10-19 21:02:57 | サッカー
 ネットのニュースで山本昌邦技術副委員長が、W杯出場を「悲観するのは早すぎる。10試合で勝ち点18以上で、20で突破間違いなし」と書いていた。日本チームの困難点として、フジカルコンデションが整わないのでアウェーと同じだと。理由は、長時間の移動、時差問題等としている。勝ち点18~20のラインだと、残り6戦を4勝すればW杯出場の可能性があるということだ。

 ぼくが勝ち点24ぐらいで可能だろう、と記述したがもっと勝ち点が低くてもよいとのことだ。その数字の予想があたるかどうかはともかくとして、初戦に負けたチームがW杯に出場したチームはないといった報道が多かったせいか、一斉にハリル監督批判をし、解任風さえ強くなっているようだ。この事態をぼくは憂えている。
 そして第3試合のイラクに勝利(2-1)したものの、終了間際の得点というきわどさがあったせいか、解任風がいっそう強くなった。
 そのような状況からか、ハリル監督表情が曇って険しくなった。ミーティングの仕方を変えたり、選手との距離の取り方を工夫しているようだ。
 オーストラリア戦が1-1だったらようやくまだ可能性が消えたわけではない、という論調も出始めた。ハリル監督を解任すれば勝ちに乗れるといった単純なものではないし、招聘した監督をサッカーの内容について批判するのは必要だが、その前提として敬意を持たなければならないと考える。

 山本氏の見解と同じようなことをこのコラムに書いてきたが、10試合のリーグ戦の戦い方という基本を押さえた理性的なとらえ方が高まることを期待する。

 ところで4月から技術委員会が、西野朗委員長のもとに、副委員長に山本昌邦氏が就任したことを知った。そういえばU16のアジア大会の解説の際、Jリーグのコーチが見に来ている、保護者も来ている、食事スタッフが同行してよい環境で大会に臨んでいる、といった話をしていた。内部までの取材をしていることに感心をしていたら、当事者ということで謎が解けた。

 ぼくはかねてから山本氏が協会に関与することが必要と願っていた。氏は、データーをもとに分析的にサッカーを見ている一人と好感を持っていた。副委員長だった霜田氏も残っているので、情報収集や交渉での活躍を期待したい。
 

大谷はすごい

2016-10-17 11:18:29 | テニス・他のスポーツ
■ 秋、深まる
 朝から雨です。先週から朝の温度が20℃に達しなくなり、今日は昼も18℃で寒さを感じるぐらいです。落葉の早いヤマボウシの葉の掃除を気にかけなければなりません。
 スズムシが9月までかすかに鳴いていましたが、その音が消えて残すところ4匹になりました。餌をやっていますが、もうじき命をなくなるでしょう。土だけになっても来春まで水やりの世話をして、産卵を期待することにします。

 ウォーキングの道では、低木の刈込、草刈り等をしている人がいます。ボランティアという構えもなく、ごく日常生活の延長で作業をしているように見えます。ぼくはこのような善意の人によって、環境が整備されていることに感謝の念をもって眺めています。
 そういえば近くの小学校の周りの草取りなどをやっていた女性が、去年からその姿を見なくなりました。通るたびにどうしたのだろうと、思いを巡ららすのでした。この人は雪が降った時も雪かきをやっていたのでした。長時間の重労働なのにスコップさばきが見事でした。

■ 大谷はすごい
 昨日のクライマックスシリーズの最終戦になったファイターズVSホークスは、エキサイティングな試合でした。ファイターズの2回の投手交代、4回代打起用など劣勢をはね返す選手起用が見事でした。
 何より最終回に指名打者の大谷が、3点リードしていたとはいえ投手でマウンドに上がったことは、思い切った采配でした。
 この大谷の投球がすごいものでした。2三振1内野ゴロの15球を投げて終えました。15球のうちストレートがすべて160キロを超え、165キロが3球あったのでした。この間ぼくは胸の高鳴りを覚えて見たのでした。
 勝利を決める采配なのですが、ファンにとっては最高のプレゼントでした。ぼくは大谷選手は球史に残る人と思っているので、その1ページを見届けたくてテレビに向かっていました。
 なお、野球をぼくは、ある瞬間瞬間がつながるスポーツとらえているので、その集中と弛緩が難しいのです。なので何かしながらある場面に集中するといった具合です。
 日本シリーズがカープとファイターズで、いずれも好感を持っているチームなので楽しもうと思っています。

■ 新潟知事選
 泉田知事が闇を抱えながら立候補を取りやめしてしたので、与党候補圧勝かと思っていました。短期間の取り組みで野党共闘の米山氏が当選しました。選挙戦後半追い上げているという観測はありましたが、結果には驚きました。
 国政では原発再稼働問題は争点としての順位は低いのですが、原発設置地域としては大きな問題なのだと改めて感じました。投票率が前回12年選挙が43.96%だったのが、今回は53.05%と高かったのは、住民の関心の高さの表れだったのでしょう。
 90年代だったと思いますが、新潟県巻町が住民投票で原発設置をはねのけたということを思い出しました。その経験も泉田知事の政策も受け継がれたということなのでしょう。
 そういえば、鹿児島県知事も川内原発稼働停止を訴えた人が、当選して知事になりました。アンダーコントロールといっていた人を首相としていますが、国民の良識が健在であることを世界中に示したことでもあるでしょう。                              

引き分けて、上位へとどまる

2016-10-12 11:30:45 | サッカー
 オーストラリア戦は、予選10試合中4試合目で、前半最大の山場です。アウェーですが選手が集まってから1試合経ていて時差問題がないので、コンデションが良いはずです。
 メンバーは久しくなかったFWに本田で、2列目に左から原口、香川、小林、ボランチは山口、長谷部、左サイドバックは長身の槙野でした。身長が平均で5センチ低いこと、アゥエーであることなどを加味したメンバーでした。
 レフリーはバーレーン。 温度15℃ 湿度58% キックオフ18:00(日本時間)

 立ち上がりからオーストラリアは飛ばし気味で攻勢でした。日本はラインを下げて組織的に守備をする展開。日本はディフェンスを固めてカウンターで得点、という戦術をとっていることが分かりました。これは前線の選手の運動量がとくに要求されます。4分に日本のシュートがありました。先取点狙いで攻勢的なオーストラリアにすきがあることが分かります。
 すぐにそのすきを突くことができました。5分中央からかなり下がったところで原口がボールを奪い長谷部へ、それを本田が受けました。その間に左サイドに全力で上がった原口がペナルティーエリア左ぐらいでパスを本田から受けて、シュートをしたのがキーパーの横を這うようにしてボールはネットを揺さぶりました。早い時間での得点は日本へ少しばかりの余裕とオーストラリアの一層の攻撃意識をつくりました。
 日本はほとんどが下がって自陣でのプレーが続きました。劣勢かといえば、日本のとっている戦術なので、そうでもありません。20分ごろからオーストラリアは一層攻撃的になりペースを握りました。26分までのシュート数は、日本が1本、オーストラリアが2本。
 28分にオーストラリアがセットプレーからシュートをしたが、パンチングで逃れました。圧倒的に日本陣内でポゼッションも30ぐらいでしたが、よく連携が取れていて危険性がなく前半を終えました。

 後半も両チームの展開は変わらなかったが、7分にペナルティーエリアでのコンタクトプレーでPKを与えてしまって、決められて1-1の同点となりました。
 このPKを与えた場面は、全体が自陣にさがっていて相手ボールになったらすぐに危険になる、ということでした。ペナルティーエリアのサイドでボールを持たれて手薄だったので、原口が懸命に下がってディフェンスに入り、ショルダーチャージをしたのでした。オーストラリアの選手はころんで反則をもらいました。
 原口はコンデションがよいこともあって、走力を生かしてピッチ全体にわったって献身的にプレーをしています。フィールドでは正当なショルダーチャージでしょうが、受けた選手は反発して力で返すプレーではなく、ペナルティーエリアではPKをもらうプレーとして転びます。PKは勝敗を左右するので、レフリーとしての質を問われる重たい判断を瞬時に判定しなければなりません。
 その後も同じように一進一退が続きましたが、日本が自陣エリアでのプレーで終始しました。ディフェンシブに挑んだ試合としてはそれは十分機能していました。カウンターでの攻撃は多くはありませんでした。
 攻撃的に展開しなければ勝利はないのですが、交代の清武(後半37分)、浅野(後半39分)、丸山(後半46分)と遅かったこともあり、事態を変化させるに至りませんでした。

 終わってみれば負けない試合をし、あわよくば勝ちをという試合でした。強いオーストラリアとアゥエーでの対戦だけに積極策を取らずにリーグ2枠にとどまれるようにしたのでしょう。積極的に意味づければ残り6試合を視野にして、勝ち点25ぐらいで2位通過の可能性につなげようということでした。
 オーストラリアが今後ホームで下位チームとの対戦を残していることなどから、抜きんでてトップになると勝ち点24点~25(2敗1~2引き分け)ぐらいでの2位通過の可能性があります。しかし今のところサウジが3勝1分けの勝ち点10で抜け出しています。
 日本は11月15日(火)にホームにサウジを迎えます。その試合前の11日(金)にオマーンとのテストマッチを組んでいるので、準備よくサウジ戦を迎えられるのを期待することにしましょう。オーストラリア戦では、短期間にこれまではの日本では想像できないディフェンシブな試合をしたので、そのチーム能力の高さを、勝利をするための戦術で展開するよう期待することにしましょう。

*4試合までのグループ順位 サウジ勝ち点10 オースロラリア8、日本7、UAE6、イラク3、タイ0

*視聴率 5位 テレビ朝日 16.7% サッカーの国際大会は、視聴率の高いコンテンツなのです。(9月20日追記)

 


国体、しぐさなど

2016-10-09 11:28:37 | 生活・教育・文化・社会
■「国体」という言葉を使う
 アソウ財務大臣が、会見で「国体」という言葉を使っていました。文脈からは、憲法ではありえない、戦前に使われていた意味でした。補足的に「日本の文化・・・」としていました。このニュース番組では特にコメントをしていませんでしたが、制作者が危惧して伝えようと思ったのでしょう。
 「国体」とは、広辞苑によると「主権または統治権の所在によって区別した国家体制」としています。さらに「国体の本義」として「1937年文部省が発行した国民教化のための出版物。記紀神話にもとづき国体の尊厳、天皇への絶対服従をとき、社会主義、共産主義、民主主義、個人主義、自由主義を排撃」とあります。
 戦時体制を強化するするために国民学校にしてから(昭和16年から)は、「臣民」と教えられ、天皇の赤子として、命をいとわず戦うと教育をされました。「教育勅語」をそらんじて学校内につくられた奉安殿に御真影と教育勅語の謄本が奉られ拝礼を強制しました。
 「国体護持」というのが、一切の乱れもゆすさない戦争へ突き進む言葉として力を持ったのでした。
 大臣の記者会見でなめらかに出てくる言葉としては、信じがたいのですが、以前に「ヒットラーのような方式で・・・」という発言で、国際的にも物議をもたらしました。
 現政権はもはや「暴走」「専断」「専横」といった言葉を超えて「独裁」状態になっているようです。
 政権を「独裁」と言ったのは、政権発足まもない15年に山崎拓氏が、ネットテレビ放送ででした。山崎氏はYKKの一人で、自民党重鎮で国防外交の専門家であり、立ち位置はハト派でした。
 国会で施政方針演説の際「警察、海上保安庁、自衛隊に敬意を示そう」という呼びかけに、自民党議員が立ち上がって拍手するという驚きの行動をとったのでした。
 これらの機関は、いずれも権力者の命令によって武力を行使する場合があります。災害救援など危険性を伴う業務をする公務員なので、その業務に心情的には好感を持ちます。しかしそれはよく知られる一側面です。好感を持つ側面に光を当て敬意を求めるのは、政権と同一化させることになりかねません。政党内だけならまだしも国会という公的場の演説中であり、やがて政党内だけでなく、彼らの業務に敬意を持てないのかということになりかねません。

■しぐさの変化
 *いただきます
  かつては「いただきます」と食事前の言葉を発する行為は、ぼくは西日本では合掌を伴うが東 日本では言葉だけと認識していました。これはぼくの観察とある期間学生に挙手をしてもらって 分かったのが根拠でした。ところがこのところ全国的に「いただきます」の言葉と合掌がともな うようになっているようです。
  これは給食の際そのような指導をするようになったからととらえています。また海外で食事前 に一斉に言葉を発したりする国があるのでしょうか。英語には「いただきます」の言葉はありま せん。

 *ハグ
  日本はお辞儀文化ですから、身体の接触をさけることが絶対でした。それが握手を取り入れる ようになりました。ぼくも久しぶりに親しい人あったとき握手をする場合があります。海外に出 かけるようになってからでした。選挙の握手はいつごろから始まったのでしょうか。
  最近はハグをすることも見られます。とくにスポーツの喜びを共有する際はあたり前になって います。ぼくの観察では、サッカーW杯フランス大会の98年頃からサッカーの試合の得点後ハ グをしながら喜び合うことが普及しました。今では野球やオリンピックのどの種目でも感情を共 有する作法になっているようです。一般のあいさつとしてもしている人がいるようです。

 *ハイタッチ
  これは相当普及しています。新しいことの取入れの苦手なぼくも、テニスのダブルスの相手  にハイタッチをする場合があります。コーチにダブルの試合の際、際得点をしたらハイタッチす るとアドバイスをされています。

 *こぶしを握る
  最近は写真を撮るとき腕の肘をまげてこぶしを握るしぐさをしている人が増えています。普及 している笑顔で指をYにするのとは随分違います。
  こぶしをつくるのは自己主張、強さ、決意といって意味を持ちます。指をYにして笑顔になる のは、共感、受容、相互応答といった穏やかなサインです。世の中自己主張をし続けるようになって いるとすれば、シャイと言われる日本人像からしたら大変な変化です。

■監督解任 
 サッカーでは、負けが続くと監督解任はめずらしいことではありません。監督のチームづくり方針の成果が上がらない場合です。いわゆる結果がともなわないときです。
 これは監督の方針が実らないのでチームづくりを新しいものにするということ、選手に事態が深刻であることを認識させて奮起を促すという効果も含まれています。
 ただし長期間のリーグを戦うときは有効の場合があります。サッカーのヨーロッパ標準の契約関係、という文化を反映されたことでもあります。

 今日の「サンデーモーニング」(TBS)で中西(元サッカー選手)氏が録画コメントで「オーストラリアに負けたら監督解任だ」といっていました。1分もないコメントなので内容は言いにくいでしょうが、どうすればオーストラリアに勝てるか、という課題に触れず監督解任を強調するということはどういうことなのでしょうか。
 もしかしたら長いコメントを、編集の際解任という言葉を残したのかもしれませんが、いずれにしてもこのようなコメントを続けている限り「日の丸への応援」であり、サッカー愛好者は増えないでしょう。そのことでスポーツの国家主義的利用が容易になります。すでになっているのかもしれません。
 サッカー関係者は特にサッカー愛好者、サッカーの内容をわかる人を増やさなければ、長期的にはサッカー文化が根付きませんよ。

  *上記の「しぐさ」で「Y」と書いたが、「V」であることを思い出しました。大学の出雲マ   ラソンで優勝した青学大のゴールテープを切った写真が新聞に掲載されていて「V」をして   いました。ぼくの記憶では70年代後半から広がったのではないか、と推測しています。と   ころでぼくはこれを1度もやったことはありません。

イラクに辛勝で期待つなぐ

2016-10-07 15:14:23 | サッカー
 イラク戦は1-1だったのを終了直前に得点し、辛勝してグループ上位を維持することができた。

 メンバーは、2列目を原口、清武、本田を、サイドバックの左は酒井(高)、右が酒井(宏)を配した布陣で挑んだ。立ち上がり間もなくコーナーキックからヘッドでシュートをしたが、ポストに阻まれた。
 両チームの激しい攻防が続いたが、実ったのは26分。原口が中央の深いところからドリブルで上がり、右前方の本田にパスをした。それをキープをしている間に清武が長い距離をフリーランニングでサイドにオーバーラップで駆け上がった。そこに本田がパスを出し、受けた清武がゴールエリア中央に走りこんでいた原口にパスを出すとヒールでキックし、キーパーの股間を抜けてゴールインした。
 この攻撃はハリル監督が掲げる縦への攻撃の一つの形であろう。それをカウンダ―で原口、清武が駆け上がり、本田のキープ力でためをつくって実現した。このチームの特長である縦へのスピードと連携が実ったものだ。とくに決めた原口のヒールのシュートはすばらしいものだ。本田のためをつくってのパスも、テンポを変えるプレーとしてこのチームには必要なものだ。

 もう1点を取って優位に進めたいところだが、容易に得点させてくれる相手ではない。イラクは47分右サイドをえぐってシュートをするも、GKがキャッチした。1-0で前半終了。

 後半立ち上がりはイラクが攻勢だった。15分イラクがセンターラインの少し前から右ファはロビングを上げたた。その高いボールをヘッドで決めて、1-1となった。
 日本は勝ち点3を取るために攻めたが、2本のシュートがポストに阻まれた。30分過ぎからイラクは引き分け狙いであろう、倒れてタンカー、あるいはキーパーが倒れてトレーナが入るといったことをした。このチームがよくやる時間を使う、あるいは主導権を相手に渡さないためのプレーをした。とくにキーパーが簡単にキャッチしたとたんに倒れるという、痛めたとは到底考えられないことをした。キーパーの故障はピッチに出さないでその場で手当をするルールなので、これによって時間を使い主導権を維持しようとする。相当時間を使ったと思ったらインジュエリータイムが6分だった。
 日本は何といっても勝つ、という気持ちを絶やさないで攻めた。吉田が左コーナー付近の深いところまで持ち込んで、ファルをもらう。残り時間1分ぐらいのところ、清武のフリーキックがコールエリアで両チーム選手が入り乱れているところへ上がって、それをイラクがクリアーした。そのボールがペナルティーアーク付近にこぼれ、そこにいた山口蛍(J2セレッソ大阪)のがインステップで地を這うシュートをして得点となった。勝利をしてグループ上位を維持したい日本の辛勝である。

 イラクは強いチームで簡単に勝てないとは思っていたが、これほど厳しい試合になるとは予想していなかった。ぼくはグループリーグ前半の山場は11日のオーストラリア戦だと思っていたので、勝利で勝ち点6ににしなければならない、と思っていた。
 思いのほか厳しい試合になったのは、日本のレギュラークラスの選手の不調、あるいは選手層の交代期に当たっているのかもしれない。レギュラークラスがヨーロッパのクラブで先発からナずれている、直前の帰国で時差調整のため体調が万全になれない、チームの全員そろっての練習が2日ぐらい前で足りない、といった問題がある。

 グループリーグ10試合で3試合終わっただけである。勝ち点はイラクとタイが0で、あと全勝しても21なので、2位以上は難しい。他の4チームはオーストラリアがサウジと引き分けたのでサウジと並んで7、UAEと日本が1敗で6である。この時点で上位4チーム下位2チームに分かれた。あと2試合ぐらいでもう1~2チームが下位になっていく。
 メディアでは日本は4位としている。その通りなのだが勝ち点で伝えなければ正確ではない。日本は勝ち点6であり、全勝ち点30で24~25ぐらいでW杯出場は可能と予想される。後1敗か2引き分けぐらいでもw杯は可能ではないか。突出したチームが出てくるか混戦になるかによっても勝ち点の下限が変わる。

 日本のスポーツはとかくトーナメントの思考があるので、内容まで立ち入ろうとしないきらいがある。
 初戦のUAEに負けると監督解任を騒ぎ立てる。初戦に負けてW杯に出場したチームが過去にないということを、盛んに報道した。監督や選手に内容や進行具合に関係なくストレスお与えることになるのだろう。
 本田が「日本のサポーターは『優しい』として、『サッカー見たくて見たくてち仕方がないという人が満員で来ているというわけでもない。日の丸を応援するというか、五倫好きとか、その感覚で応援している部分もあると思う』」(朝日新聞10月5日・水夕刊)といっている。ぼくがかねてから持っている問題意識と同じで、わかりやすく言っている。
 これはサポーターだけではない、メディアやサッカー評論などの専門家にもいえることで、選手という立場の本田の現状認識として言い当てている言葉である。グループリーグは勝ち点の争いなので、3月まで様々の条件が加わるだろうから不透明なところが多いので、追い詰められた感じではなく状況を見たほうが良いだろう。

 前半の最大の山場は11日のオーストラリア戦である。オーストラアはアウェーでサウジと試合をしている。試合準備として日本は、アウェーであっても時差がなく日本でコンデションをよくしているので、リスクは少ない。オーストラリアはヨーロッパ選手が多く移動と時差があるのをどう調整するだろうか。日本が勝てば、勝ち点9となり初戦のUAEの敗北の負担は解消される。

 イラクの監督が公式インタビューで、日本の得点がオフサイドの誤審、インジュェリータイムが長い、ピッチを出た選手の参加が遅い等と言っているが、これはすべて審判の判断の問題なので介入はできない。
 日本がUAW戦のゴールラインを超えて得点ではないかと異議を持ったのは、国際的にもゴール審判を置く方向になっているからであり、その問題とイラク監督の指摘は次元が違う問題である。

*この試合の視聴率は、3位19.1%(テレビ朝日)です。BS1でも放送したので、それも含めると高い視聴率である。