[181] 子どもの感性にふれる (2004年09月30日 (木) 08時53分)
久しく幼稚園の現場に足を運んでいなかったが、9月中旬に訪ねる機会があった。そこは、70年代から始まった大規模開発の多摩ニュータウンの一画に位置している。
街路樹や緑地の樹木などが成熟しているため、いわゆる団地の箱型の無機的な建物群が目立たないぐらいの景観であった。住宅が出来て30年ということだから、人々の暮らしの落ち着きの雰囲気を感じた。それもそのはず居住者の高齢化が進んで、子どもは極めて少ないとのことであった。
さて、わたしがのんびり見ていると、3歳児の子どもが2、3人話しかけてきた。男の子のひとりはわたしが気になるらしく、「もうすぐべんとうだよ」とか、何回も話題を変えては話しかけてきた。そのうち花壇から球根を見つけて、それに砂と水をつけてガラスのクリーニングといって、他の子も加わってガラスをこすり始めた。こすったところが汚れるのだが、満足そうにわたしに進行具合を話していた。久しぶりに子どもの感性にふれて、わたしは余分な力がぬけていく感覚になったのだった。
また、両人差し指をわたしに向けて「ピシー」と攻撃のしぐさをする子どもがいた。日本の子どもには普通に見られることだが、国によってはもしあった場合暴力として強くとがめられる行為である。なかには英語で話しかけてくる子どもがいたので、とっさに出るぐらい浸透している時代なのだ、と思ったのだった。
ところで、ニュータウンの開発と同時に競って幼稚園ができたが、今は年々廃園になる園があるとのことだ。日本の幼稚園は、長年私立幼稚園が量的に多いため、市場原理の環境にあるからだ。高齢化が進む地域は無理からぬことであり、学校の統合もまた然りである。
そのような地域環境にありながら、その幼稚園は250人ほどの子どもで、定員割れの兆しはないとのことだ。弁当持参、保護者が園へのかかわりが多い、私服であるなど時流といわれていることとは相反することをしている。さらに入園案内は、手書きのものである。私から見ると、園舎とそれに付随した設備に工夫が凝らされていると思えるものは気づかなかったほどだ。
ひとつだけ優れていると思われることは、園内に喫茶店があって保護者が利用していることだ。もうひとつあった。HPが、写真を中心とした記事を頻繁に更新している。
このようにみてくると、わたしは集合住宅地に住む若い親たちのニーズに、この園の何がマッチしているのか、興味が湧いて来る。それは保育内容とその実践への満足度なのだろう、と。そのあたりを知りたくなった。
傑出したリーダがいるとはみえなかったが、先生方が賃金をはるかに超える情熱をもって実践をしているようである。保育が現場の先生方の自主性に委ねられているのが、情熱を引き出しているように思えたのだった。
久しく幼稚園の現場に足を運んでいなかったが、9月中旬に訪ねる機会があった。そこは、70年代から始まった大規模開発の多摩ニュータウンの一画に位置している。
街路樹や緑地の樹木などが成熟しているため、いわゆる団地の箱型の無機的な建物群が目立たないぐらいの景観であった。住宅が出来て30年ということだから、人々の暮らしの落ち着きの雰囲気を感じた。それもそのはず居住者の高齢化が進んで、子どもは極めて少ないとのことであった。
さて、わたしがのんびり見ていると、3歳児の子どもが2、3人話しかけてきた。男の子のひとりはわたしが気になるらしく、「もうすぐべんとうだよ」とか、何回も話題を変えては話しかけてきた。そのうち花壇から球根を見つけて、それに砂と水をつけてガラスのクリーニングといって、他の子も加わってガラスをこすり始めた。こすったところが汚れるのだが、満足そうにわたしに進行具合を話していた。久しぶりに子どもの感性にふれて、わたしは余分な力がぬけていく感覚になったのだった。
また、両人差し指をわたしに向けて「ピシー」と攻撃のしぐさをする子どもがいた。日本の子どもには普通に見られることだが、国によってはもしあった場合暴力として強くとがめられる行為である。なかには英語で話しかけてくる子どもがいたので、とっさに出るぐらい浸透している時代なのだ、と思ったのだった。
ところで、ニュータウンの開発と同時に競って幼稚園ができたが、今は年々廃園になる園があるとのことだ。日本の幼稚園は、長年私立幼稚園が量的に多いため、市場原理の環境にあるからだ。高齢化が進む地域は無理からぬことであり、学校の統合もまた然りである。
そのような地域環境にありながら、その幼稚園は250人ほどの子どもで、定員割れの兆しはないとのことだ。弁当持参、保護者が園へのかかわりが多い、私服であるなど時流といわれていることとは相反することをしている。さらに入園案内は、手書きのものである。私から見ると、園舎とそれに付随した設備に工夫が凝らされていると思えるものは気づかなかったほどだ。
ひとつだけ優れていると思われることは、園内に喫茶店があって保護者が利用していることだ。もうひとつあった。HPが、写真を中心とした記事を頻繁に更新している。
このようにみてくると、わたしは集合住宅地に住む若い親たちのニーズに、この園の何がマッチしているのか、興味が湧いて来る。それは保育内容とその実践への満足度なのだろう、と。そのあたりを知りたくなった。
傑出したリーダがいるとはみえなかったが、先生方が賃金をはるかに超える情熱をもって実践をしているようである。保育が現場の先生方の自主性に委ねられているのが、情熱を引き出しているように思えたのだった。