絵本と児童文学

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Jリーグが始まるよ!

2002-02-25 22:13:59 | サッカー
[30] Jリーグが始まるよ!     (2002年02月25日 (月) 22時13分)

 2月のスポーツジャーナリズムは、オリンピックが中心だった。その間隙を縫ってサッカーのW杯関係、プロ野球キャンプの様子だった。
 Jリーグは1月下旬頃からキャンプに入り、J1リーグは今週の土曜日(3月2日)から1stステージが始まる。W杯の関係で4月20日の第7節で休止とし、第8節を7月13日から再開する。今年も話題は多いため、自分で注目する点を決めて見ていくと11月30日の2ndステージ終了まで楽しめる。
 Jリーグ開始を告げるタイトル試合となっている23日のスーパーカップ(Jリーグチャンピオンと天皇杯チャンピオンとの試合)は、エスパルスがPKで勝利した。アントラーズはアジアクラブ選手権(21日韓国)の後でコンデションがよくなかったし、エスパルスもアジア・ウィナーズ選手権(20日清水)の後だった。そんなこともあって、質の高い内容とは言いがたかったが、いくつかの注目点があった。
 エスパルスは森岡隆三と伊東輝悦が故障でベストメンバーではなかったが、代わったDFの大榎克己が最後まで奮闘していた。彼は今や37歳でJ1最高齢選手(同年齢にヴィッセルの三浦泰年がいるが)になった。若いときはナショナルチームのメンバーで国際試合の経験がありながらも、一時ベンチにも入れなかったときがあったが、ここ数年はサブとして安定した働きをしている。同期の長谷川、堀池は引退しているが、プレーヤーとして継続を願うものである。エスパルス勝利に貢献したのは、けがをおして出場した三都主のプレーだった。彼はナショナルチーム入りもかかっているし、今最ものっているところだ。
 多くのチームの監督が替わったので、その点を注目するのもいいだろう。引退3年の若い(37歳)柱谷哲二が、岡田を引き継いでコンサドーレ札幌をどのようなチームにするか。名門といわれながら結果を出せないでいる浦和レッズは、日本になじみのハンス・オフトにゆだねることにした。お金をかけながらも結果が伴わないでいる名古屋グランパスエイトは、それまで連年下位にあえいでいたジェフを昨年上位躍進させた手腕に期待してベルデニックとした。サッカーは日本のプロ野球と異なり、合理的契約関係なので、結果如何によって監督はシーズン中でも交替があるのだ。
 J2から昇格したJI初めてのベガルタ仙台と復帰の京都パープルサンガが、どのぐらいの位置につけられるかを、やはり注目することになるだろう。その点でいえば、ジェフの昨年の上位維持は、チーム力として本物なのだろうかに関心を持つ。力のある選手を補強したマリノスとヴィッセルがどのようなチームになるかも興味があるところである。
 上位はやはりアントラーズやジュビロが有力だが、私はエスパルスも食い込むのではないかと予想している。アントラーズは、長年中心プレーヤーだったビスマルクを放出し、本山雅志を使う構想にした。このチームは、去年から若がえりが成功している。ジュビロは、レギュラークラスの奥大介と清水範久をマリノスに放出したが、高原直秦がもどったし、もともと選手を育て層が厚いのでチーム力低下とは思えない。ただ服部年宏と名波浩の復帰が遅れるようでは、楽観は出来ない。
 選手の話題では、W杯後に柳沢敦(アントラーズ)、中村俊輔(マリノス)などのヨーロッパチーム移籍が具体化するだろう。
 昨シーズンは、めずらしく1度も見に行かなかったので、今年は5試合以上はスタジアムに足を運びたいと考えている。

オリンピックで記憶にとどめたいこと

2002-02-25 17:45:03 | テニス・他のスポーツ
[29] オリンピックで記憶にとどめたいこと      (2002年02月25日 (月) 17時45分)

 冬季オリンピックが終わった。オリンピックに熱狂的になる日本は、世界的にはまれだといわれている。私は冬のスポーツに関心はあるが、オリンピックの競技結果に力が入り一喜一憂するほどではない。冬のスポーツは、スピードスケート、スキー、クロスカントリー(距離)の体験がある。冬のスポーツになじむ環境に育ったので、スポーツとしては関心は高い。そんな私が、このオリンピックで記憶にとどめたいことをみることにする。
 競技については、世界レベルに長年手が届かなかった種目でありながら、可能性を開いたものがある。スピードスケート1万㍍の白幡圭史の4位と、スキー距離男子50㌔クラシカルで7位だった今井博幸である。
 1万㍍は私が注目していた種目だったので、早朝にライブでみた。白幡が滑っている13分余り(記録は13分20秒40)は、気持ちの高揚を覚えたほどだった。スピードスケートの他の種目は世界レベルにあるが、この種目は難しい(92年アルベールビルで佐藤和弘が5位)。白幡は終盤ラップを上げたほど、しっかり氷をとらえていた。ペース配分がよかったのと、たとえば終盤でもコーナーがふくらまないに象徴されるスケーティング技術の確かさである。技術といってもコーナーのときは、左足に相当な体重がかかるので、それに耐えられるだけの筋力などの体をつくらねければならないことはいうまでもないが。
 私は競技体験がないが、35歳頃までは1万㍍を1シーズン2~3回滑ったものだ。400㍍リンクを25週である。10周ぐらいから15周ぐらいまでは呼吸が苦しくなり、それ以降は氷をとらえられなくなるほど足腰がつらくなる。ちなみに1周60秒のラップを目標にするが、中盤からその維持は困難になるので、30分を切ることはめったになかった。
 50㌔クラシカル(フリーがスケーティングをしてもよいのに対して、スキー板を直線に作動させるだけ)は、以前は「耐久」と表記していたほどで、ノルディクとしては複合とならんで勝者は称えられる種目である。日本選手は、これまでせいぜい20位台で、多くは下位だった。私からみれば今井博幸の7位はすごいことだ、と思うのである。
 長い間ノルディク複合は、クロスカントリーを苦手とし低迷していた日本が、荻原健司を中心に世界のトップクラスに踊り出て維持していたことは、私にとって驚嘆しつづけることであった。若手の高橋大斗が育ってきているようにもみえるが、かつてのようなレベルになるのは一筋縄ではないぐらい水を空けられてしまった感が強い。ついでながら荻原健司が、今後の人生の選択をどうしていくか、私としては関心を持っている。
 冬のスポーツは、かつては寒さという自然条件の生活に根ざしていたものだった。一面が雪で川も凍るので、人が歩くのは獣道のようなものが出来た。その道が歩けないほど雪が降るとスキーで歩いた。今は除雪され車が通るため危険なので、生活にスキーはない。それに寒い地域のスケートリンクの利用者が少なく閉鎖が続いているし、学校でもやらなくなっているという。生活と結びついて選手を排出することが弱くなってきている。それはそのスポーツへの地域上げての関心といったものが期待できない、ということにつながる。
 どちらかというと、小学生から競技選手を目指して指導者のもとにグループ(少年団など)をってやる方式になっている。競技水準のが高くなっているのでそうならざるを得ない側面もある。種目によっては(フィギアスケートなど)条件ある人のみしか、選手になれないものもあることは確かである。
 また、選手を支える企業が危うく、そのチームに依拠できなくなってきている,という問題もある。スケートの清水宏保等のように、スポンサーとの契約によってに選手生活を維持する道を探さざるをえない。それとて実績がなければ、成立しないことである。
 競技以外では、開会式の公式服装をJOCがユニクロのものを採用したこと、NHKの競技以外の現地アナの担当者の勤務配置について(現地深夜の場合は眠そうだった)などに関心を持った。
 今回のオリンピックは、同時多発テロから間もないことから、アメリカの政治色が入りこんだことは否めない。ドーピングや審判問題も、いつもよりクローズアップされたものになった。
 NHKテレビがオリンピック特別放送でなく、「クローズアップ現代」も再開する平常体制になるので、じつはホッとしている私である。

寒さにも春の気配を感じるとき

2002-02-10 16:28:56 | 身辺のこと・自然
[28] 寒さにも春の気配を感じるとき    (2002年02月10日 (日) 16時28分)

 小雪が舞っています。暖かだったのが、今日から冬型の気候になったのです。
 寒さに咲くにヒイラギの黄色い小さな花と地面のヤブコウジの紅い実などが、心を和ませてくれます。わが家は、ささやかながらビオトープガーデンなので、季節ごとに雑草といわれている野草の芽吹きを楽しめます。立春の少し前の雨が降ったときから、春の気配を感じさせるものが芽が出始めました。ヨモギ、ハコベの緑が生命力を感じさせてくれ、イヌフグリの青いけなげな花にも心ひかれます。シュンランのつぼみがあかみを帯びてきばっているので、それが咲く頃は春の訪れを実感できるのでしょう。
 さて、今日は日曜日。家にいるときは、欠かさず9時から教育テレビの「日曜美術館」(あるいは夜8時からの再放送)を見ます。今日は「日本人は何を描いてきたか‐近代絵画の100年」でした。いわゆる洋画を描くようになってからの、日本の名画を概括的に見ることが出来ました。作品を見たくなったので、東京国立近代美術館(3月10日まで)へそのうち行こうと考えました。 
 それからNHKFMの12:15~14:00の「日曜喫茶室」を、そうとう以前から時間の融通をつけて聞くようにしています。この番組は、はかま満男の司会で常連といわれている人(池内紀、安野光雅、天野祐吉、轡田隆史)が1人と、ゲスト2人のトークで進みます。テーマの切り口のユニークさとその内容のおもしろさは抜群で、私の数少ないお薦め番組といっていいでしょう。番組途中の音楽が、時には私にとって掘り出し物(インディーズものなど)の曲にめぐり合う機会になります。
 ちなみに今日は「新しい故郷づくり進行中」というタイトルで常連の轡田隆史に、藤田弓子(女優)と立松和平(作家)がゲストでした。藤田弓子は目黒区の住人だったのが、韮山町(静岡県伊豆)に住んで、地域の人達と(行政もかかわっている)演劇活動をしている話でした。立松和平は、知床(北海道斜里町)と7、8年前から結びつき、小規模ながら地域の産業活動にかかわっている話でした。
 立松和平のそばづくりの話がおもしろかったし、「アウトドアの究極は農業だ」「第1次産業の人が自然を守ることになるし、経済的にも採算が合わなければ自然が荒れる」といった言葉が、示唆に富むものでした。また「地域起こしは儲けようということから出発するのではなく、地元の人がおもしろがってその気になってやらなければ」など、傾注に値する話がいっぱいあって、105分が長く感じないぐらいです。
 夜は9時からの「NHKスペシャル」を見ることが多く、今日のようにのんびり過ごした場合の日曜日は、かくて眠りにつくことになります。

<コラムを休んでいましたが、いくつかの事情が重なったり、留守にしていたためでした。>
 [02・2・10]