朝は0℃と寒い。11時台にウォーキングをしたら気温は10℃ぐらいだが、陽ざしが明るく穏やかだった。いつもの林の入り口のベンチで、は老人男性がたちが語り合っていた。70歳後半から80歳代の年齢のようだ。自転車で来て仲間たちと集っていて、良い雰囲気だ。
この頃遊歩道に出る直前のにある豆腐屋で、おからや豆腐を買うようになった。午前中は高齢ながら元気な男性が対応している。ぼくよりはるかに年上だが、元気な声と笑顔なので気持ちが良い。この年齢の人は住み込みで仕事を覚え独立したのか、と勝手にライフヒストリーを想像する。
豆腐は工場生産でスーパーへという時代にあって、個人営業の豆腐屋を維持するのは簡単ではないだろう、などの余計なことを想像してしまう。近くの他の小売店など、廃業したところもあるので。
昨日NHKのニュースでは、「ふるさと納税」のため東京23区で130億円の税が他市町村に納入されたとのことだ。130億円の税収が減ったということだ。
とくに税収減の多い区は世田谷区で、その額は30億円とのこと。去年の16億5千万円から2倍ぐらいの減収だ。政令市政都市なみの、90万人近い人口で、予算額が3千億円ほどであり、30億円というのはある分野の大きな事業ができなくなるぐらいの規模である。区の住民にとっては、納税に見合う公的サービスが受けられなくなるのである。減収を食い止めるすべがなく、今後一層拡大する可能性があるだろう。
「ふるさと納税」を利用する人が多くなっている大きな要因は「返礼品」への期待がある。利用する人の負担がなくて日頃手にできないような品物にありつけるという「お得感」、もっと言えば人によってはギャンブル的気分が満たされるところにあるのではないか。
一方受け取る側の住民税収以外増収は、どのように使われているのだろうか。税収の10%をはるかに超える市町村もあるという。これは不安定な収入であり、特別な事業に使われる可能性が想像されるが、詳しい報道に接していないので知りたいところだ。
ぼくは、孫の代まで財政立て直しに取り組まなくてはならなくなっている夕張市を支援しようという「財政再建協力納税」のようなものだったら、わずかながら協力したいと思う。
「ふるさと納税」は地方創生とはいって、経済活動の装いをして小さな欲望を満たす仕掛けになっており、株式の上限に一喜一憂する金融にも似ているようにも思う。
東京の区でも、杉並区ではふるさと納税による減収を食い止めるために「返礼品」を用意した。つまり大都市が、地方あるいは近隣の区市から集めて減収少なくしようと取り組み始めた。しかも区の用意した「返礼品」の大部分は地元のものでなく、各地のもので酒や肉といっもの。
本格的に減収を防ぐには、住民の納税者すべてに「納税お礼品」をすればよい。これは違法であることは言うまでもないのでできない。ぼくはそのぐらい「ふるさと納税」は自治体の財政にゆがみを持たすもので、滑稽とさえ思っている。
しかし本来の住民サービスが手薄になるという、税そのものの本来の意味がゆらいでしまう「ふるさと納税」への疑問はますます膨らんでいくのだ。
子どものころからある「納税の義務」がゆらぎ「お得感」のカタログを見て「返礼品」の選択にワクワクする姿は、いかがなものか。
*世田谷区の予算額は、推測で記述したので誤っており、訂正します。(2月7日)
この頃遊歩道に出る直前のにある豆腐屋で、おからや豆腐を買うようになった。午前中は高齢ながら元気な男性が対応している。ぼくよりはるかに年上だが、元気な声と笑顔なので気持ちが良い。この年齢の人は住み込みで仕事を覚え独立したのか、と勝手にライフヒストリーを想像する。
豆腐は工場生産でスーパーへという時代にあって、個人営業の豆腐屋を維持するのは簡単ではないだろう、などの余計なことを想像してしまう。近くの他の小売店など、廃業したところもあるので。
昨日NHKのニュースでは、「ふるさと納税」のため東京23区で130億円の税が他市町村に納入されたとのことだ。130億円の税収が減ったということだ。
とくに税収減の多い区は世田谷区で、その額は30億円とのこと。去年の16億5千万円から2倍ぐらいの減収だ。政令市政都市なみの、90万人近い人口で、予算額が3千億円ほどであり、30億円というのはある分野の大きな事業ができなくなるぐらいの規模である。区の住民にとっては、納税に見合う公的サービスが受けられなくなるのである。減収を食い止めるすべがなく、今後一層拡大する可能性があるだろう。
「ふるさと納税」を利用する人が多くなっている大きな要因は「返礼品」への期待がある。利用する人の負担がなくて日頃手にできないような品物にありつけるという「お得感」、もっと言えば人によってはギャンブル的気分が満たされるところにあるのではないか。
一方受け取る側の住民税収以外増収は、どのように使われているのだろうか。税収の10%をはるかに超える市町村もあるという。これは不安定な収入であり、特別な事業に使われる可能性が想像されるが、詳しい報道に接していないので知りたいところだ。
ぼくは、孫の代まで財政立て直しに取り組まなくてはならなくなっている夕張市を支援しようという「財政再建協力納税」のようなものだったら、わずかながら協力したいと思う。
「ふるさと納税」は地方創生とはいって、経済活動の装いをして小さな欲望を満たす仕掛けになっており、株式の上限に一喜一憂する金融にも似ているようにも思う。
東京の区でも、杉並区ではふるさと納税による減収を食い止めるために「返礼品」を用意した。つまり大都市が、地方あるいは近隣の区市から集めて減収少なくしようと取り組み始めた。しかも区の用意した「返礼品」の大部分は地元のものでなく、各地のもので酒や肉といっもの。
本格的に減収を防ぐには、住民の納税者すべてに「納税お礼品」をすればよい。これは違法であることは言うまでもないのでできない。ぼくはそのぐらい「ふるさと納税」は自治体の財政にゆがみを持たすもので、滑稽とさえ思っている。
しかし本来の住民サービスが手薄になるという、税そのものの本来の意味がゆらいでしまう「ふるさと納税」への疑問はますます膨らんでいくのだ。
子どものころからある「納税の義務」がゆらぎ「お得感」のカタログを見て「返礼品」の選択にワクワクする姿は、いかがなものか。
*世田谷区の予算額は、推測で記述したので誤っており、訂正します。(2月7日)
「ふるさと納税」に対しては私も疑問が大きいです。確か菅官房長官が総務大臣の時強引に造ったと記憶してます。
見返りの有る或いはそれは期待する「寄付」は「寄付」とは言えなしでしょうし、地方の税の偏在の解消は国税として集められた一部の税目の一定割合を地方に交付する地方交付税(これは地方固有の税源と位置づけられています)でまかなうのが筋だと思います。ただ、良いところがあるとすればそれは地方の地場産業の活性化になっているというところですが、それは地方活性化の施策が貧困なのであって、今や「ふるさと納税」は本来の税の姿・形を損なう制度だと思います。
この制度は器用に使うと2千円を超える部分は税が結果的に控除され、尚且つ見返りで結構な品物を取得出来る形になってしまいます。
税については素人です。「ふるさと納税」に関心はなかったのですが、家族が「返礼品」で得するということで関心を持ちました。しかも申し込みが簡単なので利用しやすいのです。
ぼくは子どものころからの「納税の義務」というのが染みついているし、税金をもてあそんでいるようにさえとらえていました。
財政など遠い仕事をしていましたが、国、自治体の予算などには輪郭だけ関心を持っています。今後もこの問題の動向に関心を持っていきます。
また様々教えてください。
氏は秋田県出身で、働きながら大学を卒業しました。当時でいうところの苦学生です。秋田県は小中のテストが連続して日本1です。ころは県教育行政としての取り組みがあってのことと想像できます。もちろん不正ということではありません。
全国から見学者があります。あることでも(ここでは伏せます)日本1が続きましたが、さいわいにも去年トップでなくなりました。
また芸術等で言えば、県出身者で全国的に活躍している人を顕彰しています。ぼくの体験としても郷土意識、県民意識が強い特徴があると感じた体験が多くあります。
県民性というので人間を決めつけるのはよくありません。県民といえば出身県というだけで親しくなる人が多いという県もありますが。
そこで菅氏は苦学して日本の政治の中で力のある立場にあり、いわば出世をしたので、氏の県民意識(郷土に錦を飾る)が強く働いたことと「ふるさと納税」は無関係でないと想像します。
なにしろあべ氏から、らち問題で強硬姿勢を貫く菅氏が評価されてから側近扱いを受けるようになったといわれていますので。郷土愛とナショナリズムの強さが一体化する人もいます。
これは知りうることを連想して書いたもので、秋田県について偏見や決めつけをするつもりはありません。