絵本と児童文学

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J1第33節・11月29日(土)G大阪が首位に

2014-11-30 11:23:13 | 14年J1観客数データー
 ■ 第33節の試合結果と観客数 左がホーム(朝日新聞から)
  柏-清水(3-1)   13470
  川崎-広島(1-1)  15468
  G大阪-鹿島(3-1) 18587
  C大阪-鹿島(1-4) 23330
  鳥栖-浦和(1-1)  19235
  仙台-徳島(2-1)  17152
  横浜FM-新潟(1-0)29379
  甲府-FC東京(0-0)15071
  名古屋-大宮(2-1) 21695

★ ホームゲーム観客数上位ランキング   ★ 第33節までの成績(勝ち点)
①横浜FM 29379           ①G大阪 62
 ②C大阪  23330          ②浦和  62
 ③名古屋  21695          ③鹿島  60
 ④鳥栖   19235          ④鳥栖  57
 ⑤G大阪  18587          ⑤柏   57
          
★ ホームゲーム観客数下位ランキング
 ①柏     13470 
 ②甲府    15071
 ③川崎    15468
 ④仙台    17152 

★ 観客総数  173387人      ★ 1試合平均観客数 19265人

*鳥栖が満席だったが、地方のサッカー専用スタジアムであり2万人を超えない。なお、柏 もサッカー専用スタジアムである。
*今節は平均観客数が2万人を超えないが、浦和がいつも4万人前後の観客で平均を押し上 げている。今節は観客数最下位の柏が13470人で、平均が19265人であり、J1 リーグとしてはよいほうである。このぐらいの観客を維持できるようにするのが、課題で はないか。
*首位がG大阪に入れ替わり、最終節の徳島に勝てば優勝となる。すでにナビスコ杯(Jリ ーグ杯)優勝を決め、12月13日の天皇杯の山形に勝てば3冠の可能性も現実味が帯び てきた。

熱戦の鳥栖-浦和

2014-11-29 20:32:51 | サッカー
 鳥栖は、優勝を目前にしながら勝利をつかめないでいる浦和をホームに迎えた。浦和とはホームで分のいい鳥栖は、勝って優勝戦線に残りたいところ。両チームともモチベーションが高く熱戦になった。鳥栖が終了20秒前のコーナーキックで1点を返して引き分けに持ち込んだのだった。

 鳥栖はロングボールを多用しピッチを広く使い、ペナルティーエリアに持ち込みシュートをねらう。浦和はパスをつなぎ組み立ててゴールにつなげるスタイル。チーム戦術の違いがはっきりしていてわかりやすい。
 前半はピッチを広く展開することが多かったので、鳥栖のペースといってよい。サイドと前線にロングボールを出し、よく走る。それにコンタクトプレーに強い。そんな鳥栖のチームカラーがよく見えた。
 浦和は鳥栖の得点原である豊田をマークし、チャンスを作らせなかった。しかし浦和は勝たねばならないという思いのせいか余裕がないように見えた。両チームもシュートまで持ち込むも決めきれずに、前半終了。

 後半24分に浦和が右サイドからアーリクロスを前線に出した。そのボールを中央で李が受けてDFをブロックしながらペナルティーエリア内にボールを運んでいるところに、菊地のスライディングはボールを捕らえられなく、レッドで退場となり、浦和がPKを決めてリードした。
 一人少ない鳥栖は劣勢に立たされながらも集中を維持しながら試合を進めたが、厳しい戦いだった。終了近くになって鳥栖はパワープレーで執念の戦いになる。
 4分のアディショナルタイムとなり、浦和が勝利を掌中に収めるかにみえたら、残り20秒鳥栖はコーナキックを得る。GKもゴールエリアにきて攻撃に参加してわずかマークを離れていた小林がヘッドを決めて、終了の笛が鳴った。劇的な幕切れだった。

 浦和はリードを維持して勝利を確実にする試合展開の工夫が見えなかったし、一人少ないながらも懸命に食い下がる鳥栖得点を与えた。
 優勝経験のある浦和だが、硬くなっていたようにも見えた。終わってみれば終始鳥栖のペースで進んだようだ。
 スタジアムは満員で、一月以上前からチケットは完売とのこと。5千人の浦和サポーターはいつもの応援歌を高らかにうたい、それがスタジアムをおおった。さいたま市から大分の鳥栖市まで遠征する浦和サポーターはすごい。そこで勝利をプレゼントしたかっただろうが、鳥栖がチームスタイルを維持し続けた勝利への執念が賞賛されよう。

 1位は得失点差でG大阪となり、来週の最終戦にG大阪、浦和、鹿島で優勝であらそうことになった。G大阪は徳島と、浦和は名古屋と、鹿島は鳥栖とである。G大阪は勝てばよいので、優勝の最有力である。

電話で詐欺

2014-11-28 11:39:55 | 生活・教育・文化・社会
 「オレオレ詐欺」「振り込め詐欺」といわれているものが、被害額が今年すでに400億円に達しているとのこと。連年右肩上がりに増えて、昨年は年間450億だった。今のペースだと、今年はまた上回ると予想される。1日平均1億4千万以上なので驚くばかりだ。
 年々増加しているのを抑えようと、警視庁がこの詐欺を「母さん助けて詐欺」と命名したのが、この言葉でひとくくりにできないためか普及していない。
 次々に新手を考えて被害が拡大しているので、その悪知恵には感心するばかりだ。公的機関を名乗り還付金がある、くじの当たり番号を知らせる、といったことなど、時世をつかんで次々と考え出す。
 振り込ませない対策に乗り出したら、現金を手渡しするようにすることが一般化している。中には新幹線で東京まで金を運ばせるなど、詐欺対象の地域を広めている。

 詐欺犯罪組織は、旧ヤミキン業者あるいは反社会的組織ともいわれているが、「受け子」を逮捕しても組織解明に至らないぐらい「危機管理」がしっかりしているのには驚く。
 対抗して警察や金融機関も必死だが成果はわずかで、残念ながらまだ悪知恵のほうが優勢だ。
 NHKの18:05からの「首都圏ネット」では、毎日「わたしはだまされない」というコーナーを設けて犯罪の手口の紹介をしながら注意を呼びかけている。女性のアナウンサーが真剣に呼びかけるので、ぼくはその力の入った語りに感心しているのだが・・・。

 ところでぼくは息子がカネのことで電話をしてくることはないだろうと、他人事のように思っている。しかし元来脇の甘い性格と自認しているが、電話での詐欺にはあわないと確信している。
 昔からぼくにも「先物取引」や「投資のためワンルームマンションを」といった勧誘電話はよくあった。その都度答えを探すのが大変なので、どのようなことにも対応できる返事を使っている。
 それは「電話ではお金の話はしないことにしています」と反応するのだ。するとさらに食い下がられる場合もあるが「すみません。電話ではお金の話はしませんので悪しからず」と丁寧に言って電話を切る。この返事では、相手は取り付く島がないのである。
 このような体験から、名称を「電話で詐欺」といったらどうかと思っている。息子と親という関係を指すのでなく、カネの振込みや取りに来るあるいは持って行くなど渡す手段でもない、電話ではカネにかかわる話をしないようにすると詐欺やセールスもかかわりがなくなるのではないだろうか。


天皇杯決勝は山形-G大阪で

2014-11-27 20:55:19 | サッカー
 天皇杯(第55回全日本サッカー選手権大会)は、例年になく早く昨日準決勝がおこなわれた。G大阪-清水は5-2、山形-千葉は3-2だったので、決勝はG大阪-山形でおこなわれる。
 昨日は首都圏のぼくの地域は、気温が10を超えない雨降りで寒かった。G大阪-清水は味スタ(東京)で6708人、山形-千葉はヤンマー(大阪)で2221人といずれも観客数が少なく、コアなサポーターだけが遠くに出かけての声援をおくっていた。天皇杯は歴史のあるビッグタイトルのはずなのだが、あまりにもさみしいスタジアム風景である。
 試合は並行して行われてBSで同時放送をしていた。ぼくはG大阪-清水を少し見たが、G大阪が勝ちそうであり、接戦で白熱しておもしろいだろうと思われた山形-千葉を見た。予想通り一進一退のエキサイティングな試合であった。
 後半は2-2からずっと千葉の攻撃が続いた。千葉はいつ得点してもおかしくないと思っていたら、山形がカウンター気味に反転して左からのアーリークロスを右につめていた選手がキーパーと対峙しながら下から上に突き上げるような軌道のシュートで得点した。その後山形の集中力が維持されて勝利したのだった。

 ぼくは気がついてみると山形に肩入れしてみていた。つくづく判官贔屓(ほうがんびいき)な自分と向き合ったのだった。
 J2最終戦から中2日でも両クラブ好い試合をした。両クラブともJ1昇格の1つの枠をめぐったプレーオフへ磐田も含めて熾烈な試合がまっている。
 
 会場は勝ち進むクラブとは無関係に早く押さえなければならないだろうが、山形と千葉が大阪で試合するのが観客の少ない要因だろう。準決勝のチームが決まってから期間がるので工夫をできないものだろうか。今回の場合は、G大阪-清水は西日本のスタジアム、山形-千葉は東日本のスタジアムというように。

 ところで天皇杯決勝は元日の午後にやっていたのに、今年は12月13日に日産スタジアムでおこなわれる。理由はアジアカップが1月12日開始なので、その準備を優先するためである。
 元日の午後のんびり天皇杯決勝を見るのを50年以上欠かしてので、来年の正月はさみしい感じだろうな。次回から16年1月1日開催に戻る。

J1第32節・11月22日(土) 浦和敗れて優勝は後2試合で

2014-11-23 14:55:55 | 14年J1観客数データー
 ■ 第32節の試合結果と観客数 左がホーム(朝日新聞から)
 鹿島-川崎(2-1)   20261
 浦和-G大阪(0-2)  56758
 甲府-広島(2-0)   14067
 神戸-横浜FM(1-2) 15791
 徳島-鳥栖(0-1)    6259
 仙台-C大阪(3-3)  19404
 大宮-柏(1-2)    11836
 FC東京-新潟(1-3) 42059
 清水-名古屋(2-2)  17352

★ ホームゲーム観客数上位ランキング   ★ 第32節までの成績(勝ち点)
 ①浦和   56758          ①浦和  61
 ②FC東京 42059          ②G大阪 59
 ③鹿島   20261          ③鹿島  57
 ④仙台   19404          ④鳥栖  56
 ⑤清水   17352          ⑤柏   54
          
★ ホームゲーム観客数下位ランキング
 ①徳島     6259 
 ②大宮    11836
 ③甲府    14067
 ④神戸    15791 

★ 観客総数  203787人      ★ 1試合平均観客数 22643人

 *今節の1試合観客動員数は、第11節(5月3日)の22960人についで多い226  43人を記録した。
 *徳島が当初は1万人を超えるときもあったが、降格が決まっているせいか低調だった。  勝って優勝の瞬間の見届けたい浦和のサポーターがシーズン最高の観客になった。FC  東京が4万人を超えたのははじめてである。
 *毎節平均2万人を超えるようになるとクラブの財政がよくなるため、レベルの高い外国  人選手が多くなりJリーグのレベルも上がるだろう。
 *優勝争いと残留争いが熾烈を極めて、佳境に入ってサッカーファンは高揚している。試  合内容もとてもよい。後2試合を残して、上位の浦和、G大阪、鹿島、鳥栖まで優勝の  可能性がる。
 *降格は徳島が決定しているが、後2クラブは仙台、清水、大宮、C大阪の可能性があ   る。


シニアの会話から

2014-11-22 20:57:18 | シニアの暮らし-過去と今と
 テニスをやっては腰が痛くなり、リハビリで少し緩和される日々である。待ち時間がいやなので午後の開始5分ぐらい前に行く。この頃顔なじみになっているが、ぼくはしゃべらない努力をしてもっぱら聞いている。
              *   *
「今趣味は何やっているの」
「80になったので、ぜ~んぶやめた。墓場には身軽で行ったほうがいいよ。今は病院通いで、診察券がトランプできるほどになったよ」
 この人は様々な人と会話をするが機知にとんだ会話センスに感心して、つい耳を澄ましてしまう。
            *     *
 この人があるとき、クリニックに入ってからクリニックの人に、
「あそこに犬がしばられているよ。かわいいよ」といった。
犬の飼い主の顔が一瞬曇ったのを察したぼくは、
「しばってるんじゃなくてつないでいるんだよね」
といったら、飼い主の顔はさっと明るくなってぼくの方を向いた。
「しばる」という言葉が、話した人はリードを結んでいるという意味で使ったのが、飼い主はぼくの予想通り犬を縛っていると受け止めたのだ。話をした人が「かわいい犬」を紹介したのだが、その前の「しばる」という言葉に反応してしまった。シニアの会話によくあるすれ違いだ。
* *
 クリニックの外で開始を待つところに、小学生の下校時間にボランティア「子ども見守り隊」という腕章をしている人がいる。80歳前後だと思うが、子どもにさまざまな声かけをして子どもも反応してなじんでいるので、なかなかできないことだと感心している。それに夕刊を持っていて少しの時間でも読んでいる。昭和の人は一般的には新聞を離さないものだと再確認する思いだ。
 クリニックに初診の人に並ぶ場所を知らせるし、通院している人とも会話を交わす。通院の女性が、
「感心ですね。わたしも見守って欲しいよ」
「ほら、今見守ってるよ」
といって顔を見て返事をした。

 様々な会話していたら、
「わたしはレンジを使わないで、ガスで温めるんだ。東電に頭へきているから、電気はなるべく使わないようにして、暖房も東京ガスだよ」
という話に展開が変わった。周りの反応がなかったので、よい話なのでよほどぼくは反応しようと思ったが、こらえた。クリニックの扉が開いて、待っている人はそこを離れた。


覆面姿でのテニス

2014-11-21 11:09:21 | 当世世間事情
 頭はサンバイザーで顔はサングラスとフェーガード、さらに上下とも黒の運動着の人が、ぼくがやっているグループに臨時で加わった。曇りなので日焼けを避けるという感じではないと思うが。
 一緒のグループの人が「覆面だ!よくわからいね」と口にしていた。以前から奇異ないでたちにぼくは疑問を持っていたが、その人とラリーを交わしたりした。

 たしかに全面黒で顔を覆うと表情がまったくわからない。大きめのサングラスの人でも、眉と目の表情は読み取りにくい。しかし唇の動きで表情の一部がわかる。かねがね考えている唇から感情を読み取ることが可能、ということを実感していた。
 「覆面の人」とは、反応がわからないので交わすという感覚がなく、ぼくは気後れしたようだ。練習だから普通は攻撃的にショットをしないような配慮をするが、その辺の感覚をどうするか戸惑った。
 一方「覆面の人」はビシビシ打っていた。巨大な自己に変身してテニスをする装置なのか。「戦隊モノ」のようなものをまとって変身しているのかもしれない。ちょっと考え過ぎではないのと、もう一人の自分がつぶやいた。もし素顔なら相手のことを少しは配慮をするのかな、と思ってもみた。
 テニスはメンタル的側面が強いスポーツなので、相手の弱点をついたりする攻撃的プレーをする素顔の自分にためらいがあるのか。
 水を飲む時には、フェースガードをしたまま飲めるような仕様になっていた。テニスが終わってもコート内では「覆面」を取らなかった。

 人は自分の素性知られたくない時、顔を隠すものだ。強盗や昔の学生運動のデモなど。マスクを自分をあいまいにしたい時に使う人もいる。自分を知られたくない社会の反映なのだろうか。

 イスラム社会では、女性がこのような服装なのだから、ややこしいだろうな。いや幼いときから見慣れたらなんでもないのだろう。男性が優位で従うという文化を前提にしている、といったことをいつの間にかぼくは考えていた。

オーストラリアにも勝つ

2014-11-19 15:10:58 | サッカー
 1月のアジア杯に向けての最終戦のオーストラリアは、2-1で勝った。先発メンバーはW杯のときを基本としたため、新規はFW武藤(FC東京)、DF太田(FC東京)だけだった。
 前半はオーストラリアが試合を優位に進み、ぼくは得点とられてもおかしくないと思いながら見ていた。日本は攻撃の形をつくれずとも何とか0-0で終わった。
 後半は日本の中盤でのボール支配ができるようになり、チャンスが増えた。右からのクロスをフォアに出たのを、フリーでいた交代で入った今野がヘッドで決めた(16分)。
それからはオーストラリアの運動量が落ちて、日本のペースで進んだ。23分はゴールエリア付近の右からグランダーに出たボールを、岡崎がヒールに当てるというトリッキーなプレーで得点した。
岡崎は再三フリーランニングも含めて得点機をうかがっていた。反応が速くポジショニングがよくDFのかわし方もうまい。シュートは豪快あるいは華麗ではないものの得点機を逃さず決める。ドイツで得点数上位にいるのが分かった。
 インジュエリータイムに1点を返されたが、途中でシステムを変えたりする戦術力も含めて今後を期待しよう。アギーレ監督の方針が見えてきたようでもある。

 * ヤンマースタジアム長居   観客 46312人
 * アギーレ監督 6試合 4勝1敗1分

ホンジュラスに圧勝

2014-11-16 20:10:12 | サッカー
 アギーレ監督5戦目となる中米のホンジュラスに6-0で勝った。ホンジュラスはW杯に出場しており、本来は一方的な試合になる国ではない。今回はコンデションもよくなかったし、メンバーの入れ替え等のせいなのか、チームとして組織化する途上にあるようだ。とくにデェフェンスがばらばらでプレーをしていたのがめだった。

 アギーレ監督は、これまで1勝2敗1分けと成績が芳しくないため、勝利という結果をださなければならない時期になっている。勝利がなければ監督批判がまきおこりかねない。
 そのためだろうか、選手を大幅に入れ替えた。というのはザッケローニ監督の時のメンバーを呼び戻し、チームの骨格をそれでつくり試合に臨んだ。
 遠藤、長谷部により中盤を作り、右バックスの内田も躍動していた。得点こそなかったが、岡崎も得点に結びつくような動きを繰り返し、ホンジュラスのデェフェンスをほんろうしていた。
 アギーレ監督は就任3カ月余りになるが、日本文化、日本のサッカー選手のメンタリディーに戸惑っているのだろうか。1月アジア杯前にはあとオーストラリアの1試合しかないが。

 得点選手 吉田(9分)、本田(41分)、遠藤(44分)、乾(後半2分)、豊田(後半24分)、乾(後半29分)


テニスを楽しませてくれる錦織

2014-11-16 17:27:36 | テニス・他のスポーツ
 ATPワールドツアー・ファイナルのセミファイナルの錦織-ジョコビッチ戦は、1-6、6-3、0-6でジョコビッチが勝った。全米オープンで錦織が勝っているものの、ランキング1位でもっとも充実しているジョコビッチに軍配が上がった。

 23時過ぎから試合が始まり、第1セットはジョコビッチが王者にふさわしいテニスでものにした。今大会の3試合を1セットも失っていないジョコビッチのワンサイドゲームで進むのかと思ったら、第2セットの第1ゲームを錦織がブレイクしたら形勢が変わった。錦織のペースで進み、王者が後退した感じで錦織がものにした。6-3。
 テニスはメンタル面が大きく勝敗を左右するものだと改めて感じながら1球ごとに固唾を呑んで見入った。気分が高揚したり沈んだり、深夜に体にこたえるなと思いながら、最終セットの錦織に期待をした。
 第3セット第1ゲームが勝敗を分けたように思った。錦織が40-15に追い込みジョコビッチのサービスゲームをブレイクするかと思ったら、連続3ポイント取られてチャンスを逃した。とくに決めにいったストレートがアウトしたのが2本あったのがその後の展開を決めたようなものだった。
 それからジョコビッチがペースを取り戻し、1ゲームを落とさず勝利したのだった。錦織が1ゲームも取れなかったが、内容はそんなに悪くないということが解説者松岡の示唆とともによく理解できた。
 このレベルの力が拮抗し、しかもオールラウンドなプレーをする選手同士の試合では、メンタル面、打球に質に対する対応等微妙な変化によって勝敗を左右するということを改めて感じた。それにしてもランキング17位から始まった今年だが、その後5位と急激に世界のトップクラスに食い込んでいる錦織に感心することしきりである。
 錦織の最高水準のテニスは、見る者の感情を高揚と落胆がいったり来たりさせるし、多面的内容でも楽しませてくれる。今後は1月の全豪オープンに期待が持てる。

 テニスのテレビ視聴は、4大大会を放送するWOWOWで見ている。しかし男性のテニスはボールが速いため見るのに余裕をもてないため、どちらかというと女性の試合をよく見ていた。若い時の伊達や杉山らがいたし、プレーのスタイルやボールの軌道などわかりやすい。
 今回は放送がCSと地上波であったし、そうとうな人が見たのではないか。テニスブームが到来するのではないか、といったことも含めて1週間ぐらいこの話題が続くのだろう。