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絵本と児童文学

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カズの誕生日祝

2017-02-28 14:22:29 | サッカー
 Jリーグが始まった。サッカーに焦点化した番組以外のテレビと一般新聞は、横浜FCのカズ「50歳のJリーガー」という珍しいことを大きく取り上げた。試合当日が誕生日という舞台装置もよく、ニュース性が高い。
 50歳でなお選手であり続けていること、氏がJリーグ発足時からのスター選手だったためだろう。
 観客がクラブ発足最多の13244人だった。なにしろ前売り完売だという。メディア取材が74社206人だというから、歴史的できごとなのだろう。
 クラブは先発起用でしかも後半も続けた。カズのビジネス価値は相当高いということだ。対戦した松本はやりずらかっただろう。プロスポーツは様々な要因が加わるのが常だ。

 カズが選手であり続けられるは、欠かさないトレーニングとそれを可能にする生活スタイルだからだろう。それに向かわせている要因の一つに、氏がファンからの期待を感じているのが支えなのではないか。
 野球ではドラゴンズの投手の山本がいた。野球はチームプレーでありながら、プレーに役割が明確という意味で、個人の独立性がある。投手はとくにそれが強い。誰も補ったりしてくれない。得点をを取って優位に進めるという、ゲーム展開というレベルのものはある。
 サッカーは個人のプレー水準は言うまでもないが、相互の連携補い合いなどデリケートなチームプレーで展開する。カズがチームの一員にあり続けられるのは、氏のコミュニケーション力や協調性などが大きいだろう。氏はスターであり続けるという外からの期待を意識できることで、紳士的振る舞いを安定的にできているのではないか、とぼくは見ている。

 カズの社会的影響、貢献は大きいといえる。高齢社会にあって明るい光を灯している感じである。おりしも高齢者のくくりを「準高齢者」「超高齢者」変えることが俎上に上がっているなど、高齢者が仕事などで活動すること、健康年齢を保つことなど必要な社会である。
 それにベテランスポーツ選手に、継続と可能性を追い続ける励ましと明るさを提供しているのではないか。

 しかしカズがこれだ注目をされたのは、日本のスポーツ文化の現実を反映している点を見逃せない。
 スポーツ文化がその競技の内容だけではなく、選手のキャラクター等スポーツ以外の要因が加わる。つまり芸能と区別をつけないのである。スポーツ新聞が芸能欄に同じぐらい紙面を費やしている。スポーツは芸能と結びついて、スポーツ芸能紙なのだ。スポーツの水準以外の「スター性」を求めている傾向になりやすい。
 カズが試合後に特別なスーツで登場したのは、こういったことを心得た行動である。これはカズだけではなく、サッカーと無関係のファションや写真集が話題になるということもある。 また日本の女子サッカーに革命をもたらしたと評価されてよい実績のある沢穂希が、妊娠したと自ら公にしたことなどもこの流れではないか。ぼくは元サッカーとして実績のある人がなぜ妊娠を公にするか、理解に苦しんだ。
 カズの話題性は、サッカーに関心ない人をも広く注目され、サッカーへの扉を開くことになればよいが。超ベテラン選手の誕生日祝に終わるだけだったら寂しい。

J1第1節結果と観客数

2017-02-27 17:21:33 | 17年Jリーグ観客数データー
 
■2月25日 JI第1節試合結果と観客数 左がホーム(朝日新聞から)


 横浜マ3-2浦 和 39284
 仙 台1-0札 幌 17230
 鹿 島0-1FC東京28240
 清 水0-1神 戸 17861
 広 島1-1新 潟 17545
 鳥 栖1-3 柏  14355
 セ大阪0-0磐 田 33208
 大 宮0-2川 崎 11962
 G大阪1-1甲府  21284
 *G大阪-甲府は26日に行われた。

★ ホームゲーム観客数上位ランキング

 ① 横浜マ 39284
 ② セ大阪 33208
 ③ 鹿 島 28240
 ④ G大阪 21284
 ⑤ 清 水 17861

★ ホームゲーム観客下位ランキング
 ① 大 宮 11962
 ② 鳥 栖 14355
 ③ 仙 台 17230
 ④ 広 島 17545

★ 観客総数 200969人    ★1試合平均観客数 22330人

 * 第1節なので平均が2万人を超えた。例年2万人を超えるのは大型連休、夏休み等年間   3~4回である。今シーズンは3年ぶりの1シーズン制でどうなるか。
 * ACLの出場している鹿島、浦和、川崎、G大阪が過密日程をどう乗り切るか。
 * 優勝候補は鹿島、浦和を上げる人が多い。戦力補強はFC東京だがベスト4まで残れる   ぐらいになるだろうか、注目である。
 * 降格圏の16位以下になるのはどのクラブか、ぼくは関心がある。

東南アジアからJリーグへ

2017-02-16 17:31:04 | サッカー
 立春後の余寒の厳しさが続いたが、今日は和らいだ。
 ウォーキングのコースでは、昨日オドリコソウの花が咲き始めていた。抑制的な桃色の小さな花はきれいだ。そこに今日はイヌフグリの花を見つけた。咲き始めの水色の小さな花はかわいい。
 道のわきにある、いわゆる雑草といわれているものだが、春への季節の移ろいを伝える花たちである。


 東南アジアからのJリーガーは、今年は増える。

 J1 北海道コンサドーレ札幌  タイ チャナティプ・ソングラン(MF23歳)
 J3 藤枝MYFC  カンボジア チャン・ワタナカ(FW 23歳)

 J3 鹿児島ユナイテッド  タイ シティーチョーク・クパン(FW18歳)

 また、J3のガイナーレ鳥取は、シンガポールのハッサン・サニ(GK33歳)をプレシーズンマッチに参加させて(トライアル)検討に入っているという。
 
 今年はタイの選手が初めてJリーグでプレーする。それぞれの国ではJリーグでの動向に関心が高い。その国では代表クラスの選手であり、人気も高い。なお、余り知られていないが、日本の選手は東南アジアで相当数の選手がプレーしている。
 東南アジアの選手は、これまでもインドネシアからイルファン(14年甲府、15年札幌)、13年に当時J2の札幌へベトナムのレ・コン・ビンを受け入れた。レ・コン・ビンは11試合に出場して4得点という実績を残した。テレビで試合を見たが、キックの技術等高かった。コーナキックなどフリーキックのキッカーになっていて、その部分では十分通用していた。ただし、90分戦うあるいは戦術理解をできたかといえば、期限付き移籍の実質3カ月位だったのでわからない。
 昨シーズンはJ2にFC横浜と水戸にベトナムの若手がいたが、リーグ戦での試合出場はわずかで、天皇杯等で数十分の出場で帰国した。写真で見た限りでは、からだがちっかりと変化した。彼らはベトナムでは大変に人気選手で、今リーグで活躍している。

 東南アジア枠は、外国人3人以外に1枠があるので受け入れやすいが、まだレベルの違いが大きすぎる。タイとベトナム選手はボールコントロール等の技術的に高いが、フディカル、戦術面では日本のJ3ぐらいで少なくとも2年ぐらいやらないとだめだろう。ただし日本のクラブの環境ではそのぐらい在籍するとの可能性がある。
 札幌にいたレ・コン・ビンはベトナムでは「英雄」(ベトナムではこの種の言い方をする国民性がある)とニックネームがあるように、相当な人気と実力を備えていた。今シーズンは引退してホーチミン・シティ(HCMC)というクラブの会長として活躍している。31歳であり、一緒にプレーするときもあると報じられている。

 日本の協会・クラブは、東南アジアを支援しよう様々な取り組みをしている。審判の派遣、クラブ同士の提携、キャンプをする、地域大会の招聘に応えて若手選手でチーム編成して派遣などである。
 また市場としても重視している。プレミアリーグ等ヨーロッパの試合は、経済的にゆとりのある層はケーブルテレビでの放送を見ている。今シーズンからJリーグは、ダゾーンによるネットテレビでの配信が始まるので、これまで以上にJリーグへの注目があつまる。J3のクラブであっても出身の国では人気選手なので、ネットで見られることはの期待は大きいだろう。
 また副次的なことではタイ、ベトナムなどはサッカーが盛んなので、日本の認知度がアップになり、日本への観光や企業進出にもプラスに働くという。

*主要な情報は、ネットの「ベトナムフットボール」からのものである。
 
 
 

今シーズンのJリーグ視聴

2017-02-14 17:28:57 | サッカー
 Jリーグの開始は、来週の土曜日の25日からだ。
 今シーズンから協会がダゾーンに放送権を売却したので、財政が潤ってチャンピオン等上位クラブへの報奨金が高額になる。強いクラブの財政が潤沢になり、さらに選手補強をして強くなる。数年上位キープするとそのクラブは常勝の、いわゆるビッグクラブになるだろう。

 ところでJリーグの視聴がどのようになるか、気がかりだった。ダゾーンはネット配信なので世界中の人がJリーグを見られる。Jリーグの国際化なのだが、利用する人は海外在住の日本のサッカーフアン、欧州等のサッカー関係者、市場開拓をしてきている東南アジアなどが思い浮かぶ。
 国内ではパソコン、スマホ、タブレット等とのこと。テレビのような大型画像で見る場合は10万円ぐらいで購入可能とのこと。視聴費用が月額1750円。

 ぼくはダゾーンに加入するか考えたが、やめた。費用のこともあるが、毎週1~2試合を見る時間をさけそうもない。ACL、女子、U世代等の国際試合に関心があるので、その試合視聴時間に相当割くことになる。
 NHKで1節1試合ぐらいは放送するようだ。25日(土)は、総合で鹿島VS東京、BSで清水VS神戸を放送する。きっとNHKのダゾーンからの放映権料購入額が上がったのだろうな。いやNHKは自前のアナと解説でするだろうから、協会とダソーンの契約を知らないが、その辺のことも含んでの契約かもしれない。J2、J3がダソーン以外での放送がどうなるのかは、ぼくは分からない。地上波で放送するとは考えにくいし。

 また、わが家はこれまで家族が見るために、スカパーサッカーセットに加入している。今後は、ブンデス、プレミア等の試合の「欧州セット」(3980円)、天皇杯やサッカー情報番組の「サッカーセット」(2980円)の加入は継続する。スカパーの料金はこれまでと同じでJリーグ放送が抜けたのだ。当然のことだが利用者の負担増になるということだ。

 さて、Jリーグのクラブは、目下キャンプ中で、プレシーズンマッチもしている。これらの情報は長い報道番組のスポーツコーナーでもやらない。50歳でもJリーガーというのは珍しいので放送されるが、これだけだとサッカー情報としては寂しい。
 プロ野球は自主トレ段階から、そしてキャンプは12球団を丁寧に取り上げている。それに比べサッカーの情報がないのをかねてから残念に思っている。野球より大衆のプロスポーツという認知されていないということなのか。

 深夜番組の「やべっちFC」(テレ朝、日曜日)は面白くキャンプの生活ぶりとクラブ紹介をしている。「スーパーサッカー」(金曜日TBS)はまじめなサッカー情報番組。「フットブレイン、F✖B」(テレビ東京、土曜日)は切り口の水準が相当高く、番組制作にサッージャーナリストがかかわっているのではないか、と想像している。

 また、Jリーグのキャンプをスポーツ新聞がどう取り上げているか知らないが、一般紙では皆無である。朝日新聞がスポンサーの一翼を担っているのだったら、他紙の独自性という意味でもキャンプ等の報道に力を入れてよいのではないか。そのことが高額の広告費を出している価値が生きてくるというものだ。

*ダゾーンは世界中で見られると記述しましたが、誤りです。目下ダゾーンが放映権を契約しているドイツ、オーストリア、スイスで視聴が可能です。とすると東南アジアのいくつかの国が部分的に放送していたのが取り止めたということと思われます。もしそうだとすると、Jリーグの普及には環境はがわなる、と思われます。
*Jリーグ2節の時点でNHKはいくつかの試合を放送しています。ぼくの推測ではダゾーンから放送権を購入したと考えられます。
*テレビ視聴は専用テレビでなくとも機種によって視聴可能とのことです。
 ☆3月5日(日)追記

珍しい学校が土地取得疑惑

2017-02-13 19:14:25 | 生活・教育・文化・社会
 珍しい学校の創立ということをコラムで紹介した(1月29日)が、その土地取得をめぐって疑惑が浮したとのこと。明日発売の2.24号の『週刊朝日』によると、小学校設立の土地は隣接地の10分の1の値で取得したとのことだ。

 創立の学校は「瑞穂の國記念小学院」といい、豊中市に神道を教育の柱にして神社を建築しいる。
 その土地は国有地であり、学校は8770平方メートルを1億3400円で取得した。ところが隣接地の9492平方メートルを市が公園整備のため購入した額が14億2300円である。市の購入価格は1平方メートルあたり15万円、学校の購入価格は1万5千円で、なんと10分の1の開きがある。

 小学校の名誉校長がアベ首相のパートナーであり、法人の理事長は日本会議大阪の役員をしている。何か格別の配慮、不正があったのではないかという疑惑が生じてもおかしくはないのではないか。

*『週刊朝日』2.24号を資料にした記事です。
*内容の詳細は、『朝日新聞』2月9日に掲載されています。

*2月14日の『朝日新聞』に理事長への取材記事を報じている。国は法人への売却に当たり8億円のごみ撤去費を見込み、それを差し引いた額で売却。法人はごみ撤去に1億円をかけたとのこと。隣接の市の公園土地は国がゴミ撤去して売却したのだろうか。謎はこれから解明が必要ではないか。(2月14日)

FIFAランキング

2017-02-10 20:25:28 | サッカー
 1月のFIFAランキングが発表された。

1 アルゼンチン
2 ブラジル
3 ドイツ
4 チリ
5 べルギー
6 フランス
7 コロンビア
8 ポルトガル
9 ウルグアイ
10スペイン

 アジアのランキングの次の通り。
32 イラン
39 韓国
52 日本 (6ランクダウン)
54 オーストラリア (10ランクダウン)
56 サウジアラビア
63 ウズベキスタン
68 UAE

 東南アジア
122 フィリピン
127 タイ
136 ベトナム
159 ミヤンマー
162 マレーシア
164 シンがポール
167 ラオス
169 インドネシア
175 カンボジア

*ネットの「ベトナムフットボール」から

マティス氏の日本での行動はわずか

2017-02-07 18:10:02 | 生活・教育・文化・社会
 立春が過ぎて陽ざしが一段と明るくなりましたが、朝夕の寒さはまだまだ続いています。
 わが家の庭にふきのとうが出ているのを見つけました。おどりこそうがだんだんその姿がわかるぐらい生長しています。ウォーキングの道の梅は花が咲き始めており、春遠からじという感じです。
 
 アメリカのマティス国防長官が来日したとき、搭乗していた飛行機は横田基地に着陸しました。おや、と思ったら、ヘリコプターに乗り換えて国会のすぐそばの赤坂にある米軍基地に着陸しました。ここまではアメリカの所有であり、日本の地を行動したのは、国会までのわずかな距離でした。
 赤坂に米軍基地があるとは知らなかったので、地図を見たら記名はありませんでした。それらしい土地がありましたので、この辺かな、と推測してみました。
 ところで東京の都内に米軍基地が7カ所あるということです。知らなかったな・・・。首都にそれだけの基地を提供しているとは。日本の政府のおおよその情報等は、アメリカが把握できるということです。
 そういえば広大な横田基地も占有しています。そのこともあって、横田空域といって上空3700m~7000mが米軍が管制業務をしています。ということは、その空域は米軍の許可なしに、日本の飛行機は飛行できないということです。

 米軍の費用負担が(思いやり予算)膨大だけでなく、首都に米軍の施設がたくさんあることの不自然さを思っている人は少なくないのではないでしょうか。
 ドイツ、フィリピン、韓国等アメリカとの同盟国であるところでは、基地や米軍の費用負担は日本ほどではないのは言うまでもありません。
 沖縄の基地負担が大きいのに、痛みが現地以外で顕在化されずに辺野古の工事が再開されました。10日のアメリカへのおみやげだと胸を張って会談とゴルフに向かうのでしょう。信頼関係をつくるだと、とほほ・・・。

*都内の基地の数はネットテレビから、米軍が空域管理はあるブログのコメントからです。いずれも信頼できる情報です。

オペラ「椿姫」また

2017-02-06 20:34:32 | 歌、声楽
 電車を3回乗り換えて2時間近くかけてオペラを見に行きました。特別なオペラではない、いや視点を変えると特別でした。アマチュアのキャストによる上演でした。そこにぼくは関心を持ち、遠くまで出かけたのでした。

 とはいっても「椿姫」ですから、わずかばかりのアリアを歌う経験ではできません。主役であるヴィオレッタ(ソプラノ)は二期会会員ですからプロであり、相当な歌唱力でした。力がなければこの役はできません。
 ヴィオレッタの恋人役であるアルフレード(テノール)は、職業がキャリア官僚の人でした。相当量のアリアを歌うので、アマチュアがこの役をできる人は珍しいです。高音も含めて音色が同じで歌唱も見事なものでした。とくに言葉がしっかりしていた印象です。これだけを歌いこなす音楽経験は、キャリア官僚コースに近いといわれている大学でオペラをはじめたようです。個人レッスンを重ねて、すでにいくつものオペラに出演しているとのことです。30歳代と思われるも、驚くべきことです。十分楽しめるぐらいよいと思いました。
 しかしアマチュアであることは、合唱がともなうところのアリアの歌唱が混じってしまっう、演技が普段の暮らしが感じられるなど、気づきました。
 とするとプロというのは、声が特別であり演技もそれとわかる花があります。いや、プロと比較して優劣というのではなく、プロは長くトレーニングを積んで作り上げる特別なものだ、ということを改めて気づきました。
 
 「椿姫」はおそらく10回以上見ており、ストリーが分かり、役といくつかのアリアが知っています。そのため字幕を見ずに舞台に専念して見られます。この条件だとオペラを楽しめます。
 アルフレードの父親であるジェルモンド(バリトン)の有名なアリア「プロヴァンスの海と陸」を注目しました。声がアマチュアにあまりいないような立派な声でしたが、高音の「ソ」の音がかすかに出している感じでした。しかし息であってもメロディーがしっかりしていれば、声がわずかでもそれらしく聴こえるということが分かりました。ぼくはこのアリアが好きなので、時々口ずさんでいます。
 また主役であるヴィオレッタは悲劇のヒロインなのですが、舞台の当初は華やかな夜の社交場からですから、妖艶で華やいだ部分が必要なのですが、堅実で質素で物語の中盤以降から終了の頃の姿と歌唱でした。この辺もオペラというのは歌唱力だけではなく、適役あるいは役作り、また演出の重要さも発見しました。
 優劣ではなく、相対化しながらオペラを総合的に味わう体験として、初めての遠くの地に行っただけの値打ちがある体験でした。
 
*アリア「プロヴァンスの海と陸」の最高音に誤りがあったので訂正します。(2月9日)

ふるさと納税と納税意識のゆらぎ

2017-02-03 16:01:02 | 生活・教育・文化・社会
 朝は0℃と寒い。11時台にウォーキングをしたら気温は10℃ぐらいだが、陽ざしが明るく穏やかだった。いつもの林の入り口のベンチで、は老人男性がたちが語り合っていた。70歳後半から80歳代の年齢のようだ。自転車で来て仲間たちと集っていて、良い雰囲気だ。
 この頃遊歩道に出る直前のにある豆腐屋で、おからや豆腐を買うようになった。午前中は高齢ながら元気な男性が対応している。ぼくよりはるかに年上だが、元気な声と笑顔なので気持ちが良い。この年齢の人は住み込みで仕事を覚え独立したのか、と勝手にライフヒストリーを想像する。
 豆腐は工場生産でスーパーへという時代にあって、個人営業の豆腐屋を維持するのは簡単ではないだろう、などの余計なことを想像してしまう。近くの他の小売店など、廃業したところもあるので。
 
 昨日NHKのニュースでは、「ふるさと納税」のため東京23区で130億円の税が他市町村に納入されたとのことだ。130億円の税収が減ったということだ。
 とくに税収減の多い区は世田谷区で、その額は30億円とのこと。去年の16億5千万円から2倍ぐらいの減収だ。政令市政都市なみの、90万人近い人口で、予算額が3千億円ほどであり、30億円というのはある分野の大きな事業ができなくなるぐらいの規模である。区の住民にとっては、納税に見合う公的サービスが受けられなくなるのである。減収を食い止めるすべがなく、今後一層拡大する可能性があるだろう。
 
 「ふるさと納税」を利用する人が多くなっている大きな要因は「返礼品」への期待がある。利用する人の負担がなくて日頃手にできないような品物にありつけるという「お得感」、もっと言えば人によってはギャンブル的気分が満たされるところにあるのではないか。
 一方受け取る側の住民税収以外増収は、どのように使われているのだろうか。税収の10%をはるかに超える市町村もあるという。これは不安定な収入であり、特別な事業に使われる可能性が想像されるが、詳しい報道に接していないので知りたいところだ。
 ぼくは、孫の代まで財政立て直しに取り組まなくてはならなくなっている夕張市を支援しようという「財政再建協力納税」のようなものだったら、わずかながら協力したいと思う。
 「ふるさと納税」は地方創生とはいって、経済活動の装いをして小さな欲望を満たす仕掛けになっており、株式の上限に一喜一憂する金融にも似ているようにも思う。 

 東京の区でも、杉並区ではふるさと納税による減収を食い止めるために「返礼品」を用意した。つまり大都市が、地方あるいは近隣の区市から集めて減収少なくしようと取り組み始めた。しかも区の用意した「返礼品」の大部分は地元のものでなく、各地のもので酒や肉といっもの。

 本格的に減収を防ぐには、住民の納税者すべてに「納税お礼品」をすればよい。これは違法であることは言うまでもないのでできない。ぼくはそのぐらい「ふるさと納税」は自治体の財政にゆがみを持たすもので、滑稽とさえ思っている。
 しかし本来の住民サービスが手薄になるという、税そのものの本来の意味がゆらいでしまう「ふるさと納税」への疑問はますます膨らんでいくのだ。
 子どものころからある「納税の義務」がゆらぎ「お得感」のカタログを見て「返礼品」の選択にワクワクする姿は、いかがなものか。

*世田谷区の予算額は、推測で記述したので誤っており、訂正します。(2月7日)