絵本と児童文学

絵本と児童文学、子ども、保育、サッカーなどの情報を発信する

ついにアジアの頂点に-アジアカップ

2011-01-30 11:44:39 | サッカー
 オーストラリアとの決勝のキックオフは、0時だった。立ち上がりからロングボールを速くペナルティエリア付近まで出す、攻撃的な展開を繰り返すオーストラリア。ボールにスピードがあり正確なため、20分ぐらいまでオーストラリアのペースだった。
 その後日本がショートパスをつなぎながらフィニッシュまで持ち込むことができたが、両チームとも得点できずに前半を終えた。試合の優位性は、シュート数にあらわれた。オーストラリアが8本で、日本が4本であった。先取点ねらいだったオーストラリアを何とか0で抑えたといった感じであった。

 後半のオーストラリアは、ボールの精度とフィニッシュの頻度は落ちたものの、個人の力で決定的といってよいシュートをした。26分強烈なシュートをあびたが川島が右足に当ててかろうじて阻んだ。41分にも右からのシュートをあびたのを、川島のファイセーブでしのいだ。
 選手交代は、右MFの藤本に代わって岩政が入った。ポジションが藤本のところに左MFだった岡崎が入り、岡崎の左MFに長友がDFから移動した。デェフェンスはオーストラリアの高い攻撃への対応として、中央に吉田と岩政とした。長友はオーストラリアの右からの攻撃へプレスをかけることと日本の左からの攻撃をつくるようにした。この交代とポジションチェンジによって、オーストラリアの右からの攻撃を弱めぺナルティーエリアでの高いボールの競り合い対応でき、得点を許さないことに作用した。
 日本も好機はなかったわけではないが、硬くブロックするデェフェンスと好守のGKシュオーツァーを破ることができなく、0-0のまま延長戦に入った。

 延長に入り8分前田に代わり、李が入った。
 オーストラリアは、ベテランが多いせいかプレーのスピードと連動性が落ちた。日本も疲労が濃厚になったが、気力の充実は維持していた。とくに長友ランニングと本田のキープ力は落ちないのが印象に残った。デェフェンス選手の連携とスピードは、オーストラリアの攻撃をしのぐプレーを継続していた。しかし13分に決定的と思われるシュートを打たれたが、川島がセーブした。
 左サイドの長友のフレッシュなプレーが目立っていたが、タッチライン沿いに走りこみ、サイド攻撃をすることが何回かあった。
 それが得点につながったのが、後半4分であった。長友がキープしセンタリングを上げたのをゴールエリアより少し離れた中央付近でフリーだった李が、ダイレクトでボレーシュートを決めた。好守GKシュウォツァーがまったく反応できないぐらい、鮮やかなシュートであった。
 このシュートが生まれる直前のプレーを見ると、長友が本田がキープしてパスもらい、センタリングを上げようとしたが、いったん下げた。そして再び遠藤が長友にパスをし、スピードで駆け上がってのセンタリングをしたのだった。この間左サイドをスピードでプレーしたため、オーストラリア選手は左によっていたが、日本のスピードに対応できなかった。しかも右サイドやペナルティーエリアは手薄になっていたのだった。
 日本のリードからの10分間は長く感じたが、日本がしのいだ。ロスタイムにペナルティーアーク付近でフリーキックを与えたが、守りきって終了のホイッスルがなって日本の優勝が決まったのだった。
 選手のほとんどがヨーロッパのトップクラスのリーグの選手である強豪オーストラリアをやぶっての、日本の優勝の意味は大きい。

 花火や金の吹雪が舞ったりする華やいだ表彰セレモニーもみて、3時5分に眠りに着いた。
 アジアカップの日本の試合が9日から始まり6試合全てを見たが、次第によくなっていく若い日本代表チームの試合を見るのは楽しかった。ライブ放送が深夜に及ぶため、睡眠調整に工夫が必要だったが、ザッケローニ監督のこれまでの日本チームの特徴に攻撃性を加味したサッカーを見られたので、今後への期待が膨らんだのだった。


生垣を切る

2011-01-29 21:25:45 | 当世世間事情
 1軒おいた隣はアメリカ人向けの借家になっている。3年おきぐらいに人が変わるのだが、それぞれ個性的である。ある人は英語教室を無料で開き、次の人はハロインなどの行事をやったりして隣近所と交流しようとしていた。今の人はアジア系のようだが、まったく交流を持たない。
 先日生垣であるカイズカイブキを全て切ったのでびっくりした。大家さんの了解を得たのだろうかと余計なことを考えてしまった。
 ところである本で窓の機能について、欧米では外に開放的にし眺望の機能を主とする。それに対して日本は、見られないように覆うというのである。
 カイズカイブキが目隠しのための生垣だったのが、アメリカ人にとっては眺望をさえぎるうっとうしい障害物に思えたのではないか。
 わたしはどちらかというと窓にレースのカーテンをしないで、外をながめるようにしなければ、うっとうしくて困るスタイルなのだ。

韓国をかわし決勝へ

2011-01-26 10:17:59 | サッカー
 アジアを覇者になるための道には、必ず韓国が立ちはだかる。それを制さなければ栄光を手にできない。頂点を極める目前の5試合目にして、その試練がやってきた。日韓戦は、選手だけでなくわたしたちもこの試合を見る視線は熱くなる。
 
 立ち上がりから日本の選手は、連動させたスピードに乗ったパスをつなぎ、フィニッシュにまで持ち込む展開が続いた。韓国はそれに対応できずに、前線へのロングボールを出していた。攻撃的だったということもあり、ディフェンスのロングボールへの対応に不安があった。それが試合を動かす事態を招いたのは、ロングボールで一気にペナルティエリアまで攻撃されたのに対応した今野の接触プレーが、PKのジャジをされたからだ。23分PKを決められて先制され、それを追う展開になった。
 このチームは先制点を跳ね返す試合を経験してきているせいか、落ち着いたプレーで日本ペースの展開が続いた。とくに両サイドからの攻撃もあり、シュートが決まるのは時間の問題と思えるぐらい圧倒した。
 それが実ったのは、36分であった。左側の香川からセンターラインより少し前の本田がもらい、ためをつくるキープしながらディフエンスを3人引き連れて前進しているとき、フリーランニングで左を駆け上がってフリースペースにいた長友が受けて絞りながら韓国ディフェンスをひきつけてから、ゴールエリア近くの中央へ走りこんだ前田にマイナスのラストパスを出した。前田はダイレクトでシュートを決めた。このシュートは、それまで何回かキーパーに阻まれていたのを実現したビユーティフルゴールであった。
 
 後半は日本選手のスピードが落ちたことと、韓国が運動量を上げ勝負に出たこともあってか、一進一退が続き得点なしで延長にもつれた。コーナーキックの回数が圧倒的に多かったことからして、押し気味に展開していたといってよいだろう。

 延長前半に、岡崎がペナルティーエリアで倒されたのをPKとジャッジされた。本田がキックをしたがネットに届かず、キーパーがボールを前こぼした。そこに走りこんでいた細貝が決めた。延長後半7分で、日本が先行した。
 韓国の果敢に攻める時間が増えたこととあいまって、日本が5バックにしてデフェンシブになった。それが中盤でのプレスがなく一気に攻め込まれることが多くなった。終了間際に左ペナルティーエリア付近でフリーキックを与えてその付近での攻防になり、韓国がシュートを決めて同点となってPK戦に持ち込まれた。

 PKは、川島が韓国のキックの連続2人を、奇跡的と言ってもよいぐらい止めた。川島は、歌舞伎のエビゾウの「にらみ」にも似た表情で反応のよさが光って、日本の勝利で試合を終えた。

 レフリーはサウジアラビアだったが、国際標準と異なる基準のジャッジのため日本選手の戸惑いは小さくなかっただろう。今野がPKとジャッジを受けたのはショルダーチャージの範囲のものだろうし、転ぶとファルをもらえるとい試合になった。
 そのため後半ぐらいからはシュミレーションと思われる転び方が増えたし、それをファルにジャッジしていた。レフリーは、サッカー試合内容を深くマネジメントする役割もあるのだが、アジアではそれが望めないのだろうか。

 日本のこのチームは、事前の強化試合ができなかっただけでなく、キャンプでは選手全員集まれないほど準備は十分とはいえない。それが試合を続けるごとにチーム力がついてきている。


2つの音楽会から

2011-01-24 21:11:56 | 音楽
■1月21日(金)

 わが市の北にあるホールのスケジュールに「○○門下生発表会」とあったので、内容を問い合わせたら声楽とのことだったので、出かけた。プログラムを見たら学年が記述されていたので訪ねたら、沿線の音楽大で声楽を専攻学生の発表会だった。わたしはこの種の音楽会は好きで、とくに学生の歌を聴ける機会はめずらしいので、聴き入ったのだった。
 プログラムは1年生から始まったが、学年が進むごとにベルカントの声が充実し、3年生からはオペラのアリアを歌った。プログラムの進行が、人が違っても学びの過程がわかるので、わたしの関心が満たされる満足感を味わう時間となった。
 声の充実が、難曲(音域、メロディーなど)の歌唱を可能にする、ということが理解できた。また表現の質を高める条件にもなるということも、である。声の充実とは音域が広くなることだけではなく、からだに共鳴させた大きさも必要のようだ。大きく出る声で小さい声の表現がうまければ心地よく聞こえる。
 学びの途上にある学生の歌を聞いて、声や表現はこれからの課題が多いと思っても、呼吸だけは誰もが不自然さはなかった。プロのオペラ歌手が大きな声で長いフレーズを歌っても、話す時のようにいつ呼吸をしているか分からないように、である。
 ドレスを着てステージに立つ経験をつみながら、人に伝える表現を真摯に追及している学生たちに拍手を送りながら、3時間近い歌の時間を楽しんだ。

 ところで「門下生」という言葉が、すたれないで使われているのを考えたのだった。そういえば研究者の場合も「○○門下」という場合もあるな・・・。相撲や落語などの伝統文化以外にも、師弟あるいは弟子という言葉が生命力を持っているのだ。


■1月22日(土)

 近くの小ホールでの、声楽教室の「勉強会」と銘うった音楽会に出かけた。一般的に発表会といわれているもので、日ごろのレッスンの成果を披露するものだ。プログラムを見たら、昨年も会場を異にするところで聞いた声楽教室だった。
 ほとんどが熟年さらに高齢と思われる人であるが、イタリア歌曲とアリアを歌った。音楽を専攻したことはないだろう人が、難曲といってもいいものに取り組んでいた。とくにアリアの場合は、声そのものを聞かせるような曲が多いだけに、ベルカントで声を作られていなければ歌唱が難しいし、表現はままならないものだ。
 ドレスに身をまとい、果敢にアリアに挑戦し歌っていた。楽譜をどのように覚えているのだろうか、声を出す喜びや表現高めることをどのようにしているのだろうか、と聴きながら考えたのだった。相当な努力をしているだろうと推測しつつ、オペラが日常生活に根づいていない日本にあって、それにかきたてるものはなんだろうかと、ただただ感心したのだった。
 昨年の記憶をたどりながら、声がよく出るようになった人が何人かいた。若くなくとも声は充実するものなのだ、と発見をさせられたのだった。
 教室の主宰者が、全て解説と伴奏をしていた。オペラに造詣が深いようで、伴奏もたしかなものだった。
 熟年や高齢の人がオペラのアリアを歌うことを楽しめるのは、音楽をする人の多い都市だから可能なことである。

日本は韓国と対戦-アジアカップ準決勝

2011-01-23 04:46:15 | サッカー
 アジアカップ準々決勝のイラン-韓国戦が、今終了(3時55分)した。力の拮抗したチームが激しく戦い、延長戦を1対0で韓国が制した。
 延長の前半ロスタイムに韓国が得点をして、それを守って勝利した。得点は、韓国がスローダウンしてドリブルで右ペナルティーエリア付近に持ち込んで、斜めから中央に進み、そこからすばやく強烈なシュートをしたら、強い弾道はわずかな隙間をぬってゴールネットをゆらした。
 韓国選手の、スローなドリブルから瞬時のシュートという、リズムの変化のプレーが光った。イラン選手は、ゴールに向かってのドリブルにもシュートの瞬間に対しても、人数がいながらもプレスをかけなかった。おそらくロスタイム1分に入った時間帯だけに、疲労で集中が途切れて、プレスをかけられなかったのであろう。
 イランは、後半再三どちらかというと個の力で得点しようと果敢に挑んだが、実らなかった。終了時イランの選手はピッチに倒れたままになるぐらいであり、両チームともこの試合にかけるものがあったのだ。
 これで日本は、準決勝を25日(火)に韓国と対戦することになった。東アジアの両雄が決勝を目指すことになる。韓国は延長戦まで戦い、中2日とコンデションを整える課題がある。

 この試合は、準決勝で日本と対戦するチームが決まるので、目覚めて起きられたら見たいと思って、21時に就寝した。そうしたら3時少し前に起きたので、後半30分ぐらいから見たのだった。

劣勢を跳ね返し4強へ

2011-01-22 09:56:46 | サッカー
 決勝トーナメント第1試合は開催国であるカタールである。日本は、内田(DF)が出場停止のため伊野波に変えただけの、変わらぬメンバーで臨んだ。
 カタールはアジアカップ開催国であるだけではなく、22年のW杯開催であるため国民的盛り上がりとチーム強化を図っている。

 カタールは、立ち上がりから攻撃的にゲームに入った。その流れのままカウンターで前線へ出したボールを、エースのセバスティアンがドリブルで持込み、ディフェンスがついたが切り返しざま右サイドからのシュートで得点をした(12分)。
 日本は、縦へのスピードに乗ったパスがつながっていたので、得点機はあるだろうと思っていたが、それが28分に実った。本田から右側に出たボールを岡崎が受けて、とび出してきたキーパーの頭を超えるボールをけり、それを中央から走ってつめた香川がけりこんで得点を返した(28分)。
 前半は同点で終えたが、後半カタールのペナルティーエリア右側で吉田が2枚目のイエローで退場となった。そのフリーキックをカタールが決めて(12分)、日本が得点をリードされ一人少ないという劣勢での展開となった。
 日本はあわてることなく長谷部、遠藤らがゲームをコントロールして得点をねらう攻撃的展開をした。そして25分に香川が、ペナルティーエリア内の左からシュートを決めた。リードされたのを取り返すという展開だが、同点延長だと1人少ない日本が不利でもあるので攻撃をし続けた。
 終了間際に香川がドリブルで持ち込んだのを、ディフェンス2人がかりに阻まれてゴールエリア右側に出たボールを、つめていた伊野波がゴールを決めた(44分)。その後のロスタイム4分は長く感じたが、試合終了の笛が鳴って逆転勝利がかなった。終わってみれば3-2だった。
 カタールはレベルの高い選手はいるが、半数が帰化した選手という条件のせいもあってか、チーム力というよりはカウンターで縦へのロビングを出し、それを受けたスピードとテクニックのあるFWが得点をするという攻撃で、単調といってもよいのではないだろうか。
 日本は、リードされて追いつき最後に勝利するという、メンタル強さと運動量を維持できるチームであり、これまでの代表のチームにはあまりなかったのではないのではないだろうか。 このようなタフな試合を通して、チーム力が向上していくことだろう。

寒さと乾燥と

2011-01-21 15:07:02 | 身辺のこと・自然
 昨日の夜は、澄み切った空に満月と星が輝いていました。大寒でしたが、暮れからずっと寒い日が続いています。例年より薪ストーブを焚く時間が多く、柔らかい暖かさを味わっています。
 雨も雪も降らない日が続いて乾燥しているため、丹沢の稜線が鮮やかに見えます。乾燥のためか、テニスの時は冷たい風で顔がひりひりする感じです。わたしは睡眠時に、加湿器から湯気を出しっぱなしにして、乾燥をしのいでいます。

 わが家のビオトープの庭、といってもいまやなすがままにしている庭といったほうがよいでしょう。秋までの草や花が枯れたものを片付けて土になったらたら、今は芝生が生えています。緑を楽しむほど生い茂ってはいないものの、本来夏に生えたものが冬になってしまいました。キンカンが今年は大きな実をたくさんつけたので、たまにかじっています。
 夏は、芝生より強い草花が支配しているからでしょう。10年間成り行きに任せている庭は、年毎に勢力のある草が変化していきます。昨年はヘビイチゴ、ホオズキ、ジュズダマなどが目立っていました。

 今年の野鳥は、キジバトとメジロとスズメが来ます。去年頻繁に来たツグミはまったく来ないし、ヒヨドリもたまに姿を見るぐらいです。メジロはスズメのように警戒心が強いが、ミカンをついばむ姿には心が和みます。

 後2週間ぐらい最も寒い日が続くので、辛抱が必要です。でも少しずつ夜明けが早くなり朝日が明るくなっており、4日の立春が待ち遠しいのです。