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絵本と児童文学

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10年後のマンホールチルドレン-モンゴル

2008-03-15 21:48:34 | Weblog
 昨晩は雨音が聞こえるぐらい降った。花粉の空気をきれいにし、土を潤した。気温も上がったので、一晩でノハギ、カンゾウ、シランなどが芽を出した。アジサイの冬芽がはじけて葉が出てきた。
 池の水もゆるんで、メダカがたくさん水面を泳ぎ始めたし、フナ、ドジョウなども時々水草から出て泳ぎだした。

 13日(木)のBSハイビジョンで、HV特集として20時から「10年後のマンホールチルドレン」があった。
 これは98年に放送したドキュメンタリーの続々編だった。98年のものは見たので鮮明に覚えていた。今回の作品の途中に04年の映像もでてきたので、その作品もあったようである。
 98年のものは、地方から大都市のウランバートルは出てきた子どもたちが、-30℃ぐらいの寒さをしのぐため暖房をめぐらす地下のマンホールに住み着いて、子どもたちが群れでストリートチルドレンとして暮らしていく様を描いていた。
自給自足を基本として社会主義体制での暮らしが、市場主義経済に移行する過程で社会が混乱した。カネが絶対的ウエイトを占める社会体制の変貌に翻弄され、その波に乗れない人々は家族にも激震が走り崩壊も起きる。
 10年後の彼らは、20歳を越えた大人になっていた。友人だったボルトとダシャ、それを引き裂く立場になった女性のオユナは、短い期間に人生の大きな体験をしていた。それは小説で語られるようなドラマでもあった。
 彼らは市場経済が定着したことにより、持てる者が捨てるペットボトルなどのごみ収集して空腹をしのぐという、最下層で家を持たない生活に落ち着いていた。
 家族と離れ家族を求め、友人としての絆を求め断ち切られていく、そしてカネによって得られる酒を求める、という市場経済の負の部分を抱えた暮らしを強いられていた。
 政治や社会のセフティーネットの光も当たらず、懸命に生きるがそこから抜け出せないどうにもならない暮らしを100分見るのはつらくもあった。

 このドキュメンタリーは、「やらせ」ではないが、製作者がドラマ仕立てにするために彼らにいくつモノ条件を提供して製作されていた。たとえば車による移動、ボルトの親探しなど製作者の提案なくて生じ得なかっただろう。それに撮影期間は一月ぐらいだろう、と推測してみた。

「中国の笛」をしのいで勝利-東アジア選手権第2戦

2008-02-21 14:16:09 | Weblog
 サッカー東アジア選手権の第2戦は、昨日チョンチン(重慶)でおこなわれた。1トップ2ボランチという初めてのシステムで、メンバーも若手の起用も含めて大幅に変えて挑んだ。
 ファーストハーフは大柄の選手の多い中国がきびしいプレスをし、主導権を握られたといってよい展開であった。ところが17分、駒野の左からのクロスボールを、GKがパンチングしたのをつめていた山瀬が右足で決めた。この1点があったから、アフタータックルなどラフプレーの限りをする中国に対して、日本選手は冷静に対応できた。
 セカンドハーフは、日本のパススピードを増してポゼッションができて、大方日本ペースで進んだ。中国が前半飛ばしすぎて、日本のスピードに乗ったプレーに対応できなくなった、ということでもある。そのこともあってか、ラフプレーがいっそう増えていった。
 GKの楢崎はシュートへの反応のよさが特長でプレー範囲が狭いほうだが、昨日の試合では果敢に前に出て中国の決定機を断ち切り、ベテランらしい戦況を読むプレーがさえていた。
 バックスに起用されて今野もよかったし、中沢はヘッドでも完璧に中国を封じたし、メンタル面でもチームへの貢献をした。初めてとった鈴木と中村の2ボランチのだが、その方がよいのではないだろうか。若手のオリンピック世代の起用も多く、きびしいアウェー環境でよく戦った。モチベェーションが高く、冷静に試合をしようとすることで意思統一されており、北朝鮮戦より充実した試合であった。
 北朝鮮のレフリーだったが、露骨な中国よりの笛だった。とても国際試合のレベルのレフリングとは言いがたい。これはあってはならないことだが、中国のサポーターの影響を受けることがあっただろう。それに審判技術のレベルが低いし、国際試合の審判経験が少ないことも起因しているのではないか。
 中国選手のラフプレーはボールに無関係に体にたいしてであり、レッドカードと判定されるような危険なプレーが多かった。日本チームに対してだけするとは考えずらく、このようなプレーでは国際舞台で戦うにはまだ時間が必要であろう。それに観衆のことなどでは、国際試合になれていないためか、反日感情とだけ片付けられない後進性を感じた。オリンピックは大丈夫だろうか、いやそれを通してスポーツをめぐる総合的な近代化を歩みだしていくのかもしれない。

 TBS系での放送だが、アナウンサーがサッカーの内容について深くないようだし、解説の金田も大味である。
 23日(土)韓国戦が楽しみになった。


食品偽装というが-白い恋人が手に入らない売れ行き

2007-12-08 16:49:22 | Weblog
 白い恋人が11月22日から営業を再開した。新聞の全国紙1面の広告を出したし、その日のテレビニュースで営業再開の報道があった。販売は休業前と同じで、お土産菓子なので主として観光客向けの場所である。その後の全国的報道には接触していないが、売り切れ状態が続いてなかなか手に入らないとのことだ。
 白い恋人の石屋製菓は、賞味期限改ざんだからJAS法(日本農林規格 農水省)違反で、行政処分として「再発防止の指示」により営業停止を受けて、改善指示に応えたため営業再開となった。
 賞味期限とは、比較的日持ちがするものでおいしく食べられる保障期限である。その期限は製造者の判断でおこない、期限が切れたからといって食べられないわけではない。
 石屋製菓は、問題発覚後すぐそれを認めまもなく社長が責任と取って辞任した。JAS法は、改善に応じると刑事罰に問われることもなく、健康被害が出たわけではないので行政処分でも軽微のものである。しかし数カ月に及ぶ休業は、会社にとってダメージは少なくない。
 食品偽装でさまざまなメーカーの問題が公表されているが、これはひとくくりにできないほど問題の軽微さと刑事罰に問われる悪質なものもある。すべてを同列に並べて食品偽装とくくるのは乱暴のようである。
 わたしは賞味期限の張替え(改ざん)は、かつてからあるという認識をしていた。信用しないという面と、機械的に運用しなくて自分で確かめて食べてもよいとも思っていた。
  
 朝日新聞11月15日によると、食品偽装でも次のように分類できる。
①不正競争防止法-経済産業省 業者間の公正な競争の確保 ミートホープ(社長を起訴)
②JAS法-農水省 消費者の経済的利益の保護 石屋製菓(再発防止の指示)
③食品衛生法-衛生上の危害防止 赤福餅(無期限営業禁止)
④景品表示法-公正取引委員会 公正な競争確保 山形屋(ブロイラーを地鶏と販売 警告)

 赤福は地方都市の優良企業であり、地域文化にも大きな役割を担っていたに違いない。販売範囲の広げたのに新鮮さアピールしていて、材料の再利用をシステマティクにやっていたのはアンフェアーである。売れ残った餅でも食べられるわけだから、せんべいといった商品に作り直すことを、公表してやればよいのではないか。ことの発覚後の対応は、下手だった。
 船場吉兆は、高級ブランドのためか横柄で大規模にいくつもの法に引っかかることをしており、発覚後の対応にも誠意がないので、悪質である。
 ミーとホープは犯罪であり、ここで言う他の食品偽装を超えていて許せない。

 わたしはとくに賞味期限あるいは余った材料の別な商品への再利用等に対して、寛容であったほうがよいと思っている。食品の工業的生産なので、ある程度期限厳守は必要であるが、食品偽装として何もかも法令順守という名のもとに厳しくすると、大量に捨てることであり、価格が高くなることにもなるだろう。
 日本では世界中から食品を輸入しながら、1日の食物摂取量を500gとして毎日300万人分を捨てているそうだ。健康被害はあってはならないが、はたして食品を捨てる文化を拡大してよいのだろうか。

 わたしは魚や果物の食べ時を見極めるのは、食べる側の問題でもあると思っている。魚は鮮度によって調理の仕方を考える、あるいはメロン、カキ、ラフランスなどの食べ時の見極めは結構わくわくするものだ。


初夏のかがやき

2007-06-02 17:03:56 | Weblog
 しばらく留守にして帰宅したら、わが家の庭は夏の風情になりつつある。生垣のマキが若葉を伸ばし、金色にも見える。カシ、シャラ、ヤマボウシの葉がうっそうとしてきた。ヤマアジサイ、ガクアジサイの花が咲いている。
 ギボウシが薄紫の可憐な花とつけた。ギボウシは、春先の山菜として食すことができる山野草である。
 庭はなりゆきにまかせ野の草の咲くままにしているが、ある年まではオオマツヨイグサを楽しんだし、ある年はヨモギが多かったときもあった。今年はドクダミの白い花が多くなっている。ユキノシタの葉は地面をはうようだが、茎が長く小さな白い花がまとまって咲いていると味わいがあるものだ。他にヒルガオ、カントウヨナメ(キク科)、ヘビイチゴの赤い実などが盛んである。どうやらスミレ、スズランが絶えてしまったようだ。