世相を斬る あいば達也

民主主義や資本主義及びグローバル経済や金融資本主義の異様さについて
定常で質実な国家像を考える

在日米軍基地の存在意義

2009年10月31日 | 日記

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在日米軍基地の存在意義

米軍普天間飛行場の移設問題で、「最終的に決めるのは私だ」、「選択肢を調査しているから、それなりに時間がかかる」、「オバマ大統領が来るということで急がなければいけないとは思わない」鳩山由紀夫はそう言い放っている。それで良いのではないだろうか。

マスメディアは「日米関係の根幹を揺るがす事態」「さぁ大変だ、米国が、オバマ大統領が激怒している。岡田は緊急訪米で謝罪した方が賢明だ!」このような論調が日本のマスメディアに氾濫している。

笑わせるんじゃない!ふざけるな!北朝鮮、パキスタン、イランの核開発に強権も発動できず、核の「カ」の字もなかったイラク国家をズタズタにして、後はアンタらで何とかしてよと逃げ出す米国。アフガンではビンラディン一人捕まえられずひたすら兵士の犠牲と戦費を浪費している。
イラク戦争とアフガンだけで8千億ドルを超える戦費のツケは誰が払うと言うのだ。米国の市民であることは気の毒だが自分たちが選んだブッシュ君の所為なので諦めるしかないだろうが日本につけ回しはしないで貰いたいものだ。

それを「国際貢献」の一言で嬉々として支払い続けた岸信介以来の自民党、右翼とヤクザとCIAが産んだ政党としてのDNAは未だに脈々と清和会に息づき、小泉等と云う素性怪しき首相を誕生させて、ネオコン学者竹中を擁して次々と国家の富を米国に渡した。げに怖ろしいものだ!

そのような自民党政治にNOを突きつけたのが民主党の300議席だ。勿論、日米問題だけではないだろうが、選挙の結果はそういうことだ。米国との経済であれ安全保障であれ、今までとは異なるスタンスがあって初めて政権交代だと言える。CIA直属政権・吉田茂・岸信介のDNA自民党と同様の米国追随は選挙民が許さないし、時代の要請に反している。
民主主義を錦の御旗(国是)と標榜する米国と云う国が日本の民主的選挙の結果を無視することは自ら天に唾することであり、選択できないのだ。それが米国と云う国である。

勿論、闇雲に米国を敵視する訳ではない。ただ、あまりにも不平等なのではないのかと鳩山が主張することを阻止する権利はマスメディアや評論家にはない。まして関係閣僚である北沢防衛相や岡田外相が個人的見解かどうか別にして、日米の根幹に関わる鳩山オバマ会談にチャチャを入れることは許されない。
責任も権限も当然鳩山にあるのだから。外交・防衛の責任者は言質を取られてはならないだろう。ガラス張りの趣旨を履き違えているのではないだろうか。己の存在を示そうと焦ってはいけない。

米国との信頼関係は大事だ。しかし、普天間問題だけで日米関係が破綻することなどありえない。そもそも辺野古が移転先に決まる過程には、自公政権時代の複雑な利害関係が存在し、そんな汚物にまみれた前政権の利権の思惑を踏襲しなければならない義理も理屈もまったく存在しない。

おそらく、そんなことは米国も先刻承知の事実であり、面倒だから脅しておけくらいのスタンスだ。それは自民党が脅せばすぐに尻尾を振ると云う日本の悪しき伝統を米国に植えつけた所為である。鳩山は真の民主主義をオバマと論ずることが重要な訳で、森も見ずに木々の話に終始する必要は全くない。

そもそも、日本にとっての日米安保条約と云うものが現在どのような意味合いを持つものなのか、根本的に見直すべき時期に来ているのだと思う。防衛予算を実効性のある自国の防衛体勢にする議論も必要である。何処の国から日本を防衛するのかも議論されるべきだ。日本の政党、政治家、マスメディア、評論家達にとってアンタッチャブル化している、国家の防衛と云う問題は詳細に検証されるべきだ。
非武装中立というユートピアはあくまで理想郷であり、此処まで国境を越えて利害が入り組んだ以上、一定の武装防衛から逃れることも出来ない。ただ米国抜きでは戦力とならない武装は日本の命取りになる。

こういう話をすると、すぐに北朝鮮ミサイルだとか核武装の話が出るが、そういう問題ではなく、世界的勢力図や日本の地勢、経済外交国連なども含めた包括的安全保障議論をすべき時が来ているような気がする。米国、中国、ロシア、北朝鮮、どの国が日本を侵略するのか?その目的は具体的にあるのか?シコシコ稼ぐしか脳のない日本国土を侵略する意図は何なのだ?
筆者は色々考えてみているが、日本を侵略して歴然と利益だけを享受できる国家はない。鳩山の東アジア構想はおそらくこのような視点から生まれているのだと思うが、このポリシーが米国どころか民主党内でも共有されていない点が悩ましい。

地球温暖化で国連が大騒ぎしている時代に、我が国を侵略する発想に至る国家があるのか、甚だ疑問である。ただ筆者は防衛力を一切持たず座して死を待つという考えでもない。
それにしても、つくづく我が国に石油が埋蔵されていなくて良かった。稀少金属もない、金銀財宝もない。このことは寂しくもあるが幸運でもある(笑)

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