アフガン・イラク・北朝鮮と日本

黙って野垂れ死ぬな やられたらやり返せ 万国のプレカリアート団結せよ!

まだまだ続く職場人権レポート

2010年08月05日 16時15分26秒 | 職場人権レポートVol.1
  
 男子更衣室の扉を開けると、室内の右半分には一次下請け会社従業員のロッカーが、同じく左半分には私たち二次下請け会社従業員のロッカーが、それぞれコの字型に配置されています。そのロッカーの割り振りですが、一次下請け従業員には一人ずつロッカーが割り与えられているのに対して(右写真)、私たちの場合は、約半数のメンバーが2人での共用使用を強いられています(左写真)。残りの約半数には、一次下請けと同様に個人別にロッカーが割り与えられていますが、その分、ロッカーは小さくなっています。時期・場所によっては、1個のロッカーを3名で共用していた場合もあったそうです。
 従業員の身体の大きさや私物の大小は、一次下請けも二次下請けも、そう変わらない筈です。何故、私たちだけが、半分のスペースに甘んじなければならないのでしょうか。これは明らかに差別ではないですか。これではまるで、公衆トイレも白人用と有色人種用に分けられていた、かつての南アフリカにおけるアパルトヘイト(人種隔離政策)と同じ扱いではないか。

   
 本来はコンビニなどで商品の在庫高や売上高を調べる為に使われる携帯端末(HHT:通称ハンディ)を、私の会社では何と商品の仕分けや検品に代用しています。その為に、従来なら例えばコーヒー牛乳をA店に10ケース、B店に15ケースと目で追って検品表と照らし合わせばそれで良かったのが、今はいちいち10ケースも15ケースもラベルのバーコードをスキャンしなければならなくなりました(左写真)。勿論そんな事で省力化が図れる筈がなく、寧ろ余計に手間がかかりミスも誘発しかねない状況に陥っています。
 もうバカらしくてやっていられないので、この前なぞは、ラベルのバーコードを先にハンディで読み込んだ後に、ラベルをケースに貼り付けて貰いましたw(中央・右写真)。

  
 最近、私の会社では、作業の目標時間内終了や商品の破損・誤配防止が喧しく叫ばれており、それを呼びかけた標語や通達がさかんに掲示されています。しかし、それに見合うだけの人員は全然補充されません。掲示物には原因と対策があれこれ列挙されていますが、真の原因が人手不足にあり、人員補充という真の対策が採られない限り、いくらこんな物を作っても無意味です。アリバイ作りにしかなりません。

 そういう一つ一つの事実を、職場のブログ読者と共有しながら、ワイワイやっている所です。その事を通じて、職場のみんなが次第に問題点を自覚し、解決に向けて動き出す事が出来れば良いなあと思っています。その結果、意見具申などで問題が解消されるなら、それに越した事はありません。しかし、会社が今後もずっと、それに対して不誠実な態度をとり続けるようであれば、いよいよバイト労組結成も視野に入れて行動しなければなりません。その暁には、これまでブログで取り上げた事例を、今度は具体的な発生日時・場所・実名も明記の上で、改めて公表に踏み切る事も考えています。
 今はそれに向けて、せっせと土壌を耕している所です。職場のみんなの中にある「諦め」や「奴隷根性」が克服されない限り、要求貫徹も労組結成も画餅に終わるだけですから。

 その件で、公益通報(内部告発)の是非についても少し言及しておきます。少し前に、自社の顧客を「ゴキブリ」呼ばわりしていたブロガーが、会社に素性を突き止められ懲戒処分を受けた、というニュースを、何かの折に見た事があります。しかし、その事件も、顧客を「ゴキブリ」呼ばわりした事が問題視されたのに過ぎず、公益通報行為そのものを弾圧する事は出来ませんでした。私も、それが正義の告発である限り、何ら咎められる筋合いはありません。非は、あくまでも、労働者を人間扱いしない資本の側にあるのですから。
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