アフガン・イラク・北朝鮮と日本

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ゆく年くる年 2009~2010

2009年12月31日 22時57分30秒 | 反貧困・新自由主義
【政府】湯浅参与メッセージ 年末年始、生活にお困りの方へ(12月29日)


 昔は、大晦日といえば、会社も既に休みに入っていて、炬燵に入って、「レコード大賞」「紅白」「ゆく年くる年」をテレビでゆっくり見て、年越しそばを食べて寝るというのが、オーソドックスな過ごし方だったのではないでしょうか。それが今や、大晦日も元旦もお構いなしに働かされ、「紅白」を見るどころではない人たちも大勢います。斯く言う私もその一人で、30日は早朝7時から夜22時まで、本日31日大晦日も夕方5時まで仕事でした。明日は、全店元旦休業で出荷がないので、年間唯一の朝9時出勤となりますが、翌2日に店舗入荷の商品の仕分け作業が目一杯あります。とにかく今は眠い。本当は、前回記事以降も、年内最終となる関連記事を書くつもりでいたのが、とうとう睡魔に負けてしまい、書きそびれてしまいました。

 その一方で、年越し派遣村には、仕事も住みかも失った人たちが、昨年を遥かに上回るペースで殺到しています。以前、私が「冗談半分・皮肉半分」で、ブログに「皇居に国営派遣村を」と書いたりしましたが、まさか東京都がそれをやるとは思いませんでした。但し、会場は皇居ではなくオリンピック・センターですが。もはや、派遣村は「年末年始の歳時記」と化してしまったのではないでしょうか・・・。

 かたや過労死や労災に怯えながら、食う為に労働に追い立てられ。もうかたや仕事も住まいも奪われ、ネットカフェや路上で生きる為の戦いに追い立てられ。仕事の有無が違うだけで、追い立てられてるのは同じ。あげくに、新自由主義者や国家主義者による「自己責任」「弱肉強食」宣伝に乗せられて、互いに競争させられ足の引っ張り合い。こんな事は、もう止めにしないか。(写真は12月28日付日刊ゲンダイ)


 以上、簡単な挨拶ですが、よいお年を。年明けは3日ぐらいからブログ更新の予定です。

(参考記事)
・<公設派遣村>宿泊者が700人以上に 閉所後に不安も(毎日新聞)
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091231-00000034-mai-soci
・2009-2010 扇町越冬越年闘争(釜パト・ブログ)
 http://kamapat.seesaa.net/article/135674306.html
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もはや他人事では済まされない

2009年12月27日 15時53分29秒 | バカウヨ・アホノミクス批判
 

 12月4日に京都で起こった、ネオナチ集団「在特会」による朝鮮学校襲撃事件について、もう少し続けます。ひょっとしたら年をまたいで記事をアップする事になるかも知れませんが、ご容赦願います。
 今週21日に京都の襲撃現場を確認した後、23日大阪での、この事件についての緊急報告会にも参加してきました。その報告からさせていただきます。

 この報告会は、まず12月19日に東京で、「民族差別を許すな! 京都朝鮮学校襲撃事件を問う」と題して、東京・飯田橋の「しごとセンター」という所で持たれました。「在特会」はこちらにも襲撃予告を行っていましたが、緊急にも関わらず多くの方々が参加され、「在特会」を圧倒して大成功に終わりました。この件については、既にCMLなどの市民メディアでも報じられている通りです。
 実は、この緊急報告会は、東京だけでなく京都や大阪でも持たれていました。京都・大阪の集会告知は、東京とは違い、「在特会」の妨害を警戒して、ミクシィなどの限られた場にしか流されませんでしたが、こちらも東京に違わず、会場の外にまで人が溢れ返るほどの大盛況で、成功裏に終わる事が出来ました。その大阪での緊急報告会の様子などについて、遅くなりましたが簡単に報告します。
 大阪での報告会は、23日の祝日に、大阪市東成区の玉津会館という公民館で、18時半から21時まで持たれました。私がミクシィでこの情報を知ったのは20日過ぎで、職場は既に年末の繁忙期に突入していましたが、何とか参加する事が出来ました。但し、その翌日も早朝から仕事なので、途中までしか参加出来ませんでしたが。

 当該「12.23緊急報告会in大阪 ヘイトクライムを許すな!京都朝鮮学校事件が警告すること」は、当日配布レジュメでは「在日朝鮮人人権セミナー」主催・「週刊金曜日」協賛となっていましたが、実際は前田朗さん(東京造形大学教授)が中心となって進められていました。
 その内容は三部構成で、第一部は襲撃現場のビデオ放映と朝鮮学校の校長さんによる報告、第二部は前田さんによる「ヘイトクライムとは何か」と題した講演、第三部は弁護士さんによる日本人への訴え、という流れで行われました。私は、そのうちの第二部まで参加してきました。

 第一部で冒頭に流されたのが、前回記事にもアップした、学校側から撮られた「在特会」による暴行ビデオです。ヤクザまがいの恫喝で、「スパイの子」「舐めとったらアカンぞ!」「キムチくさい」「お前らは黙って隅っこ歩いとればいいんじゃ!」「おおっ、喧嘩やるんか、やったろうやないか」等々と、聞くに堪えない暴言が、「在特会」側から発せられているのが分かります。彼らの言う「在日特権・公園不法占拠の是正」や「外国人参政権反対」などの表向きの主張も、「弱いもの虐めによる鬱憤晴らし」を誤魔化す為の、単なるネタでしかない事が、これでよく分かります。単に、それだけを主張するだけなら、朝鮮総連や行政に抗議すべきであって、何の権限も無い学校に抗議しても、只の嫌がらせにしかなりません。況してや、「キムチくさい」「黙って隅っこ歩いておれば良い」「喧嘩上等」云々などの暴言を吐く必要なぞ、全くありません。

 その後、当の京都朝鮮学校の校長さんから、襲撃事件に見舞われるまでの経過と、その後の近況について、説明がありました。それによると、その前の「在特会」による大阪・鶴橋市場襲撃事件の時点で、次の標的として京都朝鮮学校に対する襲撃予告が為されたので、学校側としても鋭意警戒を強め、警察にも警備強化の要請を行っていた矢先に、今回の事態が引き起こされた、との事でした。そして、あのような罵詈雑言を浴びながらも、学校や保護者は比較的冷静に対処出来たのではないか、と仰ってました。
 ただ、その後の事で今一番問題になっているのが、当の子供たちへのケアである。また、事件が明るみになってからは、見ず知らずの第三者・部外者が、学校周辺を訪れるようになり、学校や地域住民に不安を与えている。そういう事も仰ってました。これは、たまたま学校関係者に出くわして事情を説明出来たから良かったものの、若しそうでなければ、私もその一員になっていたという事で、非常に反省させられました。今後はこういう事のない様、気をつけたいと思います。

 続いて第二部では、前田さんによる、ヘイトクライムについての講演が行われました。「ヘイトクライム」とは、日本語に訳せば「憎悪犯罪」という意味になります。人種・民族間の差別・憎悪・対立を煽る言動や行為を指します。
 これらの言動・行為は、少なくとも欧米諸国では、ヘイトクライム規制法(米国)や人種差別禁止法(英国)によって、明確に犯罪と位置づけられています。その中でも、ドイツが特に厳しく、ホロコースト(ナチのユダヤ人大虐殺)を単に否定するだけでなく、ユダヤ陰謀説を唱えた場合は、更に重罰が科せられる。翻って日本では、戦犯政治家が戦後間もなく復権を遂げた事もあって、ヘイトクライムが「表現の自由」の名目で堂々とまかり通っている。それを規制する国際人権規約や人種差別撤廃条約の批准に際しても、日本政府は、刑事罰を課す条項に留保をつけている。

 ただ、その中でも、「在特会」の実態が明らかになるにつれて、状況は徐々に変わりつつある。特に、「在特会」が頭に乗って民主党本部襲撃事件を引き起こしてからは、少なくとも関東圏では、警察も本気で彼らへの取締りを強めてきている事もあり、「在特会」は伸び悩んでいる。先の東京での報告会で、警察や施設管理側が、それまでとは打って変わり協力的姿勢に転じたのも、その影響があるからだ。
 翻って関西圏では、関東圏よりも「在特会」の勢力は弱いものの、警察も、まだまだ彼らを「体制の番犬」として重用し、互いに馴れ合っている。「在特会」は、年明けにも、また懲りずに朝鮮学校襲撃を予告している。今後当分は、関東よりも関西が主戦場となるだろう。そういう事を仰っていました。

 その後は前述したように、私は途中退席した訳ですが、これらの事態を通して、今まで自分には見えていなかった事が、次第に見えてくるようになりました。
 私と在日コリアンとの出会いは、北朝鮮拉致問題掲示板や自身の掲示板・ブログでの交流をきっかけに始まりましたが、まだまだ、あれは大阪・生野のコリアン・タウンや京都ウトロや、映画「パッチギ」「血と骨」が舞台の、自分の周囲とはまだまだ別世界の話だ、という所も、正直言って心のどこかにはありました。
 しかし、バイト先で掲示板やブログの話もする中で、自分の職場のバイト仲間にも、元在日の帰化日本人や、在日コリアンと思しき人が少なからずいる事も、次第に分かってきました。また、朝鮮学校や韓国民団の支部が、自分の生活圏ともそう離れていない所にもある事も、次第に分かってきました。つまり、自分も、この問題と向き合わずにはおられない事が、分かってきたのです。具体的には、「在特会」の構成員・シンパが職場にも出現した時に、如何に元・現在日の仲間をヘイト・クライムから守るか、という問題が、自分にも突きつけられてきているのです。
 その時に、尻尾を巻いて逃げるのか、更には、虐められないようにヘイトの側に立つのか、それとも、虐められる側に立って彼らを守り、自分自身の中にある弱さとも闘っていけるのか。それが問われているのです。その中で、少なくとも自分は、卑怯者にだけはなりたくは無い。そう思います。
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百聞は一見に如かず

2009年12月22日 23時45分09秒 | バカウヨ・アホノミクス批判
・朝鮮学校で「スパイの子」 “抗議行動”を告訴へ
 京都朝鮮第一初級学校(京都市南区)で今月4日、「在日特権を許さない市民の会」(在特会)の旗を持った男性約10人が抗議行動と称して校門に押しかけ、拡声器を使って「スパイの子ども」などと騒いでいたことが18日、分かった。
 校内には近隣の朝鮮学校も含めた児童約170人がいた。学校側は、偏見や差別感情が理由の「憎悪犯罪(ヘイトクライム)」だと反発。週明けにも威力業務妨害などの容疑で京都府警に告訴する。
 集まったのは在特会関西支部メンバーら。校門前にある京都市管理の公園に学校がサッカーゴールや朝礼台などを置いていたため、在特会の桜井誠会長は「不法占拠したことへの抗議」と説明している。
 学校が撮影した映像では、数人が朝礼台を正門まで運び「門を開けろ」と要求。学校関係者が「ここは学校です」と制止すると「こんなものは学校ではない」「朝鮮学校を日本からたたき出せ」などと拡声器で叫んだ。(中日新聞)
 http://www.chunichi.co.jp/s/article/2009121801001139.html

朝鮮学校をレイシストが襲撃


 ネットでも話題になっていたこの事件ですが、誰が見ても悪いのは「在特会」です。それは上記の動画からも明らかです。「あけんか、こらっ!」「スパイの子」「キムチくさい」「日本に住まわしてやってんねんから、偉そうにせんと、大人しう隅っこ歩いとったらええねん」・・・まるで暴力団まがいの言動が、校門の外の「在特会」側から発せられています。これは学校側が撮った動画ですが、実は「在特会」も同じ場面を、自分たちの側から動画に収めて、当初は自慢げに自分たちのブログに載せていました。それが、旗色が悪くなった途端に隠蔽して、印象操作の写真とすりかえています。この一事を以ってしても、どちらの言い分が真実かは明らかです。

 しかし、その一方で、「在特会」に糾弾されている朝鮮学校の方にも、私は余り良いイメージを持っていませんでした。北朝鮮拉致や帰国事業にも加担した朝鮮総連の下部組織で、金日成・金正日への個人崇拝に偏した教育を行っている、と思っていたからです。だから、この「在特会」の主張する「公園不法占拠」という点についても、「在特会」につけ込まれるような何らかの不正取引があったのではないか、と勘ぐっていました。例えば、本来は公共施設(公民館)である大阪市内の解放会館を、解同(部落解放同盟)が、かつては専有的に使用していた事もありましたが、朝鮮学校もそんな形で公園を使用していたのではないか、という気持ちもありました。

 そこで、実際はどうなのかという事で、この前の定休日を使って、駆け足ですが現地を見てきました。アポも取らずに、一度現地を訪れたぐらいで、一体何が分かるとも思いましたが、それでも「百聞は一見に如かず、まず見ない事には何も分からない」と言い聞かせ、見て来る事にしました。

 「在特会」の襲撃事件現場となった、朝鮮学校とその横の公園は、京都市内の地下鉄烏丸線十条駅を出て直ぐ近くの所にありました。下記がその写真です。学校の3階建ての校舎が一棟あり、その横に猫の額ほどの空き地がありました。そして、その空き地から校門の外に出て、手前の道一本を隔てた所に、「在特会」が「学校側が不法占拠している」と言い募っている公園(勧進橋児童公園)が広がっていました。
 行ってみると、当初思っていたイメージとは違い、児童公園とは名ばかりの、ブランコなどの遊戯施設も何も無い、ただのグラウンドでした。そのグラウンドは扇形をしており、扇の根元に当たる位置には、市が設置したと思われる固定式のバックネットがあり、その左右両サイドに各々、学校所有のゴールポストと朝礼台が置かれていました。「在特会」によって外された放送用のスピーカーは、まだ再設置されていませんでした。そして、その外では高速自動車道の建設工事が既に始まっており、グラウンドの扇の外側を取り囲むように防音壁が作られていました。
(下記写真参照―左上から時計回りに、学校後門、正門、ゴールポスト、朝礼台)
 



 現地到着後、程なくして、校門の中からジャージ姿の学童が十人ほど出てきて、グラウンドでサッカーの練習をやり始めました。どうやら体育の授業か何かが始まったようです。ちょうど運良く、そこに引率の学校関係者の方が現われたので、その方から簡単に話を伺う事が出来ました。
 その方の話によると、もう大分以前から、愛護会というPTAみたいな組織が地域にあり、そこで公園の使用に際しても、住民と学校との間で話し合われてきた、という事でした。それで今まで特にトラブルが無かったのに、ここに来ていきなり民事介入暴力みたいな事をされて、子どもたちが怖がっている、と憤っていました。このブログの写真も、ちょうどその時に許可を得て撮らせてもらったものです。

 これでようやく理解出来ました。まず、校舎横の空き地だけでは、体育の授業なんてまず無理です。しかし朝鮮学校は、「在特会」が動画の中で喚いていたように、法律上は自動車教習所などと同じ各種学校扱いです。学校教育法で規定された正規の学校ではありませんので、教育予算も付きません。学校の運営は全て在日側からのカンパや寄付で賄われています。多分、最低限の広さの土地を取得して、校舎を建てるだけで精一杯だったのでしょう。それで、隣のグラウンドも使わせてくれ、という事になったのでしょう。事実、先述の高速自動車道建設工事に関する京都市会の議事録や、共産党・穀田恵二衆院議員のブログにも、それに関連する記述が見受けられます。

 これを「不法占拠」というのは、やはり無理があります。遊戯施設も無いグラウンドです。他に場所が無ければ、少年野球チームやママさんバレーボール・チームも、練習や試合で使うかも知れません。その間は、部外者は一時的に使用を制限されますが、これを以って果たして「不法占拠」とまで呼べるのかどうか。また、「在特会」は、「日本人の子どもが感電したらどうする!」と息巻いて、学校側が公園内に設置した放送用スピーカーを勝手に撤去してしまいましたが、では初詣の神社境内で営業中のテキヤの屋台は一体どうなる。これも素人工事によるものだから、「感電や火事になったらどうする!」と息巻いて、元旦から住吉大社に襲撃に及ぶのか(わら)。

 更に言えば、「在特会」のいう「在日特権」って、一体何を指すのか、という問題もあります。例えば、在日朝鮮・韓国・台湾人は、日系人などの他の在留外国人とは違い、「特定永住者」として、特別に在留資格の自動延長が認められていますが、これが果たして「特権」といえるのかどうか。

 実はこれは「特権」でも何でもないのです。これら日本の旧植民地出身者は、かつては日本国民(帝国臣民、つまり天皇の赤子)でした。但し、国民(臣民)といっても、今のパレスチナ系イスラエル人のように、二級国民として差別される存在でしかありませんでしたが。
 それが、第二次大戦の敗戦を経て、講和条約発効と引き換えに、これら旧植民地出身者は、<日本の都合で>一方的に無国籍者とされました。当時は、北朝鮮はおろか、韓国とも国交はありませんでした。つまり、単に日本国籍を剥奪されただけでなく、韓国・朝鮮籍も取得出来ない中で、無国籍者(難民)として一方的に放り出されたのです。しかし、幾らなんでもそれではあんまりだという事で、紆余曲折を経て、ようやく今の「特別永住者」にまでたどり着く事が出来ました。つまり、これらの人々は、<日本の都合で>、勝手に天皇の赤子とされ母国語を奪われたり、無国籍者にされたりした、日本による植民地統治の犠牲者なのです。
(より詳しくは、田中宏著「在日外国人・新版」岩波新書か、下記「参考資料」の中の、特に「どろの日記」を参照の事)

 そんな人々に対して、「日本に住まわしてやってんねんから、偉そうにせんと、大人しう隅っこ歩いとったらええねん」とは、よくも言えたものです。日本人とか朝鮮人とかいう以前に、人間としてどうなのかと思いますね。
 その様な歴史的経過も無視して、一方的に「特権」呼ばわりした上に、「台湾人は親日だから良いが韓国・朝鮮人は反日だからケシカラン」、NHK番組「ジャパン・デビュー」放送後は「台湾人も反日だからケシカラン」と息巻いている、どうしようもないジコチューな論理を正当化する為に、「在特会」は「特権」というロジックを弄しているだけなのです。

在日外国人―法の壁、心の溝 (岩波新書)
田中 宏
岩波書店

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 「在特会」というのは、一事が万事こんな調子なのです。とりわけ、この間、北朝鮮・拉致問題の悪い影響もあってか、相手が北朝鮮・朝鮮総連や中国、朝鮮人・韓国人・中国人とくれば、「何でも叩けば良い」との、嘆かわしい風潮が蔓延っています。
 確かに、今の北朝鮮政府・朝鮮総連は、拉致問題・帰国者問題・人権問題については、責められて当然です。中国も、チベット・ウイグルなどの少数民族問題や人権問題などについては、北朝鮮と同様の立場です。だから、私も脱北帰国者の高政美さんの裁判支援では、朝鮮総連の責任を問います。
 しかし、それに託けて、どんな無法でも通ると思ったら大間違いです。こと今回の件については、非は100%「在特会」にあるのは明らかです。朝鮮総連や朝鮮学校が悪いのでも、「どっちもどっち」でもありません。最近の「在特会」シンパは、自分たちの評判が余り芳しくないので、「どっちもどっち」と一歩引いた上で、朝鮮人の悪口を言いふらす戦術に出てきています。それを打ち破る意味でも、現地を訪れる意味は十分ありました。ただ、学校側はこの件で振り回されていますので、訪問するにしても、くれぐれも迷惑をかけるような事にはならないように、注意願います。

(参考資料)

・関西支部が在日朝鮮人に不法占拠されてきた児童公園を奪還!【最新情報/12月8日】(在特会)
 http://www.zaitokukai.com/modules/news/article.php?storyid=308
・【緊急抗議】 12・19朝鮮人の犯罪を是認する東京新聞を許さないぞ!(同上)
 http://www.zaitokukai.com/modules/news/article.php?storyid=317
・【京都】12月4日のレイシストによる朝鮮学校襲撃を許すな!(虹とモンスーン)
 http://solidarity.blog.shinobi.jp/Entry/640/
・"在日特権”叫ぶ右翼集団が朝鮮初級学校を襲う 怯え泣き出す子どもたちを前に警察は傍観したまま 保護者がメールで訴え(日刊ベリタ)
 http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=200912110220305
・「在特会」 「朝鮮初級学校による公園不法使用」はやっぱりデマ【編集追記あり】(どろの日記)
 http://d.hatena.ne.jp/dondoko9876/20091215/1260860772
・在特会の主張を検証する 1 【特別永住資格】編(同上)
 http://d.hatena.ne.jp/dondoko9876/20091216/1260933571
・在特会の言い分を検証する その2 【生活保護】編(同上)
 http://d.hatena.ne.jp/dondoko9876/20091217/1260987458
・在特会の言い分を検証する 【年金編】(同上)
 http://d.hatena.ne.jp/dondoko9876/20091218/1261064148
・朝鮮学校で「スパイの子」 “抗議行動”を告訴へ(同上)
 http://d.hatena.ne.jp/dondoko9876/20091219/1261196532
・在特会を圧倒! 民族差別を許すな! 京都朝鮮学校襲撃事件を問う緊急報告会(同上)
 http://d.hatena.ne.jp/dondoko9876/20091220/1261277085
・京都朝鮮学校襲撃事件報告集会 主催者からの報告(同上)
 http://d.hatena.ne.jp/dondoko9876/20091220/1261299721
・京都朝鮮第一初級学校運動場問題で関係者と話し合い。(穀田恵二HP)
 http://www.kokuta-keiji.jp/column/nisshi/1094221827.html
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「キャピタリズム~古き良き日本を懐かしむ~」であってはいけない

2009年12月19日 12時21分20秒 | 映画・文化批評
 マイケル・ムーア監督の最新作「キャピタリズム~マネーは踊る~」ですが、大阪では全国で一番早くに封切られたのですね。12月上旬の封切り直後に、私も見てきました。ブログにアップするのが今になってしまいましたが、今回はこの映画の話題を取り上げてみたいと思います。

 キャピタリズム(Capitalism)とは、言うまでもなく資本主義の事。米国では、99%の一般庶民は失業や自宅の差し押さえで四苦八苦し、工場閉鎖で町はゴーストタウンと化しているのに、残り1%の富豪は、失業招いた責任は何も取らず、高給ボーナスの上に公的資金までせしめてトンズラこいてる。その下で、ハドソン川に不時着して乗客の命を救い時の英雄となったパイロットですら、実際は年収たった200万円の低待遇で働かされている。低賃金と労組敵視で有名なウェルマートに至っては、従業員が死亡すれば会社にだけこそっと保険が降りる、その名も「くたばった農民保険」というものを一般従業員にかけている。その理不尽に怒ったムーアが、単身ウォール街に突撃取材を敢行し、逃げ回る経営者をビルごと「市民逮捕」する・・・というのが、この映画の醍醐味です。
 
『キャピタリズム~マネーは踊る~』 予告編


 ムーアの指摘は一々尤もで、私もこの映画に喝采を送っていた一人ですが、その場面の中で唯一気になったのが、ムーアが米国資本主義との対比の中で、西欧諸国の福祉制度や日本の終身雇用制を、手放しに礼賛しているかのような発言をしている場面です。確かに、公的医療保険も無い米国の惨状からすれば、今のヨーロッパや日本ですらマシに見えるのでしょうが。
 しかし、その日本に現に住んでいる私からすれば、年間3万人もの自殺者を抱え、後期高齢者医療制度で老人が差別され、生活保護の捕捉率も僅か1割台、残りの圧倒的多数は当然の生存権も行使出来ないで、怠け者と罵られながら「おにぎり食べたい」といって死んでいく人が後を絶たない、そんな現状の一体何処がマシなのか、と愚痴の一つも言いたくなる訳で。
 ヨーロッパの福祉制度にしても、かつての英国の「揺りかごから墓場まで」や今のフランス人のバカンスも、旧植民地や東欧からの移民に3K労働を押し付ける事で、初めて成立っていた訳でしょう。その挙句に、それを逆恨みしたネオナチが、使い捨てする資本家ではなく、使い捨てされる移民の方を攻撃する事で、資本主義の用心棒を買って出ているというのが、今の欧州の現状でしょうが(日本にもそんな手合いがゴロゴロいるが)。

マイケル・ムーア監督、米国にない日本の素晴らしさ語る


 何故ムーアがそう思ってしまったかについては、彼の出自が大きく影響しているでしょう。ムーアは、米国ミシガン州の、GM(ゼネラル・モータース)の企業城下町に生まれました。GM工員の家庭に育ち、父も含めたGMの正社員が次々に首を切られ、みるみるうちに自分の故郷が寂れていく中で、次第に米国社会の矛盾に目覚めていったのでしょう。銃社会の暗部を描いた「ボウリング・フォー・コロンバイン」や、対テロ戦争の欺瞞を告発した「華氏911」、万事カネ次第の米国医療を告発した「シッコ」などの作品に、彼の思いが凝縮されています。

 「キャピタリズム~マネーは踊る」でムーアが鋭く告発した資本主義・新自由主義の矛盾には、私も全面的に賛成するものですが、その行き着く先が「古き良き日本を懐かしむ」では、時代錯誤以外の何物でもないと思います。
 戦後の高度経済成長は、民主化(労働三権確立や農地改革)で相対的に豊かになった庶民に対して、対米従属を旨としながらも平和憲法に邪魔されて思うように出来なかった保守支配層が、手なずける飴として行った産業政策なのです。話を分かり易くする為に、敢えて単純化して説明すると。それが、折からの50年代米国の好景気や欧州の戦後復興という時の運に支えられて、70年代まで続きました。しかし、その米国も今や超大国としての力を失い、新自由主義の跋扈によって、欧州や日本の「中産階級」も、今や分解消滅に向かおうとしています。
 今までも、大都市と地方、中小企業と大企業、男性と女性、正社員とパート・アルバイトとの間には、経済格差が厳然としてありました。それが戦後高度成長の間は、大盤振る舞いの公共事業や、貧弱な社会保障を穴埋めする企業福祉や家庭福祉によって、見えなくさせられてきただけだったのです。それが高度成長の終焉で、それまで緩衝装置の役割を果たしてきた企業福祉や家庭福祉もなくなり、今やむき出しの資本主義が、庶民に襲いかかってきているのです。その時代に「古き良き日本に帰れ」なんて、国民新党や靖国右翼みたいな事を言っていても、何の処方箋にもなりません。

 終身雇用制の下で、今までは取りあえず食い扶持にはありつけたが、その代わりに、庶民は社畜(企業奴隷)としての生き方を余儀なくされて来ました。チッソの社員が水俣病の発生を長年に渡って隠蔽してきた構図なぞ、まさに社畜の典型ではないですか。そうして、今までは「どんな仕事でも在るだけマシ」と言って自分を宥めすかしてきたのが、いよいよその仕事もなくなり、今や正社員ではなくアルバイトの職を奪い合うような状況が広がってしまいました。
 この前のNHK番組「クローズアップ現代」で、「派遣切り」から抜け出せて中小企業正社員の職にありつけた幸運な例を紹介していました。その人は、中途採用の恩返しにと、毎朝最初に出勤して事務所の掃除をしていました。大の大人でありながら、僅か月十数万円の、バイトの私ともそう変わらない給与で。
 そんな惨めな姿を目の当たりにすると、そりゃあ非正規雇用よりは正規雇用のほうが良いに決まっていますが、こんな社畜人生に甘んじるくらいなら、そんな生き方には正社員よりも距離を置ける今の契約社員の身分のほうが、まだ何ぼかマシです。

 「では今の中国や北朝鮮の社会主義が良いのか?」と問われれば、それも御免蒙ります。あれは、共産党官僚が大富豪として、国民を社畜ならぬ国畜(国家奴隷)としてこき使っているだけだからです。しかし、だからと言って、「下見て暮らせ」何とやらで、「たとえ社畜でも仕事があるだけマシ」という事には、絶対になる訳が無い。私はどちらも御免蒙ります。
 ムーアの資本主義・新自由主義批判には全面的に賛同すれども、それが勢い余って、只の年寄りの懐古話に終わるだけでは何もならない。何もムーアはそこまで言っている訳ではないとは、私も思います。ムーアは、言葉には出しませんが、社会主義を全面肯定も全否定もせず、その理想の部分はきちんと受け継いでいます。徒に冷笑主義に走ってはいない。そして何よりも、米国の民主主義を信じています。米国も今はこんな国になってしまったけれど、希望もある。今までアメリカン・ドリームの幻想に絡めとられていた市民が、次第にそこから抜け出しつつある様を描いた部分では、今の日本の自公政権崩壊を生み出した底流とも、合い通じるものを感じました。

 そんなムーアの映画なのに、礼賛一辺倒ではなく敢えて辛口の批評をさせて貰ったのは、当の私自身が以前は社畜や国畜の論理に絡め取られていて、その欺瞞に気付かなければ、今頃は過労死していてこの世にはいなかったかも知れないからです。
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新聞とツイッター

2009年12月15日 22時42分27秒 | 身辺雑記・ちょいまじ鉄ネタ
Twitter社会論 ~新たなリアルタイム・ウェブの潮流 (新書y)
津田 大介
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ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない (新潮文庫)
黒井 勇人
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 早いもので、インターネットが世に出てから、もう10数年になろうとしています。昨今は、新聞購読を止めてニュースはもっぱらネットで済ましたり、固定電話やテレビも自宅から撤去して携帯電話に置き換える人も増えてきました。テレビ放送の地デジ全面移行も既に秒読み段階に入り、アナログからデジタルへの流れは、もはや時代の趨勢ともいうべきものになりつつあります。しかし実際は、必ずしも「デジタルはアナログに勝る」という訳でもなく、寧ろ「如何に両者をうまく使い分けるか」という視点が求められているように思います。最近、それを身近に感じる事がありました。

 一つは、「ネットは必ずしも新聞の代用にはならないのではないか」という事です。実は私、この11月末で「しんぶん赤旗」の購読を打ち切りました。生協退職・共産党離党後も、それまでのよしみで取っていた「赤旗」ですが、職場異動で更に出勤時間が早まり、その時間にはまだ新聞が配達されておらず、帰ってから夜遅くに朝刊を読むのも段々鬱陶しくなり、購読を打ち切ったのです。その時は、「赤旗」なんて別にネットでも読めるしと思っていましたので。

 しかし、やがて色々と不便を感じる事が多くなりました。まずテレビ番組欄が見れなくなったので、毎日どんな番組があるか全然分からなくなりました。もうテレビなんて今は殆ど見る事がなくなりましたが、それでもネットで話題に上った番組は見るようにしていたのが、全然見れなくなった。
 それに、ネットだとどうしても見出しだけでニュースの内容を判断してしまい、見たいニュースしか見なくなってしまいます。これが新聞だと、他の記事を横目で見ながらもついでに見れたので、最低限の知識は自然と身についていました。たとえ「押尾学逮捕や赤星引退よりも普天間のニュースの方が大事だ」と私個人は思っていても、世間は必ずしもそういう人ばかりではなく、そういう人とも職場ではうまく付き合っていかなければならないのに、それに支障をきたす事にもなりかねない。

 また、その逆に、ヤフーやMSNのニュースばかり見ていると、政治記事も三面記事もお構いなしに、何の脈絡もなく一緒くたに表示されて、読みたい記事が自分で選べず、まるで宛がいぶちの情報を一方的に押し付けられているような気分にさせられる事も。
 しかし、今更また夜遅くにわざわざ時間とってまで朝刊を読む気にもなれず、朝日・毎日などの一般紙なら早朝出勤時にも間に合うように配達されてはいますが、わざわざ「赤旗」から一般紙に乗り換える気にもなれず(産経はもちろん論外)、最近はもっぱら帰宅時に買う「日刊ゲンダイ」でお茶を濁しています。たかが夕刊スポーツ紙というなかれ。政治的立場は明確で、朝日のような曖昧さはない。
 この一件を以ってしても、必ずしも「デジタルはアナログに勝る」とは言えないようで。ネットとは別に紙媒体の情報も必要だと痛感した次第です。

 しかしその一方で、「デジタルもまだまだ奥が深い」と実感する事もありました。それが最近俄かに注目を集め始めたツイッター(Twitter)です。
 ツイッターというのは、ごく簡単に言うと「チャットみたいなブログ」(こんな感じの)。普通のブログとの一番大きな違いは、1記事に付き140字以内という投稿字数の制限がある事。だから、個別の記事は、「今何してる?」「××している」という感じの、一行・二行レスの「つぶやき」でしかない。そういうタイトルのない記事が、タイムラインというツイッター仕様の掲示板に、流れては消えていく。イメージとしては、「2ちゃんねる」の書き込みや、秋葉原無差別殺傷事件容疑者が書いた携帯ブログの文章に近いかも。

 このツイッターですが、HP・掲示板・メールやブログといった既存のツールと比べて、その歴史はまだまだ浅い。斯く言う私も、ツイッターについては、「たかだか140字そこらで一体何が書けるのか?」と、内心バカにしていました。
 しかし、ミクシィでのツイッター(ミクシィではボイスと呼んでいる)の議論や、ツイッターではないがノリとしてはそれに近い「蟹工船」前史(?)小説「ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない」を読み進んでいくうちに、実はもっと凄いものではないかと、次第に思え始めてきました。ミクシィでは、反貧困運動の可能性を巡って、濃密な議論が戦わされていました。ブラック会社の小説のほうも、実話を元に書かれただけあって、決して単なるコメディだけで終わるものではありませんでした。
 勿論、限界はあります。くだんのミクシィでの議論にしても、つい最近まで要登録認証だったクローズド(閉じられた)空間で、そこそこ一家言を持つマイミクの集まりだからこそ、140字以内のつぶやきでも、あそこまでの議論が出来たのであって、誰でも出来る訳ではないでしょう。チャットみたいに、飯や風呂に行くのにも、いちいち参加メンバーに断りを入れなければならないというのも、余りにも煩雑で鬱陶しい。

 ただ、ブログのように、いちいち文章の構成を考えたり、ネタ集めに苦労する必要がなく、気軽に書けて、リアルタイムに反応が返ってくるのは、大きな魅力です。イラン民主化運動で威力を発揮したというのも、頷けます。但しこれも両面あって、断片的な書き込みの真偽を確かめる術が受け手にはないので、ガセ情報を掴まされる危険性も高い。実際、イランの件でも、米国側からの情報操作疑惑が指摘されていた。
 そんな、まだまだ海のものとも山のものともよく分からないツールなので、いきなりツイッター「アフガン・イラク・北朝鮮と日本」というのは流石に無理としても、一度ぐらいは試してみる価値はあるかも。
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転載:A君は無罪だ!生活保護申請に対する不当逮捕・起訴弾劾!!(ユニオンぼちぼち)

2009年12月13日 20時39分49秒 | 反貧困・新自由主義
※以下、関西非正規等労働組合ユニオンぼちぼちのブログから。マイミクさんの日記で知り、急遽私のブログにも転載する事にしました。尚、転載に際しては、機種依存文字の置き換え等、必要最小限の範囲で編集を施しました。
※初めての方は、転載末尾の説明文書「A君は無罪だ!~2009.12.10修正版」から先にお読みいただいたほうが、より分かりやすいかと思います。

A君は無罪だ!生活保護申請に対する不当逮捕・起訴弾劾!!

【支援要請/転送転載歓迎】
賛同メッセージをお願いします!
               関西非正規等労働組合ユニオンぼちぼち
                            2009.12.10

大阪府柏原市での生活保護申請に対するA君不当逮捕・起訴事件について

先日(11月28日)に、「A君は無罪だ!生活保護申請に対する不当逮捕・起訴弾劾!!」というカンパ要請文書を発表させていただきましたが、以下、新しいお願いや情報を伝えさせていただきます。

(1) 賛同メッセージのお願い
 すでにメッセージをお寄せいただいておりますが、こうした声を大きくしていきたいと思います。ぜひ皆様にも、A君への応援やこの事件への思いを含めて、上記「A君は無罪だ!生活保護申請に対する不当逮捕・起訴弾劾!!」(11月28日文書)への賛同メッセージを書いていただきたくおもいます。よろしくお願いいたします。

---以下切り取ってお使い下さい---
・「A君は無罪だ!生活保護申請に対する不当逮捕・起訴弾劾!!」に賛同します。
・賛同団体・個人名(肩書きがあれば)
・公表します・公表しません
・一言メッセージなどあればお願いします
---
メッセージ送付先  hogohiwoageroあっとyahoo.co.jp(あっとを@に変えてお使い下さい)

(2) カンパのお願い
 A君の救援活動と無罪を勝ち取るための法廷闘争にカンパをいただき、本当にありがとうございます。しかし、弁護士費用などのために多くのお金を集めなければなりません。まだかなり不足しております。
 ぜひともカンパをお願いいたします。

【カンパ振込先】
郵便振替 00900-8-263985   加入者名 ユニオンぼちぼち
(通信欄に「A君」と記して下さい。振り込みではなく組合員に直接渡していただいても構いません)

(3) 不当勾留への抗議のハガキ・電話
 A君は、10月27日に逮捕されて以来、23日間不当に勾留され、されに起訴後も釈放されずに勾留され続けています。保釈請求をしましたが、翌日に直ちに却下されています。却下の理由は(1)証拠隠滅の恐れ、(2)証人を脅迫する恐れ、(3)逃亡の恐れなどの一般論で、勾留をいたずらに引き延ばすこと自体が人権侵害です。

Aさんの即時釈放を求めて、不当勾留への抗議のハガキ郵送、電話をお願いします。

【抗議ハガキ送付先】
〒590-8511 大阪府 堺市堺区 南瓦町 2-28
大阪地方裁判所 堺支部 刑事5係 高橋貞幹様  
電話 072-223-7001
「柏原市福祉事務所に対する職務強要で起訴されているA君の即時釈放を求めます。いつまでも長期間にわたって身柄拘束している状態は不当です。」

(4) 柏原市という市名の公表
 これまで、A君が生活保護申請した市名を公表していませんでしたが、今後は、大阪府柏原市の福祉事務所ということを明らかにしていくことになりました。A君のプライバシーに配慮しつつも、必要な情報として公表します。

【現在いただいているメッセージ】

■赤石千衣子さん(反貧困ネットワーク)
「柏原市の福祉事務所に生活保護申請に行ったA君が逮捕されるという事件を知り、驚きと危惧を感じています。生活保護を申請する際に書類の不備で追い返されたり、他の部署にまわされたり、説明だけで終わったりという、いわゆる「水際作戦」がまんえんしてきました。私もシングルマザーや女性が生活保護を申請するときに同行して体験してきました。
 密室の中で、申請する権利が奪われている状況があります。それを超え、生活保護法の趣旨と憲法25条を生かすために、生活保護については同行申請や窓口での記録が行われています。今回の逮捕と支援団体への捜索について、詳しい状況はわかりませんが、こうした、生存権を守ろうとするために同行申請や記録が行われていることに対する抑止として、行ったのだとすれば、許してはなりません。
 生活保護を申請する、人間としての権利が行使できなくなることに危惧を感じます。」

■雨宮処凛さん(作家・反貧困ネットワーク副代表)
「生活保護の水際作戦に、私たちはずっと苦しめられてきた。そして実際に多くの餓死事件や自殺事件が起こってきた。最後の最後のセーフティネットと言える生活保護の窓口で、「生きる」ために必死に自分を守ろうとするのは当然のことで、それで逮捕されてしまう社会とは、一体どういうものなのだろう。
 「貧しき者は罰する」ような国は、すべての人にとって生きづらい国だ。
 多くの人に声を上げてほしい。」

■生田武志さん(野宿者ネットワーク代表)
「生活保護申請の支援をしばしば行なっているわれわれにとって、この事件は見過ごすことができません。生活保護を申請しても、福祉事務所は「住所がない人は生活保護は受けられない」あるいは「50代ならまだ働きなさい」となどと言って申請者を違法に追い返し続けていました。こうした水際作戦がいまでも続いていることをわれわれは身をもって知っています。役所内で違法な行為が続いている中、生活保護の申請者が権利防衛のために記録をとったことがなぜ「違法」になるのか。違法行為を続けてきた福祉事務所こそが二重に犯罪を生み出しているのではないか。
 A君の即時釈放を求めます。」

■小野俊彦さん(フリーターユニオン福岡執行委員)
「公務員の公務を記録するのが「恐喝」で、生活保護費の支給を求めるのが「強要」か。マスコミは基本的にはこれを無視するか警察権力の発表垂れ流し。新政権は格差社会問題に取り組み中というわけだ。反吐が出るわ!鳩に豆鉄砲顔の二世政治家が親から九億円もらったのと、生存権が警察によって破壊されていることのどっちが大問題が考えろ馬鹿野郎!私はただこの大地の上で生きる仲間たちとともにある。A君とぼちぼちを断固支持する。」

■河添誠さん(首都圏青年ユニオン書記長)
「今回の件についての詳細を聞いているわけではありませんが、私の知る限りの情報でも、警察が2ヵ月も経過してから逮捕をおこなっており、しかも、逮捕された方の所属する労働組合の事務所の家宅捜索をおこなっているということはきわめて異常だと考えます。この程度のことで逮捕・家宅捜索をする警察は横暴であるし、許すことはできません。
 生活に困窮した人が声をあげることは当然の権利です。その最低限の権利を蹂躙する警察に抗議します。」

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A君は無罪だ!生活保護申請に対する不当逮捕・起訴弾劾!!
                  関西非正規等労働組合ユニオンぼちぼち
                           2009.12.10修正版

「生活保護の申請をさせて下さい!」と泣く泣くカメラを手にしたA君を逮捕・起訴するなんてあんまりじゃないか!
A君の救援活動と無罪を勝ち取るための法廷闘争へのカンパをどうか宜しくお願いします!

 10月27日朝、組合員であるA君は、いきなりやってきた大阪府警によって家宅捜索をされ、職務強要罪(※)で令状逮捕されました。29日に送検、勾留延長もされ11月16日に起訴されてしまいました。
 A君は柏原市福祉事務所から生活保護を受給していました。結果的に受給は出来ていたものの申請にあたっては大変な困難が伴った末の保護決定でした。

 今年2月、ユニオンぼちぼちは世界的な金融危機以降悪化する雇用情勢の変化に伴い、生活保護の取得の仕方を学ぶための学習会を開催しました。全国各地のユニオンの共通の課題として浮上してきた問題だと思いますが、労働にまつわる相談の解決の前にまずは生活の安定が必要であり、そのための生活保護申請のノウハウを組合員間で学習しようという試みです。
 勤務先で散々社長に罵られた挙句に不当解雇に合い、組合に相談にやってきたことがA君と組合との出会いでした。A君は労働法などを一生懸命勉強し、自分が争議の中心になって会社との交渉を行ってきました。しかし生活面は安定したものと言える状態にはなく、生活保護を申請することになりました。

 ユニオンぼちぼちは、生活保護の申請時における「水際作戦」といわれる福祉事務所の対応が問題だと考えてきました。水際作戦とは、福祉事務所へ相談に訪れた人々に対し、申請用紙を渡すまえに職員が理由をつけて追い返すことにより、保護の件数を予め抑制しようという手法です。なんとか申請をして保護を受給できたとしても福祉事務所からの執拗な「指導」により保護打ち切りに合い、保護基準以下の生活を再び強いられていく人が少なくありません。北九州市においては生活保護を打ち切られた男性が「おにぎりが食べたい」と書き置きを残して餓死するなど、全国で痛ましい事件が続発しています。日弁連によると、本来なら生活保護制度を利用できる経済状態にある人々に対しての実際の支給率はわずか9~19・7%
ということです。その大きな要因として、福祉事務所による申請への違法な拒否行為が挙げられています。A君の保護申請は、こうした状況の中で行われたものでした。

 本来、困った人のために相談にのり、サポートするのが仕事であるはずの柏原市福祉事務所の対応はとても冷たいものでした。そのことにA君は不安を募らせていきました。そして残念ながら、当初の保護申請は却下されてしまいました。困ったA君は再度申請を行おうとしましたが、福祉事務所は素直に取り合ってはくれません。やむにやまれず自分の部屋からビデオカメラを持ってきて、福祉事務所の職員に訴えました。「生活保護の申請をさせて下さい!」

 2ヵ月半後、この時の行為が職務強要罪の容疑にあたるとされ、A君は逮捕されました。

 しかし組合員が一緒に柏原市福祉事務所に話に行くと保護が支給されることが決まり、逮捕までの2ヵ月半の間A君は無事に保護生活を送っていました。逮捕の2日後、ユニオンぼちぼちの大阪事務所が家宅捜索されました。念のため付け加えておきますと、生活保護を受給する資格がないのに恐喝して違法に受給をしたという容疑ではありません。その証拠に現在も保護は廃止(取り消し)ではなく、逮捕・勾留による停止という状態になっています。職員の冷酷な対応を受け、やむにやまれずカメラを回しながら訴えたことが容疑とされているのです。その後、その映像が公開さたことはありません。

 勉強熱心なA君は逮捕前、生活保護を抜け出すために国の新しく始めた職業訓練制度を使い訓練学校に通い始めていました。入学のための選考試験は簡単なものではなく、時には落ち込むこともありました。しかし何度かの不合格を乗り越え、ようやく入学することが叶ったとき、私たちは手を取り合って喜んだものです。資格取得を目指して学校に通うことはA君にとって生きる張り合いになっていました。身近で様子を見聞きしてきた私たちは、その生活がとても大切なものであるということを感じていました。しかし、ようやく安定して学校生活に通えるようになった矢先に、突然逮捕されてしまったのです。A君は無実です。逮捕・起訴・勾留によって学校生活もメチャクチャにされてしまいました。このままではA君は出席不
足による退学処分になってしまいます。

 私たちはA君の即時釈放を求めています。
 そして裁判では必ずA君の無罪を勝ち取らなければなりません。
また、この事件で有罪の判例を出させてしまったら、労働運動や社会運動においてビデオカメラを使うこと自体が抑制される恐れがあり、到底容認できるものではありません。
 心を寄せてくださる皆様には、未曾有の失業の嵐のなか大変心苦しい限りではございますが、この闘いへのカンパを寄せて頂くようお願い致します。

※職務強要罪とは、公務員に対して、「ある処分をさせる目的」、「ある処分をさせない目的」や「公務員の職を辞させる目的」のいずれかをもって、暴行または脅迫を加えるというもので、「3年以下の懲役若しくは禁錮又は50万円以下の罰金」という重い罪です。私たちはA君の言動が犯罪にあたるという見解を容認できません。
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基地はいらない、どこにも

2009年12月12日 16時00分10秒 | 辺野古・普天間・米軍再編
普天間飛行場の危険性【普天間第二小学校】


 前回記事「辺野古は普天間の代替ではなかった!」のコメント欄に書いた、私の下記投稿について、もう少し詳しく説明しておきます。私の下記投稿ですら、当事者たる基地周辺住民・沖縄県民からすれば、「今更何言ってるんだ」という代物で、まだまだ言い足らない不十分なものですが、この程度の基本的な事柄も踏まえない、あまりにもデタラメな報道・論評が、世間で堂々とまかり通っているので。

>おじさんの言う通り (プレカリアート)  2009-12-10 06:25:03
>ぼんくらおじさんの言う通り、普天間基地は無条件撤去しかありません。辺野古だろうがグアムだろうが、移設なんて言い出すから、米国が沖縄戦のどさくさに紛れて住民から土地を強奪して作った基地の移転先を、日本政府が考えてやらなければならなくなるのです。
>第一、米国が押し付け日本本土の安保賛成派が見て見ぬふりしてきた沖縄の苦しみを、今度はグアムの人々に押し付ける事になる。それは人間としておかしい。だから、宜野湾市長が出したあの報告書は、米国の論理の身勝手さの証拠としてのみ使うべきであって(その限りでは有力な武器になるので私も紹介したのです)、我々はあくまでも無条件撤去一本で押していけば良いのです。

 まず押さえておかなければならないのは、普天間基地の無条件撤去を求めるのは、決して「住民のエゴ」なんかではなく、「当然の要求」だという事です。それは、普天間基地が作られた経緯を調べれば、直ぐに分かります。

>普天間飛行場は1945年4月の米軍の上陸と同時に米陸軍工兵隊が日本本土爆撃用の飛行場として建設に着手し、同年6月15日に完成したといわれています。このときの規模は2290mの滑走路をもつ飛行場で、設計図や当時の地図を見ると、今日の普天間飛行場に比べてかなり小さいものだったようです。けれども飛行場の建設によって宜野湾や神山といった集落が更地に破壊され、その他兵舎や病院の建設によって、普天間、真志喜、宇地泊、大謝名などの地域が接収されていることが見て取れます。人々は米軍基地にはじき出され、新たな地域に集落を形成せざるをえなくなりました。
>中国革命、朝鮮戦争、冷戦時代への突入は沖縄の人々を再びほんろうさせることになりました。沖縄での基地建設が急速かつ大規模に展開され始めます。普天間飛行場は1952年には2400mに、そして1953年には2700mへと拡張され、ほぼ現在の規模にまで拡張されました。人々が居住し耕作していた地域も接収されました。1946年に収容所から”帰村”し、米軍基地の合間をぬって住まいと耕作地域を再生してきた人々の土地をまたもや基地として徴用し始めたのでした。沖縄戦を生き抜き、ようやく”帰村”して復興の道にたった人々が、またしても半ば強制的な移住に追いやられる事態まで生み出されることになりました。普天間基地やキャンプ・瑞慶覧の拡張のために、伊佐、安仁屋、喜友名、新城一帯の土地の「銃剣とブルドーザー」による強制接収に、住民の土地を守る「伊佐浜闘争」が繰り広げられ、これに多くの人々が合流し、米軍の圧政への「島ぐるみ闘争」へと拡大していきました。同年普天間基地は立ち入り全面禁止となりました。(「普天間飛行場 今昔」より)
 http://www.geocities.jp/yanbaru_yamato/50_material/20080720/20080720.html

 このように、米軍が戦中・戦後のどさくさにまぎれて、「銃剣とブルドーザー」で住民から強奪した土地に作られたのが、今の普天間基地なのです。基地周辺に住宅がへばり付いているのも、元々基地内に住んでいた人たちが、基地建設によって故郷を追われ、やむなく基地周辺に再定住し始めたのが発端です。そんな無権利状態の中から、普天間基地周辺や伊江島などから始まった軍用地接収反対闘争が、後にやがて島ぐるみの祖国復帰運動(沖縄返還闘争)にまで発展していくのです。
 そういう基本的な史実もきちんと踏まえていないから、「騒音対策は基地より住民の方を動かせ」(平野官房長官)なぞという荒唐無稽な発言が、臆面もなく出てくるのでしょう。
 http://www.okinawatimes.co.jp/news/2009-12-11-M_1-002-1_002.html
 http://www.jcp.or.jp/akahata/aik09/2009-12-10/2009121001_04_1.html

 そんな火事場泥棒同然に米軍が作った基地を、今度は「撤去」ではなく「移設」で解決しようとする。「移設」と言えば聞こえは良いが、はっきり言えば「嫌なものを今度は他人に押し付ける」という事でしかない。それを、よりによって「左派」の社民党が言い始め、「国民生活第一」の民主党も早速「渡りに船」と乗ろうとする。
 いつから日本人は、こんな自己中心的な民族になり下がったのか。これでは、イラク・中東も日本の国益(利権)の草刈場としか看做さない「ポチ帝国主義者」・田母神あたりの思考とも、全く同じではないか。

 普天間「移設」先の筆頭候補とされるグアムを見れば、それがよく分かります。東京都心部ほどの面積と17万人ほどの人口しかないこの島は、19世紀以来、事実上、米国の植民地として扱われてきました。その下で、何と全島の約3分の1もの土地が、米軍用地として使われているのです。
 島の経済も、長年に渡る米軍支配によって、過度の基地依存に歪められてきました。産業振興も碌に手がつけられないまま、農漁業は荒れるに任され、島の先住民は、軍政府から配給されたフードスタンプで、米系資本のスーパーでジャンクフードを買わされる生活を強要され続けてきました。
 何も知らない日本人観光客が毎年大挙して訪れるビーチにしても、実際は米軍基地から垂れ流される有毒物質によって、目には見えない形で環境破壊が広がっているのです。グアム住民の発ガン率は、世界の他地域よりも遥かに高いのです。
 住民の無権利状態がそれに輪をかけます。グアムの住民は、米国市民でありながら、米本国の連邦議会に議決権のないオブザーバー議員を1名送り込む事が出来るだけで、大統領選挙にも一切投票できないのです。
  http://eigokiji.justblog.jp/blog/2009/10/150-54fa.html

 そんなグアムに、普天間「移設」で、全島人口の約1割近い米軍兵士が、それも沖縄でさんざん婦女暴行やら暴力沙汰やら引き起こしてきた部隊が、大挙して押し寄せて来たら、島は一体どうなりますか。その混乱の比は、沖縄を遥かに上回るのではないでしょうか。
 そんな事が、果たして「日本の国益」擁護の名目で許されるのか否かは、同じような苦しみを味わい、琉球立法院2.1決議(1962年)では国連の「植民地解放宣言」も引用して米軍支配からの解放を求めた沖縄県民が、一番良く知っている筈です。

>普天間基地をグアムに移設すべきという人びとは、チャモロの人びとが米軍基地の撤去を求めていることを知っているのだろうか。今日までのグアムの約110年間の歴史は戦後沖縄の64年間の歴史に驚くほど似ている。今年9月グアムを訪れて同地の女性たちと交流した沖縄の「基地・軍隊を許さない行動する女たちの会」の高里鈴代さんは「同じです」と報告している。普天間基地のグアム移転はグアム住民の苦しみをさらに増す。沖縄の苦しみをグアムの人びとに押しつけることが「普天間問題」の解決であっていいのか。
 私はグアム移設に反対する。それなら普天間基地をどうするのだという問いにも答えておきたい。軍事基地はどこにもあってはならないものである。あってはならないものは、どこにもあってはならないのだから「なくす」しかない。普天間基地は即時閉鎖され撤去されるべきである。あってはならないものを「どこに移設するか」という問題設定自体がそもそも間違っているのだ。([CML 002256] 反戦の視点・その92 沖縄から出て行くべき普天間基地は、グアムでも大迷惑!)
 http://list.jca.apc.org/public/cml/2009-December/002221.html

 これは、普天間の「移設」先がグアムに限らず、現在は一般住人がいない硫黄島や馬毛島(種子島付近の離島)であっても同じです。一体全体どこの世界に、「暴力団組事務所の移転先を、被害者のマンション住民の方で探してやらなければならない」なんて屁理屈がまかり通るのか。
 つまり、単に「基地を無人島に移せば良い」という問題ではないのです。アフガン・イラク侵略の基地を抱えている事自体が問題なのです。その一番肝心な事を抜きに、それを「日本国内・周辺の何処に移すか」なんて議論しても、全然意味がありません。

 そういうと必ず出てくるのが、「北朝鮮や中国が攻めてきたらどうなる」という話です。この問題まで詳しく書き出すと話がばらけてしまうので、ここでは簡単に触れるに留めますが、そんな事には絶対なりません。米・日・中・韓はおろか北朝鮮までもが互いに××握り合っている、このグローバル化の時代に、そんな事になる筈がない。個別の拉致やスパイ行為は今後もあるかも知れませんが、それは戦争ではなく犯罪行為です。犯罪に対処するのは、自衛隊ではなく警察や海上保安庁の仕事です。
 北朝鮮や中国の人権問題も、それを監視するのは基本的にはNGOの仕事であり、政府が関わる場合も人権外交に限られるのであって、少なくとも、米国が普天間の海兵隊を出してどうこう出来る話ではありません。ピノチェト・ポルポト・タリバンやイスラエル・コロンビアの人権抑圧を、今まで散々影で支えてきた「二枚舌」の米国が、イランや北朝鮮に対してだけいくら善人ぶっても、全然説得力がありません。

 そんな、日本防衛とも全く無関係に、「米国の都合」でのみ機能している基地存続の為に、なぜ我々の税金が使われなければならないのか。それも、沖縄の苦しみを更にグアムやアフガン・イラクの人々に押し付けてまで。
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辺野古は普天間の代替ではなかった!

2009年12月08日 23時05分44秒 | 辺野古・普天間・米軍再編
 

 この間ずっと、沖縄・普天間基地の辺野古「移設」問題が、マスコミを賑わしています。曰く「普天間基地の負担軽減策は、同じ沖縄県内の辺野古に移すしか方法がない」「その方向で既に日米間で合意しており、今更蒸し返す事は出来ない」「沖縄一地域の為に日米同盟が損なわれても良いのか!」とか。または、その裏返しとして「我々本土の人間も沖縄の苦労を共に分かち合おうじゃないか」(橋下徹)とか。「それなのに鳩山内閣は、基地問題を持ち出して米国を怒らせ、自分たちも右往左往してしまっている」とか。

 実は、それら全てがウソでした。「移設」だの「負担軽減」だの「分かち合い」だのという話では全然なかったのです。それを暴露したのが、普天間基地を抱える地元・沖縄県宜野湾市の伊波市長が出した、「普天間基地のグアム移転の可能性について」という報告書です。宜野湾市のHPにも全文が公開されています。
 くだんの報告書の内容は、既に他の多くのブログでも紹介され始めていますが、一言で言えば、「米国は、最初からずっと、普天間の基地機能をほぼ丸ごとグアムに移転する手はずで動いている。辺野古での新基地建設の動機は、普天間の件とは全く別の所にある。移設話はそれを隠す為の煙幕にしか過ぎない」というものです。「なごなぐ雑記」というブログに、その報告書の要旨がピックアップされています。下記がその要旨です。

(1)2006年7月には、米太平洋軍司令部は「グアム統合軍事開発計画」を策定し、同年9月にはホームページで公開している。そのなかで「海兵隊航空部隊と伴に移転してくる最大67機の回転翼機」と明記される。つまり普天間のヘリ部隊のグアム移転である。

(2)2007年7月には、グアム統合計画室とアンダーセン空軍基地(宜野湾市の抱える普天間基地の海兵隊航空戦闘部隊の受け入れ予定地)の責任者から直接説明を受け、移転予定地の視察も行っている。そのとき、伊波洋一氏は、65機から70機の航空機と1500名の海兵隊航空戦闘部隊員が沖縄からアンダーセン基地に来る予定と説明される。

(3)2008年9月15日に、国防総省が海軍長官の報告書として連邦議会下院軍事委員会に提出した、国防総省グアム軍事計画報告書がある。現在、普天間飛行場とキャンプ瑞慶覧に常時駐留している海兵隊航空関連部隊では、KC130(空中給油機=岩国への移転が決定している)部隊関連を除いて、全部隊名がそのリストで、グアムに移転する海兵航空司令部要素として挙げられている。

(4)さらに、今年11月には、グアムへの海兵隊移転の環境影響評価書ドラフトが公表される。そのなかでは、沖縄からの移転は、海兵隊ヘリ部隊だけでなく、地上戦闘部隊や迫撃砲部隊、補給部隊までグアム移転の対象になっている。

 正しく、同ブログのコメント欄に「GOさん」も書かれているように、私も「グアム移転は司令部のみで、戦闘部隊は沖縄に残る・・・故に沖縄の負担軽減ではないんだ!」という観点から、普天間基地の辺野古「移設」に反対してきました。しかし、実はそうではありませんでした。まず、この事実を明らかにしておこうと思います。
 では、一体何の為の、辺野古・新基地建設なのか? おそらく、在日米軍再編(自衛隊への肩代わり)を視野に入れての最新鋭基地建設でしょう。もはや超大国としては終わりつつある米国は、今後は次第に在外基地のリストラを進め、日本・韓国・NATOなどに軍事力の肩代わりを求めてくるでしょうから。アフガン・ソマリア派兵のように。そういう事も含め、今後も、この普天間基地の問題について何度か触れると思いますので、まずはその為の論点整理(叩き台)の一つとして、ここでは書いておきます。
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【アフガン抄】最近の産経記事の劣化ぶりは目に余るw

2009年12月05日 00時31分53秒 | バカウヨ・アホノミクス批判
   

 産経が自民党べったりの右翼偏向なのは、別に今に始まった話ではない。しかし、先の政権交代で面子をつぶされて自暴自棄になっているのか、最近とみに、その偏向ぶりに磨きがかかってきたような気がする。その惨めさは、もう「2ちゃんねる」あたりのネットウヨクとも、そう変わらない所まで来ているようだ。

▼例えば11月17日付記事「通勤車内で飲食する大人たち すたれる公共マナー 寛大な風潮が助長か」。電車やバスの中で、周囲の迷惑も顧みず、平気でハンバーガーやおにぎりをムシャムシャ食う若者やサラリーマンが増えた、こんなモラルのない事でどうする・・・云々と。程度にもよるが、車内の飲食を、単にモラル低下としか見れない単細胞ぶりには、ホトホト呆れる。
 如何にも「団塊世代のオヤジが車内でウンコ座りの学生に説教」調の記事だが、物事はそんな単純なものではないだろう。安倍晋三みたいに、何でも精神論・根性論だけで割り切れりゃ世話はない。
 例えば、ジャストインタイムの働き方や、日払い派遣に代表されるような細切れ・掛け持ち労働が広がる中で、まともな時間に飯も食えない労働者も確実に増えているのだが、そういう事には頭が及ばないのだろうか。私も、ついこの間なんて、何と朝10時前に昼休みを取らされて、そこから夜遅くまで休みなしのシフトだった。その日は流石に腹が減って我慢し切れなくなり、帰宅途中に乗換駅プラットホームの片隅で、電車待ちの間に缶コーヒーとワッフルを食べましたが、それが何か。
 車内飲食のモラルは問題にしても、労働者使い捨てのモラルは一切問わず。それの一体何処が「公正・中立」な報道姿勢なのか。

▼11月30日にはこんな事まで。マンションで共産党ビラ配布中のお坊さんに住居不法侵入罪適用の不当判決が、当日に最高裁から出たが、それに対しても、日弁連や他紙が一斉に批判している中で、ひとり産経だけが「表現の自由、権利行使にも配慮を」一色とは。
 日本の選挙が、如何に「べからず選挙」になっているかは、戸別訪問も原則フリーの欧米の選挙と比べれば一目瞭然だろう。それは、国連機関(自由権規約委員会)からも是正勧告が出されている程だ。
 そんな事も知ってか知らずか、サラ金の取立てや、大音量の右翼の宣伝カーや、「派遣切り」や貧困ビジネスの横行といった「現実の脅威」はことさら無視して、逆にそれと闘う側の足元をすくうような記事ばかり毎日書いているくせに、何が「住民のセキュリティー・プライバシー意識の高まりにも配慮しろ」か。こういうのを世間では「二枚舌」とか「為にする議論」とか言うのだ。

▼そして極めつけは12月4日付の「産経抄」。曰く「保守主義は漢方薬のようなもの」なんだと。先の「事業仕分け」では健康保険の適用から外されて大騒ぎになったが、漢方薬も「自民党と同じ」で、決して時代遅れの産物ではない・・・と。なるほど、それで党名を「自民」から「和魂」へと、漢方薬みたいな名前に変えようとしていたのかw。そんな体たらくでは、「ベルリンの壁」崩壊後に相次いで党名を変えた東欧諸国の共産党の事も、全然笑えないな。まあ、幾ら名前を変えた所で、所詮「毒キノコは毒キノコでしかない」が。
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転載:普天間基地「移設」でなく「閉鎖」を!「鳩山首相への緊急提案」に連名を!

2009年12月03日 21時14分07秒 | 辺野古・普天間・米軍再編
 下記は、ピープルズ・プラン研究所という市民団体から、草加耕助さんのブログ経由で伝わってきた緊急要請の全文です。転載歓迎との事で、こちらでも急遽紹介する事にします。

(転載開始)
みなさん、下記「提案」にぜひとも賛同を!
●連名連絡先E-mail:hananpojitsu@jca.apc.org
●第一次集約締切:12月6日(日)正午

◎転載、転送歓迎します◎

今必要なのは、普天間基地の「移設」ではなく「閉鎖」です。
マニフェストの「対等な日米関係」を実現するには、「移設」先を探ることではなく、普天間基地の「閉鎖」を求めて米国と交渉することです。
普天間基地の沖縄県内への「移設」が鳩山政権で決定されそうな今、
鳩山首相に以下のような「緊急提案」を致します。
この提案に名を連ねていただける人を募っています。
できるだけ多くの名を連ねて、鳩山首相に「提案」したいと思います。
ぜひこの提案に賛同いただき連名をお願いします。

●連名連絡先E-mail:hananpojitsu@jca.apc.org
●第一次集約締切:12月6日(日)正午
●12月8日(時間未定)に、鳩山首相への提出行動と記者会見を行います。
 (連名者には確定次第、時間と集合場所をご連絡します)。

[連名者へのご注意]
*鳩山首相への提出以外に、連名者をネットや印刷物で公表する場合があります。その際に匿名をご希望の方はあらかじめその旨をお知らせください。
*今後も関連情報を発信することがございます。不要な方はあらかじめお知らせください。

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[鳩山首相への緊急提案]
「移設」方式を放棄し、普天間基地の閉鎖のための対米交渉を

 私たちは、日本政府が、沖縄での米軍普天間基地の無条件閉鎖と辺野古における新基地建設プロジェクトの放棄をアメリカ合衆国政府に正式に求め、そのための外交交渉に入るよう強く要請いたします。沖縄住民はしかるべき仕方でこの交渉に参加すべきです。
 私たちは、この問題への日本政府の姿勢が、すでに破綻した論理に導かれており、それゆえ袋小路に落ち込むか、最悪の結果を沖縄住民に押し付けるかにしかならないことを恐れるものです。その論理とは「移設の論理」、すなわち普天間基地を閉鎖させるためにはその「移設」先を日本政府が準備しなければならぬとする論理です。
 1995年米軍兵士による沖縄の少女強姦事件に抗議して沖縄に巻き起こった反基地運動の高揚に直面して、日米両国政府は、沖縄への負担軽減という美名の下で、1996年SACO合意を行い、老朽化し「世界で一番危険な基地」となった普天間基地を閉鎖する代償として、米国が1960年代から欲しがっていたと信じられる新鋭基地を辺野古に建設するという取引を、当事者の沖縄住民の頭越しに行いました。それは宜野湾市の市民を人質にとり、身代金として、辺野古の住民と自然環境を要求するに等しい行為でした。これによって基地閉鎖問題は基地移設問題にすり替えられ、今日に至っています。
 この「移設」方式は、道徳的に非難に値するばかりでなく、現実的に破綻しました。SACO合意から13年、辺野古基地建設は沖縄住民の粘り強い抵抗、環境運動など国際世論の圧力などによって、袋小路に入っています。沖縄の住民は「県内移設」を断固として拒否しています。だが基地をどこに「移設」しても、住民や自治体や市民運動の強い抵抗にであうのは不可避です。すなわち「移設」方式では、普天間基地の閉鎖はいつまでたっても実現のめどがつかないのです。「検討してみたが県外は不可能」として、沖縄に舞い戻るなどという不誠実は、鳩山政権に許されるはずはないと私たちは理解いたします。日本政府はこの移設のワナから抜け出さなければなりません。すなわち「移設先」の設定を条件とする解決方式をきっぱり放棄することが肝心です。
 SACO合意など国家間合意の存在ももはやこの方式の継続を支える根拠にはなりません。13年という時間は「移設」方式の破産と無効を証明するに十分な長さです。方式の再検討は不可避です。日本政府はそれを認め、普天間の無条件閉鎖の対米要求とならんで、ただちに辺野古での基地建設の手続きと工事を凍結するよう要請します。そしてこの方式の破綻を米国政府にも認めさせ、SACO合意の根本的見直しへ向かうことが必要です。私たちはそれが連立政権三党合意の線に沿って、1996年の日米安保共同宣言から2007年の「米軍再編」にいたる自民党政権の悪しき対米関係の抜本的見直しへ進む一歩となるだろうと考えます。私たちは、日本政府がこれらの問題についていまだに対米交渉の申し入れさえ行っていないことに強い懸念を表明するとともに、対等な対米関係へ向けての政府の交渉努力については、それを強く支持するであろうことを申し添えます。

内閣総理大臣 鳩山由紀夫殿

[提案呼びかけ人]
飯島 信(日本キリスト教協議会総幹事)/石坂啓(漫画家)/岡田武夫(カトリック司教)/勝方=稲福恵子(早稲田大学琉球・沖縄研究所)/川平朝清(東京沖縄県人会会長)/鎌田慧(ルポライター)/斎藤貴男(ジャーナリスト)/中原道子(VAWW-NETジャパン)/丹羽雅代(アジア女性資料センター)/広河隆一(フォト・ジャーナリスト)/武者小路公秀(大阪経済法科大学アジア太平洋研究センター)/武藤一羊(ピープルズ・プラン研究所)/屋嘉宗彦(法政大学沖縄文化研究所所長)/吉川勇一(市民の意見30の会・東京)
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[事務局/連絡先]
東京都文京区関口1-44-3 信生堂ビル2F
 ピープルズ・プラン研究所気付
2010安保連絡会「鳩山首相への緊急提案」プロジェクト
TEL:03-6424-5748/FAX:03-6424-5749
(転載終了)
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