アフガン・イラク・北朝鮮と日本

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四日市あすなろう鉄道は全然未来志向では無かった。

2020年06月24日 02時51分00秒 | 身辺雑記・ちょいまじ鉄ネタ
 
7月末まで近鉄全線片道千円で乗れる株主優待券で、昨日と今日の2日間かけて、三重県内のナローゲージに乗って来ました。ナローゲージ乗車1日目は四日市あすなろう鉄道に乗りました。この路線に乗るのは7年ぶり、今の新会社になってから初めて乗りました。
 
「ナローゲージ」とは軌間(線路の幅)僅か762ミリの特殊狭軌鉄道の事です。新幹線の1435ミリ(標準軌)、JR在来線や大部分の私鉄の1067ミリ(狭軌)と比べても、如何に線路の幅が短いかお分かりになるでしょう。新幹線の約半分の線路幅しかありません。
 
明治から昭和初期にかけて、この様な特殊狭軌の軽便鉄道が全国各地に建設されましたが、今も残っているのは、この四日市あすなろう鉄道と2日目に乗った三岐鉄道北勢線(いずれも三重県)、黒部峡谷鉄道(富山県)の3社しかありません。
 
四日市あすなろう鉄道と三岐鉄道北勢線は、いずれも元々は近鉄の支線でした。前者は元々、近鉄内部・八王子線で、後者も元々は近鉄北勢線でした。それがモータリゼーションや少子化の進展、軽便鉄道故の輸送力の限界の為に、やがて赤字経営に陥り、近鉄が廃止を表明する事態となりました。
 
 
そこで廃止に反対する地元自治体や学校関係者が中心になり、「第三種鉄道事業者」の地元・四日市市が鉄道を保有し、近鉄や市が出資する「第二種鉄道事業者」の「四日市あすなろう鉄道」に無償提供する「公有民営方式」で運営する事になりました。私が今日乗った四日市あすなろう鉄道の車内にも、所有主の四日市市の名前が入った銘板が打ち付けられていました(写真左)。それに対して、近鉄北勢線は、地元を走る三岐鉄道という私鉄に経営が移管される事になりました。
 
四日市あすなろう鉄道は全線が四日市市の市域に含まれます。そのうち、内部線はあすなろう四日市から内部までの全7駅約5.7キロ、八王子線は途中の日永から内部線と分かれ西日野までの僅か1駅約1.3キロを走ります(写真右の路線図参照)。
 
 
乗り換え駅の日永では、八王子線と内部線が連絡しています。西日野から四日市に向かう八王子線のナローグリーンの電車(写真左)と、四日市から内部に向かう内部線のナローブルーの電車(写真右)が、この駅で行き違います。
 
実は八王子線は、昔は西日野から更に先の伊勢八王子まで走っていました。「八王子線」という路線名称も、この時に付けられました。しかし、1970年代の水害によって線路が寸断されたのを機に、西日野から先は全て廃止させられてしまいました。
 
 
内部線の追分駅前にある洋食屋のモンヴェールさんでは、今でも駅前ナロー弁当が販売されています。値段は900円で、7年前の近鉄時代に私が最初に行って買った時と比べたら、値段が少し上がっていました。しかし、洋食屋さんの自家製ハンバーグがご飯の上に乗っていて、美味しさは当時のままでした。(写真左)
 
駅名の元になった追分の地名も、ここが江戸時代は東海道と伊勢街道の「追分」(分岐点)に当たっていた事から付きました。その分岐点の遺跡「日永の追分」では今も近くの湧水から水が流れ出していて、水を汲みに来る人が絶えません(写真中央)。沿線には旧東海道の松並木や宿場町の名残がまだ残っています。始発駅あすなろう四日市から1駅目の赤堀駅のたもとに生えている大クスノキも有名です(写真右)。
 
しかし、折角存続が決まった四日市あすなろう鉄道ですが、特殊狭軌のナロー故に、車体の更新や設備投資がなかなか進みません。その為に今も赤字経営から脱却できずにいます。
 
 
まず線路幅が狭いので電車の横揺れが酷いし、電車も小型なので、冷房設備も天井ではなく車内に設置しなければなりません。ただでさえ狭い車内が更に冷房設備で狭くなってしまっています。鉄道趣味者には郷愁を呼ぶ吊り掛けモーターの響きも、趣味者以外の利用者にとっては「うるさい騒音」でしかありません。(上の写真の線路幅や車内の狭さに注目。右端の写真は日永駅構内に展示中のナローゲージ・狭軌・標準軌3種類の軌間比較)
 
線路幅の狭さをアピールしようと、「四日市あすなろう鉄道」(ナローゲージのナローを明日への希望を意味する社名に引っ掛けている)と社名変更したものの、線路幅の狭さを実感してもらう為に、底をガラス張りにして下が見える様にした(左下写真)シースルー電車の知名度もイマイチで、誰もシースルーしていませんでした。
 
 
各駅に食券販売機みたいな券売機はあるものの、四日市と内部の有人駅以外は改札も無し。切符は無人の切符入れに入れるだけ(写真中央は赤堀駅の切符入れ)。折角、運転席の後ろに運賃精算箱を設置しながら、運賃収受も四日市あすなろう鉄道では人手不足を口実にやらず(写真右)。
 
他のローカル線では、駅に止まる度に、運転席後ろの乗降口以外は全て封鎖して、運転手が多忙な中でも改札や精算を確認しているのに。これでは無人駅における無賃乗車を防ぐ事は出来ません。この運賃ダダ漏れは7年前の初訪問時と全く変わらず。こんな「大企業病」丸出しの性根では赤字脱却なぞ到底無理です。だから打ち出す経営再建策もことごとく「中途半端」なのです。
 
 
駅前ロータリーを整備して駐輪場スペースを広げたは良いが、接続するバス路線が皆無では余り意味は無く(写真は西日野駅の駐輪場・駅前ロータリー)。自転車持ち込み可能なパークアンドライドサービスも、沿線には大した観光地もないので利用する人はほとんど無し。実際、他のローカル線には昨今、平日でも必ずいる鉄道趣味者も、ここでは全然見かけませんでした。
 
周辺は住宅地で、ラッシュアワー時はそれなりに通勤通学客が多い事は、駅前駐輪場の自転車の数の多さからも分かるのですが。日永から先は30分に1本のダイヤで、揺れも激しいとなると、どうしてもマイカーに流れてしまいます。
 
四日市あすなろう鉄道や三岐鉄道北勢線が今も特殊狭軌のナローゲージであるのも、近鉄が必要な設備投資を怠って来たからです。
 
昔は三重県内の私鉄は全てナローゲージや狭軌でした。今の名古屋線すら狭軌で、湯の山線もナローゲージでした。本来ならそれを全て、他の線区と同じ様に標準軌にしなければならなかったのに、近鉄は名古屋線と湯の山線だけ標準軌に変え、閑散路線はナローゲージのまま放置して来ました。それが今になって経営の足を引っ張っているのです。
 
その近鉄が「赤字だから鉄道を廃止してバスに転換する」と言い出し、内部・八王子線以外の北勢線、養老線、伊賀線も片っ端から別会社にして赤字を地元に押し付け、鉄道再生スキーム(枠組み)にもあれこれ注文付けるのは、私に言わせれば「天に唾するもの」でしかない。
 
確かに三重県内は大阪と比べたら鉄道のシェアは小さいです。近鉄名古屋線すら賑わっているのは特急・急行の優等列車のみで、各駅停車の車内は閑散としています。
 
でも、ただでさえ低賃金なのに、更に最低賃金の安い三重県内で働く非正規雇用の労働者にとっては、自家用車なんて買う余裕なぞ無い筈です。そういう人達にこそ公共交通機関の鉄道が手を差し伸べるべきです。
 
沿線に低家賃の賃貸住宅を建設し、そこに人を呼び込み、定期券取得に補助金を支給し、日中時間帯のダイヤも15分かせめて20分に1本のダイヤにすれば、日中時間帯の利用客も次第に増えて来るのではないでしょうか。
 
親会社による怠慢の象徴でしかないナローゲージに固執して、自虐ネタで盛り上がる位なら、むしろ貧しさを逆手に取り、そこにこそ積極的に勝機を見出すべきではないでしょうか。鉄道を支援している四日市市も、そこまで腹を据えてこそ初めて、赤字路線の再生も可能になると思います。
 
翌日の最終日は、四日市から近鉄で桑名まで出て、西桑名からもう一つのナローゲージである三岐鉄道北勢線に乗って来ました。この路線も元は近鉄北勢線です。近鉄が赤字で手放した路線を、地元私鉄の三岐鉄道が拾い上げ、自社路線として運用を開始しています。
 
 
本線の三岐線は近鉄富田から出ており、北勢線とは連絡も連結もしていません(写真左の路線図参照)。三岐鉄道一日フリー切符も、桑名と富田の間は近鉄線なので使えません。それで1200円もかかるので、最終日は普通切符で北勢線だけ通しで乗る事にしました。
 
北勢線は四日市あすなろう鉄道以上に鉄道施設の老朽化が進んでいます。塗装だけを三岐カラーに塗り替えた古い車体で走っています。編成こそ4両ですが、乗客は2両ぐらいに分散して数名が乗っていただけです。
 
北勢線は西桑名から阿下喜まで20.4キロを13駅で結んでいます。途中駅の東員や楚原までは15〜30分に1本ぐらいのダイヤ間隔で走っていますが、終点の阿下喜まで行くのは1時間に1本ぐらいしかありません。
 
元々は軽便鉄道だった路線を単線で走るので、たかだか20キロ走るだけでも1時間ぐらいかかります。平均速度は僅か時速40キロ。それも急カーブの連続で、車両は左右に大きく揺れます。だから終点の阿下喜にある温泉施設との割引切符も、余り売れているようには見えませんでした。(写真右が、三岐鉄道一日フリー切符や温泉施設との割引切符の案内チラシ)
 
20キロなんて大都市圏の急行なら20分ぐらいで着く距離です。今時ナローゲージなぞ走っているのは前述の3路線だけなので、車両の修繕や更新も難しく、スピードアップが出来ないのです。
 
 
それでも感心したのは、たった1つの駅以外は、どんな小さな無人駅にも運賃精算機と自動改札が設置されていた事です。この路線がもしナローゲージではなく、普通の狭軌で、車体も現代式の物に更新され、曲がりくねった急カーブも線形改良でスピードアップが図られれば、もっと乗客は増えると思います。(写真右:阿下喜に停車中の北勢線電車。手前に見えるのは転車台の模型。写真右:無人駅にもある自動改札)
 
昨今、ローカル鉄道のボランティア駅長が、観光客を呼び込もうと、ペットの犬や猫も動員して必死に頑張っている姿が、美談として報じられています。その頑張りには私もエールを送るものの、それを只の美談だけで終わらせて良いのでしょうか?地元住民が気軽に利用できてこそ、真の鉄道再生と言えるのではないでしょうか。
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もうこれ以上、ヤラセの記者会見を見せつけられるのは沢山だ!

2020年06月20日 14時36分00秒 | 新型コロナ・アベノマスク
以上、「ぼうごなすこ」さんの漫画「百日で崩壊する政権」より。
 
6月18日の夕方、仕事から帰って来てテレビを点けたら、安倍総理が記者会見をしていました。記者会見の内容は、「緊急事態宣言を解除して、今後は都道府県をまたいだ人の移動も規制しない」という内容でした。
 
私は「わざわざ記者会見を開いて言わなければならない内容なのか?」非常に疑問に思いました。何故なら、安倍総理は、前回5月25日の記者会見で、新型コロナ感染症の緊急事態宣言を解除した際にも、同じ様な事を言っていたからです。前回との違いは、それに「今後は都道府県をまたいだ人の移動も規制しない」が付け加わっただけでした。それだけなら、別にわざわざ記者会見なぞ開かなくても、総理談話だけで十分です。
 
しかも、前回は記者会見の中継放送を流していたのはNHKだけでしたが、今回はそれに加え、朝日・フジ(関西テレビ)・読売と、民放各社も一斉に流していました。前回と同じ様な内容を、わざわざテロップまで付けて。私は呆れて直ぐにテレビを消しました。
 
私は直ぐにテレビを消したから、記者会見の内容については、後で首相官邸のホームページで確認する他ありません。それで、先程ホームページで確認したら、肝心のコロナ対策そっちのけに、河井夫妻の逮捕や憲法改正、北朝鮮拉致問題、イージス・アショア配備停止、総裁任期延長など、コロナ対策以外の事で質疑応答の大半を費やしていました。
 
これでは一体何の為の記者会見か分かりません。1時間の放送時間の中で、総理の冒頭発言だけに20分余りも費やし、残りの40分で8人の記者の質問に総理が答えるだけです。一つの質疑応答に割ける時間は精々5分程度です。しかも、再質問する時間的余裕もありません。台本に書かれた当たり障りのない質問に総理が答えるだけ。これではまるで総理の独演会です。北朝鮮あたりの国営放送と何ら変わりません。
 
 
何でわざわざ、こんな記者会見を開いたのか?その直前に、自民党参院議員の河井案理と、その夫で元法務大臣の河井克行が、公職選挙法違反容疑で逮捕されたので、その矛先逸らしに開いたとしか思えません。記者会見では河井夫妻逮捕に関する質問も出ましたが、「買収は無かったのか?」という質問に対し、「買収なぞしていません。これ以上の事は捜査中の個別案件に関する事なので答えられません。いずれにしても、今後は襟を正して行こうと思っています」と答えて、それで終わりです。これでは「出来レース」と言われても仕方ありません。
 
では、河井夫妻の公職選挙法違反容疑とは、どんな内容だったのか?昨年2019年の参院選で、定数2の広島選挙区に、自民党が現職と新人の2人も候補者を立て、新人に現職の10倍以上もの選挙資金を渡し、ウグイス嬢一人に法定上限である1万5千円の倍の3万円も日当を支払ったという事で、参院議員の河井案理が逮捕されたのが始まりです。そして、夫で元法務大臣の河井克行も、地方議員に選挙資金をばらまいた買収容疑で逮捕されました。
 
元々、この選挙区には、自民党現職の溝手顕正がいました。この溝手という人は、自民党ですが安倍総理の事を余り良く思っていなかった様で、陰では何かと安倍総理の事を批判していました。但し、安倍批判と言っても所詮は同じ自民党。「俺とコイツとは馬が合わない」程度の批判だった様です。
 
安倍総理もそれを快く思っていなかった様です。昨年の参院選で、定数2の広島選挙区に、現職の溝手氏とは別に、新人の河井案理も擁立すると、総理がいきなり言い出したのです。表向きの狙いは自民党の議席独占ですが、実際は馬の合わない溝手を追い落とす為に、わざわざ河井を擁立したのです。そして、河井は新人だからという事で、溝手のざっと10倍以上にもなる1億5千万円もの選挙資金を渡しました。そして、安倍内閣の閣僚にも「溝手の応援はするな」と指示していた様です。
 
参院広島選挙区の与党(自民+公明)の基礎票はざっと50万票。それに対し野党は、民主系(立憲+国民)30万、維新15万、共産8万票。全野党では53万票で与党を3万票上回ります。2019年は維新が不出馬以外は、ほぼ前回(参院は3年毎に半数ずつ改選なので2013年)と同じ対立構図でした。確かに政党第一党の自民党は強いですが、断トツという程でもありません。常識で考えたら、こんな所に2人も擁立したら2人とも共倒れしてしまいます。上手く票を割ったとしても、精々1人当選させるのが精一杯です。
 
(得票概数比較データ)
2013年参院選 広島選挙区(改選2)
当 溝手顕正 自民・現 52万1千
当 森本真治 民主・新 19万4千
  灰岡香奈 維新・新 17万3千
  佐藤公治 生活・現 13万7千
  皆川恵史 共産・新  8万6千
民主系(民主+生活)計33万1千
 
2019年参院選 広島選挙区(改選2)
当 森本真治 無所属・現32万9千
当 河井案理 自民・新 29万5千
  溝手顕正 自民・現 27万
  高見篤巳 共産・新  7万
  加藤輝美 諸派・新  2万6千
  玉田憲勲 無所属・新 1万5千
  泉 安政 諸派・新  1万2千
*森本氏は元々、国民民主党の出身だが、この時は旧民主党(民進党)系の統一候補として、立憲民主党や社民党の推薦も得て無所属で出馬。
*2019年は維新が候補者を立てていないので、自民党の得票は2013年より伸びているが、それでも2人合わせても56万票余。2人当選なぞ無理だと分かった上で、安倍は、溝手氏を落とす為に、河井案理をわざわざ立候補させたのだ。
 
その定数2の選挙区に、同じ自民党から候補者を2人も立てて、一方の76歳男性現職候補には規定通り1500万の選挙資金を、しかし、もう1人の45歳新人女性候補には、その10倍もの破格の1億5千万もの選挙資金を与えて、閣僚には陰で「現職の応援なぞするな」と言いくるめ、地元の地方議員に「今回は新人の女性候補の方を宜しく」と金を配ったのです。
 
結果は案の定、野党系の無所属候補が32万票でトップ当選し、自民党新人女性候補の河井案理が29万票で2位当選。自民党現職候補の溝手は27万票しか取れずに3位で落選。これでは、反自民の私ですら、溝手に同情してしまいます。
 
何と陰険な事をするのでしょう。どんなに馬が合わなかったとしても、同じ自民党の仲間ですよ。しかも現職候補。普通なら、その現職候補の仕事ぶりを評価して、その人を応援するのが筋でしょう。逆に、仕事ぶりが評価出来ないなら、別の候補にさっさと交代させて、堂々と戦えば良いのです。それを交代もさせず、2人とも応援する振りしながら、気に入らない方の1人を後ろから鉄砲で撃つとは。小・中学生のイジメじゃあるまいし。これが総理大臣のやる事か?!
 
もし、会社で上司が部下にこんな仕打ちをしたら一体どうなりますか?部下は、ひたすら上司の顔色ばかり伺う事になります。上司がとんでもない方針を打ち出したとしても、それを諫める人は誰もいなくなります。そんな会社では、社内は社員同士の足の引っ張り合いで目も当てられなくなります。業績も下降し、退職者続出で、最後には顧客にも見放され、やがて倒産してしまいます。
 
安倍のやっている事は、つまりそういう事なのです。森友・加計問題も、「桜を見る会」疑惑も、検察庁法改正問題も、皆根っ子は同じです。最近、安倍が盛んに記者会見を開いているのも、それを誤魔化す為に他なりません。だから、記者会見も台本の棒読みで、記者も台本通りの質問しかしない。安倍政権からにらまれるのが怖いから。悪いのは勿論、河井夫妻ですが、そんな人物を候補者や法務大臣にしたのは一体誰なのか?安倍総理に他なりません。
 
それが、ここに来て流れが変わり始めました。今まではマスコミを手なずけ、上手く誤魔化す事が出来ました。マスコミが通り一遍の追及しかしないから。でも、元々「総理の器」ではなかった為に、新型コロナ感染症対策の不手際で、たちまちボロをさらけ出し始めました。安倍が、この非常時においても、国民の命と暮らしを守る事なぞ二の次で、ひたすら私腹を肥やす事しか考えていない事が、これですっかりバレてしまいました。検察庁法改正問題で、それまで政治とは縁がなかった芸能人までが、一斉に抗議の声を上げ始めたのも、安倍政権のやり口が、余りにもエゲツないし、大人げないからです。
 
いつまでも、こんな国であって良いはずはありません。コロナ感染症対策で国民に団結を呼びかけるなら、尚更、誇りを持てる様な国にしなければなりません。もう、これ以上、ヤラセの記者会見を見せつけられるのは沢山です。
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やはり腰痛の原因は住環境にあった。

2020年06月17日 21時33分19秒 | 当ブログと私の生い立ち
 
ブログ更新が滞り申し訳ありません。実は特にここ数日来、朝起き上がれない程の腰の痛みに悩まされていました。
 
それでも仕事があるので何とか起き上がり、立ち仕事は出来るので毎日普通に出勤していました。但し、辛いのは精々昼までで、帰る頃には痛みも消え、普段と変わらない生活を送っていました。しかし、その間も腰の右側に違和感を感じていました。
 
そこで、今日の公休日に、いつもの整骨院ではなく、総合病院の整形外科で本格的に診察してもらう事にしました。
 
まず最初に腰をレントゲンで撮影してもらいました。しかし、レントゲンの結果は意外にも「異常なし」でした。「年相応に椎間板摩耗などの老化現象は見られるものの、それが痛みの原因とは認められない」という診断結果でした。
 
先生が言うには「いつも寝ている布団に原因があるのではないか?」という事でした。しかし、「では、どんな布団に寝たら良いのでしょう?」と聞いても「個人差があって一概に言えない」という返事でした。これでは取り付く島もありません。
 
但し、全く思い当たる節が無い訳ではありません。薄い煎餅布団もさる事ながら、近来のコロナ外出自粛に伴い、座椅子に長時間座ってテレビなどを観ている機会が確かに増えました。それが腰に負担をかけていたのかも知りません。
 
そして、筋肉が硬くなり、朝起きられない程の痛みに見舞われながらも、午前中の労働で徐々に体がほぐれ、午後からはほぼ普通の生活に戻れる様になっていたのでしょう。
 
思えば、西成のあいりん地区に来てこの方、住む部屋はいずれも三畳一間か五畳一間の狭いワンルーム。部屋に備え付けの備品はテレビとエアコン、冷蔵庫に座卓ぐらいしかありません。今の私の部屋にはユニットバスも付いていますが(その代わりにエアコンは無い。ウィンドファンのみ)、あいりん地区では、このユニットバスすら贅沢品なのです。これでは腰痛にならない方が不思議です。

西成のあいりん地区は、今も結核の無料診療所(保健所の分室)があるほど、結核患者の多い地域です。しかし、あいりん地区の狭い住環境や、日雇いの重労働の内容を考えると、ひょっとしたら腰痛も、結核と並ぶ地域の「風土病」であるかも知れません。
 
しかし、今更それを言っても始まりません。そこで、病院から1週間分の飲み薬と塗り薬を処方してもらったのを機に、今後1週間は整骨院の方はお休みして、病院からもらった腰痛ベルトと処方箋の薬だけで様子を見る事にします。
 
そして、座椅子に座るのは基本的に食事の時間のみとし、それ以外はパソコン席の椅子でブログの更新をする事にしました。腰痛予防のストレッチ体操も、今後は毎日取り組もうと思います。
 
 
ちなみに今日、病院でもらった薬がこれ(左端の写真)。右の肌色地に白錠がレバミピド(胃薬)、真ん中の銀紙に薄紅錠がロキソプロフェンナトリウム(解熱・消炎剤)、左の紫地に白錠がエペリゾン塩酸塩(筋肉弛緩剤)。これらは処方箋では1日3回毎食後に飲む事になっています。しかし、今日のお医者さんは「酷く疲れた日だけ飲めば良い。整形外科の薬なぞ飲まなくても別に死なない」と、余り推奨しない様な口ぶりでした。
 
その上の塗り薬がスミルスチック(鎮痛・消炎剤)。「これは湿布薬とは違い、かぶれないので、温湿布代わりに塗れば良い」という事でした。蓋を開けると一種独特な臭いがしますが、塗るとスッとします。
 
とりあえず、これらの薬を服用し、今日病院で教えてもらった猫背予防のストレッチ(3分間背中を反らしたままの姿勢でいる)や、整骨院で以前もらった冊子(真ん中の写真)の内容を参考に、ストレッチ体操を行い、仕事中は病院でもらった腰痛ベルト(右端の写真)をして、1週間様子を見ます。
 
実は、最初の部屋の写真の中の、衣装ハンガーの上にある青いバランスボールも、猫背予防に百均で買った物です。しかし、これに背中を乗せて身体をほぐそうとしても、急に転げ落ちて腕を擦りむいてしまったりした事があるので、こちらは今はもう余り使っていません。
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マイナンバーカードなんて作らなければ良かった

2020年06月10日 06時50分28秒 | 新型コロナ・アベノマスク
 
コロナ対策給付金受取の為に申請していたマイナンバーカードの交付通知が高石市役所から来ていたので、高石まで受け取りに行って来ました。私が今住んでいるのは大阪市西成区ですが、諸事情により住民票は実家のある大阪府高石市に置いたままにしているので、交付手続きも高石市役所で行われます。
 
交付通知の葉書を市役所に持参し、運転免許証などの身分証明書を窓口で提示すれば、当日中に自分のマイナンバーカードを受け取る事が出来ます。しかし、その場で受け取るには、市役所に来訪時間を電話で知らせて、交付の予約をしておかなければなりませんでした。ところが、私は予約するのをすっかり忘れてしまっていたので、市役所で2時間以上も待たされる羽目になりました。
 
市役所内の食堂でランチを食べ、ロビーに掲げられていた工場夜景や夜景ラッピング電車の写真を見ながら、待つ事2時間。ようやく私の番が来ました。私は交付通知の葉書と身分証明書しか持ち合わせがなく、通知カードも紛失してしまっていたので、通知カード紛失届もその場で書かされる事になりました。でも、窓口の職員が届の書き方を手取り足取り教えて下さったので、スムーズに交付手続きを終える事が出来ました。
 
次に、窓口のタッチパネルで、マイナンバーカード登録に必要な4種類の暗証番号を設定させられました。①署名用電子証明書発行用、②利用者証明電子証発行用、③住民基本台帳用、④券面事項入力補助用。以上の4種類です。
 
①はe-Tax(イータックス)など確定申告の電子申請に必要な英数字の暗証番号です。大文字のアルファベットと数字を織り混ぜて最低6文字、最大16文字のパスワードを設定しなければなりません。
 
②③④は、ログインして自分のデータを確認したり、住民票を発行してもらう際に入力しなければならない暗証番号です。こちらは数字4文字だけで設定出来ます。この②③④に限り、同じ数字でも構いません。
 
ここで暗証番号の入力を数回間違えると、ロックがかかってしまい、もうそのカードは使用出来なくなってしまいます。もしそうなれば、パスワード再設定の為に、またわざわざ市役所の窓口まで来なくてはなりません。①の場合は5回、②の場合は3回、間違って入力するとロックがかかってしまいます。
 
カードを紛失・破損した場合も同様です。わざわざ高石市役所まで来て再発行の手続きをしなくてはなりません。再発行手数料も800〜1000円と、他の住民票などと比べ、はるかに高額です。
 
その為、パスワード誤入力防止用に、控え(暗証番号記載票)が付いています。ここに4種類の暗証番号を控え、持って帰る事になっています。しかも、利用者の便宜の為に、②③④の暗証番号については「同じでも構わない」と、市役所職員の方から、わざわざ説明して下さいました。
 
しかし、これでは何の為の暗証番号か分かりません。暗証番号の類を無闇にメモなぞしていては直ぐに盗み見されてしまいます。だからこそ「暗証番号」と言うのに。同じ番号を設定していたのでは、何種類も設定する意味がありません。
 
何故こんなチグハグな対応になるのか?少しでも再発行の手間を省きたいからです。自分の仕事を減らす事しか考えていないからです。これでは、幾ら何種類も暗証番号を設定し、ロックをかけても無意味です。そうこうして、ようやく私のマイナンバーカードが発行されました。住民票発行や確定申告の時以外はほとんど使わず、今回の給付金受け取りでも郵送で受け取った方が早いと言われているマイナンバーカードが。
 
 
ただ、これは市役所の窓口職員の責任ではありません。日本ではもう何十年も前から、公務員の人減らしが強行されて来ました。人件費削減の為に、ベテランの正職員を低賃金のアルバイト・パートに置き換えて来ました。そして、過疎化が進む地方では、補助金まで出して市町村合併を強行して来ました。その結果、地方を中心に、災害にも満足に対応出来ない自治体が続出する事になりました。都市部でも、不慣れな非常勤職員だけで仕事を回さなければならなくなり、事務が滞る様になってしまいました。だから、こんなチグハグな対応になってしまうのです。そうしなければ仕事が回らないのです。
 
しかも、マイナンバーカードが厄介なのは、これだけではありません。一部のデータは5年毎、カードの有効期限も10年毎に更新されます。その更新の度に、わざわざ高石市役所まで更新手続きに来なければならないのです。移転の際に住民票を移しておけば、転入先の役場で更新手続きが出来ますが、私の場合は住民票を実家に置いておかなければなりません。更新手続きも非常に手間がかかります。
 
その上に個人情報漏洩のリスクもあります。総務大臣の高市早苗は銀行口座もマイナンバーカードに紐付けしようと企んでいますが、とんでもない事です。今の年金でさえ、どこに消えたか分からない分が大量にあるのに、そんな事をしたら更に混乱に拍車がかかってしまいます。
 
日本は、今まで行政改革の名の下に、公務員をどんどん削減して来ました。その結果、世界でも有数の「小さな政府」になってしまいました。主要国の政府の規模を比較した下の図を見ても、日本は世界的に見ても「財政規模の割に公務員の数が少ない」国である事が分かります。
 
医療分野でも、保健所や公立病院の統廃合、民営化、独立行政法人への移管が進められて来ました。国民に対しても、医療費削減の名目で、国民の診療抑制と社会保険料の引上げが繰り返されて来ました。
 
その結果どうなったか?20万円の月収から5万円近くも税金や社会保険料が徴収されながら、救急搬送されても病院のたらい回しに遭うようになってしまいました。新型コロナに感染して発熱しても、「自宅でしばらく様子を見ろ」と、なかなか病院で見てもらえなくなりました。PCR検査も、日本の検査件数は欧米諸国の10分の1ぐらいしかありません。
 
 
大阪市の松井市長や大阪府の吉村知事が、病院で使う防護服が足りないからと、雨合羽をカンパで募った事がニュースになりました。「松井、吉村頑張れ!」という事で、雨合羽が30万着も集まりました。しかし、本当ならそんな事しなくても良いように、普段から病床数や備品の数を確保しておかなければならなかったはずです。
 
その挙句に、一方的に十三(じゅうそう)市民病院をコロナ専門病院に指定した結果、一般患者がコロナ感染をおそれ、病院に寄り付かなくなってしまいました。コロナ患者受け入れで病床稼働率が下がり、十三市民病院の経営は急激に悪化。非正規雇用の契約社員が、貧弱な雨合羽で、コロナ患者の治療に当たらなければならなくなってしまいました。正職員に支給される4千円の危険手当も、契約社員には支給されません。松井市長は「契約社員にも委託先を通じて支給している」と言っていますが、委託先が中抜きしていたら支給していないのと同じです。ピンハネを規制するのが市長の仕事ではないのか?(参考記事
 
そんな過酷な勤務を末端の公務員に強いながら、幹部公務員の官僚は一体何をしているのか?国有地を森友学園に8億円も不当に値引きして叩き売った佐川宣寿が、安倍の情実人事で国税庁長官に居座ったものの、公文書改ざんを命じられたのを苦に自殺してしまった職員に恐れをなして辞職。その佐川を不起訴にした黒川弘務も、安倍政権の守護神として検事総長の椅子まで約束されながら、賭け麻雀で辞職。
 
日本の国はここまで腐ってしまったのです。それを立て直す方が、マイナンバーカード推進よりも先ではないでしょうか?幾らシステムを整えても、実際に政治をやる人間が悪だくみにうつつを抜かしているようでは、何も改善されません。それどころか、システムを整えれば整えるほど、政府に税金を搾り取られるようになってしまいます。
 
そんな事の為に税金を使われては堪りません。病気にかかれば誰でも直ぐに病院で診てもらえて、安い値段で安心して療養できるようにするのが、政府や自治体の仕事であるはずです。マイナンバー推進よりも、そちらの方を先にして下さい。
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明けない夜はない

2020年06月04日 05時00分42秒 | 新型コロナ・アベノマスク

昨日はシフト休みの公休日だったので、緊急事態宣言解除で営業再開した通天閣の展望台に登って来ました。通天閣には、通常の展望台とは別に、最近オープンした特別展望台(天望パラダイス)があります。入場料は通常展望台の800円と特別展望台の500円を合わせて計1300円もするので、マイナーな観光地の割には高いと最初は思っていました。しかし、記念品に通天閣ロゴのレトルトカレーが付いていたので満足。当初は肉じゃがを夕食のメニューにしようと、既にジャガイモ、人参も切って下ごしらえしていましたが、これを機に、急きょカレーに変更します。

 
天望パラダイスは、外から見れば何の変哲もない展望台ですが、いざ実際に上ると、床がガラス張りになっていました。私もこれにはさすがに足がすくみました。その天望パラダイスのもう1階上に通常の展望台があります。こちらだけだと入場料は800円のみ。あべのハルカスの高さ300メートルと比べると、通天閣は僅か108メートルの高さしかありませんが、それでも四方を見渡せるので、それなりに眺望は良いです。通天閣から東を望むと、あべのハルカスやてんしば(天王寺公園)、天王寺動物園などが見渡せます。南の方に目をやればスパワールド。西には南海本線ガードのはるか向こうに大阪ドームがあります。北の方にはなんばパークス。
 
 
さて、ここで問題です。あべのハルカスやスパワールドは誰でも直ぐに分かりますが、大阪ドームやなんばパークスは大変わかりづらいです。さて、この2つのランドマークは上の写真のどこにあるでしょうか?
 
 
通天閣の中では、昔の姿やこれまでの歴史について、映像やジオラマで紹介していました。その展示によると、通天閣は1903年(明治36年)に開催された第5回内国勧業博覧会の会場跡地に、1912年(明治45年)に遊園地のルナパークと一緒に建てられました。この初代の通天閣は、今の高さの約4分の3の75メートルほどで、パリの凱旋門にエッフェル塔を繋げたような形をしていたそうです。それでも当時としては日本一。見学者は当時まだ珍しかったエレベーターで塔に上がったそうです。そして、これも当時まだ珍しかったロープウェイで隣のルナパークとの間を行き来していたそうです。その後、通天閣は火災や戦時中の金属供出によって一旦解体されます。そして、戦後の1956年(昭和31年)に、地元の商店会の尽力によって再建されます。これが今の通天閣の原型です。
 
 
展望台には上がらず、この展示を観るだけなら、入場料は要りません。しかも、土産物コーナーでは在庫処分の為に、グリコ製の炒め物の素やドライカレーの素が、何と1個24円から65円で売っていました。兄夫婦の分も合わせて2個ずつ買いました。3種類を2個ずつで合計6個買っても税込たった259円。私が夕食のメニューを変更しようとした理由が分かるでしょう。
 
通天閣も新型コロナ感染症対策の為に営業休止が続いて来ました。そして先週末にようやく再び営業出来る様になりました。但し、今までとは違い、マスク着用と入館時のアルコール消毒、検温が義務付けられる様になりました。入館中も、各自2メートルの距離を確保し、3密対策を立てた上での見学が求められる様になりました。しかも、夜間のライトアップも様変わりです。夜間の電飾も、今までの様な天気予報の色分けではなく、コロナ感染状況で色分けされる様になりました。
 
 
コロナ感染経路不明者5人以下で前週より減少、PCR検査陽性率7%以下。大阪モデルでは、これらを全て満たすと通天閣が緑、どれか一つ失格で黄色、全部失格で赤になります。しかし、それも病気になれば誰でも、いつでも病院で診てもらえてこそ。電飾の色に一喜一憂するよりも、緑にするよう皆で頑張りましょう。
 
最近「コロナ後の新しい生活様式」という事が言われるようになりました。一体どんな新らしい生活様式なのか、私も見当がつきません。しかし、少なくとも、「食事中は隣と会話するな」とか「誰と会ったかメモ」の様な、味も素っ気もない物であって良いはずはないでしょう。誰でも普通に働いて普通に生活していける。病気になってもいつでも病院にかかれる。そんな当たり前の生活を望みます。「明けない夜はない」
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