アフガン・イラク・北朝鮮と日本

戦争も人権抑圧もNO!万国のプレカリアート団結せよ!

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 アフガン・イラク戦争も金正日もNO!!搾取・抑圧のない世界を目指して、万国のプレカリアート団結せよ!

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イスラエルによるガザ住民ホロコースト糾弾!

2008年12月31日 21時57分51秒 | その他の国際問題
 当初は、今年の最後に、来年の年賀状画像でもアップして、それで以って新年の挨拶としようと考えていました。しかし、下記の状況を黙認したままでは、とても新年を迎える気分にはなれません。そこで、今回は急遽、このイスラエルの蛮行糾弾表明で以って、年末年始の挨拶に代えさせて貰います。
 私は、ハマスを必ずしも支持するものではありません。しかし、こと今回の事件に関する限り、イスラエルに100%非があるものと断定します。曖昧な喧嘩両成敗、玉虫色の立場には組しません。
 たとえハマスの主張がどうあろうと、選挙で示された民意を、一方的に踏みにじり続け、停戦合意に謳われていた封鎖解除も履行せず、サボタージュを決め込んでいたのは、寧ろイスラエルの方なのですから。イスラエルは今すぐガザ空爆を止めろ!


■ 転送:アルジャジーラ動画 空爆続くガザでは幼児たちも死傷(マイミクさんからの情報)

Israel pounds Gaza for a third consecutive day - 29 Dec 08

【拙コメント】
 NHKのニュースでは、麻生とイスラエル首相・オルメルトとの電話会見ヨイショの映像や、「市民を標的にはしていない」などというオルメルトの言い訳ばかりを、ことさら強調していた。実際には上記の如く、市民も大勢犠牲になっているというのに。今のNHKの報道姿勢は、戦前の大本営発表と殆ど変わらない。


■ 転載:駐日イスラエル大使館への申入書(AMLより)

ニシム・ベンシトリット駐日イスラエル大使殿

本日私たちは、イスラエルがこの3日間に渡って続けている、ガザに対する軍事行動に抗議するためにここに集まりました。報道によれば、本日12月30日早朝までに、イスラエルによる空爆でパレスチナ人345人が死亡し、1450人が負傷しています。あちこちに死体がころがり、四方で火の手が挙がっていても、狭い、たった360平方キロの土地には逃げる場所さえない。ガザの150万の住民すべてが猛烈な爆弾の炸裂音と閃光のなか、死の恐怖と家族や友人を失った悲しみのどん底にいます。どこにも出口がないたった360平方キロの土地のなかで寒さと飢えに苦しみながら、ひしめくように暮らしてきた150万人の人々の上に、あなた方の軍隊は爆弾を落とし続けているのです。

あなたは日本のマスコミに対し、この攻撃は正しい、ハマースによるロケット弾攻撃には、我慢の限界を超えていた、とコメントしています。しかしそもそも、なぜハマースが、ほとんど何の効果もないロケット弾を発射するような事態に至ったのか、よく考えてみてください。ガザには、他でもないあなたがたの国の建国のためにその地を追われたパレスチナ難民が、押し込まれるようにして暮らしていた。そこをイスラエルが、1967年の戦争によって占領したのです。

あなたがたの国は40年あまりに渡ってガザ占領を続け、抵抗する子どもや若者を逮捕し、拷問で手足を折り、家族や関係者の住む家屋をブルトーザーで破壊するといった支配を続けてきました。こうしたイスラエルの惨く非人間的な支配のなかでこそ、ハマースはパレスチナ民衆の支持を得て成長したのです。ハマースの武装作戦には、パレスチナ人の中においても賛否両論があります。しかしまず、あなたがたの国が行ってきた占領こそが、現在に至るすべての問題の元凶だということを正しく認識してください。2005年、ガザ内部の入植地からは撤退しましたが、イスラエルがパレスチナ全土を占領状態に置き、ガザの境界における人の出入りをすべてコントロールすることは何ら変わりませんでした。ハマース政権の成立以後は封鎖を強化して人の出入りを禁じ、ガザ住民が衛生な水も電気もない劣悪な環境下で生きることを強い、その生殺与奪を握ってきました。民主的に選ばれた政権を世界から孤立化させ、パレスチナ人の未来への希望を奪い続けてきたあなたがたが被害者ぶるのは、厚顔無恥にもほどがあります。

冷静に比較してみてください。あなた方の国は、違法に占領している東エルサレムやゴラン高原を除いても、ガザの56倍の大きさがあります。あなた方の国は人口600万人にして16万人の兵力をかかえ、さらに40万人の予備役兵さえもっています。ほとんどが人口希薄な地域に落下して終わったハマースのロケット弾がイスラエル市民の生活にとって本当に脅威だったとしても、150万人の住民すべての上に爆弾を降り注ぐような軍事作戦は、いかなる意味でも正当化されるべきものではありません。

アメリカやイギリスの政治指導者が、自分たちの利益のためにあなたがたの行動に理解を示したからと言って、世界各地の民衆は、イスラエルの行動を決して許しません。今すぐ空爆を止め、地上戦への準備を中止してください。そしてパレスチナ人の人権を奪い続ける現在の政策を改め、入植地を撤去し、パレスチナ人と対等に共存してゆく姿勢を見せてください。

2008年12月30日   
           ガザ空爆に抗議する12.30緊急行動参加者一同
http://list.jca.apc.org/public/aml/2008-December/022397.html

■ 関連情報(1月2日以降適宜追記)

・今回のガザ虐殺を考えるための、いくつかの基本文書(P-navi info)
 http://0000000000.net/p-navi/info/news/200901020020.htm
・パレスチナ情報センター
 http://palestine-heiwa.org/
・tnfuk [today's news from uk+]
 http://nofrills.seesaa.net/
・ガザ地区即時停戦を世界の指導者に呼びかける国際署名(市民社会フォーラム)
 http://civilesociety.jugem.jp/?eid=556
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北朝鮮からアジアの人権へ

2008年12月30日 00時18分35秒 | 北朝鮮・中国人権問題
 米国ではブッシュからオバマに大統領が変わり、日本でも愈々長年に渡る自民党政治の命脈が尽きつつあります。そんな政治の激動期の中にあって、実はこの12月に、北朝鮮問題に関しても一つの動きがありました。それが下記の「北朝鮮テロ全体主義国家の実状を訴える6団体共同集会」=「アジア人道人権学会設立準備期成会結成」の動きです。

・北朝鮮テロ全体主義国家の実状を訴える6団体共同集会(ネットライブ)
 http://www.netlive.ne.jp/archive/event/081214.html
・アジア人権人道学会設立準備期成会 開催される(同期成会ブログ)
 http://d.hatena.ne.jp/asiajj/

 この動きについては、実は私宛にも関係者の方から事前にメールで情報が送られて来ていて、私としても何らかの形で取り上げたいとは思っていました。ところが、そうこうしている間にも、麻生が次から次へとトンデモ発言を繰り返し、それへの反論に手がとられる中で(あんなモノに一々取り合ってたらキリが無いのですが、さりとて黙認するのも癪に障るので)、それに加えて仕事先での年末繁忙期の多忙もあって、ブログにアップするのが今になってしまいました。

 当該集会は、今月12月の14日に、東京の明治大学において、北朝鮮関連NGO6団体(北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会、北朝鮮難民救援基金、特定失踪者問題調査会、RENK、NO FENCE、北朝鮮による拉致・人権問題にとりくむ法律家の会)の共催によって開かれたものでした。
 集会は3部に分かれ、第1部では、川島高峰・明治大学准教授による開会挨拶や、「鳥の歌」などのチェロ演奏、飯塚繁雄・北朝鮮による拉致被害者家族連絡会代表による挨拶、映画「めぐみ 引き裂かれた家族の30年」の上映などが行われました。そして第2部では2名の脱北者の方による北朝鮮強制収容所生活の証言、第3部では6団体による大発言会(パネル・ディスカッション)、という流れで行われました。当日の詳細については、下記の関連記事なども参照してみて下さい。

・鳥の歌と「恥ずべき平和」(守る会)
 http://hrnk.trycomp.net/news.php?eid=00065
・アムネスティが拉致問題に消極的なわけ(高世仁の「諸悪莫作」日記)
 http://d.hatena.ne.jp/takase22/20081227
・拉致問題と北朝鮮人権問題(荒木和博BLOG)
 http://araki.way-nifty.com/araki/

 斯く言う私ですが、偉そうな事を書いておきながら、実はまだ全部視聴出来ていません。視聴出来たのは、第1部の川島さんの挨拶及び「鳥の歌」の演奏と、第3部の各NGOによる大発言会のみです。大発言会の視聴だけでも優に1時間以上かかります故、なかなかまとまった時間が取れなくて。しかし、ボチボチでも時間を見つけて、一応全部視聴するつもりではいます。
 そういう状態なので、とりあえずここでは、視聴した範囲で印象に残った次の三点について、簡単にですが、書き記しておこうと思います。

 第一は、この北朝鮮問題を、ようやく国際人権問題として捉える流れが出てきたなあ、という点です。

 今までは、とかく北朝鮮問題といえば、「お涙頂戴」で与党サイドに都合よく纏められた日本人拉致の話がメーンで、それに加えて強制収容所や脱北者、北朝鮮難民の話題が続くものの、あとはもうテポドンと核と「喜び組」と金正男がどうたらとか、まるで恰も「狂人の国」と、その中で彷徨い続ける「哀れな洗脳された民」しかいないかの様な、そういう興味本位の話ばかりがメディアに流れていたので、私はもう聊か食傷気味でした。
 勿論、そんな番組ばかりではなく、石丸次郎さんの北朝鮮国内レポートなどの、貴重な情報もメディアに取り上げられてきましたが、どちらかというと、そういう番組については、まだまだ地味な扱われ方しかされていない様に感じていました。

 それがこの14日の集会では、川島准教授が、「グローバル時代の人権問題」という問題意識の下、「国内人権の国際化、国際人権の国内化」という提起をされ、「北朝鮮・金正日体制を国際刑事裁判所に提訴し、ローマ規約に基づいて裁くべし」と主張されていました。その他にも、韓国のNGOが取り組んでいる北朝鮮への風船ビラとか、拉致問題や北朝鮮の実状を彼の国の人民に直接語りかける民間放送「しおかぜ」の取り組みなどが紹介され、正に拙ブログが当初から唱えてきた「北朝鮮平和解放」論を地で行く内容で、従来の「靖国参拝派の議員しか来ない、いつもの拉致集会とは全然雰囲気が違う」(高世仁さんの日記より)という事が、視聴していてもよく分かりました。

 その中でも取り分け目を引いたのが、スペイン内戦をモチーフに取り、反フランコ・反ファシズムのメッセージが込められた、カタロニア民謡「鳥の歌」のチェロ演奏です。「北朝鮮問題」と「スペイン内戦」、一体どう関係があるのと、私でも一瞬思いましたから。
 しかし、よくよく考えて見ると、スペインの旧フランコ政権も、北朝鮮の金正日政権も、共に民衆を抑圧してきた独裁政権でした。なるほど、「反独裁・反ファシズム」という点では同じだなと、妙に納得した次第です(社会主義を僭称する金正日政権も、実態は一種の国家社会主義でファシズムに近い)。こういう企画も、「日の丸・君が代」だけの集会では絶対に在り得なかったでしょう。

 第二は、それでもまだ「ここは少し違うのではないか」という点も、私から見たらありました。

 それは例えば、第3部の大発言会で、守る会(北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会)事務局長の宋允復(ソン・インボク)さんが、「アムネスティが拉致問題に消極的な理由」について、以下の様に述べていた点についても言えます。

>今国際社会では、日本人拉致問題でのイメージが大きくなっていて、しかも日本が過去の慰安婦ですとかその他諸々の強制問題に対して、そうしたことはなかったという否定するような動きを取り、そして北朝鮮内の人道支援に消極的である。
>そういうあり方に対して、アムネスティの各国ヨーロッパを含めた各支部において疑問を持つ一定の認識があって、それを収斂した結果、アムネスティとしては北朝鮮の人権問題間に関しては慎重にアプローチすべきであるという判断が立ち、それを日本のアムネスティも支持したんだ、と。
 http://d.hatena.ne.jp/takase22/20081227

 私も、日本アムネスティの上記の対応は、誤りであると思います。人権問題として対処しなければならない事案であるにも関わらず、他の問題との兼ね合いで及び腰になってしまうのは、確かに間違っています。しかし、その一方で、その対応を単に「無知に因るもの」だと切って捨てる宋允復さんの対応も、私は疑問に思います。それは例えば、安倍政権時代の、米国下院での従軍慰安婦非難決議に対する、日本の自民党政府の対応や、政府御用の産経新聞の論調を一つ取って見ても、「過去の問題に対するもみ消し・頬かむり・矮小化」は、抗う事の出来ない事実ではないですか。
 
 また宋允復さんは、同じ流れの中で、「北朝鮮関係NGOが米国ばかりを重視するのも、キューバのグアンタナモ米軍基地内でイラク人捕虜への虐待を続ける米国に、免罪符を与える事になるのではないか」という批判に対しても、同様に切って捨てていました。しかし、私は「この米国批判も確かに一理ある」と思います。
 従軍慰安婦問題もグアンタナモの問題も、それを理由にして、「北朝鮮問題に対して及び腰になってはいけない」とは、私も思います。しかし、それはまた同時に、「北朝鮮・拉致問題があるからと言って、従軍慰安婦やグアンタナモの問題や、イラク戦争に関して、米国や日本の政府に対しても、手心を加えて良いという理由にはならない」という事では、互いに等価でなければ、所詮は米国や日本に対する「身びいき」でしかないと思います。

 その拠って立つべき基準は、あくまで人権です。その対象が北朝鮮であろうとイラクであろうと、本来そんな事は無関係の筈です。それを、かつての左翼は履き違えた為に、支持を減退させてきたのでしょう。ところが、それを指摘する左翼批判者の側も、これを見る限りでは、「身びいき」という点では、かつての左翼と何ら変わらないではないですか。
 だから、この場合は、他方の立場で一方の意見を切って捨てるのではなく、北朝鮮に対するアムネスティーの対応も、慰安婦・歴史問題やグアンタナモ・イラク戦争に対する日米両政府の対応や、そのブッシュのイラク侵略に今も加担しながら、「歴史問題で裏切られたから”反米”に宗旨替えした」とか言って恥じないご都合主義の某空幕長の態度も、共に人権の観点から批判しなければ、筋が通りません。

 第三は、「アジア人権人道学会」という括り方に対する疑問です。

 一口にアジアと言っても、これでは漠然としています。最初からアジア地域全般を守備範囲としていたのなら、これで良いかもしれませんが、最初は北朝鮮問題が出発点だったのに、やがて北朝鮮との関係で中国・チベットの人権問題も取り上げざるを得なくなった。
 ここまでなら、まだ何となく分かりますが、どうやらそれだけではなく、ミャンマーの問題も取り上げると言う。確かに「人権はグローバルなものであり、国家や民族による身びいきがあってはいけない」という点では、その通りなのですが、そうすると、「アジア人権人道学会」というからには、スエズ運河以東のアジアの人権問題全てを、網羅しなければならなくなります。
 そうすると当然、イラクの問題も、数日前から始まったイスラエルによるパレスチナ自治区・ガザへの空爆問題も、取り上げなければならなくなる。日本国内の「派遣切り」やネットカフェ難民の問題も、当然アジアの人権問題の中に含まれます。
 それら全てについて、本当に訳隔てなく公平に取り上げてくれるのなら大歓迎なのですが、正直言って、今の「アジア人権人道学会」設立準備会に、いきなりそれを要求しても、収拾がつかなくなるだけではないかと思うのですが。

 また敢えて穿った見方をするならば、本当は麻生が外相時代に唱えた「自由と繁栄の弧」とかいう中国包囲網を構想しているのだが、それでは余りにも露骨なので、「アジア人権」という様に言い換えているだけではないか、と。
 仮にそういう意図であるならば、正直に「北朝鮮・中国・チベット人権」とでもしてくれた方が、私としてはすっきりするのですが。今の中国も、北朝鮮ほど酷くはないでしょうが、問題大有りなのは事実ですから。反共や資本主義美化の、ネオコン流の中国包囲網の立場には、私は組みしませんが、それでも反グローバリズム、反・新自由主義の立場から、中国におけるスウェット・ショップ(外資と共産党官僚が結託した搾取工場)の問題を取り上げる中で、「別個に進んで共に撃つ」という事もあるかも知れません。
 一番適わないのは、表向きは「アジア人権」と言いながら、実際は「中国人権」の名の下に、「あんな麻生内閣」でも、かつて「自由と繁栄の弧」を唱えたのだから、一切批判まかりならぬ、なんて理屈を押し付けられる事です。(そもそも、これだけ日本の経済・社会をメチャクチャにして、8万5千人以上の派遣労働者を寒空に放り出しておいて恥じないアホ首相が、何が自由か繁栄か、石ぶつけたろか、ホンマに!!)

 以上、最後はまた批判めいてしまいましたが、「アジア人道人権学会」については、私は大いに注目し期待もしていますので、くれぐれも、その期待を裏切る事だけは無いように願います。
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プレカリアートには’Xマスや正月なんて関係ねぇ

2008年12月22日 19時57分29秒 | 身辺雑記・ちょいまじ鉄ネタ
 私の今のバイト先は、食品流通関係なので、これから年末・年始にかけてが、一年中で一番忙しくなります。休日も交代制で、私の場合は今年は日曜のみです。それ以外は、’Xマスや正月三が日も通常通り出勤です。しかも、明日23日は’Xマスケーキ、30日にはおせちの、それぞれ出荷がピークを迎えます。特に30日は何時に帰れるか分かりません。

 そういう事なので、今後暫くは、ブログの更新や、コメント・トラックバックの受付が、滞る事があるかも知れませんが、その時は悪しからずご了承下さい。
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麻生より庶民の方がよっぽど経済通だ

2008年12月21日 13時32分27秒 | 麻生政権で自民終了
 
 出典:’08年12月19日付時事通信
 
 
 出典:’08年11月28日付日経新聞夕刊

・麻生首相また…若者に的外れ発言(サンケイスポーツ)
>麻生太郎首相(68)は19日、東京都渋谷区のハローワーク渋谷を訪れ、非正規労働者向けの緊急特別相談窓口を視察した。
>首相は職を探す若者に「何かありませんかと言うんじゃ仕事は見つからない。目的意識がないと雇う方もその気にならない。何をやりたいか決めないと就職は難しい」と声を掛けた。目的があっても仕事を見つけるのが困難な雇用危機の最中だけに、発言は「的外れ」との批判も出そうだ。
 http://www.sanspo.com/shakai/news/081220/sha0812200502005-n1.htm

 まあ、次から次へと性懲りもなく。これじゃあ、内閣支持率が16.7%に急落するのも当然です。私も、流石にここまで下がるとは思っていませんでしたが、この調子では、1割を切るのもそう遠くないなと、今では思い始めています。
 確かに、一般論で言えば、麻生の言う事も一理はあります。私が企業の採用担当者ならば、やっぱりこんな事を言う人よりも、明確な志望動機を述べた人の方を、採用します。但し、それはあくまでも「企業の立場に立てば」という限定付きでの話です。
 人にはそれぞれ立場というものがあり、それは人によっても違います。失業者の立場に立てば逆に、仕事を選り好みなどしていられない昨今の求職状況を考えれば、「何でも良いから仕事にあり就きたい」「仕事内容や志望動機などは二の次だ、とにかく今日明日を食いつなぐ金が欲しい」というのは、寧ろ全失業者の偽らざる本音ではないでしょうか。

 前号エントリーのコメント欄でも書きましたが、麻生が問題なのは、そういう企業の思惑や失業者の本音も含めて、総合的に判断しなければならない一国の総理という立場にいるにも関わらず、こんな「居酒屋でクダを撒いているバカウヨ封建オヤジの愚痴」みたいな事しか言えないからで、そんな「漫画」振りに、みんな愛想を尽かしてしまっているのでしょうが。
 現に、麻生にこんな事を言われた求職者の方も、契約期間内にも関わらず一方的に解雇を言い渡されて、わざわざ北海道から出てきた派遣労働者だったというではありませんか。そうして失意の内に職探しを始めた矢先に、またよりによって一国の総理から、何でこんな事を言われなければならないのか。こんなもの、100%政治(つまり麻生)の責任です。
 寧ろ、こんな「自称・経済通」(その実態は斯くの如し)よりも、中小企業の第一線の現場で働いている人たちの方が、よっぽど今の失業者の置かれた状況を、身を以って理解しているのではないでしょうか。

 そう言えば、かつて私がバイト探しをしていた時にも、こういう事がありました。確か生協を退職した翌年ぐらいの、繋ぎのバイトを探している時期でした。臨海部にある化学工場の業務請負の現場に、面接に行った時の事です。
 人間誰しもそうだと思うのですが、こういう状況下で書いた履歴書って、「多少無理してでも自分を良く見せよう」という風になるじゃあないですか。曰く、どこそこの大学を出て、専攻はこれこれで、前職ではそれなりに頑張って来て、これこれの資格も取って、失業中は専門学校にも通って、今では自分のHPも持って、御社の志望動機はこれこれで・・・という様に。
 勿論そこに列挙された個々の事実は、経歴詐称でも何でもない、全て本当の事だったのですが、そういう「過度の自己アピール」が、逆に裏目に出る事もあるのです。

 その時も実際そうでした。私の履歴書を見た面接担当者が言うには、「経歴が立派過ぎてウチでは雇えない」と。勿論、実際はこんな直截な物の言い方ではなく、もっと遠回しな言い方でしたが、言っている事は確かそういう事でした。「何か仕事ありませんか」と食い詰めた人ばかりのウチの職場では、貴方の様な人は逆に浮いてしまう、と。
 それまでにも、やれ年齢がいっているとか、ブラインド・タッチも出来ないのかとか、そういう理由で断られた事はありましたが、「立派過ぎて雇えない」なんて断られ方をしたのは、後にも先にもこれが初めてでした。その時は、「別に東大出でもなければ、情報処理の資格を持っている訳でもない、資格といっても、たかだかフォークリフトの運転免許ぐらいしか無いのに、世の中にはそんな捉え方もあるのかなあ」ぐらいにしか思いませんでしたが、今から思えば、したり顔で「何かありませんかと言うんじゃ仕事は見つからない」などのの給うどこかの国の総理大臣よりも、この中小企業の面接担当者の方が、よっぽど経済の状況や庶民の実情に精通していたのではと、思う事しきりです。

 一体全体、最初から「食うためには何でも良い」と言わざるを得ないような仕事に就きたい人なぞ、誰がいますか。誰しも、自分のしたい、やりがいのある仕事で飯を食っていけるなら、そっちの方を選ぶのに決まっているでしょうが。ところがそれが出来ず、「食うためには何でも良い」仕事にしか就けなかったり、そういう仕事にすら就けないのは、個人の責任ですか。そりゃあ、個人の責任もあります。しかし、とりわけ今の状況では、8~9割方は政治の、もっとはっきり言えば麻生を始めとする与党の責任でしょうが。
 その何よりの証拠に、仕事に就けない人が多くいる一方で、介護や医療の様に、人が集まらず次々に廃業に追い込まれている職種もあります。それは、その職種のニーズがないからではなくて、せっかくニーズがあるのに、介護報酬が意図的に低く抑えられていたりなどの政策的な理由で、産業として成り立たなくなっているからではないですか。財源はあるのに、それを介護や医療に回されずに、ミサイル防衛や思いやり予算や諫早干拓やスーパー中枢港湾や高級官僚の天下りや政党助成金などの、バラマキに使われているからでしょうが。こんなもの、何度も言いますが、100%政治(麻生)の責任です。

 麻生から「何かありませんかと言うんじゃ・・・目的意識がないと・・・」云々と言われた人は、次に麻生に会ったら、こう言い返してやれば良い。「何も出来ないしやる気もないくせに、やってます、やってますと言うだけじゃあ、誰も見向きもしない。目的意識もなく、ただ私利私欲だけで動いている奴なぞ、誰が支持するか。まともな政策をやってくれないと、本当に泡沫政党に転落するぞ」とw。
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ギリシャのアキバ革命

2008年12月20日 00時33分32秒 | その他の国際問題
 記事にアップするのが遅くなってしましたが、前から気になっていたニュースを一つ。この12月に入って、ギリシャでは、警官による少年射殺に端を発した暴動が国内各地に飛び火し、今もその余波が続いています。
 首都のアテネでは、外国人観光客が集まる高級レストランや高級ホテルが、破壊行動の標的にされました。失業者や若者が、「美味いものばかり食いやがって!」と叫びながら、レストランやホテルのショーウィンドーを叩き割り、広場にあるクリスマスツリーが焼かれました。この動きは地方都市にも広がり、高校生もデモに加わったり、警察署が包囲されたり、放送局が一時占拠される騒ぎにまでなっているそうですから、これは半端ではありません。

・ギリシャ首都などで暴動 警官による少年射殺に抗議(北海道新聞)
 http://www.hokkaido-np.co.jp/news/international/133779.html
・ギリシャ暴動10都市に拡大 アテネ、騒乱状態に(同上)
 http://www.hokkaido-np.co.jp/news/international/134002.html
・アテネ、アクロポリスに横断幕 反政府デモ参加呼び掛け(同上)
 http://www.hokkaido-np.co.jp/news/international/135805.html

 私は、このニュースを見て、真っ先に思い浮かんだのが、あのアキバ事件です。派遣会社から解雇されたと思い込んだ若者が、それまでの不遇や「勝ち組」への積もり積もった恨みを爆発させて、無差別殺傷に及んだという、例のニュースです。勿論、無差別殺傷事件に終わったアキバと、暴動や抗議デモにまで発展したギリシャとは、そもそも内容の規模が違いすぎますが、「美味いものばかり食いやがって!」という暴徒の叫びの中に、前者とも共通する「やり場の無い怒り」を感じました。
 私は、それで、このギリシャの事件には、絶対に何がしかの社会的背景が潜んでいると直感しました。しかし、ネットで検索しても、単発的な事実経過に関しては少なからずヒットするものの、全体的には「暴徒の騒乱」「若者による暴動」といった評価が大半で、その原因や社会的背景まで踏み込んで解説した記事には、なかなかお目にかかる事が出来ませんでした。

・ギリシャ:アテネで若者暴動(毎日新聞)
 http://mainichi.jp/select/world/news/20081208k0000e030030000c.html
・【動画】地元テレビ局がとらえたギリシャ暴動(AFP・BB)
 http://www.afpbb.com/article/disaster-accidents-crime/crime/2547304/3599137

 商業メディアは勿論の事、AMLやJANJANなどの市民派メディアにも関連エントリーがアップされていないので、已む無くギリシャ在住日本人のサイト・ブログから情報収集する事にしましたが、こちらも「暴徒」批判だけに終始しているものが殆どで、「何故そんな事が起こったのか」という肝心の事は、殆ど書かれていませんでした。

・アテネ暴動に思う。(ギリシャに暮らせば/アテネ発)
 http://ameblo.jp/greeklife/entry-10175145923.html
・なんとなく、こんな日々、同2(日刊ギリシャ檸檬の森 古代都市を行くタイムトラベラー)
 http://lemonodaso.exblog.jp/10296056/
 http://lemonodaso.exblog.jp/10310474/
・ギリシャ暴動、全土に 不況で社会不安…欧州各地にも飛び火(産経新聞)
 http://sankei.jp.msn.com/world/europe/081209/erp0812092146008-n1.htm
・TIMES ギリシャ暴動の背景(日テレ・プラネット・TIMES)
 http://www.news24.jp/125122.html

 そこで已む無く、最近のギリシャ国内情勢に関する情報から調べ始めました。但し、調べ始めたとは言っても、時間的制約もあって、主に下記のサイト・ブログから収拾する事にしました。

・最近のギリシャ情勢と日・ギリシャ関係(外務省)
 http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/greece/kankei.html
・ギリシア蜂起:暴動:警官による少年射殺に対する抗議行動がギリシア全土に拡大:緊急まとめエントリ(回虫)
 http://d.hatena.ne.jp/tzetze/20081209/1228805962

 そこで分かった事を、とりあえず下記に抜書きしておきます。

● ギリシャと言えば、兎角「古代の世界遺産」や「観光」のイメージだけがやたら強い国ですが、産業と言えばその観光と、あとは造船業ぐらいしかなく、実際はEU域内の後進国として、格差や貧困が国内に広がっていた。
● 歴史的にも、当該地域は東西冷戦に翻弄されてきた所だった。第二次大戦中はナチス・ドイツに一時占領され、戦後は西側の介入によって、60年代には反共軍事政権が一時成立。70年代の民政移管以後は、保守(ND=新民主主義党)と社民系(PASOK=全ギリシャ社会主義運動)の二大政党による「政権たらい回し」が繰り返されてきた。
● 冷戦終結以後は、東欧・トルコからの移民が激増。その一方で、キプロスやマケドニアの帰属問題を巡って、周辺諸国とは緊張関係にある。特に東隣のトルコとは長年に渡って対立してきた(そもそも今のギリシャ国家自体が19世紀にオスマン・トルコからの独立で誕生)。またギリシャ自身も、独・仏・英国への移民供給地としての地位に長年甘んじてきた。
● 前述の二大政党を主要政党とするも、それ以外の左翼諸派(共産党、独立系左派、アナーキスト)や右翼勢力も、一定の基盤を国内に確保している。

 ここから推測するに、このたびのギリシャの「暴動」は、決して若者だけによる、「理由無き反抗」だけで片付けられるものではないと思います。若し何の広がりも無い、単なる「ただ暴れたいだけ」のものなら、同国内の労組ナショナルセンターが少年射殺に抗議したり、連帯ゼネストに決起したりする筈がありません。
 同国では若者の失業率が23%にも達すると言います。外務省HPにこそ「五輪後もEU内で最高水準の経済成長」という記述も見られますが、それは多分、国際金融不安が起こる以前の「バブル景気」について述べたものでしょう。同国内の世論調査でも、今回の「暴動」を支持できないとする人が約65%を占める一方で、支持できると答えた人たちも3割以上に上るという結果が出ています。

 確かに、そういう明確な抗議の意思を持った人たちだけでなく、高級レストランや移民を襲撃したり、携帯電話販売店の女性店員をレイプしたりする様な、付和雷同の便乗組も、決して少なくないのも事実でしょう。これらの人たちが、本当にアナーキストによるものなのか、はたまた逆に、アナーキストの仕業と見せかけたファシストによるものなのか、そこまではまだ何とも言えませんが。しかし、少なくとも、そこにはそれなりの社会的背景があり、決して「理由の無い反抗」でない事だけは確かだと思います。

 このギリシャの「暴動」ですが、これは決して遠い南欧の出来事ではありません。この日本でも、最近のOECD(経済協力開発機構)の調査によると、’07年度の、15歳から24歳までの若者の長期(1年以上)失業率は、既に21.3%に上るとの結果もあります。実際、電車で通勤しているだけでも、最近あちこちで人身事故(自殺)が頻発しているのが分かります。この自殺の大半が生活苦によるものであろう事は、容易に想像できます。

 今まで私たちは、北朝鮮やアフリカや、「あいりん地区」の惨状を、まるで「対岸の火事」の様に看做しては来なかったか。「それに比べたら、『先進国』に住んでいる自分は、まだまだ恵まれている」などと、何の根拠も無く思ってこなかったか。ところが何の事は無い、飢餓や貧困は、北朝鮮やアフリカの話なんかではなく、自分の直ぐ身近に起こっている問題だったのです。それに今の今まで「気付かされていなかった」だけなのです。

 つまり、アキバ事件は、あくまでも氷山の一角にしか過ぎないのです。実際、麻生邸を見に行こうとしただけで「転び公妨」で不当逮捕したり、休日にビラをまいただけで不当逮捕したり、そんな事ばかりやっていたら、怒りの吐け口はもう無差別殺傷事件か、リストカットによる自傷行為に向かうしか無いではないですか。
 それを思うと、まだ「暴動」や「抗議デモ」の形で、政治的意思をそれなりに明確に表明した今回のギリシャの事例の方が、「日本よりもまだマトモじゃないか」とすら思えてくるから、不思議なものです。その運動を「支持する・しない」には関わらず。日本は、今のままでは、ギリシャよりももっと陰惨な形で、似たような事件があちこちで起こる様な気がしてなりません。
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田母神も靴を投げつけられたら良かったのに

2008年12月17日 23時40分03秒 | その他の国際問題
Raw Video: Iraqi Journalist Throws Shoe at Bush(YouTube)


●焦点:イラク人記者の靴投げ、米ブッシュ政権への根強い反感の表れ(ロイター)
>バグダッドで14日、イラクを電撃訪問していた米国のブッシュ大統領らの記者会見に出席したイラク人記者が、暴言とともに同大統領に靴を投げ付ける騒動が起きた。
>「これがイラク国民からの別れのキスだ、犬め」などと叫んで靴を投げ付けたムンタゼル・ザイディ記者だが、地元でにわかに英雄視されている。イラク政府が同記者の行為を「野蛮で恥ずべき行為」と非難した一方、国外では、イスラム教徒のウェブサイトが同記者を「ライオンの心臓を持った英雄」と称えるなど、賛否両論となっている。
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081216-00000694-reu-int

 死神(田母神)トシオも、ブッシュと一緒に、ザイディ記者から靴を投げつけられたら良かったのに。そうでもされなければ、自分の言っている事のトンデモさに、気がつかないのでしょうから。

 田母神が、「日本は侵略国家ではなかった、過去の戦争は正しかった」として、靖国ナショナリズムを煽るまでは、まだ認めるとしましょう。私は全く賛成出来ませんが、百歩譲って、それも一つの歴史的見解だとしましょう。
 しかし、ブッシュのアフガン・イラク戦争に、自らも海外派兵の形で散々加担しておきながら、それを棚に上げて、今頃になってやれ「ルーズベルトはコミンテルンの手先」だの「米国に嵌められた」だのと、泣き言を言われても、全然説得力がありませんね。「反米」を言うのなら、「ルーズベルト」がどうたらこうたら言う前に、自らのイラク戦争加担について自己批判するのが筋でしょうに。

 最近、この手のご都合主義的な「反米」「反小泉」論者をネットでよく見かけます。過去に散々「反左翼」の立場から、ネオリベ(新自由主義者)と一緒になって「ワーキングプアは自己責任」だの「日本は弱者天国」だの言い放っていたくせに、郵政解散で自分の支持する保守政治家が失脚させられたのを機に、俄かに「格差社会批判」に転じたり、田母神の様に自ら進んで「ブッシュの戦争」に加担しておきながら、米国が歴史問題や従軍慰安婦問題で日本叩きをしたから、俄かに「反米」に宗旨替えしたりする輩が。
 遅まきながら「反米」や「反小泉・反ネオリベ」に転じるのは結構ですが、それならそれで、その前に以前の「ブッシュ・小泉のポチ」ぶりについて総括するのが先でしょう。そうでなければ、この人たちは、またいつ何時、「北朝鮮に強く臨み出したから、やっぱり親ブッシュ」とか、「郵政造反組を復党させたから、やっぱり親小泉」とか言い出しかねませんから。アフガン・イラク戦争や「派遣切り」の問題なんて、この人たちにとっては、本当はどうでも良いのでしょう。

 若しそうではなく、「田母神は真のナショナリストである」と言うのであれば、尚更の事、他の被抑圧民族の運命にも敏感であって然るべきだと思うのですが。それがチベットであろうとイラクであろうと分け隔てなく。ところが実際はどうか。二言目には「アメリカに嵌められた」の何だのと、恨みつらみを言い募りながら、現実の米国の横暴には、逆に積極的に加担してきたではないですか。
 ひょっとして、「拉致問題の解決」や「日本の国益」があるから、「イラクの事など知ったこっちゃねぇ、そんなの関係ねぇ」という論理なのでしょうか。
 若しそうであるなら、当人の言う「ナショナリズム」なるものは、只の「自国エゴ」でしか無かった、という事に他なりません。こんな「自国エゴ」に基づく戦争で、若し仮に第二次大戦で日本が中国に勝って「大東亜共栄圏」なるものが出来ていたとしても、中国に代わって日本がチベットを弾圧している事でしょう。

 田母神は、ジョージ・パッカーの著書「イラク戦争のアメリカ」や、ブライアン・デ・パルマの映画「リダクテッド」、綿井健陽のビデオ「Little Birds」などを手始めに、「イラク戦争とは何だったのか」という所から、一から勉強し直すべきでしょう。
 それを抜きにして、幾ら「反米」や「靖国ナショナリズム」を煽られても、私からすれば、「アジア解放なんて只の口実で、実際は米国と同じ様に、美味しい思いをしたかっただけなのに、何故米国に邪魔されなければならなかったのか?」という、ジコチューな言い訳にしか聞こえません。

 せめて、下記の高世仁さんの様な主張を展開されるのなら、同じ「反米ナショナリズム」でも、まだしも、それなりの値打ちがあろうというものを・・・。

●北朝鮮の収容所とグアンタナモ(高世仁の「諸悪莫作」日記)
>アメリカ人として、アメリカ政府が北朝鮮の人権問題をより効果的に世界に向かって提示するためにやれることを三つ提案したい。
>1)グアンタナモ基地(2002年からはアフガニスタンやイラクで拘束されたイスラム過激派テロ容疑者の収容所としても使用されている)を閉鎖すること。
>2)CIAをふくむアメリカ政府の全職員をジュネーブ条約に従わせること。(以下略)
>考えさせられたのは1と2だ。対テロ戦争で捕虜や民間人への不法拘束や拷問が発覚し、アメリカは人権問題で泥まみれだ。アメリカに人権をうんぬんする資格があるのかという声が噴出している。これでは国際舞台で発言力を確保できない。だからそれをきれいに清算することで人権問題でのイニシアチブを取ろうというのだ。
 http://d.hatena.ne.jp/takase22/20081208
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壱花花さんの作品紹介

2008年12月16日 22時25分09秒 | 反貧困・新自由主義
 前号エントリーの中でも紹介した壱花花さんの公募ビデオ作品「サンタの民営化」ですが、今調べている限りでは、どこの動画サイトにもアップされていない様です。その代わりに、「手遅れ」という同氏製作の別の作品を、こちらでも紹介しておきます。こちらも、「サンタの民営化」に負けず劣らず、なかなか面白い作品です。

 見る前に予め補足しておきますと、当該ビデオ作品の中に登場する「御手洗」と言うのは、日本経団連会長の御手洗富士夫の事です。また、同じく「八代」言うのは、政府の経済財政諮問会議の一員として、今まで散々政府と一緒になって、労働市場の規制緩和などを推進してきた、御用経済学者の八代尚宏の事です。

 では、壱花花さん独特の世相風刺を、しばしご堪能下さい。

3分ビデオ・手遅れ(You Tube)


3分間ビデオ・手遅れ(以下、適宜改行を施しました)

マルチン・ニーメラー牧師の告白
丸山真男著「現代政治の思想と行動」より 絵:壱花花

 ナチスが共産主義者を襲ったとき、
 自分はやや不安になった。
 けれども結局自分は共産主義者ではなかったので
 何もしなかった。

 それからナチは社会主義者を攻撃した。
 自分の不安はやや増大した。
 けれども依然として自分は社会主義者ではなかった。
 そこでやはり何もしなかった。

 それから学校が、新聞が、ユダヤ人が、というふうに、
 次々と攻撃の手が加わり、
 そのたびに自分の不安は増大したが、
 なおも何事も行わなかった。

 さてそれからナチは教会を攻撃した。
 そうして自分はまさに教会の人間であった。
 そこで自分は何事かをした。
 しかしそのときにはすでに手遅れであった。

正社員の告白
作者不詳(インターネット掲示板より) 絵:壱花花

 はじめに御手洗と八代はニートに襲いかかったが、
 ニートは社会不適応の役立たずのクズだから、
 私は声を上げなかった。

 次に御手洗と八代はフリーターに襲いかかったが、
 フリーターは勝手気ままな人生を好むバカだから、
 声を上げなかった。

 次に御手洗と八代は、
 派遣社員と非正規社員に襲いかかったが、
 私はそのどちらでもないので、声を上げなかった。

 その次に御手洗と八代は、
 郵便局員と地方公務員に襲いかかったが、
 彼らは血税で美味しい汁を吸う寄生虫だから、声を上げなかった。

 そして御手洗と八代が正社員に襲いかかったとき、
 正社員のために声を上げてくれる人は、もう誰もいなかった。
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レイバーフェスタ 2008 OSAKA

2008年12月16日 00時03分01秒 | 反貧困・新自由主義
   

 昨日14日の日曜日に、標記のイベントに行ってきました。その前日までは、そういうイベントがある事すら知らなかったのですが、たまたまネットで見つけて面白そうだったので、急遽参加する事にしました。但し当日の午前中は既に鍼灸治療の予約を入れていたので、午後からの参加となりましたが。上記写真がそのイベントの案内チラシです。

 どういう催しかというと、レイバーフェスタと言って、「『労働』や『労働運動』あるいは『生活』を、映像やパフォーマンスなどで見つめ直すイベント」(前記チラシより)なのだそうです。「アメリカ西海岸ではじまり、韓国や南米などにも広がり、大阪では2005年からスタートした」(同上)ものだともあります。何か、分かったような分からないような解説ですが、要するに、「ワーキングプアの日常や被搾取の実態を、自分たちでインディーズ・ビデオに収め、映像編集したもの」といった所でしょうか。

 会場は大阪・天満橋のエル・おおさか(府立労働センター)南館。プログラムによると、午前中は11時からの映画「蟹工船」の上映で始まり、午後からは一般公募による3分間毎のインディーズ・ビデオを、前半と後半に分けて計26本上映。その合間にダイアン吉日さんの創作落語があり、16時半に終了という内容でした。但し私は、先述した様に、午後からの参加ですが。当初は「映画も見れないのに当日券1200円払うのもどうかなあ」と思いましたが、映画は以前別の所で既に見たし、今の仕事は休みが必ずしも土・日・祝日とは限らず、こういうイベントにも思うようには参加出来ないので、「せめて行ける時位は行かなければ」と思い直し、飛び入りで参加しました。会場には、午後からの開演時間ギリギリの13時20分過ぎに、ようやく到着しました。

 午後からは、インディーズ・ビデオの上映に先立って、米国シアトルでのILWU(国際港湾倉庫労組)によるイラク反戦港湾ストのドキュメンタリー・ビデオが上映されました。今年のメーデー当日に行われた当該ストによって、米国西海岸29ヶ所の港で8時間に渡って荷役が完全にストップした、との事。「No Peace!No Work!」(平和無くして労働無し)と唱和しアカペラで反戦歌を歌うスト労働者の姿が、とても印象に残りました。(とりあえず、別ビデオで放映された当該デモの様子を、こちらから見れるようにしておきます)

 次いで、まず東京の仲間による下記インディーズ・ビデオ計12本が3分間づつ上映されました。その中で私が一番面白かったのは、壱花花さんの作品「サンタ民営化」。サンタクロースの世界にも新自由主義化の波が押し寄せ、ノルマに追われたサンタが、子供への贈り物をトナカイの橇で配達中に、電柱に激突して死亡。仲間のサンタが補償を要求するも、資本家サンタに一蹴され、最後には個人請負制まで導入される・・・というアニメ。謂わば「蟹工船」のサンタ版といった内容ですが、サンタクロースの格好をした資本家サンタが、葉巻をくわえて椅子に仰け反っている姿が、妙にリアリティーが在り、思わず笑ってしまった。
 韓国民主労総大会前夜祭のロック・コンサート(?)にも、度肝を抜かれた。労組活動でも、今や韓国の方が、日本よりもよっぽど先を行っているのではないか。パシフィックビーチホテル労働者の境遇は、日本の京品ホテルのそれとも酷似している。ホテル利用客の約7割は日本人観光客との事。今日のパシフィックは明日の京品、明後日の日本。

・麻生邸ツアー弾圧事件(古田新治)
・そこにある、ベルク(土屋トカチ)
・死ねと言うのか!―国労組合員・辻井さんの闘い(湯本雅典)
・なぜ?なくならない!過労死(東京東部労組・松岡正憲)
・UBIN WATCH VIDEO(郵政民営化を監視する市民ネットワーク)
・サンタ民営化(壱花花)
・ピースウォーク~札幌2008.7.5(岩本太郎)
・韓国民主労総労働者大会前夜祭(川村剛史)
・パシフィックビーチホテルで労使紛争が発生!(青野恵美子、高須裕彦)
・ヨコスカ・ストーリー(松原明)
・イラク帰還兵の証言―冬の兵士/予告編(田保寿一)
・フツーの仕事がしたい/予告編(土屋トカチ)

 その後に休憩を挟んで、14時半からダイアン吉日さんの創作落語。「ワンダフル・ジャパン」という演目で、英国リバプール出身の女性バックパッカーが世界流浪の末に日本に落ち着き茶道・華道の師範に。やがて落語に魅せられ、着物姿でチャキチャキの大阪弁で流暢にまくし立てる。私なぞ足元にも及ばないスーパー外国人です。でも話の内容は、「電車の中で居眠りしていても目的地の駅に着くと必ず目を覚ます生真面目な日本人」とか、「そんなに携帯ばかり睨んでいてよく人にぶつからないなあ」といった感じの、ごく平均的な「外国人から見た日本人感」というもので、こちらは正直言って余り新鮮味は感じられませんでした。

 そして再び休憩後に、15時10分から後半の大阪の仲間の手による下記インディーズ・ビデオが、前半と同様に3分間づつ計14本。ここでは何と言っても圧巻だったのは、松下プラズマディスプレイの偽装請負を告発して解雇され、大阪高裁で逆転勝訴の判決を勝ち取った吉岡さんの闘いを描いた山上・木村両氏の2作品。団体交渉の席上での松下側の不誠実な対応には、こちらも見ていて腹が立った。しかも撮影協力したのが、自治労滋賀県本部を懲戒解雇された清水さんという女性だったと言うに至っては、もう「労組がそんな事でどうする!」という他ない。
 あと、井澤絵梨子さん(この人実は私の横に座っていた人だった)の小学校教員分限免職撤回の闘いも、教育現場の「蟹工船」ぶりを今更ながら思い知らされました。その他にも、フランスで非正規移民(サンパピエ)の生徒が学校から追い出されようとして、それに対して反対運動が起きている事や、在日外国人の子供が二重の言葉の壁(日本語習得の困難と母語喪失の危機)によって高校進学が阻まれている現状を取り上げた小山・武田両氏の2作品なども、自分がこういう問題について如何に無頓着だったかを、今更ながら思い知らされました。特掃事業と空き缶拾いや露天商で辛うじて食い繋いでいる「あいりん地区」の高齢者、92歳の独居老婆が身体に鞭打って家事をこなす様子には、そう遠くない自分の将来を見せ付けられたようで、とても他人事とは思えませんでした。

・私が教室に戻るまで(井澤絵梨子)
・障がい者が就職できることがあたり前の社会にしたい(川島美穂、佐藤和利)
・偽装請負許さない!吉岡争議を国会へ!(山上浩昭)
・逃げるな松下(木村修)
・爽やかな平和の風に乗って(松谷卓人)
・武力で平和はつくれない!(瀬戸正明)
・92歳ひとり生きる(村上幸子)
・ここで大きくさせて!(非正規移民のための映画人集団・フランス/日本語版・小山帥人)
・次世代の将来を考える―ニューカマーの高校進学(武田由紀子)
・自立に向かう子どもたち―カンボジア・プノンペン(村田孝子)
・基地ではなく、ジュゴンの保護区を(山根美緒)
・家族の肖像2008(福西美穂)
・特掃は命綱だ―高齢者特別清掃事業(渡邉充春)
・悪いのは天満や―添乗員に社会保険を(遠藤礼子)

 他にも素晴らしい作品が幾つもあったのですが、ここだけではとても書ききれないので、とりあえず今回はこれだけに止めておきます。最後に、インディーズ・ビデオ公募作品の一つとして前半でその一部が紹介された映画「フツーの仕事がしたい」の予告編がユーチューブにもアップされていたので、こちらからも視聴出来る様にしておきます。月552時間も働かされていた「フツーのトラック運転手」が、「フツーでない働かされ方」から抜け出す闘いの中で、人間性を取り戻していく物語です。この映画は来年1月にも大阪の第七芸術劇場(映画「靖国」も今年上映された)で公開されるそうです。

「フツーの仕事がしたい」予告編
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市民主権とは名ばかりの強制動員

2008年12月12日 00時09分33秒 | 反弾圧・監視社会
裁判員制度の正体 (講談社現代新書)
西野 喜一
講談社

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 いよいよ来年5月に施行が迫った裁判員制度ですが、ここに来て辞退の申し出が激増しているのだそうです。また、裁判員候補予定者として認定されたら、家族など自分のごく身近な人以外には、一切その事実を口外してはいけない事になっているにも関わらず、そんな通達など何処吹く風で、裁判所からの呼出状がネットに流出しまくっているのだそうです。それだけを見ても、如何にこの制度が国民から支持されていないかが、よく分かります。

 プロの裁判官・検察官・弁護士以外に、無作為抽出(くじ引き)で国民の中から選ばれたアマチュアの裁判員が、裁判に加わる事で、裁判に市民感覚や社会常識を反映させる。片や市民の方でも、今までの「お上にお任せ」意識を払拭して、裁判員として参加意識を持ってもらう。劃して、市民(国民)主権の確立や司法の民主化が実現に向かう。―それが、この制度の狙いなのだそうです。

 しかし、そんなに上手く行く筈がありません。何故ならば、上記著書「裁判員制度の正体」にも在る様に、裁判員に期待されているのは、せいぜい「裁判官の手助け」「お飾り」としての役割でしかなく、到底「市民主権」と呼べる様な代物ではないからです。逆に「現代の徴兵制」として、有無を言わさず裁判に協力させられる恐れすら在ります。それは下記の理由からも明らかです。

 まず第一に、若し国が本心から「市民主権の実現」や「司法の民主化」を望んでいるのであれば、こんな制度の導入よりも、もっと先にすべき事が他に幾らでもあります。例えば、労災認定・労働裁判の場や、「日の丸・君が代」訴訟、公害調停、原爆被爆者認定などの場に、労働者・教員・被爆者の代表を参加させて、もっと実態に即した判決や認定を出させるとか。今の形骸化した最高裁裁判官国民審査の手続きを、もっと国民にとって分かりやすい形にする等。その方が、裁判員制度の導入よりも、よっぽど緊急で焦眉の課題の筈です。それを何故しないのか。
 そもそも何故、裁判員制度の対象を、禁固・無期懲役・死刑相当の刑事事件だけに限るのか。「市民感覚や社会常識を取り入れた判決を」というのであれば、尚更の事、先の労災認定以下の場や、痴漢冤罪事件、行政裁判についても、制度で捕捉しないのか。

 そして第二に、裁判員候補予定者を「くじ引き」で勝手に選んでおきながら、辞退の自由も認めないとは、国や裁判所は一体何様のつもりか。裁判員制度擁護論者の中には、恰もこの裁判員制度を、投票・納税・教育と同じ様なものと、軽く考える向きも在るやに聞きますが、何をか況やです。
 投票や教育は、国民側からすれば、れっきとした権利(主権)の行使です。義務は主権者が国に対して負うべきものではなく、国が主権者に対して負うべきものです。その上で、選挙で意中の候補者がいない場合には棄権も認められており、税金を払えない低所得者には減免措置が認められているのです。翻って裁判員制度の方はと言うと、「くじ引き」なぞという、いい加減な方法で裁判員を選任しておきながら、拒否権には高いハードルで、違反には刑事罰まで加えるとは、一体どういう了見なのか。

 これでは、裁判員制度は「市民参加を装った徴兵制」そのものではないか。何故こんな制度に、与党だけでなく日弁連や共産党までが賛成してしまっているのか。共産党は今頃になって保留・延期に態度を変えてしまっていますが、その一方で「お上任せではいけない」と、まるで橋下徹みたいな事も未だに言っている。しかし、仮にも左翼であるなら、国家権力の本質がどういうものであるか位は、知っている筈。知っていたら、こんな能天気な言説など吐けない筈です。
 戦前の陪審員制度が結局立ち消えになったのも、第二次大戦でのドサクサ以前の問題として、偏に主権在君・絶対天皇制の明治憲法体制には一切手をつけないまま、上辺だけ国民参加を取り繕ったからではないでしょうか。

 しかし、その一方で、右翼の城内実みたいな「和を以って貴しとする我が国情には合わない」なんて立場からの裁判員制度反対論にも、ちょっと組する気にはなれません。我々が目指しているのは、あくまでも民主主義の実現であって、封建時代への懐古なんかではありません。実際、右翼の中にも裁判員制度に反対する意見が少なくないと言います。しかも、その理由が「左よりの判決が出るから反対」と言うのを聞くと、無碍に反対する気になれないのも事実です。

 また、識者によっては、「構造改革・年次改革要望書」絡みの、米国からの圧力を指摘する向きもあります。そう言えば確かに、米国からの年次改革要望書には、裁判員制度についての言及こそ無いものの、司法分野についても規制緩和や効率化の要求が、矢継ぎ早に突きつけられています。電車内での弁護士業務の中吊り広告解禁なども、その流れの中から出てきたものです。
 裁判員制度導入の本当の狙いも、公判期日の短縮などの効率化や規制緩和にあるのではないか。それで仮に手抜き裁判が横行しても、裁判員という形で市民を巻き添えにする事で、裁判への批判を封じ込める意図があるのではないか。

 それで、この前NHKで放送していた裁判員制度特集番組「日本の、これから」も、後半部分は視る時間が出来たのでじっくり見せて貰いましたが、どうしてもこの手の番組は、せいぜい双方の意見を通り一遍に紹介するだけで、それで終わってしまう。その時もそんな感じで、制度に対する不信感だけが依然として残りました。
 当該番組でも、裁判員反対論者がそれぞれ具体的に論拠を挙げて反対していたのに対して、賛成論者の方は総じて「逃げてはいけない」と根性論だけに終始していたのが、印象に残っています。中には「被告の人権ばかり守られている」とばかりに橋下徹みたいな言説を振り向くバカウヨオヤジまで出てきたりして、はっきり言って、もう見ていられなかった。

 裁判の目的は真相の究明にあり、それに沿って被告の有罪・無罪の別や量刑を決めるのが、法治主義の下での裁判の在り方です。そうであるにも関わらず、刑事訴訟と民事訴訟の区別もつかず、裁判をまるで「江戸時代の仇討ち」かなんかと勘違いしている様な人たちが、くじ引きで裁判員に選ばれたりしようものなら、裁判が「ワイドショー、2ちゃんねる、北朝鮮の公開処刑」のレベルに堕してしまいます。実際、産経新聞などの三面記事レベルの法廷取材記事を見ると、それが現実に起こり得るのではないかと危惧します。

 そもそも、裁判員制度の根底にある「国民に統治主体意識を持たせる」という発想自体が、「市民主権」の建前に相反するものです。「統治主体意識」というのは、「お上任せや傍観者ではなく当事者意識を持って参加しろ」とか、「国に何かして貰うのではなく自分自身が国にどう貢献できるか考えろ」という事の様ですが、「笑わせるな」と言いたい。

 そんな意識を国民持ってもらいたければ、裁判員制度で国民を締め付けるより先に、麻生を初めとした為政者自身が襟を正すのが筋でしょうが。それが、碌に漢字も読めず、行く先々で人の神経を逆なでする発言ばかり繰り返した挙句に、誕生してからまだ数ヶ月しか経っていないのに、早や支持率20数パーセントの体たらくの麻生自民党政権の面々から、こんな事言われる筋合いなぞ無い。

 「市民感覚の反映」で以って「国民主権や民主化」が実現されなければならないのは、麻生・自民党政権自身です。それを等閑にしたまま、小手先で裁判の仕組みだけをいじくっても、何も変わりません。そんなに「くじ引き」で国民を総動員したければ、国会議員や閣僚の何人かを無作為で選んで、裁判員と同様に「最低限プロから1名とアマチュアから1名の賛成」が無ければ、閣議決定も一切出来ない様にすればどうか。

(参考記事:但し未読も含む)
・NHK「裁判員制度がはじまる 今夜とことん考えます」を観て、改めて馬鹿馬鹿しい制度だと思った件について(創難駄クリキンディーズ2004福岡)
 http://osa3.blog.ocn.ne.jp/project/2008/12/post_de57.html
・裁判員制度 - Wikipedia
 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A3%81%E5%88%A4%E5%93%A1%E5%88%B6%E5%BA%A6
・日本の司法制度 - 陪審制・参審制
 http://ms-t.jp/Law/Court-system/Participation.html
・よろしく裁判員(法務省)
 http://www.moj.go.jp/SAIBANIN/
・はじまります。裁判員制度(日弁連)
 http://www.nichibenren.or.jp/ja/citizen_judge/
・司法制度改革推進計画(首相官邸)
 http://www.kantei.go.jp/jp/singi/sihou/keikaku/020319keikaku.html
・「司法改革」解説版パンフレット(同上)
 http://www.kantei.go.jp/jp/singi/sihou/others/pamphlet_h16.pdf
・裁判員制度はいらない!大運動
 http://no-saiban-in.org/index.html
・高野善通のブログアネックス
 http://antisaibanin.arekao.jp/
・裁判員制度導入は誰が決めたのか。(KSTK)
 http://kiyosakari.blog105.fc2.com/blog-entry-102.html
・裁判員に選ばれたブログ(牧村しのぶのブログ)
 http://d.hatena.ne.jp/pinsuke/20081203/1228406421
・裁判員制度と司法改革(城内みのるの「とことん信念」ブログ)
 http://www.m-kiuchi.com/2008/04/11/saibaninseido/
・日本共産党と裁判員制度(アルバイシンの丘)
 http://papillon99.exblog.jp/7634136
・09年5月実施にNO!の訴え 国民動員システムはごめんだ(週刊かけはし)
 http://www.jrcl.net/frame081208c.html
・市民の裁判員制度・つくろう会
 http://www.saiban.org/index.html
・【法廷から】「父の手術代を稼ぐため」裏DVD店経営男のあきれた言い訳(産経新聞)
 http://sankei.jp.msn.com/topics/affairs/6961/afr6961-t.htm
・富山強姦冤罪服役事件の研究 - ウェブテレビ
 http://www.webtelevi.com/toyama.htm
・高知「白バイ事件」の闇(JANJAN)
 http://www.news.janjan.jp/living/0801/0712318233/1.php
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泥棒に追い銭

2008年12月04日 23時28分00秒 | 反貧困・新自由主義
派遣・契約社員 働き方のルール―これだけは知っておきたい労働法 (これだけは知っておきたい労働法)
脇田 滋
旬報社

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・追加の雇用対策、内定取り消しや派遣打ち切り対策が柱に(読売新聞)
(引用開始)
 与党が近くまとめる追加の雇用対策の素案が2日、明らかになった。
 景気後退に伴う雇用情勢悪化に備えるため、新卒予定者の内定取り消し対策や派遣労働者の打ち切り対策、地方の雇用創出策が柱となっている。3年程度で100万人の雇用の確保を目指し、雇用保険を主な財源に事業規模を1兆円程度とする方向だ。
 与党の新雇用対策に関するプロジェクトチーム(座長=川崎二郎・元厚生労働相)は素案をもとに5日までに対策をまとめ、政府と調整する。
 内定取り消し対策では、事業を縮小する企業が従業員に職業訓練などを実施して雇用を継続する際に受給できる雇用調整助成金について、現在は「6か月以上の雇用保険加入」としている助成条件を緩和し、採用直後から受給できるようにする。倒産による内定取り消しに関しては、別の企業が採用した場合、特別奨励金の支給対象とする。
 派遣打ち切りなど非正規労働者対策では、企業が非正規労働者を直接雇用に切り替えた場合に助成金を支給する仕組みを新たに創設する。失業手当の受給期間の延長など失業給付も拡充、雇用保険に未加入で失業給付を受給できない労働者の支援策を検討する。
(引用終了)
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081203-00000002-yom-bus_all

 企業の「内定取り消し」や「派遣打ち切り」に遭った人に、政府が雇用保険からいくらか金を出して救済策を講じるという、上記記事の話について。そもそも、それ以前の問題として、「内定取り消し」や「派遣打ち切り」といった事自体が、違法行為(不当労働行為)なのでは? 有期雇用の労働者を、正当な理由もなく契約期間内に打ち切るのは、労働契約法に抵触するし、内定取り消しも、解雇権の乱用に当たるという最高裁判決も過去にあったのでは?

 勿論、セーフティネットでの救済措置は必要です。しかし、それだけでは片手落ちではないでしょうか。それがこれでは、被解雇者への救済・手当てだけで、当の不当解雇を行った加害者企業へは、何のお咎めも無いではないですか。「違法行為」を止めさせ、「労働法を守らせる」という、ごく当然の事をさせるのに、何で雇用保険から金を出してやらなければならないのか?
 なるほど、雇用保険の半分は、確かに雇用主が負担しています。しかし、残りの半分は我々労働者が負担しているのです。そんな我々の金を、何でこんな「泥棒に追い銭」みたいな用途に使われなければならないのか? こういうのを、世間では「お為ごかし」というのでは?

 そうはいっても、中小零細企業の中には、青息吐息の所が少なくないのも、事実でしょう。「従業員に満足な賃金を支払いたくても支払えない」という実情も、会社によっては在るでしょう。そういう場合は、雇用保険から拠出するのも、「有り」だとは思います。
 しかし、今まで散々、賃金ピンハネや偽装請負・二重派遣に手を染めて、「濡れ手に粟」で「我が世の春」を謳歌してきた派遣会社や、その違法を黙認・利用・奨励してきた政府・大企業にまで、何で「我々の金」が使われなければならないのでしょうか? そんな「たらたら食って飲んで何もしない人たち」の為に、我々のセーフティネットの財源を勝手に使われるのには、どうしても納得が行きません。

 「週刊朝日」12月12日号の中で、作家の雨宮処凛が述べていた様に、寧ろそんな悪徳企業は、世論の力で潰してしまうべきです。今までの不正蓄財・不労所得で貯めたホリエモンやグッドウィル会長・折口の私財を差し押さえて、被解雇者の生活支援に当てるのが、まず先です。その次にセーフティネットの発動です。そして、そこで働かされてきた人たちの賃金や労働条件を、人間として暮らしていくに相応しいレベルにまで底上げしてこそ初めて、消費も上向き景気も回復して、国の税収もアップして財政赤字も解消するのではないでしょうか。

(関連記事)
・『派遣切り』愛知の現場 失職目前蓄えなし 『生活保護も』悩む(中日新聞)
 http://www.chunichi.co.jp/article/living/life/CK2008120402000105.html
・派遣「期限3年」で再び請負 「使い捨て」脱せぬ(毎日新聞)
 http://mainichi.jp/kansai/ashimoto/archive/news/2008/20081104ddn010040043000c.html?inb=yt
・派遣切り:許すな…法改正訴え集会 東京・日比谷(同上)
 http://mainichi.jp/photo/news/20081205k0000m040077000c.html

(関連資料)

 上図は、雇用・賃金・企業利益の3種のデータを重ね合わせたもの(出典:文藝春秋「日本の論点PLUS」)。90年代からの新自由主義経済政策(リストラ推進・規制緩和)や、21世紀に入ってからの小泉構造改革の影響で、非正規雇用比率(赤線)や企業経常利益(茶色線)は増加基調にあるが、民間労働者の賃金総額(青色帯グラフ)は逆に停滞・漸減している。この事からも、今の経済成長(企業収益増)が国民生活向上とは無縁のものになっている事がよく分かる。

 ついでにこれもオマケ。↓
偽装雇用―立ち上がるガテン系連帯 (シリーズ労働破壊)
大谷 拓朗,斎藤 貴男
旬報社

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悪夢のサイクル―ネオリベラリズム循環
内橋 克人
文藝春秋

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