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アフガン・イラク・北朝鮮と日本

黙って野垂れ死ぬな やられたらやり返せ 万国のプレカリアート団結せよ!

当ブログへようこそ

 アフガン・イラク戦争も金正日もNO!!搾取・抑圧のない世界を目指して、万国のプレカリアート団結せよ!

 これが、当ブログの主張です。
 詳しくは→こちらを参照の事。
 「プレカリアート」という言葉の意味は→こちらを参照。
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8月6日・7日の広島平和旅行に難題立ちふさがる。

2019年07月31日 20時20分00秒 | 身辺雑記・ちょいまじ鉄ネタ
 
 
8月6日・7日のシフト連休を利用して広島の平和記念式典と原水禁世界大会に参加すべく旅程を練っています。旅行のメーンは8月6日朝の広島平和記念式典と午後からの原水禁世界大会ヒロシマデー集会です。この二つがある為に広島行きを決断しました。合わせて、当日は市電も被爆電車の650形が終日運行されます。これにも是非乗りたい。

広島平和記念式典は6日朝8時から8時50分まで開催されます。一般市民も自由に参加出来ますが、例年7時には満席になるので、それまでに会場に来なければなりません。安く上げようと思えば、大阪からの便は前日の高速バスしかありません。(新幹線はこだまの早割切符しか無いが、こちらは最低2名から)
原水禁大会ヒロシマデー集会は13時から15時半まで、広島県立総合体育館グリーンアリーナで開催されます。こちらも是非参加したい。
これだけで8月6日の日程はほぼ埋まってしまいます。宮島や大久野島毒ガス資料館へ行くのは翌7日になるでしょう。

最初は高速バスで広島に行くつもりでしたが、8月後半のシフト連休も有意義に過ごそうとしたら、やはり青春18切符で行く方がベター。そこで改めて旅程を組み直したら、夕方17時に大阪を出れば普通運賃でも23時には広島に着ける事が分かりました。ところが、着いても宿の空きが全くと言って良いほど無いのです。夏休みの旅行シーズンに加え、6日の平和記念式典と原水禁大会に参加する為に、国内外から宿泊者が殺到しているからだと思います。安価な宿はほぼ皆無。残り少ない宿も、普段なら数千円で済む素泊まり料金が数万円にまで跳ね上がっている状況です。

最悪、行きだけは夜行バスで車中泊にしようかと思い始めています。でも、夜行バスは疲れるし、折角の青春18切符も無駄になってしまう。そこでもう破れかぶれに下記のHELP投稿をツイッターに書きました。何か良い方法ありませんか?
 
※記事に添付の施設写真は、広島市、日本原水協、広島電鉄、大久野島国民休暇村、JR西日本、トリバゴ等の各HPからお借りしました。
 


↓↓↓

HELP!
8月6・7日に広島に行く。6日は平和記念式典と原水禁世界大会に参加。被曝電車にも乗る。7日は宮島観光の後、大久野島と尾道にも寄る。行き帰りとも青春18切符で旅費を浮かす。6日の式典に参加するには前夜には大阪を立つ必要がある。夕方に立てば23時には広島に着くが空き宿が無く困っている

そりゃあ、お金を積めば全て解決する。新幹線で行けば1時間半で広島に着く。高いホテルなら空きもある。しかし当方、手取り月15万の非正規雇用。深夜着の素泊まりに数万円も宿代出せない。それでも滅多にないシフト連休。平和記念行事にも参加出来る又とない機会。出来るだけ有意義な旅にしたい
 
  
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ストレス診断よりも賃上げを!

2019年07月28日 07時38分38秒 | 職場人権レポートVol.3
 
 
先週、ストレス診断(ストレスチェックとも言う)を受けました。ストレス診断というのは、2015年の労働安全衛生法改正で、通常の定期健診とは別に行われるようになったメンタルテストです。従業員50人以上の事業所では必ず実施しなければならない事になっています。仕事や生活の中で、どんな時にストレスを感じるか、質問に答えると、個人のストレス度が判定される仕組みになっています。高ストレスと判定された場合、個人が希望すれば産業医の診察を受ける事が出来るのだそうです。
 
しかし、そのストレス診断を受けた所で、ストレスの軽減・防止の為に個人が出来る事は限られています。誰しも好き好んでストレッサーになる人間なぞいません。ストレスを被らずに済むならそれに越した事はありません。そもそも、労働者のストレスの大半は職場の低賃金・長時間労働にあるのに、その労働環境の改善も進まないのに、どうやって個人でストレス軽減なぞ出来るのでしょうか?ジムに行くにもお金がかかります。お金がない事でまたストレスが溜まります。こんな意味のないストレス診断なんかやる暇があるなら、もっと時給を上げて欲しいです。賃上げで、別に残業代に頼らなくても、1日8時間普通に働いたら、誰でも普通の暮らしが出来るようになれば、ストレスなんて自然に消えてなくなります。そう思って、会社のHPに、「ストレス診断よりも賃上げを!」と題して、下記の投稿を行いました。
 
ストレス診断で高ストレスと認定された。特に身体的ストレスが高いのだそうだ。この歳になっても好きでもない残業を毎日2時間もさせられているのだから当然だ。
 

勿論、残業は自由意志でやっている。しかし実際には定時退勤では食べていけないから、仕方なく残業代で稼いでいるだけだ。形は自由意志でも実際は強制だ。
毎日定時に帰れて、1日8時間普通に働いたら誰でも普通の暮らしが出来る様にすれば、それだけでもストレスは大幅に軽減される。

年金削減や消費増税もストレスの大要因だ。国が企業のリストラを後押しした挙句に、生活不安から皆子どもを産まなくなって少子高齢化に至ったのに、それを子どもを産まない女性の責任にして、年金削減を図るとは年金詐欺そのものだ。
「アベノミクスで有効求人倍率が上がった」と言うが、実際は給料や年金だけでは食べていけないから、60歳以上になっても非正規雇用の低賃金で、残業しなければならなくなったのだ。
消費増税分も全て所得税や法人税の減税に化け、社会保障には国家予算の16%しか回っていないのに、「福祉には税金がいる」という口実で、赤字の中小企業からも消費税を取り立てる。
生きていく為には誰しも消費しなければならないのに、「消費する度に税金払え」とは、もう「息する度に税金払え」と言うのと同じだ。


ストレス削減には、誰でも普通に働いたら普通に食べていける賃金と年金を、国民全員に保障すれば済む話だ。そうすれば過労死もブラック企業も無くなる。
それは国の役割であって、それを一企業に求めても仕方ないのは分かっている。しかし我が社も、国の尻馬に乗って、こんな無意味なストレス診断をやる位なら、もっと時給を上げて欲しい。
ドライヤー使ってもブレーカーが飛ぶような賃貸物件に住んでいる非正規雇用の労働者に、永年勤続と称して、役に立たない遠赤外線トースターや空気清浄機を税金対策で贈呈するより、時給アップや家賃補助で支援してくれた方が遥かに助かるし、ストレスも大幅に軽減される。
 
そうしたら、2日後に本社の部長が来られて、投稿した真意を聞かれました。「何故そんな投稿をしたのか?」と。別に詰問調ではなく、和やかな雰囲気の中で聞かれたので、「ストレス診断よりも賃上げを!」という表題に尽きると、正直に答えました。
 
その中で、私が意外だったのは、このストレス診断の結果は個人にのみ開示され、会社には結果が通知されない事でした。これが通常の定期健診なら、会社にも診断結果が通知され、例えばコリステロール値が高く再受診が必要と診断されれば、会社からも再受診の催促が来たりします。しかし、ストレス診断の結果については、会社もその内容をうかがい知る事は出来ないのでした。今回の件も、私の投稿を観て、初めて会社は私が高ストレスと診断された事を知ったのだそうです。
 
そこで本社の部長が、「私が無理やり残業させられているのではないか?」と心配して、わざわざ私の働いている事業所まで来てくれたのだそうです。まあ、何と「良心的」なw。「従業員50名以上の職場では全員、ストレス診断が義務付けられているのなら、あの過労死事件のあった電通でも、ストレス診断が行われていたはずです。過労死した電通の女性従業員も、毎日深夜まで働き朝帰りを余儀なくされていた程なので、当然、高ストレスと診断されていたはずです。その結果を何故活かせなかったのか?何の役にも立たないストレス診断なら、むしろやらない方がマシです」と、部長に言ってやりました。そうしたら、部長は苦笑いしていました。
 
そして、私の診断結果についても、「別に強制的に残業させられている訳ではありません。ご心配なく」「但し、基本給だけでは食べていけないので、やむなく残業代で稼がざるを得ないのです。勿論、健康が第一なので、残業時間は月40時間以内に収まるように自分でコントロールしています」「そりゃあ、誰しも好きで残業なんかする人なぞいません。私も定時で帰れるものなら帰りたいです」「その為にも、時給をもっと上げて下さい。ベトナム人教育手当が付いた私の時給1000円でも苦しいのに、他のバイトの時給950円は、余りにも低すぎます。だから、幾らバイト募集をかけても応募が来ないし、来てもすぐに辞めてしまうのです」と、言ってやりました。
 
但し、「良心的」だったのは、そこまででした。時給アップについては、相変わらず「無い袖は振れない」の一点張りでした。「あなたの仰っている事はよく分かります。私たちも、出来る事なら時給をもっと上げてあげたいと思っています。しかし、我が社はスーパーなどから物流センター業務を委託され、いただく委託手数料も決まっているので、その範囲内でしか給料をお支払いする事が出来ない」云々と、繰り返すばかりでした。
 
「通常、4人でやっている仕事を、人手が足りないからと、毎日のように3人でやらされるようになりました。だったら、給料も4÷3≒1.3倍にすべきではないですか?」と言っても、「4人という固定観念で捉えてはいけません。3人で回せる日は3人でやっていただきたい。逆に、物量増で4人では回せない日には、5人で回す等して、こちらも臨機応変に対応するようにしています」と返されました。
 
「無い袖は振れないと言うが、社内には無駄な仕事も一杯あるではないですか。例えば、各人が毎日書いて提出するように言われている作業日報についても、全然、業務改善に活かせていないではないですか。労働時間を管理するだけならタイムカードだけで十分です。ただ付けるだけの作業日報なら、一層の事、廃止してしまった方が、日報を点検・集約する事務パートの人件費削減にもなるのではないでしょうか」と言っても、「業務発注元のスーパーに我々の仕事の成果を開示する為にも、作業日報は必要です」と返されてしまいました。
 
そして、会社HPへの投稿の最後に、永年勤続表彰で遠赤外線トースターをいただいた事についても、「西成のドヤ住まいに、そんな高価なトースターをいただいても使い道が無いので、もう知人に買い取ってもらいました。もっと使い道のある賞品を選べるようにしてもらえませんか?」と書いたら、これにも部長は苦笑していました。
 
幾ら「物量増で4人では回せない日には、5人で回す等して、こちらも臨機応変に対応するようにする」と言われても、「スーパーなどから物流センター業務を委託され、いただく委託手数料も決まっている」以上は、たとえ4人から5人に増やしてもらった所で、増やした1人はどこか他の部門から調達する以外にありません。これでは他の部門にしわ寄せがいくだけです。椅子取りゲームの中で、椅子の奪い合いをしているだけでは何もなりません。椅子を増やす努力もしなければなりません。それをスーパーと交渉するのが本社の仕事なのに、最初からそれを諦めてしまっているようでは、「何も仕事をしていない」と言われても仕方がないでしょう。
 
もう埒が明かないので、適当な所で面談を打ち切って仕事に戻りました。その席には部長だけでなく次長も同席していました。その次長と昨日、ラインの応援で一緒に仕分けする事になりました。次長はふうふう言いながら、ラインで仕分けしていました。次長もスーパーから見れば一介のバイトに過ぎないのかと思うと、やり場のない怒りに、更にストレスが高まりそうですw。
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山本太郎と一緒に日本を立て直そう!

2019年07月24日 22時29分54秒 | モリカケも忖度もない公平な社会を
 
 
今回の参院選を機に、支持政党を共産党から「れいわ新選組」(以下「れいわ」と略す)に変更する。その理由は下記の三つだ。

①弱者にとことん寄り添う公約。

私が「れいわ」のHPを観て最も心を揺り動かされたのが、「安い家賃の住まいを提供する」という公約だ。

今住んでいるホテルは水光熱費込みで家賃が月4万3千円余だ。昔ドヤだったのを観光客向けに改装したホテルなので、敷金・保証金は不要だ。お金を払ったその日から泊まれる。但し、元はドヤなので部屋の広さは三畳一間しかない。風呂も水道も共同で冷蔵庫もない。そんな賃貸物件でも月収の約4分の1もの家賃を支払わなければならない事に、常に矛盾を感じていた。

勿論、家賃だけでは、トイレ・風呂・台所付きでもっと安い物件がある事は知っている。しかし、そんな物件でも、初期費用を含めれば、最低でも10万円は用意しなければならない。立地も意外と不便な場所が多い。身元保証人も立てなければならない。契約変更や引越しの手間を考えると、やはり便利な今の所で我慢するしかないかと思ってしまう。
 
そんな中で、「れいわ」が「公営住宅の増設や家賃補助で家計を助ける」という公約を掲げているのを観て、「これこそ私が求めていた公約だ」と思った。

格差是正と言えば、今までは立憲民主党や共産党の十八番(おはこ)だった。確かに、それらの党も格差是正には熱心だ。しかし、それらの党も、所詮は持ち家の一般サラリーマン、中産階級向けの公約が中心だった。それ以下の層が一番求めている物は何なのか?それを「れいわ」だけが唯一知っていた。
 
選挙最終日の7月19日に、「れいわ」比例候補の一人、やすとみ(安富)歩が、大阪・西成のあいりん地区にある三角公園で、街頭演説を始めた事も、特筆すべき事だろう。他の党の候補者は、たとえ野党であっても、梅田や難波などのターミナルで街頭演説する事はあっても、あいりん地区で演説し、日雇い労働者や野宿者の救済を主張する事なぞ全くなかった。そういう点でも「れいわ」は異質だ。

②保身とは無縁の無私な姿勢。

私は初め、「れいわ」については胡散臭く思っていた。それは、「れいわ」なぞと言う時代錯誤の元号名に、「新選組」なぞと言う佐幕派テロリストの名前を党名に掲げていたからだ。代表の山本太郎についても、脱原発だけが取り柄のパフォーマーで、貧困とは無縁の金満タレント政治家だと思っていた。数ヶ月で4億円以上もの個人献金を集めた事についても、常識ではあり得ない額なので、野党分断を図る為に安倍政権が裏金を回しているのではないかと疑っていたぐらいだ。

しかし、その疑念も「れいわ」のHPを観て氷解した。先述の住宅政策に、時給1500円以上の最賃要求と、公約がことごとく身近で具体的で、弱者に寄り添うものだった。「我々、貧困層が何を求めているのか?」を一番よく理解していた。だからこそ、皆なけなしの金をカンパして、これだけの金額を集める事が出来たのだ。

しかも、単に格差是正を掲げるだけでなく、貧困に苦しむ当事者自身を候補に押し立て、代表の山本太郎はあくまで黒子に徹する姿勢を貫いていた。特に、難病患者や身体障がい者の方を比例の特定枠に入れ、自分はあくまで比例3位候補として、特定枠候補のサポートに徹する姿勢には感動した。その在り方は、自民党や他の野党が当選第一で、タレント候補や労組ぐるみ、党の専従職員の擁立に走ったのとは対照的だ。いずれも、保身とは無縁の無私の姿勢でなければ出来ない事だ。

③攻めの姿勢で、夢を現実に変えていく。

私の地元の大阪選挙区では、残念ながら4議席とも自公与党と維新に独占されてしまった。私が投票した共産党の辰巳コータローも、立憲民主党の亀石倫子と票を奪い合い、両者共倒れで終わってしまった。どちらかに候補を一本化していたら、自公・維新に議席を独占される事はなかったのにと、悔しくて堪らなかった。しかし、山本太郎の見方は違った。「4議席もあるのに2議席ぐらい取れなくてどうするのか?」と、自分の選挙もあるのに、辰巳と亀石の両方を応援したのだ。

私は、「幾ら何でも2人とも当選は無理だろう」と思った。実際に無理だった訳だが、しかし、では安全策を取って候補者一本化していたらどうなるか?今は当選する事が出来ても、そんな保身第一の消極的姿勢では、やがて1議席も確保出来なくなるだろう。

事実、大阪の自民党は、候補者を1人に絞っても、81万(2013年参院選)→76万(2016年衆院選)→55万(2019年参院選)と、票を減らし続けている。それに対し、維新は同じ時期に、2人擁立で票を1.3倍に増やしている(同じく105万→139万→138万)。
 
 
 
山本太郎自身も、今まで通り東京選挙区から出ていたら当選確実だった。しかし、それでは今までと何も変わらない。安倍政権を打倒するには、無党派層の票を掘り起こさなければならないと、自分は比例3位に回り、障がい者や生活困窮者を前面に押し立てる「背水の陣」を敷いた。

この「背水の陣」は見事に成功した。有権者は候補者に等身大の自分の姿を見出した。背広姿ではない普段着の候補者が、元ホームレスやLGBT、元コンビニオーナー、創価学会員、元東電社員・北朝鮮拉致被害者家族の立場で、安倍の悪政を指弾し、それに代わる未来を提示する姿に、どれだけ勇気づけられた事か。だからこそ、「れいわ」結成から僅か数ヶ月で4億円以上もの個人献金が集まり、山本太郎自身は落選したが、「れいわ」自体は得票率2%超の政党要件を満たして、確認団体(諸派)から正式な政党に昇格する事が出来たのだ。もう今後はマスコミも、諸派ではなく正式な政党として、「れいわ」の動向を取り上げざるを得なくなった。

今回、「れいわ」が獲得した約228万票(得票率4.55%)のうちの153万票は、支持層が被る共産党から流れて来た票だと思われる。しかし、それ以外の75万票は、無党派票や自公・維新からもぎ取った票である事は、出口調査の結果からも明らかだ。出口調査の結果によると、共産党票が高齢者に偏っていたのに対し、「れいわ」票の大半は30~50歳代が中心だった。名を捨て実を取る「れいわ」の作戦は見事に成功した。
 
 
 
2019年参院選比例区党派別得票数・率・前回比増減(数字は概数)
自民 1771万票 35.5% ▲240万票
立憲  791万票 15.8% ▲384万票 当時の民進党との比較
公明  653万票 13.0% ▲103万票
維新  490万票  9.8%  ▲24万票 
共産  448万票  8.9% ▲153万票
国民  348万票  6.9% ▲827万票 当時の民進党との比較
れいわ 228万票  4.5% ------------- 当時は未結成(生活の党との対比では+121万票だが、両者は互いに性格も構成も異なる)
社民  104万票  2.0%  ▲49万票
N国   98万票  1.9% ------------- 当時は未結成

次の衆院選では、れいわは100名規模の候補者を立てるらしい。安倍がこれだけ悪政三昧を繰り返しても、未だに与党の座でいられるのは、それに代わる政権構想を野党が分かりやすい形で有権者に提示出来なかったからだ。それでも、マスコミの流す「与党圧勝」報道とは裏腹に、自民党は今回の選挙でも、一人区で10名も取りこぼした。前回の取りこぼしを合わせると、何と一人区だけで20議席前後も失った計算になる。だから、自民党単独では過半数も維持出来なくなったのだ。改憲発議に必要な3分の2の議席も失い、もはや公明党がいなければ何も出来ないのだ。

恐らく、次の衆院選は、野党共闘勢力と自公・維新連合の対決となるだろう。野党共闘も、今までの様な候補者一本化だけではなく、統一会派を結成して選挙戦に臨む事になるだろう。「れいわ」自身も、もはや「台風の目」に甘んじる脇役なんかではなく、堂々と主役を演じる事になるだろう。
 
確かに、乗り越えなければならない課題は多い。それは統一会派の名簿作りや公約作りだけではない。「れいわ」自身の綱領・規約や地方組織も一から作って行かなければならないのだ。党員も集めなければならないし、機関紙も発行しなければならない。しかし、立憲民主党を始めとした既存の政党も、最初は一からのスタートだった。
 
私は支持政党は変えたが、共産党も立憲民主党も今まで通り支持する。それは、両党は自公や維新とは違い、友党だからだ。それでも、一番支持するのはやはり「れいわ」だ。「れいわ」のような突破力が無ければ、安倍政権を倒して、日本を「まっとうな国」にする事は出来ない。一刻も早く山本太郎を中心とした野党連合政権を樹立し、安倍によって無茶苦茶にされた日本を皆で立て直そう!
 
以下、山本太郎の演説を「れいわ」HPから引用する。
 
今の日本の状況を見てくださいよ。すべての税金の滞納、払えませんという状態。すべての税金の滞納の6割、6割を占めるのが消費税。誰が泣かされてますか?
中小企業、零細企業ですよ。首が絞まってる。払えないんですよ。
これ止めなきゃ、本当に壊されますよってことなんです。
消費税は、増税でもなく、凍結でもなく、廃止しかないって私、思うんですよ。
皆さんいかがですか?(7月10日、島根)
 
1年で2万人以上の人が自殺する。どれだけ追い詰められてんですか?いっときは3万人超えてたから、随分減ったじゃないかって話じゃないですよ。目に見える戦争も、目に見える紛争もないのに、2万人を超える人々が1年で、自分の命を絶たなきゃならないようなところまで、追い詰められてる。
1年間で、自殺未遂だけでみても50万人以上。50万人以上。
数に上らない人も合わせたらどれくらいの人たちが壊されてますか?
これが今、私たちが生きてる国なんですよ。これが現実なんですよ。
これをやめたい。死にたくなるような世の中やめたい。
生きてたくなるような世の中をつくりたいんです。(7月11日、大阪)
 
この国の子どもたち、約7人に1人が貧困。高齢者、5人に1人が貧困。ひとり暮らし、女性、3人に1人が貧困。こんな苦しい状況に追い込まれるのはこの人たちが頑張ってなかったからだって皆さん思いますか?あなたの生活が苦しいこと、あなたのせいにされていませんか?違いますよ。20年以上、デフレが続く国なんて、世界広しといえども日本だけなんですよ。異常です。病気です。衰退国家の入口に立っている。
今、一番必要なことはこの国に一番必要な事は何か?この国に生きる人々、一人ひとりを慮(おもんばか)る気持ちと、これまで20年のデフレを生んだドケチ政治をやめること、皆さんへの投資、この国に足りない愛と金を取り戻すというのがこの選挙のテーマなんですよ。やらせていただきたいんです。
やらせていただきたい。(7月15日、東京・中野)
 
自殺者だけでも年間2万人超えて、自殺未遂だけでも年間50万人超える。15歳から35歳までの間で、死因、第1位、自殺。先進国の中でここまで酷いの日本、韓国。この世が地獄ですよ。そして今年の春、厚生労働省が発表した内容によると、10歳から14歳までの死因、第1位が変わってしまった。何か?自殺。子どもから大人まで、死にたくなる国に生きてんですよ、私たち。そんな社会やめましょうよ。そんな社会やめたい。じゃあ、やめるためにはどうしたらいい?
役に立とうが、役に立たないであろうが、関係ないんですよ。
生産性があろうが、なかろうが関係ないんですよ。
あなたは存在しているだけで価値があるっていう社会を政治で作っていこうじゃないか。(7月16日、北海道)
 
政府が補償する形で、全国一律で最低賃金を上げていくってこと必要なんじゃないかなって思うんです。要は何か?東京で働いていても、大阪で働いていても、岩手で働いていても、沖縄で働いていても、一律の最低賃金。例えば1500円。これが実現するんだったら、わざわざ大都会に出ていく必要がないんですよ。そうですよね。だって給料のうちの4割、5割、6割が住宅費に流れるような都会に住む。その必要がなくなるんですよ。逆に言ったら全国一律最低賃金を1500円にして、それ、政府が補償するという形になればこれ、逆に言ったら岩手、住みやすいぞっていう話になって、他の地域から岩手県にお住まいになられる方もいるだろうしやっぱり地元がいいやってことで若い人たちも岩手県に留まる。そういう形を作っていくのが本当は地方創生なんじゃないかって思うんですけどいかがでしょうか。(7月16日、岩手)
 
マレーシアでは、法人税の次に税収が多かったのが消費税。この消費税をマレーシアではやめたんです。93歳で首相に返り咲いたマハティールさんが、これを実行した。消費税を止めた。代わりに、昔の税制を復活させた。どのような内容か?リッチな人たち、お金を持っている人たちに、負担が多めの税制に変えたってことです。例えば、街の定食屋。定食屋ではサービス料、税金は取られないが高級レストランでは取られる。こういう形にしていったってことなんです。それで今、マレーシアはどうなっているか?経済は順調ですよ。日本とは比べ物にならないくらい。上向いてますよ。
やれるんじゃないかってことです。
マレーシアでできたこと、どうして日本でできないんですか?(7月16日、岩手)
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れいわ新選組が遂に西成にもやって来た!

2019年07月20日 23時32分00秒 | モリカケも忖度もない公平な社会を
 
 
本日7月20日午前11時から大阪・西成の萩之茶屋南公園(通称:三角公園)で、れいわ新選組・やすとみ(安富)歩候補の街頭演説会がある事を、直前になり初めて知った。たまたま整骨院からホテルに帰る途中だったので、大急ぎで会場の三角公園に駆け付けた。公園に着いて間もなく、やすとみ候補も登場し、街頭演説会が始まった。
 
主役の山本太郎を始め、れいわ新選組の他の候補者は全員、東京で最後の街頭演説を行う。地方に来ているのは、このやすとみ候補ただ一人だ。やすとみ候補は、東大教授の顔の他に、女装のパフォーマンスをする事で知られている。パフォーマンスと言っても政治には素人のタレント候補とは違い、LGBT差別とも闘う立派な候補だ。
 
街頭演説は、まずココルームの上田女史とのトークから始まった。ココルームというのは、あいりん地区に隣接する動物園前一番街という商店街にある喫茶店で、日雇い労働者支援のNGO活動拠点の一つだ。その掛け合いトークの中で、れいわ新選組比例区候補で元ホームレスの渡辺照子候補も、西成の釜ヶ崎で数年間いた事を知った。彼女が冬の寒い日に路上で二人の子供を産み、途方に暮れていたのも、釜ヶ崎での出来事だったらしい。
 
それでも、「釜ヶ崎には、日本で失われた貧しい者同士の助け合いの精神が、まだ息づいている」と渡辺候補は仰っていたらしい。確かにここは柄が悪いが、物価は安いし、NGO主催の色んな助け合いのイベントもある。都心部のマンションや公営住宅では孤立するしかない高齢者も、ここではまだ話し相手もいたりして、比較的暮らしやすい。
 
その一方で、釜ヶ崎の高齢化率、単身世帯の割合は群を抜いている。そういう意味では、日本の吹き溜まりでもある。日本の吹き溜まりであるが故に、それに抗するNGOの活動も発展してきた。日本には、そういう先進的な事例もあるのに、行政はそれを四角四面の法律と紙切れで、息を塞ぐような事ばかりして来た。
 
 
 
ここから話はアフガニスタンでのペシャワール会による難民支援活動に話は飛ぶ。先進国はアフガニスタンの復興の為に立派な灌漑施設を作ったが、現地の人はそれを修理する術を知らない。しかし、ペシャワール会が作った井戸は、貧弱ながらも現地の人でも簡単に補修できる。現地の人にとっては、後者の井戸の方がはるかに有難い。
 
次のトーク相手は、ここ西成の三角公園で、毎週火・木曜日に炊き出しをやって来たオバちゃんが登場した。そのオバちゃん曰く、今その炊き出しが存続の危機に立たされているのだそうだ。西成では、大阪都構想と連動した西成特区構想によって、街の再開発が行われようとしている。その再開発は、日雇い労働者などの古くからの住民を追い出し、釜ヶ崎を観光拠点に変えようとするものだ。その流れの中で、あいりんセンターの建て替え問題や、三角公園の炊き出し使用禁止が強行されようとしている。耐震補強の為の建て替えと言いながら、何故、センター上の医療施設は移転もされず、そのまま営業しているのか?…そんな事を話していた。
 
やすとみ候補の街頭演説はいつも馬と一緒だ。ユーゴン君と言うのが、その馬の名前らしい。「子供の命を守るには、まず馬と触れ合え」と言うのが、やすとみ候補の主張だが、何故そうなのかはついに分からず終いだった。馬は繊細な動物なので、皆んなに観られると落ち着いてカイバも食べれないらしい。ようやくカイバを食べ始めた。
 
 
 
夕方17時からは、マイクでの街頭宣伝が終了する20時まで、新世界の通天閣前で、やすとみ候補の最後の街頭演説会にも参加した。やすとみ候補の街頭演説に、何故馬がいつも登場するのか?その謎も、通天閣前で配られた「子どもを守る!」と書かれた赤色のチラシ(右上参照)を見て、何となく理解出来た。曰く、日本の近代史は、富国強兵による侵略と搾取の歴史だった。戦後、日本は民主主義になったが、競争至上主義の拝金資本主義はそのまま残った。現在の家庭内暴力・DVや校内暴力、教育格差、杉田水脈の生産性発言、弱肉強食の格差社会も、根源はこの拝金資本主義にある。暴力から子どもを守り、命の大切さを教える為にも、馬との触れ合いが必要なのだそうだ。
 
通天閣前でのファイナル街宣は、予定より1時間遅れの18時過ぎから始まった。会場の串カツだるま本店前には、既に100人以上もの聴衆が詰めかけており、だるまの2階からも、客が顔を覗かせ、盛んに携帯で写真を撮っていた。聴衆の中には白人のカップルもいた。
 
やすとみさんは、政策はほとんど語らない。政策よりも、むしろ出馬動機や政治の原則をもっぱら語るようにしているのだそうだ。やすとみさんは、今は東京在住だが、生まれたのは大阪市住吉区。高級住宅街の帝塚山の隣に地区があり、同じ中学校区でありながら、まるで別世界のようだったと、自分の中学生時代を語っていた。
 
そのやすとみさんの人生は、前半は京大→住友銀行→東大教授と、順風満帆だった。埼玉県東松山市の市長選挙に立候補した時のエピソードも面白かったが、圧巻だったのはやはり、自身がトランスジェンダーである事を自覚してからの話だった。
 
トランスジェンダーとは、性の境界を乗り越えるという意味がある。男になったり女になったりして、自分の性別が定まらない事を言う。そういう意味では、単に身体的性別と精神的性別が食い違うレズやゲイともまた違う。
 
その性癖を自覚し、無理に男性でいる必要はないと、女装を始めて初めて、世間の刺すような目付きが気になるようになった。LGBTは差別の単なる口実に過ぎない。差別心のある人は、日頃から不満のはけ口となる異端者を虎視眈々と狙っている。不満のはけ口にされるのは外国人や生活保護受給者などの弱者・少数派が多いが、まれに東大卒などのインテリも、貧乏な多数派の中では少数派だと言う事で、虐めの対象にされたりする。
 
そんな中で、50歳も過ぎてから、ようやく自分がトランスジェンダーではないかと疑うようになった。それを、やすとみさんは「男である自分の中に、また別の女の自分が同居していて、葛藤を繰り返す」と表現されていた。その葛藤を乗り越えようと、女装するようになったのだと。そして、女装する事で初めて、自分に対して、世間は好奇の目で観ていた事を初めて感じるようになる。
 
そこから、「男らしさ」や「女らしさ」に拘らない生き方をするようになったのだとか。日本人は性別や肩書きに必要以上に拘り、自分で自分の首を絞めるような事をしている。未だにその矛盾に気がついていない。
 
その様子を、やすとみさんは「立場に囚われる」と表現していた。一時住んだ埼玉県の東松山市には、スーパーカミオカンデを発明した人の生家がある。東松山に生まれたのは、あくまでもスーパーカミオカンデを発明した人なのに、肝心の出身者の名前を脇に置いて、スーパーカミオカンデの宣伝ばかりやって、カミオカンデの銅像まで駅前に作る体たらく。
 
これなぞも、立場や肩書きに囚われているからだ。聴衆に意見を求めると、「主婦やサラリーマンの立場で意見を言う」という人に出会う。しかし、聞きたいのは、あくまで貴方自身の生の意見であって、主婦やサラリーマンにカテゴライズされ、判で押したような言説なんかではない。そんな事をやっていると、最後には自分の意見もなくなってしまう。上司や政治家の言う事を、ただおうむ返しに繰り返しているだけなのに、それがあたかも自分の意見であるかのように錯覚してしまう。
 
今や大学は、学びの場ではなく、学歴差別を助長する場に成り下がってしまった。それを解消するには、もはや個々の政策を掲げているだけではダメだ。政策のベースになる政治原則から見直さなければならない。だから、私は政策よりも政治原則を重視するのだ。
 
今最も求められているのは、政策やイデオロギーよりも以前に、「子どもを守る」という当たり前の政治原則だ。DVや児童虐待、虐めや学歴差別から子どもを守る。将来的には、履歴書に学歴を記入させる事も禁止する。肩書きで人を差別するな。愛情を育む為にも、猫や馬などの動物にもっと触れ合わなければならない。れいわ新選組の幟やチラシに猫の肉球が印刷されているのも、猫に癒され自殺を思い止まった人が大勢いるからだ…と。
 
最後まで型破りな街頭演説だった。途中では馬を散歩させる為に、新世界界隈を馬を引き連れゾロゾロ歩く羽目になった。しかし、こんな楽しい選挙戦は、今まで経験した事が無かった。今度の参院選では、れいわ新選組は間違いなく台風の目になるだろう。代表の山本太郎や他の候補者も不在で、梅田や難波でなく西成の下町で行われた、やすとみ候補だけの演説会でも、これだけ大勢の人が押しかけて来たのだ。聴衆も大半は一般市民で、動員組はほとんどいない。「こんな人たちに負けるわけにはいかない」と、ひたすら国民を分断し差別・排除する安倍自民。「死にたくなるような社会ではなく、生きていて良かったと言える社会を作りたい」と訴えるれいわ新選組。どちらに未来があるか、もはや明らかだ。
 
  
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タピオカと選挙の、一体どちらが国民にとって重要か?

2019年07月20日 07時53分23秒 | モリカケも忖度もない公平な社会を
 
 
最近のgooブログ、ウザい。私のブログはgoo(グー)という所のレンタルブログを使って記事を書いているんだけど、そのgooが最近ウザい。
 
ブログなんてのは、個人の日記を、せっかく書くんだから自分だけでなく、差し障りの無い範囲で他の人にも読んでもらおうとして、ネットに公開しているものだろう。だったら、嘘やデマ、犯罪幇助、差別扇動とかでない限り、何を書いても自由なはず。それでアクセスが伸びなくとも、それは個人の自己責任なんだから仕方がない。
 
そういう了解でやって来たのに、最近のgooブログと来たら、「アレについて書け」とか、「こうしたらもっとアクセスが伸びる」とか、ひっきりなしに通知を送って来る。何を書こうが個人の自由なんだし、それでアクセスが伸びなくても自己責任なんだから、好きにさせてくれりゃあ良いのに。
 
しかも、「アレについて書け」のアレが、「#タピオカ」とか「#今日のごはん」とか「#海外旅行」とか、当たり障りの無い、はっきり言って、どうでも良い事ばっか。今まさに参議院選挙のまっ最中なんだから、書くべきはまず選挙の話題じゃないのか。国も「若者の投票率を上げよう」と言っているくらいなんだから。
 
「タピオカ」と「選挙」の、一体どちらが国民にとって重要な事なのか?誰が考えても分かるだろう。ただのオシャレ投稿だけなら、インスタグラムだけで十分だ。わざわざブログなんて書く意味がない。
 
これは何もgooブログだけに限った事ではない。今度の参議院選挙でも、山本太郎の行く先々で黒山の人盛り。今まで選挙に行ったこともなかった人からのカンパが、たった3ヶ月で3億円以上も集まったと言うのに、新聞もテレビも完全黙殺。「泡まつ政党だから」「正式な政党ではない確認団体だから」と言うのが、その理由らしいが。
 
その「泡まつ」が何故これほどまで人気になっているのか?それを取りあげるのが、報道機関の役割ではないか。どんな世の中の変化も、最初は小さい所から始まる。ところが実際は、今度の選挙で与党は議席を減らすかも知れないのに、相変わらず「与党圧勝」報道一色。
 
しかも、札幌や大津では、街頭演説中の安倍に対して、聴衆が「安倍辞めろ!」と一言ヤジ飛ばしただけで、警察に取り囲まれ、腕ずくで排除された。選挙妨害だと言われて。その一方で、右翼のデモで、「朝鮮人は皆殺せ!」とデモ隊が大音量で叫び、街頭で騒音をまき散らしていても、警察は一向にその蛮行を止めようとはしない。こちらも市民の静穏を破壊する「生活妨害」ではないのか。そんな恣意的な規制が、国家権力の手で行われているのに、何故その問題を取り上げない?
 
あるいは、一昨日起こった京都アニメーションスタジオでの放火殺人事件について、お涙頂戴だけの報道ではなく、何故そんな事件が起こったのか?事件の再発を防ぐにはどうしたら良いか?そちらの方が、「タピオカ」なんかよりも、はるかに重要なテーマではないか。その上で、「#タピオカ」について書きたい人は書けば良い。私は「#選挙」の事を書く。それに対して、いちいち「アレについて書け」とか「これは書くな」とか、言って来るな。
 
文章の書き方、見出しの立て方、起承転結をはっきりさせるとか、そういう技術的なアドバイスで、「こうしたらアクセスが伸びる」と言ってくれるなら有難いが。
そういう肝心な事は何もせず、「何を書くか」という記事の内容についてばかり、あれこれ指図して来る。これではもう、影に隠れてコソコソ言論統制しているのと同じだ。どうりで、選挙やモリカケについても、通り一遍の報道しか出来ない訳だ。そんなに安倍政権に睨まれるのが怖いのか?!
 
以下、ブログ通知欄から抜粋。
 
今週のオススメ記事
タピオカが本当に流行っていますね。オススメ記事をまとめてチェックしよう(2019-07-19 20:12;16)
 
「#今日のごはん」をチェック
今週のお題「#今日のごはん」でランチを決めませんか。ごはん系のハッシュタグはお腹が空きますね(*'ω'*)(2017-07-19 11:46;14)
 
#news:エンタメをチェック
話題のエンタメニュースをブログでチェックしてみよう。gooニュース、dmenuニュースからブログを書くと2000円分のギフト券が当たります!(2019-07-17 20:12;08)
 
注目のハッシュタグは#海外旅行
海の日が過ぎると夏休みの気分ですね。海外旅行レポートが増えてくる時期です。旅行の参考にチェックしよう。(2019-07-17 13:12;06)
 
 
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麻生の暴言放置したまま野党にだけ自制求めるのは筋違い

2019年07月17日 21時21分18秒 | モリカケも忖度もない公平な社会を
 
 
「選挙に怪文書は付き物だ」と言ってしまえばそれまでだが。
 
少し前に、「テラスプレス」なる正体不明のサイトが発行した「フェイク情報が蝕むニッポン トンデモ野党とメディアの非常識」という冊子が話題になった。その冊子は、立憲民主党の枝野代表、国民民主党の玉木代表、共産党の志位委員長など主な野党政治家を、まるで痴呆や陰謀家みたいな似顔絵で描き、一方的にこき下ろしていた。そして、自民党の安倍総裁をイケメン風に描き、安倍政権をべた褒めしていた。
 
テラスプレスの記事は今でもネットで読める。但し、検索サイトには敢えて引っかからないように細工されている。この事から、広く国民に訴えるというよりも、むしろ仲間内で情報共有する為のサイトだという事ができる。冊子に掲載された記事についても、ネットから削除されてしまったようで、今はもう読めなくなっている。テラスプレスの発行元は一切明らかにされていない。多岐のジャンルに渡る記事が、数日毎に頻繁に更新されている事からも、とても個人で発行できる代物ではない。与党の大物政治家が運営に関わっているのではないかと噂されている。
 
そんな出所不明の冊子を、天下の自民党が、こともあろうに党内研修用の資料として、党の国会議員全員に配布していた。その事を国会で追及された安倍首相は、悪びれもせずに、逆に「この冊子の言う通りじゃないか」と持ち上げる有様だった。

自民冊子の元ネタ「テラスプレス」、公示後も更新続く 野党批判のトーンそのまま...(J-CASTニュース)
DAPPIの再来?自民党が正体不明の野党叩きメディア「テラスプレス」を冊子化、参院選対策用に議員らへ配布(BUZZAP!)

 そればかりではない。「野党も同じ様な事をしているじゃないか」という記事が、今度は「KSL-Live!」なるサイトに掲載される始末だ。「共産党に大ブーメラン!麻生大臣を『ブタ』で擬人化するマンガを公開→批判受け削除、自民党の冊子より悪質な内容」というタイトルの記事がそうだ。
 
共産党HPの中にあるとされる漫画は、もうHPから削除されて読めなくなっているようだ。よって、KSL何ちゃらの記事でしか、その漫画の内容を確認できない。このKSL何ちゃらも、どんな団体が運営しているのかよく分からない。運営者としてライターの名前が一人出てくるが、本当に個人サイトなのかは不明だ。しかし、そのKSL何ちゃらの記事を読んでも、一体この漫画のどこが「自民党の冊子より悪質な内容」なのか、サッパリ分からなかった。
 
何故なら、ブタで擬人化されているのは別に麻生太郎などの与党政治家だけではないからだ。共産党の志位委員長も、「イケメンのブタ」として擬人化されていた。方やブスブタ、もう方やイケメンのブタでは、同じブタでも不公平ではないかと言われても、共産党があくまで自党の宣伝用に編み出したキャラクターなので、文句の付けようがない。
 
この事からも、KSL何ちゃらは、本当は政治家をブタになぞらえた事よりも、むしろ麻生太郎を批判した事自体を問題にしたいのだ。本当は「偉大なる麻生閣下を批判するとは何事か!」と言論弾圧したいのを、それをそのまま言ってしまうと、もう麻生べったりなのが誰の目にも明らかになってしまうので、「政治家をブタになぞらえるな」と、品格の問題にすり替えているのだ。そうして、「共産党も同じような事をしているではないか!」「自民党批判の内容が共産党にもブーメランとして跳ね返って来ている!ザマアミロ」と言いたいのだ。
 
でも、よく考えてみれば、これは決して「どっちもどっち」で済まされる問題ではない。何故なら、テラスプレスの例の冊子が、何の根拠もなく、枝野代表などの野党政治家を痴呆や陰謀家呼ばわりしているのに対して、共産党マンガの方は、あくまでも、麻生が実際に喋った言説を批判しているのに過ぎないからだ。麻生は実際に、記者たちに向かって、「はあっ、もっと大きな声で言えや!」と恫喝したのは事実だ。
 
それを批判して一体何が悪いのか?その程度の批判もできないようでは、日本も中国や北朝鮮、中東やアフリカあたりの独裁国家と同じではないか?その点をきちんと踏まえた上で、「それでも政治家をブタになぞらえるとは、少し行き過ぎではないか?」という意見はアリだろう。「政治家はあくまでも公人なのだから、一般人の居酒屋談義みたいなノリで、政治を語ってはいけない」「もう少し大衆受けするやり方を考えろ」という意見は、あり得るだろう。
 
しかし、それも時と場所によりけりだ。夜中に山中で女性が暴漢に襲われたとする。周囲には誰もいない。そこで女性は、やむなく手に持っていた護身用のナイフで、暴漢に抵抗し、誤って暴漢を刺し殺してしまったとする。普通なら正当防衛だ。仮に女性の行為が過剰防衛に問われたとしても、暴漢も女性も「どっちもどっち」なんて絶対あり得ない。暴漢の方がはるかに罪が重いに決まっている。但し、満員電車の中で、男性の腕が偶然、女性の胸に当たっただけで、女性が逆上して、男性に大怪我を与えてしまったり殺してしまったら、どうだろうか?ここまで行くと、さすがに女性の過剰防衛だと言われても仕方ないだろう。
 
そこで、先のブタの話に戻ると、これはどちらのケースに当たるだろうか?私は、多少行き過ぎはあっても、まだ「言論の自由」の範囲内だと思う。麻生の夜郎自大、傍若無人な態度については何も批判せず、それをブタに擬人化した共産党だけ批判するのは、明らかに片手落ちだ。これでは「為にする批判だ」と言われても仕方ないだろう。そんなに恨まれるのが嫌なら、最初から恨まれるような事をしなければ良いのだ。それだけの話だ。
 
その上で、「もっと上品な批判の仕方を考えなければならない」という議論はあると思う。しかし、その是非を判断するのは、あくまでも有権者であって、KSL何ちゃらではない。
 
かつて、北朝鮮による拉致の被害者家族を支援している活動家の中で、当時の北朝鮮の指導者である金正日を、ネットで「豚金」と揶揄した投稿者がいた。さすがにその物言いに対しては、同じ活動家仲間からも、「表現が余りにも下品である」と、議論になった事があった。しかし、そのような投稿が許容される一方で、「麻生太郎をブタ呼ばわりするのは一切まかりならぬ」と言うのでは、「麻生は神聖にして侵すべからず」と言っているのと同じだ。
 
むしろ、この問題で批判されるべきは、共産党の弱腰の方だろう。少し批判されたからと言って、有権者に説明もせずに、漫画を一方的に削除してしまうようでは、年金報告書を黙殺した麻生太郎と同様に、「臭いものに蓋」でしかない。かつて戦争反対、主権在民を唱えて、天皇制政府から弾圧されても節を曲げなかった、かつての共産党は一体どこに消えてしまったのか?もはや安倍に対抗するには、山本太郎を支持する以外には無いのか?
 
「新聞記者」という映画を最近観た。大学の経営者が総理のお友達という理由で、規制されていた獣医学部の新設が認められた。その真相を女性の新聞記者が、政権側の協力者と共に追及していく映画だ。加計学園をモチーフにした映画で、前川喜平などの映像も映画の中で登場する。
 
その映画の中で、内閣調査室の大勢の官僚が、世論操作の為に、一般投稿者を装って、ネットに政府擁護の書き込みをする場面が出てくる。テラスプレスやKSL何ちゃらも、こいつらがでっち上げたフェイク(偽装)サイトである可能性が濃厚だ。日本をこんな陰謀国家にしてはならないと、強く思った。
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期日前投票でダブル太郎に入れて来ました。

2019年07月15日 00時29分24秒 | 一人も自殺者の出ない世の中を
  
 
来週日曜の投票日はあいにく仕事なので、一週間前の今日、さっそく参院選の期日前投票に行って来ました。選挙区は共産党の辰巳コータロー(孝太郎)、比例区は「れいわ新選組」の山本太郎に入れました。2人合わせて「ダブル太郎」ですw。
 
それにしても、今まで比例区はずっと共産党に投票して来た私が、他党、それも結成間もない「れいわ新選組」に入れるようになるとは、最初は想像もつきませんでした。山本太郎なんて脱原発だけが取り柄のパフォーマーとしか思っていなかったし、「れいわ新選組」も、元号の令和に幕末の体制派テロ集団の新撰組を新党名に掲げた事に対して、何やら胡散臭い感じが否めなかったからです。
 
同党が短期間に2億円以上もの個人献金を集めた事についても、不審に思っていました。常識ではあり得ない個人献金額に、野党分断の「トロイの木馬」支援の為に安倍官邸から機密費が流れているのではないかと、猜疑の目を向けていました。
 
しかし、「れいわ」のHPを観て、その考えを改めました。政治家なら誰しも自分の当選を最優先するのに、山本は逆に2名の身体障がい者の方を比例の特定枠に入れて、自分は比例3位候補として黒子に徹する「背水の陣」を敷きました。その事で、「自分は障がい者の事はよく分からない」と正直に言った上で、それでも障がい者を切り捨てずに、特定枠を障がい者候補に譲り、自分は黒子に徹する姿勢に、政治家としての謙虚さと真剣さを感じました。
 
そして、全国遊説で大阪に来て、何と共産党の辰巳コータローと立憲民主党の亀石倫子(のりこ)の両方を応援する演説をしました。自分の選挙だけでも精一杯なのに。それでなくとも、大阪は維新が強く、せっかく選挙区定数が3から4に増えても、維新が2議席をうかがう勢いで、残りも自公でほぼ決まる中で、「4議席もあるのに野党が2議席ぐらい取れずにどうする?」と檄を飛ばす姿勢に、非常に感銘を受けました。
 
参院大阪選挙区の候補者掲示板ポスター。届出順に②太田房江(自民)、③東とおる(維新)、④あだちみきよ(オリーブの木)、⑤かめいし倫子(立憲民主)、⑥にしゃんた(国民民主)、⑦杉ひさたけ(公明)、⑧梅村みずほ(維新)⑩数森けいご(幸福実現党)、⑪たつみコータロー(共産)⑫佐々木一郎(労働者党)。このうち4名だけが当選する。
 
 
山本太郎の掲げる公約も、非常に分かりやすいです。単なる格差是正の一般論だけに留まらずに、「時給1500円以上の最賃実現」「安価な公営住宅の拡充」「消費税は単なる凍結や減税だけでなく廃止を目指す」「奨学金返済チャラ」「自殺者を一人も生まない世の中にする」等、主張が非常にシンプルで分かりやすい。だからこそ、従来の野党支持者だけでなく、無党派層や、今までなら選挙を棄権していたような人からもカンパを募る事が出来たのです。
 
野党共闘の公約は、大同小異を求める余り、どうしても総花的にならざるを得ません。だから本音では消費税は廃止しか無いと思っていても、公約では凍結や減税に止まらざるを得ないのでしょう。しかし、それでは庶民は救われません。幾ら消費税の税率が上がっても社会福祉には回らず、法人税や所得税の減税にすり替えられてしまうだけなのですから。消費税10%と簡単に言うが、1万円買い物する度に千円も取られるのだぞ。大金持ちにとっては千円なぞハシタ金に過ぎないだろうが、貧乏人にとっては死活問題だ。そんな不公平な消費税なぞ廃止する以外にないだろう。
 
しかし山本太郎は、そんな「総花的=優等生的」な戦い方はしません。あくまでも捨て身の覚悟で、とことん戦います。だから、入管法改正案が国会で強行採決された時も、彼だけたった一人、牛歩で抵抗しました。外国人技能実習生が最賃以下の違法な低賃金で酷使されている現状を野放しにしたまま、外国人労働者の受け入れ枠だけ拡大しても、奴隷労働の拡散にしかならない。しかし、野党議員全員が牛歩で抵抗すれば、マスコミも取り上げざるを得なくなる。マスコミの取り上げ方によっては廃案に出来るかも知れないのに、何故、野党はおとなしく採決を受け入れてしまったのか?
 
ずっと負け戦が続くと、人間どうしても守勢に転じてしまいます。仲間を蹴落としても自分だけ生き残ろうとします。ところが山本は、「そんな敗北主義ではいけない。自分も仲間も共に勝てる戦いをしなくてはならない。だから私は辰巳さんと亀石さんの両方を応援するのだ」と喝を入れたのです。
 
それこそが真の野党共闘ではないか。それでこそ真の政治家ではないかと思います。自分の事しか考えられない政治家が多い中で、ここまで相手の立場になって考えられる政治家はそういません。だから、今回は何としても山本太郎を当選させなければならないと思い、敢えて共産党ではなく山本太郎に比例票を入れました。
 
今のままでは「れいわ」は1議席確保するのが精一杯です。これでは山本太郎は落選してしまいます。本当は「れいわ」も含め、野党共闘の候補は全員通って欲しい所ですが、最低でも特定比例枠の障がい者候補と山本太郎には通って欲しいと思います。
 
その上で一つ残念な事があります。東京選挙区に「れいわ」からは沖縄創価学会幹部の方が出ます。野原善正(よしまさ)という方です。「幾ら沖縄県民が辺野古移設(実態は新基地建設)に反対しても、その声が全国に広まらない。それではいけない。東京都民も辺野古の問題を自分の事として捉えて欲しい。とりわけ創価学会の人には、かつて「平和・福祉の党」と言われた公明党が、今や安保法制や年金削減にも賛成し、自民党の悪政に歯止めをかけるどころか、むしろ推進の旗振り役になってしまっている現状についても、これで本当に良いのか考え直して欲しい」という思いで立候補されたと聞いています。
 
その想いは非常に立派だと思います。しかし残念ながら、そこまで考える東京都民はまだまだ少数です。あくまでも当選を狙うなら、寧ろ野原さんよりも、北朝鮮拉致被害者家族会の事務局長だった蓮池透を東京から出馬させた方が良かったのではないでしょうか。失礼ながら、野原さんよりも蓮池氏の方がネームバリューがあるし、辺野古の事には無関心な東京都民も、北朝鮮から飛んでくるロケットには敏感に反応します。だったら、蓮池氏に、安倍政権による北朝鮮・拉致パフォーマンスのデタラメを追及してもらった方が、冷戦思考の洗脳から都民の目を覚まさせ、辺野古の問題も我が事のように考えられるようになると思います。
 
どうせ「背水の陣」を敷くなら、そこまで割り切るべきでは無かったか。そこまでやってこそ初めて、比例票も1議席から3議席に伸び、山本太郎当選の目も出てくると思います。敗北主義や保身に走ってはいけませんが、その一方で、選挙である以上は、やはり勝てなくては意味がありません。華々しく散るだけでは、かつての玉砕と同じです。
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銚子電鉄の光と影

2019年07月10日 13時05分34秒 | 身辺雑記・ちょいまじ鉄ネタ
会社のシフト連休を利用して千葉県の銚子電鉄に乗って来ました。大阪・新今宮の私が住んでいるホテルのすぐ近くに夜行バスの乗り場があります。そこから東京・池袋行きの夜行バスに乗り、池袋からJRと京成電鉄で成田まで出て、成田からJRで銚子まで行きました。平日の休みに行ったので、東京まで片道わずか1800円のバス代で行く事が出来ました。 
但し、夜行バスは深夜しか便がないので、2日間の連休全てを旅行に充てる事は出来ません。夜行バスではほとんど寝れないので、2日目には大阪に帰って来て身体を休めなければなりません。1日目の休み前夜に大阪を立ち、休み初日の夜には東京を立って2日目朝には大阪に帰って来る強行軍の旅行となりました。
 
銚子電鉄では「濡れ煎餅」を一杯買いました。そう、あの有名な「濡れ煎餅」です。国土交通省から老朽化した線路や車両の改修を命じられ、車両の定期点検もしなければならない。しかし、赤字の銚子電鉄には、その定期点検する為の資金もありません。月たった900万円の営業収入だけでは、6千万円もする設備更新費や定期点検の費用を捻出する事はとても出来ない。そこで、銚子特産の醤油に浸して焼いた「濡れ煎餅」を売って費用を捻出しようと、「電車修理代を稼がなくちゃならないんです」とネットに書き込み、寄付をつのる事になりました。
そうしたら、鉄道ファンの間で、その書き込みが話題となり、瞬く間に寄付が集まり、車両点検の費用も捻出できるようになりました。銚子電鉄の「濡れ煎餅」もすっかり有名になり、ひっきり無しに注文が殺到するようになりました。 
倒産一歩手前の銚子電鉄を救った「濡れ煎餅」と、銚子駅に停車中の銚子電鉄の車両。
 
銚子電鉄では、この「濡れ煎餅」の成功を機に、他にも同じようなブランド商品を一杯売り出すようになります。それが「まずい棒」「鯖威張る(サバイバル)弁当」「バナナ車掌のバナナカステラ」などの商品です。
 
でも、私は思うのです。銚子特産の醤油を使った「濡れ煎餅」や、漁獲高全国トップの銚子漁港で水揚げされた鯖を使った弁当ならまだ分かります。しかし、何の変哲もないバナナカステラや、お世辞にもおいしいとは思えないコーンフレークの「まずい棒」まで売り出すのは、さすがに行き過ぎではないかと。 
 実際、「まずい棒」はパサパサして全然おいしくありませんでした。幾ら「経営状態がまずい(思わしくない)」に引っ掛けた自虐ネタのお菓子だったとしても、誰がそんなまずい物を買うでしょうか?副業のお菓子作りにばかり精を出しても、本業の鉄道業が疎かになっては本末転倒です。
 
さらに呆れたのが、駅の標識です。銚子電鉄では、ネーミングライツ(命名権)と称して、企業の宣伝文句を駅の愛称に取り入れています。例えば、笠上黒生(かさがみくろはえ)駅の愛称に化粧品会社のCMを取り入れ、「髪毛黒生(かみのけくろはえ)」ともじり、それを駅名標として掲げています。正式な駅名標よりも愛称の駅名標の方が真新しくて目立っていました。 
しかし、そんな事をしたら、一体どちらが本当の駅名か分からなくなってしまいます。そもそも、笠上町と黒生町の中間にできた駅だからこそ、両方の町名を取って「笠上黒生」の駅名になったのに、「髪毛黒生」の方が通りがよくなってしまうようでは、由緒ある地名が消滅してしまうかも知れません。
 
 
銚子電鉄は、それを全ての駅でやりだしたのです。しかも、化粧品会社だけでなく、薬品会社や不動産会社まで引っ張り出して来て。以下が、その正式の駅名と愛称の一覧です。正式駅名→愛称を停車駅順に紹介していきます。
 
①銚子→絶対にあきらめないちょうし
②仲ノ町→パールショップなかのちょう
③観音→金太郎ホームかんのん
④本銚子(もとちょうし)→上り調子 本調子 京葉東和薬品もとちょうし
⑤笠上黒生(かさがみくろはえ)→髪毛黒生(かみのけくろはえ)かさがみくろはえ
⑥西海鹿島→ウェルネス8020こぬま歯科にしあしかじま
⑦海鹿島(あしかじま)→関東最東端より銚子港直送 千葉石毛魚類あしかじま
⑧君ケ浜→ロズウェルきみがはま
⑨犬吠→OTS(ワンツースマイル)犬吠埼温泉
⑩外川(とかわ)→ありがとうとかわ
 
 
飯沼観音への参拝駅として設置された観音駅も、今や場違いの洋風の派手な建物となり、金太郎ホーム(不動産会社)の広告塔に成り下がっていました。
 
これが「絶対あきらめない銚子」や「髪毛黒生かさがみくろはえ」だけなら、まだ愛嬌もやる気も感じられ好感も持てます。しかし、単なる売らんかなの「何ちゃらホーム」やら「何ちゃら歯科」やら「何ちゃら薬品」まで出てくると、もう商業主義が目について、それでも赤字解消の為に受け入れざるを得ない銚子電鉄の従業員や沿線住民が可哀想で、もう見ていられませんでした。 
だって、そうでしょう。これがまだ「チキンラーメンの街 阪急池田」とかだったら、住民にも馴染みがあるから良いけど。「安倍のお友達 加計学園が経営する千葉科学大学最寄り駅の外川」なんて愛称にされたら、駅の利用者はいたたまれないでしょう。 
それでも文句は言えないのです。何故なら、資金援助と引き換えに駅の命名権を企業に引き渡すのがネーミングライツ商法だからです。JRでも問題になったでしょう。山手線の新駅名を、由緒ある地名にせず、企業宣伝丸出しの高輪ゲートウェイにJR東日本が勝手に新駅名にしたと、大問題に。
 
それで本業の鉄道が黒字基調になればまだしも、本業は相変わらず赤字基調から抜け出せず、派手に改装されたのは駅舎だけで、車両もJRのお古でボロボロ、検修庫はまるで廃工場、貧弱な一本架線に、ひび割れた木製架線柱、草茫々の線路に、笠の部分が腐食した信号機の補修・交換も遅々として進まず。もう痛々しくて見ていられない。 
確かに、今までの銚子電鉄従業員の頑張りは素晴らしいと思うし、それで経営を一定立て直す事に成功した「濡れ煎餅」の威力も凄いと思います。でも、それらは所詮、副業にしか過ぎません。幾ら副業で頑張って利益を上げても、肝心の本業がサッパリでは、やはり限界があります。
では、本業を立て直すにはどうすれば良いか。これはもう、一企業や地方自治体の努力だけでは限界があります。銚子電鉄が赤字なのは、過疎化や少子化などの構造的な問題が背景にあるからです。
 
では、そういう問題があるから、もう鉄道需要は減っているから、鉄道は廃止にすれば良いのか。鉄道しか利用できない通学生やお年寄りは切り捨てるのか。
そうじゃないでしょう。それを何とかするのが政治の役割でしょう。政治が役割を発揮して、地域住民の交通権(移動や居住の自由)を保障する観点から、地元の鉄道を下支えしてこそ、初めて、これまでやって来た「濡れ煎餅」販売などの企業努力も身を結ぶのではないでしょうか。こんな商業主義に毒された命名権商法で、長年馴染んできた駅名をオモチャにされなくても、経営再建が可能になるのではないでしょうか。
 
私はこれまで銚子電鉄を応援して、今回も「濡れ煎餅」を一杯買いましたが、今の銚子電鉄の現状を見ていると、もういたたまれなくなります。赤字解消の為とは言え、何故、駅名への愛着まで捨てて、駅を企業の金儲けの道具にされなければならないのか?赤字解消の為なら従業員に過重労働や屈辱を強いても良いのか?それで本当に地域が幸福になるのか?この問題は、決して単なる美談だけに終わらせてはならないと思います。
 
  
銚子駅名に立つ千葉科学大学の宣伝用アーチ。最寄駅は銚子電鉄の外川(とかわ)ですが、誰も銚子電鉄で通学しようとは思わないでしょう。その陰で、ひび割れた木製架線柱や笠の腐食した信号機は補修されず、仲ノ町の検修庫も古びたままの姿で、ヤマサ醤油の工場を背に広がっていました。
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令和革命の帰趨を決するのは一体誰か?

2019年07月06日 18時53分43秒 | 一人も自殺者の出ない世の中を

 

「今度の参院選でも与党圧勝だ」と野党支持者は意気消沈しているが、バカ言っちゃあいけない。自民56、公明14で合計70議席の現有議席を1議席でも割り込めば与党の負けだ。逆に1議席でも増やせば与党の勝ちだ。

競馬の世界でもそうだろう。たとえ1円でも増やせれば儲けた事になる。逆に外れたり当たってもトリガミに終われば損失となる。単純な話だ。

今のままでは、自民は議席を減らす事はあっても増やす事はまず無い。「自民と公明の与党合計で53議席取れれば良い」と安倍は言う。参議院は衆議院とは違い半数ずつ改選するので、非改選議席と合わせればそれでも過半数は確保できるからだ。

しかし、それでは今回も前回と同じ14議席取るであろう公明の分を差し引けば、たった39議席しか取れなくても勝った事になってしまう。56から17も減らして39議席しか取れなくても勝利宣言とは、一体どういう了見か?

安倍は、実際には敗北が確定しているのに、非改選議席の貯金があるお陰で、今回はまだボロ負けしても過半数を確保できるから、低めの目標設定で予防線を張っているに過ぎないのだ。

その為に、自民党はマスコミに圧力をかけて、与党圧勝予測を必死に垂れ流しているのだ。そうして有権者が諦めて投票しない様に仕向けているのだ。棄権票が増えれば増えるほど、組織票だけで当選できる与党候補が有利になるから。

しかも、その結果、せっかく確保していた改憲発議に必要な全体の2/3の議席を、与党はむざむざと放棄する羽目になってしまうのだ。今度の選挙で与党が今まで通り全体の2/3の議席数を確保するには、何と86議席も取らなければならない事になる。自民党選対委員長の甘利でさえ、精々頑張っても61議席が限界だと言っているのに。

これでは太平洋戦争の頃の日本とちっとも変わらない。当時の日本も、実際は負け戦だったのに、大本営発表で撤退を転進、壊滅を玉砕と言い換え、政府は国民を騙し続けた。その結果、死なずに済んだ命を無謀な作戦で大量に死なせてしまった。

今度の選挙は自民の負け戦が確定で、改憲も更に遠のく。既に一人区では全選挙区で野党統一候補の擁立が成し遂げられたと言うのに、野党支持者は何を意気消沈しているのか?油断してはいけないが怯んでも相手の思う壺だ。意気消沈している暇がある位なら一枚でも多くビラを撒け。一人でも多く支持を広げろ。

今まで私は共産党を支持してきた。今度も大阪選挙区では共産党の辰巳コータローに一票を入れるつもりだ。残念ながら、今回は維新が2議席確保する勢いで、立憲民主党や国民民主党も候補を擁立してしまった為に、野党共倒れの公算が大きい。大阪以外の人間には、「和製ナチス」とも言える維新の底力は、なかなか理解できないのだろう。

問題は比例区だ。ここも今までは共産党に投票して来たが、今回は「れいわ」に投票しようかどうか迷っている。「れいわ」は自由党の元共同代表だった山本太郎が立ち上げた新政党「れいわ新選組」の略称だ。

それでなくても、安倍政権と自公与党、隠れ与党の維新を打倒するには、立憲民主党や共産党を始めとした野党が共闘して足並みを揃えなければならないのに、何故、山本太郎は、自由党共同代表としての責任も放棄して、こんな海のものとも山のものとも分からない泡沫政党を立ち上げたのか?

しかも、「れいわ」なぞという、時代遅れの元号や非民主的な天皇制を連想させるような名前を新党名にするとは。おまけに、山本は「安倍から入閣を勧められたら政権入りする」とまで言ったのだ。「政策では妥協しない。馴れ合わずに野合も暴露する」とは言ったが。

しかし、自民党、安倍政権がそんな条件なぞ飲む訳がないだろう。安倍が今までどんなひどい事をやって来たか。安保法制、秘密保護法、モリカケ、高プロ、公文書やデータの改ざん、年金詐欺…挙げればキリがない。国会議員の山本がそれを知らない訳がない。それでも敢えて政権入りの可能性に言及する意味が分からない。単なる冗談では済まされない。

「れいわ」が集めた2億円以上にもなる個人献金の額についても、私は疑問に思っていた。4月に立ち上げたばかりの新政党に、たった2ヶ月半でそんなに寄付が集まる訳がない。ひょっとしたら、裏で官邸から官房機密費が、選挙資金として流れているのではないか。野党分断の「トロイの木馬」を支援する為に…そこまで考えていた。

でも、ネットで情報収集を進めていくうちに、必ずしもそうとは言えないようだと、今は思い始めている。今まで山本太郎を毛嫌いしていた非正規雇用の人が、ネットで山本の演説を聞いて、「一人も自殺者の出ない世の中を作ろう」と言う呼びかけに感動して、わずか5万円の貯金から1万円カンパに差し出すといった事が、そこかしこで起こっている。それが多額の個人献金に結びついたのだそうだ。

そこで「れいわ」のHPを初めて観た。そうしたら、正に私が一番言いたかった事が公約にはっきりと明記されていた。特に公営住宅の拡充と時給1500円の最賃実現については、私が常日頃思っていた事だけに、「よくぞ言ってくれた!」という思いで一杯だ。

候補者擁立の仕方も独特だ。山本太郎は今のままでも東京選挙区から出馬すれば確実に当選できるのに、敢えてそれをせずに、自分は比例第3位の候補に甘んじて、2名の障害者の方を特定枠として優先的に当選させるやり方を取った。自分が当選するには、その2名を当選させた上で、自分の得票も加算しなければならない。参院比例区の当選には一人百万票は必要だ。山本太郎が当選するには3百万票は集めなければならない。これは誕生間もない新政党にとっては、とてつもなく高いハードルだ。

何故そこまでしてまで背水の陣を敷かなければならないのか?山本太郎に言わせれば、東京選挙区から当選するだけでは、政界に地殻変動を起こす事は出来ない。本気で安倍政権を倒そうと思うなら、野党内部で票の奪い合いをしていても何もならない。今まで選挙に行かなかった無党派層の票を掘り起こし、自民党に投票して来た人の票をもぎ取らなければならない。

自民党を支持しているのは金持ちばかりではない。自民党や安倍政権から搾取されている貧乏人も、野党に政権を任せて失敗する位なら、たとえ搾取されても食えなくなるよりはマシだろうと、自民党に投票しているのだ。

そんな人に、幾ら格差是正の一般的な公約を掲げても、所詮は「与党も野党も、どっちもどっち」としか受け取られない。それでは与党の思う壺だ。それを打破する為に、敢えて茨の道を選んだのだと、山本太郎は言っていた。

だから候補者も多士済々だ。自分に代わって東京選挙区から出る人には、沖縄出身の創価学会幹部を選んだ。東京の人にも、沖縄の基地負担の意味を知って欲しいから。そして、公明党の山口代表が出馬する選挙区で、いつまで自民党に膝を屈して節を曲げ続けるのか問い詰め、創価学会員の決起を促す為に。

後の9名は、先に述べた特定枠の2名も含めて、全員比例区から出馬する。こうすれば、一人区で野党票を食い合う怖れもない。候補者も多士済々だ。女装の経済学者がLGBTへの差別解消を訴えれば、北朝鮮拉致家族会の元事務局長で元東電社員の蓮池透が、安倍政権の拉致パフォーマンスと原発政策のデタラメを突く。明らかに無党派層や自民支持の保守層をターゲットにしている事が分かる。

実際、元ホームレスの女性候補が、冬の日に赤ん坊を産んでしまい、路上で途方にくれた演説をネットで聞いたときには、私も流石にウルっと来た。

立憲民主党や共産党の議員が山本太郎と同じ事を主張しても、説得力に限界があるのは、所詮彼らは国会議員であって、非正規雇用やLGBT、障害者、ホームレス等の当事者ではないからだ。しかし、山本太郎は違った。当事者を前面に出して、自分はあくまで黒子に徹している。これは並大抵の覚悟で出来る事ではない。

これは山本太郎だけのアイデアではないだろう。ひょっとしたら小沢一郎も裏で一枚かんでいるのではないか。現に、先の衆院大阪12区の補欠選挙でも、共産党現職議員の宮本たけしを、負け覚悟で無所属で出馬させたのも、小沢の作戦だった事が既に明らかになっている。小沢が嫌がる志位委員長を説き伏せ、負け覚悟で地殻変動を起こそうとしたのだ。

その結果、宮本は準備不足もあり、共産党の基礎票をも割り込む惨敗を喫する事になったが、この補選を機に野党共闘はますます加速する事になる。正に「肉を切らせ骨を断つ」小沢らしいやり方だ。

「れいわ」は比例区に9名の候補を擁立しているが、彼らはあくまで「客寄せパンダ」に過ぎない。こんな事を言うと「当事者に何て事を言うのか」と、お叱りを受けるかも知れないが、選挙戦を冷徹に分析すれば、今の「れいわ」の現状では、そうせざるを得ない。あくまで主戦場は東京選挙区だ。だから街頭宣伝も東京の秋葉原で集中してやるのだろう。

山本太郎が、立憲でも民主でもなく元号の令和を新政党の名称とし、それを漢字ではなく平仮名で表記したのも、保守層や中間層にアピールする為では?新元号の令和をアピールする事で保守層にも新時代の到来を予感させ、漢字ではなく平仮名にして新元号と距離を置く事で、元号の古臭さに抵抗を感じる私みたいな人にも親近感を持ってもらおうとしているのではないだろうか?

そして、当事者を前面に出し自分は黒子に徹しているのも、今度の選挙の主役は自民党や立憲民主党や共産党、「れいわ」ですらなく、あなたがた当事者なのですよ。あなたがた自身が変わらなければ何もならないのですよ。「れいわ」の当事者出身の比例候補も、あくまでもその変化を促す触媒にしか過ぎないのですよ…。

そう言わんとしているのではないだろうか?そこまで来れば、もうそれは一種の革命と見なしても良いだろう。「アラブの春」ならぬ「令和の夏」、「ジャスミン革命」ならぬ「令和革命」の幕が、今まさに切って落とされようとしているのだ。

香港で起こった事がこの日本でも起ころうとしているのだ。逃亡犯条例に対する香港市民の闘いと連帯して、「日本の習近平」=安倍晋三の企む改憲・モリカケ・年金詐欺に対する国民の闘いが、いよいよ本番を迎えようとしているのだ。そして、今まで天皇崇拝の古臭いイメージでしか捉えられなかった元号に、市民革命の新たな生命が宿ろうとしている。その歴史的瞬間に今皆んなは立ち会っているのだ。

この選挙期間中は、私も「れいわ」のブログ取材に専念しようと思う。ひょっとしたら東京まで取材に行くかも知れない。そうして、山本太郎の覚悟がいかほどのものか見極めた上で、比例区の投票先を決めようと思う。

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たった一言のつぶやきで世界が変わる事もある

2019年07月05日 20時50分53秒 | 北朝鮮・中国人権問題
 
昨日、出勤途上に旧あいりんセンター前で全港湾労組の人がビラをまいていた。ビラは両面刷りで、表面は参院選への投票を呼び掛ける在り来たりの内容だった。裏面も投票呼びかけの内容そのものは同じだったが、「今この瞬間も世界は日々激動している」として、先の米朝首脳会談をその例に上げていた。
 
米朝首脳会談の取り上げ方も、表面の在り来たりの内容とは全然違っていた。表面が活字で投票を呼びかけるだけの一般的な内容だったのに対し、裏面は手書きだった。多分、即興で書いたのだろう。はっきり言って文章もつたない。しかし、その事でかえってビラを書いた人の生の息づかいが感じられた。ここに全文を紹介するので、まずは読んでみて欲しい。
 
サミットも終り、米中貿易戦争が少し水を入れて休戦になり、最悪をさけられたと一息ついていた所へ、「瓢箪「ひょうたん)から駒(こま)が出る」のように、朝米トップ交渉が実現してしまった。
トランプがツイッターで書きこんで、板門店で会えればいいなといったら、現実に一日後には第3回首脳会談になった。休戦状態にある朝鮮戦争が、実質的に終り、平和宣言をしたような内容と、現実が実現してしまった。
来年11/3(火)に迫った大統領選挙にむけたトランプ大統領の宣伝やパフォーマンスだとか、分析や批評はうるさいが、大陸と朝鮮半島に政治的地殻変動がおこっているのは事実である。
日本では、7/4・今日から参議院選挙が始り7/21(日)投開票である。たいへんな課題いっぱいの日本の社会、そして改革しなければならない日本政治です。チェンジと変革が必要な現実があります。期日前投票も利用して、かならず投票にはお互い行きましょう。
 
私は、あいりん地区でまかれるビラと言えば、とかく「ヤクザ手配師による暴力、賃金ピンハネと闘え!」といった内容ばかりだと思っていた。その先入観がこのビラで見事に打ち砕かれた。あいりん地区外の人でも、米朝首脳会談のニュースに関心を寄せる人は必ずしも多くない。政府が鳴り物入りでG20大阪サミットの成果を強調し、マスコミもそれに迎合するだけだった。その中で、あいりん地区の労働者向けのビラで、自らも労働者と同じ目線でビラを書いているであろう執筆者が、賃上げとは無関係の朝鮮半島のニュースを、我が事のように喜び、それを自分の言葉で表現したのだ。
 
G20直後にトランプのツイート(ツイッターのつぶやき)を機に実現した板門店(パンムンジョム)での3回目の米朝首脳会談。これをパフォーマンスと切り捨てるのは簡単だ。確かにトランプはその場の思いつきで動く人物ではある。移民排斥など人権に反する事も平気で行う。金正恩(キムジョンウン)も反人権の独裁者という点ではトランプ以上だ。そんな2人の首脳会談なのだから、とても額面通りには受け取れない…そう思う人も少なくないだろう。
 
しかし、いかに反人権的な指導者によるパフォーマンスであっても、それで米朝間の膠着状態を打開できたのも事実だ。翻って安倍はどうか?拉致問題で名前を売って総理にまで登りつめたにも関わらず、拉致問題は一向に進展せず。北朝鮮だけでなく韓国、中国からも相手にされず、米国からも顎でこき使われるばかり。ロシアとの北方領土返還交渉に至っては、従来の4島返還要求を引っ込め、「歯舞・色丹の2島だけで良い」と言いだす始末で、それすらプーチンに軽くあしらわれる有様だった。
 
今回の大阪サミットでも、議長国としての成果は何もなかった。社交辞令だけ、形だけの首脳宣言をまとめただけだった。首脳が一堂に会しての記念撮影の場でも、安倍に話しかけて来たのはオランダの首相ただ一人だった。習近平やプーチンはおろかトランプにまで無視されたのだ。
 
それに対し、文在寅(ムンジェイン)・韓国大統領は、記念撮影の場でトランプから「私のツイート観ましたか?板門店で金正恩委員長に会いたいとつぶやきました。是非、文在寅大統領にも仲介の労を取っていただきたい」と誘われ、今回の米朝首脳会談が「瓢箪から駒」みたいに実現したのだ。日本では文在寅は無能呼ばわりされているが、無能なのはむしろ安倍の方ではないか。
 
トランプは一言のツイートだけで金正恩を振り向かせる事に成功した。金正恩もトランプのツイートを真正面から受け止める度量があった。その陰には文在寅のお膳立てがあった。米韓両国も過去には朝鮮戦争で北朝鮮と戦火を交えた。戦死者の数も日本人拉致被害者の比ではない。その過去をも一言のツイートだけで乗り越えたのだ。それだけでも大したものだ。
 
「たった一言のツイートで歴史が変わる事もある」という事が、今回の件ではからずも証明された。その事実が人々に感動を与え、前述のあいりん地区のビラにも表れたのだ。トランプや金正恩と言えども、もう後戻りは出来ない。全世界がその一挙手一投足に注目しているのだから。首脳会談の成果は、もはや当事者だけのものではない。たとえ、今回の首脳会談がパフォーマンスに終わったとしても、南北朝鮮や世界の人々、あいりん地区の労働者の中に宿った「希望の火」は、そう簡単に消せはしない。
 
日本も早く、そのような「世界に感動を与える事の出来る指導者」を持てるようになりたいと思う。もはや安倍では全くお話にならない。そういう指導者を生み出すことのできる力量を、主権者として身に付けなければならない事を、今回の件で痛感した。今度の参議院選挙こそが、正にその正念場だ。
 
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