アフガン・イラク・北朝鮮と日本

黙って野垂れ死ぬな やられたらやり返せ 万国のプレカリアート団結せよ!

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半地下式の防空壕に戦争の狂気を見る

2023年08月10日 03時43分31秒 | 戦争・改憲よりも平和・人権
 
漫画「はだしのゲン」を読んだのを機に、地元の戦争遺跡を見て来ました。大阪市住之江区南加賀屋4丁目の防空壕跡です。地元に残る戦争遺跡として、区の広報誌に載った事もあります。
 
半地下式の防空壕で、屋根には換気口、壁にも灯取りの小窓があります。終戦前日に完成したので、実際に使われる事はなかったようです。
 
もし使われたとしても、全然役に立たなかったのではないでしょうか。周囲は密集した住宅地。空襲下でこんな所に逃げ込んでも、蒸し焼きにされるだけです。
 
これが密集した住宅地ではなく、畑の中にあったとしても同じです。幾ら半地下でも上から屋根が丸見えですから、空襲の攻撃目標にされるに決まっています。資金難で半地下式の中途半端な防空壕にせざるを得なかったのでしょう。
 
しかも半地下なので、おそらく中は湿気でカビだらけでしょう。おまけにすぐ横を大和川が流れています。台風や津波に遭えば、たちどころに大洪水で溺れ死んでしまいます。
 
戦時下では天気予報も報道されなくなります。スパイに情報が漏れたり、国民が戦意喪失するのを防ぐ為に。そのせいで、戦時下では戦争以外に、台風や地震・津波でも多くの人が亡くなっています。愛知県では1944年に東南海地震、1945年に三河地震が相次いで起こり、軍需工場が倒壊して多くの人が亡くなっています。
 
この軍需工場は繊維工場を転用したもので、作業場の空間を確保する為に柱を撤去してしまった事で耐震性が失われ、より多くの被害を出しました。しかし、国は報道はおろか被害調査もさせずに情報を隠蔽してしまいます。そんな事をしても、地震計は世界各地にあるのですから、事実の隠蔽なぞ不可能なのに。実際に、この地震も他国では大きく報道され、米軍機から「地震の次は何をお見舞いしましょうか?」というビラが被災地に撒かれました。
 
半地下式の防空壕を作った事で気休めにしかならず、地震の報道管制なぞやっても無駄な事ぐらい、少し考えれば分かるはず。そんな当たり前の感覚も通用しないほど、当時の国民は軍部に洗脳されていたのでしょうか?もはや反対しても無駄だと諦めてしまっていたのでしょうか?
 
おそらく後者でしょう。二度とそんな世の中にしてはならないと、この防空壕跡を見て、改めて認識しました。
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「はだしのゲン」を学校から排除するな!

2023年08月07日 21時33分00秒 | 戦争・改憲よりも平和・人権
 
 
昨日、難波の本屋で漫画「はだしのゲン」第1巻を買い、昨日のうちに一気に読み終えた。
 
昨今「はだしのゲン」を学校や図書館から排除する動きが強まっている。やれ「浪曲の場面が現代にそぐわない」だの、「鯉泥棒の場面が犯罪を助長する」だのと、下らない理由を付けて。
 
排除側の言い分はこうだ。「広島では10年前から平和学習の一環として、この漫画を読むよう推奨して来た。原爆で家族が死別し、ちりぢりになりながらも、残った者同士で助け合って生きていく、その家族愛の大切さを教えるのが、この漫画の狙いだ」と。
 
ところが、「浪曲」や「鯉泥棒」を「親孝行」の題材として取り上げてしまったものだから、「場違い」のそしりを受け、漫画の存在まで否定されるようになってしまったのだ。
 
そこで、「百聞は一見にしかず」と、今、話題のこの漫画を買って読む事にした。実際に読んで良く分かった。「先の排除側の言い分が如何にトンデモか」と言う事が。
 
何故、ゲンと弟の進次が、乞食のふりして街頭で浪曲を歌い、見物人からテラ銭をせしめようとしたのか?何故、金持ちの池の鯉を盗んで、母に食べさせようとしたのか?
 
ゲンの家庭は、父親が戦争に反対している為に、周囲から「非国民」呼ばわりされ、村八分同然の扱いを受けていた。その上、食糧難で配給も滞り、家族全員が餓死寸前にまで追い詰められていた。
 
だから、それを打開する為に、子ども心にあれこれ考え、街頭で一芝居打ったり、他人の庭の池の鯉を盗もうとしたのだ。
 
一番悪いのは戦争だ。戦争さえ無ければ、「非国民」呼ばわりされる事もなかった。村八分にも遭わなかった。乞食のふりして浪曲謡う必要もなかった。他人の家の鯉を盗む必要もなかった。
 
この漫画は単なる「家族愛」の物語ではない。「戦争反対」こそが、作者がこの漫画で一番訴えたい事だ。そこまで理解出来て初めて、その運命に抗う為に、家族の絆が強まった事も理解出来るのだ。
 
それを何故、学校で教えないのか?「戦争反対」はイデオロギーでも何でもない。「人を殺してはいけない」のと同じ、人類普遍の真理であり道徳だ。
 
だからと言って、ただ「平和」でさえあれば良い訳ではない。圧政や侵略とは戦わなければならない。
 
それも、この漫画を読めば分かる。戦争反対の親父に反発した兄の浩二は予科練に志願する。そして特攻隊の基地で、死ぬ事を強要された隊員の怒りや、理不尽な新兵虐めに遭遇する。
 
何でもかんでも上の言いなりになる事が「平和」ではない。「死ぬのは嫌だ。誰でも自由に生きられ、飯の心配なぞしなくても良い世の中にしてくれ」と言う先輩特攻隊員の心の叫びを聞く中で、浩二も親父の言い分の正しさを理解するようになる。
 
その父親も原爆の業火の中で、崩れた家の下敷きになり、姉や弟と一緒に焼け死んでしまう。その中で、ゲンと母親の君江だけが奇跡的に助かる。建物の陰にいたお陰で火傷を負わずに済んだ。しかし、子どもと女性2人の力だけでは、家の下敷きになった家族を救い出す事は出来ない。生きながら焼け死んでいく家族を、結局は見殺しにするしかなかった。
 
もはや核戦争には勝者も敗者もない。一旦、核のボタンが押されたら、もう全員滅亡するしかない。そうさせない為にも、核廃絶が求められるのだ。
 
繰り返す。漫画「はだしのゲン」の作者が一番訴えたかった事は「戦争反対」「核廃絶」だ。「家族愛」や「家族の絆」も、その中でこそ初めて育まれるのだ。それが分かっていたら、「浪曲」がどうの「鯉泥棒」がどうのと、下らない議論に振り回される事もなかったのだ。
 
なのに、広島市の教育委員会は、自民党や保守勢力に遠慮して、「戦争反対」や「核廃絶」の代わりに、当たり障りのない「親孝行」を漫画「はだしのゲン」の主題にしてしまった。この最初のボタンのかけ違いが、「浪曲」や「鯉泥棒」の誤解を生み、漫画そのものの否定・排除にまで行き着いてしまったのだ。
 
広島市長が8月6日の平和記念式典で、幾ら核抑止論を批判しても、漫画「はだしのゲン」を子どもに読ませないようにしているようでは、軍拡を進める岸田政権と五十歩百歩だと言わざるを得ない。
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れいわ新選組やはた愛・水道橋博士候補の街宣レポート

2022年07月03日 09時02分47秒 | 戦争・改憲よりも平和・人権
 
前回の共産党たつみコータロー(選挙区候補)の演説に続き、6月30日18時から大阪の難波高島屋前で行われた、れいわ新選組のやはた(八幡)愛(選挙区候補)、水道橋博士(比例区候補、本名は小野正芳)の演説も聞いて来ました。
 
同じ「左派・リベラル野党」の演説でも、その前に聞いた共産党の演説とはまた雰囲気が全然違います。候補者だけでなく聴衆も非常にアクの強い方が多いです。聴衆の質問に候補者がまだ答えている途中なのに、また別の聴衆から横槍が入ったり、聴衆同士で内輪揉めが発生したり、ハラハラドキドキの演説会でした。
 
2人の候補者はどちらも元芸能人で、トークも上手いので、もう演説会というよりも掛け合い漫才みたいな形で話が進みました。会場ではビラも一杯もらいました。全体的に、前回の共産党と比べて、ビラの内容がごちゃごちゃしていて、まとまりがないです。演説の内容も、看板政策の「消費税廃止」以外は二人の掛け合い漫才に終始して、後で思い出すのに苦労しました。前回の共産党はたつみ候補だけだったのに比べ、今回はやはた愛と水道橋博士の二人も紹介しなければならないので、主催者の方でも、まとめにくかったのだろうとは思いますが。
 
演説と集会の詳しい中身については、次の動画を参照して下さい。全部で2時間に渡るノーカット動画なので、全部見るには結構時間がかかります。しかし、その分ノーカットなので、全部見る事が出来ます。https://youtu.be/i1-0IABTo7U
 
まずビラの内容を紹介したいと思います。左上から右下へ順に、政党ビラの表紙、水道橋博士のビラ(私は、元漫才コンビ・浅草キッドの突っ込み役で、25年前から毎日ブログを書いていて、ツイッターで維新を批判したら、大阪市長の松井一郎から、名誉棄損だと訴えられて、口封じの為に、巨額のスラップ=嫌がらせ目的の賠償訴訟を仕掛けられたと主張)、参院選の緊急政策、看板政策の消費税廃止についての解説。
 
れいわ新選組の参院選緊急政策は次の14か条です。
① 消費税廃止 インボイス廃止
② ガソリン税ゼロ
③ 季節ごとの10万円給付
④ 社会保険料の引き下げによる負担軽減
⑤ 大学院まで教育無償・奨学金チャラ
⑥ 児童手当を毎月3万円に
⑦ 住まいは権利・家賃補助
⑧ 介護・保育の月給10万円アップ
⑨ 一次産業従事者への直接支援・食の安全
⑩ コンクリートも人も(災害に強いインフラの充実)
⑪ 脱原発!グリーン・ニューデール政策
⑫ 全国一律!最低賃金1500円「政府が補償」
⑬ コロナを含む感染症対策の徹底
⑭ 専守防衛、徹底した平和外交
 
掲げている公約の内容が、非常に個別で具体的です。これが共産党のビラでは、「物価高騰からくらしを守る」「政治の私物化を止める」「お金の心配なく学べる社会」「財源はあります」の4項目にスッキリまとめられています。その4項目の中に、消費税減税やら、最低賃金1500円実現やら、学費即半額・入学金廃止・給付型奨学金拡大などの具体的な公約が掲げられているのです。
 
共産党のビラは、よく言えば内容がスッキリまとまっているが、大項目が抽象的なのでインパクトには若干欠けます。それに対し、れいわ新選組のビラは、個別の内容がズラズラと14個も並んでいるので、まとまりには欠けますが、1個1個の公約は非常に具体的です。特に家賃補助の公約なぞ、私もずっと感じていた事なので、100パーセント賛同できます。
 
それに、演説の後の質疑応答も非常に充実していました。共産党の演説では、候補者が一方的にしゃべった後は、聴衆の所に行って、一人一人に挨拶を交わして、もうそれで終わりです。しかし、ここでは2時間の持ち時間のうち、1時間半以上も質問コーナーに充てています。演説を聞きに来た人たちも、障がい者の方がケアマネさんに付き添われて車椅子で聞きに来たり、介護関係者や難病認定患者の方からコアな質問が続出したりして、非常に勉強になりました。
 
質問の内容も、「障がい者雇用とは名ばかりで(特にB型就労)、たった1万円の給料で安くこき使おうとしているのが見え見えだ」とか、「難病認定がなかなか降りない。線引きで給付範囲を狭めようとしているのが見え見えだ」「難民認定もほとんどされない。入管施設では外国人収容者に対する虐待が日常化している。そのくせ、ウクライナの難民認定の時だけ、いいかっこしようとしている政府は姑息だ」といった意見が次々と出ます。それに対して候補者も、「その件についてはまだ不勉強でよく知らない」あるいは「党の見解はまだ定まっていない」が、「私はこう思う、こうする」と、精一杯答えようとしているのが感じられました。
 
「消費税廃止の財源は国債発行でまかなう」という党の公約に対しても、さっそく質問が出ました。それは私も疑問に思っていた事なので、候補者がどう答えるか、聴き耳を澄まして待っていたら、「コロナ禍の中で、他の先進国は国債発行してまで国民の生活を支えたが、インフレは起きなかった。他の先進国に出来て、日本に出来ない訳はない。詳しい内容はQRコードで政策集を見てほしい」と答えていました。しかし、QRコードで検索しても、私はいまだに、その政策集のページにたどり着けずにいます。(´;ω;`)
 
 
そうこうするうちに、夜も更けて20時の終了間際に、(先の動画で1時間59分ぐらい経過したあたりで)ようやく私の番が来て、「今回は野党共闘が何故出来ないのか?」質問しました。しかし、その答えは「野党は本気で選挙に勝つ気がないからだ。本当に勝つ気があるなら、やはた愛で一本化出来たはずだ!」というもので、「私が、私が」という我が余りにも前面に出ていて、少しドン引きしました。
 
別に先輩議員だから偉いと言う気はありません。しかし、他の野党候補者の中には、共産党のたつみ議員のように、コンビニ本部の搾取に苦しむ店主の立場に立って、いびつなコンビニ会計の仕組みを告発した人もいます。そんな人が何故、どこの馬の骨かも分からない新人のやはた愛から、「私に候補者一本化しろ」と命令されなければならないのか?
 
本当に、れいわ新選組が今度の選挙で勝つ気があるなら、なおさら、他の立憲野党とも事前に話し合い、公約や候補者のすり合わせを行うはずです。それが何ですか、いきなり「私が出るからアンタは降りろ」とは。そんな非民主的な事をするようでは、れいわ新選組の体質も、自民党や維新と何ら変わらないと思います。
 
ただ、「皆んな生活、苦しくない?それなのに、皆んな貧乏なはずなのに、財政赤字の話になると、すぐにまわりの空気を読んで、変に経営者目線になって、妙に大人しくなってしまう。皆んな、お金が欲しいんでしょう。それをもっと正直に言いましょうよ!」という候補者の言い分も分かるので、やっぱり共産党とれいわ新選組、どっちにしようか迷うなあ〜。
 
 
その中で、一つ疑問に思った事があります。演説会の後、やはた愛と水道橋博士が聴衆とツーショットに興じていたのですが、それについて皆さんはどう思われます?私は羨望と共に、違和感も感じました。
 
やはた愛は、その前のJR環状線京橋駅前の演説会でも、同じような事をやらかしています。実際に私の知人がそれを見ています。聴衆は喜んでツーショットに応じていたらしいですが。
 
難波の演説会場では、水道橋博士もやはた愛と一緒にツーショットに興じていたようですが、主催者サイドでは、やはり売り出したいのは女性のやはた愛でしょう。失礼ながら、還暦芸人の水道橋博士とツーショットしたい人なんて、ほとんどいないでしょうから。
 
確かに、無関心層にも政治に関心を持ってもらう為には、そういう手法も必要かも知れません。でも、聴衆の中には、あのツーショットを見て、逆にバカにされたと気を悪くする人もいるかも知れません。事実、私はそう感じました。
 
れいわ新選組の演説会にわざわざ足を運ぶような人に、お金持ちは余りいないのではと思います。難波の演説会場に来た聴衆の中にも、障がい者や難病患者の人が少なくありませんでした。
 
他方で、党首の山本太郎や候補者のやはた愛、水道橋博士は、必ずしも貧乏人ではありません。学歴はないかも知れませんが、芸能人としての知名度はあります。世襲政治家ほどではないにしても、どちらかと言えば、むしろ「勝ち組」に分類されるような人たちです。
 
その、どちらかと言えば「勝ち組」に近いような人たちが、貧しいオタクみたいな聴衆に対して、「私たちが癒してあげる。その代わりに私たちに投票してね(ウフッ)」と色仕掛けで迫る。そんな嫌らしさを感じました。
 
やはた愛は、「女性だからとバカにするな、セクハラ・パワハラするな」と演説で盛んに言っていますが、その一方で、自分から色仕掛けで迫るような事しているのを見て、何か矛盾を感じました。「女性である事を武器にする」というだけなら、元おニャン子クラブや元スピードの自民党タレント議員と一緒やん、と。
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共産党たつみ候補の街宣レポート

2022年07月02日 07時53分25秒 | 戦争・改憲よりも平和・人権
 
今度の参院選で、共産党とれいわ新選組のどちらに投票しようか決めかねている、という話を前回しました。まずは候補者に会って色々聞いてみようと、両党の候補者に聞いて来ました。その報告を2回に分けて書きます。最初に、6月29日(水)午前11時から、大阪市浪速区の新世界メガドンキ前で行われた共産党たつみ候補の街頭演説の方から。
 
以下はたつみ候補の演説要旨です。
 
・今の物価高はウクライナ戦争のせいだけではない。今までのアベノミクスによる円安の影響も大きい。円安で低金利政策を続け、国も企業も借金まみれにしてしまったから、利払いに追われる様になってしまったのだ。
 
・ウクライナ戦争の煽りで、核兵器の共有や憲法9条改正が取り沙汰されているが、「武力に武力で対抗」では、際限なき軍拡競争に巻き込まれてしまう。憲法9条が改悪されたら、専守防衛の制約も無くなり、米国主導の戦争にどこまでも付き合わされる様になる。
 
・我々が考えているのは、今のASEAN(東南アジア諸国連合)の様な集団安全保障の取り組みだ。昔は東南アジアはベトナム戦争の戦場や補給基地でしかなかった。それが今では、社会主義国のベトナムも王制国家のタイも共存し、揉め事は話し合いで解決する様になった。それを東アジアにも適用したい。
 
・この新世界メガドンキ前も、昔はフェスティバルゲートだった。そのフェスティバルゲートが破綻したのに、また懲りずにカジノを誘致しようとしている。産業廃棄物まみれの夢洲の埋立地を、税金で企業の為に整備してやり、我々にはギャンブル依存症の悪影響だけがもたらされる。都構想の住民投票をあれだけ強行した維新府政が、何故、カジノ誘致の是非を問う住民投票に反対するのか?反対が過半数になるのが分かっているからだ。今は4議席とも全てカジノ賛成派が占めている。自民党だけでなく維新にもNOを突きつけ付けなければならない。
 
演説が終わった後、たつみ候補がこちらにも挨拶に来たので、「もう一歩進んで消費税廃止に何故踏み込まないのか?」聞いてみました。
 
以下はその回答要旨です。
 
・我々も将来的には消費税廃止を目指している。確かに消費税の7割以上は大企業減税に回されている。しかし、残りの3割弱は社会保障に回されているのも事実だ。その中で、消費税をいきなり廃止してしまったら、社会保障の財源に穴が開いてしまう。
 
・その為に、大企業が溜め込んだ19兆円もの内部留保をまず吐き出させ、応分の税負担をしてもらう。その19兆円のうちの12兆円で、消費税5%への減税を実現し、残りは国民健康保険料引き下げや給付型奨学金の財源に当てさせてもらう。
 
・れいわ新選組は消費税廃止の財源を全て国債で賄おうとしている。国債とは国の借金だ。それを紙幣増刷で賄おうとしている。それではアベノミクスの二の舞になってしまう。我々はそんな無責任な立場には立たない。
 
以上です。
 
街頭宣伝でもらった共産党たつみコータローさんのビラ(表と裏)。
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何やねん、今度の参院選

2022年06月29日 13時13分00秒 | 戦争・改憲よりも平和・人権
 
何やねん、今度の参院選。
「国防力強化」とか「戦ふ覚悟」(しかも旧仮名でw)とか「国のまもり」とか。
いつから日本はこんな右翼だらけの国に成り下がってしまったのか?
年収200万以下の結婚も出来ない低賃金、ブラック企業や過労死が横行し、玉葱も買えない貧困放置して、国防もクソもあるか!
 
最近では与党の一部に「国防こそ最大の福祉」と言う輩まで出る始末。なら、このツイートの様に、北朝鮮(DPRKはその正式国名=朝鮮民主主義人民共和国の英語略)こそが最大の福祉国家になってしまうw。
「国防福祉」論者の理想はあくまで戦前の大日本帝国。北朝鮮もそれと非常に良く似た国なので、あながち間違いではないがw
 
勤務先の物流センターで、土用餅の注文がメーカーに殺到して、製造が追い付かず、入荷遅れの知らせが。もう鰻も買えなくなり、土用餅で暑気払いするしかない世の中に。しかも、土用の丑の日はまだ先なので、近所のスーパーでは土用餅も売っておらず、おはぎで代用する事に。この悔しさは「国防福祉」、もとい「国亡福止、酷坊福死、酷暴伏苦死」野郎には分からないだろう。
 
 
 
 
今度の参院選。私は投票先を二つに絞りました。共産党とれいわ新選組の二つです。この2党が一番、私達の様なワーキングプアの味方になってくれそうだから。
比例区と選挙区の2回、投票機会があるので、どちらにしようか迷ったら、最悪それぞれを比例区と選挙区に分けて投票します。
 
【参議院選挙】2022年6月22日たつみコータロー大阪選挙区候補 第一声【字幕付き】
 
まずは共産党たつみコータロー(辰巳孝太郎)候補の選挙第一声をユーチューブ動画で送ります。この動画では、選挙の争点を「暮らしを守る」「平和を守る」「カジノストップ」の3点に分けて説明されています。3点に分けて順序立てて説明されているので非常に分かりやすかったです。
 
最初の暮らしの争点の中では、「貯蓄を株に回せではなく、貯金出来るだけの仕事と給料を皆んなに保障出来る社会に」「消費税はゆくゆくは廃止に。当面5%に減税を。インボイス制度は廃止に」と主張されています。
 
「平和を守る」の項目では、「防衛費増額分の5兆円で医療費や大学授業料の無償化は実現出来る」「ASEAN(アセアン=東南アジア諸国連合)の様な集団安全保障の仕組みを東アジアにも適用していく」と訴えています。
 
「カジノストップ」の項目では、「都構想の住民投票は2回も強行しておきながら、カジノ誘致の是非を問う住民投票には背を向ける」維新府政のご都合主義を批判。「ものづくり、食い倒れの街をギャンブルの街にするな」と訴えています。
 
そして、最後に「赤木ファイル」を手にして、「赤木さんに森友文書の改竄を命じたのは佐川氏だが、佐川氏はそんな事をしても一文の得にもならない。佐川氏にそれを命じた安倍元首相こそ真の黒幕だ。そんなお友達優遇、エコひいきのない公正な政治の実現を」と締めくくりました。
 
ただ残念な事に、次に紹介する「れいわ新選組」の動画と比べたら、やはりインパクトに欠けます。確かに平和の問題も大事です。でも、私達にとっては「暮らしがどうなるのか?」が最大の関心事。それに対して「消費税廃止」ではなく「減税」止まりでは、やはりインパクトに欠けます。
 
今日11時に新世界のメガドンキ前にたつみ候補が街頭演説に来られるそうなので、そこで「何故、消費税廃止まで踏み込んで訴えないのか?」それを質問しようと思います。
 
2022.6.22【大阪】れいわ新選組 やはた愛 参議院大阪選挙区公認候補 街頭演説会
 
次に、れいわ新選組のやはた(八幡)愛候補の選挙第一声を送ります。これもユーチューブ動画ですが、上げたのはやはた愛陣営ではなく、IWJという独立系メディアです。
 
やはた候補の第一声は、先程のたつみ候補のそれとは違い、項目に分かれてはいません。「参院選の仕組み→大阪では自民・公明・維新が議席を独占→野党は立憲も共産もそれを許している→だから与党にも野党にも嫌われる我々が立った」と話が進みます。
 
れいわ新選組が今度の選挙で掲げるのは「消費税廃止」一択。「今の消費税の73%は大企業減税に使われている。1万円の買い物のうち730円が大企業へのカンパに回されている」「税金は、ある所から取り、それを皆んなに再配分して格差を是正する為にある」と。
 
「このまま黙っていたら消費税は19%に増税されてしまう。経団連(経営者団体)は自分達だけ楽したいから。でも、自民党は経団連から企業献金を受け取っているので、消費税廃止はおろか減税も言えない」「私達の政策は、自民党のアベノミクスとは違い、貧しい人にも公平に再分配する。政府には通貨発行権があるので充分実現可能」
 
「金持ちは結婚して子どもも産めるが、貧乏人はデートも出来ない。クレジット会社がその貧乏人相手にカードを売りまくる。貧乏人はとことん金持ちの食い物にされている。こんな社会はおかしい」「国を守るとは、あなたを守る事から始まる。食料の値上げを食い止める為にも、過度の外国依存を止め、食料自給率を上げる」と公約。
 
言っている事はこちらの方がインパクトはあります。でも、野党も曲がりなりにも消費税減税を訴える様になった中で、何故そこまで消費税廃止にあくまで拘泥するのか?そして野党の選挙区にも出馬して、自民党を助けていたら意味ないのでは?
 
れいわ新選組には他にも聞きたい事は山ほどありますが、とりあえずは前述の点について質問したいと思います。
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早く答えろ、高市早苗

2022年06月22日 21時43分13秒 | 戦争・改憲よりも平和・人権
【#平気で嘘をつく高市早苗】高市政調会長のデタラメ発言がブーメランで大炎上‼消費減税は「事業者も大変」と謎の言い訳を繰り出し否定‼【日曜討論】【れいわ新選組】
 
 
「消費税は福祉にしか使えないと法律に明記、法人税減税に使われていると言うのはデマ」と自民党の高市早苗。しかし、幾ら明記していても、金に色は付いておらず、チェックも出来ないのだから無意味。今までの税収比率の推移を見れば、法人税減税に回されて来たのは明らか。高市の主張こそがデマだ。
 
 
#嘘つきは高市早苗の始まり
「消費税法1条2項や地方税法72条116で消費税の使途は明確化されている」と高市早苗(後に削除)
 
ワタミ会長みたいな言い訳してんじゃねえよ。休日も社員をボランティアに強制参加させ、レポートまで書かせ過労死させておきながら、社員の幸せは会社の幸せとほざくワタミの。
 
 
「原子力災害からの福島の復興・再生は、住民一人一人が災害を乗り越えて豊かな人生を送る事ができるようにすることを旨として行われなければならない」(復興再生特措法2条)筈の福島復興予算が何故クールジャパン推進費や東京スカイツリー改修費に化けたのか?
答えろよ、消費税法を盾に取る高市早苗。
 
 
「新型インフルエンザ等に対する対策強化、国民の生命・健康保護、国民生活・国民経済への影響最小化」(新型コロナ特措法前文)の為のコロナ予算が、アベノマスク利権やGOTOキャンペーンに化け、肝心の給付金が庶民に行き渡らなかったのは何故なのか?
これにも早く答えろ消費税法を盾に取る高市早苗。
 
 
憲法25条で最低限度の健康で文化的な生活が保障されている筈のこの国で、何故これだけホームレスやネカフェ難民がいるのか?コロナに罹っても入院もさせて貰えず自宅療養で見殺しにされた人が続出したのか?
それには答えず「さもしい顔して生活保護の不正受給」ばかり目の敵にする高市早苗の鬼畜ぶり。
 
高市早苗氏 出馬会見(9月8日)
 
自民党総裁選の出馬会見で「さもしい顔して」云々と、ひたすら弱者叩きの高市早苗に、「弱者保護の視点がない」とTBSの膳場貴子が問いただしたら、「ベビーシッター代金の税額控除も検討」と。
ベビーシッター代金どころか今日明日の食う金にも事欠く生活困窮者の事は全く考えていない事がよく分かった。
 
 
自民党総裁選で岸田が突然、小泉政権以来の新自由主義政策を見直すと発言。その新自由主義のお陰で正規職を辞めざるを得なくなった私は、何を今更と呆れた。
でも、乗り鉄旅行で、地方都市のシャッター街や山村の廃屋を目にする度に、岸田が何故そんな事を言わなければならなくなったか分かる気がした。
 
 
 
既にコロナ以前から日本の社会保障は極限まで切り詰められていた。大阪市も以前は各区にあった保健所が1箇所に統廃合され、コロナに対応出来なくなっていた。大阪の医療崩壊はその当然の帰結だ。
なのに維新の知事や市長は統廃合で機能強化されたとうそぶき、今も全然その責任を取ろうとしない。
 
大阪では維新行政を批判している自民党も、全国ではマルチスライドで、物価高でも働き盛りの賃金が下がれば年金支給額が自動的に引き下げられる改悪を強行。社会保障が逆に弱者を追い詰める。
欧米では消費税は高いが福祉は充実。最低賃金も日本の倍以上。それをただ指を咥えて見ているだけで良いのか?
 
 
自民提言「1億総株主」に自民党の地金が出た。幾ら「新しい資本主義」とやらで格差是正を訴えたところで、所詮この党は株を売り買い出来る富裕層やせいぜい小金持ちの事しか眼中になく、それ以下の層は人間とみなしていないのだ。
 
奈良の進学校から国立大に進学。学生時代はドラム叩きバイク乗り回していた金持ちのお嬢が、松下政経塾で政界入り。新進党を経て自民党にたどり着いた政界渡り鳥。
そんな奴が幾ら保守派気取りで日本の伝統や愛国心を説いた所で全然心に響かない。
弱い者虐めが国の伝統なら、そんな伝統なぞ糞食らえだ。
 
10年前の給与明細を見ると社会保障費2万2千、税金含めても3万余。それが今は社会保障費だけで3万2千、税金含めると4万2千余で1万円も増加。月収に占める割合も16%から19%に。 少子高齢化だから仕方ない?その少子高齢化を招いたのは一体誰か?結婚も出来ない低賃金の国にしたのは一体誰か?
 
消費税3%、100円の内僅か3円。5%も僅か5円。10%になると10円。少し重いと感じ始めた頃には、1年365日の内の36.5日、1ヶ月以上の給与相当分が天引きされるまでに。
それだけ天引きされても、なぜ社会保障費ばかり値上げされ、給付は減らされ続けるのか?早く答えろ、高市早苗。
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改憲反対運動を装った怪文書が配布された件について(追記あり)

2022年06月01日 20時24分00秒 | 戦争・改憲よりも平和・人権
 
とり急ぎ注意喚起。
 
私は大阪市住之江区在住ですが、今日(5月29日)の夕方、自宅マンションに帰って来たら、集合ポストに憲法改正(緊急事態条項制定)反対のビラが投函されていました。私も憲法改正には反対なので、このビラの同趣旨のくだりには賛成します。
 
でも、このビラは何か変です。まず、発行元の連絡先や団体名の記載がビラには一切ありません。私の友人の中には、憲法改正や大阪都構想、カジノ誘致に反対し、その運動に参加している人もいますが、それらの人たちは、必ず自分の所属する団体や政党の名前を明かした上で、責任持って運動しています。少なくとも、こんな出所不明の怪文書なぞ撒くような人たちは誰もいません。
 
それに、ビラの内容も、改憲案の条文や現行条文との対比、問題点について具体的に指摘せずに、「政府に従わないと殺される」とか「逮捕される」とか、「警官に現場で処刑される」とか、「資産が没収される」とか、果ては「人体に何か入れられる」とか、やたら不安感、不快感を煽る表現ばかり書き並べています。具体的説明抜きに、こんな不安感、不快感ばかり煽るような書き方をされたら、もう逆効果にしかなりません。これでは「憲法改正に反対する人たちは、こんな頭のイカれた人たちばかりなのか」と思われても仕方がありません。
 
その上、ビラのデザインも、白黒2色の暗い色合いに、文字数ばかりやたら多い内容で、今時こんなビラ渡されても、誰も読む気にはなりません。いくら小規模な団体でも、わざわざお金をかけてビラを出す以上は、もっとまともなビラにして配ります。もっと読みやすい配色やデザインにし、文字の形や字数、文章の構成も、もっと工夫して出します。ビラなんて、いくら良い事が書いてあっても、読んでもらえなければ、何の意味もありませんから。
 
しかも、ビラの文章を詳しく見ていくと、所どころに意味不明の記述が見られます。「国家権力の暴走を防ぐのが憲法です」これは確かにその通りです。刑法や民法などの法律は国民が守らなければなりません。そうでないと社会が維持できません。それに対して憲法は、戦争放棄や三権分立などの規定がまさにそうですが、権力の暴走を食い止める為のものです。しかし、権力者(公人=政治家・公務員)だけでなく一般人(民間人)にも、憲法を守る義務はあるでしょう。そうでなければ、経営者は従業員の人権をいくらでも踏みにじり放題になってしまいます。
 
そういう点も含め、ビラの説明文は余りにも粗雑です。私のような法律の素人でも、ビラを読むと、おかしな点が次々と見つかります。
 
そんな粗雑な説明を読んだ後に、裏のページに目を移せば、いきなり議員宛の要請文が飛び込んで来ます。○○議員あてに(国会議員なのか地方議員なのかも不明)、何か訳の分からない要請事項が書き連ねてあって(人体に何か入れられる等の記述も含め)、最後に署名年月日と居住地を記入する欄で終わっています(そのくせ肝心の署名者欄がどこにも無い)。署名の仕方や送り先、送付期限の説明もありません。およそ、どんな署名集めをするにしても、今言った記載事項は必ず必要なのに。
 
QRコードがいくつかビラに記載してあるので、「詳しい内容はそちらを開いて読め」と言う事かも知れませんが、QRコードの開き方なんて、皆んなが皆んな知っている訳ではありません。また、その開き方の説明も書いていません。これでは何も書いていないのと同じです。
 
余りにも不可解な点が多すぎます。私は、このビラは、一見、憲法改正反対を主張するように見せかけて、実は憲法改正反対運動のイメージダウンを狙って、誰かが意図的に配布したものだと睨んでいます。
 
(追記)
 
上記のビラが私のマンションにまかれた事を、地元の共産党組織に通報しました。本来なら共産党ではなく改憲反対の運動団体に直接通報すべき所ですが、あいにく私は当該団体の大阪の連絡先を知りません。東京の本部ならネットで検索可能ですが、大阪の事を東京の本部に通報しても、先方も対処のしようがありません。その点、共産党なら、まだ地方組織の連絡先も党のホームページからたどれます。共産党も今の憲法改正には反対しています。そう思って、共産党の地元の事務所に電話して、ビラの現物もファックスで送りました。
 
このビラも、好意的に解釈すれば、一般市民が善意で近所に配布したものかも知れません。このビラにも書いてある通り、憲法改正の国民投票には最低投票率の規定がありません。たとえ10パーセントの投票率でも、その過半数の5パーセント以上が憲法改正に賛成すれば、改正案は通ってしまいます。自民党はそれを良い事に、「改憲しなければ日本もウクライナみたいになる」と、カネに物を言わせてマスコミを通じて世論操作に乗り出しています。本当は「改憲してしまったら日本もロシアみたいに情報統制されてしまう」のですが、そういう都合の悪い事は巧妙に隠して。
 
それに怒った一般市民が、手弁当でビラを印刷して近所にまいた可能性も考えられます。一般市民でもウェブデザイナーなら、これぐらいのビラは作れるかも知れません。ビラの一部に稚拙な表現が見られるのも、素人が作ったからかも知れません。でも、素人がこんなQRコード入りのビラを、果たして作れるだろうか…?やはり、玄人筋による謀略ビラではないか…?私にはこれ以上、判断が付かないので、後は地元の党組織に判断をゆだねる事にしました。
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2月11日は風呂の日で、建国記念の日に非ず。

2022年02月12日 08時54分00秒 | 戦争・改憲よりも平和・人権

昨日の2月11日(金)は「建国記念の日」で祝日でした。しかし、非正規雇用でエッセンシャルワーカー(物流センター勤務)の私にとっては、祝日も平日も関係ありません。私が休めるのは毎月組まれる勤務シフトに基づいた週2日の公休日だけです。私の場合は毎週日・水曜日が公休日で、金曜日の「建国記念の日」も普段通り出勤しました。

普段と変わらないのは私だけではありません。この日は休日であるはずの大半のサラリーマン社員の方も、事情は私と余り変わらないのではないでしょうか。買い物にスーパーに出かけても、バレンタイン商戦が終わったら、次はひな祭り商戦の準備に大わらわで、店内に「建国記念の日」を祝う雰囲気は微塵も感じられません。テレビを見ても北京オリンピックの中継番組ばかりで、そんなものに興味のない私は全然観る気がしません。

「建国記念の日」は、昔は「紀元節」という祝日でした。今から2682年前の紀元前660年に、初代の神武天皇が、高天原(たかまがはら)から始めた東征(日本征服の旅)を終え、奈良県の橿原神宮で即位したとされる日です。当時、学校ではこの日に全校生徒が講堂に集められ、校長の奉読する教育勅語を黙って聞かなければなりませんでした。奉読の間はずっと頭を垂れていなければならず、鼻をすする事も出来ませんでした。奉読が終わった途端に、あちこちから一斉に、生徒の鼻をすする音が聞こえて来たそうです。

今から2682年前は、日本は縄文時代でした。橿原神宮どころか町も何も無かったはずです。邪馬台国の卑弥呼が活躍したのも紀元後3世紀頃とされ、その邪馬台国もどこにあったのか、いまだに分かりません。大和(今の奈良県)か筑紫(今の福岡県)にあったとされる説が有力ですが、大阪府岸和田市の山直(やまだい)中町にあったとされる俗説もあり、いまだに解明されていません。それより更に8世紀も遡った紀元前660年に、橿原神宮なんてあるはずないでしょうがw。それなら、幕府が朝廷に政権を返した大政奉還(1867年、慶応3年)の10月14日(太陽暦では11月9日)を「建国記念の日」にした方が、まだしも筋が通る。

では目を世界に転ずればどうでしょうか?紀元前660年頃に世界では一体何が起こっていたのか?まず中国では春秋戦国時代で、各地で諸王国が互いに争っていました。中東ではメソポタミアの地にアッシリア帝国が興り、イスラエルやエジプトを征服しますが、後に新バビロニアに滅ぼされてしまいます。古代ギリシャでも都市国家のポリスが互いに争っていました。古代ローマ帝国はまだ影も形もありません。何せキリストが生まれるより660年も前ですからw。その頃、日本はまだ旧石器時代で、先住民がマンモスを追いかけまわしていたのでしょう。日本よりも歴史の古い国はいくらでもあるのです。

そんな2月11日は私にとっては風呂の日でした。スパスミノエからLINEで、祝日は770円の入浴料がクーポン割引で500円になると知らせが来ました。「いい風呂」の語呂合わせで、毎月11日と26日にこのようなサービスがあるようです。普段ワンルームのユニットバスで足も伸ばせないので、早速利用する事にしました。

しかし、案の定、大混雑。周辺の銭湯が全て潰れて、もはや銭湯と言えばここしかない上に、3月から料金改定で入浴料が更に50円値上げされるので、利用者が全てスパスミノエに殺到するのです。ここはサウナもあり、休憩室には漫画も結構揃っているので、私は今まで重宝していましたが、そんな三密状態では、いつコロナに感染するか分かりません。その日は露天風呂だけを堪能し、体を洗った後は、早めに退出する事にしました。

このどこに「紀元節奉祝」の雰囲気があるでしょうか?今は庶民はコロナで大変なのです。「紀元節を祝う」どころではないのです。そもそも、高天原に向かう宮崎県の高千穂鉄道の災害復旧もろくにせず、廃線にしてしまって荒れるにまかせたままで、奉祝もくそもないでしょうが。何でそんな2600年前の、存在したかどうかも分からない伝説上の人物を「建国の英雄」として祭らなければならないのか?そんなに「建国記念の日」を祝いたいのであれば、今の憲法記念日の5月3日にするのが筋でしょう。今の平和主義、民主主義の国是になったのも、この日からなのですから。

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今回の衆院選で感じた違和感

2021年11月11日 19時42分32秒 | 戦争・改憲よりも平和・人権
 
この前の総選挙。「今度も自公与党が過半数確保」「野党で勝ったのは維新だけで野党共闘組は敗北」とマスコミで報じられてきた。でもなんか違う?そう思って、これまで9年間の衆院選結果を時系列で追ってみた。すると、マスコミ報道とは違い、与党は議席をずっと減らし続け、逆に野党が議席を増やしていた。維新も今回躍進したとは言っても、それでも9年前と比べたらまだ負け越している。
今回、多くの選挙区で与野党が接戦にもつれ込み、選挙予測が二転三転した事からも、野党共闘は確実に自公与党を追い詰めていた。しかし結局は競り負け、維新に「漁夫の利」を奪われてしまった。それに対する感想が下記の私のツイートだ。
 
衆院選過去9年間の議席推移
総定数480→465(▲15)の内訳
自公与党325→293で▲32
民主政権与党67→現立憲96で+29
左派野党(共社れ)10→14で+4
中間野党(国民民主)0→11で+11
保守派野党(大半維新)73→41で▲32
無所属5→10で+5
何だかマスコミ報道と大分違う。投票率が上がればもっと変わる
 
 
政党分類別に更に詳しく見ていく。まず自公与党から。公明党=創価学会で、それ以外の票の出入りがほとんどないので、自民党の党勢がそのまま議席の増減となって現れる。
 
2012年 325議席
2014年 326議席 前回比+1
2017年 313議席 前回比▲13
2021年
公示前 305議席 前回比▲8
選挙後 293議席 前回比▲12
差引▲32議席
 
岸田首相は今回選挙の勝敗ラインを自公で過半数の233議席に設定していた。公示前の305議席から72議席も少ない目標設定に、何と志の低い事かと呆れたのを覚えている。わざと低めに設定して、「敗北を最小限に食い止めた」と言い逃れるつもりだとしても、余りにも低過ぎる目標設定だ。
 
この様な異常に低い目標設定をしたのも、実は小選挙区での野党の候補者一本化で、自民党が予想以上に追い詰められていたからだ。最終盤での巻き返し、金に物を言わせての物量作戦で、からくも逃げ切る事が出来たが、勝った選挙区の多くも、数千票差の際どい勝負だった。
 
 
次にリベラル野党。このリベラル野党に限らず、政党分類の基準そのものが、ごく大雑把なものである事は予めご承知おきたい。今の立憲民主党の母体となった旧民主党自身も、元自民党や元社会党出身者からなる寄合所帯だった。それが離合集散を経て、次第にリベラル色を鮮明にしていく中で、今の立憲民主党が形成されて来た。
 
2012年 67議席
2014年 75議席 前回比+8
2017年 55議席 前回比▲20
2021年
公示前 109議席 前回比+54
選挙後 96議席 前回比▲13
差引+29議席
 
民主党政権が当初掲げた公約を次々と反故にする中で、2012年に自民党が政権に返り咲いた。この時は野党らしい野党は旧民主党の67議席しかなかった。今から思えば、よくこれで憲法改正が強行されなかったものだと思う。
 
しかし、アベノミクスの化けの皮が剥がれる中で、次第に民主党の党勢は回復していく。2014年の議席増は、基本的には維新や自民からの移籍組によるものだろう。そして、2017年に小池百合子がリベラル派排除を目論んで結成した「希望の党」が瓦解する中で、立憲民主党が自民党の対抗軸として浮上して来る。
 
しかし、この立憲民主党も、旧民主党と同様の寄合所帯だった。リベラル政党を自称しながら、右派の萩原仁や泉健太も票欲しさに擦り寄る中で、当初のリベラル色は次第に色あせていった。
 
自民党も表向きは「新自由主義の見直し」や「格差是正」を言い始める中で、立憲民主党と自民党の違いが次第に曖昧になって来た。どちらも表向きは「格差是正」を公約を掲げる中では、より大きい政権与党に票が流れるのは避けられない。今回の自民党との競り負けは、ある意味必然であったと言える。
 
 
今は衰退傾向の左派野党にも、昔は輝いていた時代があった。50年代から60年代にかけての安保闘争・沖縄返還闘争・ベトナム反戦運動の高まりや、70年代の公害問題など高度成長の歪みに対する批判を背景に、社会党や共産党が躍進した。
 
しかし、これらの党も、90年前後に起こった天安門事件やソ連崩壊を機に、次第に人気を失うようになる。「幾ら良い事ばかり言っても、中国・北朝鮮みたいな国になる位なら、今の自民党政府の方がまだマシだ」という事で、幾ら自民党の悪政が酷くても、政権批判票が左派野党には流れず、維新などの保守系野党(自民党の補完勢力)に流れるようになってしまった。
 
共産党は、アベ政治への批判を背景に2014年には8議席から21議席に増やす事が出来たが、新たに立憲民主党やれいわ新選組が反自民の受け皿として登場すると、浮動票は全てそちらに流れてしまった。社民党はそれ以上に衰退し、もはや泡沫政党と化してしまっている。
 
しかし、今の資本主義では、格差拡大も環境破壊も押し留める事は出来ないのは明らかだ。成長一本槍、競走一本槍のままでは、貧富の差は極限まで拡大し、最後には地球温暖化などの環境破壊によって、いつか地球は滅んでしまうだろう。
 
元々マルクスが「資本論」で主張したのは、一握りの金持ちが富を独占するのではなく、共同で管理し分配する共同社会の実現だった。それが社会主義本来の意味なのに、「共同体」を意味するコミューン(commune)から来たコミュニズム(communism)の概念を「共産主義」と訳してしまった為に、何でも国有化すればそれで良いのだと、ソ連や中国の指導者が誤解してしまったのだ。
 
だから、本来は共同社会の実現を目指した思想が、それとは正反対の、一部の特権官僚が国の富を独占し、個人の自由を抑圧する社会を生み出してしまったのだ。
 
社会主義本来の理想を実現する為にも、共産党は党名変更も含め、今までの在り方を変えなければならない所に来ているのではないか。幾ら共産党が頑張って立憲民主党に票を流して野党共闘の勝利に貢献しても、立憲民主党の票は共産党に流れず、自民党や維新に流れてしまっている。その状況を変えない限り、野党共闘は成功しない。
 
 
2017年衆院選を前に旧民主党が希望の党に再編され、それに反発したリベラル派が立憲民主党を結成。その希望の党が国民民主党と名前を変えて今日に至る。国民民主党を支えているのは連合(日本労働組合総連合会)だ。
 
連合は、名前こそ日本を代表するナショナルセンター(労働組合の連合体)だが、その中身は大企業正社員中心の御用組合だ。電力会社と一緒になって原発の再稼働や新増設を主張する電力総連なぞ、その最たるものだ。だから、連合は共産党を目の敵にし、共産党と引っ付く位なら、まだ自民党や維新と引っ付く方がマシだと、国民民主党を野党共闘から離反させたのだ。
 
しかし、内部には野党共闘を志向する人達も決して少なくはない。立憲民主党に合流する前は国民民主党に籍を置いていた、小沢一郎や森ゆうこがそうであったように。
 
国民民主党も、党幹部は反共で凝り固まっているが、下部党員や下部組合員は必ずしもそうではない。連合内部にも非正規労組が少なからずあり、ワーキングプアやシングルマザーの人権擁護の為に孤軍奮闘している。その為に、政党分類では維新の様な保守系野党(自民党の補完勢力)とは区別して、中間野党として位置付けた。
 
 
2012年に保守系野党として衆議院に議席を有していたのは、維新の会54議席と、みんなの党18議席、新党大地1議席の計73議席だった。
 
それが2014年には、維新41議席と次世代の党2議席の計43議席に激減している。減少分は多分、旧民主党に吸収され(57→73議席で+16)、残りは棄権に回ってしまったのだろう(投票率59%→52%で▲7ポイント)。
 
そして2017年には希望の党に流れ、維新は11議席と大敗。今年2021年衆院選で維新が11議席から41議席へと約4倍増と躍進したのが話題になったが、何の事はない、ただ単に失地回復を果たしただけだった。
 
2012年 73議席
2014年 43議席 前回比▲30
2017年 11議席 前回比▲30
2021年 41議席 前回比+30
 
それもマスコミの力を借りての「大躍進」だ。それが証拠に、維新の支持者に何故維新を支持したか聞いてみるが良い。大抵は「大阪府知事の吉村がイケメンで、コロナ対策に成功したからだ」と答えるから。
 
しかし、実際は全て嘘だ。コロナの医療崩壊が全国で最初に始まったのは大阪で、重症患者率や死亡率が全国最多を記録したのも大阪府だった。コロナ対策給付金の支給が断トツに遅れたのも、維新代表の松井が市長を勤める大阪市だ。
 
ところがマスコミはその事実を全然報道しない。大阪府市の行政を牛耳り、安倍政権とも仲の良い維新に遠慮して、御用報道に終始して来たからだ。
 
その様な「虚構人気」に支えられての維新の躍進である事を、まず見抜かなければならない。その上で、維新人気が、庶民の反エリート意識や差別意識に根ざした根深いものであり、決して侮れないものである事にも注意しなければならない。
 
どういう事か?維新は、地元で直接対峙する自民党大阪府連は批判しても、安倍・菅政権は絶対に批判しない。東京を見返す為に始めた大阪都構想も、担当部署名が「副首都推進局」である事を見れば分かる様に、東京の単なる猿真似に過ぎない。
 
維新は、地元の自民党大阪府連は批判しても、中央の自民党政府は決して批判しない。批判しても「福祉バラマキ反対、規制緩和で更なる成長を」と、自民党がこれまでやって来た福祉削減、規制緩和策を更に煽る様な事しか言わない。
 
大阪都構想も、東京一極集中を批判しているようで、実際は東京への権限集中、地方との格差を認めた上で、東京の「副首都」として「格差のお零れ」にあやかろうとしているに過ぎない。
 
本当の巨悪とは対決せず、それどころか逆に弱い者虐めの先陣を切る事で、No.2の位置を確保しようとしているだけだ。ジャイアンに媚びへつらい、のび太を虐めるスネ夫が、いわば維新の正体だ。
 
本当に日本を改革する気があるなら、ジェンダー後進国で外国人差別も強い日本で、女性解放やシングルマザーの権利擁護を主張してこそ、真の改革者と言えるのではないか。
 
しかし、維新が実際やっている事は、高校統廃合や福祉予算の削減、労働規制緩和=非正規雇用拡大、ブラック企業野放しなどの弱い者虐めばかりだ。それどころか、生活保護も失業保険も月数万円支給の「名ばかりベーシックインカム」に統合(縮小)しようとしている。
 
その挙句に、憲法9条は無くして逆に天皇を元首化すると主張している。こんな物は改革でも何でもない。単なる時代錯誤の戦前復古に過ぎない。
 
維新こそが最悪の自民党別働隊だ。池田のサウナ市長を始め、維新議員に不祥事の噂が絶えないのも、維新の体質が自民党と何ら変わらないからだ。マスコミの維新ヨイショの報道に騙されてはいけない。
 
以上、今回の衆院選での自民党の「持ち直し」は、実際は薄氷の辛勝でしかなかった。維新の「躍進」も、実際は自民党の別働隊でしかないのに、まるで反自民のホープであるかのように宣伝するマスコミ報道に支えられての、「虚構の勝利」である事を見抜かなければならない。
 
今回の衆院選と同じ時期に行われたドイツの総選挙では、地球温暖化防止、気候格差是正が争点になった。そして、6割台後半の投票率で、中道左派の社民党が保守のキリスト教民主同盟に勝利した。
 
それに引き換え日本はどうか?未だに時代遅れの新自由主義に囚われ、「成長か、分配か」の堂々巡りに落ち込んだ末に、「分配する為にも経済成長が必要だ」と言いくるめられてしまっているではないか。今まで散々格差を拡大して来た側が、少しばかり「格差是正」を言い出した途端に、また自民党に投票してしまう愚を繰り返している。庶民も現実の貧困に目を奪われるばかりで、気候格差是正は争点にもならなかった。「貧すれば鈍する」の格言そのままだ。
 
はっきり言って、余りにもレベルが低過ぎる。とても先進国の選挙だとは思えない。自分さえ助かればそれで良いのか?
 
何故そんな事になってしまうのか?有権者が諦めて投票に行かなくなってしまったからだ。
 
かつては7割台あった投票率が今や5割台。その上、選挙制度も大政党に有利な小選挙区が中心で、比例区も地方ブロックに分割。だから、得票率で見れば、リベラル票や左派票も合わせれば約31%と、そこそこあるにも関わらず、それらの票は全て分散され死票となり、数で勝る与党票や保守票に負けてしまうのだ。
 
 
ただ希望がない訳ではない。右も左も無党派層に切り込めない中で、唯一、れいわ新選組だけが無党派層にも切り込んで、今回も200万票以上集め、比例区で3議席を確保した。2019年参院選で初めて登場した新党故に、不慣れな面や疑問に思う点もないとは言えないが、それでも自民党や維新と比べたら遥かにマシだ。
 
もし仮に、れいわ新選組の山本太郎が共産党委員長に就任すれば面白い事になるのではないか?今のれいわ新選組代表の仕事については、共産党と統一会派を組む中で、共同代表に就任してもらえば良いのではないか?
 
発信力がピカイチの山本太郎に、野党の中では組織力に勝る共産党が加われば、鬼に金棒となるかも知れない。共産党も、本当に日本を変えたいと思うなら、これぐらい思い切った手段を取って欲しいものだ。
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小室眞子の結婚に賛成しようが反対しようが、どのみち天皇制は廃止する他ない

2021年10月30日 23時26分15秒 | 戦争・改憲よりも平和・人権
【ノーカット】眞子さま小室圭さん 2人で結婚会見(2021年10月26日)
 
この間、マスコミを賑わしている小室夫妻の結婚騒動について、ツイッターで呟きました。そのツイート(呟き)をブログに書き出し、短文のツイートだけでは分からない騒動の詳しい説明も入れました。↓
 
今週日曜が衆院選の投票日だと言うのに、マスコミはいつまで経っても小室圭・眞子の結婚騒ぎ。誰が誰と結婚しようが個人の自由なんだからそっとしておいてやれば良いのに。親の借金や皇室の伝統なんて本人に何の責任もないのにバッシング。逆にこの騒動で個人をPTSDに追い込む「伝統」の不条理が露呈
 
特にこのDappiの投稿なぞ酷いものだ。小室圭氏をKK呼ばわり。普段から在日朝鮮人をチョン呼ばわりしているので地金が出たのだろう。表では天皇陛下万歳三唱の右翼が陰では醜い皇族バッシング。個人の幸福より世間体や体制維持の方が大事なんだ。天皇制廃止論者の私の方が寧ろ皇族の人権を擁護している
 
>竹田恒泰「小室圭と眞子様は云わば駆落ち。結婚関連儀式をしない=皇室は認めず小室家と親族付合いしない。陛下は悪いことしてないのでKKが嫌いでも皇室は嫌いにならないで」
有本香「母は公金詐取疑惑・KKは留学を眞子様と付合ってGet...。ここまでろくでもない人は滅多に見ない」
この意見に尽きる(以上、Dappiのツイート)
 
「小室圭をKK呼ばわりしたのは有本香で、俺はただそれを引用しただけだ」という言い訳は通用しない。批判せずにリツイート(引用)すれば、それは賛同・拡散と同じである事はもはやネットの常識。Dappiは個人のネトウヨなんかではなく、自民党から金貰って世論工作している法人企業だった事も既に露呈
 
小室・眞子の件で、何故こんな大騒ぎになっているのか全然分からず、同僚に聞いたりネットで経過を調べた。小室の母親と元婚約者との間の金銭トラブルに対して、先日の記者会見で2人が居直りとも取れる対応に終始していた事に皆怒っているのだ。「元皇族の癖に、恩を仇で返すような事して!」と
 
(注)上記の金銭トラブルとは、具体的には、小室の母親の元婚約者が、小室圭の学費等を援助する為に供与した約400万円の扱いを巡るトラブルです。「母親との結婚を前提に、息子の圭君の学費の足しにと、400万円を贈与として与えていたが、婚約を一方的に破棄され、金をむしり取られただけに終わってしまった。せめて、この金だけでも返してくれ」というのが元婚約者の言い分。それに対して、「これはあくまで贈与であって貸金ではない。借用書もないのに今頃になって返せと言われても困る」というのが母親の言い分。
 
私も最初は単なる皇族バッシングだと思っていたが、調べると確かに2人の対応にも問題はあると思う。しかし、家族間の問題に、第三者が生半可な情報を元にあれこれ詮索するのもどうかと思う。これはあくまで当事者同士で解決すべき問題。それでもし2人の婚約が破談に至っても、それは2人の自己責任
 
それとは別に、皇室イメージがここまで悪化しているとは思わなかった。「秋篠宮は眞子に一体どんな躾をしていたのか?」「こんなロクデナシの子どもしか育てられないなら、もはや皇室なんて不要だ」と言わんばかりのコメントと賛同の「いいね」数の多さに、皇室不要論者だった私も思わずたじろいだ
 
小室婚約会見のネットニュースに付いたコメントの例。DappiのツイートがKK(小室圭)だけを悪者にしていたのに対し、眞子やその父親の秋篠宮、ひいては皇室制度にまで批判の矢が及んでいる事に注意。↑
 
所詮は皇族も生身の人間だったと言う事だ。欠点も弱点もある生身の。小室圭に一目惚れした眞子もそれは同じ。これが一般人の婚約なら、よくある話で別にニュースにもならなかった。それが皇族絡みとなった途端に「理想の天皇像に傷を付けられた」と皆大騒ぎ。そんな皇室制度ならもう無い方がマシだ(以上、10月28日のツイート)
 
https://youtu.be/jGTQYSjQt-A
小室夫婦の結婚会見動画。確かに酷い。感謝の言葉は最初だけ。後はひたすら「誤った情報、いわれなき誹謗中傷」の連呼。でも相手の主張のどこが誤りなのか具体的に指摘しないので、何の説明にもならず。挙句に自分達の主張だけ一方的に喋って退出。安倍の国会答弁にソックリ

元婚約者との話し合いは「私が望んだ方向で進展している」と小室眞子。森友学園への国有地売却を「良い土地だから話を進めて」と言い放った安倍昭恵と瓜二つ。私人の自由を満喫しながら皇室の権威も利用。共産党は将来天皇制を廃止すると自民党は攻撃するが、こんな天皇制なら寧ろ廃止した方がマシ

(注)「私が望んだ方向で話し合いが進展している」と眞子が言った内容とは、恐らく「解決金=手切れ金として返す」事を指すと思われます。結婚会見でも、しきりに圭が「解決金を受け取ってほしい」と先方に呼びかけてましたから。まるで、皇室の権威をバックに、札束で相手の顔を有無を言わさず引っ叩くような対応には、流石に私も心底呆れました。

私も天皇制廃止論者で、日常生活も元号ではなく西暦を使用。皇室の事なぞ関心が無く、小室の件にも無関心だった。右翼の天皇崇拝強要だけでなく反五輪デモの天皇制廃止スローガンにも違和感を感じていた。今回の件で改めて皇室制度の矛盾を痛感。改憲するなら自衛隊明記より天皇制廃止の方が先だろう(以上、10月29日のツイート)

(注)最後に。長くなりますが、もう少しご辛抱を。何故、私が天皇制なぞ廃止すべきと考えているか?その理由を述べます。

①天皇制自体が「主権在民」や「法の下の平等」等の民主主義の原理に反するから。何と言っても。これが最大の理由です。

②日本人の宿痾とも言うべき「長い物に巻かれろ」の権威盲従、奴隷根性の国民性の根源となっているから。

③今や国民の多数意見となった選択制夫婦別姓制度の導入に、政党の中では唯一、政権与党の自民党だけが反対。こんな「恥さらし」の事態となったのも、女系天皇に反対し、女性差別を容認しているからだ。天皇制が社会進歩の足枷(あしかせ)となっているのは、もはや誰の目にも明らか。

④戦争責任に対してケジメを付けるべき。今の天皇は戦後生まれなので、確かに直接の戦争責任は無い。しかし、戦前の日本では天皇が大日本帝国の最高責任者で、統帥権(軍隊を統率する権利)を有していた以上、現天皇も先の侵略戦争で、何千万というアジアの人民を殺し、何百万もの日本人を死に追いやった責任から逃れる事は出来ない。ケジメを付けなければならないのは小室家のトラブルだけではない。

⑤現に今も、総選挙の争点そっちのけで、小室・眞子の結婚騒動にうつつを抜かす等の形で、自民党の悪政を誤魔化す隠れ蓑として国民に悪影響を及ぼしている。

⑥天皇制の存在自体が天皇の人権をも蹂躙している。天皇には一切の自由も政治的権利もない。自分の意志で生きる事を奪われ、ロボットみたいな生き方を強いられている。これ自身がもはや立派な人権侵害ではないか。

ただ、幾ら自民党や右翼が天皇を持ち上げようと、今の国民感情が必ずしも天皇崇拝一色ではない事は、小室騒動に対する反応からも明らか。その中で、ことさら、この問題で大騒ぎするのも、現実の政治・社会問題から目を逸らす事になるから余り賛同出来ない。

どちらにしても、小室夫妻の結婚に賛成でも反対でも、どのみち天皇制は廃止しなければ、また同じ様なトラブルは今後も起こります。無用なトラブルを招き、個人を不幸にするだけの「身分制度」を「国の象徴」に祭り上げる愚をいつまで続けるのか?

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