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今回の衆院選で感じた違和感

2021年11月11日 19時42分32秒 | 戦争・改憲よりも平和・人権
 
この前の総選挙。「今度も自公与党が過半数確保」「野党で勝ったのは維新だけで野党共闘組は敗北」とマスコミで報じられてきた。でもなんか違う?そう思って、これまで9年間の衆院選結果を時系列で追ってみた。すると、マスコミ報道とは違い、与党は議席をずっと減らし続け、逆に野党が議席を増やしていた。維新も今回躍進したとは言っても、それでも9年前と比べたらまだ負け越している。
今回、多くの選挙区で与野党が接戦にもつれ込み、選挙予測が二転三転した事からも、野党共闘は確実に自公与党を追い詰めていた。しかし結局は競り負け、維新に「漁夫の利」を奪われてしまった。それに対する感想が下記の私のツイートだ。
 
衆院選過去9年間の議席推移
総定数480→465(▲15)の内訳
自公与党325→293で▲32
民主政権与党67→現立憲96で+29
左派野党(共社れ)10→14で+4
中間野党(国民民主)0→11で+11
保守派野党(大半維新)73→41で▲32
無所属5→10で+5
何だかマスコミ報道と大分違う。投票率が上がればもっと変わる
 
 
政党分類別に更に詳しく見ていく。まず自公与党から。公明党=創価学会で、それ以外の票の出入りがほとんどないので、自民党の党勢がそのまま議席の増減となって現れる。
 
2012年 325議席
2014年 326議席 前回比+1
2017年 313議席 前回比▲13
2021年
公示前 305議席 前回比▲8
選挙後 293議席 前回比▲12
差引▲32議席
 
岸田首相は今回選挙の勝敗ラインを自公で過半数の233議席に設定していた。公示前の305議席から72議席も少ない目標設定に、何と志の低い事かと呆れたのを覚えている。わざと低めに設定して、「敗北を最小限に食い止めた」と言い逃れるつもりだとしても、余りにも低過ぎる目標設定だ。
 
この様な異常に低い目標設定をしたのも、実は小選挙区での野党の候補者一本化で、自民党が予想以上に追い詰められていたからだ。最終盤での巻き返し、金に物を言わせての物量作戦で、からくも逃げ切る事が出来たが、勝った選挙区の多くも、数千票差の際どい勝負だった。
 
 
次にリベラル野党。このリベラル野党に限らず、政党分類の基準そのものが、ごく大雑把なものである事は予めご承知おきたい。今の立憲民主党の母体となった旧民主党自身も、元自民党や元社会党出身者からなる寄合所帯だった。それが離合集散を経て、次第にリベラル色を鮮明にしていく中で、今の立憲民主党が形成されて来た。
 
2012年 67議席
2014年 75議席 前回比+8
2017年 55議席 前回比▲20
2021年
公示前 109議席 前回比+54
選挙後 96議席 前回比▲13
差引+29議席
 
民主党政権が当初掲げた公約を次々と反故にする中で、2012年に自民党が政権に返り咲いた。この時は野党らしい野党は旧民主党の67議席しかなかった。今から思えば、よくこれで憲法改正が強行されなかったものだと思う。
 
しかし、アベノミクスの化けの皮が剥がれる中で、次第に民主党の党勢は回復していく。2014年の議席増は、基本的には維新や自民からの移籍組によるものだろう。そして、2017年に小池百合子がリベラル派排除を目論んで結成した「希望の党」が瓦解する中で、立憲民主党が自民党の対抗軸として浮上して来る。
 
しかし、この立憲民主党も、旧民主党と同様の寄合所帯だった。リベラル政党を自称しながら、右派の萩原仁や泉健太も票欲しさに擦り寄る中で、当初のリベラル色は次第に色あせていった。
 
自民党も表向きは「新自由主義の見直し」や「格差是正」を言い始める中で、立憲民主党と自民党の違いが次第に曖昧になって来た。どちらも表向きは「格差是正」を公約を掲げる中では、より大きい政権与党に票が流れるのは避けられない。今回の自民党との競り負けは、ある意味必然であったと言える。
 
 
今は衰退傾向の左派野党にも、昔は輝いていた時代があった。50年代から60年代にかけての安保闘争・沖縄返還闘争・ベトナム反戦運動の高まりや、70年代の公害問題など高度成長の歪みに対する批判を背景に、社会党や共産党が躍進した。
 
しかし、これらの党も、90年前後に起こった天安門事件やソ連崩壊を機に、次第に人気を失うようになる。「幾ら良い事ばかり言っても、中国・北朝鮮みたいな国になる位なら、今の自民党政府の方がまだマシだ」という事で、幾ら自民党の悪政が酷くても、政権批判票が左派野党には流れず、維新などの保守系野党(自民党の補完勢力)に流れるようになってしまった。
 
共産党は、アベ政治への批判を背景に2014年には8議席から21議席に増やす事が出来たが、新たに立憲民主党やれいわ新選組が反自民の受け皿として登場すると、浮動票は全てそちらに流れてしまった。社民党はそれ以上に衰退し、もはや泡沫政党と化してしまっている。
 
しかし、今の資本主義では、格差拡大も環境破壊も押し留める事は出来ないのは明らかだ。成長一本槍、競走一本槍のままでは、貧富の差は極限まで拡大し、最後には地球温暖化などの環境破壊によって、いつか地球は滅んでしまうだろう。
 
元々マルクスが「資本論」で主張したのは、一握りの金持ちが富を独占するのではなく、共同で管理し分配する共同社会の実現だった。それが社会主義本来の意味なのに、「共同体」を意味するコミューン(commune)から来たコミュニズム(communism)の概念を「共産主義」と訳してしまった為に、何でも国有化すればそれで良いのだと、ソ連や中国の指導者が誤解してしまったのだ。
 
だから、本来は共同社会の実現を目指した思想が、それとは正反対の、一部の特権官僚が国の富を独占し、個人の自由を抑圧する社会を生み出してしまったのだ。
 
社会主義本来の理想を実現する為にも、共産党は党名変更も含め、今までの在り方を変えなければならない所に来ているのではないか。幾ら共産党が頑張って立憲民主党に票を流して野党共闘の勝利に貢献しても、立憲民主党の票は共産党に流れず、自民党や維新に流れてしまっている。その状況を変えない限り、野党共闘は成功しない。
 
 
2017年衆院選を前に旧民主党が希望の党に再編され、それに反発したリベラル派が立憲民主党を結成。その希望の党が国民民主党と名前を変えて今日に至る。国民民主党を支えているのは連合(日本労働組合総連合会)だ。
 
連合は、名前こそ日本を代表するナショナルセンター(労働組合の連合体)だが、その中身は大企業正社員中心の御用組合だ。電力会社と一緒になって原発の再稼働や新増設を主張する電力総連なぞ、その最たるものだ。だから、連合は共産党を目の敵にし、共産党と引っ付く位なら、まだ自民党や維新と引っ付く方がマシだと、国民民主党を野党共闘から離反させたのだ。
 
しかし、内部には野党共闘を志向する人達も決して少なくはない。立憲民主党に合流する前は国民民主党に籍を置いていた、小沢一郎や森ゆうこがそうであったように。
 
国民民主党も、党幹部は反共で凝り固まっているが、下部党員や下部組合員は必ずしもそうではない。連合内部にも非正規労組が少なからずあり、ワーキングプアやシングルマザーの人権擁護の為に孤軍奮闘している。その為に、政党分類では維新の様な保守系野党(自民党の補完勢力)とは区別して、中間野党として位置付けた。
 
 
2012年に保守系野党として衆議院に議席を有していたのは、維新の会54議席と、みんなの党18議席、新党大地1議席の計73議席だった。
 
それが2014年には、維新41議席と次世代の党2議席の計43議席に激減している。減少分は多分、旧民主党に吸収され(57→73議席で+16)、残りは棄権に回ってしまったのだろう(投票率59%→52%で▲7ポイント)。
 
そして2017年には希望の党に流れ、維新は11議席と大敗。今年2021年衆院選で維新が11議席から41議席へと約4倍増と躍進したのが話題になったが、何の事はない、ただ単に失地回復を果たしただけだった。
 
2012年 73議席
2014年 43議席 前回比▲30
2017年 11議席 前回比▲30
2021年 41議席 前回比+30
 
それもマスコミの力を借りての「大躍進」だ。それが証拠に、維新の支持者に何故維新を支持したか聞いてみるが良い。大抵は「大阪府知事の吉村がイケメンで、コロナ対策に成功したからだ」と答えるから。
 
しかし、実際は全て嘘だ。コロナの医療崩壊が全国で最初に始まったのは大阪で、重症患者率や死亡率が全国最多を記録したのも大阪府だった。コロナ対策給付金の支給が断トツに遅れたのも、維新代表の松井が市長を勤める大阪市だ。
 
ところがマスコミはその事実を全然報道しない。大阪府市の行政を牛耳り、安倍政権とも仲の良い維新に遠慮して、御用報道に終始して来たからだ。
 
その様な「虚構人気」に支えられての維新の躍進である事を、まず見抜かなければならない。その上で、維新人気が、庶民の反エリート意識や差別意識に根ざした根深いものであり、決して侮れないものである事にも注意しなければならない。
 
どういう事か?維新は、地元で直接対峙する自民党大阪府連は批判しても、安倍・菅政権は絶対に批判しない。東京を見返す為に始めた大阪都構想も、担当部署名が「副首都推進局」である事を見れば分かる様に、東京の単なる猿真似に過ぎない。
 
維新は、地元の自民党大阪府連は批判しても、中央の自民党政府は決して批判しない。批判しても「福祉バラマキ反対、規制緩和で更なる成長を」と、自民党がこれまでやって来た福祉削減、規制緩和策を更に煽る様な事しか言わない。
 
大阪都構想も、東京一極集中を批判しているようで、実際は東京への権限集中、地方との格差を認めた上で、東京の「副首都」として「格差のお零れ」にあやかろうとしているに過ぎない。
 
本当の巨悪とは対決せず、それどころか逆に弱い者虐めの先陣を切る事で、No.2の位置を確保しようとしているだけだ。ジャイアンに媚びへつらい、のび太を虐めるスネ夫が、いわば維新の正体だ。
 
本当に日本を改革する気があるなら、ジェンダー後進国で外国人差別も強い日本で、女性解放やシングルマザーの権利擁護を主張してこそ、真の改革者と言えるのではないか。
 
しかし、維新が実際やっている事は、高校統廃合や福祉予算の削減、労働規制緩和=非正規雇用拡大、ブラック企業野放しなどの弱い者虐めばかりだ。それどころか、生活保護も失業保険も月数万円支給の「名ばかりベーシックインカム」に統合(縮小)しようとしている。
 
その挙句に、憲法9条は無くして逆に天皇を元首化すると主張している。こんな物は改革でも何でもない。単なる時代錯誤の戦前復古に過ぎない。
 
維新こそが最悪の自民党別働隊だ。池田のサウナ市長を始め、維新議員に不祥事の噂が絶えないのも、維新の体質が自民党と何ら変わらないからだ。マスコミの維新ヨイショの報道に騙されてはいけない。
 
以上、今回の衆院選での自民党の「持ち直し」は、実際は薄氷の辛勝でしかなかった。維新の「躍進」も、実際は自民党の別働隊でしかないのに、まるで反自民のホープであるかのように宣伝するマスコミ報道に支えられての、「虚構の勝利」である事を見抜かなければならない。
 
今回の衆院選と同じ時期に行われたドイツの総選挙では、地球温暖化防止、気候格差是正が争点になった。そして、6割台後半の投票率で、中道左派の社民党が保守のキリスト教民主同盟に勝利した。
 
それに引き換え日本はどうか?未だに時代遅れの新自由主義に囚われ、「成長か、分配か」の堂々巡りに落ち込んだ末に、「分配する為にも経済成長が必要だ」と言いくるめられてしまっているではないか。今まで散々格差を拡大して来た側が、少しばかり「格差是正」を言い出した途端に、また自民党に投票してしまう愚を繰り返している。庶民も現実の貧困に目を奪われるばかりで、気候格差是正は争点にもならなかった。「貧すれば鈍する」の格言そのままだ。
 
はっきり言って、余りにもレベルが低過ぎる。とても先進国の選挙だとは思えない。自分さえ助かればそれで良いのか?
 
何故そんな事になってしまうのか?有権者が諦めて投票に行かなくなってしまったからだ。
 
かつては7割台あった投票率が今や5割台。その上、選挙制度も大政党に有利な小選挙区が中心で、比例区も地方ブロックに分割。だから、得票率で見れば、リベラル票や左派票も合わせれば約31%と、そこそこあるにも関わらず、それらの票は全て分散され死票となり、数で勝る与党票や保守票に負けてしまうのだ。
 
 
ただ希望がない訳ではない。右も左も無党派層に切り込めない中で、唯一、れいわ新選組だけが無党派層にも切り込んで、今回も200万票以上集め、比例区で3議席を確保した。2019年参院選で初めて登場した新党故に、不慣れな面や疑問に思う点もないとは言えないが、それでも自民党や維新と比べたら遥かにマシだ。
 
もし仮に、れいわ新選組の山本太郎が共産党委員長に就任すれば面白い事になるのではないか?今のれいわ新選組代表の仕事については、共産党と統一会派を組む中で、共同代表に就任してもらえば良いのではないか?
 
発信力がピカイチの山本太郎に、野党の中では組織力に勝る共産党が加われば、鬼に金棒となるかも知れない。共産党も、本当に日本を変えたいと思うなら、これぐらい思い切った手段を取って欲しいものだ。
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小室眞子の結婚に賛成しようが反対しようが、どのみち天皇制は廃止する他ない

2021年10月30日 23時26分15秒 | 戦争・改憲よりも平和・人権
【ノーカット】眞子さま小室圭さん 2人で結婚会見(2021年10月26日)
 
この間、マスコミを賑わしている小室夫妻の結婚騒動について、ツイッターで呟きました。そのツイート(呟き)をブログに書き出し、短文のツイートだけでは分からない騒動の詳しい説明も入れました。↓
 
今週日曜が衆院選の投票日だと言うのに、マスコミはいつまで経っても小室圭・眞子の結婚騒ぎ。誰が誰と結婚しようが個人の自由なんだからそっとしておいてやれば良いのに。親の借金や皇室の伝統なんて本人に何の責任もないのにバッシング。逆にこの騒動で個人をPTSDに追い込む「伝統」の不条理が露呈
 
特にこのDappiの投稿なぞ酷いものだ。小室圭氏をKK呼ばわり。普段から在日朝鮮人をチョン呼ばわりしているので地金が出たのだろう。表では天皇陛下万歳三唱の右翼が陰では醜い皇族バッシング。個人の幸福より世間体や体制維持の方が大事なんだ。天皇制廃止論者の私の方が寧ろ皇族の人権を擁護している
 
>竹田恒泰「小室圭と眞子様は云わば駆落ち。結婚関連儀式をしない=皇室は認めず小室家と親族付合いしない。陛下は悪いことしてないのでKKが嫌いでも皇室は嫌いにならないで」
有本香「母は公金詐取疑惑・KKは留学を眞子様と付合ってGet...。ここまでろくでもない人は滅多に見ない」
この意見に尽きる(以上、Dappiのツイート)
 
「小室圭をKK呼ばわりしたのは有本香で、俺はただそれを引用しただけだ」という言い訳は通用しない。批判せずにリツイート(引用)すれば、それは賛同・拡散と同じである事はもはやネットの常識。Dappiは個人のネトウヨなんかではなく、自民党から金貰って世論工作している法人企業だった事も既に露呈
 
小室・眞子の件で、何故こんな大騒ぎになっているのか全然分からず、同僚に聞いたりネットで経過を調べた。小室の母親と元婚約者との間の金銭トラブルに対して、先日の記者会見で2人が居直りとも取れる対応に終始していた事に皆怒っているのだ。「元皇族の癖に、恩を仇で返すような事して!」と
 
(注)上記の金銭トラブルとは、具体的には、小室の母親の元婚約者が、小室圭の学費等を援助する為に供与した約400万円の扱いを巡るトラブルです。「母親との結婚を前提に、息子の圭君の学費の足しにと、400万円を贈与として与えていたが、婚約を一方的に破棄され、金をむしり取られただけに終わってしまった。せめて、この金だけでも返してくれ」というのが元婚約者の言い分。それに対して、「これはあくまで贈与であって貸金ではない。借用書もないのに今頃になって返せと言われても困る」というのが母親の言い分。
 
私も最初は単なる皇族バッシングだと思っていたが、調べると確かに2人の対応にも問題はあると思う。しかし、家族間の問題に、第三者が生半可な情報を元にあれこれ詮索するのもどうかと思う。これはあくまで当事者同士で解決すべき問題。それでもし2人の婚約が破談に至っても、それは2人の自己責任
 
それとは別に、皇室イメージがここまで悪化しているとは思わなかった。「秋篠宮は眞子に一体どんな躾をしていたのか?」「こんなロクデナシの子どもしか育てられないなら、もはや皇室なんて不要だ」と言わんばかりのコメントと賛同の「いいね」数の多さに、皇室不要論者だった私も思わずたじろいだ
 
小室婚約会見のネットニュースに付いたコメントの例。DappiのツイートがKK(小室圭)だけを悪者にしていたのに対し、眞子やその父親の秋篠宮、ひいては皇室制度にまで批判の矢が及んでいる事に注意。↑
 
所詮は皇族も生身の人間だったと言う事だ。欠点も弱点もある生身の。小室圭に一目惚れした眞子もそれは同じ。これが一般人の婚約なら、よくある話で別にニュースにもならなかった。それが皇族絡みとなった途端に「理想の天皇像に傷を付けられた」と皆大騒ぎ。そんな皇室制度ならもう無い方がマシだ(以上、10月28日のツイート)
 
https://youtu.be/jGTQYSjQt-A
小室夫婦の結婚会見動画。確かに酷い。感謝の言葉は最初だけ。後はひたすら「誤った情報、いわれなき誹謗中傷」の連呼。でも相手の主張のどこが誤りなのか具体的に指摘しないので、何の説明にもならず。挙句に自分達の主張だけ一方的に喋って退出。安倍の国会答弁にソックリ

元婚約者との話し合いは「私が望んだ方向で進展している」と小室眞子。森友学園への国有地売却を「良い土地だから話を進めて」と言い放った安倍昭恵と瓜二つ。私人の自由を満喫しながら皇室の権威も利用。共産党は将来天皇制を廃止すると自民党は攻撃するが、こんな天皇制なら寧ろ廃止した方がマシ

(注)「私が望んだ方向で話し合いが進展している」と眞子が言った内容とは、恐らく「解決金=手切れ金として返す」事を指すと思われます。結婚会見でも、しきりに圭が「解決金を受け取ってほしい」と先方に呼びかけてましたから。まるで、皇室の権威をバックに、札束で相手の顔を有無を言わさず引っ叩くような対応には、流石に私も心底呆れました。

私も天皇制廃止論者で、日常生活も元号ではなく西暦を使用。皇室の事なぞ関心が無く、小室の件にも無関心だった。右翼の天皇崇拝強要だけでなく反五輪デモの天皇制廃止スローガンにも違和感を感じていた。今回の件で改めて皇室制度の矛盾を痛感。改憲するなら自衛隊明記より天皇制廃止の方が先だろう(以上、10月29日のツイート)

(注)最後に。長くなりますが、もう少しご辛抱を。何故、私が天皇制なぞ廃止すべきと考えているか?その理由を述べます。

①天皇制自体が「主権在民」や「法の下の平等」等の民主主義の原理に反するから。何と言っても。これが最大の理由です。

②日本人の宿痾とも言うべき「長い物に巻かれろ」の権威盲従、奴隷根性の国民性の根源となっているから。

③今や国民の多数意見となった選択制夫婦別姓制度の導入に、政党の中では唯一、政権与党の自民党だけが反対。こんな「恥さらし」の事態となったのも、女系天皇に反対し、女性差別を容認しているからだ。天皇制が社会進歩の足枷(あしかせ)となっているのは、もはや誰の目にも明らか。

④戦争責任に対してケジメを付けるべき。今の天皇は戦後生まれなので、確かに直接の戦争責任は無い。しかし、戦前の日本では天皇が大日本帝国の最高責任者で、統帥権(軍隊を統率する権利)を有していた以上、現天皇も先の侵略戦争で、何千万というアジアの人民を殺し、何百万もの日本人を死に追いやった責任から逃れる事は出来ない。ケジメを付けなければならないのは小室家のトラブルだけではない。

⑤現に今も、総選挙の争点そっちのけで、小室・眞子の結婚騒動にうつつを抜かす等の形で、自民党の悪政を誤魔化す隠れ蓑として国民に悪影響を及ぼしている。

⑥天皇制の存在自体が天皇の人権をも蹂躙している。天皇には一切の自由も政治的権利もない。自分の意志で生きる事を奪われ、ロボットみたいな生き方を強いられている。これ自身がもはや立派な人権侵害ではないか。

ただ、幾ら自民党や右翼が天皇を持ち上げようと、今の国民感情が必ずしも天皇崇拝一色ではない事は、小室騒動に対する反応からも明らか。その中で、ことさら、この問題で大騒ぎするのも、現実の政治・社会問題から目を逸らす事になるから余り賛同出来ない。

どちらにしても、小室夫妻の結婚に賛成でも反対でも、どのみち天皇制は廃止しなければ、また同じ様なトラブルは今後も起こります。無用なトラブルを招き、個人を不幸にするだけの「身分制度」を「国の象徴」に祭り上げる愚をいつまで続けるのか?

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野党の本気度が問われている

2021年03月31日 13時45分00秒 | 戦争・改憲よりも平和・人権

「遺産食いつぶした」 照屋氏が福島氏を面罵 社民

先日、古くからのブログ読者でもある友人が、大阪出張の帰りに私を訪ねて来ました。その友人とは新世界で酒を飲み、久しぶりに旧交を温め合いました。

その友人は、地元の名古屋で、社民党に入り活動をしながら、同時に立憲パートナーズとしても活躍されている方です。立憲パートナーズというのは、立憲民主党の協力党員の事です。社民党のような正式な党員ではないが、ある程度の党費を払い、後援会員的な役割を果たしている。そういう党員の事です。正式な党員ではないので、他党の党員でも協力党員にはなれます。

その方から野党共闘の舞台裏についても色々聞く事が出来ました。しかし、その話の内容は、共闘の行く末に暗雲を投げかけるものでした。

その方は、まず社民党が昨年11月14日の全国大会で、分党を決議した時の経緯について話されました。社民党はこの大会で、立憲民主党に合流するメンバーと、党に残留するメンバーで、党を分かつ事を正式に決めました。事実上の党分裂ですが、あくまでも「円満離婚」の形にする為に、このような手続きを踏んだのです。

ところが実際は「円満離婚」とは程遠いものでした。それは沖縄2区選出の照屋寛徳衆院議員が、福島瑞穂・党首に対して「この20年で党の遺産を食いつぶした」と、大会で痛烈に批判した事からもしのばれます。(上記動画参照)

しかし、そうして福島党首を痛烈に批判したはずの照屋議員は、なぜか引き続き社民党に残留する道を選びました。普通に考えれば、党大会で面と向かって党首を罵倒したのですから、てっきり立憲に合流するものと思われていたのに。

でも、その友人が言うには、照屋氏の残留は沖縄の選挙区事情によるものだそうです。沖縄ではまだまだ社民党の力が強く、照屋氏の後援会長も照屋氏の残留を強く望んだので、照屋氏は立憲に合流したくても出来なかったのだそうです。

友人に言わせれば、照屋氏の例なぞ、まだ可愛いものだそうです。友人が活動する社民党の愛知県連では、もっと驚くべき事が起こっていました。

その話によると、社民党愛知県連の代表を務めていた山 登志浩(やまとしひろ)という方が、県連の了承も得ず、勝手に県連代表の職を辞任し、同時に愛知県江南市の市議会議員も辞めて、それまで縁もゆかりもなかった富山1区の衆院選挙区予定候補に鞍替えしてしまったのです。

社民党は、中央組織も各都道府県連合の連合体にしか過ぎず、実際に候補者を選ぶのは地方の県連組織なので、このような事がまかり通ってしまうのです。これにはさすがに愛知県連も頭に来て、山代表を除名してしまったそうです。

なぜ、山代表が勝手に愛知県連の職を辞し、それまで縁もゆかりも無かった富山の衆院選挙区候補に鞍替えしたのか?その理由は今もはっきり分かりません。

富山は愛知に比べ、まだ社民党の力が強いからか?それとも、富山1区は県都の富山市が票田で、同市では政務活動費の不正流用疑惑で市議が大量辞職した事件もあったので、その政治的混乱の隙を突いて立候補に及んだのかも知れません。いずれにしても、憶測の域を出ません。

思えば、社民党が分党に至る経過も、よく分からないものでした。①社民党のままでは当選はおぼつかないので、立憲に合流する事は認める。②その一方で、党に残留して引き続き活動したい党員も少なくないのて、党自体は解散しない。③その上、立憲合流組と党残留組を繋ぐ社民フォーラム(社会民主主義フォーラム)という組織を立ち上げ、立憲合流組もその組織に属しながら立憲民主党の党員として行動する。こんな事まで昨年11月の党全国大会で決議してしまったのです。

そんな社民フォーラムなぞという分派組織を作るぐらいなら、社民党の中で頑張って活動すれば良いのに。また、社民党から立憲に移る以上は、分派組織を立ち上げたりせずに、あくまで立憲民主党の党員として活動すべきでしょう。分派なんて党内の派閥争いにしか過ぎず、有権者や支持者にとっては「はた迷惑」以外の何物でもないのですから。

外野の私なぞは、そう思うのですが。第一、そんな分派組織の存在を立憲民主党が認めるはずがない。「立憲に宗旨替えする以上は、立憲に忠誠を仕え。それが嫌なら社民党に留まれ」と。それが常識的な考え方だと思うのですが。

ところが、立憲はそんな分派活動すら黙認するようなのです。なぜなら、立憲民主党は、議員数こそ野党第一党ですが、まだ出来て間もない党なので、地方組織は無いに等しいからです。それなら、まだ小さいとは言え地方に党組織もある社民党の党員が加入してくれた方が、地方組織をそのまま引き継げるから良いのだそうです。

この立憲の裏事情は、社民党との関係だけに止まりません。右派の国民民主党や希望の党との関係でも、似たような事が起こっています。その典型的な例が松原仁・衆院議員の合流劇です。

松原仁議員と言えば、民主党・民進党時代から、憲法改正に積極的で、保守色の強い政治主張を掲げて来た人でした。今でこそ格差是正にも言及するようになりましたが、昔は拉致問題だけしか言わないような人でした。そんな、立憲よりもむしろ自民党や維新の会にいた方がお似合いの政治家が、なぜ希望の党から立憲民主党に移籍したのか?おそらく、他の国民民主党や希望の党の議員とは違い、労働組合に強い基盤を持たない為に、寄らば大樹の陰と、立憲にすり寄って来たのでしょう。

国民民主党を支持する労働組合も、実際は大企業正社員が中心の御用組合が大半です。原発推進の東京電力の組合を筆頭に。私の勤める大手スーパー物流センターにも、スーパー従業員の組合がありますが、春闘も会社言いなりの一発回答で終わりでした。その組合が加盟する上部団体(UIゼンセン)も、パートが低賃金に怒って労働組合を立ち上げたら、労働者よりも先回りして、会社に御用組合結成をけしかけるような所です。

そんな御用組合が大半なので、とても労働者の代表とは思えない国民民主党ですが、組合費はしこたま貯め込んでいます。だから立憲は国民にも頭が上がらないのです。

そう考えると、これらの議員達は、社民主義だの立憲主義だの、右だの左だの言った所で、思想信条や主義主張は二の次、三の次で、所詮は自分達の保身しか考えていないじゃないかと、思わざるを得ません。

これでは自民党、公明党や維新の会とも何ら変わらない。こんな体たらくで、自民・公明や維新の不祥事を追及できる訳がない。だから、幾ら自民党がデタラメな政治をしても、「野党も似たり寄ったりじゃないか」という事で、最後には数に勝る与党が選挙に勝ってしまうのです。

私は、それで良いとは絶対に思いません。たとえ不甲斐ない野党であっても、こんなデタラメし放題の与党や維新と比べたら、まだ数倍もマシです。野党共闘にも是非頑張ってもらいたいと思っています。でも、こんな体たらくでは、野党はいつまで経ってもアベ政治やスガ政治に終止符を打つ事は出来ないでしょう。

野党に今求められているのは、政権担当能力でもなければ、組織力でもありません。本当に親身になって庶民に寄り添い、庶民の命と暮らしを守ってくれるのか?その気構えを示せるかどうか?今年中に予定されている総選挙で、与党を過半数割れに追い込む事が出来るかどうかも、ひとえにその一点にかかっています。

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ネトウヨによる印象操作の好事例

2018年02月04日 10時04分17秒 | 戦争・改憲よりも平和・人権

 私は先日、ブログで安倍を「赤報隊くずれ」と皮肉り、ツイッターでも「恐らく赤報隊の一味かシンパだろう」とリツイートした。
 「赤報隊」というのは、1987年に朝日新聞阪神支局を襲撃し記者2人を死傷させた右翼テロ集団だ。時効成立後の今も犯人は捕まっていない。先週のNHK番組でこの赤報隊の事が取り上げられ、それを観た私が安倍をそのように皮肉ったのだ。

 勿論、私も安倍を赤報隊の構成員だとは思っていない。でも、赤報隊の掲げる「憂国」等の右翼思想を安倍も信奉し、下記のようなテロまがいの行為を、権力をかさに来て実際に行っている。その中でも、とりわけ最後に挙げた「人権・民主主義否定」発言に至っては、もはやテロ行為そのものじゃないか。だから「赤報隊の一味かシンパだろう」と皮肉ってやったのだ。「一味」はともかくとしても、少なくとも「シンパ=支持者、賛同者」という表現については、「当たらずとも遠からず」という意味では、決して間違ってはいないだろう。

・国会での野党の質問制限、メディアへの介入・懐柔・恫喝➔言論封殺テロ
・森友・加計・スパコン・リニアの疑惑隠し、国有財産叩き売り、政治と税金の私物化、証人喚問拒否、証拠隠滅の功労者を国税庁長官に抜擢➔国民に対するテロ
・トランプの尻馬に乗り、北朝鮮断交を他国にも呼びかけ、平昌オリンピックの融和ムードに水を差す➔戦争扇動テロ
・「働き方改革」と称して無制限残業の合法化を画策➔労働者に対するテロ
・生活保護水準の切り下げ➔弱者に対するテロ
・辺野古新基地建設強行➔沖縄県民に対するテロ
右翼の集会で安倍政権の閣僚が「国民主権・基本的人権・平和主義も否定しなければ真の改憲にはならない」「尖閣問題を軍事利用」と発言し、そこに安倍も同席し発言を肯定➔憲法蹂躙、領土紛争を外国敵視や与党の宣伝に政治利用、麻生の「ナチスの手口に学べ」発言にも匹敵するクーデター扇動

 そうしたら、ツイッターでちょっとした騒ぎになったw。その一連のツイート(つぶやき)を時系列でここに引用する。このブログの左にあるツイッターのアイコン(青い鳥のマーク)をクリックして、私のツイッターのページに飛び、左上の通知のアイコン(鐘のマーク)をクリックすれば、その一連のツイートがそのまま観れる。興味のある方はそちらも観て欲しい。

 まず、下記のジョンレモンさんのツイートに、私が続けてリツイート(RT=返信)した。

ジョンレモン @horiris 2月1日 質疑中、山本太郎議員の後ろから、鋭い形相で、野次ったり、ガン飛ばす自民党女性議員。 議員としての品格は何処へ行ったのやら…ヤンキー顔負けだ、こわ〜。

RT プレカリアート @afghan_iraq_nk1 2月1日 その自民党女性議員も多分、赤報隊の一味かシンパでしょう。本来自由であるべき言論を自分が気にくわないという理由だけで反日とレッテル貼りし敵視する。赤報隊のテロリストと一体どこが違うのか

 その上記の私のリツイートに対し、hidetanakaという輩が、私のリツイートの言葉尻だけを捉えて、「根も葉もない憶測はお里が知れる」と難癖を付けて来た。そして、その難癖リツイートがあちこちに拡散される騒ぎになった。リツイートのきっかけになった、山本太郎議員の質問や、それにガン飛ばした自民党議員のヤジに関する最初のジョンレモンさんのツイートもそっちのけに、私のリツイートの一部だけを切り取り、「お里が知れる」と罵倒して来たのだ。そして、その罵倒のツイートだけがあちこちに広められていった。

 これを何も知らない人がみたら、まるで私だけが寄ってたかって叩かれているようにしか見えないだろう。一連の議論の流れも無視し、一部の言葉尻だけに反応し、勝ち誇ったように、そればかりを叩く。これが、ネットでよく見られる「炎上」現象の正体だ。これが奴らの典型的な印象操作の手口だ。

RT hidetanaka @hidetanaka41 2月2日 根も葉もない、憶測はお里が知れますよ

RT ロッシュ@神々の棺 @divinelimb 9時間9時間前 「赤報隊の一味だろう」というレッテル貼り。もはや芸術の域ですね _ノ乙(、ン、)_ ("多分、"と前置きしてるから云々とかいう言い訳は以下略)

 そこで下記のように言ってやった。「憶測に基づくレッテル貼りこそ、お前たちが散々、他者に対してやってきた事じゃないか」「お里が知れるという言葉も、そっくりそのまま、お前たちにお返しする」と。

RT プレカリアート @afghan_iraq_nk1 2 時間2 時間前 皮肉で言った事も分からず、ネトウヨが私の言葉尻だけ捉え、嫌がらせの「いいね」やRTを一杯付けて印象操作に勝った気でいるw。だったらこいつらのヘイトデモで掲げた「朝日社員は皆殺し」等のプラカードは一体何なんだ。もはや単なる印象操作では済まない。立派なテロ扇動、殺人教唆じゃないか 

(注)ネトウヨ=ネット上で韓国・中国や左翼の悪口だけを言いふらし、安倍のやる事には何でも賛同するネット右翼。ヘイトデモ=そのネトウヨが中心になって主宰する、韓国・中国への憎悪を煽ったり外国人排斥を主張したりするデモ。

 

 そもそも、そんなに赤報隊や赤報隊が奉じる右翼思想が正しいと思っているなら、別に隠したりせずに、安倍もこのネトウヨのヘイトデモのように、もっと公然と「私も赤報隊のファンだ」「私も右翼だ」と言えば良いのだ。憲法改正についても、「自衛隊を追認するだけで、戦争放棄や平和主義の条文を削除したりはしない」なんて言って誤魔化したりせずに、仲間内の集会でポロッと漏らした「国民主権・基本的人権・平和主義も否定しなければ真の改憲にはならない」という本音を、もっと前面に掲げて正々堂々と議論すべきじゃないか。自分たちがそれを正論だと思っているなら。正論だと思っているからこそ、仲間内の集会でポロッと本音が出たのだろう。

 ところが、そのような真正面からの議論を避けて、仲間内の集会や雑誌でだけ、コソコソと床屋談議にふけって自己満足。自己満足で済んでいるうちはまだ良い。問題は、こんな奴らが政権中枢に居座り、国民にも自分たちの考えを強要しようとしている所にある。秘密保護法や戦争法、共謀罪や放送法第4条の規定まで動員して。

 そして、フジテレビ「やしきたかじんのそこまで言って委員会」や東京MXテレビ「ニュース女子」の「沖縄の基地反対運動には中国から日当2万円の動員費が出ている」といったネトウヨ番組のデマは放置しながら、NHKクローズアップ現代やTBSのサンデーモーニングにだけ、政治的中立を口実に、放送電波停止やコメンテーター排除の脅しまでかけて、番組を骨抜きにしつつある。最近テレビが相撲協会の内紛劇などの三面記事報道にばかり時間を費やすようになったのも、政治批判が次第にやり辛くなっているからだ。

 真正面からの議論を避けて、裏でコソコソ圧力をかける。まるでヤクザによる民事介入暴力の手口と同じだ。森友・加計疑惑の証人喚問にしてもそうだ。本当に安倍夫妻が森友・加計の案件で、財務省や文部省に不当に圧力をかけたりしていないという自負があるなら、なおさら証人喚問でそれを証明する義務がある。

 ところが、片方の当事者である籠池氏にだけ証人喚問を強いながら、もう片方の当事者である安倍夫妻はずっと証人喚問を拒否し続け、フェイスブックで言い訳したり、「ご指摘は当たらない」との紋切り答弁で逃げ回ったりしている。そして、野党からの臨時国会開催要求も無視し、昨年の突然の解散劇で疑惑追及そのものもウヤムヤにしてしまった。挙句に、選挙で勝てば官軍とばかりに、今や国会での野党の質問時間まで制限しようとしている。正に言論テロそのものじゃないか。

 安倍夫妻の証人喚問拒否も、突然の解散劇も、野党の質問時間制限も、メディアに対する不当で不公正な圧力も、産経・読売など御用メディアや、前述の「やしきたかじん〜」等のネトウヨ番組、ネトウヨなど「安倍親衛隊」を使っての今回のような印象操作も、全ては、自分達にやましい所があるから、それを隠そうと躍起になっているだけなのだ。「安倍親衛隊」のネットでの「反日」のレッテル貼りの方が、私の「赤報隊くずれ、赤報隊の一味」発言よりも数倍も悪質ではないか。実際にそれでテロ事件も誘発しているのだから。

 しかし、いくら御用マスコミを動員して、たとえ印象操作で選挙や論戦で勝つ事ができたとしても、それは砂上の楼閣でしかない。砂上の楼閣はいつか必ず崩れる。しょせんフェイク(嘘、デマ)はフェイクでしかない。フェイクで真実に打ち勝つ事はできない。

(追記)

 ネトウヨの中には、私の「安倍は赤報隊一味」のツイートだけでなく、山本太郎への当てこすりRT(リツイート)を、山本太郎の動画も観ていない私に一方的に送り付け、その当てこすりRTを拡散(回覧)する輩まで出て来た。当てこすりRTのRT(回覧)数や「いいね!」(賛同)数が日を追うごとに増加するのを私に見せつけ、私を怖がらせてやろう…おそらく、そんな事だろう。もう、そこまで来たら、もはやRTの内容とは無関係に、単に衆を頼んで「俺様の方が多数派なんだ」と、物量作戦で圧倒して私を黙らせようとしているだけじゃないかw。しかし、くだんの山本太郎の動画も観ていない私に、こんな意味不明の「押し売り」RTを送り付けられても、迷惑なだけなのに。そこで、こちらについても、早速お返ししてやった。

RT プレカリアート @afghan_iraq_nk1 2月5日 山本太郎の動画を観てどう思おうが個人の自由。個人の自由だから違う意見も当然ある。違う意見同士で議論するなら対話にもなるが、俺様の方が強いんだ多数派なんだと誇示されるだけでは、パワハラ親父を相手にしているのと同じで全然対話にならない。ネトウヨはそんな事でしか存在感を示せないのかw

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赤報隊くずれのバカに改憲の指図なぞされる筋合いは無い!

2018年02月01日 22時50分40秒 | 戦争・改憲よりも平和・人権

 

 安倍政権によるメディア介入の影響で、今やすっかり政府広報と化してしまったNHKですが、中にはまだこんな気骨のある番組が作れるスタッフもいたようです。先週の土曜・日曜日夜の二夜連続で放送された赤報隊事件の実録ドラマと取材番組を私も観ました。赤報隊事件そのものは31年前に起こった朝日新聞への右翼テロ襲撃事件ですが、それは決して過去の話ではありません。今や、赤報隊の思想を信奉する連中が、官邸などの政権中枢に居座り、自分の思い通りに憲法を改悪して、日本を戦前のような独裁国家に戻そうと画策しているのですから。

 この番組の感想についても、本来は自分の文章でブログ記事に仕上げなければならないのですが、いかんせん時間がありません。今週末からはダブルワークも始まります。記事の完成を待っていたらいつになるか分かりませんので、今回もツイート(ツイッターのつぶやき)をそのまま転載させてもらいます。無署名で文末に日付を入れたツイートが私のものです。そして、頭に「RT~@~日付」とあるのが、他の方のツイートを私がリツイート(引用)したものです。ツイートだけでは何の事か分かりにくいと思うので、所々に注釈も入れました。

(以下転載)

NHK久々のヒット。赤報隊による朝日新聞阪神支局テロ事件の特集番組。昨夜の草なぎ剛の好演に続き、今夜は元首相への脅迫捜査を地元県警が握り潰した形跡についても。次々とテロにかけ犯行声明も多く残された事件の犯人が何故か今も捕まらず、逆にヘイトスピーチがアベ政治の下でますます拡散(1月28日)注:ヘイトスピーチ=特定の民族や人種などに対する憎悪に基づく差別扇動。(例)「ゴキブリ朝鮮人を日本から叩き出せ!」

注:以下、NHKスペシャル「未解決事件File.06 赤報隊事件」番組HP
第1夜(1月28日放送)、第2夜(1月29日放送)ページより抜粋。

日本中に大きな衝撃を与え、今なお生々しい記憶を残す「未解決事件」を徹底検証し、未来へのカギを探るシリーズ第6弾。31年前、日本を震撼させた“言論へのテロ事件”「赤報隊事件(朝日新聞襲撃事件)」に迫る。1987年5月3日、朝日新聞阪神支局に突如、目出し帽の男が進入し散弾銃を発砲。記者2名が死傷し、その後、全国各地の朝日新聞関連施設を襲撃、爆破未遂、そして中曽根・竹下元首相への脅迫や、リクルート元会長宅への銃撃など事件は全国に拡大。のべ124万人の捜査員が投入されたが、15年前、全ての事件が未解決のまま時効を迎えた。犯人は何者で、なぜ事件は未解決に終わったのか。1夜目は、NHKが入手した極秘資料や関係者の証言をもとに、「実録ドラマ」で知られざる事件の闇に迫る。
https://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20180127

目出し帽の男は一体何者なのか?全国にまたがる“テロ事件”は単独犯の仕業なのか、複数犯の手によるものなのか?そして、犯人の真のねらいは何だったのか?2夜目は多くの謎を残して闇に消えた「赤報隊」と事件の真相に、独自取材で切り込むドキュメンタリー。真相解明のカギを握るとされた一連の「犯行声明文」をめぐる新たな事実や、NHKに接触してきた「犯人を知る」というナゾの人物、そして警察が追跡していた知られざる“真犯人の影”など、31年目にして得られた新事実をもとに、日本を震撼させた赤報隊事件の深層に分け入っていく。
https://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20180128

RT akabishi2 @akabishi2 1月28日 しかし、中山嶺雄こと長谷川潤氏、まさかテレビカメラに向かって「処刑は当然」まで言い放つとはな。。。こんなのが府立中学校の元教員だっていうんだから恐ろしい。マスキクン人脈、マジでヤバ過ぎと再認識。朝生が、つくる会を取り上げた時、出演してたのを覚えてる人もいるかもね。

RT 樋田毅 @QGaBnFl60ImNhyy 1月25日 草彅剛さんが私の役を演じるNHK「未解決事件」ドラマ編が27日午後7時半から放送されます。私は草彅さんと会ったのですが、好青年でした。「私の役を引き受けてくれた勇気に感謝します」と伝えると、「市民の義務として頑張ります」と言ってくれました。その後の彼のメディア向け発言も素晴らしい。

RT 樋田毅 @QGaBnFl60ImNhyy 1月28日 昨夜の草彅さんの演技力に感服です。私の心が草彅さんに乗り移ったかのように思いました。私が最も伝えたかった「赤報隊の銃口は自由な市民一人一人に向けられたものだ」を、草彅さんが全存在をかけた言葉として発してくれました。私の書く本も、草彅さんのドラマの延長線上にあります。

RT ARICヘイトウォッチチーム @AricHateWatch 1月28日 新宿でヘイトウォッチしてきました。明らかに違法なデモでしたが、差別主義者は警察にガードされながら中心部を堂々と通過しました。

 RT 早川タダノリ @hayakawa2600 1月27日 NHKの赤報隊番組で話題になっているようなので、統一協会系のエアガン輸入の件、国会議事録を。幸世物産=現・ハッピーワールド「当時、幸世物産という会社が韓国から空気散弾銃を大量に輸入していたということが問題になりまして、鋭和B3という空気散弾銃ですね……」

RT mold @lautream 1月27日 赤報隊支持者の皆さん。

 

注:上記の画像はmoldさんのツイートからお借りしました。

しかし、何故またよりによって赤報隊の名を選んだのか?明治維新で新政府軍の先鋒隊として体良く利用され、年貢半減を触れ回った挙句に偽官軍として処刑された相楽総三の赤報隊の名を。権力の犬や反共テロリストとして散々利用された末に使い捨てられる運命にある今の在特やISを暗示する様な名を(1月29日)

副大臣「何人死んだ」/米軍事故 志位質問に暴言ヤジ 原発事故で「死の街」と民主党政権閣僚が失言しただけで大騒ぎした癖に、この暴言には沈黙か?「北朝鮮拉致で何人死んだ」と言ったら即座に反日呼ばわりする癖に、被害者が沖縄県民なら何とも思わないのか?(1月31日)

右翼は赤報隊のテロを義挙と言う。特攻隊と同様に、国を思って決起したからだと。だったら伊藤博文を暗殺した安重根も同じじゃないか。本当の義挙と言うのは、自分を犠牲にしても民を守った大塩平八郎みたいな人の事を言うのだ。赤報隊のやった事はただの言論弾圧。こいつらは民衆の敵でしかない(同上)

RT 大神@肉球新党 @T_oogami 1月27日 赤報隊の朝日新聞阪神支局襲撃について「国を思う優しさから実行したんだから良いんだよ」と言う右翼に対し、草彅剛演じる樋田記者が犠牲となった小尻記者とその遺族の写真を持ち出して「貴方はこの人達の前でも同じ事を言えますか!」と一喝した場面は最高に格好良かった。

RT 但馬問屋 @wanpakutenshi 1月28日  “赤報隊事件” 草彅剛さん演じる実演ドラマに続き、犯人を資料で丁寧に追ってゆく今夜の内容も良かった!NHKの良識派スタッフに感謝。 民主主義を脅かす言論テロは断じて許されない。 「朝日死ね」と言う議員、「朝日の読者も敵だ」と言う元NHK経営委員、今はさらに言論の自由の危機…

RT NHK大阪 公式認証済みアカウント @nhk_osaka_JOBK 1月23日 】 ▽未解決事件 File.06「 」 ◆第1夜 実録ドラマ 27日(土) 午後7:30・総合 出演: ◆第2夜 ドキュメンタリー 28日(日) 午後9:00・総合

RT 朝日新聞公式インスタグラム @asahi_insta 1月25日 NHKスペシャル「未解決事件」が27日に放送されます。1987年の朝日新聞阪神支局襲撃事件など一連の「赤報隊事件」の犯人を追う記者を、 さんが演じました。 インタビューはこちら ★無料会員登録していただければ全文ご覧頂けます。

RT 澤田愛子 @aiko33151709 1月27日 赤報隊事件ドラマ。特務取材班だった樋田記者を演じた草彅剛。彼がセリフで渾身の力を込めた部分がある。「考えの異なる者を銃で撃ち殺し、それが正義だと主張したのが赤報隊です。小尻記者に向けられた銃弾は自由な社会を求める私達一人一人に向けられたものだ」。まさに今の日本へのメッセージだ。

RT NHKドキュメンタリー認証済みアカウント @nhk_docudocu 1月24日 【27日夜】シリーズ に2夜連続で迫る。 31年前、朝日新聞の記者が殺害され中曽根・竹下元総理をも標的にした事件の真相とは?[総合]

RT 八幡愛 @aiainstein 1月29日 お世話になってる社長さんに食事に連れて行ってもらって「今の安倍政権が悪いと思えない、君は左なのか」といわれて私が思ってることを丁重にお話すると機嫌悪くなって「お前は汗水流して働いたことないくせに」と言われ「今は汗水流してる人達が報われない世の中です」って言い返したらキレて帰った。

国会には改憲議論の義務があると首相 改憲発議が出来るのは国会だけ。内閣は、寧ろ憲法や法律に沿って政治をしなければならない。でないと三権分立にならない。そんな事も分からないのか?憲法変えたいと言っているのは安倍の取り巻きだけ。そんな事に国民を巻き込むな(1月31日)

赤報隊はテロで言論の自由に牙をむいた。安倍も秘密保護法と戦争法と共謀罪と改憲で、国民の自由や人権や暮らしや平和そのものに牙をむこうとしている。その根底にあるのは自由や人権に対する逆恨み、下々の者が上の者に楯突くなという差別意識。秋葉原事件の加藤や相模原事件の植松と同じルサンチマン(同上)注:ルサンチマン=復讐心

首相の癖に憲法を全然守ろうとせず、働き方改革と称して労基法もねじ曲げ、労働者をブラック企業の餌食にしようと目論み、日本を外資に売り渡す事しか考えてない癖に、バカの一つ覚えみたいに国民を守るとほざきながら、自由や人権を敵視する赤報隊くずれに、偉そうに改憲を指図される筋合いなぞ無い!(同上)

改憲と言っても自衛隊の存在を憲法で追認するだけで戦争放棄の条文は残すから良いじゃないかと安倍は言う。では国旗・国歌法が制定されてどうなった?幾ら条文や付帯決議で歯止め条項を挿入しても何の歯止めにもならなかった。自分に都合よく法律を解釈し、都合の悪い部分はガン無視。それが奴等の手口(2月1日)

派遣労働法も最初は例外だった物がいつしか原則にすり替わっていた。働き方改革も過労死防止の名目がいつしか残業代ゼロに話がすり替わっているじゃないか。改憲もそれと同じだ。自衛隊追認と緊急事態対応の為に改憲した筈が、海外派兵と人権弾圧で国民に牙をむく。後で幾ら気が付いても手遅れだ(同上)

RT 小沢一郎(事務所)認証済みアカウント @ozawa_jimusho 1月30日 与党は、あれだけ質問時間をよこせと血眼になって、いざ増やしてみれば「総理はなんてすばらしいんでございましょう!」というような質問やって、挙句質問時間を余らせる。もう悪い冗談でしかない。結局野党の質問封殺だけが目的。総理は国会までも「私物化」するつもりだろうか。絶対許されないこと。

RT きむらとも @kimuratomo 7時間7時間前 総理大臣に楯突いて見捨てられたら長期にわたり拘禁される。その不当な人権侵害を総理大臣に質疑で問い質した議員には「総理大臣に対して、なんと無礼な」との雑言が浴びせられる。いつから日本の総理大臣は絶対不可侵王となったのか。いったい日本て、いつから絶対王政と拷問を許す中世に戻ったのか。

注:単なる補助金詐取疑惑で逃亡や証拠隠滅のおそれもない森友学園前理事長の籠池夫妻を、口封じの為だけに大阪拘置所の暖房もない独房に長期間閉じ込める。その人権侵害の是非を問いただした山本太郎・参院議員に対して、与党が浴びせた罵声が、籠池に対して浴びせた暴言と同じ「無礼者!」。いつから安倍晋三は戦前の天皇になったのか?江戸時代の殿様になったのか?しかも、枝葉の補助金詐取疑惑(国の責任は問われない)だけで、本筋の国有地たたき売り疑惑(国の責任も問われる)については黙殺する狡猾さ。
そんな奴らが画策する憲法改正の中身も、下記の動画を観れば一目瞭然。

RT 森達也(映画監督・作家) @MoriTatsuyaInfo 1月30日 もしもツイッターを始めていなければ、この動画の存在は知らなかった。「国民主権・基本的人権・平和主義は要らない」「尖閣軍事利用しよう」。アイコラやCGでもなければフェイクニュースや居酒屋の悪ふざけでもない。彼らは本気なのだ。メンバーの多くは閣僚か官邸側近たち。そしてトップは安倍晋三。

国民の権利没収改憲ムービー 憲法改正誓いの儀式 https://youtu.be/h9x2n5CKhn8 
注:本当はこの動画をもっと多くの人に観てもらいたいのですが、何度やってもブログに動画をうまく貼り付ける事が出来ないので、リンクだけ貼っておきます。

 「国民主権、基本的人権、平和主義、これをなくさなければ本当の自主憲法ではないんですよ」(創生日本・東京研修会での長勢甚遠・第一次安倍内閣法務大臣の発言)。まるで北朝鮮そのものの発想。こんな奴らに「北朝鮮から日本を守る」と言われても、「お前自身も北朝鮮と同じじゃないか」としか言いようがありません。「尖閣諸島の領土紛争を軍事利用」発言に至っては、開いた口が塞がりません。そうやって北朝鮮ミサイルも散々軍事利用、政治利用したのでしょう。それで国民にはJアラートで「核攻撃されたら身を伏せよ」とバカみたいな避難訓練まで強要して。「竹槍でB29を撃ち落とせ」「焼夷弾は手でつまみ出せ」と国民を追い詰めた戦時中と一体どこが違うのか!

 しかも、この連中、国民には散々「家族を大切に」「道徳を守れ」「国や郷土を愛せよ」と偉そうに説教を垂れながら、自分たちのやっている事は一体何なのか?森友・加計、リニア談合疑惑で国有財産たたき売り、お友達厚遇、税金私物化。原発乱立とカジノ・リニア・オリンピック施設の乱開発で国土を破壊しまくり。TPPで国内農業も破壊しまくり。「沖縄・普天間米軍基地の危険を無くす」と言いながら、辺野古を始め沖縄県全域に危険を拡散。「自衛隊員の無事を祈る」と言いながら、トランプの言いなりに米国の下請け海外派兵。「過労死やブラック企業を無くす」「正社員と非正規の格差を無くす」と言いながら、実際にやっている事は無制限残業の合法化、正社員の非正規化。言っている事とやっている事が全て逆。まるで詐欺そのもの。

 それでも、まだあなたは「北朝鮮から日本を守る為に安倍政権を支持する」「北朝鮮から日本を守る為に憲法改正が必要だ」と思いますか?こいつらのしたい放題を指をくわえて黙って見ているだけですか?

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そんなに安倍が怖いのか?

2017年05月10日 18時06分38秒 | 戦争・改憲よりも平和・人権

  

5月4日付朝刊各紙の憲法行事関連記事。左から順に朝日22面左上約4分の1ページ「護憲派 憲法壊すなの波を 改憲派 首相発言に意強く」、産経20面右上約6分の1ページ「憲法テーマ 活発議論」、読売18面右上約6分の1ページ「改憲・護憲 各地で集会」(毎日は別途後述)。

 前回ブログに書いた5月3日の「憲法壊すな!おおさか総がかり集会」を、他のブログやマスコミはどう取り上げているか、もし取り上げているブログが他にあるなら、トラックバックを送ってあげようと、この間ネットであちこち探し回っていましたが、なかなか、それらしき記事に行き当たる事ができませんでした。昨年も5月3日に同じ大阪の扇町公園で同じような集会が持たれた時は、マスコミも割と積極的に取り上げてくれたのと比べると、まるで雲泥の差です。

 その原因としては、昨年はその後に参院選挙もあり、その後も森友学園の疑惑や米国トランプ政権の誕生、北朝鮮ミサイル騒動やフランスや韓国の大統領選挙と立て続けに色々な事があり、今も「2020年オリンピック開催までに憲法改正実現」「米韓防護」等の安倍首相の発言に耳目があつまったので、憲法記念日の取り組み・集会の情報がその影に隠れてしまった影響はあると思います。

 しかし、私はそれだけではないと思います。仮にも国民主権の民主主義をうたう以上は、総理や政府高官のあれこれの発言や政局がらみの記事よりも、集会・デモやストライキなどの国民の運動こそ、もっと取り上げなければならないはずです。主権者は総理や政府高官、国会議員なんかではなく国民自身なのだから。総理以下は、あくまで国民の代表、代弁者でしかないのですから。

 こんな事を書くと、「集会やデモなんて参加するのは国民の一部であって、必ずしも国民多数派の声を代弁しているとは限らない」という意見が返ってきたりします。しかし、「何も言わなければ、それは意見でも何でもない、ただの愚痴でしかない」。改憲であろうと護憲であろうと、意見があればそれを何らかの形で公に表明するのが筋です。何も言わないのは怠け者の言い訳です。何も言わない権利も勿論ありますが、その事で何か言った者の声を押さえつける権利まで「怠け者」にあるとは私は思いません。

 以上、少し横道にそれてしまいましたが、その国民の声の代弁者に過ぎない総理や高官の動きばかりを取り上げ、国民の運動についてほとんど触れない事は、マスコミが権力の動向ばかり気にして国民生活をないがしろにしているという事の、典型的な現れだと私は思います。なぜ国民はそれに怒らないのか?そんなに安倍が怖いのか?

 そういう意味では、別途後述する毎日新聞の記事以外は、どの商業全国紙の記事も、私に言わせれば「カス」です。憲法改正なんて、国民の生活・安全や場合によっては直接命に関わる重大問題であるにも関わらず、どの新聞も三面記事のベタ扱い。それは、事あるごとに北朝鮮や中国の脅威を言い立て、改憲をあおる産経新聞も同じです。むしろ、産経なんて一番スペースも小さく、宝くじの当選番号告示と同じ位のスペースしか割いていません。その辺にも、ひたすら権力に媚を売り国民のことなぞ眼中にない産経新聞の不誠実な姿勢が現れています。

 それらの記事の内容も、朝日は両論併記で、1万8千人も集まった総がかり集会と280人しか集まらなかった改憲派の大阪集会を同列に扱っています。これでは、一見「中立」を装っているようで、実際は改憲派に下駄をはかせ肩入れしていると見られても仕方ないと思います。産経はもっと酷くて、改憲派の集会しか取り上げていません。護憲派は存在自体も紙面から抹殺です。これでよく「正論」「不偏不党」だとか「左に偏りすぎた世論を真ん中に是正する」とか言えるなと思います。安倍ヨイショそのもの、昔の大本営発表や今の北朝鮮・中国メディアのやり口そのものじゃないですか。読売もその点は同じです。一見、両論併記の形をとりながら、記事のタイトルも分量も改憲派に比重を置いている事は明らかです。「改憲・護憲 各地で集会」と、まだ憲法改正されていないにも関わらず、わざわざ「改憲」を先に持ってきている点ひとつとっても、世論誘導が見え見えです。

 その中で唯一評価できるのが、毎日新聞の下記の記事です。前述の朝日以下と同じ社会面の扱いながら、それらとは違い全段ぶち抜きで、「改憲 五輪口実許さぬ」「国民ないがしろ」と、言うべき事をはっきり書いてくれています。元々、オリンピックなんて憲法改正とは何の関係もないはずです。むしろ、「民族や性別、政治信条の違いで選手やサポーターを差別してはいけない」と言うのが、スポーツマンシップ本来の趣旨だったはずです。それを、「テロ対策」だ何だとこじつけて、憲法改正をテロと強引に結びつけて。「テロ対策」さえ口にすれば、監視強化も自由抑圧も何でも出来ると思ったら大間違いです。その中で、この毎日の記事は、昨今の情勢の下では、軍需産業の三菱などの大企業もスポンサーとして抱える商業紙としては、精一杯努力して書いた優れた記事だと思います。ジャーナリストとしての誇りと意地がそうさせたのでしょう。

首相、9条発言 改憲、五輪口実許さぬ(毎日新聞2017年5月4日 大阪朝刊)

 憲法施行から70年の3日、改憲を目指す安倍晋三首相は改憲派集会に寄せたビデオメッセージで自身の思いを明かした。2020年の施行を目指し、戦争放棄をうたった9条に自衛隊の存在を明記するよう言及した内容に、各地では反発や賛同の声が交錯した。

護憲派「国民ないがしろ」

 この日は各地で護憲を掲げる団体や、改憲を求める団体が集会やイベントを開いた。護憲派の集会では「早急すぎる」「東京五輪を口実にするのは許されない」などの批判が相次いだ。

 改憲派の集会では、「意気込みが伝わった」「これで自衛隊がきちんと位置付けられる」などと歓迎する声が広がった。

 大阪市北区の扇町公園であった護憲派の集会には、主催者発表で約1万8000人が参加した。「憲法こわすな!」などのポスターが掲げられ、民進や共産など野党の国会議員もマイクを握った。

 社民党の福島瑞穂参院議員は、安倍首相の改憲を巡る発言について「冗談ではない。アメリカと共に世界で戦争をするための憲法改正をどんなことがあっても止めていこう」と声を張り上げた。

 集会に参加した和歌山県白浜町の大谷真智子さん(65)は、自衛隊の存在を9条に明記したいとの意向について「9条を変えるということで腹の底から怒りを感じる」と憤り、「目標年次まで決めるのは国民をないがしろにしている。憲法をどうするかは国民が決めることで、首相が決めることではない」と語気を強めた。

 大阪市の団体職員、山田みのりさん(40)も「早急すぎる。安倍1強体制のおごりだ」と指摘した。

 京都市内の集会に参加した弁護士の宮本高平さん(33)は「施行時期を東京五輪と同じ20年にしたのは五輪の政治利用で許されない」と反発。「自衛隊が災害援助などで国民から評価されているのは分かるが、9条で明文化させれば防衛費の増大につながる」と危ぶんだ。

 広島市の集会に参加した大崎武男さん(73)は「国民の議論は熟していない。北朝鮮情勢で危機感があおられ、正しい認識ができない状況でこのまま突き進んではいけない」と反対した。

 石川県津幡町の主婦、水野スウさん(70)は自宅で毎週、憲法や民主主義について自由に語り合うカフェを開いており、この日も8人が集まった。安倍首相のメッセージについて水野さんは「20年の東京五輪を口実に、国民に『一つにまとまる時だ』との印象を与えるもので、戦時中の全体主義国家をほうふつとさせる。ナチス政権下でのベルリン五輪への機運の高まりに似ていて、ぞっとした」と語った。

改憲派「意気込み感じる」

 改憲を唱える「美しい日本の憲法をつくる大阪府民の会」などが大阪市内で開いた第18回憲法シンポジウムの冒頭あいさつで、日本会議大阪の千家敬麿議長は「これで不明確だった憲法改正の時期が明確になった。安倍総理の決断に意を強くして、さらなる憲法改正運動にまい進したい」と言葉に力を込めた。

 兵庫県三田市の自営業、小笠原理恵さん(52)は「時期を明言したことで、本気で改正を目指しているのだと政権の意気込みが伝わった」と喜んだ。

 大阪市北区の主婦、森脇友子さん(54)は「合憲性があいまいなまま自衛隊が存在しているのは異常な状態だ。これで自衛隊の存在がきちんと憲法上で位置づけられることになる」と評価した。

 広島市内で開かれた護憲派の憲法集会でも批判の声が多い中、賛同する声があった。山口県周南市の高校2年生、三木俊弥さん(17)は「改正は早ければ早い方がいい。国が国民を守るため、国防はしっかりしないといけない」と主張した。

 元陸上自衛隊北部方面総監の志方俊之帝京大名誉教授(81)は「長年議論しても合憲かどうか意見が分かれてきた自衛隊の存在が憲法に明記されることは重要だ。憲法になかったために、現場の自衛官は日陰者のような扱いを受けてきた。これで安心して任務に励めるだろう」と歓迎した。

 戦争放棄や戦力不保持を規定した1、2項との兼ね合いについては「自衛のための存在とはっきりと書くべきだ」と述べた。【遠藤浩二、加藤佑輔、石川将来】

首相メッセージ、集会に1150人参加

 東京都内でも改憲派・護憲派がそれぞれ集会を開いた。安倍首相のビデオメッセージが流されたのは、保守系の任意団体・日本会議が主導する「美しい日本の憲法をつくる国民の会」などが東京都千代田区の砂防会館別館で開催した集会で、1150人(主催者発表)が参加。同会共同代表でジャーナリストの桜井よしこ氏は「心を合わせて憲法改正を進めていこう」と訴えた。

 東京都江東区の東京臨海広域防災公園では、約30の市民団体でつくる実行委員会が護憲集会を開き、民進、共産、社民の各党トップを含め、約5万5000人(主催者発表)が参加。作家の落合恵子さんは「私たちの憤りは憲法を破壊しようとするあの人たちに向かっている」と力を込めた。【後藤豪、高木香奈】

https://mainichi.jp/articles/20170504/ddn/041/040/019000c

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安倍の歴史偽造を許すな!

2015年10月24日 21時26分58秒 | 戦争・改憲よりも平和・人権
 「歴史偽造」と言っても、別に「南京大虐殺は無かった」「従軍慰安婦なぞいなかった」という歴史修正主義の戯言ではない。現代日本における公然たる「歴史偽造」に抗議する取り組みだ。

 国会の議事録を勝手に書き換えるな!
 実際は聴取不能でどんな法案をいつ採決したかも分からないのに、勝手に付帯決議までデッチ上げて「可決」した事にするなんて、インチキにも程がある(怒)。
 しかも、委員会メンバーでもない与党議員が議場に乱入しての強行採決劇だったのに、まるで野党が議事を妨害したかのように言いふらすとは(呆)。
 おまけに、強行採決するまでは大幅に会期延長しておきながら、戦争法を「可決」した途端に内閣改造しても臨時国会も開かないとは(哀)。
 勝手気ままも大概にしろ!
 「立憲主義」と言えば難しく聞こえるが、簡単に言えば「みんなで決めたルールを守れ」「多数決の横暴でなく、もっと民主的に話し合え」という事だ。
 こんな当たり前の事がなぜ守れないのか?こんな事で本当に日本が「民主国家」「法治国家」であると言えるのか?

…という事で、最近は転載続きで申し訳ありませんが、以下のネット署名に先ほどサインしました。皆さんも是非ご賛同、ご署名をお願い致します。
 強行採決された悪法も必ず廃案で元に戻す「国民連合政府」を野党共闘で実現すると共に、採決そのものの不当性も粘り強く訴えていかなければならないと思っています。こんな不法、デタラメがまかり通るなら、もはやどんな不法やデタラメでもまかり通る事になってしまいます。


「公表された議事録作成の経緯の検証と当該議事録の撤回を求める申し入れ」への賛同署名のお願い

*署名の仕方を再掲します。:次のフォームの所定欄に記入の上、送信して下さい。
    http://goo.gl/forms/B44OgjR2f2
──────────────────────────────────────
「安保関連法案の採決不存在の確認と法案審議の再開を求める申し入れ」を行った私たちは、近日中に以下のような「公表された議事録作成の経緯の検証と当該議事録の撤回を求める申し入れ」を行う予定です。
─────────────────────────────────────
2015年10月○日
参議院議長  山崎正昭様
参議院「我が国及び国際社会の平和安全法制に関する特別委員会」委員長 鴻池祥肇様
参議院事務総長 中村 剛様

 公表された議事録作成の経緯の検証と当該議事録の撤回を求める申し入れ

 前略 10月11日に参議院のホームページに公表された、9月17日開催の「我が国及び国際社会の平和安全法制に関する特別委員会」の議事録において、速記録にはなかった「右両案の質疑を終局した後、いずれも可決すべきものと決定した。なお、両案について附帯決議を行った。」という追記がなされ、〔参照〕として横浜地方公聴会速記録が掲載されました。報道によれば、こうした追記は鴻池委員長の判断でなされたとのことです。
 これについて、4つの野党会派は14日、中村剛参議院事務総長に対し、こうした議事録が作成された経緯の検証と撤回を求める申し入れを行いました。

 去る9月25日に3万2千余の賛同署名を添えて、山崎参議院議長と鴻池特別委委員長宛に「安保関連法案の採決不存在と法案審議の続行を求める申し入れ」を行った私たちは、そもそも存在しない安保関連法案の「採決」「可決」を後付けの議事録で存在したかのように取り繕う姑息なやり方に強く抗議します。
 9月17日の委員会室は速記録で「議場騒然」「聴取不能」と記載されたような状況であり、テレビで実況中継を視聴した国民の圧倒的多数は「あれで採決、可決などあり得ない」と受け止めています。今回の議事録に追加された「議事経過」には、次のような重大な偽り、あるいは採決の存在を議事録への追記で証明しようとする試みの道理のなさが露呈しています。

(1)5つの案件が採決されたと言われたにもかかわらず、委員長が1件ごとに、参議院規則第49条、第136、第137条に基づいて表決に付すと宣告した旨の記載、ならびに、委員長が起立者の多少を認定して表決の可否の結果を宣告した旨の記載が一切ありません。これでは「採決」「可決」は存在しないとする私たちの指摘を何ら反証したことになりません。
(2)公表された議事録で追加された「議事経過」の中に、「両案について附帯決議を行った」との記載があります。しかし、この案件については、上記と同様、参議院規則に基づいた表決の宣告も表決の結果の宣告も記されておらず、正規の議事録とはみなせません。
  さらに、本附帯決議については、慣例となっている全委員への案文の事前配布はなく、特別委で決議案文が提案されたことを認知した委員がどれほどいたのかさえ疑わしいのが実態とされています。鴻池委員長の一存で、このような附帯決議が決せられたと議事録に書き加えるのは民主的議会運営の常識を蹂躙する暴挙以外の何物でもありません。
(3)末尾に〔参照〕として、横浜地方公聴会速記録が掲載されましたが、この速記録の内容が「採決」なるものに先立って特別委に報告された事実はありません。事実に反して、後付けで、〔参照〕などという標題を付けて地方公聴会の報告を鴻池委員長の独断で会議録に追加するのも暴挙というほかありません。
(4)公表された「議事経過」の追記は鴻池委員長の判断と指示でなされたと報道されていますが、委員長といえども、事実を無視し、参議院規則に反する議事進行を議事録に書き込むことを指示する権限はありません。

 以上から、私たちは貴職に対し、次のことを申し入れます。
1.今回、公表された議事録の追記が作成された経緯(誰の、いかなる指示・判断で作成されたものか)を厳密に検証し、その結果を公表すること。
2.事実に背き、参議院規則にも反する議事進行を正当化しようとするまやかしの議事録を撤回すること。
3.安保関連法案の採決・可決の不存在を直ちに認め、法案の取り扱いを至急、協議するよう、各党会派に諮ること。私たちは法案の段階に立ち返って言えば、違憲の法案を廃案とするよう、求めます。

                              以上

申し入れ者(2015年10月17日現在)
 池住義憲(元立教大学大学院特任教授)
 浦田賢治(早稲田大学名誉教授)
 小野塚知二(東京大学・経済学研究科・教授)
 澤藤統一郎(弁護士) 
 清水雅彦(日本体育大学教授)    
 醍醐 聰(東京大学名誉教授)
 藤田高景(村山首相談話を継承し発展させる会・理事長)
 森 英樹(名古屋大学名誉教授)
生方 卓(明治大学教授・社会思想史)
(この申し入れ書のPDF版ダウンロードは
 http://netsy.cocolog-nifty.com/Tekkai.pdf からできます。)
──────────────────────────────────────
以下はこの申入書への賛同のお願いと署名の要領です。

                       2015年10月17日
「公表された議事録作成の経緯の検証と当該議事録の撤回を求める申し入れ」への賛同署名のお願い

 10月11日に参議院のホームページに、9月17日に開催された安保特別委委員会の議事録が公表され、安保関連法案等をいずれも可決すべきものと決定した、との文言が速記録に追加されました。また、〔参照〕として、横浜地方公聴会速記録が追加されました。

  私たちは去る9月25日に3万2千余の賛同署名を添えて、山崎参議院議長と鴻池特別委委員長宛に「安保関連法案の採決不存在と法案審議の続行を求める申し入れ」を提出しましたが、そもそも存在しない安保関連法案の「採決」「可決」を後付けの議事録で存在したかのように偽るのは到底許されません。
 
  私たちは、このような姑息なやり方に強く抗議するとともに、山崎正昭・参議院議長、鴻池祥肇・参議院「我が国及び国際社会の平和安全法制に関する特別委員 会」委員長ならびに中村剛・参議院事務総長宛に連名で、別紙のような「公表された議事録作成の経緯の検証と当該議事録の撤回を求める申し入れ」を提出することにしました。
 
 つきましては、多くの国民の皆様に賛同の署名を呼びかけ、寄せられた署名簿をこの申し入れ書に添えることにしました。

 具体的には、次のような方法で署名を呼びかけます。多くの皆様の賛同をお願いいたします。

1. ネット署名:次の署名フォームの所定欄に記入の上、送信して下さい。
   http://goo.gl/forms/B44OgjR2f2
 
 また賛同者のご住所とメッセージを次の専用サイト(google spreadsheets)に公開します。
   https://bit.ly/1X82GIB

2. 第一次集約日 :10月27日(火)22時とします。

  申し入れ者(賛同署名呼びかけ人)
   池住義憲(元立教大学大学院特任教授)
   浦田賢治(早稲田大学名誉教授)
   小野塚知二(東京大学・経済学研究科・教授)
   澤藤統一郎(弁護士) 
   清水雅彦(日本体育大学教授)    
   醍醐 聰(東京大学名誉教授)
   藤田高景(村山首相談話を継承し発展させる会・理事長)
   森 英樹(名古屋大学名誉教授)
生方 卓(明治大学教授・社会思想史)
連絡先
E・メール saiketunai-1@yahoo.co.jp
   電話:080-7814-9650  
──────────────────────────────────────
下記サイトもご参照ください。
野党共同で参議院事務総長に抗議と経過の検証を要請~特別委議事録の「追加」に関して~: 醍醐聰のブログ
 http://sdaigo.cocolog-nifty.com/blog/2015/10/post-26b4.html

存在しない「採決」を後付けの議事録で「存在」したことにしようとする参院与党: 醍醐聰のブログ
http://sdaigo.cocolog-nifty.com/blog/2015/10/post-7d25.html
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安倍戦後70年談話とセクハラ親父の言い訳

2015年08月19日 11時17分00秒 | 戦争・改憲よりも平和・人権
 またまたブログ更新が少し滞ってしまいました。実は親父が総胆管結石の手術でしばらく入院する事になり、それでバタバタして更新できませんでした。幸い親父の方は経過も順調で、このまま行けば一週間ぐらいで退院できるようです。
 その間に、安倍首相が戦後70年談話を発表しました。安倍本人は「従来の村山談話を引き継いだ」と言っているようですが、とんでもありません。村山元首相の戦後50年談話とは似ても似つかぬ代物になってしまいました。

 村山談話と安倍談話について、それぞれ両者の全文を参考資料として別のページに掲示しましたが、見比べるとその違いは一目瞭然です。
 村山談話の方は、基本的に「私は」「我が国は」という出だしで始まっています。主語と述語が明確で、「誰が何をしたのか」「それに対してどう思っているのか」がハッキリしている、非常に分かりやすい文章になっています。また、戦後談話としての性格上、過去の戦争に対する総括が主要テーマとなりますが、そこでも「わが国は、過去に国策を誤り戦争への道を歩んで国民を存亡の危機に陥れ、植民地支配と侵略によってアジア諸国の人々に多大の損害と苦痛を与えた」、その反省として「独善的なナショナリズムを排し、責任ある国際社会の一員として国際協調を促進し、それを通じて、平和の理念と民主主義とを押し広めていかなければならない」と、非常に論旨が明確な文章になっています。
 それに対して、安倍談話の方はどうかと言えば、その点が非常に曖昧です。まず、自分が発表した談話でありながら、「私は(どう考える、どうする)」という出だしには全然なっていません。どちらかと言うと、「私たちは」という、第三者的で他人事のような表現になっています。そして、一応は「戦争で周辺諸国に迷惑をかけた」という表現になっていますが、そこでも「欧米諸国が経済のブロック化を進めたので日本は大きな打撃を受けた」と、暗に戦争責任を他者に転嫁する姿勢が顔をのぞかせています。他にも、帝国主義戦争でしかない日露戦争をあたかも自衛戦争であるかのように描き出して、過去の日本の行為を正当化したり、「戦争には何ら関わりのない子孫に謝罪を続ける宿命を背負わせてはなりません」と、まるで居直っているとしか思えない箇所が随所に見られます。

 しかし、事実はどうでしょうか。
 確かに、アジア諸国の中では、日本と東南アジアのタイだけが欧米諸国の植民地にはなりませんでした。それは、明治維新などの日本自身の努力だけでなく、日本に進出してきた外国勢力が互いに張り合った為に、かろうじて独立を保てたからでもあるのですが。その中で日本は、単にタイのように独立を維持しただけでなく、軍事大国として他の欧米諸国と同じように、アジアを侵略していくようになります。国内では富国強兵政策の下で、「女工哀史」や「蟹工船」などの小説に見られるように、農民や労働者を奴隷のようにこき使い、その犠牲の上に立って。
 それに対して、アジア諸国も、やがて欧米諸国や日本の侵略に対抗する知恵を身に付けるようになります。最初は、「太平天国の乱」「セポイの乱」「東学党の乱」のような土人の反乱に止まっていたのが、やがて孫文やガンジー、スカルノやホーチミンなどの指導者によって、西欧から学んだ人権や民主主義の思想も取り込んで、民族自決権や民族主義を掲げて植民地からの独立を要求するようになってきます。それが安倍談話の中にある「第一次大戦後の脱植民地化や戦争違法化の動き」となって現れたのです。
 このアジア諸民族の覚醒(かくせい)や「脱植民地化や戦争違法化の動き」に気付かず、日本が相も変わらずアジア諸国を「遅れた植民地」としか見なせず、国内においても国民の自由と人権を抑圧してきた所に、日本がその後、孤立を深め戦争に至った真の原因があるのです。国民の自由や権利を抑圧し、貧しい生活のまま抑えつけた為に、国内の消費市場が拡大せず、自国の製品を売る為には新たな植民地を手に入れる他ありませんでした。その為に、満州事変などを引き起こし、次第に欧米諸国とも対立し、経済封鎖で追いつめられていったのです。何の事は無い。「欧米諸国による経済のブロック化」も、元をただせば「自業自得」の結果にしか過ぎなかったのです。

 その「自業自得」を他者に責任転嫁し、被害国だけでなく自国の国民をも戦争にまきこんでおきながら、敗戦の責任も取らずに、今度は国民に責任をなすりつけ、「私たちは心に留めなければなりません」「私たちは思いを致さなければなりません」とは、一体何たる言い草かと思いますね。そりゃあ、国民にも戦争責任は大いにありますよ。いかに自由や人権を抑圧されていたとは言え、努力すれば真実を知る事もある程度できたのに、政府やマスコミの言いなりになって、アジア侵略に加担した責任は当時の国民にも勿論あります。だからこそ、戦後、少なくない国民が、原水禁運動や安保条約改定反対、沖縄返還運動やベトナム反戦運動に立ち上がり、自民党による憲法改悪の企てを阻止してきたのでしょう。
 それに対して、安倍はどういう態度を取っているか。今も、「平和を守る為」とか「中国や韓国、北朝鮮による領土侵犯から国を守る」とか言いながら、中国や北朝鮮とは何の関係もない地球の裏側まで、米国の言いなりになって派兵する「戦争法案」を強行採決し、国民の自由と人権を抑圧する「憲法改正」を目論んでいるではないですか。「ホルムズ海峡を守る為」とか言いながら、親日国のイランまで敵に回そうとしているじゃないですか。「満州は日本の生命線」とか言って、国民を侵略戦争に駆り立てていった昔と一体どこが違うのか。「私たちは心に留めなければなりません」「私たちは思いを致さなければなりません」とは、私たちに言うより前に、まず己自身が今までの過去を悔い改めて率先垂範すべき言葉ではないか。

 だから、今回の安倍談話に対しては、欧米のメディアも辛辣(しんらつ)な評価しかしていないでしょう。いわく、「侵略行為や植民地化に対するお詫び」には一応言及したが、自分の言葉としては決して語らず、過去の内閣談話を踏襲する形で、「もうこれで良いでしょう」と、渋々反省してみせただけだ。そのくせ、「日露戦争ではアジアに希望を与えた」と、白を黒と言いくるめるような事を言っている。おまけに、「戦争には何ら関わりのない子孫に謝罪を続ける宿命を背負わせてはなりません=もう謝罪はこれっ切りにしましょう」と、居直りとしか取れないような事まで言って・・・と言うように。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)やニューヨーク・タイムズ(NYT)、ロイターやBBC、AFPも、おしなべてそういう評価しかしていないではないですか。
 中国や韓国から何度も謝罪を迫られるのも、いくら形だけ謝罪しても、言った尻からそれをぶち壊すような事を今まで政治家が言い、それが何度も繰り返されて来たからです。その為に、戦争反対の国民や海外で人道復興支援に尽力しているNGO関係者まで「安倍の手先」みたいに思われて、後藤さんみたいにIS(イスラム国)に殺害される人間まで出てくるようになってしまったのです。確かに、今の中国も、チベットやウイグルなどの少数民族を抑圧したり、国内で言論の自由を抑圧したりしていますが、だからと言って、それが過去に日本がやった事の言い訳には全然なりません。それは、「他人が泥棒やっているから自分もやって良い」という理屈が通らないのと同じです。
 なお、WSJやNYTの報道とは対照的に、米国政府はどちらかと言うと今回の安倍談話を歓迎しているようですが、これも安倍が談話の中で「戦争法案」推進の姿勢を明らかにしたからであって、別に安倍の復古姿勢まで評価した訳ではありません。安倍がいい気になって余り突出し過ぎると、米国も次第に警戒感を示すようになるでしょう。(参考記事

 そういう意味では、今回の安倍談話も、セクハラ親父やパワハラ親父の弁解とさほど変わりません。散々、部下にセクハラを働いたり暴力を振るってきたブラック企業の上司が、ついに立ち上がった部下に取り囲まれて、渋々反省の弁を述べたものの、その中でも「薄着で挑発した部下が悪い」「仕事が出来ない部下が悪い」と、責任を部下になすりつけている。そんな構図しか思い浮かびません。もし、百歩譲って部下が薄着だったり仕事が出来なかったりしても、それは部下が全て悪いのではなく、エアコンも入れずに仕事もろくすっぽ教えなかった上司にも責任があるのに、その事を棚に上げ、セクハラや暴力行為を正当化できるはずもないのに。
 今回の安倍談話で、内閣支持率が37%から43%にまで回復したそうですが、こんな他人事のような談話で世界に恥を晒しながら、なぜそんな話になるのか不思議です。しかし、これも、今まで上司のセクハラやパワハラを容認してきた社員が、自分達もサービス残業や過重労働を強いられながら会社には何も言えず、部下から抗議されると、「お前が無能だから営業ノルマが達成できないのだ」と、逆ギレ、八つ当たりするしか能がない、「ウチの職場の誰かさん」の図を想像すると何となく理解できますw。その社員(安倍支持者)がまずすべき事は、上司(安倍)と一緒になって被害者(中国や韓国)に八つ当たりするのではなく、上司のセクハラやパワハラを諌め、誰もが気持ちよく働く事の出来る職場(世界)を作る事なのに・・・という事で、この問題でもまた「社畜の奴隷根性」克服の課題に行きついてしまいました。昨今の「右傾化、保守化」ブームも、その正体は、ひたすら時流に便乗し、ただ強い者や権力に媚びるだけの「社畜の奴隷根性」でしょう。

 いずれにせよ、散々、鳴り物入りで報道された今回の安倍談話でしたが、こんな上辺だけの取って付けたような談話なら、何も出さない方がまだマシでした。これが安倍個人の恥だけに止まるならまだ良いでしょう。しかし、安倍個人のせいで、日本の国や国民まで世界から誤解されるようになったのでは、もう堪った物ではありません。
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参考資料:安倍談話と村山談話の全文

2015年08月19日 10時41分58秒 | 戦争・改憲よりも平和・人権
平成27年8月14日
内閣総理大臣談話 [閣議決定]

 終戦七十年を迎えるにあたり、先の大戦への道のり、戦後の歩み、二十世紀という時代を、私たちは、心静かに振り返り、その歴史の教訓の中から、未来への知恵を学ばなければならないと考えます。

 百年以上前の世界には、西洋諸国を中心とした国々の広大な植民地が、広がっていました。圧倒的な技術優位を背景に、植民地支配の波は、十九世紀、アジアにも押し寄せました。その危機感が、日本にとって、近代化の原動力となったことは、間違いありません。アジアで最初に立憲政治を打ち立て、独立を守り抜きました。日露戦争は、植民地支配のもとにあった、多くのアジアやアフリカの人々を勇気づけました。

 世界を巻き込んだ第一次世界大戦を経て、民族自決の動きが広がり、それまでの植民地化にブレーキがかかりました。この戦争は、一千万人もの戦死者を出す、悲惨な戦争でありました。人々は「平和」を強く願い、国際連盟を創設し、不戦条約を生み出しました。戦争自体を違法化する、新たな国際社会の潮流が生まれました。

 当初は、日本も足並みを揃えました。しかし、世界恐慌が発生し、欧米諸国が、植民地経済を巻き込んだ、経済のブロック化を進めると、日本経済は大きな打撃を受けました。その中で日本は、孤立感を深め、外交的、経済的な行き詰まりを、力の行使によって解決しようと試みました。国内の政治システムは、その歯止めたりえなかった。こうして、日本は、世界の大勢を見失っていきました。

 満州事変、そして国際連盟からの脱退。日本は、次第に、国際社会が壮絶な犠牲の上に築こうとした「新しい国際秩序」への「挑戦者」となっていった。進むべき針路を誤り、戦争への道を進んで行きました。

 そして七十年前。日本は、敗戦しました。

 戦後七十年にあたり、国内外に斃れたすべての人々の命の前に、深く頭を垂れ、痛惜の念を表すとともに、永劫の、哀悼の誠を捧げます。

 先の大戦では、三百万余の同胞の命が失われました。祖国の行く末を案じ、家族の幸せを願いながら、戦陣に散った方々。終戦後、酷寒の、あるいは灼熱の、遠い異郷の地にあって、飢えや病に苦しみ、亡くなられた方々。広島や長崎での原爆投下、東京をはじめ各都市での爆撃、沖縄における地上戦などによって、たくさんの市井の人々が、無残にも犠牲となりました。

 戦火を交えた国々でも、将来ある若者たちの命が、数知れず失われました。中国、東南アジア、太平洋の島々など、戦場となった地域では、戦闘のみならず、食糧難などにより、多くの無辜の民が苦しみ、犠牲となりました。戦場の陰には、深く名誉と尊厳を傷つけられた女性たちがいたことも、忘れてはなりません。

 何の罪もない人々に、計り知れない損害と苦痛を、我が国が与えた事実。歴史とは実に取り返しのつかない、苛烈なものです。一人ひとりに、それぞれの人生があり、夢があり、愛する家族があった。この当然の事実をかみしめる時、今なお、言葉を失い、ただただ、断腸の念を禁じ得ません。

 これほどまでの尊い犠牲の上に、現在の平和がある。これが、戦後日本の原点であります。

 二度と戦争の惨禍を繰り返してはならない。

 事変、侵略、戦争。いかなる武力の威嚇や行使も、国際紛争を解決する手段としては、もう二度と用いてはならない。植民地支配から永遠に訣別し、すべての民族の自決の権利が尊重される世界にしなければならない。

 先の大戦への深い悔悟の念と共に、我が国は、そう誓いました。自由で民主的な国を創り上げ、法の支配を重んじ、ひたすら不戦の誓いを堅持してまいりました。七十年間に及ぶ平和国家としての歩みに、私たちは、静かな誇りを抱きながら、この不動の方針を、これからも貫いてまいります。

 我が国は、先の大戦における行いについて、繰り返し、痛切な反省と心からのお詫びの気持ちを表明してきました。その思いを実際の行動で示すため、インドネシア、フィリピンはじめ東南アジアの国々、台湾、韓国、中国など、隣人であるアジアの人々が歩んできた苦難の歴史を胸に刻み、戦後一貫して、その平和と繁栄のために力を尽くしてきました。

 こうした歴代内閣の立場は、今後も、揺るぎないものであります。

 ただ、私たちがいかなる努力を尽くそうとも、家族を失った方々の悲しみ、戦禍によって塗炭の苦しみを味わった人々の辛い記憶は、これからも、決して癒えることはないでしょう。

 ですから、私たちは、心に留めなければなりません。

 戦後、六百万人を超える引揚者が、アジア太平洋の各地から無事帰還でき、日本再建の原動力となった事実を。中国に置き去りにされた三千人近い日本人の子どもたちが、無事成長し、再び祖国の土を踏むことができた事実を。米国や英国、オランダ、豪州などの元捕虜の皆さんが、長年にわたり、日本を訪れ、互いの戦死者のために慰霊を続けてくれている事実を。

 戦争の苦痛を嘗め尽くした中国人の皆さんや、日本軍によって耐え難い苦痛を受けた元捕虜の皆さんが、それほど寛容であるためには、どれほどの心の葛藤があり、いかほどの努力が必要であったか。

 そのことに、私たちは、思いを致さなければなりません。

 寛容の心によって、日本は、戦後、国際社会に復帰することができました。戦後七十年のこの機にあたり、我が国は、和解のために力を尽くしてくださった、すべての国々、すべての方々に、心からの感謝の気持ちを表したいと思います。

 日本では、戦後生まれの世代が、今や、人口の八割を超えています。あの戦争には何ら関わりのない、私たちの子や孫、そしてその先の世代の子どもたちに、謝罪を続ける宿命を背負わせてはなりません。しかし、それでもなお、私たち日本人は、世代を超えて、過去の歴史に真正面から向き合わなければなりません。謙虚な気持ちで、過去を受け継ぎ、未来へと引き渡す責任があります。

 私たちの親、そのまた親の世代が、戦後の焼け野原、貧しさのどん底の中で、命をつなぐことができた。そして、現在の私たちの世代、さらに次の世代へと、未来をつないでいくことができる。それは、先人たちのたゆまぬ努力と共に、敵として熾烈に戦った、米国、豪州、欧州諸国をはじめ、本当にたくさんの国々から、恩讐を越えて、善意と支援の手が差しのべられたおかげであります。

 そのことを、私たちは、未来へと語り継いでいかなければならない。歴史の教訓を深く胸に刻み、より良い未来を切り拓いていく、アジア、そして世界の平和と繁栄に力を尽くす。その大きな責任があります。

 私たちは、自らの行き詰まりを力によって打開しようとした過去を、この胸に刻み続けます。だからこそ、我が国は、いかなる紛争も、法の支配を尊重し、力の行使ではなく、平和的・外交的に解決すべきである。この原則を、これからも堅く守り、世界の国々にも働きかけてまいります。唯一の戦争被爆国として、核兵器の不拡散と究極の廃絶を目指し、国際社会でその責任を果たしてまいります。

 私たちは、二十世紀において、戦時下、多くの女性たちの尊厳や名誉が深く傷つけられた過去を、この胸に刻み続けます。だからこそ、我が国は、そうした女性たちの心に、常に寄り添う国でありたい。二十一世紀こそ、女性の人権が傷つけられることのない世紀とするため、世界をリードしてまいります。

 私たちは、経済のブロック化が紛争の芽を育てた過去を、この胸に刻み続けます。だからこそ、我が国は、いかなる国の恣意にも左右されない、自由で、公正で、開かれた国際経済システムを発展させ、途上国支援を強化し、世界の更なる繁栄を牽引してまいります。繁栄こそ、平和の礎です。暴力の温床ともなる貧困に立ち向かい、世界のあらゆる人々に、医療と教育、自立の機会を提供するため、一層、力を尽くしてまいります。

 私たちは、国際秩序への挑戦者となってしまった過去を、この胸に刻み続けます。だからこそ、我が国は、自由、民主主義、人権といった基本的価値を揺るぎないものとして堅持し、その価値を共有する国々と手を携えて、「積極的平和主義」の旗を高く掲げ、世界の平和と繁栄にこれまで以上に貢献してまいります。

 終戦八十年、九十年、さらには百年に向けて、そのような日本を、国民の皆様と共に創り上げていく。その決意であります。

平成二十七年八月十四日
内閣総理大臣  安倍 晋三

http://www.kantei.go.jp/jp/97_abe/discource/20150814danwa.html

「戦後50周年の終戦記念日にあたって」(いわゆる村山談話)
平成7年8月15日

 先の大戦が終わりを告げてから、50年の歳月が流れました。今、あらためて、あの戦争によって犠牲となられた内外の多くの人々に思いを馳せるとき、万感胸に迫るものがあります。
 敗戦後、日本は、あの焼け野原から、幾多の困難を乗りこえて、今日の平和と繁栄を築いてまいりました。このことは私たちの誇りであり、そのために注がれた国民の皆様1人1人の英知とたゆみない努力に、私は心から敬意の念を表わすものであります。ここに至るまで、米国をはじめ、世界の国々から寄せられた支援と協力に対し、あらためて深甚な謝意を表明いたします。また、アジア太平洋近隣諸国、米国、さらには欧州諸国との間に今日のような友好関係を築き上げるに至ったことを、心から喜びたいと思います。
 平和で豊かな日本となった今日、私たちはややもすればこの平和の尊さ、有難さを忘れがちになります。私たちは過去のあやまちを2度と繰り返すことのないよう、戦争の悲惨さを若い世代に語り伝えていかなければなりません。とくに近隣諸国の人々と手を携えて、アジア太平洋地域ひいては世界の平和を確かなものとしていくためには、なによりも、これらの諸国との間に深い理解と信頼にもとづいた関係を培っていくことが不可欠と考えます。政府は、この考えにもとづき、特に近現代における日本と近隣アジア諸国との関係にかかわる歴史研究を支援し、各国との交流の飛躍的な拡大をはかるために、この2つを柱とした平和友好交流事業を展開しております。また、現在取り組んでいる戦後処理問題についても、わが国とこれらの国々との信頼関係を一層強化するため、私は、ひき続き誠実に対応してまいります。
 いま、戦後50周年の節目に当たり、われわれが銘記すべきことは、来し方を訪ねて歴史の教訓に学び、未来を望んで、人類社会の平和と繁栄への道を誤らないことであります。
 わが国は、遠くない過去の一時期、国策を誤り、戦争への道を歩んで国民を存亡の危機に陥れ、植民地支配と侵略によって、多くの国々、とりわけアジア諸国の人々に対して多大の損害と苦痛を与えました。私は、未来に誤ち無からしめんとするが故に、疑うべくもないこの歴史の事実を謙虚に受け止め、ここにあらためて痛切な反省の意を表し、心からのお詫びの気持ちを表明いたします。また、この歴史がもたらした内外すべての犠牲者に深い哀悼の念を捧げます。
 敗戦の日から50周年を迎えた今日、わが国は、深い反省に立ち、独善的なナショナリズムを排し、責任ある国際社会の一員として国際協調を促進し、それを通じて、平和の理念と民主主義とを押し広めていかなければなりません。同時に、わが国は、唯一の被爆国としての体験を踏まえて、核兵器の究極の廃絶を目指し、核不拡散体制の強化など、国際的な軍縮を積極的に推進していくことが肝要であります。これこそ、過去に対するつぐないとなり、犠牲となられた方々の御霊を鎮めるゆえんとなると、私は信じております。
 「杖るは信に如くは莫し」と申します。この記念すべき時に当たり、信義を施政の根幹とすることを内外に表明し、私の誓いの言葉といたします。

http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/danwa/07/dmu_0815.html
(注)「杖るは信に如くは莫し」=「よるは しんに しくは なし」と読む。 中国の成語で、「頼りとするものとしては、 信義に勝るものはない。」という意味になる。
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Je Suis Watami(私はワタミ)

2015年01月18日 09時27分58秒 | 戦争・改憲よりも平和・人権


 今回の記事のテーマはフランスの同時多発テロ事件です。フランスの週刊紙「シャルリー・エブド」本社がイスラム教徒の過激派テロリストに襲われ、更に容疑者グループが逃走中に襲ったスーパーや印刷工場でも多くの犠牲者が出ました。この一連の事件で17名もの人命が失われました。まずは犠牲になられた方々のご冥福をお祈り申し上げます。
 このテロを機に、「表現の自由を守れ」との叫びがフランスでも世界でも一斉に沸き起こりました。当事国のフランスでは首都パリだけでも160万人、フランス全土では370万人もの人々が、街頭デモに加わり「Je Suis Charlie」(ジュスィ・シャルリー=私はシャルリー)と唱和する事で、「シャルリー・エブド」関係者への連帯や「表現の自由」を守る決意を表明しました。

 その一方で、復刊にこぎつけた同紙の最新号がまた物議を醸(かも)しだしました。イスラム教の預言者ムハンマドが泣きながら「Je Suis Charlie」の標語を掲げる絵を表紙に掲載したのです(右上写真)。恐らく「イスラム過激派が崇拝する預言者もテロを嘆き悲しんでいる」という事を言いたかったのでしょうが、実はイスラム教徒にとっては預言者を絵にする事自体がタブーなのです。イスラム教では偶像崇拝を禁止していますから。
 この最新号が出た後、少なくないイスラム教徒の方が、「Je Suis Charlie」と唱和するのを拒否し、それに代わって「Je Suis Ahmed」(ジュスィ・アハメド=私はアハメド)と唱和するようになりました。必ずしもシャルリーの主張に賛同していた訳ではないのに、テロ容疑者の逃走を阻止しようとして射殺されてしまったイスラム教徒の警官アハメド・メラベさんこそが真の殉教者だと。

 この一連の流れの中で、ブロガー(ブログ執筆者)として、果たしてどちらの立場に立って文章を書くべきなのか。この間ずっと頭を悩ませて来ました。「表現の自由」を優先すべきなのか?それとも、「世界には多くの民族や文化・宗教があり、それらを欧米やキリスト教徒の立場だけで決めつけるべきではない」のか?悩んだ末に、やはり物書きの端くれとして、「表現の自由」の方を優先すべきとの結論に至りました。

 いくら「文化の多様性」を尊重すべきだと言っても限度があります。そんな事を言いだせば、どんな人権侵害も文化や宗教の名で免罪されてしまいます。
 例えば、つい最近もイランでレイプ犯を殺してしまった女性が死刑にされてしまいました。普通なら正当防衛に当るケースです。仮に過剰防衛だったとしても、情状酌量の余地は十分にあるはずです。それがいきなり死刑では、余りにもこの女性が可哀想です。また、サウジアラビアでは女性は自動車運転すら許されません。自動車運転が発覚した段階で有罪となります。それに対する女性の抗議運動もサウジ国内で秘かに広がりつつあります。
 マララ・ユスフザイさんの場合もそうでしょう。パキスタンの16歳の少女マララさんも、れっきとしたイスラム教徒であるにも関わらず、「女性が教育を受ける権利」を主張しただけで、「イスラムの教えに背いた」と一方的に決めつけられ、イスラム過激派のタリバンに命まで狙われるようになりました。学校帰りのスクールバスの中で、いきなりタリバンのテロリストに銃撃され、一時は生死の境をさまよいましたが、その後奇跡的に回復を遂げ、ノーベル平和賞を受賞されるまでになりました。

 そもそも、中近東やアラブ諸国の人々が皆イスラム教徒ではありません。キリスト教徒やその他の宗派の人々も決して少なくない。エジプトの人口の1割はコプト教徒(キリスト教の一宗派)です。それに、イスラム教徒にしても、皆が皆、イスラム過激派の主張に賛同している訳ではありません。
 近年、イラク戦争やイスラエルのガザ虐殺などに反対する余り、「欧米・キリスト教由来の物は全て悪」、その裏返しで「アラブ・イスラム教由来の物は全て善」みたいな風潮も一部に見られますが、私はそれも間違っていると思います。「表現の自由」や「教育を受ける権利」は、何も欧米諸国だけの専売特許ではありません。本来なら、どの国、どの民族、どの宗教を信じる(あるいは信じない)人たちであろうとも、全員が手にする事の出来る自由であり権利であるはずです。

 ところが実際はそうではなかった。少なくとも第二次大戦前までは、これらの自由や権利が保障されていたのは欧米先進国の国民だけでした。その他の国民には、形だけしか与えられていなかったし(戦前の日本がそうです)、植民地の人々には全く与えられていませんでした。その最も残酷な姿が、かつて日本が朝鮮や台湾で行った同化政策や、南アフリカで行われたアパルトヘイト(人種隔離政策)でした。同化も隔離も、やっている事は一見正反対ですが、同化にしても母国語や文化を奪い無理やり日本人に仕立て上げようとしたのですから、人権蹂躙(じゅうりん)という点では全く同じです。その中から、日本は戦後の民主化によって、植民地の人々も民族独立を勝ち取る中で、ようやく自分たちも自由や権利を手にする事が出来る様になったのです。

 だったら、「欧米や日本など先進国の国民だけでなく我々の自由や人権も認めろ」と主張するのが筋なのに、イスラム過激派はそうは考えず、「欧米の主張する自由や権利なんてインチキだ、むしろ我々イスラムの伝統を損ねる物でしかない」と全否定するばかり。これではただの保守反動思想でしかない。
 そんな事を言いだせば、この日本においても、「今の天皇も日の丸・君が代強制の風潮を嘆いている」として、嘆き悲しむ天皇の姿を表紙に描く事すらできなくなってしまいます。右翼や保守派にとっては、今でも「天皇は神聖にして侵すべからず」なのですから。日本の伝統だと言われる天皇制も、本当はたかだか百数十年前に、当時の明治政府が、自由民権運動や社会主義運動を弾圧し、教育勅語などを国民に強制する中で、無理やりでっち上げたものでしかない。江戸時代の農民なんて、天皇の存在を知っていた人なぞほとんどいなかったのだから。そんなものまで「伝統」だの「歴史」だのと言って一方的に強制されたのでは堪らない。

 自由や権利(人権)は万人の物です。それを「今まで欧米の白人やキリスト教徒だけが独占してきた」と言うのであれば、それを全否定するのではなく、逆に「それ以外の人間にも平等に寄こせ」と主張するのが筋でしょう。そうであってこそ初めて、「イスラエルには認めた民族自決の権利をアラブやパレスチナの人々にも認めろ」「イスラエルはガザやヨルダン川西岸地域での住民虐殺を止めろ」と主張できるのではありませんか。この日本でも、「民主主義の原則に則り、沖縄県知事選や総選挙で示された辺野古移設反対の民意を尊重せよ」と言えるのではないでしょうか。

 これは我々にとっても他人事ではありません。とかく「言論の自由を守れ」と言えば、どこか遅れたアジアやアフリカの独裁国家の話だと思われがちですが、現実は決してそうではないでしょう。原発を批判しただけで「風評被害を煽るな」と言われる。「はだしのゲン」の漫画をこっそり図書館の倉庫にしまい込んで人の目に触れさせないようにする。「憲法なんて変えてしまえ」という政治家の発言は野放しにしながら、「9条を守れ」と謳った短歌すら「政治的」だと公民館に掲示させなくする。本来、公正中立であるべきNHKの経営陣に、安倍政権の息のかかった人物をどんどん送り込んでくる。その積み重ねが、秘密保護法や集団的自衛権の強行採決であり、「生涯ハケン」や「残業代ゼロ法案」に象徴されるような労働法制の改悪ではないですか。
 だから、この日本では「私はシャルリー」と言っているだけではダメなのです。「私はワタミ、私はユニクロ、私はすき家」の声をもっとどんどん上げて、食って行ける賃金や、まともに余暇を楽しめる生活を要求すべきです。それでこそ初めて、自由や人権が守られるのではありませんか。



JeSuisWatami 私は和民の社員。満足に休日も与えられず過労死させられた。JeSuisSukiya 俺はすき家のバイト。いつまで経っても帰してくれないのでバックれてやった。自由や人権は金持ちだけの物じゃない。 (私のツイッター投稿より)
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