アフガン・イラク・北朝鮮と日本

黙って野垂れ死ぬな やられたらやり返せ 万国のプレカリアート団結せよ!

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 アフガン・イラク戦争も金正日もNO!!搾取・抑圧のない世界を目指して、万国のプレカリアート団結せよ!

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何故、日本ではドイツのようにならないのか

2011年03月31日 20時28分19秒 | 福島の犠牲の上に胡坐をかくな
 

・「フクシマは警告する」ドイツで大規模デモ(読売新聞)
 http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20110327-OYT1T00422.htm
・ドイツ:緑の党初の州首相誕生か 選挙に原発事故追い風(毎日新聞)
 http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110328k0000m030055000c.html

 日本の福島原発事故を機に、ドイツでは脱原発運動が空前の盛り上がりを見せている。この3月26日もドイツでは、「フクシマは警告する、全ての原発の稼働停止を」などのスローガンを掲げた、主要4都市だけでも25万人、全国では50万人が参加する大規模な反原発デモが行われた。しかも、それだけに止まらず、直後に行われたドイツ南西部バーデン・ビュルテンベルクの州議選では、今まで脱原発を訴えてきた環境政党の「緑の党」が大躍進し、保守地盤の同州において、初の脱原発州政府を実現するまでに至った。
 前回記事でも少し触れたけど、今回の様な原発災害を素直に解釈すれば、このドイツの様に「脱原発」に向かうのが普通だろう。勿論、国情による違いはある。あちらでは日本とは比べ物にならないほど、環境保護運動の裾野が広い。左派・リベラルだけでなく、右翼や、ネオナチですらも環境保護運動に取り組んできた歴史がある。ドイツの反原発運動は、いわば日本での「原水禁運動」に匹敵するだけの幅と広がりを持っている。
 しかし、その点を割り引いても、日本国民の今の「大人しさ」は異様だ。しかも、それを「成熟」と勘違いしている輩も決して少なくない。

 冗談じゃない。今まで散々、原発に対する不安や反対の声を金と権力で押さえ込み、「安全・安心」の嘘を撒き散らしておきながら、今回の事故が起こったら、今度は俄かに「想定外の事故だった」とか「この期に及んで原発の批判をすべきじゃない」とかの大合唱で、今までの事を有耶無耶に済まそうとする。
 おかしいじゃないか。今までしてきた事の結果が、今回の事態を招いたのじゃないか。物事の結果には必ず原因がある。当面は今の事態をどう収めるかに力を集中しつつも、これまで政府・財界や原発推進勢力がやってきた事の責任を、決して曖昧には出来ない。ナアナアで済ませば、また同じ轍を踏む。
 本当にマスコミが「社会の木鐸」を自認するのであれば、何故、原発から半径20~30キロ圏内での屋内退避指示だけ出して、家を失った被災者を避難所で飢えや放射能汚染に晒しながら、何も具体的手立てをとろうとしない政府の無策を追及しないのか。
 何故、実際には被災地でコンビ二強盗やATM・ガソリンスタンド襲撃も起こっているのに、その背景となる救援網の寸断や被災地差別にはメスを入れずに、「配給の行列に黙って並ぶ日本人は素晴らしい」みたいな報道ばかりで誤魔化そうとするのか。

 本当に原発が「安全・安心」なら、何故、電力大消費地の東京・横浜や京阪神に原発を置かず、そこから遠く離れた福島県や福井県に原発を集中立地させてきたのか。そして、地元の反対を力ずくで押さえ込み、地元自治体財政を原発がなければ何も出来ないような「原発漬け」体質に変えてきたのか。
 何故、全国の寄せ場から食い詰めた労務者を、ヤクザまで使って半ば騙す様に集めてきて、「安心・安全」の嘘で放射能まみれにした挙句に、闇から闇に葬るような真似をしてきたのか。
 本当に今回の震災・津波が「想定外」なら、何故、平安時代の貞観地震や江戸時代の安政大津波のような、今と同規模で既に文献記録にも残されている過去の災害を参考にして、耐震設計に取り入れなかったのか。今までも国会質問で指摘された福島原発の老朽化や低耐震性、活断層の危険性を、何故見直さなかったのか。
 本当に電力が不足するなら、何故、太陽光や地熱発電などの代替エネルギー開発に、もっと本腰を入れて来なかったのか。火力発電も石油から天然ガスに切り替えるならCO2排出量を減らせるのに、何故、原発乱造をそのままにして、オール電化推進一本槍で来たのか。その事を抜きにして、原発延命の邪な意図を隠して鳴り物入れで強行した計画停電も、被災地を更に困窮に追い込む一方で、都心や首相の地元は巧妙に避けるなどのインチキがばれ、すっかり化けの皮が剥がれ落ちた。

 本当に放射能汚染の危険がないのなら、何故、「少量摂取なら大丈夫」とかいう持って回った言い方ばかりせずに、「毎日どれだけの量を、どれだけの期間摂取すれば大丈夫でなくなるのか」と、具体的に明らかにしないのか。
 何故、原発作業者の許容放射線量を、年間250ミリシーベルトもの、身体に具体的影響が出てくる限度一杯にまで引き上げながら、その事には何も触れずに、表に出てきた放射能火傷の報道だけでお茶を濁そうとするのか。水道水や大気中に含まれる放射性ヨウ素やプルトニウムの環境基準をこっそり緩和しておきながら、何ら具体的根拠も示さず、通り一遍の「安全・安心」キャンペーンで押さえ込もうとするのか。
 実際には、現地の土壌・大気や地元産の野菜・牛乳から、環境基準を大幅に上回る放射能が検出されているのに、「風評被害防止」を名目に、「寝た子を起こすな」式の論評ばかり垂れ流すような姑息な真似は止めろ。本当に必要なのは、寧ろ「寝た子」を起こして、真実と本当の対処法や解決の道筋を明らかにし、政府や東電にその実施を迫る事だろう。ところが、今の様なマスコミ報道では、被災者を勇気付けるどころか、ただ「臭い物に蓋」で誤魔化しているだけではないか。

 東北地方の被災者を助けるのは重要だ。東北産の野菜も「放射性物質がしみこんでしまわないうちに」どんどん買って、少しでも生活再建に役立てて貰えれば良いと思う。しかし、今のままでは早晩、東北産の農産物が売れなくなるのは明らかだ。それは、現実に放射能汚染が深刻さを増しつつあるからだ。問題はその後どうするかだ。今のままでは、今回の事態を引き起こした責任は曖昧にされ、「ガンバレ日本」の熱気が冷めた後は、今度は「被災者はゴネ得」などのバッシングや被災者差別が頭をもたげて来る事は、これまでの日本人の国民性からも容易に想像がつく。
 「おかしい事はおかしい」と正直にブログに書いた中学生を叩いたりシカトする事ではなく、実際に被災者を貶める発言を繰り返す大の大人の政治家の責任こそ、追及して然るべきだろう。「天罰は福島県民に対してではなく国民全体に言った」との、この石原慎太郎の詭弁に対して、「福島県民も国民ではないのか」とは思わなかったのか。

 これはジャスミン革命の時に書こうと思っていた事だが、日本の国民は、政府・お上やマスコミの言う事を、余りにも無批判に受け入れ過ぎだ。チュニジアやエジプトでも日本以上にマスコミは権力迎合だったが、それは当地の国民にとってもとうに自明の事だったので、国民の側もアングラ情報で対抗してきたのだ。だから、「大企業が潤えば国民も潤う」という独裁者や西側諸国の嘘にも、「では何故、いつまで経っても我々は貧乏なままなのか?」と、自分の身に引いて捉え直す事がすぐに出来たのだ。
 ところが日本では、明治以降、なまじっか形だけ先進国になった分、逆に国民の間にそういう発想が生まれにくい土壌が出来てしまったのではないか。富国強兵政策で欧米に追い付き追い越そうと、科学技術や政治制度の模倣ばかりに汲々として、その背景にある民主主義や人権の真髄を学ばずに来た。だから、実際にはまだまだ人権後進国なのに、一丁前に先進国民になった気分で、「日本人は偉い、アジア人はバカだ、とにかく今は中国・北朝鮮みたいにならないように、多少不満やおかしな点があっても、お上大事で『欲しがりません勝つまでは』」という思考回路が出来上がってしまったのではないか。実際には、戦前の日本が今の中国・北朝鮮そのものだったのに。

 「若いうちの苦労は買ってでもしろ」と昔の人はよく言うが、戦争や人権侵害みたいなものまで、そんな「苦労」に含められては堪らない。「おしん」の様にただ黙って耐え忍ぶのは、単なる「奴隷根性」にしか過ぎない。寧ろ、「おしん」の様な不幸な思いをしなくても済む世の中にしていく事こそが、本当の意味での「買ってでもしなければならない苦労」ではないか。その様な「奴隷根性」は打ち破られなければ、この先の日本社会の進歩・発展は在り得ない。
 しかし希望はある。今回、中学生の芸能人が、仕事上に不利になる事を承知の上で、自分の気持ちを正直にブログに書いてくれた。そのブログに寄せられたコメントの中には、勿論ゴミの様なコメントも多かったが、その一方で、原発関係者や被災者からの声も含め、彼女の今後に期待する声援も多数寄せられた。そして、これまではともすれば、政府・財界の御用報道を更に右から煽る(しかもそれを反権力と履き違えているw)「原発擁護・黙認」の声の大きさが目立ってきた言論界でも、原発の危険性に警鐘を鳴らしてきた意見が、再び注目されるようになってきた。今は、そういう意味でこその、本当に「変えなアカン、変わらなアカン」時期に来ているのではないか。
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アホな大人よりこの子の意見の方がよっぽどマトモだ

2011年03月31日 01時42分52秒 | 福島の犠牲の上に胡坐をかくな
みなさんお元気ですか~???
こころです。
ぱじゃまでスマソ・・・・

先日、
救援物資+義援金募金行ってきました。

安室奈美恵さん達のように
多額の寄付は
稼ぎの少ない
下っ端芸能人の私には
とうてい無理な金額ですが、

私の出来る範囲で
少額ですが少しでも被災地のみなさんに
役立ててもらえるよう、
物資+義援金送らせていただきました。

毎日、被災地から届くニュース映像は
涙なくしては見れません。
私も、芸能人のはしくれとして、
出来ることを、
これから色々考えて行きたいと
思っています・・・。

ところで・・・
汚染が広がっているようですね
原発で懸命に冷却作業にあたっているみなさん、
被災者のみなさん、
折角育ててきた野菜を捨てなければならなくなった農家のみなさん・・・
テレビで見ていて、それぞれ本当に大変な状況だなと思います。

そして、今日に入って、都内の水道水にも放射性物質が・・・・。
一体汚染はどこまで広がるのでしょうか。
そして、いつまで続くのでしょうか・・・。

テレビでは、やたらと「安全性」ばかり強調しています。
「風評被害」に惑わされないで、
「冷静」に対応してと・・・。

汚染された野菜を食べ続けても安心です・・・。
汚染された水を飲み続けても安心です・・・。

個別の数値は低くても、
ただちに健康を害することはない? 量だったとしても、

微量とはいえ空気中の放射性物質を吸い続け、
微量とはいえ、汚染された野菜を食べ続け、
微量とはいえ、汚染された水を採り続ければ・・・

微量+微量+微量 
イコール→?? 

しかも、そういう生活が1週間続くのか、
1カ月なのか、
1年なのか・・・・
3年なのか・・・

計算私あまり得意じゃないけど・・・・( ̄_ ̄ i)
影響があることくらい、
バカな厨房2年の私でも分かるのに!!

テレビは「冷静に対応してください」
しか言わない。
あまりにも大丈夫すぎて、心配・・・・。

挙句の果てには、
ラドン温泉などもあるように、少量の放射線なら体に良い?(笑)
とか、
「想定外」の
1000年に一度の大津波に、これだけ原発は耐えたのだから、
やはり日本の原発はすばらしい・・・???
とか、意味不明の原発絶賛???
訳の分からないコメントを言う専門家とかww

想定外だった、想定外だったって
みんな口をそろえて言うけど、
原発は、事故った時 甚大な被害がでるから、
「想定外」はあってはならないと思うんですケド…
私言ってること間違ってますかね・・・。

しかも、最近は、原発の危険性を言う人は、
危険をあおっていると、世の中は叩く傾向にあるようで、
これは何かおかしい流れだと思うのは私だけでしょうか??

風評被害を辞書で調べてみました。

→風評被害(ふうひょうひがい)とは、
災害、事故及び不適切又は虚偽の報道などの結果、
生産物の品質やサービスの低下を懸念して消費が減退し、
本来は直接関係のないほかの業者・従事者までが損害を受けること・・・。

実際は大したことないのに、
大げさに報道する・・・
→風評被害を生む報道

実際は大変深刻なのに、
大丈夫なように軽く報道する・・・
→ これは何て言うんですか???

私は冷静ですよ・・・。
危険をあおっているわけでもありません。

テレビはこんだけ安全・大丈夫って言い続けているので
そのうち、
「放射能を跳ね返す!! スーパー健康法」
とか
「放射能にも負けない!! 体質改善・げんき体力づくり」
特集とかやりだすんじゃないでスカ???・・・( ̄ー ̄;

そんなの、いくら頑張っても
跳ね返したり、勝ったり出来ませんから。
なんてったって、相手は放射能ですからね。

今の現状、私が思うのは・・・
テレビが言う、安全・大丈夫ではなく、
やっぱり「危険」なのだとおもいます。

どーんと爆発したり、急に明日何万人何十万人が
死ぬということはないかもしれないけど、
5年、10年の歳月を経て、じわじわ私たちを蝕むとおもいます。

原発のリスクとリターンを考えたら、
あきらかに、リスクが高すぎる。
原発のデメリットに比べたら火力や水力のデメリットなんて可愛いもんだと思う。

でも、日本ではいまだに、原発見直しの声はそれほど上がってこない。
むしろ、よく聞かれるのは「原発はやっぱり必要」という声。
おとなしい国民性なんでしょうか・・・。
それとも・・・・。

前回の記事で、私が原発について否定的なことを書いたら、
コメント・メールだけでなく、
事務所にまで抗議・意見のメールがきました・・・・。

どんだけ、原発をかばうんだよぉ。
どんだけ、日本て、平和なんだよぉ。
どんだけ、日本て、良い人(人が良い)が多いんだよぉ・・・。

まだ自分自身が被害に遭ってなくて、
直接危険が迫ってないから
そんなことが言えるのかな??

私なんて、ズルイ性格だから、
こんな現状を見ると、
もう、これっぽっちも信用できないけど・・・。

じゃあ、原発廃止したら、足らない分の電力は
どうするんだって、言うけど、
それの答えは簡単。

今の原子力に頼らない電力の生活に
社会全体のシステムを変えればいいのです。
変えれますよ。
電力を絞れば、変わらざる得なくなる・・・。
初めは不便でも、やがて人間はそれに順応していく。
そんなことで、経済が落ち込んだりしても、
生活水準が下がっても、全然OK!!

原子力の事故で世の中がごちゃごちゃになるより
はるかに、リーズナブルで経済的。(*゜ー゜*)

私の家の近くに、数年前、大きな病院が出来たんです。
駐車場少なくて、いつも満車だったので、
駐車場の「混雑解消」のために、
更に、駐車場増やしたんですよ。

そしたら、どうなったとおもいますか???

駐車場不足が解消したのは
ほんの数カ月だけで、
駐車場が増えたら、
その分、みんな車で来る人の数が増えた!!

結局、駐車場増やしたのに、
駐車場不足は
今も、全然解消されていない。

電力もこれと似ていると思う。
ただ単に、容量増やせば、良いんじゃない。
人間の欲望ははてしないから。

サンドウィッチマン 伊達さんのブログに、
「テレビのインタビューの中で、東北の被災者のために、節電してますっていう人がいたけど、
まったくの大間違い。福島原発で作られる電力は全て首都圏に送られています。」
という事が書かれていました。
なんで、東京の電源を遠く離れた福島県につくるのか???
東京という大都会の電力を支えるために、犠牲になった福島県・・・。
住み慣れたふるさとを、
先祖代々受け継いだ、家や田畑や牧場を、放射能で汚されて、
福島県のみなさん本当にかわいそうだと思います。

これだけの状態になって、
それでも、原子力が必要だって言ってる人は、

失礼かもしれないけど、ある意味
もう、麻薬中毒みたいなもんだと思う。

あと、自分の意見だと思い込んでいるだけで、
実は、原子力は世の中に必要なんだという
だれかのPR 刷り込みだということを
気がついてないんじゃない?

よく麻薬中毒だった人が、インタビューとかで、
少量の麻薬なら、自分の仕事の効率上げるためには
必要悪なんだみたいな風に、自分に言い訳していた・・・。
とか言ってたの思い出します。

自分がどんどん蝕まれているのに
まったく気がつかない・・・。

いや、気づいているんだけど、やめられない。
薬やり始めた以上、
やめたら、
禁断症状でて、
もう、後には戻れないwwみたいなww

しょーもない、B級アイドルの私が
偉そうなこと言えた立場ではないことは、
よくわかってる。

電力関係・原発推進関係に携わっている人も多いから、
アイドルとしての立場の私は、賛成か反対かは
あまり明確にしない方が、本当は良いのかも知れない。

ラブ&ピース がんばろう日本!
みたいなことだけ言ってた方が、
アイドルとしては活動しやすいのかもしれない。

こういうこと書くと、ファン減るかもね。
でも、減ってもいいや。
私は中途半端なことは言いたくない。

人にどう言われようが、叩かれようが、
はっきりと、自分はこう思っているんだって
言うことを言いたい。

その結果、ファンが減っても、
私は仕方ないと思ってます。

原子力
それはまさにパンドラの箱です。
檻から解き放たれた 猛獣・・・。
いつ襲いかかるか分からない猛獣と
同居出来るほど 私は神経太くない・・・。
あなたはそれでも、
便利と引き換えに
これからも、
パンドラの箱を開きつづけますか???

今、日本は、色んな面で
考え直さないといけない時に来てるんじゃないですか?

私には、福島原発の煙が、
不謹慎かもしれませんが、
そんなパンドラの箱を開けてしまった私たちを死滅させる
巨大なバルサンか、ゴキジェットに見えます…。

藤波心


 以上、中学生の子役芸能人・藤波心さんのオフィシャルブログ「ここっぴーの★ぺそっぴー」の、3月23日付エントリー「批難覚悟で・・・・」より転載。但し、空行についてはスペース節約の為に適度に短縮しました。
 http://ameblo.jp/cocoro2008/entry-10839026826.html

 この子は原発を麻薬に例えていますが、若し私だったら、ここはやはり「奴隷根性」に例えるでしょう。福島の原発事故を契機に、ドイツでは脱原発デモにのべ25万人が決起し、州議選でも脱原発を唱える政党が大躍進。でも日本では、今回の事態を招いた原発推進勢力にはなかなか批判が向かわず、逆に「風評被害を拡大するな」という形で、「寝た子を起こすな」みたいな意見が堂々とまかり通る。「外国でもこんなに怒っているのに、当の日本でのこの体たらくは一体何だ!」と、もう情けないやら悔しいやらで。

 私が以前このブログで紹介した、「外国人は搾取が不当だと怒るのに対し、日本人は搾取が公平でないと怒る」という皮肉が、ここにもそのままの形で現れています。
 でも、その一方で、「日本も次第に変わりつつある」という感じもするのです。先日の休みに、原発関連の本を探そうと、今の御用報道とは一線を画したその手の本も多く揃えている大阪市内の某大手書店に出かけましたが、何と「どの本も軒並み在庫切れで現在発注中」との事でした。幸徳秋水も百年前に言っていたように、「上辺では全然変わらないように見えても、やはり底流では変わりつつある」のかも。

オトメゴコロ―藤波心1st.写真集
クリエーター情報なし
彩文館出版


 その一方で、「子どもの癖に」「芸能人の癖に」とか、「こんな写真集を出しておきながら」とか批判する大人も少なくないようですが。たとえそうであっても、言っている事がまともであれば、その発言を評価するのは当然。「津波は天罰」とか「戦争でこそ連帯感が生まれる」という石原慎太郎の発言が批判されるのも、彼が元タレント作家だからではなく、言っている事がトンデモだから。それと同じ事です。
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放射能やけどだけの問題ではないだろう

2011年03月28日 23時48分08秒 | 福島の犠牲の上に胡坐をかくな
・作業員3人被ばく、2人搬送=建屋地下で放射線やけど-復旧作業中・福島第1原発(時事通信)
 東京電力は24日、東日本大震災で被災した福島第1原発の3号機タービン建屋内で、作業員3人が170~180ミリシーベルトの放射線を浴びたと発表した。累積被ばく量は、特例として認められた250ミリシーベルト未満だが、一度に多量の放射線を浴びており、うち2人が放射線によるやけど「ベータ線熱傷」の可能性を否定できないとして福島県立医大病院に搬送された。手当ての後、25日朝にも千葉市の放射線医学総合研究所に移る。
 経済産業省原子力安全・保安院や東電によると、被ばくしたのはいずれも協力会社の男性社員で、30代2人に20代1人。3人は24日午前10時半ごろから仮設電源のケーブル敷設のため、原子炉建屋に隣接するタービン建屋地下1階の現場に入り、放射性物質が含まれるとみられる水たまりに足を踏み入れて作業した。
 作業を終え、午後0時10分ごろに個人線量計の数値を確認するとそれぞれ180.07、179.37、173.00ミリシーベルトを示していたことが判明。3人は体調は良好だが、うち被ばく量の多い30代と20代の計2人が搬送された。
 水たまりは深さ約15センチ。3人はフィルター付マスクを着け、上下つなぎの作業服に上着、ヘルメットにゴム手袋をしていたが、病院に運ばれた2人は長靴を履いておらず、くるぶしまで水に漬かった。3人の線量計は20ミリシーベルトでアラームが鳴るが、実際に鳴ったかは不明という。
 被ばく後に東電が現場を調べたところ、水たまりの表面は毎時約400ミリシーベルト、空間線量は同約200ミリシーベルトだった。実際に水に漬かって作業したのは、40~50分間とみられる。(以上転載)
 http://www.jiji.com/jc/c?g=soc&k=2011032400673

 上記記事については、本当はもっと早くブログで取り上げたかったのですが、その時にはまだ「ベータ線熱傷」や許容被ばく線量の知識がなくて、取り上げる事が出来ませんでした。その為もあって、「急がば回れ」で放射能関連の予備知識を仕入れていました。
 その為に記事の更新が遅くなってしまいましたが、お陰さまで、この記事の問題点を見抜く事が出来るようになりました。

 この記事の最大の問題点は、事故を「ベータ線熱傷」という放射能やけどの問題のみに矮小化している事です。事故原因を暗に「長靴を履かなかった従業員の不注意」に求め、汚染水に漬かった二人の従業員のみ病院搬送され、残りの一人はそのまま放置された事について一切不問に付しているのも、全てはその矮小化によるものです。
 しかし、核分裂によって原子核から放出されるのは、何もベータ線だけではありません。アルファ線やガンマ線、中性子線などの他の放射線も、一杯放出されます。そのなかで、たまたま最初に現れた障害が「ベータ線熱傷」だったので、それだけがクローズアップされてしまったのです。寧ろ、後に現れるであろうアルファ線やガンマ線などによる放射能の影響のほうが、より重篤な症状を呼び起こす可能性が高いにも関わらず。

 しかも、この3号機については、問題はそれだけに止まりません。この3号機では、ウランにプルトニウムを混ぜたMOX燃料が使われていましたが、プルトニウムの毒性はウランをも遥かに上回ります。何せ放射能量が半減するのに2万4千年も要するような、そんな「死の灰」を燃料に使っていたのですから。
 そんな環境下で事故が起こり、「水たまりの表面は毎時約400ミリシーベルト、空間線量は同約200ミリシーベルト」と、やけどなどの外部被曝だけでなく、大気吸引による内部被曝で白血病発症の可能性も充分考えられるのに、記事からはその視点がすっぽり抜け落ちてしまっています。

 後に判明した事実によれば、現場には放射線管理者などの資格を持った責任者も配置されずに、完全に下請け業者任せだったというではありませんか。如何に放射線管理区域外のタービン建屋といえども、原発構内には変わりありません。しかも、福島第一原発では、この間の水素爆発や注水作業によって、放射能の拡散がもはや避けられない状況に陥っているというのに、これでは東電は、従業員の安全配慮義務を蔑ろにしていると言われても当然でしょう。
 この東電の姿勢は、何も今に始まったものではありません。この東電に限らず、原発企業そのものが、自らは決して手を汚さず、汚れ仕事は全て下請け業者(その中には寄せ場の手配師や暴力団関係者も含まれる)に押し付け、「原発ジプシー」と呼ばれる下請けの従業員の犠牲の上によって、初めて成り立つダークな存在なのです。

 原発企業にとっては、下請け作業員なんて、所詮は使い捨てにしか過ぎません。山谷や釜ヶ崎、寿町・笹島といった全国各地の寄せ場から、身寄りのない労働者を集めてきて、原子炉内での除染・検査・部品交換などの業務に従事させるのです。表向きは、防護服に身を固めさせて、如何にも労働者の健康にも留意しているように見せかけながら。
 しかし、何故そんな身寄りのない人間を好んで雇うのか。それは、労働者が放射能障害によって使い物にならなくなっても、ろくに補償もせずに闇から闇に葬れるからです。防護服にも放射能防護機能は殆どありません。防護服を着せるのは、作業時に付着した放射性の塵や埃を外部に出させない為です。

 確かに、防護服着用中の暑苦しさ息苦しさを除けば、原発労働の作業自体は比較的楽です。力仕事は殆ど無く、30分交代で休憩に入るような作業ですから。実際には、5分も作業すればアラームメーターが鳴って作業を中断しなければいけない程の、高濃度の放射能汚染に晒されながら、それでは仕事にならないから無理やり30分交代にしているような、そんな危険作業に従事させられているのに、そんな事はおくびにも出さずに。
 今回の福島原発事故で、自衛隊員や消防団員による救援・復旧活動が華々しく伝えられています。しかし、その陰で、下請け作業員が、今まで何千人と原発で被曝し、白血病やガンで亡くなった事については、一切報じられる事はありません。原発大企業はマスコミの大口スポンサーですから。彼らは厳重に口止めされた上で、身よりもなく、ひっそりと亡くなって行きます。

 これが原発の実態です。彼ら下請け作業員は決して英雄なんかではありません。昨年8月に、会社の保安対策手抜きによって落盤で閉じ込められた、南米チリの33人の鉱夫たちと同じ、陋劣なる階級政策の犠牲者に他なりません。今必要な事は、彼らを英雄として崇め奉る事ではありません。再び同じ様な犠牲者を出さないよう、これまでの原発政策の転換を政府・企業に要求する事です。それが福島の被災住民に真に応える道でもあります。
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放射能関連に関するメモ(改訂版)

2011年03月28日 00時39分59秒 | 福島の犠牲の上に胡坐をかくな
 福島原発事故のニュースを聞くにつれて、次第に放射能に関する知識の無さを痛感させられるようになりました。そこで、ここは「急がば回れ」で、遅まきながら「最低限これだけは知っておかねば」と思うものを、主に「よくわかる原子力」というサイトから、メモ代わりに抜書きしておく事にします。
(注)
(1)実は、この原文は子供向けの文章という事もあって(だから説明が分かりやすい)、平仮名が多用されています。そのまま引用したのでは読みにくいので、引用の際に、ある程度平仮名を漢字に直したり、句読点を挿入したりしました。
(2)昨日アップしたウィキペディアからの抜書きは、説明が分かりにくいので削除の上、こちらの改訂版に差し替えました。
 
■放射線ってどんなもの?

 放射線というのは、目には見えないし、においも味もしない。(中略)放射線とは、(核分裂反応の際に原子核から放出される)とても大きなエネルギーをもった小さな粒の流れで、生き物の身体を簡単につき抜けてしまうので、これを感じることができないのです。

 

■放射線と放射性物質とはどう違うの?

 放射能は放射線を出す能力という意味です。放射性物質は自然に壊れながら放射線を出す物質で、放射能ともいわれます。(注:例えて言えば、放射性物質がランプだとすると、放射能はランプの光に当たる。但し、放射能の場合は、光とは違い、浴びれば身体が傷つけられる)
 
■放射線の種類

●エックス(X)線:
 ウイルヘルム・コンラート・レントゲン博士は実験しているときに、自分の手の骨の影が紙の上に写っていることに気づきました。これがエックス線の発見です。博士は「身体を通り抜ける不思議な線」という意味でエックス線と名付けました。1895年のことです。発見した博士の名前をとってレントゲン線といわれることもあります。
 この放射線は左図[省略]のように筋肉や皮膚などをとおりぬけ、身体を透かして見ることができる性質のため、発見されるとすぐに医学の分野でさかんに使われるようになりました。技術が進み身体を輪切りにして見る「CT検査」も行われるようになりましたが、これもエックス線です。しかし、生き物には害があることは、あまり知られていませんでした。
 日本は世界で一番エックス線検査の回数が多いそうです。このためガンなどがふえるといわれています。これを医療被曝(ひばく)といいます。

●ガンマ(γ)線:
 ガンマ線の性質はエックス線とほとんど同じです。これは光の速さでとぶ光の粒で、原子核が壊れるときに飛び出してきます。目に見える光とちがうところは、エックス線と同じように身体や木や紙などを通り抜けることです。身体を通り抜ける性質を利用して医療の検査に使ったり、細胞を殺す性質を利用してガンの治療にも使われます。
 ガンマ線は厚いコンクリートや鉛などは通り抜けることができないので、これらはガンマ線を防ぐ防ぐために使われます。

●ベーター(β)線:
 これはとてもはやい速度でとぶ電子で、やはり原子核が壊れるときに飛び出してきます。マイナスの電気を帯びていますが、アルファ線よりもずっと小さいのでこれよりは長く飛べます。体の中では数ミリメートルから数十ミリメートル飛ぶだけですが、その通り道にある細胞を傷つけるのはエックス線やガンマ線と同じです。

●アルファ(α)線:
 アルファ線は裸のヘリウムの原子核そのものです。これもプルトニウムのように大きな原子核が壊れるときにものすごい勢いで飛び出します。図のように二つの中性子と陽子からできています。粒が大きく、プラスの電気を帯びているため遠くに飛ぶことができないので、ふだんはあまり心配はありません。
 でも、プルトニウムのようにアルファ線を出す物質がいちど体の中に入ると近くにある細胞を傷つけます。このように体の中から放射線を浴びることを内部被曝といいます。細胞が傷つくとガンなどの原因になります。
 アルファ線が細胞を傷つける力は、同じ量のエックス線やガンマ線の20倍くらいあります。

●中性子線:
 中性子の粒がはやいスピードで飛ぶ線です。原子力発電所の原子炉や原爆のような核兵器に使われる原子の原子核が壊れるときに飛び出してきます。
 1999年9月30日、原子力発電に使う核燃料を作っていた会社で起きたJCO事故のとき、工場で働いていた二人はこの中性子線をたくさん浴びてなくなりました。
 名前があらわすように中性で電気を帯びていませんから体の中をたやすく通り抜け、細胞を傷つけます。その害はエックス線やガンマ線よりも5倍から20倍高くなります。

●重粒子線:
 これは炭素やネオンなど、普通の状態ではほとんど止まっているような原子核を、加速器といわれる大がかりな装置を使って、無理やりものすごい速さで走らせた線です。エックス線やガンマ線とちがって、止まるときに細胞を傷つける力が最大になる特長を生かして、ガンの治療に使われています。

 

■半減期って何のこと?

 放射性物質は自然に放射線を出しながら壊れ、他の物質に変わってゆきます。元の物質の量が半分になるまでの時間を半減期といいます。半減期は放射性物質の種類によって違います。
 例えば原子力発電の燃料になる燃えるウランの半減期は約7億年、原爆の原料になるプルトニウムの半減期は24,000年、1986年に起きたチェルノブイリ原子力発電所事故の時に世界中にばらまかれたセシウムの半減期は30年などです。ということは、チェルノブイリ事故が原因でガンになる人が、まだまだ沢山出てくるということです。
 下の図は、原子力発電を続けるかぎり燃料の中にたまりつづける猛毒のプルトニウムの寿命と、人類の歴史を比べてみました。プルトニウムは24000年経ってようやくはじめの量の半分になります。キリストが生まれてからまだ2000年チョットしかたっていないのに・・・・。24000年後地球はどうなっているでしょう?人類はまだ滅びないでいるでしょうか?
 これまでに日本の原子力発電だけでたまったプルトニウムの量は、約170トンあまりです。プルトニウムは1グラムで約5000人に肺ガンをつくります。これが生き物に無害になるまでにはどの位の時間がかかるのでしょう?計算してみてください。

 

■放射線の強さをあらわす単位は?

●ベクレル(Bq):
 放射性物質は一回壊れるたびにアルファ線かベーター線が原子核から一個飛び出し、同時にガンマ線もでます。
 1秒間に1回壊れる放射性物質の量を1ベクレル(1Bq)といいます。
 放射性物質によって飛び出してくる放射線の種類がちがいます。例えばプルトニウムは壊れるときにアルファ線を出し、セシウムはベーター線を出します。

●グレイ(Gy):
 放射性物質や放射線を発生させる装置から飛び出す放射線のエネルギーが、生き物の身体にどれだけ吸収されたかをあらわす単位です。生き物の身体1キログラム当たりが吸収したエネルギーの全体量を1グレイ(1Gy )といいます。
 エネルギーを吸収するということは、体の中で放射線が何かにぶつかって速さが遅くなるか、止まるかして変化することです。吸収したエネルギーが大きければ細胞が受ける傷の程度も大きくなります。

●シーベルト(Sv):
 同じ量の放射線が身体に当たっても放射線の種類によってあたえる影響はちがいます。その影響の大きさを考えに入れた放射線の単位をシーベルト(Sv)といいます。
 例えば、同じ重さの生き物が1グレイのエックス線かまたはアルファ線を浴びたとすると、アルファ線の方が20倍も害をあたえるので、アルファ線1Gyは20Svにあたります。
 しかし、アルファ線はプラスの電気を帯びているため、長い距離は飛べません。したがって、身体の外にある場合にはそれほど心配しなくても良いのですが、食べ物や水や空気といっしょにいったん身体の中に入ってしまうと、傷をつける作用は大きくなりますから危険です(このように放射線を身体の中から浴びることを内部被曝といいます。)
 エックス線やガンマ線の1グレイは1シーベルトです。

■外部被曝と内部被曝

 図で示すように放射線を身体の外からあびることを外部被曝といい、放射性物質を身体の中に取り込んでしまい内側から放射線を浴びることを内部被曝といいます。
 外部被ばくで危険な放射線は、図に示すように、エックス線、ガンマ線、中性子線、です。
 ベーター線は服を着ていればそれ程心配はないでしょう。
 アルファ線のように遠くに飛べない放射線でも、アルファ線を出す放射性物質が身体の中に入ってしまうと、すぐまわりには細胞がたくさんありますから、細胞は傷つけられます(内部被曝)。その程度はエックス線やガンマ線の20倍にもなります。

 

■放射線を浴びるとどうなるの?

 せっかく放射線の量をはかる単位を覚えたのですから、どの位の量の放射線で何が起きるのかみてみましょう。
 ここでミリシーベルト( mSv )という単位がでてきますが、これは1000分の1シーベルト( Sv )のことです。
 放射線の単位では、マイクロシーベルト(μSv)というものも使われます。これは、1000分の1ミリシーベルト(mSv)のことです。1(Sv)=1,000(mSv)=1,000,000(μSv)
 それでは放射線が身体の中を通るとどんなことが起きるのでしょうか。次の図は放射線の通った量とそれによって人間がうける傷害の関係を表しています。ここに書かれた放射線の量とそれによる傷害の程度は、おもに広島・長崎の被爆者や事故で被曝した人の記録からわかったことです。

 

※以下、携帯からも上記の相関図が見れるように、放射線量の数値(単位ミリシーベルト)を抜書きしておきます。
 1.7~2万 JCO事故で死亡の大内・篠原さんが浴びたと推定される量
 6~7千 99.9%以上が死亡 
 3~4千 急性障害(出血・脱毛・嘔吐・下痢・発熱等)の重症化で約半分の人が死亡
 100~250 リンパ球・白血球の一時的減少が見られる 
 100  5年間の職業被曝限度
 10   CT検査    
 2.4   人間一人が浴びる年間自然放射線量(これ以上は人為的な被曝)
 1    公衆の年間線量限度(少ないほど良い)
 0.15  マンモグラフィー
 0.05  胸のX線集団検診  
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デヴィ夫人のブログのコメント欄より

2011年03月25日 22時46分14秒 | 福島の犠牲の上に胡坐をかくな
※以下、デヴィ夫人のブログ「デヴィの独り言 独断と偏見」の中の、3月16日付記事「大嘘つきの日本政府と東京電力」についたコメント投稿より抜粋します。被災者の「見殺しにするな!生きさせろ!」との叫びが胸を突きます。
 http://ameblo.jp/dewisukarno/entry6-10832264763.html#comment_module


529 ■無題

私は福島に住んでる高校生です。
ギリギリ30キロ圏内にはいませんが、
いわきの近いとこです(´・ω・`)

テレビやラジオで大丈夫と言う
言葉を信じてまだ逃げてません
政府や国は嘘つくんですか??
何を信じていいかわかりません

実際初めは自衛隊がいたらしい
ですが今は本当にいません。
水が出ません、ガスがありません、
ガソリンがないのでここから出る
ことが難しいです(´・ω・`)

歯なんか虫歯、体なんか洗うこと
出来ません、トイレは水がないです
普通が羨ましいです(´・ω・`)

贅沢ですが助けてほしいです
どうしたら伝わるでしょうか
みんな辛いのに頑張ってます
くだらない話を聞いてくれて
ありがとうございます(´^ω^`)

(´・ω・`) 2011-03-17 17:04:30 [コメント記入欄を表示]

537 ■無題

福島県の者です。

正直、東電にも政府にも期待していません。
あんなニュースを見ていても
嘘ばかりを連ねているのは一目瞭然。
福島県民はもはや被爆者として
差別され始めています。

暖かい支援、言葉
日本国内だけでなく海外からも
沢山寄せられ本当に感謝しています。
だけど、原発の地域の方たちは
自分たちで使う訳でもない電力を
放射能を浴び続けるというリスクを負いながら
ずっとずっと提供してきました。
なのに、運ばれてきた物資は被爆を恐れ、
被災地へ届けることなく引き返していく。
「死にたくない」
そんなのみんな思っている。

バカにした言葉や差別の言葉を投げる
愚かな人たちはこれから先
福島の原発が無くなったら
その分の電力はどうするのでしょうね。

悔しくて仕方ないです。
お前たちの地元に原発が作られてしまえ。
私たちの思いを知ればいい。
そんな醜い考えで埋まりそうなのです。

見捨てないで下さい。
助けて下さい。

犠牲を求める訳ではありません。
これ以上の犠牲などあってはなりません。

悔しい。悲しい。恐い。
私たちは今、何を頼りにしたらいいのでしょうか。

福島県より 2011-03-17 17:15:52 [コメント記入欄を表示]


559 ■真実

助けて下さい
福島県南相馬市の
女子高生です

わたしは友達を津波で
なくしました
わたしの友達は
両親をなくしました
わたしの無二の大親友は
南相馬でガソリンが
ないため避難できずにいます

電話やメールでしか
励ますことしかできません

親友は今も放射能の恐怖と
戦ってます

だけどもう、諦めてました

まだ16のに
死を覚悟してるんです
じわじわと死を感じてるんです

もし助かったとしても
この先放射能の恐怖と
隣り合わせなんです

政治家も国家も
マスコミも専門家も
原発上層部も全てが敵です
嘘つきです

テレビでは原発のことが
放送されなくなりつつあります
同じ津波の映像や
マスコミの心ない
インタビュー
口先だけの哀悼の意
被災を『天罰』と言った政治家

政治家はお給料でも
貯金でも叩いて助けて下さい

彼らの贅沢をやめて
被災者を生きさせて下さい

命令ばかりしてないで、
安全な場所から見てないで、
現地で身体はって助けて下さい

私達は…見捨てられました
おそらく福島は隔離されます

完全に見捨てられます
国に殺されます

私達、被災地の人間は
この先ずっと
被災者を見捨てた国を、
許さないし恨み続けます

これを見てくれた人に
伝えたいです

いつ自分の大切な人が
いなくなるかわからないんです
今隣で笑ってる人が
急にいなくなることを
考えてみてください

そしてその人を
今よりもっと大切にして下さい
今、青春時代をすごす
学校が遺体安置所になってます
体育や部活をやった
体育館にはもう二度と
動かない人達が横たわってます

どうしたら真実を
1人でも多くの人に
伝えられるのか…
1人でも見て貰えれば幸いです
考えた末、勝手ながら
この場をお借りしました
ごめんなさい、そして
ありがとうございます

さ 2011-03-17 18:00:38 [コメント記入欄を表示]


560 ■涙がでます

私は福島県の南相馬市に住んでいます。
避難地域に入っていながらも、被災者の為、昨日まで仕事をしていました。

しかし、原発の職員も自衛隊もマスコミも全員逃げ、私たちは、南相馬市は見捨てられました。
正しい情報は入らない。ガソリンも食料も届かない。私達に死ねと言っているのでしょうか…。

地震、津波という災害が起きても私の家や家族は無事でしたが、
原発によって家や友達をなくしそうです…。

もっと違った、適切な手段はなかったのか。
せめて事実を語ってくれないか。

考えると涙がとまりません。

私達の未来を返してください…。

maki 2011-03-17 18:02:05 [コメント記入欄を表示]
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弱者を見殺しにする国

2011年03月20日 21時12分16秒 | 福島の犠牲の上に胡坐をかくな
 震災・原発事故関連ではまだまだ言いたい事が一杯ありますが、記事作成がそれに追いつきません。今回取り上げる内容についても然り。本日はもうこれで三本目の記事となるので、簡単に紹介だけに止めますが、はっきり言って、私の腹の中は煮えくり返っています。
 その内容というのが、厚生労働省が出した通達で、何と「震災や計画停電に伴う休業については、労働者に休業手当ての支払いをしなくて良い」というものです。これがその通達です。

・[平成23年3月15日・基監発0315第1号]
 厚生労働省労働基準局監督課長発・都道府県労働局労働基準監督課長宛
 「計画停電の時間帯における事業場に電力が供給されないことを理由とする休業については、原則として(労働基準)法第26条の使用者の責めに帰すべき事由による休業には該当しないこと」
 http://www.mhlw.go.jp/bunya/roudoukijun/other/110316.html

 これでは、国が率先して企業に脱法行為をそそのかしていると、言われても仕方ないですね。派遣ユニオンが、現在この件で厚労省に通達撤回の申入れを行っています。これは私にとっても決して他人事ではありません。私の様な日払いや日給月給の非正規雇用労働者にとっては、休業というのは減収を意味し、失業・解雇にも繋がる事態なのですから。実際、同ユニオンには、派遣労働者からも次の様な声が寄せられています。

●事例1: 神奈川県・男性(大手派遣会社→自動車部品工場)
「3月12日から自宅待機。とりあえず3/20までと言われているが、材料が入ってこないため、その後の見通しは立っていないとのこと。ところが、派遣会社は『休業中の賃金保障ができるかどうか、会社の方針が決まっていない』と。もし賃金を保障してもらえなかったら生活できないので不安」

●事例2: 愛知県・女性(フルタイムパート/自動車部品検査)
「震災の日から23日まで休むよう言われている。その間の給与は出さないと言われている。検査は正社員だけでやるので、パートは休業とのこと」

●事例3: 東京都・女性(派遣/事務)
「地震の影響があるので休むよう言われた。派遣会社に『賃金の保障はあるのか』と聞いたら『ないと思ってくれ』と言われた」

●事例4: 東京都・男性(正社員/営業)
「地震発生のため新規事業の見通しが立たなくなったので今週いっぱい(3/18)で辞めてほしいと言われた。いま転職は難しいので辞めさせられたら困る」

 これが悲しいかな、この国の実態です。マスコミも、こういう事は絶対に報道しません。こういう現実を頬かむりしたまま、一方的に「現場の労働者かく奮闘せり」とか、「愛する人が亡くなって気の毒」とか、「今は原発建設の是非を論じている場合じゃない」とか、「この非常時でも日本では略奪も起こらず避難民がきちんと行列して配給を待つ」とかいう話ばかりを、これ見よがしに垂れ流されても白々しいだけです。

 私も、現場の第一線労働者の奮闘努力には敬意を評しますし、被災地の惨状には心を痛めます。私自身も阪神大震災の時には、神戸ほどではないにしても、同じ様な目に遭いましたから。だから、勤務先での震災義捐金募金にも、率先して協力させて貰いました。
 しかし、その現場の奮闘や、草の根の純粋な「挙国一致」の上に胡坐をかいて、自身の金儲けと今の地位を守る事にのみ汲々としている電力会社幹部や政治家については、これっぽっちも同情する気になりませんね。これは、今の民主党政権だけでなく前与党の自民党も含め、原発建設や新自由主義(格差社会化)を推進してきた政治家・財界人全てに言える事です。「津波は我欲に対する天罰だ」とほざいた石原慎太郎も含め、「お前らこそ天罰を食らうべきだ」「お前ら全員被災者に代わって人柱になれ」ぐらいにしか思いませんね。

 「今は原発建設の是非を論じている場合じゃない」?じゃあ、いつ論じるのか。そうやって、有無を言わさず原発を推進してきたからこそ、今の惨状を招いたのではないか。福島の原発にしても、過去に何度もその危険性(老朽化・低耐震性・活断層の存在)が指摘されてきた筈だ。その批判を今まで封殺しておいて、事が起こったら今度は「批判は後にしろ」とは、言う事が余りにも虫が良すぎる。
 別に「略奪して良い」とまでは言わないが、「きちんと行列作って」云々も「時と場合によりけり」だ。いつでも「男は黙って××」では、只の「長いものには巻かれろ」の奴隷根性でしかない。怒るべき時には怒らなければならない。それを今まで何でも言いなりになってきたからこそ、過去の戦争も、今の財界の金儲け至上主義や原発の安全軽視も、止められなかったのじゃないか。

 そもそも、今の政府の対策は、矛盾だらけじゃないですか。福島第一原発から半径20~30キロ圏内の避難民に対しては、圏外ではなく屋内退避の指示が出ています。しかし、震災・津波で住居や移動の足も奪われた避難民に対して、こんな指示が出た所で、一体どうしろと言うのか。これでは、配給も通信も途絶したまま、避難所で餓死しろというに等しい。
 こんな事は子どもでも分かる事です。それに対する言い訳がまたふるっている。「これはあくまでも念のための措置にしか過ぎない」(枝野官房長官)のだと。そうやって、「屋内退避を選んだのはあくまでも避難民の自己責任」という形で、姑息にも責任転嫁を図っているのです。

 

 姑息と言えば、「今の放射能濃度は心配する程の事は無い」「レントゲン照射や航空機内で浴びる放射能濃度よりも遥かに少ない」といった、判で押したような官製報道についてもそうです。一回こっきりの外部被爆で済むレントゲン照射や航空機での旅行と、放射能汚染地域からの脱出もままならず、毎日汚染された空気を吸わざるを得ない30キロ圏内避難民とを、同列に論じられる訳が無い。外国の在外公館が、既に当該国民に相次いで80キロ圏外への避難を呼びかけ、鳴り物入りではせ参じた米軍空母ですら、風上の同圏外に避難したという情報も、海外で報道されてから、ようやく国内でも報じられるようになりました。
 しかも、この国のこういう姿勢は、何も今回の震災に限った話ではない。過去にも、電力会社と結託して原発のデータを改竄したり、原爆被爆者認定においても二次被爆の影響を無視し続けたりと、挙げればキリがない。

 都内の計画停電にしてもそうでしょう。前日の夕方になってから唐突に言い出して、そこから時間割・区域割を決め始めて、病院などに伝わったのは深夜9時も回ってから。それで早ければ翌日早朝から停電されても、どうしようもない。しかも、荒川区などの下町地域から停電させて、都心の千代田区や新宿区は一番後回しにしたそうじゃないか。電力消費量は後者の方が遥かに多いのに。こんな露骨な弱者差別をしておきながら、自分の都合の良い時だけ「挙国一致」だの「批判は後でしろ」と言われても、誰が聞く耳を持ちますか。言う事がど厚かましいにも程がある。

 2005年にハリケーンで米国ニューオーリンズが水浸しになった時も、勝ち組はさっさと自動車で郊外に逃げおおせ、貧しい黒人やヒスパニック、プアホワイトに犠牲が集中した。今回の震災・津波についても、犠牲になったのはみんな、「脱北」もままならない地方の生活弱者じゃないか。こういう現実を抜きに、上辺だけの「挙国一致」を呼びかけられても、全然応える気にはなれません。こんなエセ「挙国一致」の名の下に、弱者の存在そのものを抹殺しようとする企みに対しては、こちらも「挙民一致」で抵抗していかなければならない。 
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原発の実態を暴いた資料紹介

2011年03月20日 19時02分41秒 | 福島の犠牲の上に胡坐をかくな
●隠された被爆労働〜日本の原発労働者(1995年英国チャンネル4放映番組)

 同名シリーズ三部作のうちの第一部のユーチューブ動画のみ貼り付けておきます。英国で放送されたドキュメンタリー番組です。第二部・第三部も同じ動作サイトから見る事が出来ますので(終了場面の下の添付画像にカーソルを合わせると各々の表題が表示される)、是非全部ご覧下さい。

隠された被爆労働~日本の原発労働者1


●原発がどんなものか知ってほしい(故・平井憲夫)

 こちらも今回の事故を機に俄然注目されるようになった古典的名著です。著者が既に故人となり、全文がネットにアップされていますので、リンクをクリックしてお読み下さい。とりあえず表書きと目次を下に抜書きしておきます。

 私は原発反対運動家ではありません
 私は原発反対運動家ではありません。二十年間、原子力発電所の現場で働いていた者です。原発については賛成だとか、危険だとか、安全だとかいろんな論争がありますが、私は「原発とはこういうものですよ」と、ほとんどの人が知らない原発の中のお話をします。そして、最後まで読んでいただくと、原発がみなさんが思っていらっしゃるようなものではなく、毎日、被曝者を生み、大変な差別をつくっているものでもあることがよく分かると思います。

1.私は原発反対運動家ではありません
2.「安全」は机上の話
3.素人が造る原発
4.名ばかりの検査・検査官
5.いいかげんな原発の耐震設計
6.定期点検工事も素人が
7.放射能垂れ流しの海
8.内部被爆が一番怖い
9.普通の職場環境とは全く違う
10.「絶対安全」だと5時間の洗脳教育
11.だれが助けるのか
12.びっくりした美浜原発細管破断事故!
13.もんじゅの大事故
14.日本のプルトニウムがフランスの核兵器に?
15.日本には途中でやめる勇気がない
16.廃炉も解体も出来ない原発
17.「閉鎖」して、監視・管理
18.どうしようもない放射性廃棄物
19.住民の被曝と恐ろしい差別
20.私、子供生んでも大丈夫ですか。たとえ電気がなくなってもいいから、私は原発はいやだ。
21.原発がある限り、安心できない
http://www.iam-t.jp/HIRAI/pageall.html#about
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震災関連の参考ブログ記事

2011年03月20日 08時30分18秒 | 福島の犠牲の上に胡坐をかくな
 東日本大震災・福島原発事故関連の情報源ですが、私は主に下記の2つのブログ記事を参考にしています。但し2つといっても、実際は最初の村野瀬さんのブログだけで、次のはなゆーさんのブログについては、記事見出しを追うだけに終わってしまっていますが。
 村野瀬さんのブログには、震災関連の主な動きがコンパクトにまとめられており、他のブログ記事の紹介とリンクも貼られているので、そちらを主に利用しています。はなゆーさんのブログにも、原発事故関連のより詳しい記事が速報版として掲載されているので、政府・マスコミが決して取り上げない裏事情を知るのに、時々参考にさせて貰っています。ただ、如何せん情報量が半端じゃないし、速報版故か情報が少々断片的過ぎる嫌いもあって、こちらは余り読み込めていません。
 今回の震災・原発事故を取り上げたブログは、この他にも一杯ある様で、私も時間があれば出来るだけ見たいのですが、なかなかそんな時間が取れなくて。
 尚、この間洪水の様に報じられたテレビ・新聞の原発事故関連ニュースについては、私は殆ど見ていません。どれもこれも同じ「小出し・横並び・垂れ流し(御用)」報道ばかりで、時間を割いてまで見るだけの価値があるとは、到底思えませんでした。以上、一応ご参考までに。
 
村野瀬玲奈の秘書課広報室

・[03/19]非常時と平時の日本人
・[03/18]東北地方太平洋沖大地震 (13))
・[03/17]東北地方太平洋沖大地震 (12))
・[03/16]被災地炊き出し情報 (東北地方太平洋沖大地震 (11))
・[03/16]福島原発が危機的状況の最中、上関原発の工事強行 (ブログ「虹のカヤック隊」から) (東北地方太平洋沖大地震 (10))
・[03/16]危機の中での過去の教訓 (ブログ「朝鮮問題深掘りすると?」から) (東北地方太平洋沖大地震 (9))
・[03/15]日本への世界からの応援 (東北地方太平洋沖大地震 (8))
・[03/15]「我欲への天罰」という石原慎太郎発言 (東北地方太平洋沖大地震 (7))
・[03/15]東北地方太平洋沖大地震 (6) 「情報はいろいろな所から!」
・[03/14]フランス大使館による首都圏居住者への避難勧告について (東北地方太平洋沖大地震 (5))
・[03/14]東北地方太平洋沖大地震 (4)
・[03/14]東北地方太平洋沖大地震 (3) 計画停電について
・[03/13]東北地方太平洋沖大地震 (2)
・[03/12]東北地方太平洋沖大地震

低気温のエクスタシーbyはなゆー

・(03/20)【速報】福島第1原発4号機への放水が始まった
・(03/20)〔写真〕福島原発4号機の使用済み燃料プールが「剥き出し」になっている
・(03/20)このまま計画停電が続けば飲食店が「ドミノ倒産」するおそれ
・(03/20)英紙ガーディアン「東京の水道水からヨウ素131が検出されたが」
・(03/20)〔福島第一原発〕決死の作業員たちを「爆弾三勇士」と同一視させるスピン
・(03/20)東京都の水道水から検出された「放射性物質」はWHO基準を上回る
・(03/20)福島県の水道水から放射性物質が検出されたが発表は2日後だった
・(03/20)〔福島第一原発〕4号機の周辺は依然として放射線量が高い状態
・(03/20)〔付箋〕「日本の原発奴隷」と英国チャンネル4のドキュメンタリー動画
・(03/20)福島県川俣町の水道水から国の基準超す「ヨウ素131」を検出した
・(03/19)栃木県と群馬県の水道水からは放射性物質「セシウム」も検出された
・(03/19)高萩市のホウレンソウから規制値を超える「放射性セシウム」を検出
・(03/19)〔続報〕1都5県の水道水から「放射性物質」が検出された 
・(03/19)〔福島第一原発〕南相馬市には「ヨウ素剤」が届いていない(棄民
・(03/19)共同通信速報「1都5県の水道水から放射性ヨウ素を検出した」 
(以下略)


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転載:原発「安全神話」の崩壊と新たなヒバクシャの発生に対する日本反核法律家協会の見解

2011年03月17日 21時07分30秒 | 福島の犠牲の上に胡坐をかくな
声 明
原発「安全神話」の崩壊と新たなヒバクシャの発生に対する日本反核法律家協会の見解

 日本反核法律家協会
 会長 弁護士 佐々木猛也
 事務局長 弁護士 大久保賢一

 東北地方太平洋沖大地震で亡くなられた方々に心からの哀悼の意を表明します。けがをされた方、家族を亡くされた方、家屋などを失った方、避難生活を余儀なくされている方など、全ての被災者に心からお見舞い申し上げます。一刻も早い復興のためにがんばりましょう。

 ところで、大地震・大津波という自然災害と合わせて、原発事故が発生しました。「核兵器の廃絶をめざす日本法律家協会」(日本反核法律家協会)は、今回の原発事故について、次のとおり見解を述べます。

 記

1.福島第1原子力発電所から放射性物質(セシウム、ヨウ素など)が漏出し、近隣住民、作業員などが被ばくしている。新たなヒバクシャの発生である。これ以上ヒバクシャを出してはならない。また、原発から放出された放射性物質が各地で検出されている。今後、人々や環境にどのような悪影響を及ぼすかは予断を許さない。スリーマイル島の被害を超え、チェルノブイリ事故を連想させている。
  原発の「安全神話」は崩壊したのである。われわれは、これ以上事態が悪化しないよう、東京電力、政府及び関係機関に全力で対処するよう求め、被災者の救済に全力を尽くすよう要望する。

2.この原発は、原子炉内の核分裂反応によって生成された放射性物質の漏出を防げなかった。東京電力や政府は、核分裂エネルギー利用に伴う危険性を指摘する意見を無視して、原発は安全であると喧伝してきた。裁判所もそれを追認してきた。
  ところが、現実はそうではなかった。冷却装置の機能不全によって炉心の温度を下げることができないという初歩的なミスによって、多くの人々が被害を受けている。
  「原子炉の運転に際して、放射線の作用による損害(原子力損害)を与えたものは、無過失責任を負わなくてはならない。」とされている(「原子力損害の賠償に関する法律」第3条)。われわれは、新たなヒバクシャを生みだした責任の所在を明らかにしていく。

3.原発推進勢力は、この冷却装置の機能不全の原因は、想定外の規模の地震や津波による停電及び予備的ディーゼル発電装置の不具合としている。あたかも想定外の天災に原因があるかのような主張である。「異常に巨大な天災地変の場合には、責任を負わない」とする例外規定(同法第3条但書)を念頭に置いたものであろう。
  しかしながら、日本列島で地震や津波による災害が多発していることは公知の事実である。既に、吉井英勝議員(日本共産党)は、2006年、「崩壊熱が除去できなければ、最悪の場合、炉心溶融、水蒸気爆発、水素爆発などが起きうる。チェルノブイリに近いことを想定して対策を立てなければならない。」として、地震や津波による電源確保が不可能になった場合の対応を政府に問いただしていた。また、2007年、日本共産党福島県議団は東京電力に対し、「福島原発は、チリ地震級の津波が発生すれば、冷却水喪失による過酷な事故に至る危険がある」としてその対策を求めている。
  これに対して、政府は「原子炉を冷却できる対策は講じられているものと承知している。」と他人事の様に対応し、東京電力は対策を講ずることを拒否したのである。 
  当時から、今回の事態は予見されていたにもかかわらず、政府も東京電力も何らの対応策を取ってこなかった。彼らの予見能力の低さと回避努力の怠慢が指摘されるべきである。そこには、原子力事業者としての重大な過失があることは明白であるし、政府の無責任さも看過されるべきではない。「異常に巨大な天災地変」という言い訳を許容することはできない。今回の原発事故は「人災」の側面を持っているのである。

4.また、政府や「有識者」の一部は、この程度の放射線の漏出は健康に影響がないかのように言っている。しかしながら、政府には、原爆症認定に当たって、原爆放射線の内部被ばくによる影響を無視してきた前歴がある。その主張を合理化してきた「有識者」もいる。放射線被ばく、とりわけ「内部被ばく」のメカニズムは解明されていないが、その危険性は原爆症認定訴訟の過程で明らかにされている。
  放射線の人体への危険性を過小評価することは未知の領域に対する不遜な態度である。人類は放射線をコントロールする知恵と技術を、未だ、十分には持ち得ていない。われわれは、この事実を共有しなければならない。
  政府は、危険性の有無や程度という結論を述べるだけではなく、「隠すな、嘘をつくな、意図的に過小評価するな」の原則を踏まえ、客観的データーを速やかに公開し、専門家の分析を求めるべきである。
  われわれは、東京電力に対して政府への速やかな情報提供を要求するとともに、政府に対して、その情報公開、専門家からの意見聴取などを行い、「最悪に備えて、最善を尽くす」ことを求める。

5.原発は、地球温暖化に対応できるクリーン・エネルギーであるかのようにいわれている。しかし、原発は核分裂を利用する点で本質的に危険なものである。決して安全でもクリーンでもないことは、今回の事態が雄弁に物語っている。
  また、今回の地震や津波は、日本の観測史上では最大であったかもしれないが、人類史上で最大であったわけではない。想定できたし想定すべきであった。
  原発推進勢力は、放射性物質の危険性と自然の脅威の双方についてあまりにも無知であり、無神経であり、無責任だったのである。
  人間社会にエネルギー源は不可欠であるが、その確保のために怠ってならないのは、人命に対する安全性の確認である。利潤追求原理に突き動かされる事業体に安全管理を丸投げすることは無謀である。東京電力の今回の事故対応を見れば、情報開示の不十分さや、対応の無責任さは明らかである。
  そして、事業体をコントロールできない国家機関は有害である。経済産業省に設置されている原子力安全保安院のあり方について検討されるべきである。

6.政府の原発の危険性についての無知と無責任さは、核兵器によってわが国の安全を確保しようとする姿勢と共通している。
  核エネルギーの人体と環境に対する悪影響についての謙虚な検証と、そのコントロールの可能性と現実性についての真剣な検討が求められている。
  われわれは、人類と共存できない核兵器の廃絶を求めるだけではなく、人命の尊重を最重要とする原点に立って、わが国の原発事業の再検討を求める。

 2011年3月17日

 http://www.hankaku-j.org/data/jalana/npt_012.html
コメント
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転載:福島原発事故に関する声明(フリーター全般労働組合)

2011年03月17日 09時09分35秒 | 福島の犠牲の上に胡坐をかくな
誰も殺すな 福島原発事故に関する声明
---グスコーブドリのいないイーハトーヴはいらない

「想定外の事態」。このひとことで、数万におよび人々の死が合理化されている。数十万の人々を放射能被害にさらし、なお数百万の人の暮らしを破壊し続けている人災、そう、繰り返し言うが最悪の人災が僅かこのひとことで合理化されている。

いま生じている事態は、なんら想定外のことではなかったはずだ。幾人もが、この事態を繰り返し予測し警告してきた。地震や津波被害にともなう原子力発電所の激甚事故、水素爆発も炉心溶融も放射性物質の大規模な飛散も、反原発運動や原子力の専門家のみならず、多くの人々が指摘してきたことである。

被害は折り込まれていたのである。

東京をはじめとする大都市のエネルギー消費を支えるために、地方に住む数百万の人々は放射性物質の前に曝し出されている。地方の人々の暮らしを壊すことで、沖縄電力をのぞくすべての電力会社は安定した利益を確保し続けてきた。このビジネスを成立させるために、地域独占を許し原発建設に有利な法制度をつくりあげ、各電力会社を支援してきた日本政府も当然の責を問われる。電力各社と日本政府はいまそのつけを支払わなければならない。

日本政府と東京電力は、まず何よりもいま、福島原発で取り組まれつつ隠されている労働のすべてを子細に公開すべきだ。たとえば冷却水注入作業のために、誰がどこをどのように走り、管をつなぎ、バルブを開けたのか。放射能に汚染された飛沫を誰がふき取り、ふき取ることを誰が命じているのか。これは英雄譚を作り出すためではなく、そこで働く人々をグスコーブドリにして褒め称える醜悪さを私たちが克服するための要求だ。「数千万の命を救う」ために自らは決してしない仕事を、原発労働者に求めるおぞましいまでの冷酷さから私たちは遠ざからなければならない。死を強制される労働の拒否こそ私たちは支えるべきである。

いま私たちは「原子力被災者」になろうとしている。各地の原発で生命を危険にさらして働いてきた人々、爆発事故に伴う被曝で今後長期間にわたる健康リスクに向き合わなければならない人々の被災がまずある。だが原子力被災はこれにとどまらない。福島原発の爆発は、今後長期にわたって東北地方の農業に打撃を与え、安全な食料の価格を高騰させるだろう。都市貧困層は確実に食の安全から排除される。原発の停止によって電力供給が不足し、輪番停電が実施されているが、それに伴う事業所の閉鎖や休業が相次いでいる。都市貧困層はこれによる失職と賃金カットに見舞われ購買力を低下させるだろう。私たちは被災者なのである。

日本政府と全電力会社はすべての原子力発電所を直ちに停止せよ。

人の生命を貪るビジネスから撤退しろ。

東京電力はすべての原子力被災者に補償せよ。

被曝したすべての人々に今後の全健康被害を回復するまでの医療費と生活費を補償せよ。

原発事故のために閉鎖や休業を余儀なくされたすべての事業者の売り上げを補填せよ。

失業や休業、賃金カットに追い込まれた人々の損害を補償せよ。

直接の被害を受けずにいるすべての人々に私たちは呼びかける。圧倒的な津波や火災のスペクタクル、圧力容器内の水位を伝える字幕の数々、御用学者の言う「直ちに健康被害はないレベルです」というコメント、これらの無限ループ映像に曝される日々から抜け出そう。この「情報被曝」は私たちに「祈るしかない」という無力感を作り出し、今回の事態に責任を負うべき者や制度をあいまいにする政府・電力会社の言いわけへの同意を作り出している。いっときも早く、この「情報被曝」による被災から回復し、責任者を名指し追求することが必要であると私たちは考える。

2011年3月17日
フリーター全般労働組合
http://d.hatena.ne.jp/spiders_nest/20110317/1300289557


 上記声明文中にある「グスコーブドリ」というのは、宮沢賢治の童話「グスコーブドリの伝記」に登場する主人公で、イーハトーブの森に木こりの子どもとして生まれ、冷害による一家の離散や火山噴火、干魃などの苦難を経験する中で、イーハトーブ火山局の技師となり、火山噴火被害の軽減や人工降雨を利用した施肥などを実現させる。(ウィキペディアの記述より)
 しかし現実はどうか。「イーハトーブ」ならぬ福島第一原発の第一線で働く下請けの作業員、所謂「原発ジプシー」は、原発会社によって放射能でボロボロになるまでこき使われた末に、御用済みになれば何の保証も無く放り出される。「グスコーブドリ」の様に遇される事なぞ絶対に在り得ない。
 下記がその原発作業員のハローワーク求人の抜粋である。放射能被爆の危険と隣り合わせの現場作業は全て非正規・低賃金の下請け労働者に押し付けてきた原発大企業が、自分の都合の良い時だけ「殉職の英雄」ぶろうとしたって、そうは問屋が卸すか。 

・整理番号 07120-00584811
・募集職種 作業員(福島第1・第2原発)
・仕事内容 原子力発電所内の定期検査・機械・電気・鍛冶溶接及び足場作業
・雇用形態 正社員以外
・勤務時間 1)08:00~17:00
・給与 日給9,000円~11,000円
 a 基本給(月額平均)又は時間額 189,000円~231,000円
 b 定額的に支払われる手当
 a + b 189,000円~231,000円
 c その他の手当等付記事項 皆勤手当 8,000円
・休日・休暇 休日:土 日 祝  週休:毎週 年間休日:113
・応募資格 不問
・スキル・経験 不問
・通勤手当 支給なし
 http://job.j-sen.jp/hellowork/job_3373229/
コメント (1)
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