アフガン・イラク・北朝鮮と日本

戦争も人権抑圧もNO!万国のプレカリアート団結せよ!

当ブログへようこそ

 アフガン・イラク戦争も金正日もNO!!搾取・抑圧のない世界を目指して、万国のプレカリアート団結せよ!

 これが、当ブログの主張です。
 詳しくは→こちらを参照の事。
 「プレカリアート」という言葉の意味は→こちらを参照。
 コメント・TB(トラックバック)については→こちらを参照。
 読んだ記事の中で気に入ったものがあれば→こちらをクリック。

赤点未満で人気回復とはしゃぎ回るバカ

2009年04月19日 09時51分56秒 | 麻生政権で自民終了
 今回は余りにも低レベルの話題なので、エントリーも軽めに済ませます。本当は取り上げる価値も無いニュースなのですが、それでも、如何にミエミエの提灯記事と言えども、そんな記事にも騙される人が依然として後を絶たないので。

・麻生さん「ガハハ」上機嫌、バー通い復活…側近は失言警戒(読売新聞)
>小沢民主党代表の資金管理団体を巡る政治資金規正法違反事件の影響で、自民党内に吹き荒れた「麻生降ろし」がほぼ収束したことや、内閣支持率の回復に気を良くしているようだ。首相に近い議員からは「いい気になり過ぎて、失言が心配だ」と懸念する声も出ている。
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090418-00000758-yom-pol

・民主敵失で「麻生離れ」一服=不支持、なお高水準-時事世論調査(時事通信)
>首相周辺は十七日、内閣支持率が持ち直したことについて「定額給付金の支給と高速道路料金の値下げが浸透した」と分析。一方、自民党幹部は「第一に小沢問題、第二に北朝鮮のミサイル発射だ」として、民主党の小沢一郎代表の進退問題がくすぶり、同党への期待が後退したことが影響したとの見方を示した。
 http://www.jiji.com/jc/zc?k=200904/2009041700846&rel=y&g=pol

 麻生も自民党も今までと何も変わっていないのに、単に「小沢問題」といった敵失や、「北朝鮮のミサイル発射」といった偶然に助けられた形で、定額給付金・高速道路料金値下げといった子供だましのバラマキや、軍需産業の金儲けの為の「ミサイル防衛」扇動にも簡単に靡いてしまうようなミーハーB層が、「あんな人物や党でも支持するしかないか」という形で、しょうことなしに(注:「仕方なく」という意味合いの大阪弁)、一時的に支持に回っただけなのに。
 それを、お花見会場で「ガハハ上機嫌」だの「バー通い復活」だのと、何を浮かれているのだが。「内閣支持率が25%まで回復」にしても、不支持率は依然としてその倍以上もあるのに。
 高校の定期考査で、それまで10点や15点しか取れずに、このままでは赤点・留年確実な生徒が、「今度は25点も取れた」とはしゃぎ回っているのと、全く同じでw。逆に、「今までの成績がどれほど酷いものだったか」や、「国民の生活苦も顧みず、ひたすら自身の人気取りの為に、バラマキに汲々としている醜い姿」が、より一層引き立つ結果になってしまっている事にも気が付かず。
コメント   トラックバック (2)

単なるガス抜きで終わらせるな

2009年02月21日 11時08分45秒 | 麻生政権で自民終了
中川財務相、G7会見で迷言 泥酔


 既に各所でアップされている上記YouTube画像ですが、私にとっては、「ネオコン・ネオリベの正体が此処でもさらけ出された」というだけの事にしか過ぎません。それ以上に、ニュース的な価値はないと思っています。
 それどころか、今まで散々ネオコンを庇っていたマスコミが、いよいよ庇いきれなくなったと見るや、今度は一転して「トカゲの尻尾切り」で幕引きを図りだしたのではないかと、寧ろ、そちらの方を危惧します。「中川の酩酊ぶり」に世間の耳目が集まるのとは対照的に、肝心のG7での中川の(恐らく反動的な内容だったであろう)発言・役割が、殆どと言って良いほど報道されないのは、どう考えても異常です。

 ただ、未だに「ネオコン・ネオリベ劇場」の呪縛から抜け出せずに、「拉致問題解決にとって有為の政治家だ」とか何とか言って、この期に及んでもまだ中川を一方的に庇い立て、果ては「民主党シンパの付き人による謀略」説wまで吹聴する人も、まだまだ少なくないので、その人の為にも、改めて上記画像をアップする事にしました。
 そういう人は、野党や社会的弱者を論う事には熱心なくせに、相手がアメリカ・自民党・政府・財界となった途端に、点数がムチャクチャ甘くなるのですから、ダブル・スタンダードそのもので。

 「拉致問題に涙する事が出来る人」が、「ミゾユウ(未曾有)の経済危機」の最中の、派遣切りの苦境を余所に、何故、こんな公私のケジメも付けられないで、「非難のウズチュウ(渦中)」に晒される様な失態を、さらけ出す事が出来るのか。「拉致問題の涙」なんて、ホンの選挙ポーズにしか過ぎないからに、決まっているではないですか。
 だから、かつて安倍と一緒になって、従軍慰安婦バッシングを行い、「日本も核武装すべきだ」とか言って、被爆者の神経を逆撫でする一方で、属米・売国でしかない小泉構造改革やイラク戦争にも、唯々諾々と従う様な無節操な事も、平気で出来るのです。そういう意味では、同じ右翼・改憲派でも、野党としての立場にブレがない国民新党の人たちとも、全然違う。これでは、もう只の権力亡者にしか過ぎない。

 この御仁は、辞任会見でも「国家の為に辞任する」と、まるで「俺は悪くないけど渋々辞めてやった」みたいな口ぶりでしたが、何をか況やです。全然懲りていません。人に偉そうに道徳や愛国心の説教を説く前に、手前のアルコール依存症を治療して、生活習慣を立て直す方が先だろうに。まずは、メタボ検診の受診からだろう。
コメント (1)   トラックバック (3)

麻生より庶民の方がよっぽど経済通だ

2008年12月21日 13時32分27秒 | 麻生政権で自民終了
 
 出典:’08年12月19日付時事通信
 
 
 出典:’08年11月28日付日経新聞夕刊

・麻生首相また…若者に的外れ発言(サンケイスポーツ)
>麻生太郎首相(68)は19日、東京都渋谷区のハローワーク渋谷を訪れ、非正規労働者向けの緊急特別相談窓口を視察した。
>首相は職を探す若者に「何かありませんかと言うんじゃ仕事は見つからない。目的意識がないと雇う方もその気にならない。何をやりたいか決めないと就職は難しい」と声を掛けた。目的があっても仕事を見つけるのが困難な雇用危機の最中だけに、発言は「的外れ」との批判も出そうだ。
 http://www.sanspo.com/shakai/news/081220/sha0812200502005-n1.htm

 まあ、次から次へと性懲りもなく。これじゃあ、内閣支持率が16.7%に急落するのも当然です。私も、流石にここまで下がるとは思っていませんでしたが、この調子では、1割を切るのもそう遠くないなと、今では思い始めています。
 確かに、一般論で言えば、麻生の言う事も一理はあります。私が企業の採用担当者ならば、やっぱりこんな事を言う人よりも、明確な志望動機を述べた人の方を、採用します。但し、それはあくまでも「企業の立場に立てば」という限定付きでの話です。
 人にはそれぞれ立場というものがあり、それは人によっても違います。失業者の立場に立てば逆に、仕事を選り好みなどしていられない昨今の求職状況を考えれば、「何でも良いから仕事にあり就きたい」「仕事内容や志望動機などは二の次だ、とにかく今日明日を食いつなぐ金が欲しい」というのは、寧ろ全失業者の偽らざる本音ではないでしょうか。

 前号エントリーのコメント欄でも書きましたが、麻生が問題なのは、そういう企業の思惑や失業者の本音も含めて、総合的に判断しなければならない一国の総理という立場にいるにも関わらず、こんな「居酒屋でクダを撒いているバカウヨ封建オヤジの愚痴」みたいな事しか言えないからで、そんな「漫画」振りに、みんな愛想を尽かしてしまっているのでしょうが。
 現に、麻生にこんな事を言われた求職者の方も、契約期間内にも関わらず一方的に解雇を言い渡されて、わざわざ北海道から出てきた派遣労働者だったというではありませんか。そうして失意の内に職探しを始めた矢先に、またよりによって一国の総理から、何でこんな事を言われなければならないのか。こんなもの、100%政治(つまり麻生)の責任です。
 寧ろ、こんな「自称・経済通」(その実態は斯くの如し)よりも、中小企業の第一線の現場で働いている人たちの方が、よっぽど今の失業者の置かれた状況を、身を以って理解しているのではないでしょうか。

 そう言えば、かつて私がバイト探しをしていた時にも、こういう事がありました。確か生協を退職した翌年ぐらいの、繋ぎのバイトを探している時期でした。臨海部にある化学工場の業務請負の現場に、面接に行った時の事です。
 人間誰しもそうだと思うのですが、こういう状況下で書いた履歴書って、「多少無理してでも自分を良く見せよう」という風になるじゃあないですか。曰く、どこそこの大学を出て、専攻はこれこれで、前職ではそれなりに頑張って来て、これこれの資格も取って、失業中は専門学校にも通って、今では自分のHPも持って、御社の志望動機はこれこれで・・・という様に。
 勿論そこに列挙された個々の事実は、経歴詐称でも何でもない、全て本当の事だったのですが、そういう「過度の自己アピール」が、逆に裏目に出る事もあるのです。

 その時も実際そうでした。私の履歴書を見た面接担当者が言うには、「経歴が立派過ぎてウチでは雇えない」と。勿論、実際はこんな直截な物の言い方ではなく、もっと遠回しな言い方でしたが、言っている事は確かそういう事でした。「何か仕事ありませんか」と食い詰めた人ばかりのウチの職場では、貴方の様な人は逆に浮いてしまう、と。
 それまでにも、やれ年齢がいっているとか、ブラインド・タッチも出来ないのかとか、そういう理由で断られた事はありましたが、「立派過ぎて雇えない」なんて断られ方をしたのは、後にも先にもこれが初めてでした。その時は、「別に東大出でもなければ、情報処理の資格を持っている訳でもない、資格といっても、たかだかフォークリフトの運転免許ぐらいしか無いのに、世の中にはそんな捉え方もあるのかなあ」ぐらいにしか思いませんでしたが、今から思えば、したり顔で「何かありませんかと言うんじゃ仕事は見つからない」などのの給うどこかの国の総理大臣よりも、この中小企業の面接担当者の方が、よっぽど経済の状況や庶民の実情に精通していたのではと、思う事しきりです。

 一体全体、最初から「食うためには何でも良い」と言わざるを得ないような仕事に就きたい人なぞ、誰がいますか。誰しも、自分のしたい、やりがいのある仕事で飯を食っていけるなら、そっちの方を選ぶのに決まっているでしょうが。ところがそれが出来ず、「食うためには何でも良い」仕事にしか就けなかったり、そういう仕事にすら就けないのは、個人の責任ですか。そりゃあ、個人の責任もあります。しかし、とりわけ今の状況では、8~9割方は政治の、もっとはっきり言えば麻生を始めとする与党の責任でしょうが。
 その何よりの証拠に、仕事に就けない人が多くいる一方で、介護や医療の様に、人が集まらず次々に廃業に追い込まれている職種もあります。それは、その職種のニーズがないからではなくて、せっかくニーズがあるのに、介護報酬が意図的に低く抑えられていたりなどの政策的な理由で、産業として成り立たなくなっているからではないですか。財源はあるのに、それを介護や医療に回されずに、ミサイル防衛や思いやり予算や諫早干拓やスーパー中枢港湾や高級官僚の天下りや政党助成金などの、バラマキに使われているからでしょうが。こんなもの、何度も言いますが、100%政治(麻生)の責任です。

 麻生から「何かありませんかと言うんじゃ・・・目的意識がないと・・・」云々と言われた人は、次に麻生に会ったら、こう言い返してやれば良い。「何も出来ないしやる気もないくせに、やってます、やってますと言うだけじゃあ、誰も見向きもしない。目的意識もなく、ただ私利私欲だけで動いている奴なぞ、誰が支持するか。まともな政策をやってくれないと、本当に泡沫政党に転落するぞ」とw。
コメント   トラックバック (5)

ビフォー・アフター

2008年11月30日 22時30分55秒 | 麻生政権で自民終了
●総理就任前(Before)

※出典:http://www.assorted.jp/blog/2008/09/post_34.html

●総理就任後(After)

※出典:http://ameblo.jp/nakasan1960/entry-10169899607.html

 【総理就任前(Before)】の画像は、自民党総裁選期間中だけの時期限定で、東京・秋葉原にオープンしていた麻生グッズ販売店「オレ達の太郎!ショップ」の大看板。ヤマジと大藤という2つのメーカーが共同で運営し、麻生キャラの文具雑貨やお菓子を販売していました。その頃の麻生太郎といえば、「ローゼン閣下」とか呼ばれて、一部の漫画愛好家やアキバ系オタクから熱烈に支持されていましたっけ。

 それが今はどうですか。ナカサンというブロガーお手製の、【総理就任後(After)】バナーの下記内容通りの体たらくではないですか。

(以下、バナーの文章)
 あほうは やる!
 世界は今、「100年に1度の暴風雨」だ。
 だから今やるべきことは、第2次補正予算の先送りだ。
 国民生活? 中小零細企業救済? 自殺者急増?
 そんなの関係ねえ!
 大事なのは、1日でも長い自民党の政権延命と利権談合。
 そして、消費税の大幅アップだ!
 年金問題? 後期高齢者医療制度? 官僚天下り?
 厚労行政を批判し死人が出たら、野党とマスコミの責任だ!
 何といわれようが、どんな手を使おうが、あほうはやる。
 「政策より 政局」
 自由民外党総裁 あほう太郎

 勿論、麻生グッズを売ったメーカーには、何の罪もありません。メーカーはメーカーで、この消費不況の最中に、少しでも売上を伸ばそうと、資本主義の営利企業として、涙ぐましい努力をしただけですから。小泉純一郎や田中真紀子や「蟹工船」関連グッズを売ろうとするのと同じで、それがたまたま麻生太郎であっただけの事です。但し、若し従業員の思想信条の自由を蹂躙して、麻生支持を強要していたとしたら、それは批判されて然るべきですが。

 問題は、私たちがそれをどう受け止めるかです。派遣規制大幅緩和直後の2006年に大量採用され、その3年の期限が切れる2009年を前にして、自動車メーカーを中心に、派遣労働者の雇い止め・不当解雇が、全国に吹き荒れています。その前の、麻生が「ローゼン閣下」と呼ばれてチヤホヤされていた頃に、「俺たちの太郎」という横断幕を掲げてアキバを練り歩いていた「赤貧エレジー」の方々などは、今やその痛みをモロに受けているのではないでしょうか。
 「こんな奴らの一体何処が貧乏人や弱者の味方なのか」「もう小泉や安倍・麻生なんかには騙されない」と立ち上がるか、それとも、「ネットで作られた虚像」に今後もずっとしがみ付いていくか、さあ二つに一つです。
コメント (1)   トラックバック (2)

麻生退陣こそ、最大の景気&テロ対策

2008年11月24日 00時13分15秒 | 麻生政権で自民終了
・元厚生次官宅連続襲撃事件(Yahoo!ニュース)
 http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/local/undersecretary_murder/

 この間の、一連の元厚生次官宅連続襲撃事件について。いきなり容疑者が自首してきたのには、驚きました。当日は、早朝のニュースで自首の第一報だけを聞き、バイト先に出勤。会社の休憩時間では、みんなテレビのニュースに釘付け。私もそこで、「如何にもコワモテノの右翼といった感じだなあ」と、一応感想を述べたりしていました。しかし、仕事が引けた後でよくよく考えてみると、容疑者が示し始めた供述内容には、あまりにも不可解な点が多すぎます。

 まず、犯行動機からして、俄かには信じ難い内容です。数十年も前に、保健所職員の野犬狩りで自分のペットが殺されたからと言って、何故今頃になって、ペット殺害とは直接関係のない厚労省の、それもとうに現役を引退した元・事務次官を殺害しなければならなかったのか。それに、現在は無職で実家との連絡も途絶えていたのに、何故家賃を滞納もせず支払う事が出来ていたのか。

 用意周到で計画的な犯行手口も、素人単独犯の仕業とはとても思えません。また、今まで事件の全体像が殆ど明らかになっていなかったのに、自首した途端に、今度は一転して、放送局のHPに犯行声明らしき書き込みがあったとか、容疑者の荒んだ生活ぶりなどが、次々明るみになってきているのも、逆に如何にもワザとらしいというか。

 容疑者が、当該HP上の書き込みの中で、「これは年金テロではない」と断っている事についても、何故そんな事をわざわざ自分から言う必要があるのか。そして、それまで散々マスコミを通して規制緩和や公務員叩きの風潮を煽ってきた前・日本経団連会長の奥田碩が、何故、事件直前辺りから急に火消しに回りだしたのか・・・・等々。少し考えただけでも、疑問点が次々に思い浮かんできます。ネットの一部で「替え玉説」が俄かに浮上してきているのも、むべ為るかなです。事件の真相が一刻も早く解明される事を望みます。

 しかし、この元厚生次官宅連続襲撃事件についてもそうですが、世の中がいよいよ殺伐としてきたのを、ヒシヒシと感じます。そのうちにまた、第二、第三の秋葉原事件が起こるんじゃないかという気がします。そして、そういう殺伐とした格差社会を作り、今回の事件が起こる遠因を引き起こしたのが、小泉や安倍であり、今の麻生である事だけは、ここでも改めてはっきりされておこなければならないと思います。

 麻生にしても、首相のくせに常用漢字もろくに読めず、そのくせ医者は常識がないの、バー通いの何処が悪いのと、もう言いたい放題。それまでの悪政の目くらましのつもりで出してきた定額給付金も、選挙買収の意図をすっかり見抜かれ、しかも、思いつきで出してきた政策故に、逆に矛盾がボロボロ出てくる始末で。それでとうとう、首相就任から早2ヶ月そこらで、もう安倍内閣の末期と同様の事態に立ち入ってしまっています(下記世論調査:参照)。
 そんな体たらくにも関わらず、いつまでも、そんな人を小バカにした政治ばかりやっていたら、「こんな奴なぞ一思いに殺してしまえ」と思い詰める人間も、そりゃあ出てくるでしょう。休日にビラ撒いても弾圧される、首相邸を見学に行こうとしただけで「転び公妨」で捕まってしまう。そんな状態では、もうテロに走るしかないじゃないですか。

 そう言えば、以前にも「戦争こそ貧乏人がのし上がれるチャンスだ」と言った人がいましたね。実際は、そんな言説はマヤカシでしかないのは、イラクやアフガンに飛ばされて殺される兵士には黒人やヒスパニックの貧困層が多い、米国の例からも明らかなのですが。
 「こんな奴なぞ一思いに殺してしまえ」にしても、確かにそう思いたくなる気持ちは私にも分かります。しかし、それでもそんな理屈は認められません。そんな暴力の論理を受け入れてしまったが最後、今度はいつ何時自分たちが理不尽な暴力に晒されても、何も文句が言えなくなってしまいます。そうなればもう、行き着く先は弱肉強食のファシズムしかありません。

 しかし、その種を今もせっせとまいている麻生に、テロを非難する資格なぞはありません。逆に、麻生退陣・自民解体こそ、喫緊かつ最大の景気対策であり、またテロ対策でもあると思います。無論、それだけで格差が解消したり、治安が良くなったりする筈がありません。しかし、麻生退陣のニュースを聞くだけで、多くの人の気が晴れるのも確かでしょう。現代日本では、年間3万人以上の人が自殺で亡くなっていますが、この人たちも、麻生退陣のニュースを聞くだけで、「世の中まだまだ捨てたものではない」と、自殺を思い止どまる人も少なくないのでは。

 
※上記グラフは、報道ステーション・ANN世論調査>麻生内閣支持率から引用。
 http://www.tv-asahi.co.jp/hst/
コメント   トラックバック (3)

死神の正体4―ルサンチマンに凝り固まった「蟻の兵隊」

2008年11月17日 18時42分15秒 | 麻生政権で自民終了
私は「蟻の兵隊」だった―中国に残された日本兵 (岩波ジュニア新書 (537))
奥村 和一,酒井 誠
岩波書店

このアイテムの詳細を見る


 こんな、もう都市伝説やオカルト話のレベルでしかない、幼稚な田母神の物言いにばかり、いつまでも構ってはいられないので、そろそろまとめます。

■死神トシオ(田母神・前航空幕僚長)言説のウソ:

(1)「アジア太平洋戦争は自存自衛の戦いで、侵略戦争ではなかった」「日米開戦はコミンテルン(ソ連)の罠」というウソ:

 「自衛戦争」たら「開戦は陰謀」たらいう物言いは、自ら起こした侵略戦争の責任を、被侵略国側に転嫁する、盗人猛々しい議論でしかない。中国革命や抗日戦争を、単にソ連の工作によるものだとするもので、ただの陰謀史観でしかない。その裏にある歴史の進歩を見ずに、単に一握りの陰謀家によって歴史が作られるとする、余りにも人を小バカにした議論である。しかもその根拠というのが、出所不明の怪文書や、右翼の北一輝やヒトラーも「社会主義」(但し、それはあくまでも国家社会主義であって、ソ連の共産主義とは無関係なのだが)を主張したからソ連の手先だとする、全くいい加減なものでしかない。
 事実は、「嵌められた」のでも何でもない。第一次大戦後の、植民地・半植民地諸国における近代化・民族独立運動の進展や、欧米における労働運動・人権・民主主義・戦争違法化の進展という、20世紀の歴史の大局を、ひとり日本だけが読めずに、絶対主義的天皇制の下、世界大恐慌後の不況の中で、日露戦争当時の旧態依然たる感覚のまま、アジアを引き続き軍事的に支配しようとして、帝国主義の侵略戦争に打って出ただけの事。それは、アジアの民族解放運動を押さえつけ、歴史の進歩に抗う戦いでしか無く、その結果、数千万人のアジア人と三百万人の日本人が戦争の犠牲となって終わった。そんなに日本の敗戦が癪に障るのなら、国の進路を危めた当時の指導者にこそ、その怒りをぶつけるべきであろう。

(2)「日本の朝鮮・台湾支配は、植民地でも搾取でもなく、近代化を目指した善政だった」というウソ:

 上記の主張の根拠というのが、「鉄道敷設・学校建設で近代化を図り人口も増えた」とか、「朝鮮人の国会議員や軍人もいたではないか」とか、「日本の進出を喜んだアジアの指導者・知識人もいたではないか」とかいうものだが、そんなものは「木を見て森を見ず」の類でしかない。
 「鉄道敷設・学校建設」は、偏に植民地支配を円滑に進める為のもの。近代化も、偏に植民地化=資本主義化であった事に因るもので、それまでの封建支配が植民地的搾取に置き換わっただけの事。人口増も、日本でも江戸から明治へと時代が下るに従い人口が増えた事と同じで、その事が直接善政の証には一切ならない。
 「朝鮮人の国会議員や軍人」は、いずれも日本の傀儡でしかなかった。被植民地民族の中に本国の下僕を育成し、以って同化政策の道具としたのは、洋の東西を問わず、植民地統治の常套手段であった。
 「アジアの指導者・知識人」が「日本の進出を喜んだ」のも初めだけで、やがて日本も、人種の肌が黄色いだけで、やっている事は欧米帝国主義と同じか、人権後進国であった分だけ更に野蛮ですらある事を知るに及び、やがて日本・欧米双方の帝国主義を駆逐して、真の独立を目指すようになる。中国の孫文・魯迅・周恩来、インドのネルー、ベトナムのホーチミン、インドネシアのスカルノ等々、皆然り。
 第二次大戦後にアジア各国が相次いで独立を達成出来たのは、偏にその為である。戦時中の日本の東南アジア進出は、単に戦争遂行の為の天然資源略奪が目的であった。当時日本が唱えた「大東亜共栄圏」なる主張は、その略奪目的を糊塗する為に、終戦間近になってから、俄かに言い出したものでしかない。

■「村山談話に沿った政府の公式見解に反する事は一切言えないのか?」というウソ:

 田母神の言動が、文民統制や公務員の憲法遵守義務に違反している事は勿論だが、それ以前に、言っている事が上記に見られる如くトンデモな事が、そもそもの大問題なのだ。欧米では、ナチスやファシズム、人種差別を肯定する発言は、社会的指弾を浴び、場合によっては刑事罰の対象にすらなる。「一切言えない」どころか、日本は逆に甘すぎるのだ。
 自衛隊そのものが、朝鮮戦争を機に、GHQが当初の民主化政策を放棄して、日本を「反共の砦」にする為に創設されたものであり、内部の体質はもう旧日本軍そのものだ。内部にセクハラ・パワハラが蔓延り、自殺者が多いのも、偏にその為。その中で、田母神自身が自衛隊幹部・幕僚学校長として、隊内で散々自身のイデオロギーを部下に強要しておきながら、外に向かっては被害者ヅラするとは、もう言語道断と言う他ない。

■「国を愛するのがいけない事か?」というウソ:

 「国を愛するがいけない」のではなくて、憲法9条改悪や集団的自衛権認知といった自己のイデオロギー正当化を、「愛国」やら「憂国」やらと言った主観的な言葉で誤魔化すな、という事。
 「どれが愛国か」なんてものは、人によって千差万別。政府御用や体制擁護、大勢順応を「愛国」的態度と履き違えている輩もおれば、国を愛するが故に、国の誤った進路を是正しようと頑張っている人も居る。私に言わせれば、国の進路を危め多くの戦争犠牲者を生み出した戦前の軍国主義ファシストこそが非国民であり、逆に田母神が「コミンテルンの手先」と貶めてやまない戦前非合法時代の共産党員こそが、身を挺してその誤りを正そうとした愛国者に他ならない。

■参院への参考人招致の拙さ:

 この間の参院外交防衛委員会での田母神参考人招致に至る流れを見ると、「トカゲの尻尾切り」が目的だったのではないかという気がしてならない。与党サイドは、今後一層、日米同盟の下で、アフガン・イラク派兵や集団的自衛権の認知、やがては憲法9条改悪に突き進もうとしている矢先に、田母神にこんなヘマをやらかされる事になった。それも偏に、田母神みたいな人間を、今まで散々泳がせ甘やかせてきた事の、ツケが回ってきた結果にしか過ぎないのだが。とまれ、このままでは余りにも拙いので、「臭い物に蓋」宜しく、ひとり田母神だけをスケープゴートに仕立て上げて、「トカゲの尻尾切り」を図る事となった。
 本来はそれに止まらず、田母神の息の根を止めるべくして追及に立った筈の野党も、結果的にそれに乗せられてしまったのではないか。その結果、フジ産経グループに、田母神を英雄に仕立て上げる余地を与えてしまったように感じる。
 「参考人招致を田母神の自己宣伝、独演会の場にしてはならない」と言うのであれば、尚更のこと、相手にとりあえず喋らせる事で、論理の矛盾をさらけ出させてから、業者との癒着や利益供与と共に、田母神言説の論理の粗雑さや矛盾についても、もっと徹底的に炙り出して追及し、最低限、旧軍の残滓を自衛隊から一掃して民主化を図ってこそ、初めて文民統制や軍縮、「人間の安全保障」(単に軍事力で国家だけ守れたらそれで好しとするのではなく、諍いの原因となる貧困や不平等の解消によって個人の人権確立が図られなければならないとする考え)へと歩を進める事が可能になるのではないか。

■ルサンチマンに凝り固まった「蟻の兵隊」

 以上、田母神言説について一通り批判を加えてきました。私が、彼の言説を読んで真っ先に思い起こしたのが、映画「蟻の兵隊」のストーリーです。この映画は、第二次大戦後も、当時の日本軍現地司令官と当地の国民党軍閥との裏取引によって、一方的に中国の山西省に残留させられて、その後に続く共産党軍との内戦の駒として散々利用された挙句に、戦後の日本政府から「勝手に現地に居残った」として見捨てられ、軍籍も抹消されて補償の埒外に置かれた旧軍人たちの事を取り上げたものです。拙ブログでも関連エントリーを既にアップしています。
 「大日本帝国の夢をもう一度」として、60年以上前に一度は歯向かった米国に、今度はその下僕として、再び侵略の銃を取る。そのブッシュの「テロとの戦い」そのものが、今や米本国においてすら否定されつつあるというのに。そんな、自己中心的な過去のルサンチマン(嫉妬心・復讐心)に凝り固まった「蟻の兵隊」。その犠牲になるのは、今も昔も、現地の人民であり、無益な戦争に駆り出された名も無き庶民です。

(関連エントリー)
・死神の正体1―戦争・格差社会の推進者
 http://blog.goo.ne.jp/afghan_iraq_nk/e/2f2fa77b1690348b3e2937761b345a94
・400円カップラーメンと300万円ネトウヨ投稿
 http://blog.goo.ne.jp/afghan_iraq_nk/e/08cd6d198db4deeb77cd9db8bc9024ac
・死神の正体2―ブッシュ・ネオコンの残滓
 http://blog.goo.ne.jp/afghan_iraq_nk/e/81acd1389f067507489d3aaa19e69fd1
・死神の正体3―軍事利権まみれのエセ愛国者
 http://blog.goo.ne.jp/afghan_iraq_nk/e/e8b0a41e2997235d837bac699fe6a43c
・田母神も靴を投げつけられたら良かったのに
 http://blog.goo.ne.jp/afghan_iraq_nk/e/44acc3b9c7bf7034250259517fb2f163
コメント   トラックバック (4)

死神の正体3―軍事利権まみれのエセ愛国者

2008年11月13日 00時06分47秒 | 麻生政権で自民終了
イラクの混迷を招いた日本の“選択”―自衛隊がやっていることVS私たちがやるべきこと (かもがわブックレット)
自衛隊イラク派兵差止訴訟全国弁護団連絡会議
かもがわ出版

このアイテムの詳細を見る


・田母神前空幕長、何が悪い! 参考人招致で堂々持論展開(スポーツ報知)
 http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20081112-OHT1T00014.htm
・前空幕長招致 「言論の自由」をはき違えるな(11月12日付・読売社説)
 http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20081111-OYT1T00871.htm

 生憎、私はまだ、「死神トシオ」(田母神俊雄)参考人招致による11月11日の参院外交防衛委員会審議の内容を、ネット中継で確認出来ていません。全部視聴するには、それなりの時間も必要ですから、次の休日にでも、じっくり見ようと思っています。
 ただ、マスコミ報道や、ネットでの書き込み、実際に見た人の感想によると、この人、審議中や、その後の記者会見においても、相当横柄な態度だったらしいですね。不規則発言を繰り返して議長から再三注意されたり、終了後の取材でも、「生活が苦しいので退職金は貰う」なぞと、見苦しい言い訳に終始していたり。

 ただ、敢えて逆説的な見方をすれば、私は「死神トシオ」の言い分にも一理あると思うのです。「政府見解に反する事は何もいえないのでは、独裁国家と同じではないか」という彼の言い分は、その部分だけを取り出して見れば、確かにその通りです。勿論、公務員の憲法遵守義務はありますが、だからと言って、個人としても「反政府的な意見は一切言えない」という事にはならない。そんな事を言ってしまえば、多数のごり押しで強行された教育基本法改悪や、「日の丸・君が代」強制、休日のビラ配布禁止も、全部認めなければならなくなります。

 また、最近の政府・与党の動きを見ると、密かにそれを狙っている節が感じられます。実は、日米両政府は「死神」たちを、自衛隊イラク・海外派兵の露払い役として、体よく利用してきたのです。だから、隊内での彼らの軍国主義の暴走にも、見て見ぬふりをしてきたのです。
 それが、彼らを更に増長させる事になった。その結果、政府の言う事も聞かなくなってしまった。実は政府にとっては、現代の米軍再編・海外派兵に協力する事が全てであって、「過去の日本は侵略国家だったか?」なんて、本当はどうでも良いのです。「死神」たちは、あくまでも「現代の米軍再編・海外派兵」を援護してれば、それで良かったのです。

 ところが、「死神」たちは、今やそれに止まらず、「米国もソ連に騙されて、日本を開戦に追いやった」なんて、トンデモな事まで言い出し始めた。このままでは、それまで散々苦労して自衛隊から旧日本軍のイメージを払拭しようとしてきたのが、全部水泡に帰してしまう。これは流石に拙い。
 だから、「死神」言説の内容は一切問わずに、「文民統制からの逸脱」だけをことさら問題視し、「臭い物に蓋」で幕引きを図ろうとしているのです。更に、この理屈で行けば、「文民統制」を格好の口実にして、自衛隊内外の反戦運動まで取り締る事が出来ますからね。その間、「死神」たちには、少しだけ泣いて貰い、ほとぼりが冷めた後は、また丁重にもてなしてお戻りいただき、また以前の様にご活躍いただく。

 故に、「文民統制」以前の問題として、まず「死神」言説の内容自体を問題にしなければならないのです。「そもそも今の日本国憲法が何故生まれたのか」という所から解き明かす中で、「死神」言説の本質が「19世紀的帝国主義の賛美・復権」にあり、およそ現代では相容れない反人権的・反民主的・ファッショ的主張でしかない事こそ、きちんと見破られなければならないのです。
 それがあってこそ初めて、「公務員の憲法遵守義務」や「文民統制」の必要性にも言及出来るのです。己の「言論の自由」を声高に叫びたてながら、その裏で、部下に己のイデオロギーを強要し、アパ・グループとの癒着・談合や佐藤まさひさ後援会加入を半強制的に進め、部下の「言論の自由」や基本的人権を踏みにじっている事の犯罪性も、初めて指摘出来るのです。

・防衛大学ほか自衛隊関係教育機関での歴史教育はすべて「田母神・濡れ衣史観」とほぼ同工。(どこへ行く、日本。)
 http://ameblo.jp/warm-heart/entry-10163380892.html
・陸自元曹長が告発/憲法無視 暴走怖い/海外派兵 機に管理強化/前空幕長問題(しんぶん赤旗)
 http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2008-11-12/2008111215_01_0.html

 それにしても、己の「言論の自由」だけを声高に叫びたてながら、統合幕僚学校長時代から特異なファシスト史観を生徒に押し付け、部下の「思想信条の自由」は平気で蹂躙する。己も今まで散々、教育基本法改悪や「日の丸・君が代」強制に加担してきたくせに、自分に火の粉が及んできた途端に、一転して「公務員にも言論の自由がある」と被害者ヅラする。この「死神トシオ」という輩は、もうどうしようもない人物の様ですね。
 11日のテレビ朝日系番組「報道ステーション」でも少し取り上げられていましたが、元々この人物は、普通なら航空幕僚長にまで出世出来ない筈の所を、時の安倍内閣の下で、久間防衛相―守屋政務次官のラインにうまく取り入る事で、異例の出世を遂げる事が出来たそうです。その挙句に、一民間人にしか過ぎないアパ・グループの代表を、特別扱いで戦闘機に搭乗させ、その見返りに「出来レース」の審査で、300万円もの破格の懸賞金をちゃっかりゲット。
 若しそれが本当なら、太平洋戦争中のインパール作戦で、デタラメな作戦指揮で多くの将兵を餓死に追いやっておきながら、己は戦場の遥か後方で芸者遊びに耽り、部隊を窮状から救うべく已む無く撤退に踏み切った下士官の命令違反を無慈悲に詰った挙句に、自分だけ日本に逃げ帰り、戦後も死ぬまで自己弁護に終始した、牟田口廉也とか言うジコチュー軍人と、全く同じではないですか。

・牟田口廉也(ウィキペディア)
 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%89%9F%E7%94%B0%E5%8F%A3%E5%BB%89%E4%B9%9F

 軍事利権にまみれながら、道理も何も無いブッシュの戦争に付き従うだけの事大主義者でしかないくせに、さも自分はイッパシのナショナリスト気取りで、偉そうに「愛国」やら「憂国」やらの説教を説く。「生活に困っている」とかほざきながら、300万円の懸賞金に続いて6千万円もの退職金(我々国民が払った税金)を、濡れ手に粟でちゃっかりせしめる。
 こんな奴の為に、食い詰めたワーキングプアが、「経済的徴兵制」(堤未果)の下で、口八丁手八丁で自衛隊に勧誘され、「きさまらの代わりは一銭五厘でいくらでも来る」とばかりに、牟田口廉也や「死神」みたいな奴から散々イジメやセクハラ・パワハラを受け、アフガンやイラクで侵略者として人民弾圧の尖兵に駆り出された挙句に、何故「手と足をもいだ丸太にしてかへし」(鶴彬)で殺されなければならないのか。

 こんな似非ナショナリストどもに、「愛国」やら「憂国」を口にする資格なぞは無い。真のナショナリスト、愛国者とは、「売国奴」の汚名をかぶせられるのも覚悟の上で、国を思うが故に誤った国の進路を命がけで是正しようとした英国人スパイ「キャサリン・ガン」や、国防族としての信念から、専守防衛を逸脱したイラク戦争への参戦に異を唱え、最後にきちんと筋を通した箕輪登・元防衛政務次官の様な人の事を言うのです。

・前空幕長論文問題:参考人招致 お粗末な「愛国」への執着=政治部編集委員・古賀攻(毎日新聞)
 http://mainichi.jp/select/seiji/news/20081112ddm002010065000c.html
・戦争を止めようとしたスパイ(The Spy Who Tried to Stop a War)(情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊))
 http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/9a54a57c1d4446c2b51b25d82d55d590
・自衛隊イラク派兵差止北海道訴訟(箕輪訴訟)HP
 http://www.hg-law.jp/iraq/
コメント   トラックバック (5)

死神の正体2―ブッシュ・ネオコンの残滓

2008年11月10日 23時39分42秒 | 麻生政権で自民終了
バラク・オバマの軌跡―アメリカが選んだ男
ヘザー・レアー ワグナー
サンガ

このアイテムの詳細を見る
  

 2008年米国大統領選挙は、予想通り民主党のオバマ候補が共和党のマケイン候補に勝ち、次期大統領に選出されました。一時はマケイン候補に逆転される可能性もありましたが、サブ・プライムローン問題に加え一挙に表面化した世界的な金融危機のあおりを受けて、それまでのイラク戦争・規制緩和一本やりの「ブッシュ政治」の綻びが更に広がる中で、最終的にオバマがマケインに打ち勝ちました。
 この今回の「米国の選択」については、既に多くの論評がネットに流れていますので、そちらを参照して下さい。ここでは下記のリンクを張るに止め、ごく簡単にまとめておきたいと思います。

・<08米大統領選挙>オバマ氏の公約と主張(AFP・BBニュース)
 http://www.afpbb.com/article/politics/2535590/3497969
・オバマ大統領誕生に見る「ブッシュの8年間」(保坂展人のどこどこ日記)
 http://blog.goo.ne.jp/hosakanobuto/e/42e60633e4307adec315433865e75af7
・バラク・オバマ、二つの顔(マスコミに載らない海外記事)
 http://eigokiji.justblog.jp/blog/2008/02/post-38c9.html
・米大統領選挙はいつもガス抜きの出来レース~オバマ大統領は1年半前から決まっている(吉永俊朗の「鳥の目・虫の目」)
 http://kotonoha-media.com/blog/yoshinaga/archives/50

 今回の大統領選挙に対する左派・リベラルの評価は、次の二つに分かれます。「反ブッシュ・反ネオコンの勝利」を指摘する向きと、「所詮は共和・民主の保守二大政党制下でのガス抜きでしかない」とする向きと。私は、そのどちらも正しいと思います。オバマの選挙公約には、金持ち増税・低所得者減税や、地球温暖化ガス削減、期限を切ってのイラク撤退などの「社民主義・多極主義」的な公約と、アフガン戦争介入、イスラエル断固支持、公的保険制度創設要求には背を向ける(せいぜい民間保険加入への補助止まりまで)などの「新自由主義・ネオコン」的公約が同居しています。つまり、顔を半分庶民の方に向けつつ、軸足自体はあくまでもネオコン・財界の圏内に置いているのです。その軸足を庶民の方に移させるのは、今後のアメリカ人民の闘い如何にかかっています。

 ただ、今回の選挙結果を、前述の「階級的」視点からだけでなく、もう一つ別の「人種・民族」の視点から見てみると、また別の米国史の到達点が見えてきます。「黒人・ヒスパニックなどのマイノリティ(少数派)の長年に渡る闘争・努力の末に、ようやくここまで来たな」という、また別の到達点が。
 確かにオバマは純粋の黒人ではなく、白人女性との間に生まれたハーフです。しかし、それでも僅か数十年前の、ケネディやキング牧師が暗殺された頃から考えると、今回の米国初の黒人系大統領出現には、「まだまだ不十分な一歩」ではあっても、「それでも巨大な一歩」であると言えるのではないでしょうか。何せ日本で言えば、在日コリアン系の総理が誕生した様なものなのですから。

 但しオバマの場合は、まだしもハーフであり、また旧来の米国支配層たるWASP(ワスプ:アングロサクソン系白人エリートの事)と同等の地位にまで上り詰めた、所謂「名誉白人」ともいうべき人物でもあります。同じ「人種・民族」的視点からの「歴史の進歩」の例を挙げるのであれば、例えば下記の現・ボリビア大統領エボ・モラレスの方が、より相応しいのではないかと思います。

・モラレスによる『先住民たちの革命』(Sightsong)
 http://pub.ne.jp/Sightsong/?monthly_id=200711
・『反米大陸』伊藤千尋著 中南米がアメリカにつきつけるNO!(サラリーマン活力再生)
 http://blog.goo.ne.jp/kintaro-chance/e/4ad4d42fa59ccb6702a67d63d4a6eb06

反米大陸―中南米がアメリカにつきつけるNO! (集英社新書 420D) (集英社新書)
伊藤 千尋
集英社

このアイテムの詳細を見る


 南米のボリビア共和国は、他の南米諸国と同様に、19世紀初頭に早々とスペインから独立しました。しかし、独立後に政治・経済の実権を握ったのは、あくまでもスペイン系白人やその血を引く人たちでした。植民地時代からの搾取構造がそのまま引き継がれ、人口の過半数を占める先住民(ケチュア・アイマラ系インディオ)は行政から排除されたままでした。そして、19世紀後半以降はずっと、アメリカ帝国主義に支配される事になります。
 それでも、1950~60年代にかけての一時期には革命政権が成立し、農地改革などが実施された事もありましたが、その革命もやがて挫折・変質してしまい、それ以降はずっと、地主・鉱山主を中心とした特権階級(オルガルキア)に支持された軍政が続いてきました。

 しかし、90年代に入ると、それまで専ら「米国の裏庭」と呼ばれた中南米地域にも、ようやく転機が訪れる事になります。ベネズエラのチャべス政権を皮切りに、対米従属・新自由主義からの脱却を掲げる新政権が、域内に続々と誕生します。その中でボリビアでも、先住民出身の農民組合指導者エボ・モラレスが、多国籍資本による天然資源収奪や水道民営化・法外な料金値上げに対する反対闘争(「水戦争」・「ガス戦争」)を組織して、その闘いをバックに、大統領に就任する事になりました。ここにボリビア史上初めて、先住民出身の大統領が誕生する事になったのです。爾来この国では、天然資源の国有化や新自由主義からの脱却を掲げる現政権と、東部低地を基盤とする大農場主・多国籍資本や、そのバックに控える米国との間で、予断を許さない状況が続いています。

 これが、21世紀の現代世界なのです。そういう「民族解放」「階級解放」の時代にあって、「民族派」を詐称する自衛隊・元幕僚長「死神トシオ」が果たしている客観的役割とは、一体どんなものなのでしょうか。
 「日本のアジア支配は、侵略でも、帝国主義でも搾取でもない」と言い募りながら、今や米本国でも過去のものになりつつある「ブッシュ・ネオコン」政治にしがみつき、大義の無いイラク戦争のお先棒を担いで、米帝・軍需産業のポチとしてイラクに君臨する。「過去の戦争はアジア解放の為に起こした」なぞと見え透いたウソをつきながら、現代の「民族解放」にも「階級解放」にも敵対する。これでは、真の「ナショナリスト」には非ず、只の「反動」でしかありません。
 こいつの言う「愛国」とか「憂国」とか「民族」というのは、大国の手先となって侵略のお先棒を担ぐ事なのでしょうか。それが日本の「国益」だというのであれば、他民族の犠牲の上に胡坐をかく、そんな「国益」なぞ、只の「自国エゴ」でしかありません。そんな「自国エゴ」がまかり通る国では、自国民の生命・人権も簡単に「支配者のエゴ」の犠牲にされます。それは、例えば後期高齢者医療制度の強行一つとって見ても明らかです。

 「バカ山」(中山成彬)や「死神」(田母神俊雄)が、「政府見解と異なる意見を表明する権利」を主張し、「それが認められない日本は北朝鮮と同じ」とほざいています。その実、裏では「強制収用手続きが簡単で、空港建設が進む共産党独裁の中国が羨ましい」(中山成彬)などとも発言しているのだから、お話になりません。頭の中が「北朝鮮」なのは、バカ山・死神、お前ら自身じゃないかw。今まで散々、教育基本法改悪や「日の丸」・「君が代」強制を煽ってきた輩が、何を今頃、白々しい。「ご都合主義」も、いい加減にしろ。
 勿論、たとえ公務員と言えども「言論の自由」はあります。但し、その自由には責任が伴います。少なくとも、他者の人権を平気で損なう様な、野放図な「権利」は認められません。レイプや犯罪や差別扇動の「自由」が無いのと同様に。これは、公務員だろうと民間人だろうと、みんな同じです。

 それと同じ様に、他国市民の人権を蹂躙するような「国益」などは認められません。そう言うと、中には「まずは、何をさて置いても自国民を守るのが、国家の役目ではないか」という人も居るかも知れません。しかし、他国民の人権蹂躙と引き換えに実現される「国益」の下では、自国民の人権もいつ何時蹂躙されるか分かったものではありません。それは、旧日本軍が兵士を消耗品の様に扱い、沖縄戦で住民をスパイ扱いしたのを見れば、直ぐに分かります。
コメント (1)   トラックバック (4)

400円カップラーメンと300万円ネトウヨ投稿

2008年11月05日 20時15分01秒 | 麻生政権で自民終了
カップ麺は400円くらい? 麻生総理の委員会答弁(YouTube)


・首相、カップめんは「400円くらい?」 委員会で答弁(朝日新聞)
 http://www.asahi.com/politics/update/1028/TKY200810280356.html
・食のアパルトヘイト(拙稿関連エントリー)
 http://blog.goo.ne.jp/afghan_iraq_nk/e/79b4079365d5c81c0e2b4190341bde60

 死神トシオ幕僚長が書いたネトウヨ(ネットウヨク)懸賞作文(あんなもの論文とは言わない)の件で、真っ先に思い浮かんだのが、その直前の麻生マルコス首相「400円カップラーメン」国会答弁です。10月28日の参院外交防衛委員会の質疑で、市販のカップラーメンの単価を聞かれ、「400円ぐらいかなあ」と答えて議場の失笑を買った、例の答弁です。
 確かにメイドカフェなんかに行けば、カップラーメン1個でもそれ位するかもしれませんが、それはあくまで例外です。市販では100円~200円台が中心で、特売品だとそれ以下でも売っています。

 この国会でのカップラーメン質疑については、自民党応援団やネットウヨクが、またぞろ、「僻(ひが)み根性丸出しの質問」だとか、「外交防衛委員会で取り上げるべき問題か?」と揶揄していましたが。
 まあ、民主党女性議員のあの質問の仕方については、私はネットウヨクとは正反対の立場から、「なんて及び腰の、奥歯に物の挟まったような質問なんだろう」と思いながら動画を視聴していたのですが。
 「ホテルやバーでの連日の飲み食いぶりを鼻にかけ、批判されたら逆切れとは、まるでガキそのものだな」「戦時中の朝鮮人強制連行など、阿漕な手段で築いた麻生財閥の資産を、ただ世襲で受け継いだだけじゃないか」「北朝鮮の金正日と、一体何処が違うのか」ぐらい、バシッと言ってやれば良かったのに。

 「カップラーメンの値段もまともに答えられない」という事は、決して「瑣末な問題」でもなければ、単に「庶民感覚の欠如」だけで済まされる問題でもありません。それは取りも直さず、【何故、派遣ワーカーの若者が、昼食を「カップラーメンとおにぎり」や「カップラーメンだけ」、酷い場合はメシ抜きで過ごさなければならないのかが、全然分かっていない】という事を意味します。つまり、ネットカフェ難民や日払い派遣ワーカーが、たった100円、200円そこらの食費すら始末しなければ食い繋いでいけないという、この惨状を何も知らないのです。当然、そういう境遇に置かれた人たちの「やるせなさ」や「絶望感」なんて分からない。だから、派遣ワーカーによる秋葉原無差別殺傷事件の報道に際しても、やれ「堪え性がない」とか「公徳心に欠けている」とかいう、ピント外れな答えしか言えないのです。

 そんな輩が、いくら口先だけで、「格差社会が問題だ」とか「中国・北朝鮮の人権」がどうのこうのと言っても、誰が耳を貸しますか。格差社会や北朝鮮の問題も、ネットカフェ難民や日払い派遣ワーカーの置かれた境遇に対して、本当に思いを馳せる事の出来る人たちが言ってこそ、初めて説得力を持ち得るのです。そういう意味では、くだんの民主党女性議員の「本気度」がたとえどうあろうと、そんな事とは無関係に、それはある意味「本質的な政治問題」なのです。

 その「400円カップラーメン」談義だけでもいい加減うんざり来ていたのに、それに更に輪をかけたのが、今回の「300万円ネトウヨ投稿」事件です。そもそも、あんな「作文」に、何で300万円もくれてやらないかんの? あんな作文を書いた自衛隊幹部も幹部なら、そんなものに大金をくれてやった不動産会社の経営者も経営者です。

 資料的裏付けも論証も皆無の、ただの「妄想の塊」でしかない、あんな作文で300万円も貰えるのなら、「私も一層の事、毎週アパ・グループに、自衛隊関係者を装って投稿してやろうかな」と、半分マジで思いましたね。
 あの程度の文章なら、2ch辺りのネトウヨ投稿や、「正論」「諸君」などの右翼雑誌から、それっぽい文章を拾ってきて、在る事無い事適当に書いて投稿すれば、少し文才のある人なら誰でも書けます。そして書き上げたら、今度は自分のブログに戻ってきて、「こんなバカウヨ投稿を見つけた」と自作自演で煽っていれば、ブログのネタにも当分困らないし、正しく一石二鳥w。

 しかし、「よくあれで当該企業の株主が黙っていられるなあ」と、今でも不思議に思います。本業とは何の関係も無い「社長の道楽」に金をつぎ込んで、形だけの審査で大盤振る舞い。あれでよく背任罪に問われなかったものだ。その「出来レース」の対極に、ネットカフェ難民や派遣搾取の状況が広がっている。そして、普段はあれだけ社保庁の年金不祥事や役所の裏金疑惑を叩くマスコミも、相手が自衛隊となった途端に及び腰になる。もうアホらしくて、やってられるか。
コメント (4)   トラックバック (8)

死神の正体1―戦争・格差社会の推進者

2008年11月03日 01時26分18秒 | 麻生政権で自民終了
・空自トップを更迭 懸賞論文で「日本の侵略ぬれぎぬ」(朝日新聞)
 http://www.asahi.com/politics/update/1031/TKY200810310298.html
・田母神論文「日本は侵略国家であったのか」全文(アパ・グループHP)
 http://www.apa.co.jp/book_report/images/2008jyusyou_saiyuusyu.pdf
・田母神論文は自民党の本音?!~「航空自衛隊を元気にする10の提言」にもかかわらず任命した責任は重い(情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊))
 http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/7036d48f07eab2d4b93fb4bf2cc25273

 もういい加減にしてくれ、ほんまに。ついこの間も、「バカ山ナチ彬」(中山成彬)とかいう大臣が、自分の省庁の仕事もそっちのけに、特異なファシスト史観に基づく妄言をわめき散らして、辞職に追い込まれたばかりじゃないか。それでまた、次は「死神トシオ」(田母神俊雄)かよ。
 こっちは毎日食っていくので精一杯だというのに、そんな庶民の生活実感とはかけ離れた所で、暇と金を持て余したヌクヌク保守のバカウヨどもが、イッパシの国士気取りで、俺らの払った税金の上に胡坐をかいて、自分勝手な妄想に基づく「愛国」ごっこに耽って。それで、俺らワーキングプアが政治どころではないのを良い事に、万年一日の如く、「権利主張する奴は、公徳心の無い反日分子で、コミンテルン・中国・北朝鮮の手先」云々とかいう、セカンドレイプ紛いの言説ばかり撒き散らしやがって。今の政府・自民党というのは、こんな奴ばかりかよ。

 その「死神」論文も一応目を通したけれど、もう書いている事がムチャクチャじゃないか。
 簡単に言えば、(1)過去に日本がやった戦争は侵略ではない、(2)ソ連・コミンテルンの陰謀と、それにそそのかされた中国の蒋介石や、米国のルーズベルトが仕掛けてきた謀略戦に、日本は逆に巻き込まれただけだ、(3)日本の植民地統治は搾取や帝国主義ではなかった―というのが、当該論文の要旨だ。

 「コミンテルン」陰謀説は、「新しい歴史教科書をつくる会」の完全な請け売り。事実、これらの人士たちは、226事件までコミンテルン(国際共産主義運動)の陰謀だと主張しているのだから。その根拠と言うのが、226事件クーデター首謀者の精神的指導者だった右翼の北一輝が「国家社会主義」や「私有財産制の廃止」を唱えたから、というだけに過ぎないのだから、笑わせる。
 北一輝は北なりの右翼の論理で、世界大恐慌後の当時の社会矛盾を批判したまでであって、コミンテルンなどとは何の関係も無いのに。それを、ただ単に「社会主義」の名前が出てくるから、当時のソ連やコミンテルンのスパイだったと、言い張っているのに過ぎない。その伝で行けば、ナチス・ドイツもソ連の手先になってしまうわなw。

 「日本の植民地統治は搾取や帝国主義ではなかった」というのも、大ウソ。植民地化というのは、謂わば近代化(資本主義化)という事だから、生産力が飛躍的に増加するのは当たり前。幾ら「鉄道や学校を作ってやった」と言っても、それが誰のために使われたかが問題なのだ。何だかんだ言っても、土地も資源も全部本国のものになってしまったのは事実じゃないか。
 「朝鮮人の国会議員や軍人もいた」というのも、全部親日派の傀儡(かいらい=操り人形)で固めただけに過ぎない。帝国主義者が、自分たちの手飼いの人士を育成して、同化政策の尖兵として植民地統治に利用する。それは日本も他の欧米列強と同様で、例外では無かったというだけ。

 当時の日本の根本的な悲劇は、「コミンテルン」の所為でも何でも無い。偏に、第一次大戦後の、既に中国・インド・東南アジアなどで民族独立運動が本格的に始まっていた時代に、19世紀の「征韓論」「日清・日露戦争」そのまんまの旧態依然たる感覚で、アジアを引き続き支配しようとした事にある。世界は既に、弱肉強食一色の帝国主義からは脱皮し始めようとしていたのにも関わらず。
 そんな事は、当時の多くのアジア諸国指導者も、とっくに見抜いていた。例えば、インド初代首相のネルーは、自著「父が子に語る世界歴史」の中でこう述べている。日露戦争の勝利で一度は期待を寄せた日本も、その後の韓国併合によって、所詮は欧米帝国主義と同じ穴のムジナでしか無かった事を思い知らされた、と。また、ベトナム独立運動指導者ホーチミンも、独立宣言の中でこう述べている。ベトナムの独立は、フランス革命や人権宣言の理想を真に継承発展させたものであり、日・仏両帝国主義との戦いを通して勝ち取られたものである、と。それは、NHK「映像の世紀」などの市販のDVDを見れば、直ぐに分かる事だ。

NHKスペシャル 映像の世紀 第6集 独立の旗の下に [DVD]

NHKエンタープライズ

このアイテムの詳細を見る


 その国際情勢の変化には、植民地宗主国の欧米本国でも民衆の闘いによって、8時間労働制や婦人参政権が確立され、国内政治の民主化が進んでいた事も影響している。20世紀が別名「民衆の世紀」と呼ばれる所以だ。翻って、戦前日本はどうだったか。主権在民、民主主義、男女平等、8時間労働制、婦人参政権、いずれも皆無だった。だから、侵略を食い止めることが出来ずに、とうとうアジアからも欧米からも孤立して、最後には原爆まで落とされる破目になってしまったのだ。

 日本が東南アジアにまで戦場を拡大したのも、あくまで戦争遂行の為の資源獲得が目的である。それは、「帝国国策要綱」など当時の公式文書などからも明らかだ。第二次大戦後にアジア諸国が相次いで独立を達成したのは、それまでの民族運動の発展に加え、アジアでは戦争で欧米も日本も疲弊しきっていたからだ。「大東亜共栄圏」なんて後付の口実にしか過ぎない。
 「世界に先駆けて人種差別撤廃を主張した」と言うのも、肝心の自国内で在日朝鮮人・中国人を思いっきり差別していたのだから、何の説得力も持ち得ない。要は、自分たち日本人だけ名誉白人として遇してもらいたかっただけじゃないか。

 勿論、日本と戦った連合国にも数々の誤りはあった。国際法違反の原爆投下や、ソ連の千島占領・日本人捕虜抑留などはその一例だ。しかし、だからといって、その事で日本がやった事を帳消しには決して出来ない。況してや、その全てをコミンテルンの陰謀一色に塗り固めてしまうに至っては、もうまるで勝共連合やオウムと同レベルの与太話でしかない。今日びのネットウヨクでも、もう少しマシなウソをつく。
 こんな与太話にも関わらず、300万円もの懸賞金をせしめる事が出来たのは、懸賞論文応募先のマンション経営企業の代表が、「死神」と同レベルの人物だったからに過ぎない。つまり、最初からマッチポンプの出来レースでしかなかったという事。この企業は耐震偽装でも名前が出てくる所らしいが、こんな会社では、どうせ従業員の人権なども、在って無いようなものだろう。

 残念ながら、そんなバカウヨの妄言に同調する単純な奴らも、まだまだ少なくはないのは確かだ。―「自分たちが解雇されるのは、中国人が自分たちの仕事を横取りするからだ。」「このままでは日本は中国に呑み込まれてしまう。日本の国を守れ。」「最低賃金上げろ、賃金ピンハネ止めろ、名ばかり管理職にきちんと残業代払え・・・とか言って、企業や国に楯突く奴らは、非国民でコミンテルンの手先だ」―とね。
 そういう単純な奴らも、実は我々と同様で、日々食い繋ぐのに精一杯で、新聞読む時間も無いし購読するだけの金も持っていないから、ついついそういう無内容な単純話に引き込まれてしまい、日頃の鬱憤をそっちにぶつけてしまうのだ。

 格差社会の元凶を作った米国や日本の政府・財界にとっては、そんなバカウヨの存在は正しく「願ったり適ったり」だ。格差社会に対する不満や怒りの矛先が、「コミンテルン・中国・北朝鮮」に向く事で、自分たちが今まで散々してきた賃金ピンハネ、偽装請負、労災隠し、パワハラ・セクハラ、不当労働行為やらの悪事を、一時的にでも覆い隠す事が出来るからな。
 それが「政府・財界御用」や「ガス抜き」のレベルに止まる限り、バカウヨは今後も「資本主義の用心棒」として重宝される。ただ、余りにもその妄想が現実離れし過ぎて、世論や外国から顰蹙を買ったり、自分たちの金儲けの邪魔にもなりだすと、流石に政府・財界としても困るので、その時は適当にセーブしたり、トカゲの尻尾切りで逃げ果す。

 VS 

 勿論、戦前の「蟹工船」の闘いも、今の「最低賃金上げろ、賃金ピンハネ止めろ、名ばかり管理職にきちんと残業代払え」というワーキングプアの闘いも、人間としての当然の権利要求に基づくものであり、「コミンテルン」やら「中国・北朝鮮」なんて、そもそも全然関係ないのだが。
 確かに、戦前の「蟹工船」などの闘いを指導した共産党員の中には、「コミンテルン」に関わった人たちもいたし、その「コミンテルン」自身も、今から考えれば、ソ連が他国の闘いを指導するという、本来対等・平等であるべき国際連帯の原則から外れた部分があった事は事実だ。しかし、そういう誤りも、やがて闘う人たち自身の力で是正されていった。今や「コミンテルン」なんて何処にも無い。

 そして、今の「中国・北朝鮮」にしても、それの何処がイケナイかというと、当該国人民の基本的人権が蹂躙されている事が問題なのだろうが。だから、それを批判する場合も、あくまで人権や民主主義の立場で、或いは「共に搾取されている者同士の国際連帯」の立場から、論じられなければならない筈だ。
 其処を取り違えて、当の自分たちが蒙っている権利侵害には頬かむりしたまま、「満州事変も南京大虐殺も侵略では無かった」とか、「日本人の職を奪うチャンコロをやっつけろ!」とかいうトンデモ言説を喚いても、何の解決にもならない。その陰で政府・財界がほくそ笑むだけだ。
 更に傑作なのは、二言目には「中国・北朝鮮」云々をいうバカウヨの連中が、この日本では男女平等や情報公開や、公道を自由に歩く権利や、休日にビラを撒く権利や、その他の労働者・人間としての当然の権利要求を、悉く敵視しているという現実だ。「中国・北朝鮮」云々する奴らが、日本では逆に「中国・北朝鮮」化のお先棒担ぎをしているのだから、笑わせる。

 バカウヨの言う「愛国」というのも、あれはニセ「愛国」であって、本物の其れではない。若しそれが、「郷土とそこに住む人々を愛す」という本来の意味での「愛国」を意味するなら、訳の分からない戦争を米国から吹っかけられて国土を蹂躙されているイラクの人々に対しても、共感を示し共に連帯を表明しなければウソになる。まかり間違えても、日本の現憲法のみならず国際法から見ても違法でしかない、イラク戦争への加担や其処への自衛隊派兵を断罪した裁判所の違憲判決に対して、「そんなの関係ねぇ」の捨て台詞で切って捨てるという対応など、出てくる筈が無い。
 ところが、そういう態度を平気で取れるという、この一事で以ってしても、こいつらのいう「愛国」なるものが、相当胡散臭い代物である事は明らかだ。「たとえ他国の人民が犠牲になっても、日本国家さえ生き延びればそれで良い」「イラクの石油を手に入れて、兵器を売りさばく事が出来さえすれば、それで良い」―大方こんな所だろう。しかし、それではもはや真の「愛国」とは言えない。ただの「自国エゴ」でしかない。「一国平和主義」という悪罵も、本来はこいつらに向けられるべきものだ。

 日本が良くなって欲しいからこそ、至らない点については徹底的に批判して良くして行くのが、本当の「愛国者」じゃないのか。そうでない「愛国者」なんて、ただの「政府・財界のイヌ」である。日本を「中国・北朝鮮」みたいな国にしない為にも、こいつらのウソは徹底的に暴かれなければならない。

(関連エントリー)
・400円カップラーメンと300万円ネトウヨ投稿
 http://blog.goo.ne.jp/afghan_iraq_nk/e/08cd6d198db4deeb77cd9db8bc9024ac
・死神の正体2―ブッシュ・ネオコンの残滓
 http://blog.goo.ne.jp/afghan_iraq_nk/e/81acd1389f067507489d3aaa19e69fd1
・死神の正体3―軍事利権まみれのエセ愛国者
 http://blog.goo.ne.jp/afghan_iraq_nk/e/e8b0a41e2997235d837bac699fe6a43c
・死神の正体4―ルサンチマンに凝り固まった「蟻の兵隊」
 http://blog.goo.ne.jp/afghan_iraq_nk/e/77659b2e7852ab4585f2722368b3f731
・田母神も靴を投げつけられたら良かったのに
 http://blog.goo.ne.jp/afghan_iraq_nk/e/44acc3b9c7bf7034250259517fb2f163
コメント   トラックバック (1)