アフガン・イラク・北朝鮮と日本

黙って野垂れ死ぬな やられたらやり返せ 万国のプレカリアート団結せよ!

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’08年大阪府知事選関連のTBをお願いします

2007年12月15日 10時15分59秒 | 都構想・IRカジノ反対!
 ’07年東京都知事選挙の時と同様に、オリジナル・リンク集を作ろうと思っています。’08年大阪府知事選に関するブログ記事を書かれた方は、是非こちらにもどしどしTBを飛ばして下さい。

 現状では、自身の政見を明らかにしているのは、梅田候補のみです。橋下候補も自身の公式サイト・ブログを持っていますが、現時点でそこに書かれているのは光市母子殺害事件弁護団に対する非難ばかりであり、大阪府政に対する政見・見識は一切述べられていません。熊谷候補に至っては、大学研究室の学術向けサイトがあるばかりで、そこには当然の事ながら、府政の「ふ」の字も出てきません。こんな体たらくで、徒に知名度・人気・風向きだけで知事が決まってしまう事にでもなるならば、それは誰が通ったとしても、余りにも大阪府民をバカにしています。

 そういう思いで、このコーナーを立ち上げました。送られてきたTBについては、こちらで確認の上、適宜編集・公開してこうと考えています。

 拙ブログは先の記事で梅田候補支持の立場を明らかにしましたが、別に橋下支持や熊谷支持の記事であっても、単なるヘイト(差別)発言やネガティブ・キャンペーンを意図したものではなく、第三者の検討に充分耐え投票の判断材料に資すると思われるものについては、出来るだけ受け付けようと思っています。

 また、告示日を過ぎてもこのリンクは削除しません。今の公選法が制約だらけ・欠陥だらけで、ネットの現実からもかけ離れ、各種各様の解釈が存在する中にあって、自分の方から必要以上に「言論の自由」の幅を狭めるような真似など、したくはありません。

 以上の趣旨で、’08年大阪府知事選関連のTBを募集します。積極的なTBをお願いします。
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ネオリベの逆襲を許すな!

2007年12月15日 07時32分57秒 | 都構想・IRカジノ反対!
 来年早々に大阪府知事選挙が行われます。今回の選挙は、太田房江・現知事が「政治とカネ」の問題表面化で今期限りの引退となった後を受けての、新人同士の争いとなりました。現在立候補しているのは、弁護士の梅田章二(うめだ・しょうじ、共産党推薦)、同じく弁護士の橋下徹(はしもと・とおる、自民・公明両党推薦)、阪大大学院大学教授の熊谷貞俊(くまがい・さだとし、民主党推薦)の、以上3氏です。

・庶民派弁護士 梅田章二がゆく
 http://www.umesyo.com/
・橋下徹オフィシャルウェブサイト
 http://www.hashimoto-toru.com/
・熊谷研究室
 注:候補者としての公式サイトが不明なので、当面はこれで代用。
 候補者サイトが判明次第、そちらにリンクを差し替えます。
 http://contr.pwr.eng.osaka-u.ac.jp/index.php
 
 この3氏の中では、共産党の梅田氏は早い時期から出馬表明を行いマニフェストも既に公表していたのに対して、残りの自民・公明両党と民主党は候補者選びで迷走を続けました。一時は民主党推薦候補に自公が相乗りするという話もありましたが、結局今の形に落ち着きました。

 そんな中で、タレント弁護士の橋下徹氏が、当初は大阪市長選の時と同様に府知事選出馬も固辞していたのが、ここに来て一転出馬を表明する事になり、俄かに世間の耳目を集める事になりました。
 橋下氏は、同じ弁護士でも前述の梅田氏の様な人権派弁護士ではなく、企業法務が専門です。山口県光市母子殺害事件被告弁護団に対する懲戒請求の仕掛け人として勇名を馳せ、ネットでは一躍有名人となりました。その一方で、関西ローカルを中心に多くのメディアに出演しており、タレント弁護士とも言われています。私自身も、懲戒請求の仕掛け人と言うよりは、関西ローカルのバラエティ料理番組「魔法のレストラン」のレギュラー出演者として認知していたぐらいですから。
 「口が悪い」という事は噂で聞いていましたが、私自身も光市母子殺害事件の被告に対しては、お世辞にも好い感情は持ち合わせているとは言えないので、まあ漠然と、被告弁護団も橋下弁護士も「どっちもどっちかな」という感じでいました。その一方で、企業法務畑出身(有体に言えば労務屋で、同じ弁護士でも人権派とは対極を為す)という事に、一種の胡散臭さを感じ取っていました。

 それで彼の今までの経歴や言動を調べていましたが、やはり「当たらずとも遠からず」でした。下記URLがそのソースですが、「自分の気に入った政策に2兆円つぎこむ」とか「子供を体育会系で叩き直す」とかいう発言に至っては、もうまるで石原慎太郎と瓜二つです。どうりで、徴兵制導入発言の東国原・宮崎県知事や、何かといえば嵩にかかった態度でネットウヨクばりの体制迎合・差別発言を繰り返しているタレントのやしきたかじんたちが、彼を応援している訳です。だから、今まで光市事件被告弁護団の活動とは一線を画していたきっこや江川紹子まで、今回の出馬の件では明確に彼を批判する側に回ったのでしょう。

・橋下弁護士、釈明会見(しっとう?岩田亜矢那)
 http://blog.goo.ne.jp/stardustkid0627/e/53b5e136ce9a016b25349e02017400dc
・大阪をどげんかせんといかん!(きっこの日記)
 http://kikko.cocolog-nifty.com/kikko/2007/12/post_9e59.html
・刑事弁護を考える~光市母子殺害事件をめぐって(江川紹子ジャーナル)
 http://www.egawashoko.com/c006/000235.html

 しかし、この一連の騒動だけを見ても、国政レベルでもそうですが、大阪府政においても、その政治の劣化ぶりは、もう目を覆うばかりです。この30年余りの大阪府知事の下記変遷を見ても、それをつくづく思い知らされます。

・左藤義栓 1959年4月25日 - 1971年4月22日 3期
・黒田了一 1971年4月23日 - 1979年4月22日 2期
・岸昌 1979年4月23日 - 1991年4月22日 3期
・中川和雄 1991年4月23日 - 1995年4月22日 1期
・横山ノック 1995年4月23日 - 1999年12月27日 2期
・太田房江 2000年2月6日 - 現在 1期
 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E9%98%AA%E5%BA%9C%E7%9F%A5%E4%BA%8B

 70年万博を成功された左藤義栓ですが、大阪湾岸の堺・泉北沖に巨大コンビナートを造成して、公害問題を引き起こしました。当時は私はまだ小学生でしたが、本格操業を開始した石油化学コンビナートが、夜中に真っ赤な炎を上げ、周囲に騒音を撒き散らしていたのを、鮮明に記憶しています。この時の府知事選挙で、公害反対の住民運動をバックに黒田革新府政が誕生します。
 黒田府政はその後、解同問題を契機とした社会党の離反に見舞われながらも、公害規制や公立高校増設などで着実に成果を挙げていきましたが、70年後半の反動攻勢と社会党の右転落によって、他の東京・京都・沖縄などと時を同じくして、保守に府政を奪われます。この時に知事の座についたのが岸昌(きし・さかえ)ですが、この時はまだ、皇国史観や男尊女卑の本音は巧妙に隠蔽し、実際は自民党から担がれながらも、表向きは社公民統一候補として革新知事を詐称したりしていました。

 しかし、その後は見ての通り。岸昌の後は中川府政を経て、横山ノックが、当時の自公民オール与党体制に対する批判を背に、タレント候補として当選を果たしますが、二期目は自分もオール与党の蚊帳の中に納まり、最後は自陣営運動員へのセクハラ疑惑で墓穴を掘ります。その後の元中央経済官僚の太田房江も、最後は「政治とカネ」の問題で自滅を遂げる。正に「劇場政治ここに極まれリ」ともいうべき退廃ぶりで、その惨状は目を覆うばかりです。
 今回の橋下出馬にしても、穿った見方をするならば、単なる「タレント便乗」劇ではなく、格差社会批判・年金問題・参院選惨敗・安倍退陣・テロ特措法問題などで追い詰められた靖国派・ネオコン・ネオリベ勢力が、石原ばりの候補者を立てて、起死回生の逆襲に打って出てきたのではないか、とも取れます。当初は出馬を固辞していた橋下が一転して出馬したのも、裏でそれに向けての何らか利益誘導があったのではないか。

 そういう政治配置で行われる府知事選は、自民・民主・共産の三つ巴となり、形としては今年の東京都知事選と同じ構図となりました。こうなると、近年の風潮からすれば、「何故野党は候補者一本化出来なかったのか」「橋下当選を阻止するにはまずは民主党の候補者に一本化すべきでないか」という話になるかも知れません。正直言って私も梅田候補では、橋下に対して余りにもインパクトが弱いのではないか、と思います。
 しかし、それは民主党の熊谷候補とて同じ事。二大政党制の威力で反自民票はその多くが熊谷候補に流れるでしょうが、この人は梅田候補以上にインパクトが弱い。橋下陣営がネオコン・ネオリベ丸出しの宣伝戦を展開してきたら、多分防戦一方に回るか、下手に迎合するかの、どちらかになるのではないでしょうか。

 そもそも、民主党が本気で反ネオコン・反ネオリベで橋下を打ち負かすつもりなら、同じ単独推薦候補を出してくるにしても、もっと野党色・革新色の濃い候補を出してくる筈です。そうしなかったのは何故か。恐らく「候補者選定に時間が無かったから」でしょうが、それは取りも直さず、「党中央の相乗り禁止の方針もある事だし、ここは選挙後も睨んで自民党に対して自分を高く売っておこう」と、アリバイ的に対抗馬を出してきた、と言うに過ぎないからではないか。
 そういう意味では、今回の府知事選の構図は、今年の東京都知事選の場合とも異なります。都知事選の時も左派・リベラル系ブロガーの間では「浅野か吉田か」を巡る論争がありましたが、少なくとも浅野氏の場合はまだそれなりに反石原色を打ち出して来ていました。そして、「反石原の姿勢にぶれがある」という批判に応えて公約を書き直し(深化させ)、新宿2丁目の性的マイノリティーの集会に出掛けていく積極性もありました。また、一部支持者の間では野党統一候補擁立に向けての模索もありました。
 今回の大阪の場合は、その程度の素振りすらありません。今まで散々自民党と一緒にオール与党の府政を支えてきたくせに、「兎に角対抗馬を」というだけで、「関西財界からも支援が得られる」(鳩山由紀夫)なんて立場から、自身の公式サイトすら持たない候補者を擁立してきただけです。不況に喘ぐ中小企業や格差社会に苦しむワーキングプアの事など、まるで「どうでも良い」と言わんばかりの様に。しかし、これでは仮に橋下個人には勝つ事が出来たとしても、「ネオリベの逆襲」に打ち勝つ事は出来ません。

 兎に角、ネットウヨク・ネオナチばりの橋下は論外。民主党の熊谷も、とても対抗馬足りえない。という事で、どこまで勝てるか分かりませんが、私は梅田候補支持で行く事にします。

※写真は、去る’03年9月2日に行われた黒田了一・元大阪府知事追悼式の様子(大阪市労組HPより)。
 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E9%98%AA%E5%BA%9C%E7%9F%A5%E4%BA%8B
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