2020-12-07

娘が2歳、息子が生まれて1か月後にaalto coffeeをオープンした。
全然うまくいかなくていつもイライラしていた。
仕事以外のことをまったく考えていなかった。
絵に描いたようなクズだった。
なんとか軌道に乗ってからも仕事しかしなかった。
年に何度か家族旅行に行ってもたぶん心ここにあらず。
ずっと見えぬ未来のことを考え怯え家族に無駄な緊張感を与えてたと思う。
コロナウイルスのおかげで歩みが止まった。
ずっと家にいるようになり、妻が14gをひとりで切り盛りするようになった。
日曜日の夜は簡単な食事を作り家族で囲む。
たわいもない会話をしながら細やかな料理をほうばる。
なんとか間に合った、そう思う。
振り返るといつも間に合わなかった。
後から後悔することばかりの人生だ。
だけど、こんな男を見捨てずにいてくれた妻と娘と息子をありがたく思う。
なんにもできないけれど、今度は私の番だ。
夫になり、父親になりたい、心の底からそう思う。
一緒にいられるのはあと僅かかもしれないけれど、今回は間にあったんだ。
悪いことばかりじゃない、うん、そうだ、世の中はいいことが溢れかえりキラキラ光っているんだ。