18日水曜日の夜に行われたナビスコカップ、コンサドーレ札幌は札幌ドームに鹿島アントラーズを迎えて対戦。双方リーグ戦とはメンバーをかなり代えて臨んだ試合。コンサドーレは若い選手を多く先発させ、その中の一人、18歳榊翔太選手選手が前半16分、先制点を決めて幸先のいいスタート。ところが33分にはアクシデント発生。怪我によって早々に担架で退場し、40分、キリノがイエロー二枚で退場とダブルパンチ。
チームは前半から10人になりながらも全員でカバーしたが、時間の経過とともに次第に防戦一方。疲労が蓄積してきた85分、エリア内のハンドからPK献上で同点とされ、追加タイムにコーナーキックから頭で押し込まれて2点目を許し、とうとう力尽きた。
コンサは鹿島の選手たちに速いプレスをかけ続け、それが先制ゴールにつながったが、榊選手がいなくなり、キリノがカウンターから長い距離をドリブルで進み、エリアの中で倒されたと思いきや、これがシミュレーションを取られ退場、一気に形勢不利となってしまった。
試合後のコメントで石崎監督はキリノが足から血を流していたと言っていたから、線審は何を見ていたか…だけど、どうもキリノはこれまでもエリア内まで行くと、簡単に倒れてしまうという癖があり、これはよくないなあ…と気になっていた。そういうイメージをもたれるとまたか…になってしまう。ここはブラジルではないんだから、これからはもう少し倒れないでがんばらないと駄目だよ。
鹿島には実に35本のシュートを浴びながら、選手たちは体力の限界までよく走り回った。宮澤選手のハンドも責められない感じがするよ。劣勢に立たされながらも10人が一丸となって守備に奮闘したからね。なんとか勝とうという気持ちが見る側にも伝わってきた試合だった。
この試合ではコンサユース、アカデミーからベンチも含めて6人が参加しており、センターバックに入った櫛引選手、宮澤選手は室蘭大谷高出身。解説の元コンサドーレ選手曽田さんが、在籍していたころには道内出身者は自分も含めて2,3人だったというお話。
そういう歴史を聞くと、J1にあがってはまたJ2に戻るを繰り返してなんの進歩もない!?ように見えるが、少しづつ地元のレベルを上げながら、クラブを強化し、なんとかJ1へ進もうと苦労しているんだなあと。
石崎監督も名古屋戦では元コンサのダニルソンがあいさつに来たそうだし、この試合では西選手が元コンサと、いい選手を毎年引き抜かれながらも戦力維持に苦心してきた。今季は石崎監督が期待した新加入、前田選手がいまだ不発。彼と心中というのはどうかなあという思いはあるけれど…。
次節はアウェイで週末にまた試合がやってくる。新監督になった川崎フロンターレと対戦。今回見せた全員で戦うこの粘りを忘れずに!がんばれコンサドーレ!!