FOOTBALL LIFE

~サッカーを中心に日々の雑感など~

直接給付始まる

2010年03月26日 | 雑感
26日、参院本会議で子ども手当て法案が成立し、6月から中学生以下月額1万3000円が支給されることになった。さらに高校無償化法案が成立すれば、4月から“子育て世代を応援します”というマニフェストの政策がいよいよ実行されることになる。

直接給付という形をとることによって、高い教育費にあえぐ親にとっては目に見えて大いに助かるわけだし、生活の中で政権交代してよかったという実感が出てくることになるだろう。我が家の子どもたちが大変な時に政権交代してほしかったなあとつくづく。

その政策によって生活がどのように変わるのか。3月20日「日刊ゲンダイ」には具体的な人生設計像が描かれている。・・・中学生以下の子どもがいる世帯は今年度は年間15万6000円の恩恵を受ける。

来年度からは31万2000円だ。子ども二人なら62万4000円、ちょっとしたボーナスである。さらに高校無償化が加わる。公立高校ならば、授業料はタダになり、私立でも11万8000円~23万7600円の就学支援金が付く。

民主党は出産一時金を現行の42万円から55万円に引き上げる公約も示している。大学生の希望者全員が受けられるような奨学金制度も掲げている。これらの政策が実現すれば、生まれてから大学に行くまで、ほとんど、学費がかからなくなる。子育て世代に多大な恩恵があるのは間違いない・・・(おわり)

ヨーロッパを見てもイギリスは労働党政権、ほかの政権にも社会主義的な要素が取り込まれ、実質的には社会主義政権のように見える。自由がなにより大事と政府が何かするのを嫌うアメリカだってオバマのような経歴の人間が大統領になリ、医療改革法案が可決した。自己責任だけではどうしたって救えないからだ。

今日のニュースでは中井公安委員長の女性スキャンダルがどうの、亀井大臣が会見した郵政改革案が閣内不一致だとか。政権交代してからこの半年、鳩山首相、小沢幹事長の政治と金の問題から始まって、よくもまあ、毎日毎日これでもかというほど飽きずに?ネガティブキャンペーンばかり。

その間自民党は自分たちの過去を都合よく!忘れ、すっかりクリーンな政党に変身したらしい。自民党議員の違反や不正はどういうわけか!?一つも出てこない。国会では鳩山首相にお説教まで垂れるありさま。

人間だって赤ちゃんが生まれてから1年経たないと一人で歩くことが出来ない。旧勢力の妨害に立ち往生しながら、1歩進んでは半歩下がる・・・当面は政権移行する過度期、机上の理想論のようには行かない。戦略、戦術がある小沢幹事長の豪腕も必要。選んだ側にはこの政権を育てていく、そういう責任があるはずではないか。うんざりして逃げ出しては駄目・・・。










再生した街

2010年03月26日 | 音楽
長く続いた「毎日モーツァルト」の再放送が今日の「205」回で終わった。第202回の「音楽の街」では故郷ザルツブルクが、モーツァルトの名の下にいかに結集し、音楽の街として蘇っていったか。これは地方都市の再生物語として、21世紀にも通じる感動的なお話だった。

モーツァルトの晩年生活が借金の催促に追われていたという事情の中には、妻コンスタンツェの病気療養費がかさむというほかに、スポンサーである貴族たちが戦争に借り出されたり、演奏会自体があまり開かれなくなったということがこの番組でも言われていた。

その時代の流れから、ザルツブルクの辿った歴史がこの番組で紹介され、わかるようになる。モーツァルトが生きていた時代には宗教都市だったがナポレオンに侵略され、1803年には宮廷が廃止、宮廷楽団が解散されることになった。

モーツァルトと対立した大司教コロレドはウィーンへ逃亡。その後ザルツブルクは大国の支配に翻弄され寂れていく。作曲家シューベルトが訪れた1825年ごろには“ザルツブルクに住みついている人はわずかで、石畳の間からは草が生えています”と手紙に記されているほど。

しかし1835年、新聞に載った1通の投書がきっかけで街は元気を取りもどす。“今こそ地上のあらゆる民族を音楽という世界語で熱狂させた人物に記念碑をささげよう”・・・この呼びかけに応じて募金や演奏会で資金を集められた。1841年ザルツブルクに初の音楽教育機関が設立された。

それが発展し、1880年にはモーツァルト研究の総本山モーツァルテウムとなリ、現在も世界中から研究者や音楽家を志す学生が集まっている。1842年にはザルツブルクの広場にモーツアルト像が建った。

この除幕式には二人の息子、次男カール・トーマス、4男フランツ・クサーヴァーも出席。夜には祝祭音楽会が開かれ、4男がピアノ協奏曲第20番を演奏。この音楽祭が現在のザルツブルク音楽祭の原型になった。

1856年にはモーツァルト生誕100年祭が催され、72歳になった次男カール・トーマスが父のピアノ曲を演奏した。生誕250年の2006年にはモーツァルトのオペラ22作品すべてが上演された。

・・・「この街には劇場もオペラもない」と生前のモーツァルトが嘆いていた生まれ育った故郷ザルツブルク。しかしその死後ザルツブルクはモーツァルトをたたえる人々の手で世界有数の音楽の街に発展した。(おわり)

モーツァルトゆかりの地が映像で表れ、旅番組のような楽しさもあった。長い冬の季節、春へのあこがれ、-20度になることもあるという積雪寒冷地ザルツブルクはこの辺りの季節感とそっくり。

今日の1曲、ピアノ協奏曲第20番ニ短調K.466は大好きな曲。日本人は短調の曲が好きらしいが、これもメロディが印象に残り、すっと耳に入ってくる。他界した父に導かれるようにして聴きだしたクラシック音楽。今では聴かない日はないというほどになった。