FOOTBALL LIFE

~サッカーを中心に日々の雑感など~

2007年04月11日 | Weblog
日曜日の統一地方選挙では、現職の知事たちは強みを発揮してそれぞれ再選を果たした。驚いたのは、その中であれだけいろいろ物議をかもす発言が多い前東京都知事の石原氏が大勝したということ。しかも解せないことに、女性の投票者の率が男性を上回っていたということだ。

「女性が生殖能力を失っても生きているってのは、無駄な罪ですって」という、以前の「ババア発言」に対しては選挙戦中盤、JR新宿駅西口前での糾弾集会があったとあるが、一票を投じた女性たちはひょっとして自分はババアではないと認識!している女性たちなのだろうか?

この発言のこわさの核心はババアというだけではなく、女性に対して生殖能力を失うということを指摘していることにあり、「産む機械」発言と同じ次元のはず。

ババア発言を許せないといった77歳の主婦はー。「しかし、テレビでは人を罵倒する人を持ち上げる風潮がある。石原さんをミーハー的に支持しているのも、私たちと同じ女性なのです。」という言葉には腹立ちを通り越してあまりにも悲しいものがある。

オリンピック招致のことを一緒に夢を見よう、それがこころの財産になると演説していたようだったが、新聞に掲載されていた声欄の45歳の主婦は1票入れたが五輪はいらないと主張している。それではなぜ1票を入れたのか。

「影響力の大きさと実行力、思いをかなえようとするエネルギーの強さは他候補を圧倒していたからです。」うーん、当選したあかつきには演説していたことを実行するということではないの?公約は何のために?

イメージだけで決めてしまったのだろうか。「今度の五輪がこころの財産になるとは思えません。」といいながら、石原氏に投票してしまうということを、この女性の場合は矛盾している行動という風には捕らえていない。

まあー、人間には感情というものがあって、しばしば矛盾した行動を取るものだということは体験上!否定できないが、それが選挙にまで及ぶとこういう形になって表れるものか、となんだか拍子抜けしてしまう。

「今の東京に五輪などというお祭りは不必要です。(中略)これ以上お金や気力を犠牲にして何をしようというのですか。」というのであれば、もっと福祉などの弱者救済を唱えていた候補者がいたのではないだろうか、と思ってしまうが。出口調査では女性の場合は石原氏51%、浅野氏30%という、なんとも謎の多い投票者の行為である。