蒼穹のぺうげおっと

-PEUGEOT in the AZURE- マンガ・小説・アニメの感想を書き流すファフナーとエウレカ好きのサイトです

お勧めマンガ紹介 『ダーリンは外国人』

2005-01-31 22:11:53 | コミックス 感想
今月は『おおきく振りかぶって』の3巻とか『のだめカンタービレ』の11巻だとか秀作が多くて大満足していたんですが、1月も最後という日にもの凄く面白いかつ非常に感慨深いマンガを読んでしまいました。
最近新聞や雑誌等でも紹介されているので、ご存知の方も多いかもしれませんがこれは手放しでお勧めしたいというほど良かったマンガ、それはこちら。


小栗佐多里
『ダーリンは外国人』(1)



タイトルの通り国際結婚をした二人が一緒に生活するなかで何気ない違いや、価値観の違いを面白おかしく、そして独特のふんわりとしたタッチで紹介しているマンガです。
語り口調や絵柄、全てツボなんですが、面白いだけじゃなくて「違っていること」について、そしてそれを「理解」して「受け入れる」ことが非常に大事なんだよ、ということを教えてくれる秀作だと思います。

■国際結婚とはどういうものか?
というのを紹介するのが第1巻なんですが、個人的には第2巻に感銘を受けました。
僕個人が思うには、このマンガを「国際結婚ってどうよ?」というのを期待して読むと外れるかなと。
それよりもむしろこのマンガが素晴らしいと思うところは、ほのぼのした生活の中で語られる「違っているのは当たり前」とお互いが認識していて、その中で互いに理解できる点を探したり、楽しく過ごすためにはどうしたらいいのか?というのを時には喧嘩しつつも自然に探せている点が素晴らしいなと。
うちのブログを見て頂いている方はガンダムSEED DESTINYを観ている方も多いと思うのですが、そのテーマの主軸となっている「相互理解」ってどういうことか、というのがこういったほのぼのしたマンガの中に散りばめられているんですよ。
いや、これほんと面白いです。

■旦那さんのトニーは語学オタク
このトニーという旦那さんが非常に変わっていて面白いわけですが、またそんな彼が語学オタクというのが激しくツボ。
日本語のこういうところが美しいとか、こういうところが難しいとか、まじめに(傍からみたら面白く)語るわけですが、こういった外国人の視点から日本語や日本の文化を見直すってのは新たな発見があって非常に面白いんですよ。
普段私たちがどういう視点で見られているかというのをふと考えてみるのも面白いですよね。

■マンガ読みとしてはこれは主張したい
著者である奥さんはマンガ家さんなんですが、当然の如くトニーのお友達なんかと合うとその中にはマンガ批判をする方がいるわけですね。
この話はよく聞く話で「マンガは子供が読むもの、日本では電車の中で大人がマンガを読むのはおかしいだろ、自分の母国では考えられない」ってやつですね。
これについては私も持論があるのですが、この著者は「日本のマンガを読んだことが無い人ほど日本のマンガに文句を言う人が多い」という意見に非常に賛成したいところ。
つか、これはマンガに限った話ではないんですが、「無知」であることは罪にはならないけれど「知ったかぶり」して相手を非難することは罪にあたると思うわけです。
この辺、トニーも同じことを言ってるんで非常に納得。
相手のこと(文化など含む)よく知りもしないのに、自分の意見だけ通そうとする人がごくまれにいるんですが、僕は基本的に相手にしないことにしています。
それでも食って掛かるようなら論殺することにしていますけど、あまり気分が良いものではないのでお勧めはしません。
#話はそれますが、詭弁に騙されないような論理思考を身に付けるならあいばさんが紹介している『論理トレーニング』などの記事を読んでみると良いですよ。
ということでマンガ最高です(全然論理的じゃねぇ)。

■そう言えば・・・
僕は最近仕事で中国の方と毎日のように打ち合わせをしているんですが、一緒にプロジェクトを成功させようと思うなら互いに理解しあおうとすることがやっぱり大事、つかそうしたから苦しい状況を打破することができたと思うんですよ。
こういうののバックグラウンドには学生時代に何度かホームステイした時のホストファミリーがそういう「違っている点」を尊重してくれたということにあるのかな、なんて思うんですがその時受けた恩を今違う形で違う人たちに返せているのかな、とも思ったり。

■ということで
このマンガほんとにお勧めです。
そして最後に語学オタクであるトニーの名言をご紹介したいと思います。

抜かれるなら、度肝が良いよね(トニー)


小栗佐多里
『ダーリンは外国人』(1)



小栗佐多里
『ダーリンは外国人』(2)



マガジン感想 簡易版と國生さん

2005-01-31 13:00:53 | マガジン(とサンデー)感想
今頃ですか?とか思いますよね。いや仰るとおりでございます。何も反論できません。
書きたいことは数あれど、記事を書く時間を捻出するのが目下最大の悩みなんでございますよ。

ということでマガジン感想、忘れてしまったところも多々ありますが、簡易版にして個人的に気になった作品とマガスペとサンデーも一言触れたいと思います。

■ねぎま
先週の感想で、
>先週の予想通りあのチャオの時計はハリーポッターの仕掛けと同じでしたね。
>しかし夜中の22時まで寝過ごすとは分かり易すぎますね(笑)。
と書いたのですが、チャオが睡眠薬を仕掛けて効果をわからせるためにあえて眠らせたって、赤松先生こういうフォローをきちんと入れてるところがまた凄いなと。
今週はチャオからの大問題発言が出ましたが、それより気になって仕方ないのはうさぎコスプレのせっちゃんです。
しかもいじられキャラになっているところが最高で、本編もうどうでもイイです(えー)。
あーせっちゃん人気投票1位、頷けます。うんうん。

■エア・ギア
「エターナル発進してください!」(違)。
シムカ、ジェネシス発動!!
「我らストームライダーの創世の日とならんことを!!」とか言ってくれないだろうか(だから違)。
しかもそれが小烏丸の傘下に入りますっていうんだから全然予想つきませんよ。
#イッキは「嫌だ」とか言いそうですけど。
唯一予想ついたのは鵺の力が電磁波だってことだけ(ビンゴ!)。

何だかんだ文句言いながら指示を出してるスピットファイアに初めていい奴かもと思ってしまったはのは内緒です。
当面はシムカが「敵」と言っている相手がどういうものなのか?というのが焦点になりそうですね。
たぶん初代スリーピングフォレストの解散にも関係があるんじゃないかと思ってるんですが・・・。
#もちろん海人もですが、実は共通の敵か、もしくは海人自身か、そんな気がしてるんですが・・・。
髪を切ったシムカどうよ、とか思ってたんですが、フラッグを振る姿、イイです(単純だな俺)。

■涼風
現役アイドルよりも涼風やほのかや羽柴の方が可愛く描かれているのは問題だと思う(えー)。

■スクラン
ツインテネタを吉山田まで引っ張ってくるとは・・・、恐るべし小林先生。
そんな偶然に翻弄される沢近がやっぱりイイ(せっちゃんはどうした)。

■チェンジング・ナウ
経験のあるアシスタント募集、てことは募集あったんだ・・・。
もう少しです、もう少しですよUMA先生、一つずつステップは上がってますよ(まだゴールは遠そうですが)。

■トト
今週は一言だけ。
バトルものには持っていかないで(切実)。
制御できないトトが地面を嗅ぎ回るっていうのは和みました。

ここからマガスペです。
ってことはこれしかない!
■俺はキャプテン
(今頃)読みましたよ、俺キャプ。
すげー面白い。これほんと本誌に戻ってきて欲しいんですが・・・。
デレックが偏差値70って設定が最高なんですが、新設校を選ぶまでのプロセスが俺キャプっぽくて最高だなぁ。
カズマサはやっぱりキャプテンが似合うからね。そういう意味で随分前にやった予想は的中でした(野球部創設案)。
ほんと本誌に戻ってきて欲しいですよ。

で、ここからサンデー(節操無いな)。
つか、これを言うためだけに書いた気もします。
■我門
出た、まさかここまでサービスしてくれるとは思ってませんでした・・・。
たかすぃさん死んじゃうんじゃないかな・・・。
國生さんについて語らせたらこの人の右に出る人を僕は知りません。
めっちゃ期待に応えてくれた感想はもはやその道の(どの道?)プロですね(尊敬してます)。

ガンダムSEED DESTINY EDITEDから第1クールを振り返ってみたり

2005-01-30 02:43:24 | ガンダムSEED DESTINY
C.E.73時点の勢力図の激変ぶりと、サイの登場への布石にナレーションを使うのかよというプチビックリなEDITED。
つか、オーブ以外殆ど連合の傘下なのね。

総集編ということで上記2点以外感想ということはないんですが、一応自分の感想も総集編しておくかな。
#と言っても最初からそんなに言ってることが変わってないので、自分の感想自体毎回総集編のようなものですが(えー)。

■ガンダムSEED DESTINYにおけるテーマについて
第1クール終了時点で見えてきてるテーマとしては、前作SEEDからの流れを汲む「相互理解をベースとした非戦」の継承であり、その対極の問い掛けである「それでも何故戦争をするのか」という理想と現実を正面からぶつけ合うことだと感じています。
また「現時点」でそれぞれのテーマの象徴として、「非戦」「理想」のアークエンジェル、「武力は必要」「現実」のミネルバという戦艦に投影しているんですね。

この辺は第15話「戦場への帰還」の感想に詳述しているんで詳しくはそちらに譲りますが、やはり1年を通してこうした「理想」」「現実」」に対する問い掛けが続いていくと思われますし、制作者サイドとしては「何が正しいのか」とか「見出すものは何なのか」というのを視聴者とともに考えたいというスタンスでガンダムSEED DESTINYは語られていくんではないですかね。

そういう意味でガンダムSEEDの最終話は「相互理解をベースとした非戦」というテーマの下に仲間が集結していくという「希望」を描いた反面、最高のコーディネーターであっても一人の少女の命を救えなかったキラ、「非戦」を掲げたのに戦わなければ止めることのできなかったラクス、主人公達の無力さを嘲笑うかのように変わらなかった世界、と厳しい「現実」を意識したラストになっていて、既にDESTINYへの布石は打たれていたというか、DESTINYをやるならばこの「現実」と対峙しなくてはならないという制作者サイドの意気込みを感じますね。

個人的にはこういった判断を視聴者に委ねたり、問いかけたりする手法が非常に好みなので、非常に難しいテーマの激突だとは思いますが、制作者サイドには最後まで頑張って頂きたいなと。

■描かれる「変化」:ミネルバサイド
ガンダムSEEDでもそうだったのですが、テーマに対して登場人物たちが悩みながらも「変化」していくプロセスが僕個人としては最高に好きで、特にフレイの「変化」のプロセスは何度見ても泣けてしまいます。
ということで、DESTINYでもテーマに対する登場人物たちの「変化」がやっぱり見所ですよね。
前述のミネルバにしても恐らく「変化」の対象であると思っているわけですが、「現時点」で主人公の一人であるシンを代表として彼らは自ら軍人として武力が必要であると認識しており、戦争が無くならない理由を理想面から描いているのかもしれませんね。

このミネルバに訪れる「変化」のプロセスが個人的にはとんでもなく魅力なわけで、どういう帰結になるにせよ「現時点」のポジションから「変化」していくと思われ、その辺が僕が第5話「癒えぬ傷跡」の後に補足記事で書いた「ミネルバはデュランダル議長の下を離れていくんではないか?」と考えている理由ですね。

またそんな「現時点」のミネルバにおいて、ただ一人違うモチベーションで搭乗しているアスラン、彼の存在が「変化」の最初の鍵になるんでしょうね。
彼自身もまだ「模索者」であるわけで、その辺が既に熱いんですが、女難の相だけでなくかなり苦労しそうな気配ですね。

そして何と言ってもシン。
そろそろ活躍の場が欲しいところですが、第1話感想でも書いたように「憎しみにモティベートされた」シンがどう「変化」していくのか、その鍵を握ると思われるステラたんとどう絡んでいくのか(語弊あり?)楽しみですね。

■描かれる「変化」:アークエンジェルサイド
前作で「希望」と「現実」の両面を見たアークエンジェルサイドですが、その悔しい思いに対して今作こそはと向かっていく姿勢が描かれる(と思っている)中で、やはり彼ら自身もまだ「模索」しているんですね。
特に今回のヒロイン二人には注目したいところです。
まずカガリなんですが、うちの感想では「オーブの獅子を越えて行け」だの「カガリの成長は一年かけて描かれるはず」だのとずっと言ってますが、今は自分の無力さと、それに「仕方が無い」と目をつぶってしまったカガリの成長(更なる変化)の物語、これがまず大きな軸で展開していくのかなと。
#この辺は第14話「明日への出航」あたりで一応まとめて書いてるかな。

そしてラクス。キラにフリーダムの鍵を渡すのを躊躇するシーンに代表されるように、彼女自身も今は「模索者」なんですね。
彼女自身が「非戦」の代表者なのに、結局は力に力で対抗せずにいられなかった、そして今また力に頼らなくてはならないのかと悩んでいる(第15話「戦場への帰還」感想)と理解していますが、彼女が覚悟を決める、そういうイベントが来るはずでそれもまた楽しみでなりません。
まだ現時点ではラクスがどういう方向性に出るかはわかりませんが「非戦」をベースにすることは間違いなく、カガリが政治面を担当するならば、ラクスは民衆心理の代表者というポジショニングになるんじゃないかなぁ。

■それでも無くならない戦争
第1話のシンの台詞に「あんたたちはまた戦争がしたいのか」というのがありましたが、DESTINYという作品は全てこの一言から始まっているんですね。
現時点でかませ犬状態のジブリールですが、彼にもし意味があるとすれば大義名分とかではなく戦争がしたい人たちの側の本音的要素が描かれていくのかなと。
またデュランダル議長は白とも黒とも言えませんが、守るべきものを守るには武力が必要であると考えていることは確かだと思うので、こちらもまた戦争が無くならない理由の理想面を描かれるのかなと。
こういう現実に対して、ミネルバそしてアークエンジェルがどう「変化」していくのか、こういう多様な価値観を描きつつ、視聴者に問いかけてくる作品はなかなか無いので1年通じて一視聴者として一緒に楽しんでみたいと思います。
ガンダム最高。

舞-HiME 第17話 感想

2005-01-28 13:01:51 | 舞-HiME
今週はバトルシーンありませんでしたが、それでも全然満足。むしろ、こういう展開をして内面を掘り下げてくれる方が深みが出て面白いですわ。

■一応整理すると
「互いのチャイルドを潰しあって最後に残ったHiMEとチャイルドだけが「触」によって封印が解かれる「何か」に対抗することができる、とか」
と第16話の感想で書いたんですが、この辺はなんとか当たったかな。
また、「触」によって天変地異が引き起こされて行くということをシアーズ財団も分かっていたから、世界を管理する側として最後に残るHiMEをコントロールしておきたかったというわけですね(第11話第14話感想参照)。

ということで、今後の展開を大胆妄想してみます(根拠無、えー)。

最後に残ったHiMEには強大な力を与えられるということですが、これまでの慣例としてはHiME同士が戦いあって最後に残るHiMEが「触」を封じてきたと思われますが、与えられる強力な力を分割して各HiMEに分け与える、てのは希望的妄想過ぎますかね?
その代わりチームワークを要求されるとか、蒼穹のファフナーのように最後は一人でも欠けたらその力を失うとかそういう制約がつくとか。
#そうあって欲しいんですが、碧ちゃん駄目ですか?

■あのHiMEは・・・
やっぱり詩帆だよねぇ。たぶん。蛸じゃなくて烏か?
それで次回予告の楯の台詞になるわけね。しかも洒落になってないってやつね。
戦端は舞衣v.s.詩帆から開かれるか?

■黎人はやっぱり
命の兄っぽいなぁ。
姿形、記憶まで変えられているという妄想だめですか?

■シスター
危ない・・・。危ないよ。
美術の先生はやっぱり一番地の人だと思うんですが、「お前が戦わないと俺が消えちまうんだよ!!」とか切れてそうです。
対極が静流なのか・・・。彼女も一番地の人だと思うんですが、全てを理解して消える覚悟アリみたいな。

残りの尺から考えても、HiME同士のバトルロイヤルの後、もう一段上がった展開があると思うんですが、まだまだ目が離せませんな。
それにしても梶浦由紀さんの音楽イイなぁ。舞-HiMEもサントラ買おうかな。


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ネコソギ持っていかれそう

2005-01-27 19:25:00 | 小説 感想
師匠、もうすぐ出るですよ。しかも表紙は哀川さんですよ。
姫ちゃん、哀川さんなんて言ったら潤さんに殺されちゃうよ。
師匠、大丈夫です、姫ちゃんは(略)。
うーん、あんまりそんな気しないんだよね、子荻ちゃんとか良く出てくるし。まあ、戯言か。


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来た、ついに来た!
戯言シリーズ最新刊にして、最終章『ネコソギラジカル』。

しかも表紙にぶっ飛んだ!!
赤き征裁、死色の真紅、最強の請負人、哀川潤が表紙!!
心わしづかみ!!ぐはぁ。
悶絶するかと思った。

蒼いリンゴと赤いナイフってことは赤と蒼の対決があるってことか?
『ヒトクイマジカル』での赤と蒼のいーちゃんへのスタンス・言動を見るにそういう展開も十分ありそう。
#玖渚友は所有物として、哀川潤は仲間としてという表現が最後浮かび上がってたのが妙に気になってるんですよ。
前作のラストでちらっと触れられて、そして今回のタイトルになっている十三階段の意味・・・、これも楽しみですねぇ。
どんなぶっ壊れた展開になるのか、楽しみなような恐ろしいような。
ぎゃー、楽しみ~!!

巌窟王 第15幕 感想

2005-01-27 12:00:00 | 巌窟王
今週も素晴らしい引き、素晴らしいドラマ展開、最近これほど緊張して観る作品はちょっと見当たらない。
そして今回は音楽も素晴らしく、作品としての完成度がめちゃめちゃ高い!と唸らされました。
ラフマニノフやチャイコだけでなく、オリジナルの音楽もか・な・り・イイですね。これはサントラ注目かもしれません。

■アルベールの涙が最後の鍵なのか
今回のアルベールと伯爵の宇宙船での会話は一部(つか殆ど?)ファンの方々には悶絶ものだったと思いますが、ここで発せられたアルベールの言葉と涙は作中において最後まで引き継がれるテーマというか、最後の鍵なんじゃないのかなと思いながら、お馬鹿で純真なアルベールをちょっと感心しながら観ていたわけです。
これがアルベールの強さなのかもしれないなと。

人の心なんて信じられない・・・。
そう思っていたはずなのに、何故かあなたのお顔を見ていたら、そんな風に考えることが、一番悲しい事のように思えて


ひょっとしたら後々伯爵を救ってしまう言葉になるんではないかと思うほどこのシーンは印象的でしたね。
#またこのあたりでかかる音楽が秀逸で・・・。

伯爵も言う通り、アルベールが全てを知って尚、再びこういう境地にいることができるのか、この辺の描かれ方に今後は大注目となるわけですね。
エデというテーマで描かれたのは復讐せずにはいられないが、復讐の先には何もないということだろうと思うのですが、それをアルベールが作品全体のテーマとして乗り越えられるか、これが楽しみですね。
#エデは結果として復讐心を抑えきれなかったという象徴でもあり、彼女では伯爵を止めることはきっとできないんでしょうね。だからアルベールなんでしょう。

■過去の3人と現在の3人
この作品では3人という組み合わせが色々と鍵になっていますが、今回は伯爵からも明示的に過去の3人の物語と現在の3人の対比がありましたね。
フェルナン、メルセデス、エドモンの過去組、そしてアルベール、ユージェニー、フランツの現在組。
#過去組ではメルセデスとエドモンにフェルナンが割ってはいるという構図ですが、現在組ではフランツがアルベールにという線があるので、これが微妙なバランスになっていますね。

この絆にヒビを入れるとするならば、フランツの父の死の真相が関係してくるのではないか?
フランツがノワルティエの記憶を辿るということ、真相究明役をフランツにしていることにはやはり意味があるはずで、ノワルティエの記憶にフランツの父の死の真相が隠されている、そしてそこにはフェルナンたちが関わっているんではないか・・・?

フランツの台詞はひっかかる部分が多くて、ストーリーの流れを飛び越えた「先」にあるものを指している気がしてならないんですよ。

この先、何が起ころうとも自分を見失うな
真実は自分自身で探すんだ


先週の「オレがオレでなくなったとしても」に続き、話の中から超越した台詞に聞こえたのがこれ。
ユージェニーサイドでもカヴァルカンティの過去絡みで足元を揺るがすような展開があるという伏線ともとれますし、自分も含めた3人への自戒の念ともとれます。
やはり過去の3人が超えられなかったしがらみを、現在の3人が乗り越えられるか、これもポイントですよね。
#伯爵はこれを試しているんだろうか?とも思ったり。
#復讐対象はあくまで「あの3人」なわけで、それ以外は自分で運命を切り開けるかどうかを計っているとも見えたり・・・。

■最終カットの伯爵
ベルッチオも怯むほどの残虐な表情を見せる伯爵ですが、正直ここは分かりませんでした。
●考察1
アルベールに近づいたのはもちろん復讐の道具としてであるが、アルベールの馬鹿正直さとメルセデスの面影を残す表情に情が移った。
だからアルベールは伯爵にとって残された良心ともなっており、復讐の準備が整い、それ=良心=アルベールを切り離したことで復讐鬼モードへ完全移行した。

●考察2
完全にアルベールを騙し切り、最後に復讐を仕掛けたのが自分だと分かる時、そして大人たちが何を隠していたのかその真実を知るとき、アルベールが壊れていく様を想像して愉悦に浸っていた。

実は全然読みきれませんでした。
とにかく復讐の布石は完了し、後は崩壊を待つだけ、そしてそれを見るためにパリへ戻る、それしか分かりませんでした。
この解釈次第では見方が全然変わるんで、今後も伯爵の一挙手一投足、一言たりとも聞き逃せないですね。

■ペッポ
ぬおお、ペッポファンとしては次週予告気になりすぎ。

■GONZO
今回の万年筆の仕掛けからノワルティエの記憶をたどりに行くシーンとかかなりかっこよすぎ。
GONZOの作品はこういう仕掛けが楽しみですな。


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水曜日の深夜は・・・。

2005-01-26 12:51:50 | アニメ 感想
「喰らいついたらぁ~、は~なさぁなーいわぁ~♪」

殆どの人を置いてけぼりにする出だしですが、以前コメントでクラウ無き後の水曜日深夜枠で何かお勧めあるか?というのがあったので、現時点までの所感を少し。

■ジンキ エクステンド
既に放送3回を終了していますが、キャラも増えてきてだんだん面白くなってきました。
時間軸をずらして(恐らく過去と未来(or現在?))交互に展開していると思われるストーリーは、その時間軸が同じポイントに収束していく展開とかがあるとかなり燃えるんで、そういうのがあると嬉しいなと。
感想書くかどうかはまだ迷ってるんですが、テーマ性が明確になってくるようなら書くかもしれません。
あとですね、unicorn tableが歌うOP曲「FLY AWAY」も結構好きかも(で冒頭の喰らいついたらぁ~に繋がります)。
さらに、ED曲「未来とゆう名の答え」はangelaが歌ってるんですね。
EDのみとは言え、angelaが歌うとなれば「宇宙のステルヴィア」しかり「蒼穹のファフナー」しかり、当たりの可能性高い?
さ・ら・に・主人公のC.V.がメイリンなんでそれがまた(えー)。
ということで何気に期待しています。

■ゼノサーガ
こちらも既に放送3回を終了していますが、こちらもキャラが増えてきていい感じになってきました。
ゲームやったことないですが、絵柄とか音楽とかはかなり好きです。
何となくコスモスの「シオン!」が聞きたくて見ている気がしないでもないですが、テーマ性とかが明確になるようであれば遅ればせながら感想とか書いてみたいなと思ったり。
あとですね、保志さんがC.V.で登場しましたね。もうこれだけで期待度が勝手に上がったのは内緒です。

■ネギま
実はこれがか・な・り・お気に入りだったりします。
つか、イイよこれ、もうなんていうか表現が出来ない感じですが、原作との相乗効果がこれほど高い(と感じる)作品も珍しいなと。
絶対感想書かないと思いますが(えー)、かなり癒されている自分がいます。
原作者の赤松先生の長期展望に則ったメディアミックス戦略に脱帽です。つか、凄えぇ。
とりあえず、OPとEDにヤラレテマス。

今観ているので言うと、ミステリーエンターテイメントとしてもキャラ萌え(燃え)要素としても一級品の「舞-HiME」と「巌窟王」に届きそうな作品はちょっとまだ見当たらないんですが、たぶんこの辺も観ちゃうんだろうな・・・。
だいたい水曜日の作品を録画で木曜の夜に見て、そのままリアルタイムで「舞-HiME」を観るという廃社会人的生活をしている僕に誰か救いを下さい(えー)。
#ちなみに今日はgooブロのメンテナンス日なんで夜から朝まで動きません。

今週のジャンプ 8号 感想

2005-01-25 12:54:38 | ジャンプ感想
いつも月曜日の帰りにジャンプを買うのですが、駅のキオスクで初めてジャンプ売り切れに遭遇してしまいました。
で、一本電車を逃すことを覚悟で、一度改札を出て外のキオスクで購入。
電車を待つ時間もジャンプが読めることに喜びを感じるプチポジティブな月曜日の23時・・・。
やっぱりデスノート皆気になりますよね、つか、自分もめっちゃ気になって、このまま買えなかったらどうしようかと思った(マジで)。

■デスノート
あのトリックは予想していますた(大嘘)。
つか、分かるわけないよ・・・。
これでLがあの時計の仕掛けも知ってました、とか、所有権が移る瞬間にエルもノートに手を触れていて、二人とも所有者になるとかいう展開があったらまじぶっ飛びます(妄想天国)。

とりあえず、ライトがノートを循環させた意図がポイントになるというか来週の種明かしになると思いますが、はっきり言って混乱しているよ!という僕みたいな人はスノウムレイディオを主催された有無さんSnowSwallowさんの記事を読んで頭を整理しよう!
つか、マジで助かりました。

■ワンピース
あの最後の一コマは予想していますた(蝶・大嘘)。
うおお、最後の一コマ、めっちゃドラマが詰まってるよ!!
ココロ婆さんがトムに関係ありそうというのはちらっと匂わせていたのですが、カエルのヨコヅナ(だっけ?)もここに戻ってくるわけですか。ウォーターセブン編の序盤の記憶が鮮やかに蘇る、そんな瞬間でした。
尾田先生、ほんとすごいわ。ここは黙って次週を待ちます。すげー楽しみ。

■アイシールド
今週はヒル魔に尽きますよね。かっこ良過ぎです。
こむすびv.s.水町の1対1、チビーズv.s.でかいのの3対3、そしてチームの総合力対決へって感じの展開がほんと面白いですね。
チビだろうがデカだろうが結局はチーム戦なんで、特性を生かした戦術とそれを実行できる実力で勝負ってとこがまた熱い。
ということでポセイドンの反撃にも期待しちゃうよ。筧先生、チーム総合力対決、期待しております。

■ブリーチ
展開が遅かろうが、戦いが大味だろうが、僕はあまり気にしてない。つか、ブリーチ素直にすごいよ、大迫力だよ。
石田がいることに普通に違和感を感じる(えー)んですが、織姫とか完全に読者忘れていたんではなかろうか。
彼女にもきちんとスポット当たるといいなと普通に思ったり。
とりあえず、白哉の「二人目」発言が気になるところ。

■ムヒョとロージー
むむ、霊媒体質の女の子登場、しかも以前の依頼者のお姉ちゃん設定とくれば準レギュラー化か?
個人的にはウェルカムです~。
これでロージーとの間でムヒョを巡る三角関係が(違)。
#ロージーはやっぱり女の子だよ・・・。
今回はしばらく忘れていたエンチューが関連してるのかな?
亡くなったお父さんの霊がどういうスタンスで登場するのか、この辺の救いの描き方に期待。

■銀魂
茂吉、最高。いったいどんな話をしたんだ。
つか、天空の城って。

■リボーン


おうおう、ツナがどんな思いをしようが勝手だが、ツナのお母様まで悪く言うのは許さんですよ。
それでも大らかなツナお母様、何気に重要キャラ化していますよね。
ツナはお母様に感謝して欲しいですよ。
つか、その辺全部伏線ってのが好みのパターンなんですけどね。
ランボを引き止めるイーピンに和み。

■D.Gray-man
アレンが吸血鬼になってリナリーたんの血を吸う展開を熱く希望(絶対無い)。

■H×H
面白い。やっぱりH×Hは面白いね。
惜しむらくは毎週掲載されていないことだね(今更それを言うか)。
いや、やっぱり期待しちゃうでしょ。

■武装錬金
互いに出歯亀と認めている、それがツボ。

■WaqWaq
シオって塩なんだ・・・。

■ナルト
実は全部解説読みました。

おお振り、やっぱり面白いよ!

2005-01-24 13:06:44 | コミックス 感想
先日、会社の仲間、後輩たちとフットサルをやったんですが、若いメンバーが多く集まった結果半分近くが80年代生まれの新入社員で、正直自分の年齢をこれほど痛感したことはなかったですね。
つか、Jリーグユース出身者とかそれ人間の動きじゃないよ。

とまあ、自分の反応速度が落ちてるよ、という前フリをしつつ、超個人的お勧めマンガ第3位で紹介した『おおきく振りかぶって』の第3巻が発売されましたね。
今回もか・な・り面白くて、チーム発足の展開が描かれた1巻・2巻、3巻からはライバルとなっていくチーム、メンバーが紹介されたりして、益々面白くなっていく予感がひしひしと伝わってきました。
また感想は後日書こうかと思います。

で、何が言いたかったかと言いますと、私が日参している「アンダンテ」さんで、『おおきく振りかぶって』でもやっていた「チャレンジ!周辺視野!」をご紹介されていたのですよ。
ルールは簡単で、1~25までの数字を指差ししながら数えてそのスピードを競う単純なゲームなんですが、これがまた・・・。
む・ず・か・し・い・よ!!

10回ほど頑張りましたが20秒切れない・・・、田島くんの7秒9はどういうことですか・・・。
つか、瑞希さん14秒8って速!!
#コメント欄のえんぜる・ごぜんさんも17秒8・・・。駄目だ・・・、寄る年波には勝てん・・・。

ということで、皆さんもチャレンジしてみては如何でしょうか?
#まじで7秒9とか神の領域ですから。

>瑞希さんへ
脳内おお振り祭り、伝染したみたいです(笑)。

おおきく振りかぶって 第3巻
アフタヌーンKC
ひぐちアサ
価格:¥540(税込)

蒼穹のぺうげおっと55における
2004年超個人的お勧めマンガ第3位です。
ほんと面白いです。