フリーダムが映った瞬間、泣くかと思った(マジで)。
主役の3人(シン、アスラン、キラ)のそれぞれ立ち上がりを描き切った第1クール、ここまで濃密に彼らが力を手にする理由を描いてくれたらもう満足するしかないじゃないか。
3人の主人公を振り返りつつ、ラクスにも焦点を当てて第13話の感想を書いてみたいと思います。
■キラが起つ理由はこれしかない
前々回の第11話の感想でキラが再び起ち上がるとするならば「最高のコーディネーターであっても、結局一人の少女の命さえ救うことができなかった悔しさがあったわけで、再び立ち上がるとするならば、今度こそは必ず守る、そういうスタンスで立ち上がるはず」と書きましたが、今回のこの台詞にその結実を見ました(最高)。
「このまま君達のことすら守れず そんなことになる方がずっと辛い」
もうこれしかない!
そしてそこに映るフリーダム、マジで泣きそうになりました。
#何気にここの「君達のことすら」の「すら」がポイントなんですよね(フレイ・・・)。
これで主人公3人(僕はDESTINYではシンを先頭に3人で主人公だと考えています)がそれぞれに起ち上がったわけですね。
■第1クールの振り返りと3人のその先に見えるもの
第1話感想で既にシンのバックグラウンドは憎しみにモティベートされていると書いたように、奇麗事だけでは守れない、力が無くては守れないと現時点で考えていると思うんですよね。
次にアスランですが、やはり彼のポイントは第10話「父の呪縛」にあったと思っていて、その感想でも「破壊を進めるための力」ではなく「破壊を止めるための力」が欲しい、ゆえにセイバーを手にしたわけですよね。
そしてキラ。これは前述の通り、今度こそは必ず守る、そういうスタンスでフリーダムを再び手にしたわけですよね。
ここまで丹念に彼らが力を手にする理由を描写してくれると、もうそれだけで大満足なんですが、ここからは妄想を含めてこうあって欲しいと僕が思うのは、現時点で彼ら3人が力を手にした「理由」を再度問い直すポイントがあると最高に悶絶しそうというところですね。
シンについては確実に現時点で怒りに任せて「見えてない」ポジションにいるわけで、彼に転機が訪れることとそのタイミングで新しい力を手にするというのは何となく予想ができると思うんですよね(これはみっちりやって欲しいし、素直にこの変化を描いてくれるのは楽しみ)。
では、アスランとキラはどうか?
個人的には彼らにももう一度自分達が力を手にする理由を問い直すポイントを作って欲しいなと。
僕の妄想では現時点でアスランは自分の考えと方向性が同じということもありますが、デュランダル議長の駒になっていると(僕が)思っているので、駒を脱却するタイミングで「破壊を止めるための力」を再度問い直すという展開があると確実に(僕が)悶絶します。
これはカガリの成長ともリンクすると思うんですが、「破壊しなくてもすむ力」とか表現はいろいろあるかもしれませんが、やはりアスランにももうワンステップ上がって欲しいんですよね。
キラについても現時点では自分の大切な人を守れなかった、だから今度は必ず大切な人を守るというスタンスで再び力を手に取ったわけですよね。
ということは今は一人ないしその近しい人たちを守る力が欲しいと思っているわけですよね。
ここでの転機は僕はやはりもう一度ラクスにあるんじゃないかと思っているんですが、より多くの人々を守るために再度新しい力を手に入れる、そういう展開があっても良いんじゃないかと思うんですよ。
もちろんその転機が訪れる場合、主人公3人は全員新モビルスーツに乗り換えですよ。
これはあると思うんだけどなぁ・・・。つか、あったら悶絶死するほど熱い展開になりそうですし、やっぱり期待しちゃうところです。
■そういう展開があるならば、必ずラクスにも転機が訪れるはず
DESTINYにおける主人公が前述の3人だとすれば、ストーリー展開上の大きなヒロインはやはりカガリとラクスだと思うんです。
カガリはこれまでの描写でも分かるように、現時点では相当へこまされていて彼女の成長自体長いスパンで描かれると思います。
ただ、忘れてはならないのはラクスが再び自分の意思で起ち上がるシーンがあるんではないか、ということだと思うんですよ。
今回ラクスはキラに「鍵」を渡すことを躊躇うシーンがありましたね。
これは自分で渡した剣だけれどもそれによってキラは(フレイの死などもあり)傷付いてしまっていて、再び彼にそういう思いをさせたくないという思いの現れですよね。
しかも前作で彼女自身も「遅すぎたのかもしれません」という言葉があるように、世界を止められなかったことをキラやアスラン同様後悔していると思うんです。
そして今、彼女は再び起ち上がる明確な意思表示をしていませんし、またその大きな理由がまだ描写されていません。
恐らくはキラ、アスラン同様に「後悔」の念と、平和へ向けた想いがきっかけになると思うのですが、僕個人としては明確な意思でラクスが再び起ち上がる、そういうシーンを見てみたいと思うんですよね。
第2クールはそういうヒロインたちの起ちあがりもポイントになるんじゃないですかね。
■ユウナの詭弁とコーディネーター排斥
キャラ視点から世界視点へ戻すと、第11話もそうなんですがユウナの言葉は一見正しいことを言っているように見えますが、単に極端な選択肢を事前に見せて、相手に思考の幅を狭めさせる技法を使っているに過ぎないんですね。
今回のコーディネーター排斥に傾く理由も、アスランは本来関係なく、オーブという国はもともと多くのコーディネーターが住んでいる国なわけで、それを排斥する行為自体もうオーブという国ではなくなってしまっていると思うんですけどね。
ユウナサイドは大西洋連邦と同盟を結ぶことしか頭に無いんで、それこそ国は君のおもちゃじゃ無いと言いたいところです。
今回のユウナの発言は何となく後半でそっくりそのままカガリによって引っくり返されそうな気がしないでもないですね。
■そして出航するアーク・エンジェル
ほんとに出航するよ、アーク・エンジェル。夢のようだよ・・・。絶対オープニングはミスリードだと思っていたのに(嬉)。
しかも昔のクルーがいるし、ラクスがCICに座ってませんでしたか?ミリィの席ですか?
この辺、次週めちゃめちゃ熱いんですが、ではいったいどこに出航するんでしょう?
今回、ラクス暗殺部隊はコーディネーターであったことから、プラント側からの刺客と考えるのが筋かもしれませんが、もしミーアの存在を彼らが知らなければやはりプラントサイドを目指して出航することになるんでしょうか。
ミーアの存在を知っていれば、ラクスが何故狙われたかはすぐ分かりますからね。
うーん、短期的には分かりませんが、やっぱり長期的にはカガリ中心で第3勢力を作るっていう妄想を捨て切れませんね。
マリューさんの「どこかでただ平和に暮らせて 死んでいければ一番幸せなのにね」、やっぱりそういう場所を作るっていうのが観てみたいんですけどね。
■今週の議長
第4話の感想(レイとギル)で書いた妄想がちょびっと現実味を帯びました(笑)。
つか、メンデルの研究員という設定はたぶん当たったと思う。
今週も個人的にはか・な・り大満足でした。
第1クールも振り返ってみて皆さんは如何だったでしょうか?
TB・コメントお待ちしております。
主役の3人(シン、アスラン、キラ)のそれぞれ立ち上がりを描き切った第1クール、ここまで濃密に彼らが力を手にする理由を描いてくれたらもう満足するしかないじゃないか。
3人の主人公を振り返りつつ、ラクスにも焦点を当てて第13話の感想を書いてみたいと思います。
■キラが起つ理由はこれしかない
前々回の第11話の感想でキラが再び起ち上がるとするならば「最高のコーディネーターであっても、結局一人の少女の命さえ救うことができなかった悔しさがあったわけで、再び立ち上がるとするならば、今度こそは必ず守る、そういうスタンスで立ち上がるはず」と書きましたが、今回のこの台詞にその結実を見ました(最高)。
「このまま君達のことすら守れず そんなことになる方がずっと辛い」
もうこれしかない!
そしてそこに映るフリーダム、マジで泣きそうになりました。
#何気にここの「君達のことすら」の「すら」がポイントなんですよね(フレイ・・・)。
これで主人公3人(僕はDESTINYではシンを先頭に3人で主人公だと考えています)がそれぞれに起ち上がったわけですね。
■第1クールの振り返りと3人のその先に見えるもの
第1話感想で既にシンのバックグラウンドは憎しみにモティベートされていると書いたように、奇麗事だけでは守れない、力が無くては守れないと現時点で考えていると思うんですよね。
次にアスランですが、やはり彼のポイントは第10話「父の呪縛」にあったと思っていて、その感想でも「破壊を進めるための力」ではなく「破壊を止めるための力」が欲しい、ゆえにセイバーを手にしたわけですよね。
そしてキラ。これは前述の通り、今度こそは必ず守る、そういうスタンスでフリーダムを再び手にしたわけですよね。
ここまで丹念に彼らが力を手にする理由を描写してくれると、もうそれだけで大満足なんですが、ここからは妄想を含めてこうあって欲しいと僕が思うのは、現時点で彼ら3人が力を手にした「理由」を再度問い直すポイントがあると最高に悶絶しそうというところですね。
シンについては確実に現時点で怒りに任せて「見えてない」ポジションにいるわけで、彼に転機が訪れることとそのタイミングで新しい力を手にするというのは何となく予想ができると思うんですよね(これはみっちりやって欲しいし、素直にこの変化を描いてくれるのは楽しみ)。
では、アスランとキラはどうか?
個人的には彼らにももう一度自分達が力を手にする理由を問い直すポイントを作って欲しいなと。
僕の妄想では現時点でアスランは自分の考えと方向性が同じということもありますが、デュランダル議長の駒になっていると(僕が)思っているので、駒を脱却するタイミングで「破壊を止めるための力」を再度問い直すという展開があると確実に(僕が)悶絶します。
これはカガリの成長ともリンクすると思うんですが、「破壊しなくてもすむ力」とか表現はいろいろあるかもしれませんが、やはりアスランにももうワンステップ上がって欲しいんですよね。
キラについても現時点では自分の大切な人を守れなかった、だから今度は必ず大切な人を守るというスタンスで再び力を手に取ったわけですよね。
ということは今は一人ないしその近しい人たちを守る力が欲しいと思っているわけですよね。
ここでの転機は僕はやはりもう一度ラクスにあるんじゃないかと思っているんですが、より多くの人々を守るために再度新しい力を手に入れる、そういう展開があっても良いんじゃないかと思うんですよ。
もちろんその転機が訪れる場合、主人公3人は全員新モビルスーツに乗り換えですよ。
これはあると思うんだけどなぁ・・・。つか、あったら悶絶死するほど熱い展開になりそうですし、やっぱり期待しちゃうところです。
■そういう展開があるならば、必ずラクスにも転機が訪れるはず
DESTINYにおける主人公が前述の3人だとすれば、ストーリー展開上の大きなヒロインはやはりカガリとラクスだと思うんです。
カガリはこれまでの描写でも分かるように、現時点では相当へこまされていて彼女の成長自体長いスパンで描かれると思います。
ただ、忘れてはならないのはラクスが再び自分の意思で起ち上がるシーンがあるんではないか、ということだと思うんですよ。
今回ラクスはキラに「鍵」を渡すことを躊躇うシーンがありましたね。
これは自分で渡した剣だけれどもそれによってキラは(フレイの死などもあり)傷付いてしまっていて、再び彼にそういう思いをさせたくないという思いの現れですよね。
しかも前作で彼女自身も「遅すぎたのかもしれません」という言葉があるように、世界を止められなかったことをキラやアスラン同様後悔していると思うんです。
そして今、彼女は再び起ち上がる明確な意思表示をしていませんし、またその大きな理由がまだ描写されていません。
恐らくはキラ、アスラン同様に「後悔」の念と、平和へ向けた想いがきっかけになると思うのですが、僕個人としては明確な意思でラクスが再び起ち上がる、そういうシーンを見てみたいと思うんですよね。
第2クールはそういうヒロインたちの起ちあがりもポイントになるんじゃないですかね。
■ユウナの詭弁とコーディネーター排斥
キャラ視点から世界視点へ戻すと、第11話もそうなんですがユウナの言葉は一見正しいことを言っているように見えますが、単に極端な選択肢を事前に見せて、相手に思考の幅を狭めさせる技法を使っているに過ぎないんですね。
今回のコーディネーター排斥に傾く理由も、アスランは本来関係なく、オーブという国はもともと多くのコーディネーターが住んでいる国なわけで、それを排斥する行為自体もうオーブという国ではなくなってしまっていると思うんですけどね。
ユウナサイドは大西洋連邦と同盟を結ぶことしか頭に無いんで、それこそ国は君のおもちゃじゃ無いと言いたいところです。
今回のユウナの発言は何となく後半でそっくりそのままカガリによって引っくり返されそうな気がしないでもないですね。
■そして出航するアーク・エンジェル
ほんとに出航するよ、アーク・エンジェル。夢のようだよ・・・。絶対オープニングはミスリードだと思っていたのに(嬉)。
しかも昔のクルーがいるし、ラクスがCICに座ってませんでしたか?ミリィの席ですか?
この辺、次週めちゃめちゃ熱いんですが、ではいったいどこに出航するんでしょう?
今回、ラクス暗殺部隊はコーディネーターであったことから、プラント側からの刺客と考えるのが筋かもしれませんが、もしミーアの存在を彼らが知らなければやはりプラントサイドを目指して出航することになるんでしょうか。
ミーアの存在を知っていれば、ラクスが何故狙われたかはすぐ分かりますからね。
うーん、短期的には分かりませんが、やっぱり長期的にはカガリ中心で第3勢力を作るっていう妄想を捨て切れませんね。
マリューさんの「どこかでただ平和に暮らせて 死んでいければ一番幸せなのにね」、やっぱりそういう場所を作るっていうのが観てみたいんですけどね。
■今週の議長
第4話の感想(レイとギル)で書いた妄想がちょびっと現実味を帯びました(笑)。
つか、メンデルの研究員という設定はたぶん当たったと思う。
今週も個人的にはか・な・り大満足でした。
第1クールも振り返ってみて皆さんは如何だったでしょうか?
TB・コメントお待ちしております。