蒼穹のぺうげおっと

-PEUGEOT in the AZURE- マンガ・小説・アニメの感想を書き流すファフナーとエウレカ好きのサイトです

コードギアス 反逆のルルーシュ 第4話『その 名 は ゼロ』

2006-10-29 00:53:30 | コードギアス
間違った方法で手に入れた結果に価値は無いと思うから



面白い。面白いです『コードギアス 反逆のルルーシュ』。
2クール構成ということもあって、勢いを失うことなくこのまま疾走して行って欲しいですね。
この緊張感と切なさが非常に面白いです。

更に今回非常に面白かったのがこの


間違った方法で手に入れた結果に価値は無いと思うから


ですね。


黒のルルーシュ、白のスザク


という対比だけでなく、


「結果」のルルーシュ、「手段」のスザク


というこの対比が非常に面白い。


黒と白、どちらも交わらず、しかれども互いを求める。

かたや「結果」を求めすぎ、かたや「手段」にこだわり続ける。

きっとその中道が事を成すに当たっては必要であるはずなのに、それは分かっているのに、互いに惹かれているのに交わらない。

この切なさがこの作品の一番の面白さじゃないかな、なんて思いますよ。

ゆえに、今回のスザクの


間違った方法で手に入れた結果に価値は無いと思うから


はガツンと響きますね。

そしてきっとその「手段」にこだわり過ぎてもきっと難しい。

僕らの仕事の中でも「手段=過程」にこだわりすぎる奴は成功しない(そもそも目的を完遂できない)し、かといって「結果」だけを追い求めれば周りはついてこない(孤独になっていく=独りで出来ることには限界が必ずある)。
これは現実が証明していることなんで、ゆえにこの対比が面白いんですねぇ。


是非とも前半戦は互いの正体(スザクはルルーシュがゼロであること、そしてルルーシュはスザクがランスロットのパイロットであること)を知らないまますれ違って欲しいですね。
やはりこの物語はこの二人の関係性に終始すると思っているんで、近くて遠い、遠くて近い、この二人をハラハラしながら見たいと思います。

うーん、スピード感があって面白い。
往年のデスノートを読んでいる気分になります。

それにしてもスザクが最後の総理大臣の嫡子だったってのはビックリ。

あと、怖くて震えてるカレンが非常に良かったっす(笑)。

■コードギアス 反逆のルルーシュ 1


FLOW COLORS

天保異聞 妖奇士 説四 「生き人形」

2006-10-28 23:28:37 | 天保異聞 妖奇士
第1話~第3話をかけて主人公往壓(ゆきあつ)の立ち上がりを描いて、この第4話からは新エピソードスタートとなったわけですが、新キャラのアトルは今後も重要な役割になりそうな予感ですね。
第1クールは起承転結の起ですが、1から3話が起なので、ここからは承の扱いかもしれませんね。

さて、この天保異聞妖奇士のお話しの作り方の特徴が少し分かってきたのですが、これは非常に注意してみないと結構構成としては難しいんじゃないかと感じてます。
というのも、まず最初に問題提起があるんだけれども、それに対してミスリードを誘う表現を入れてきて、実はそうじゃなくて…、みたいなミステリー小説形式になっているところがありますね。
ゆえに、明確に説明せずに絵での描写のみであったりとか、いくつかの台詞に引っ掛けがあって、真の意味を炙り出す形式になってるっぽいですね。

さらっと流し観しようとすると???な状態になるので、気になるところは少し色々と妄想してみるとひょっとして!?とかそういう見方ができるかもしれません。

例えば第1話と第2話ですが、ミスリードさせる表現として、飢饉があって子供を山の神に供える=これは昔からの食い扶持減らしの方法の一つということに知ってる人はすぐに気が付くわけで、作中でもその解説が入るわけですよ。
だから最初に観ているときは、ああ口減らしのためか、なんて思うんですが、実はそうではなくて、食人の禁を犯していた、というのが真相だった!という方法を取っているんですね。
#しかもこれは結構作中にヒントが隠されていて、決定的だったのは飢饉の話をしていてそれでもその年は飢え死にするほどではなかった、という話をしつつ、その背景では屋台で色々な食事を作っている描写がなされているんですよね。
#つまり人を食べてしまった、そういう解答をそこで出しているわけです。

ということがあるので、今回も中々に理解が難しいところもあったんですが、じっくりと観ちゃいました。

今回のポイントとしてはやはりミスリードを誘うようにできている点と、往壓(ゆきあつ)の思いが転換して、自分の名前から戦うための武器を出現させるところでしたね。
特に自分は自分、ということを思い出して、自分の名前から武器を出す、というところまでの流れは熱かったですよ。


まずミスリードを誘うように出来ているところからですが、これは雪輪が妖夷ではないのか!?と作中何度も描写されている点であり、往壓ですらそういう言い方をしているところですね。

序盤でこういう言い方をするときには必ず裏があるわけですが、今回のケースでも多分雪輪は妖夷とは「異なる存在」で、しかももうちょっと高位の存在なんじゃないのか?という感じですね。

第3話で鳥居側は妖夷とは別の高次の存在「神々」の存在を匂わせていて、今回「蛮社改所」よりも先にアトルと雪輪に目をつけていた点と、量産型?妖夷である遊兵(アソベ)が自制心を保ちきれなかったことから考えても、やはり妖夷とは「異なる存在」なんだろうなぁなんて思います。
#遊兵が取り込まれるシーンはあれこそミスリードで雪輪が吸収させたようにも見えるんだけど、僕はあれは直感的に違うんじゃないかな、と思うんですよね(で、違ってたらどうしよう(笑))。
#雪輪の力が強すぎて遊兵の自制心が効かなくなった結果、生き人形に取り込まれちゃった、みたいな。

またあのサーカス?が来たときから人がいなくなる事件が発生したんだけども、それとアトルはそれ(怪しい気配)を追って入ったのが前後しているのか?それとも雪輪の力が強くて生き人形に影響してしまったか?というところだと思うんですが、この辺もミスリードを誘う小細工として上手く作用させてる気がします。

OPを観ても馬が空を虹色に駆け上っていく描写があったりするんで、きっと雪輪はそういう高次の存在なんじゃないかなぁ。


さて、上記はトリックみたいなところなんで、それよりも面白かったのは、往壓の気持ちが転換して、自分の中から戦うための武器を出現させたところですね。
ここが一番の見所だったと思います。

最初に往壓は自分の境遇を重ねてアトルに対して思い違いをしてしまうんですよね。同情という思い違い。
これは第1話~第3話では同じ境遇の央太という少年に重ねて上手く事を成したのとは正反対に描かれているわけで、それだけでもアトルという存在がちょっと違うという意味かなぁなんて思ったりして。

常々、自分に対して自分らしくありたい、そして奇士になってからはもう逃げないと決めていた往壓が、自分の境遇を重ねたことによって、人と違うから居場所がないことに対して勝手に同情してしまう、自分(相手)を無視してしまう、というのが最初の面白いポイントでした。
#冒頭の刺青を消す消さないだの武士だ武士だからどうのというやり取りはその辺への伏線的に使われてる気もしますね。身分とかじゃなくて、自分らしくありたいってことでしょ、みたいな。

それに対して(その前に宰蔵からジャブ有り)アトルが同情していることが既に異なっていると言っているのと同義だと、そういう風にしか見れないのか、と訴える、そしてそこで往壓がはたと気付く、というのが良いですね。
一本取られた、みたいな。

そこから思い出したように、自分は自分、つまりみんな違うんだから、それで良い、それを証明するために、自分の中から(自分の名前から)武器を取り出すところが熱いポイントでしたね。
ここがやっぱり一番の見せ場ですね。

しかも浮民の証である刺青を見ながら、自分の中から取り出した文字が「王」の権力を持つ意味だったというのがまた熱いですね。
この辺も大きな伏線になりそうな気がするなぁ…。往壓は実は何らかの「王」の力を持ってます、みたいな。

このバトルの後、どうなるかがまた楽しみですね。


あと気になるところでは、色々とあるのですが、本庄辰輔(ほんじょうたつすけ)が率いていた遊兵ですね。
鳥居側は妖夷を配下に置くことに成功してるんですね、これ。ちょっと驚いた。
第1話の感想でも、西洋文明に対して行く行くは妖夷を西洋文明に対する対抗策として利用するんじゃないか?みたいなことを考えていたのですが、既に使役するレベルにあるみたいです。
むしろ第3話を観るに、妖夷よりももっと高次の存在を狙っている、それが鳥居側の狙いで、その高次の存在にアクセスできるのが往壓みたいな感じなのかも。
#漢神(あやがみ)を使うことで、今回も往壓自身が言っていたように、何らかの扉が開かれる可能性があって、それを使わせるために鳥居側としては往壓を「蛮社改所」に入れさせた、という気がしますね…。

ここも表現に仕掛けがあると僕は勝手に思っているわけですが、鳥居耀蔵は蘭学を厳しく取り締まる方にあるのに、その実蘭学者を囲っている、という表現をしていました。
これは今回の本庄辰輔率いる遊兵が登場したのとタイミングとしては狙っているとしか思えません。

蘭学者を表向きの会話で語っておいて、裏の表現として妖夷を厳しく取り締まるはずの幕府が実は妖夷を配下に置いている、みたいな。
鳥居耀蔵は蘭学にも理解がある、鳥居耀蔵は妖夷にも理解がある、そういうシンクロ。

今回の花井虎一はそういう暗喩があったんじゃないか、なんて考えすぎか・・・。

これに対して小笠原が実は蘭学者だったというのがわかってまたビックリ。
つまり自分の主張を完全に押し殺しているわけですね、この人。

この小笠原にしても、また往壓を通して色々ありそうなんで、これはこれで楽しみですね。

……ああ、もっと短く書こうと思っていたのに、こんなに長くなってしまった(反省)。


ハトリン

2006-10-27 00:57:18 | Weblog
お仕事の中で海外で起きてるトラブルシューティングに、国内に5名ほど各プロジェクトからひっぺがし、海外に立て続けに3名ほど送り込んだ僕は、最近現場の人たちがいるフロアに行くと「あ、憲兵隊が来た!!」と呼ばれるようになりました燕。です。みなさん、こんにちは。

つか、憲兵っていうとめっちゃSな感じですが(いや、それもえらい誤解があるような…)、実のところそれだけの人を出してもらうために色んな人に頭下げてお願いして、色んな準備して、いろんな人からいろんなこと言われるので、どっちかっつーとM体質じゃないと勤まらない気がしますが、「だってお客様のためなんだもーん」とか言って開き直ってますが、その実、あまり考えてないだけだったりします。

つか、ほんと皆さんのおかげで仕事が回っております。
忙しい中、色んな人に助けていただいて本当に感謝・感謝です。
特に海外にすぐ飛んで頂いた皆様、本当にありがとうございます。
こっちでも万全のバックアップ体制敷きますので思う存分暴れてください(いや暴れちゃまずいです)。
僕ももちっと頑張りたいと思います。
ほんとにチームって大切ですね。

* * *

そんな疲れたときはマンガを読むのが一番(えー)、ということで帰りはいつも何か読んで帰るのですが、本日はサンデーを読みながら帰りました。

『結界師』とか『ケンイチ』とか、サンデーもアニメラッシュですね。
僕はどちらも未見なのですが、どちらも原作好きですよ。

特にここ最近の『結界師』には目を見張る、というか、僕の心は釘付けです。

羽鳥美希さま

めっちゃ好みです。

何この人ー!!
今週のカラーの一コマ(めっちゃ小さいですが)といい、僕の好みにドンピシャなんですけど。ぐはぁ。

今後僕はこのはとりん(注:羽鳥さんのこと)を中心に見ていくこと決定です。

何か良いですね、こうきりっとしてて。
お供の蜩(ひぐらし)に指示する姿も素敵です。

また蜩(ひぐらし)も従順で、BLOOD+の○ジみたいですね。
#とか言うとハ○ファンから怒られそうです。いや、怒られる。

* * *

ひぐらし、というと今週の『ハヤテのごとく』で、ばっちりひぐらしネタやってましたね。
思わず読み返してしまいましたよ。ぷぷ。
人(SP)が集まってくるところも忠実に?再現されてましたね。さすがです。

* * *

その『ひぐらしのく頃に』の「祭囃し編」ですが、妙に忙しくなってから途中になっています(えー、いつ買ったのさ、自分)。
いや、その、何ていうか、読み始めるじゃないですか。
するといつも帰ってくるのが24時過ぎだから、30分くらい読んでると、深夜アニメが始まっちゃうわけですよ。
PCで録画してるもんだから、音がかぶって集中できないじゃないですか。
で、また明日、みたいな。

同じようなことが「うたわれるものらじお」でもあるのですが、その場合、また次の日、最初から聞くことにしているので、既に16回の放送は3回くらい聞いてます(何してんだ…)。
つか、なんでらじお聴いててこんなにハラハラしてしまうのか、自分でも不思議であります。
Sスイッチの入った小山さんが面白過ぎるからでしょうか。
それともそれを真に受ける柚木さんが面白過ぎるからでしょうか。

たぶん両方だと思います。

そして今から4回目を…(って早く寝ろよ)。

明日も仕事、頑張ります。

南瓜と鋏と蒼き炎

2006-10-23 23:38:15 | コミックス 感想
土曜日はトラブル対応のため出勤だったのですが、上海と北京と東京を結んでの電話会議でした(ちなみに会話は日本語です)。
これが結構大変で現地に派遣するSEの手配をしたり、トラブルの切り分けをしたり、対策を検討したりと怯みそうになりますね。

まあ、たたでさえ今週は忙しかったというのに土曜日も頑張らないといけないとなると、何かしら元気が出るようなものが必要になりますね。
で、ちょっと出社前に本屋へ寄って3冊ほどコミックス買ってから行ったんですよ。
もちろん電車の中で読んで、元気だしていこう、そういう作戦です。

そんな感じで臨んだ電話会議ですが、そのときの僕の心境は、


臆さぬならば、かかってこい!!


元気になり過ぎです(笑)。


そう、トラブルという心が怯みそうになる戦場においては、それから距離を置いていたのでは対処できるわけもない!
そう、火中の栗を拾うかの如く、その中に突っ込むのです。
そう、零距離射撃!!

というわけで何を買ったのか、もう分かる人にはお分かりのことと思いますが、

Pumpkin Scissors 第1巻


そうであります、『パンプキン・シザーズ』であります!!

面白い!!面白いであります!!

とりあえずカバンに入る量が3冊だったので行きには3冊購入したのですが、帰りには最新の5巻まで購入してました。

ぬあー、めっちゃカッコいいじゃん!!アリス少尉!!

いいね、いいですね。パンプキン・シザーズ。

何気に熱い展開が非常にお気に入りです。
しかも巻を増すごとに絵が非常に綺麗になっていくのも良いですね。

いやいや、これはお勧めですよ。

* * *

アニメ版から入った僕ですが、やはり第1話、第2話と面白く、先ほど第3話も観たのですが、クオリティーも高くて非常にアニメ版も満足です。

特にOP。
このOPがめっちゃカッコいいわけです(絵コンテが非常に良いです)。
#OPだけ何度も観てますよ。

あのOPみるだけで、「ああ、あいつも出てる!!」とか「うお、クレイモア・ワン!!」とか「ぎゃー、そこまで進むの!!」みたいな。
もう大騒ぎです。

ということで、きっとやるであろう、アリス少尉が双剣「メーネ」を振るうシーンが今から楽しみであります。
#斗貴子さんのバルスカが動く並に楽しみであります。

パンプキン・シザーズ Men of Pumpkin 編 Vol.1 (初回限定生産)



ちなみにトラブルは解決してません(駄目じゃん)。

天保異聞 妖奇士 説三 「華江戸暗流」

2006-10-22 13:20:25 | 天保異聞 妖奇士
主人公往壓(ゆきあつ)が立ち上がるまでを3話かけて描く、中々に面白い立ち上がりでした。
第1話を観たときは随分ゆっくりな立ち上がりだなとも感じましたが、やはりそこは1年もの。
主人公の立ち上がりを3話かけて1つのエピソードにしていたのですね。
十分堪能できました。時間があれば3話連続で観てみたいものです。
#この後特番やるみたいですが、それを一挙3話放送というのも非常に納得です。
#DVDを発売するときは3話にした方が良いのでは?なんて思っちゃいますね。

丁度僕の大好きな「交響詩篇エウレカセブン」も主人公レントンが旅立つために丸々3話を使っているので、1年ものならではのスピード感とスケール感を出していって欲しいですね。

そういう意味でこの第3話は一連の往壓にまつわる立ち上がりのエピソードの中でも、迷いながらも決心して、日常に別れを告げたエピローグ的位置づけだったんじゃないかな、と思います。

恐らく往壓の中では迷いがあるものの、もう日常には戻れない、そういう覚悟が(前回の戦いで)ある程度出来てしまっていた、けれども、そのきっかけを作った親子は往壓にとっての「日常」の風景そのものであり、そういう生活も残されている、だからこそそれが「雲七」という往壓の内面描写するかの如く登場する人物によってブレーキをかける。

けれども…、というところが今回の見所でしたね。

居場所を見失っていた主人公往壓が、迷いを抱えながらも生きるために居場所を決めた。

これが3話をかけてスタートを切らせるために用意された舞台だったんだな、と思います。


自分は何者なのか?自分はいったいどこにいるべきなのか?


異界を覗いてしまったことによって失ってしまった自分に対して、今後この「蛮社改所」の奇士(あやし)として戦うことで、自分を取り戻す、そういうプロセスになりそうな期待がありますね。
そして、「それでも生きていく」であったり、「自分は自分」というところに戻ってくると非常に感動してしまいそうな予感です。

往壓が戦う、と言った一言、やはりこれは惑わされて流される、そういう自分との戦いと言う風にも取れます。
もう流されない、逃げ出さない、そういう踏ん切りをつけた、それが今回のスタートなんじゃないか、そう思いました。

失った自分を取り戻していく、というのは結構年配の人物にしかできないかもしれない。
ゆえに往壓の年齢設定というのは面白いですね。
今までと違う物語が見れそうで楽しみです。

あと、第1話・第2話でもそうなんですが、「食べる」ということについて結構なこだわりがあるのかもしれません。
#確信しましたがやはり第1話・第2話のエピソードで央太のお姉ちゃんは父親に(本当に)食べられたんですね。
生きるために食べる、こういうのもテーマとしてあるのかもしれませんね。

* * *

今回気になったのは、鳥居耀蔵が口にした神々ですね。
これは明らかに妖夷とは別物の存在がいるということなんですが、これがどうなっていくのか謎めいて楽しみです。

また妖夷というのは、基本的に人間の欲望に取り付いて現世に出現する、という感じですね。
この天保という時代は倹約・倹約で非常に厳しい時代だった(そして既にそれを描写するところもあった)ために、逆に押さえ込まれて鬱屈した感情が今にも噴出しかねない、また外国からの勢力も入ってきて非常に不安定な時代だった。
だからこそ、妖夷が出現しやすい、というのは面白いなと思いましたよ。

時代の中の不安さや逆にその中での活き活きとした部分、そういうのも描いてくれるとより楽しめそうです。


コードギアス 反逆のルルーシュ 第3話『偽り の クラス メイト』

2006-10-22 00:54:15 | コードギアス
第3話目だからもっとインターバル的にほのぼのやるかと思えば、これがまたけっこういい感じの緊張感で面白い。
やはり2クール構成だからこういうちょっと緊張感が続く感じで突っ走って頂きたいですね。

今回はルルーシュやカレンのバックグラウンドが徐々に明かされる、みたいな感じだったんですが、この物語の中心人物は結構きちんとバックグラウンド(というか、それぞれがどういうモチベーションで戦いに参加しているのか)が描かれる予感がするので、そこが楽しみですね。
第1話でも思ったのですが、こういう作品は善悪をゼロ・イチで語るとバランスが崩れるので、色んな背景があるとそれが交錯して面白くなりそうです。

特に今回はルルーシュの過去と、現在のモチベーションが語られたのが今後を予感させて非常に面白いです。
またそれと対比する形でのカレン、とほのぼの学園生活と見せかけて色々楽しめましたよ。

ルルーシュのモチベーションは、大切な妹を含めて実は自分たちがかなり危うい立場にいるということを自覚していて、何とか足掻かなければ生きていけない、そういう必死さを伴うものだったんですね。
ルルーシュのファーストインプレッションってデスノートの夜神月みたいな感じだったのですが、第3話にして大分印象変わりました。
もちろん僕個人としては非常に良い方向へ、です。
こういう足掻くタイプは大好きです。

自分たち、そして大切な妹の居場所を獲得するために実は必死で生きるチャンスを窺っていた、というのが良かったです。
ゆえに、あの特殊な力、「王」は「孤独」というキーワードが光る、というか、スザクや妹、この二人との関係性が最後まで見逃せないですね。
きっとこの二人だけはルルーシュにとって特別。
だから……、という展開が楽しみですね。

「創らねば…、ナナリーだけでも幸せに過ごせる世界を」

という言葉と、

「ブリタニアをぶっ壊す」

という言葉が決してイコールになることはない(少なくとも妹はそれを望まない…多分)、このギャップが開いていった先にルルーシュはどうなるのか?なんてのも見所としては楽しみかも。

またカレンにしても、自分はイレブン(日本人)とブリタニアのハーフであるというバックグラウンドがあって、きっとそこに何かしらのモチベーションがあるんですよね、きっと。
で、きっとそれは作中でちょっとだけ語られたナオト(きっとお兄さん)にあって、そこが今の行動に多大に影響してるんでしょうね。

第3話はそういう意味で妹と兄という互いに大事な人物の影響がある、という対比が面白かったです。

さて、次回はクールなルルーシュが大切な親友であり、知らずに刃を交えたスザクを助けに行くという熱い展開になりそうですが、この互いに正体を知らない、そういうシチュエーションが切なさを倍増させそうでたまりませんね。

ちなみに僕はカレンは学校バージョンの髪型の方が好きです。
#つか、小清水さんのC.V.がばっちりだと思います。

■コードギアス 反逆のルルーシュ 1


FLOW COLORS

上海、万歳

2006-10-20 00:50:54 | Weblog
修正事業計画も終わり、ようやく一息つけるかと思った瞬間にトラブルシューティングに駆り出されている燕。です、こんにちは。
ここのところほぼ日付が変わってから家に帰って来てるのですが、今日はちょうど日付が変わる頃に帰ってこれたので「今日こそは!!」と思っていたことを実行してます。


「うたわれるものらじお」の聞けなかった回を聴いてます。


帰ってきてすぐしたことがこれです。
ほんと駄目社会人ですみません。


つか、聞かずにはいられないんですよ。

「うたわれるものらじお」の音泉のサーバーが高負荷で、対応に頑張って欲しいと応援していたら、今自分がほぼ同じシチュエーションに陥って、パフォーマンスチューニングの特別チームを編成してました……orz。
#まさか自分がこの記事書いた後にこんなことになるなんて、やっぱり僕は「うたわれるものらじお」を愛しているんだなと思いました(どんな理屈ですか)。

来週あたり上海に乗り込まないといけないかも、です。あは。

「うたわれるものらじお」が沁みます、心に。

コードギアス 反逆のルルーシュ 第2話『覚醒 の 白き 騎士』

2006-10-15 00:18:12 | コードギアス
第2話目はこれでもかというほどのアクション中心で純粋に面白かったです。
やっぱりオリジナル作品でこういうロボットが登場する作品はぐりぐり動いてるのを観るのが楽しいですね。

ナイトメアフレームについてるあのアンカーみたいなワイヤーが面白いですね。
あれで方向転換とか奇想天外な動きをしてくれるとかなりアクションエンタメとして楽しめそうです。

ストーリーとしては大きく動かなかったけど、この調子でガンガン進めて欲しいですね。
#ルルーシュが王族だというのは第1話で「ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア」って言っていたので予想通りでしたしね。

やっぱり今回はルルーシュの出自を公開するというのも大きなポイントでしたが、やはり黒のルルーシュと白のスザクの最初の対決が見所でしたよね。
恐らくラストまでこの二人は近くて遠い存在として(本人達の意向に関わらず)バトルを繰り広げることになると思うのですが、最初の対決はお互い誰かも分からず、特にスザクはルルーシュ(とC.C.)を助けるために、ルルーシュと戦うという構図が今後を暗示しているようで楽しみな展開でした。
#あそこで「たかがパイロットが」とルルーシュが言っているのは、この後自分が王族だというのを公開することへの伏線でしたね。

スザクの命を救ったのは懐中時計だったのですが、あれがルルーシュとの約束?もしくは思い出の品だったりするとまた面白くなりそうですね。

何となく物語のラストではイデオロギーやアイデンティティー、そういった問題提起を置いてけぼりにして、ルルーシュとスザク、この二人の関係性に収斂するんだと感じますね。

ルルーシュが「力」を手に入れたとき、「孤独」になるという暗示もあるわけで、その「孤独」とスザクという友との関係性がやっぱりラストまで見所なんでしょうね。

それにしてもナイトメアフレームがよく動いてくれて爽快です。
メカ作画はエウレカセブンを担当されていた中田栄治さんだと思うので、エウレカセブンのLFOばりにトリッキーに動くところがグッときますね。
エウレカセブンがサーフィン・スノボの動きなら、こっちはローラーブレードちっくな動きでぐりぐり動いてくれます。

というわけで、今回はメカの見せ場!!そして初対決する黒と白!!というアクションぐりぐりな回でした。
次からはまた(ストーリを進めていく上での)違う展開がなされていくと思うので楽しみ、楽しみ。

■コードギアス 反逆のルルーシュ 1


FLOW COLORS

天保異聞 妖奇士 説二 「山の神堕ちて」

2006-10-14 21:33:50 | 天保異聞 妖奇士
第1話が静かな立ち上がりだったんですが、第1話とこの第2話、セットで1時間でやった方が面白かったんじゃないかと思いました。
当然話の流れも第1話と第2話で一つの物語になっているのでそう思ったのですが、第1話が謎を布石しておく表面で、第2話が謎解きにあたる解答編でしたね。

面白いなぁと思ったポイントは2つ。

一つ目は冒頭に解答編と書いたのだけれども、第1話の感想で「主人公の居場所の無さ」が面白い、(現実世界に)居場所が無いから逃げるしかないと書いたところを、第2話の冒頭で雲七がまさにそのままの台詞を言ったところですね。
やっぱりこの物語のポイントは主人公の居場所の無さにひとつ面白さがあると思うのです。
これがどうやって居場所を回復していくか?みたいなところが観て見たいですね。
特に今回は少年を登場させていましたが、主人公がかなり大人ということは、誰かを助けることで自分が失った大人像を回復していく、そういう展開が見て見たいですね。
#全然違う展開したりして(笑)。

もう一つは雲七の存在ですね。
これは明らかに他人には「見えていない存在」でしたね。
主人公は居場所がない、それに対して「見えていない」、これが面白いですね。

小野不由美さんの『十二国記』では主人公陽子の影として、蒼猿が登場して主人公の不安な心情を投影させるわけですが、この雲七も主人公竜導往壓(りゅうどうゆきあつ)の精神面を反映させた存在だったりするんじゃないか、そんな風にも思えます。
もしくは…、と色々妄想が先行するのですが、この辺は本編を観ながら追々妄想していきたいと思います(笑)。

あとは、少し分かりづらい表現かなぁと思ったところがあって、そこの解釈が自分でもちょっと微妙。
今回登場した少年とその父にまつわるエピソードなんですが、竜導は合点がいったと言うのですが、そこが少し分かりづらくて自分なりに解釈したんだけど自信なし。

民俗学的に観ても飢饉のときに生贄を捧げる風習というのは宗教的な意味合いと食い扶持を減らす意味合いがある、というのは宰蔵からも説明されていましたが、今回はそれだけではないんですね、きっと。

山の神は何らかの理由で神籍から外れてしまった、というわけなんですが、あれは少年の父を取り込んでしまったがため、ということですよね。
その後、山ノ神から妖夷へ堕ちてしまい、少年を執拗に追いかけるわけですが、恐らくこれは取り込んだ父の妄執だったんでしょうね。

ここからが完全に妄想の領域ですが、少年の父は3年前の飢饉のときにも娘を生贄として差し出しているわけですが、ひょっとするとこのときの飢饉は本当に危機的で、食べるものすらなかったのかもしれません。
そのとき「狂ってしまった」と言っていた少年の父は、ひょっとすると自分の娘を食べてしまった…。
ゆえに今回の飢饉でも「米や麦はあるのに」少年を生贄として差し出した。自分が食べるために。
この食人の妄執に駆られて山の神は堕ちてしまう…。

少年はこの時点で自分が父に殺されることを覚悟するわけですが、同時に自分はこの世界ではいらない人間である、実の親からもいらないと言われてしまう、ゆえに居場所を喪失してしまった、だから異世界へ行くしかないとかたくなに思っている。

だけれども、少年は往壓との会話の中で、この世界にいることを決意する。
それが少年の台詞の中の「オラ、ここにいるよ、カカ(母)と一緒に」ということだと思うんですね。
最初聞いたときは、父親に自分の存在を主張しているのかと思ったんですが、話が繋がらないのでもう一度その部分を見直して考え直しました。
で、さっきまでは居場所がこの世界には無いから異世界へ行こうと思っていたけれども、やはりこっちの世界で生きていくしかない、と思った、だから母と一緒に「ここにいる」と言ったんでしょうね。

だから往壓が最後に向こうの世界へ心が揺れるんですが、少年が引き止める、そういう描写だったんじゃないかなぁ。

父親が食人の妄執に囚われる、というところが最大の僕の思考の飛躍になっちゃってるんですが、そう考えてつじつまを合わせたりして(笑)。


…短い感想書こうと思ったんですが、長くなってしまいました。
でも、あれです、あの漢字から本当の姿を取り出す、というのは面白いと思います。
#あの字も上手いですし。

ああやって毎回種明かしのときにトリビアを入れてくれると勉強になりますね。
#種明かしって書いて思ったんですが、やっぱりこれは伝奇・ミステリーというカテゴリで見たほうがいいんでしょうね。



ハロウィン気分

2006-10-11 23:30:58 | アニメ 感想
先日の3連休ですが、中日の日曜にディズニーランドに行って来ました。
丁度ハロウィンパーティーをやっているときなので、ディズニーランドも色々と模様替えされていて、それを目当てに朝から出陣でした。

ディズニーランドはうちの奥さんも娘も大好きなので年に3回か4回は行くのですが、何故かハロウィンの時期は行ったことがなかったんですね。
#たぶんプロジェクトに専念してるときはちょうど10月あたりで休みを取っている暇がなかったんだと思う。

で、このたび企画部門へ異動したこともあって、10月に行くことになったんですが、これまではプロジェクト単位で動いているときは「この日は絶対休むぜ」と決めて、自分のペースで仕事して平日休んでディズニーランドに行っていたのに、今度は逆に平日が休めない環境になったため、日曜日に行くことに。

きっとこの日曜日は幼稚園や小学校の運動会がたくさんあるはずだから、きっとディズニーランドも少しは混雑緩和されているに違いない、と思ったのですが激甘でした…orz。
めがっさ込んでたにょろ(鶴屋さん風に)。

まあ混んでるのは仕方ないし、天気が良かったのが何よりの救い。
今回は、うちの子燕。を連れて初のディズニーランドだったこともあり、子供2人連れて行くとどうなるかなぁ、という試験的意味あいもあって、アトラクションを楽しむというよりは雰囲気重視で行きました。

子供が小さいとアトラクションも制限されますし、何より並ぶのも大変です。
ゆえに子供がいる(多分予想で関東近郊の)人は、アトラクションよりステージ系やパレード系を目当てに行ってる人が多いと思うんですよね。

うちはまさに子供が出来てからはこのパターンなんですが、これがなかなか面白いわけです。
結婚する前は奥さんと一緒にアトラクションとか乗るのが楽しかったわけですが、今は完全にステージとかパレード大好きなんですよね。
パレードなんか3回観ちゃうよ、みたいな。

何より今回はハロウィンパーティーということもあって、ハロウィンのパレードが非常に良かったですよ。
いつもこのパレードは楽しくて毎回楽しみなんですが、プリンセスシリーズやバズの真夏の大作戦に負けるとも劣らず、今回のハロウィンもノリノリでした。
#ちなみにパレードの最前列を取るのに1時間待ちしてますが(ぎゃー)。

ハロウィンパーティーは10月一杯ですので、ご興味ある方は是非。

園内もパンプキンがたくさん。ジャック・オー・ランタンだらけです。
いたるところにあるパンプキンを探すのもまた面白いですね。

* * *

パンプキンシザーズを観ました。
#長い前フリだな!!

原作は未読なんですが、これ面白いですね。
作画も気合入ってますし、なにより第1話が面白かったです。

ちょっと時間を見つけて原作に手をだしちゃおうかな~なんて思ってます。

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Pumpkin Scissors 第1巻