約束の地=地球、来ました、来ましたよ。
そして海、海!!
#もう自分でも何言ってるか分かりません。
これまでずっと「海」がキーワードになると思って感想を書いてきたので、もう今回海が出ただけで感無量。
もう冷静な思考はできません(笑)。
さて、今回は全体の起承転結で言えば第4クールは間違いなく「結」。
その第4クールの中でも恐らく今回は起承転結の中の「承」にあたる部分だと思います。
通常、物語の構成上「承」部分に「谷」を持ってくることが多いので、今回はそういう意味で第40話~第41話で最高のスタートを切った第4クールの世界観補足、人間関係の補足、もっと細かく言えば、レントンとエウレカの関係性の最後の「谷」を持ってくるポイントなんじゃないかと思います。
#通常、「承」部分は短くすることがパターンとしては多い(というかその方が展開が速く感じる)と思うので、来週くらいまで「承」部分じゃないかな。
* * *
■約束の地と琥珀の中の指輪
このエントリーの一つ前に
「交響詩篇エウレカセブン 「約束の地」とは」という記事を書いていたのですが、本当に時間なくても早く書いておいて良かった、と思いました。
#いや、こんなに早く展開していくと思ってなかったんで(笑)。
その記事の内容は僕の妄想に溢れたものなんだけれども、ポイントを箇条書きすると、
・約束の地とはやっぱり地球。
・人類は住めなくなってしまった(住めなくしてしまった)地球を一度出て、スカブコーラルに地球を再生させようとした。
・スカブコーラルが地球を再生したころあいを見計らって地球へ戻ってくる。
・しかし戻ってきたらスカブコーラルは独自の進化を遂げていた(もしくは人類がスカブコーラルを制御する術を見失った)。
・人類だけでもダメ、スカブコーラルだけでもこの星は滅ぶ。
・ならば「共生」によってその道が開かれるはず。
・その「共生」の証が、失われてしまった「海」の復活、そして何よりレントンとエウレカが握っている。
と、こんな感じだったんんですが、作中でレントンたちが「海」を認識するところでは、もう「海!海!!」とかもう自分でも訳分からん状態に陥ってました(笑)。
レントンたちが降り立った場所はやはり地球だと思うのですが、物理世界なのか、それとも思考世界なのか?位置的にはどこなのか(地表と繋がっているのか)?など色々考えてましたが、なんとなく物理的に存在する世界で、きちんと地表の下にあるっぽい気がしますね。
メーテルと同じで、何で太陽があるの?というのは追々説明してくれるでしょうから考えるのは止めにして(笑)、ここが地球であること、少なくとも人類が生存していた証が示されましたね。
それが「琥珀の中の指輪」。
そもそも琥珀が生成されるためには何千万年という時間が必要になります。
つまり、その琥珀が生成され、その中に人類がしていたと思われる指輪、それも結婚指輪が入っているということは、少なくとも琥珀が生成される時間より前に人類がこの惑星に居たことを指し示しているってことですもんね。
そうなると1万年という時間軸とはずれちゃうんですが、琥珀の生成には条件も大きく影響するってことなんで、あまり考えないようにしよう(またかよ)。
あの「R to E」の文字が(あの第33話の冒頭でみた)レントンからエウレカ(たちに良く似た)二人のものであるとまた良いなぁ。
ポイントはこの世界観が1万年前、現在、そして1万年後という時間軸を区切っていることだと思っているので、それがどう過去と繋がって、どう未来と繋げていくのか、ゆえに現在のレントンとエウレカがどうなるのか?というところですよね。
ここを見逃さなければ、謎がどうとか、世界観がどうとか、見失っても(本質の部分は理解できるから)大丈夫じゃないかと思うので、後はもうこの二人を見ていこうと思います。
■舞踏会とそれに合わせて踊る人たち(デューイの場合)
上記部分が世界観の補足であるならば、今回のもう一つのポイントが人間関係の補足であると思います。
それを舞踏会のダンスとともに各人にスポットを当てて描写していくのは上手いなと感じましたよ。
デューイとホランドが王族(というか賢人会議でももともとはかなり高位)に居たんじゃないか?というのは、デューイの「侵略者」発言から何となく感じていたので、やはり、という感じでしたね。
それにしてもホランドのタトゥーにそんな意味があったとは!!
これは相当ビックリでした。
僕はデューイとホランドはもう一度ぶつかると思っていて、この二人にはこの惑星の命運をかけた壮大な兄弟喧嘩をして締めくくって欲しいと思っているのですが、ホランドが屈折した思いをデューイにこれまで持っていた、そしてそれを吹っ切ったのが
第35話「アストラル・アパッチ」で明かされるわけですが、実はデューイ自身もホランドに対して屈折した想いを抱いていた、というのが何よりも衝撃でした。
うん、やっぱりラスト付近でこの二人の兄弟喧嘩は是非やって欲しいです。
ここで言う「まがいものの王」というのは、王になったとしてもそこにはスカブコーラルという存在が常にあるわけで、そこに伺いを立てるなどと言うのは本当の王ではない、この惑星は人類のものであるべきなのだ、という論理があって、そのもっと奥には自分よりもホランドを父親が選んだ、ホランドこそが真の王で自分は「まがいものの王」であるという後ろめたさにも起因している、というのがポイントだったんじゃないかな。
だんだんとデューイの動機部分が分かってきた気がしますね。
ちなみに「金枝篇」をベースにした「王の弑殺」については大分前の記事ですが
この記事でちょっと書いたので参考になれば幸いです。
■舞踏会とそれに合わせて踊る人たち(ホランドの場合)
こっちはこっちで、実は自分の役目を理解している、何故自分がそこまでしないといけないのか?と言うのが熱いですね。
そしてそれを舞踏会でダンスするかのごとく、こちらは宇宙空間で303を駆ってまさにダンスのように撃墜していく、という対比が面白い。
今回はこの兄弟二人の対比が面白かったですね。
OPに出ていた謎のLFOは恐らく303だと思うのですが、小説版では「伝説の」みたいな書き方されてますね。
詳細は全く不明なんで、きっとそのうち語られると思いますが、何となく普通にCFS(コンパクフィードバックシステム)を搭載してそうなんで、相当負担がかかりそうですね。
デューイの505とホランドの303対決とかがあっても面白いかもね。
303についてはそのうち作中で語ってくれると思うので本編を待ちたいですね。
また、ホランドたちが頑張っている裏側では、レントンとエウレカが喧嘩してる、というのも狙いとして面白いですね。
個人的にはホランドの腕のタトゥーが消し飛んでも(片腕無くしても)、ホランドには生き残って欲しいもんです。
■舞踏会とそれに合わせて踊る人たち(アネモネの場合)
「ニセモノ」に反応するアネモネがやっぱりポイントですよね。
ここがアネモネの生い立ち、そしてこらからに関わってくると思うので、ラストへ向けてどう絡んでくるのか、予想できないだけに楽しみ。
デューイに対しては心情の変化も見られているし(特に髪の毛が付着したのを振り払うあたり)、最後にドミニクの名前を呼ぶあたりが、視聴者としてもドミニク、ほんと頑張れよ、と思わずに居られません。
■舞踏会にすら入れないドミニクくん
念願のキスイベント!?
……でも、もっと頑張りましょうって感じですね(笑)。
アネモネの内面を救ってあげられるかどうかがポイントなんで、The ENDのパイロットを他に探してアネモネを助けるなんて考えじゃあ、ダメなんだよ!と多くの人が思ったに違いありません。
早いとこ、君はユルゲンス艦長に叱られるべきだと思うよ。
■起承転結の「承」:レントンとエウレカ
ここに「谷」を持ってきましたか。
恐らくこれが最後の「谷」部分。
ここからどうやってこの「谷」を抜けていくかが大きなポイントになってくると思うので、この小さなすれ違いがラストまで引きずれるんじゃないかな。
レントンだって頑張ってみても、まだ14・15歳。
まあ、こんなもんですよ(笑)。
とは言え、ラストのエウレカの腕が光っているところなんかは気になりまくりだし、この小さなすれ違いから大きな事象へ発展することも大いに考えられるので、ドキドキしながら本編を待ちたいと思います。
小さいすれ違いから大きなすれ違いへと繋がって、でもそこでもう1歩二人が理解し合っていく、というのが王道だと思いますので、ラストまでドキドキさせてくれるんじゃないでしょうか。
ということで、第4クールの「承」部分はいろいろとドキドキの種を残しつつ、グレッグ博士が計算したように残り2ヶ月のクライマックスへと誘ってくれそうです。
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交響詩篇エウレカセブン DVD 第9巻
このDVDジャケット、めっちゃカッコイイ!!