物凄い情報量で圧倒的な作画と音楽で一気に終結まで持って行った完結編。
堂々の完結編、だったのではないでしょうか。
ラストシーンも、今後のアオに受け手の想像の余地を残すような終わり方で個人的には良かったと思います。
色んな終わらせ方があったと思うけど、アオが言っていたように、
・間違ってたからって無かったことにしていいのか?
・誰かを、何かを犠牲にしなくちゃいけない、そんな呪いから自由になってよ
この台詞あたりから辿り着いた今回の完結編、やっぱり収まるべきところに収まったのではないでしょうか。
いろんな情報がありすぎて全て処理しきれないような状況なんだけれども、個人的に感じ入ったところをまとめていくと、
・レントンとエウレカは、アオに生まれてきて欲しかったし、無事に育って欲しかった
だからレントンは今の時空とは違う時空へとエウレカを送り出し、
エウレカは異なる時空でたった一人でアオを産んで育てた
という親から子供への無償の愛
・レントンとエウレカは、前作交響詩篇エウレカセブンのラストでクダンの限界を回避させたことで、結果的にスカブがクォーツを使って違う時空へ転移することを覚えてしまって、更にはそれに危機を抱いた宇宙の意思としてのシークレットが発生し、1万年後の地球は度重なるスカブバーストで死滅してしまう、という結末を迎えてしまった。
その責任を取るために、レントンはクォーツガンを欲し、最初に飛んだスカブを無かったことにしようとした。
→アオはその「責任」を「呪い」と言ったわけです。
アオはその「呪い」から二人を解放するために生まれた来たと言います。
・・・何気にカッコイイんです、アオ。
つか凄い成長です。
間違ってたからって無かったことにして良いんじゃなく、それでも生きてきた人生がある。
だから無くさなくて良いんだって言って、レントンとエウレカを解放してあげる。
このシーンは、レントンとエウレカを未来に返すのと同時に二人を解放してあげるっていう非常に重要なシーンだったわけです。
・間違ってたからって無かったことにしていいのか?と問い続けたアオが出した答えは、
時空の狭間をさまよい続けるエウレカを救い、レントンと共に未来へ返すこと。
それはつまりアオと両親であるレントンとエウレカとの永遠の別れを意味することになるんだけれども、
自分は望まれて生まれてきた
そのために両親が様々なことを犠牲にしたきた
→それが親からの無償の愛であることも理解できた
だからその両親への恩返し、「呪い」からの解放を選択した
クォーツガンを使って、アオが望んだこと、それが10年前の沖縄でのスカブバーストで実体を無くすエウレカを救うこと、だったわけです。
24話を使って描かれたのは、地球を救うだ、スカブをどうしろ、シークレットがどうした、ということではなく、こうしたアオの心の成長と、レントンとエウレカ、そしてアオという親子の物語だったわけです。
いろんな終わらせ方があったとは思いますが、僕は個人的にこの終わらせ方、好きです。
ラストシーンでトゥルースが、この世界では深井アオはいなかったことになってるかもしれない、と言います。
そうかもしれない。
けれども、マギーがクレドに乗ったときに改ざんされた記憶が一瞬でもよぎったように、ナルやフレアはアオのことを思い出すのかもしれない。
そんな受け手の選択肢を残した終わり方も良いんじゃないかな、と。
というわけで、24話かけて描かれた親子の物語もこれにて完結。
最後は物凄い情報量で、頭を整理するのに時間が必要でしたが(笑)、SFでロボットものでそしてオリジナルで、という作品をここまでしっかり作ってくれた制作スタッフの皆さんに感謝を。
※放送枠削られて、更に完結編の枠取るのとか大変だったんじゃないかなぁと推測。
後は箇条書き程度に。
・最初の頃から本作品は仮面ライダーディケイド的な別次元を行き来する話じゃないかと思っていたので、今回それが明かされてちょっと嬉しい。
・ニルヴァーシュ・ネオにはアーキタイプが無い、というのは、逆に言うとそれを搭載したニルヴァーシュが登場すると思っていたので、ナルのニルヴァーシュかカノンが融合するのでは?と予想していましたが、まさかトゥルースがアーキタイプ化するとは!ここはやられました。
トゥルースとアオは合わせ鏡みたいな関係で、この世界(シークレットやスカブ)からはじき出された(双方と関係を持ってしまっている)存在であるが、トゥルースはこの世界から消え去りたいと願い、アオはそれでもそれだけが答えじゃないとあがき続けた、似て非なる存在となったわけです。
その二人がラストではパイロットとアーキタイプという、互いを助け合う存在となる、というのが非常に面白いところでした。
・物語は必ず第14話に戻ってくる、と言っていたのですが、今回はもろ直球で第14話に戻ってきて嬉しいやらびっくりやら。
あのボロボロのニルヴァーシュが気になる、と思っていましたが、まさかそういうことだったとは。
過去と未来の出入りが非常に激しかった最終話ですが、改めて第14話の重要性がわかりました。
これはblu-rayで見直すべきでしょう。
・スカブ派の人類が連合軍を巻き込んで反旗を翻す、というのがあっても良いと書いてたら、作中でそんな描写がちょろっとあった(笑)。
・アオのお姉ちゃんの話は非常に悲しい。そりゃ辛いよね。同じ親として二人の気持ちは痛いほどによく分かります。
・願わくば、成長したアオが戻ってきた世界、2027年(本編より2年後)は丁度アオも2年くらい年取った感じなんで、ナルやフレアが覚えている、もしくは思い出してあげて欲しい。そしてナルとフレアがアオを巡って争奪戦を繰り広げるというラブコメ展開を期待(笑)。
・アオとレントンのサッカーのシーンは良かった。親子のキャッチボールじゃなくってサッカーなのがエウレカっぽくてよかった。
何か短いコンタクトだったけど、レントンとエウレカがどれだけアオのこと大事に思っているかが伝わった気がします。
・「虹」がかかったのが素敵過ぎる。前作交響詩篇エウレカセブンのファンにはたまらなかったはず。
LAMA版だったけど、イントロがかかった瞬間「あっこれ虹だ」ってすぐ分かった。
ラストに「虹」をかけてくる演出、素晴らしいと思いました。
という感じで、この感想もこれにて終了。
改めて制作スタッフの皆様に拍手を。
堂々の完結編、だったのではないでしょうか。
ラストシーンも、今後のアオに受け手の想像の余地を残すような終わり方で個人的には良かったと思います。
色んな終わらせ方があったと思うけど、アオが言っていたように、
・間違ってたからって無かったことにしていいのか?
・誰かを、何かを犠牲にしなくちゃいけない、そんな呪いから自由になってよ
この台詞あたりから辿り着いた今回の完結編、やっぱり収まるべきところに収まったのではないでしょうか。
いろんな情報がありすぎて全て処理しきれないような状況なんだけれども、個人的に感じ入ったところをまとめていくと、
・レントンとエウレカは、アオに生まれてきて欲しかったし、無事に育って欲しかった
だからレントンは今の時空とは違う時空へとエウレカを送り出し、
エウレカは異なる時空でたった一人でアオを産んで育てた
という親から子供への無償の愛
・レントンとエウレカは、前作交響詩篇エウレカセブンのラストでクダンの限界を回避させたことで、結果的にスカブがクォーツを使って違う時空へ転移することを覚えてしまって、更にはそれに危機を抱いた宇宙の意思としてのシークレットが発生し、1万年後の地球は度重なるスカブバーストで死滅してしまう、という結末を迎えてしまった。
その責任を取るために、レントンはクォーツガンを欲し、最初に飛んだスカブを無かったことにしようとした。
→アオはその「責任」を「呪い」と言ったわけです。
アオはその「呪い」から二人を解放するために生まれた来たと言います。
・・・何気にカッコイイんです、アオ。
つか凄い成長です。
間違ってたからって無かったことにして良いんじゃなく、それでも生きてきた人生がある。
だから無くさなくて良いんだって言って、レントンとエウレカを解放してあげる。
このシーンは、レントンとエウレカを未来に返すのと同時に二人を解放してあげるっていう非常に重要なシーンだったわけです。
・間違ってたからって無かったことにしていいのか?と問い続けたアオが出した答えは、
時空の狭間をさまよい続けるエウレカを救い、レントンと共に未来へ返すこと。
それはつまりアオと両親であるレントンとエウレカとの永遠の別れを意味することになるんだけれども、
自分は望まれて生まれてきた
そのために両親が様々なことを犠牲にしたきた
→それが親からの無償の愛であることも理解できた
だからその両親への恩返し、「呪い」からの解放を選択した
クォーツガンを使って、アオが望んだこと、それが10年前の沖縄でのスカブバーストで実体を無くすエウレカを救うこと、だったわけです。
24話を使って描かれたのは、地球を救うだ、スカブをどうしろ、シークレットがどうした、ということではなく、こうしたアオの心の成長と、レントンとエウレカ、そしてアオという親子の物語だったわけです。
いろんな終わらせ方があったとは思いますが、僕は個人的にこの終わらせ方、好きです。
ラストシーンでトゥルースが、この世界では深井アオはいなかったことになってるかもしれない、と言います。
そうかもしれない。
けれども、マギーがクレドに乗ったときに改ざんされた記憶が一瞬でもよぎったように、ナルやフレアはアオのことを思い出すのかもしれない。
そんな受け手の選択肢を残した終わり方も良いんじゃないかな、と。
というわけで、24話かけて描かれた親子の物語もこれにて完結。
最後は物凄い情報量で、頭を整理するのに時間が必要でしたが(笑)、SFでロボットものでそしてオリジナルで、という作品をここまでしっかり作ってくれた制作スタッフの皆さんに感謝を。
※放送枠削られて、更に完結編の枠取るのとか大変だったんじゃないかなぁと推測。
後は箇条書き程度に。
・最初の頃から本作品は仮面ライダーディケイド的な別次元を行き来する話じゃないかと思っていたので、今回それが明かされてちょっと嬉しい。
・ニルヴァーシュ・ネオにはアーキタイプが無い、というのは、逆に言うとそれを搭載したニルヴァーシュが登場すると思っていたので、ナルのニルヴァーシュかカノンが融合するのでは?と予想していましたが、まさかトゥルースがアーキタイプ化するとは!ここはやられました。
トゥルースとアオは合わせ鏡みたいな関係で、この世界(シークレットやスカブ)からはじき出された(双方と関係を持ってしまっている)存在であるが、トゥルースはこの世界から消え去りたいと願い、アオはそれでもそれだけが答えじゃないとあがき続けた、似て非なる存在となったわけです。
その二人がラストではパイロットとアーキタイプという、互いを助け合う存在となる、というのが非常に面白いところでした。
・物語は必ず第14話に戻ってくる、と言っていたのですが、今回はもろ直球で第14話に戻ってきて嬉しいやらびっくりやら。
あのボロボロのニルヴァーシュが気になる、と思っていましたが、まさかそういうことだったとは。
過去と未来の出入りが非常に激しかった最終話ですが、改めて第14話の重要性がわかりました。
これはblu-rayで見直すべきでしょう。
・スカブ派の人類が連合軍を巻き込んで反旗を翻す、というのがあっても良いと書いてたら、作中でそんな描写がちょろっとあった(笑)。
・アオのお姉ちゃんの話は非常に悲しい。そりゃ辛いよね。同じ親として二人の気持ちは痛いほどによく分かります。
・願わくば、成長したアオが戻ってきた世界、2027年(本編より2年後)は丁度アオも2年くらい年取った感じなんで、ナルやフレアが覚えている、もしくは思い出してあげて欲しい。そしてナルとフレアがアオを巡って争奪戦を繰り広げるというラブコメ展開を期待(笑)。
・アオとレントンのサッカーのシーンは良かった。親子のキャッチボールじゃなくってサッカーなのがエウレカっぽくてよかった。
何か短いコンタクトだったけど、レントンとエウレカがどれだけアオのこと大事に思っているかが伝わった気がします。
・「虹」がかかったのが素敵過ぎる。前作交響詩篇エウレカセブンのファンにはたまらなかったはず。
LAMA版だったけど、イントロがかかった瞬間「あっこれ虹だ」ってすぐ分かった。
ラストに「虹」をかけてくる演出、素晴らしいと思いました。
という感じで、この感想もこれにて終了。
改めて制作スタッフの皆様に拍手を。
エウレカセブンAO 1 (初回限定版) [Blu-ray] | |
エウレカセブンAO 5 (初回限定版) [Blu-ray] | |
エウレカセブンAO 6 (初回限定版) [Blu-ray] | |
エウレカセブンAO 7 (初回限定版) [Blu-ray] | |