蒼穹のぺうげおっと

-PEUGEOT in the AZURE- マンガ・小説・アニメの感想を書き流すファフナーとエウレカ好きのサイトです

劇場版 空の境界 第4章「伽藍の洞」 感想

2008-07-25 01:10:48 | 空の境界
第4章からは長めの公開をしてくれて助かった~、というのは本日、思い立ったように「劇場版空の境界 第4章 伽藍の洞」を見てきたからです。

第3章の公開から少し日が開いていた、というのと、自分自身の予定をうまく組めなかったため、今に至ったわけなんだけれども、そうこうしているうちに第5章が公開(8/8)になっちゃうので、これはやばいと思って、行ってきましたよ。
#自分の仕事の方向性も本日ほぼ決まったので、何かをするにはちょうど良いタイミング(で、その何かをするってのがこれか・・・)。

多少予想はしていたのですが、テアトル新宿、空いてました。
これまではいつも当日券で、立ち見が出て、座りたいもんだからいつも22:30の回を見てって感じだったのですが、今回は21:20の回で、しかもど真ん中で見ることができました。

それにしても、本編に入る前のクレイアニメ、あれのレベルが毎回上がっていく(&登場人物が増えていく)のは素敵過ぎる。
#今回はライダーも登場だ。

時系列をわざとばらして構成されている「空の境界」ですが、その中でも第4章の「伽藍の洞」は第2章「殺人考察(前)」の続きというか、2年後のお話になります。

以下、今回の感想は簡潔に書くつもりですが、ネタばれありですので、未読の人はご注意を。



■再生のおはなし

第2章の「殺人考察(前)」が両儀式/識のはじまりとおわりの物語であったとしたならば、今回の「伽藍の洞」は、間違いなく識を失った式が、両儀式として再び生きる、つまり再生するおはなしなんだよね。

しかもそこには長く死を体験した後に得た「直死の魔眼」と初めてそこで向き合う、新しい両儀式の誕生になるわけで、すべてがそこに向けて演出されていくわけだけれども、やはり予想通り、というか、僕は既に上映前に劇場に張ってあったポスターに目を奪われていたんだけれども、ラストのクライマックスで、式が包帯をはずして、「直死の魔眼」を自分の意思で解放するシーンは、素晴らしく美しかったですね。

やっぱり第3章「痛覚残留」でも思ったんだけれども、「直死の魔眼」が発動するシーンは凄く綺麗。
#もちろん第1章「俯瞰風景」での最初の発動シーンとアクションも素晴らしかった。

また、そこに至るにあたって、髪の長い式が、ナイフでばっさり髪を切るんだけれども、そのシーンがまた色っぽいわけですよ(笑)。
いやー、あのうなじは良いですよ。必見です。


つか、髪の長い式が超かわいいです。


ということで、髪を切って、そして魔眼と向き合うことで、新しい両儀式として生まれ変わった、再生=再び生きることを選んだ、お話なのでした。


■伽藍の洞だから

最後に橙子さんが言うんですよね。

空っぽということは、そこに今度は新しくつめることができるんだって。

この幸せものって。

本人はまだ気がついていないんだけれども、識が受け持っていた部分=今は失われた部分を、だからこそ幹也という存在が埋めていけるんだよね。

識はなぜ死ななければならなかったのか?

大切な夢を守りたかったから。

幸せを守りたかったから。

識という存在(もしくは式という存在)がいては掴むことができない夢、異能者として決して辿り着けない場所、つまり二人の夢を得るには併存はできないという矛盾。

そこにピリオドを打って、式をいろんな意味で助けて、そして識は死んだ。

これがやっぱり切ないよね。

そしてここが、やっぱり「空の境界」の本質は、式と幹也の純愛のお話なんだよな、と思う点なんですよね。

それに式が気づいていくのはこの「伽藍の洞」よりもまだ先の話。

でも、すぐ先の話。


■髪の長い式

髪の長い式は最高に可愛いです。
もう惚れました。

いや、前から惚れてましたが。


■橙子さん

いや、でも一番素敵なのは橙子さんです。
#僕の中で劇場版でもっとも素敵なのは橙子さん、否、橙子さま。

今回も、めがねで人格が変わる設定を見事に演じてくれました。
素晴らしい!!

あれは映像というか、音声がないと分からないよね~。


■次回予告

巴くんは絶対に「無限の剣製」が使えると思った。


第5章の「矛盾螺旋」は100分超になるらしいので、通常料金になるっぽいぞ。

そうだよなー、あの濃いー内容は100分超になると思いますよ。
できれば公開期間長くして欲しいなー。
#多分1日2公開は100分超えたら無理だよね?

ということで、第5章は凄いことになると思うので、今から楽しみですよ。

劇場版「空の境界」 痛覚残留 【通常版】


劇場版「空の境界」 殺人考察(前) 【通常版】


劇場版「空の境界」 俯瞰風景 【通常版】

劇場版 空の境界 第3章「痛覚残留」 感想

2008-02-19 01:49:43 | 空の境界
もはや月一の恒例行事となりつつある(というか、もう7ヶ月連続で観る覚悟は出来ている)劇場版 空の境界、その第3章「痛覚残留」を観て来ました。

いやー、今回は凄い。
浅上藤乃が凄かった。

第3章は構成的にも、アクションを含めた部分を考えても、劇場版で1時間という枠にピッタリはまる、そういう要素があったんだと思いますが、かなり出来が良かったと思いますよ。

特に、


両儀 v.s. 浅神


の異能の「血」、異能の「眼」を持つ二人のバトルは凄まじかったです。

これは映像だからこそ出来る表現なのかもしれないですね。
期待通りというか、期待以上でした。
ブロードブリッジの崩壊っぷりとか凄まじい。

後は、やはり浅上藤乃。

彼女の表情ですね。

これが凄く意識して描かれたました。

パンフレットにも武内崇さんがコメントで、最初にキャラの構想を考えてから今に至るまでにデザインが変わっていないのは、式と幹也と藤乃だけで、その中でも藤乃のイメージはずっと変わらない、それだけイメージが出来上がっているので、ちょっと変わった感じで描こうと思っても描けなかった、だから今回の劇場版で色んな表情が観れるのが楽しみです、とコメントされているように、作中の藤乃の表情が非常に良く表現されているんですよね。

これはバトルのクライマックスとともに必見ですよ。
#というかバトルシーンを通じてもその表情の変化があるのでそういう意味でも必見。

この悲哀と愉悦の二面性をとくとご覧あれ。

個人的には、藤乃の名台詞と僕が思っている「泣いてしまいそうで」のところが、この表情の、感情の変化を印象付けていました。
これは文章でも印象深かったのですが、映像で改めて見るとこの対比が非常に鮮やかで、また能登さんの演技も秀逸でした。

冒頭、藤乃は幹也に向って、


泣いて、いいですか


と尋ねるんですよね。
夢見るような表情で。


そしてラスト、藤乃は幹也の事を想いながら、


藤乃は、泣いて、いいん、ですか


と彼女のささやかな夢、本心を呟くんですよ。


この台詞は同じように見えて、意味あいが全然違うんですよね。

こういう対比が凄く良かったなぁ。


そして、そして、ヒロインも黙っちゃいません。
いや、実際そのシーンは黙っていたんだけれど(笑)。


本当のラストシーン。


――― ほんの少しだけ、おまえよりの殺人衝動 ―――



思えばそれが――― 彼女が目覚めてから初めて僕に見せた、本当の笑顔だった。




ここは秀逸。

この式の笑顔は反則。


やられました。
全部持っていかれた。

素晴らしい。


というわけで、第3章「痛覚残留」堪能しました。

でも、僕が個人的に一番惚れてるのは橙子さんなんですけどね。
つか、劇場版の橙子さん、キャライメージも、声も最高なんですけど、どうしたらよいでしょうか。
でもって、赤いアストンマーチンとか乗ってるって、どういうことですか!似合いすぎ。
#やっぱり橙子さんだけに「赤」で、そしてイギリス車なのかー、と一人納得してました。

実は橙子さん、最高!な燕。でした。

文庫版 空の境界 上


文庫版 空の境界 中


文庫版 空の境界 下

劇場版 空の境界 第2章「殺人考察(前)」 感想

2008-01-12 03:03:50 | 空の境界
劇場版 空の境界 第1章「俯瞰風景」に続き、第2章「殺人考察(前)」を観て来ました。

Webのチケット予約では全然予約が取れないので、ここは当日券狙いでと思い立ち、急遽本日会社終了後、ダッシュで新宿へ。
21:15の回は既に立ち見だったので、22:30の回のチケットを購入。
それでも上映時は22:30の回も立ち見になっていたので、またしても結構な混雑ぶり。

ちょっと今あまり頭が回っていない状態なんですけれども、それでも観た当日の印象は大事にしておかないと、ということで、短いけれど感想を。
ひょっとしたら追記するかもしれないし、しないかもしれないし(笑)。


それでは第2章「殺人考察(前)」のインプレッション。


僕が初めて空の境界を読み終わったときの感想が、この物語は式と幹也の純愛の物語なんだ、でした。
その感想は何度も読み返している今も全く変わることがないのだけれども、今回の劇場版 空の境界では、その辺の純愛表現部分に結構クローズアップしているんではないかと思うんですよね。

そしてこの第2章「殺人考察(前)」は、小説でもそうでしたが、それにも増して式と幹也のピュアラブストーリーにスポットを当てている、そういう感じを強く受けました。
#ピュアと言うには非常に周囲の状況はアレなんだけれども、逆にそういう舞台装置だからこそ、この二人のピュアラブストーリーが浮かび上がってくるのでしょう。


今回は1995年。
式と幹也が初めて出会い(実際はもう少し前なのだけれども)、識が登場し、あの事件が起きる。
第1章「俯瞰風景」から3年前の物語。


ここは実は読めば読むほど、式と識の関係性を知れば知るほど、切ない物語になっていて、この劇場版でも(もちろんその切なさを小説版で知っているのが前提にはなるんだけれども)、発揮されていました。

切ねー。

特に、これまで人間が嫌いだった式が、幹也と触れ合うことによって、苦悩していく姿というのは、非常に切ない。
その集大成が、ラストの幹也に襲い掛かる式の儚げな笑顔に収斂されてくるわけで、そこがまた切ないんだよなぁ。

幹也と居ることで、自分の異常性を自覚してしまう、式と識が居る、その異常性が際立ってしまう。
出会わなければ、きっと式も識も壊れずにすんだのではないか、というほどに。

だから自分を、式と識を守るために、式は自分の気持ち(識)を殺す。
ずっとそうしてきたはずなのに・・・。

自分の蓋を開けようとするものを全て殺してしまいたくなる。

自分を守るために。

自分が壊れるか、それともそれを開けるものを壊すか。

普通に生きるという幻想(夢)なんて持たずに生きていければよかったのに―――。


肯定する式と、否定する識。


その葛藤から、幹也を殺す、という選択。


そして儚げな笑顔。


……やっぱり切ないなぁ。

「殺人考察(前)」では描かれず、最後は車が通った音だけが残るわけだけど、そのタイミングで起こる事件で識は式を生かすために、式と幹也のために識は居なくなってしまう、というのがまた切ないんだよなぁ。


と、終始二人(三人)のピュアラブストーリーに徹した第2章「殺人考察(前)」でした。

第1章「俯瞰風景」よりは原作に忠実に、というイメージ。

派手なアクションは無く、ただ淡々と。けれども切なく。

そういう中で、坂本真綾さんが演じた「式」と「識」は良かった。
1995年の「式」と「識」は、1998年の「式」とも違っていて、坂本真綾さんはこの時点で3つの「式」を演じていることになるんですよね。
#たぶん最終的には4つの「式」になるんだろうけども。

うーん、良かった。

特に「識」と幹也のデートシーンなんかは凄く良かったなぁ。

やっぱり「識」という否定の存在も、愛すべき存在なんだよな、と再認識。


エンディングテロップが流れつつ、音楽は「Oblivious」がかかるのかと思ったら、「君が光に変えて行く」だったんだね。
1章ごとにテーマ曲が変わっていくのか、凄いな。
これがプロジェクト「Kalafina」というわけね。


そして最後に(第1章を観てる人は既に理解していて、まだ言葉を発していない声優さんの名前がテロップに出るわけだ、第1章ではちなみにそれは鮮花だった)、この人の台詞で締め。


中田譲治。

そうこの人こそ、荒耶宗蓮。


用意された駒は三つ。

死に依存して浮遊する二重身体者。

死に接触して快楽する存在不適合者。

死に逃避して自我する起源覚醒者。

いずれ。

互いに絡み合いながら相克する螺旋で君を待つ。



かっこいー。

つか、どう聞いてもこれはマーボー神父の人だ(笑)。

第3章は「痛覚残留」。

これは内容も濃いぃけど、アクションも凄そうな気配がビシビシと。

チケット取るのは大変だけど、また楽しみです。

ああ、もう一回読もう。
#帰りの電車で読もうと思ったら文庫版の中巻を持ってきてた。
#「殺人考察(前)」は上巻だよ!!

参考:劇場版 空の境界 第1章「俯瞰風景」感想

劇場版 空の境界 公式HP

文庫版 空の境界 上


文庫版 空の境界 中


文庫版 空の境界 下

劇場版 『空の境界』 「俯瞰風景」 感想

2007-12-18 01:05:49 | 空の境界
劇場版『空の境界 俯瞰風景』を見て来ました。

事前にWebから予約して行ったのですが、テアトル新宿がそんなに席数のある劇場ではないため、平日の月曜日(21:15の回)にも関わらず、チケットは完売、立ち見で一杯、そんな状況でした。
#そもそも予約自体も完売状態だったので、僕はこの日しか選べなかったわけですが。

そんな状況なので、本日は万難を排して、19:00には打ち合わせを終了させ、その後に打ち合わせを入れようとする陰謀を打ち砕き、忘年会という名の誘惑を断り、一路新宿へ、という感じでしたよ。

21時前には劇場に居たのですが、すでに行列状態。
パンフレット買うのが間に合わないかと思いました。
#結構女性比率も(個人的予想より)高く、ぱっと見8:2くらいな感じでしたかね。

そう、この劇場版『空の境界』は予告編なく始まりますので、ジャストに席についてることは必須なのですよ。
#じゃないと、素晴らしいクレイアニメーションを見逃すことになりますよ(笑)。
#ネコアルク、可愛かった。

* * *

さて、本編の方ですが、その美しい映像もさることながら(鳥肌が立つかのような美しさ)、改めてこの『空の境界』の構造の凄さに感心しまくった、というところです(か・な・り・しびれた)。

恐らく(僕の個人的な予想では)この劇場版を観るにあたって、原作を読んでない人は身に来てないんじゃないかなぁ(ひょっとしたらいらっしゃるかもしれないけど)と思うんですね。

だからこそ、というか、ラストまで読み終わっているからこそ、この「俯瞰風景」から既に描かれ始める『空の境界』ワールドの映像美を楽しめる、というわけなんですが。

(普段こういうことはあまりしないけど)一言で僕がこの劇場版の感想を表すならば、「これは映像化による叙述トリックの種明かしだ、しかも相当に美しい」と、なるわけです。

分かるかなぁ、これ。
#自分で言っていても説明できた感じがしないんだけど(笑)。

僕はこの劇場版を観終わった後、直前に購入していた文庫版『空の境界 上』を帰りの電車で読み返していたんですよ。
#ちなみにノベルス版はもう何度読んだか分からないくらい読み返してます。

そこで「俯瞰風景」だけ読み返した後、あとがきを読んだわけです。

今回のあとがきは綾辻行人さん。

そこで語られたのは奈須きのこさんが衝撃を受けたという綾辻行人さんの叙述トリックだった、という話があり、この『空の境界』においてもその衝撃を受けたという叙述トリックが散りばめられているわけなんですよね。
#そう、だからこの『空の境界』は「俯瞰風景」だけ読んでも分からないのです。

いみじくも、綾辻行人さんが最初に「俯瞰風景」を読んだときの感想と、その後全部読んだときの感想は全く僕も同じだったのだけれども。


ここでの思いつくわけです。


「これは映像化による叙述トリックの種明かしだ、しかも相当に美しい」


と。

活字媒体には活字媒体にしかできない表現。叙述トリックもその一つ。

映像化(ビジュアライズ)されたものにしかできない表現。

この2つは本来同時に成り立たない、いわばダブルバインドな関係なんですよね。

何故なら叙述トリックは映像化された時点でトリックでなくなってしまうから。
#限られた情報量で思い込ませる、というのは確かに映像でもできるんだけど。


でも、多分この劇場版『空の境界』では、その両方をやっていて、さらにどちらもが種明かしの関係になる、という非常に複雑な、しかしかなり意図的な演出がなされていると思っていて、そこにしびれまくってしまった、というわけなんです。

つまり、どちらかだけを見ても活字と映像のトリックにはまるけれども、その両方を見たならば、その演出の謎解き、種明かしになっていて、それが活字と映像が一つに混ぜ合わさって、また違う風景を見せるんですよ。

多分、劇場版単体で見ると、ああ映像が綺麗だな、式のアクションシーンは圧巻だな、でも、映画としては短いし、「俯瞰風景」って世界観も小出しだし、まだまだこれからが本番だよな、みたいな感じになっちゃうんじゃないかと思うんです。

でも、これ両方見た(読んだ)ならば、また新たな風景が見えると思うんですよね。


活字では意図的に順序を入れ替えた。

映像では意図的に順序を並べ直した。


この演出は面白かったとも言えるし、こうしないと映像として成立しなかった、とも言えますね。

映画単体としての面白さ、というよりも、活字で魅せた風景と、映像で魅せた風景、これらを足すことによって、視聴者(読者)が俯瞰してこの作品を楽しめるという、まさに「俯瞰風景」。
#原題の意図は違うんだけれども、でもやはり「俯瞰風景」ともいえるでしょう。
#そして本当に恥ずかしい話、僕はこの映画を観るまで、幹也が「八人目・・・?あれ。六人なんじゃないですか?」と言った意味に気が付けずにいたんですよ。
#ああ、恥ずかしい(笑)。でも、おかげで時系列をきちんと組み直すことができました。

本当に何度となく読んで、何度となく味あわせてくれる作品です。

「俯瞰風景」は、まだまだ序盤。挨拶程度です。
僕は今回、こういう演出、構成にしびれてしまったけれども、本編が持つ面白さとしては、これからもっと加速していくでしょうから、非常に楽しみです。

早くも次の「殺人考察(前)」の予約をしなくては。


* * *

あと面白かった点、というか萌えポイント。

■裸ワイシャツ
この劇場版『空の境界』では、式の裸ワイシャツ姿が拝めます(ありがたや)。
恐らくこれは奈須きのこさんが何かのインタビューかでコメントしていたのですが、裸ワイシャツ最高、男のロマンだみたいなことを言っていて、アルクが確かそういう感じになっていたと思うんですよね(確か月姫読本だったか?)。
そのこだわりを遺憾なく発揮したと見た(笑)。

■黄色いレインコートはセイバー
この劇場版『空の境界』では、式の黄色いレインコート姿が拝めます。

・・・・・・ってこれ、セイバーじゃん!!

ぐはぁ。
#素晴らしい。
#ここでセイバーを拝めるとは(違)。

■ハーゲンダッツ
ハーゲンダッツを食べる式はエ○イ(笑)。
これは必見ですね。
とにかく見るべし。

■蒼崎橙子さま
新たに書き下ろされた橙子さん、素敵過ぎる。

素敵過ぎる。
素敵過ぎる。

しかも、ノベルス版では髪は短いと表現されているけれども、新しく出た文庫版は劇場版に合わせて髪が長い(しかも結っている)と表現されている。
まさかと思ってチェックしてみたけど、そのまさかだった(笑)。芸が細かいです。

つか、映像化された橙子さんは素敵過ぎる。

■バトル
これは圧巻。
凄まじい。

活字では一瞬の出来事のように描かれますが、これぞビジュアル化した真骨頂とでも言えましょうか。

魔眼を行使する式、駆け抜ける式、戦う式、どれをとっても素晴らしいです。

これは凄まじかったですね。

* * *

最後になんだけれども、僕はこの『空の境界』という作品は、式と幹也の純愛物語だとも思っています。

実はその片鱗を最後の2~3分間で垣間見ることが出来て幸せだった。

つか、あのラストを見るために映画館に行ったのかもしれない(笑)。
「今日は泊まっていけ」という台詞のあたりの式の表情は最高に良いです。最高に良いです。

個人的にはDVDで一気に見た方が面白いんじゃない?という気もしますが、文庫版をしっかりとまた読みこんで、この叙述トリックと映像トリック、そしてこの二人が辿り付く純愛の果てを楽しみに待ちたいと思います。

つか、この感想を誰かと語りあいたいがためにオフ会とかしたいかも(笑)。

参考感想1:空の境界 The garden of sinners 下 読了
参考感想2:超個人的お勧め小説 第3位 『空の境界』

文庫版 空の境界 上


文庫版 空の境界 中


ノベルス版 空の境界 上


ノベルス版 空の境界 下