蒼穹のぺうげおっと

-PEUGEOT in the AZURE- マンガ・小説・アニメの感想を書き流すファフナーとエウレカ好きのサイトです

コードギアス 反逆のルルーシュ 第24話『崩落 の ステージ』&第25話『ゼ ロ』

2007-08-10 13:21:36 | コードギアス
放送から大分間が空いてしまいましたが、ようやく感想を書けるくらいまで体調が復活したので、この面白さを簡単でもいいからまとめとかないと、ね。
いやー、ほんと面白い。素晴らしかったです。

1回目は熱がすっごい高い時に観たので(むしろこれを観て熱があがったんだろうか?)、感想を書くに(体力的に)至らずにもったいないことした?と思ったものですが、2回目を観てもその面白さは変わらず、時間があればだけれども3回目くらい観てもいいな、と素直に思っちゃいました。

つか、初見のラスト、第一声が「うそぉー!!(ここで終わりだなんて、切な過ぎるだろ!!)」でしたよ。
いや、ほんと、ここでお預けって、ひっぱるなぁー、嬉しいけど。

2回目は多少落ち着いて観ているので、ラストのところも色々と感慨深く観ることができました。
これは本当に第2部が楽しみになってきました。

■崩壊のライブ感

あと一歩、というところから崩れ落ちていく、そういう演出の仕方が秀逸でした。
奇しくもスザクがルルーシュに言ったように、全てを裏切ってきてゼロだから、最後に世界にも裏切られる、そういう演出から、最後はどちらに転んだかわからない、そういう引きは、この作品を通じてずっと演出されてきたところだったので、最後の最後でもやってくれたな、という印象です。

黒の騎士団のあの攻勢から徐々に崩壊していく様子は、僕なんかだとサッカーやってたんで、稀にチャンピオンズリーグで格下のチームなんだけど、チームとして凄くまとまっているチームが、超ビッグクラブに対してカウンターから先制点を挙げて、その後も痛いところを衝く戦術を展開して第1戦をモノにするんだけれども、ホームアンドアウェーの第2戦のラストで、超ビッグクラブの選手の自力と経験が爆発して、得失点差を押しのけて勝ち切る、そんな切なさ、あのあと一歩で、というライブな感覚を感じさせる、そんな展開でした(サッカーに興味ない方、ごめんなさい)。

恐らくこれで黒の騎士団は崩壊、という形に追い込まれてしまったと思うのですが、第2部はいったいどうなるのか、全く予断を許さない状況のままで引き、というなんという罪作りな構図(笑)。
これは期待して待ちましょう。


■王の力はお前を孤独にする 共犯者としてのルルーシュとC.C.

これはある程度予想していたことだったんだけれども、やっぱり凄かった。
何が凄かったって、また前述したとおりスザクの言葉になっちゃうんだけど、お前は全てを騙して裏切って、最終的には世界に裏切られる、と断言してるじゃないですか。

それが今回の黒の騎士団の崩壊とシンクロしたりもするわけですが、これまでルルーシュの日常の象徴だったシャーリーを失い、ルルーシュの善き理解者になるはずだったユフィを失い、最後はカレンからの信頼も失う(これは=黒の騎士団からの信頼を失うの表現とシンクロしてるはず)、そしてスザクと対峙する。

ここで既にルルーシュは全てを失ったに等しい状況に追い込まれちゃう。

自分が(ギアスを使って)騙してきた、裏切ってきた結果がこれ。
過程ではなく、結果を求めてきたルルーシュの辿りついた先がこれ。

目前でスルスルっとすり抜けてしまう、そんな感覚。


「王の力はお前を孤独にする」


まさにこの言葉通りになるわけじゃないですか。

でもね。

もっと凄いとしびれたのは、C.C.とルルーシュの共犯関係。

今回24話・25話と続けて放送されたわけですが、この1時間の中で僕が最も好きなところが、ルルーシュとC.C.が自分たちは互いに共犯者なのだ、決して一人ではない、と伝えるシーンですね。

ここが全てでここが最高。

まるでボニー&クライド。

果たして本当にボニー&クライドのようになってしまうのか、それともC.C.が投げかけた言葉のように、



勝てよ ルルーシュ

自らの過去に

そして 行動の結果に




となるのか?

この台詞が最高だったよ、ほんとに。


C.C.とルルーシュだからこそ、この台詞が合致する。
この全てを失ってしまった男ルルーシュと、全てを失い続けて、自分さえも失ってしまったかのような女C.C.という二人だからこそ、この台詞がこれ以上なく似合ってしまう。

もう何ていうか、このシーンのために全てあったんじゃない?と思うくらい。


ルルーシュが渇望していた結果を求めた先に訪れた現在の状況。
結果的に全てを失ってしまう、そんな状況。

そんな状況に対して



勝てよ ルルーシュ

自らの過去に

そして 行動の結果に




というC.C.。
すっげーしびれたよ。

お互いの傷をなめあうのではなく、あくまで共犯関係。
世界の全てを敵に回しても、この共犯関係は崩れない。
#だからこそ、逆にルルーシュがギアスの力を捨てるときがもし来るならば、そのときこの二人の関係性がどうなるか?というのは是非観て見たい気もするのです。

いやー、ほんと面白かった。
なんちゅーか、全てが崩壊していく中で、一つの希望?みたいなのが見えた、そんな感じでしたよ。

もっと書きたいことはたくさんあるけれども、体調を考慮して今日はこの辺で。
本当に第2部が楽しみです。
#結果的に今回のような特番になったわけだけど、この「結果」は良かったのでは?(笑)。
#おかげで第2部への期待が膨らんだし、時期的にもうまーく視聴者として焦らされてる感じですよ。
#うし、DVD全巻見直しだー!!

■コードギアス 反逆のルルーシュ DVD第7巻

STAGE 19「神 の 島」のカレンの修正はバッチリ(笑)。
全力で見逃すな!!

■コードギアス 反逆のルルーシュ DVD第8巻

ユフィ。・゜・(ノД`)・゜・。
#ユフィに哀悼の意をこめてDVDを予約しました。

コードギアス 反逆のルルーシュ 第22話『血染め の ユフィ』

2007-03-28 07:11:30 | コードギアス
そこまでやるのか!!と衝撃を受けた第22話。

まるで、伸ばした手がもう少しで届く、というところで、一瞬のいたずらのようにスルっと指と指の間から零れ落ちた、そんな瞬間。
まるで、このロスタイムを凌げばワールドカップへ行ける、絶対行ける、あと数秒、というところでショートコーナーからヘディング、誰もが何もできず悪夢のようにゴールに吸い込まれていったあのドーハの悲劇のような瞬間。

いやー、熱を出しながら観ていたんですけど、あれで完全に熱が上がりましたね。

もう一言。

ぎゃーーーーーーーー!!

です。

でもね、病床で色々と考えていたんですよ。朦朧としながら(つか、そんなこと考えずにさっさと寝る)。

そこまでするか、というのが本音ではありますが、でもね、でもね、これってギアスの使い方に関する大きな転換点、というか、この作品でのギアスという位置づけの大転換点なんじゃないの?と思ったんですよ。

今日はちょっと体力的に弱っているので短めに書こうと思ってます。


■これはある意味一つの答えが出る直前だった


君はいつも副総督や皇女殿下である前に

ただのユフィだったな



これって、コードギアスという作品においての一つの答えになっていたはずなんですよね。
色んな人が多面性を持っていて(作中では分かりやすく二面性に特化している)、ユフィにしてもユーフェミアという皇女の側面と、ユフィという個人の側面があって、スザクと出会ったときに、ユフィの側面を後退させたときがあったんですが、そのユフィが皇位継承権を捨てて「ユフィ」という「個人の自立した意思」、アイデンティティの確立をして、それをルルーシュが認める。

これって第1話から思ってきたことだけど、アイデンティティの確立やその意思表明をする、というのが作中テーマだと思ってきたので、ある意味個人的にはこのルルーシュの言葉とユフィの行動は一つの答えに成りうるはずだったんです。


……それが。


それが本当にスルっと指と指の間を抜けるがごとく、滑り落ちていってしまった。


こんなもので終わるわけがなかろう?
ギアスという個人の意思を完全に無視する能力を持っているお前が。
ブリタニアをぶっ壊すと言ったお前が。
その日が来るまでこのギアスと付き合っていけ!!
修羅の道を行くと決めたのだろう?


と言わんばかりの「因果応報」。

しかもこれ以上無い、これ以上無いくらいの残酷さで。

これはある意味ルルーシュ自身が経験するよりももっと残酷。

その答えを出せたはずのユフィに向かって、


絶対に

絶対にユフィを

見つけ出して殺せ!



と言わなくてはならないのだから。

ココまで観てほんとボー然としましたよ。

ただここで、今後の作中の答えとなるヒントは一つ出たと思うんです。
今回は絶望的なまでにすり抜けてしまったけれど、(ギアスにかかる前の)ユフィが出した答え、これは後にルルーシュやスザクが選択すべき答えの一つになるはず、と今回の悲劇を観て、逆にそう強く思いましたね。


■となると、第2期の展開としては?

ギアスの能力って、作中テーマがアイデンティティの確立や自立意思の確立までを視聴者サイドに投げかけるものであるとするならば、これってまさに真逆の考え方。
個人の意思を強制的に排除する、究極の能力なわけで、これが皮肉であり、また狙いなんだろうと思うんです。

やはり対比構造を取ることで、その真の狙いって浮かび上がるわけじゃないですか。

となるとね。

前述で、ユフィが出した答え=アイデンティティの確立をするために、自分を取り巻いていたものをいとも簡単に捨ててしまう勇気、つまるところ、二面性なんかを排除して、自分は自分である、という答えを出す、ということがルルーシュとスザクにも今後要求される、と思うんですね。

ならば、ギアスっていう個人の意思を強制排除する能力、これをきっと捨てる日が来ないといけない。

これを捨てて、ルルーシュがゼロでもルルーシュ・ヴィ・ブリタニアでもなく、ルルーシュ・ランペルージでもなく、ただのユフィならぬ、ただのルルーシュになるためには、このギアスの能力に打ち勝つ日が来ないといけない。

たぶんこれが第2期のクライマックスになると踏んでます。

となると、周囲もきっとギアスの強制力に対抗して跳ね返す、それこそ「ギアスによって奪われたアイデンティティを回復する」ことこそが、実は作中テーマにも合致する部分だと思っているので、そういう意味でシャーリーがルルーシュのことを思い出すであったり、スザクに至ってはルルーシュによって課せられた「生きろ」という命令を、自分の意思の力で「生きたい」と思うイベントであったりと、こう考えると、これまでの感想の中でも「こうあって欲しい」と思っていた部分が合致してくるわけで、これらがラストのクライマックスに昇華されてくると考えると、今から身震いしてしまいそうなほどです。

ギアスの能力に翻弄されて狂ってしまったケースとして既にマオの存在が描かれました。

きっとルルーシュも今回のギアスの暴走とともに、どんどん孤独化していくのではないかと思われます。
#むしろ第2期の前半あたりはそういう風に描かれても何ら不思議は無い。

そういう展開の中で、ギアスという「個人の意思を奪い取る」能力から、「個人の意思を取り戻す」展開をシャーリーやスザクたちが経ていくことで、結果的に孤独に陥ったルルーシュを救うことができる、そういうラストであるとしびれます。いや、しびれすぎます。

ユフィについても、イレブンは殺さなきゃいけない、というギアスからスザクというイレブンの恋人を前にしてそのギアスを打ち破れるか、という考え方もあります。
#ただユフィの場合、たぶん生きていると思うけど、この惨劇の結果、どうなるか、というのはまだ僕も想像ができないけど。

ギアスを超えていく、ということになり、ルルーシュもそういう方向性になるならば、じゃあC.C.との契約はどうなるの?みたいな感じで、ここはここでまたひとつの大きな見せ場であり、またクライマックスになる気もします。


というわけで、(ギアスにかかる前の)ユフィの皇位継承権を捨てる、ただのユフィとしての決断、という行為から、熱にうだる頭でここまで妄想を膨らましてしまいました。ごめんなさない(笑)。

もうちょっと書きたいことはあったはずなんですが、どうやら体力的にここが限界。
きっと23話は日本建国、みたいな感じで終わる気がするけど、24・25話、そして第2期が今から楽しみです。

コードギアス反逆のルルーシュ DVD3巻


コードギアス反逆のルルーシュ DVD4巻


コードギアス 反逆のルルーシュ 第21話『学 園 祭 宣 言 !』

2007-03-18 02:19:29 | コードギアス
その手があったか!!

と思わず僕も思ってしまった第21話。

日常シーンでのんびりと、かと思っていたらとんでもない、むしろ色んな関係者のニアミス、ニアミスで、見てるこっちがハラハラ、そして極めつけはユフィのあの宣言、まさにその手があったか!!です。

いろんなテーマなんかもすごく内包されているので、実は超・密度濃かったです。

■行政特区“日本”
いやー、最後の最後にこんな爆弾を用意してくるとは思ってもみませんでした。こっちもビックリ。
これは本当にルルーシュの言うとおり、行政特区に参加する=黒の騎士団は武力を持つ必要性を失い自然解体を余儀なくされる、行政特区に参加しない=ここ最近出てきているスザクを対象とした民衆の希望や、それらを望む日本人を敵に回す、ひいては民衆の希望ではなく単なるエゴ、テロリズムとして認識され瓦解、どちらを選んでも黒の騎士団には、というか黒の騎士団の内部にもそれを望む人もいるかもしれないので、そういう意味ではゼロにとって、これほど逃げ場の無いチェックメイトは無い、ということなんですよね。厳しいな~、第三皇女殿下は。

無邪気な善意に勝てるものなし、かもです。

でもこの無邪気の善意を利用している人は悪意は無くても腹黒いですね、シュナイゼル殿下。

これってシュナイゼル殿下的には、ユフィの提案を見た瞬間、ああこれならどちらに転んでも黒の騎士団を無力化できる、と考えたからユフィの行動を、というかこの無邪気な善意を利用したわけですよね。
黒いなぁ、この人。

これってやっぱり前回、優先順位をつけてスザクとゼロを相打ちにさせようとしたりしたところから考えても、今回の件で(ブリタニア民衆から反感を買ったりして)失敗しても、またユフィが狙われることになったとしても、ユフィを切れば問題ない、というかむしろ善意の塊のようなユフィを失ったことは「諸君らが愛したユーフェミアは死んだ!!何故だ!!」ばりの演説ができるわけで、これもまた美味しい。
#その後にラクシャータさんが「小娘だからさ」とか言うとか、言わないとか(殴)。

ブリタニア民衆からはどう映るか、というと、「恋人がイレブンだから」という見え方もするわけでやっぱり難しい案でもありますね。
当然、良い面としては、なんと寛大な、とか、普通に考えたら反ブリタニア勢力のガス抜きになるんだから、起死回生の策であることには変わりないんですけどね。

それでもここで多分一番言いたいこととしては、現状、差別意識が根深くあって、そんな中で発生する独立行政特区、それを選ぶのか?と言う点と、民衆がゼロを支持している表現の中にあったように、独立の道を選ぶのか?ここは様々な意見が出てくる(作中での明確な回答はしない気もするけど)と思うし、それを視聴者サイドでも考えてね、みたいな感じじゃないでしょうか。


で、当のゼロ=ルルーシュとして問題なのは、この行政特区にいたとしても、ルルーシュとナナリーという、本来ならば存在を抹消されている二人にとっては未来が無いことに変わりなく、そこにユフィがいるから大丈夫、とは思えないわけですよね。
#そりゃ永遠にその体制が続くわけじゃないし、何よりアンコントローラブルなわけですから。

ユフィにはブリタニアを恨んでいるからルルーシュが黒の騎士団を創ったと映っているのかもしれないけれど、実はそうではなく、ルルーシュとしてはナナリーが平和に暮らせる空間を作ること、それが第一義になっている、ブリタニアの支配下ではそれはできない、それが分かっていない、なんですよね。
ユフィはまだブリタニアサイドから現時点ではモノを見て発言してるんですよね。

あとタイミングが悪いというか、何と言うか、この発表のタイミングでスザクとユフィが恋人同士になったことをナナリーの口から知ってしまうという点ですね。
これがルルーシュ的にはいただけない、超・いただけない。

ルルーシュはナナリーが密かにスザクのことを想っていたことを知っていたわけだし、ナナリーの騎士になって欲しいと思っていたほどなのに、そのスザクをナナリーから奪ってしまった。

奪われる。

これが何よりルルーシュは嫌で、それが最も奪われたくないもの=ナナリーに関する、しかも非常に重要な心の部分であった、というのが更に悪い。

あの無人島での一件があったので、ひょっとしたらユフィとルルーシュは表には出さないけど協調関係を歩むか?なんて思ったけど、瞬く間に真逆の関係に陥りそうな状況に。

つか、今回最後にルルーシュ、ユーフェミアって言ったよ!!
もうユフィじゃないのね……。


個人的にはこの展開、ユフィにもルルーシュにもそれぞれ理想に対して窮地に陥る、もしくは挫折する展開になると思ってて、ここでの反目は第2部があるならばそれも有りかな、つか、それをこのタイミングでやるってことは、反目→挫折→足掻く→共闘、の流れになるんじゃないかと、何となく思っているんですが。
そういう意味で今回、ユフィに必要なのは挫折と思うんだが、如何に。


つか、僕としてはスザクとルルーシュが「二人が組んで出来なかったことはない」という台詞を、お互いが正体を知って後に聞きたいので、そこにユフィが居ない、ということはありえず、カレンもこの流れから行けば合流しそうな気もするし、反目→挫折→足掻く→共闘を上手く演出して欲しい、と切に願っております(そうなるかどうかは分からないけど)。

この後全く想像つかないので、ほんとに楽しみです。


■ニアミス連発 学園祭
一瞬普通に日常パートかと思ったけど、そんなわけないですよね。
つか、こんな戦闘シーンもないのに、ゼロが駆け引きしているわけでもないのに、なんでこんなにドキドキなんだ!!

あまりに関係性が複雑になっていたので、自分のあたまの整理を兼ねて、相関図にまとめるとこんな感じ。





なんか線が多くて分かりづらい(笑)。

四角く囲んであるあたりのニアミスはかなりドキドキ。
つか、ヴィレッタさん、シャーリー、ルルーシュの三人の鉢合わせって、一体どうなるのよ!!みたいな。

ここはお互い記憶を失っているとはいえ、ルルーシュ=ゼロの正体を知っている二人だからねー。修羅場だ。

でも、まだ明かさない。

やっぱりルルーシュ=ゼロの正体バレイベントは最大の見せ場になるはずなので、徐々に徐々に、その見せ場への臨界点をあげていってる感じです。
見てるこっちがヒヤヒヤします。

ピザ失敗のときのC.C.の表情に笑ってしまった。
先週の予告のあの意味深な表情はアレだったのかよ!!
狙ってるなぁ~。


そんな中で、ひとつだけホッとするシーンが。

スザクとカレンの会話です。

あれだけルールに厳格だったスザクがルールを曲げてでも説得する、という道を選んでいます。
確実に変わりました。

やはりあの孤島での一件と、キュウシュウでのゼロからのエナジーフィラー供給のイベントを経て、というかルルーシュによって「生きろ」と命じられ、ユフィによって「生きて欲しい」と願われた=自分を初めて認めてくれた、ことを経て頑なだった心境に変化が訪れています。

これは凄いなー。
やっぱり物語的にもスザクが変化していって、ルルーシュも変化していく。
で、結果も大事だし、過程も大事。
この二人が組むことでそれが証明される、そういう流れを作ってる気がするんだよなぁ。
だから、前述のユフィ(今言うならばルルーシュ的にはユーフェミア)とゼロ=ルルーシュの反目をとりなすのがスザクであって欲しいんだよなぁ。
やっぱり風向きが変わってきたので、素直にスザクに期待しちゃうなぁ。


対して、ユフィの宣言とは別にハッとするのは扇とヴィレッタさん。

ヴィレッタさんは元々は純血派の人なんです。

その人が「イレブンになってもいい」と言ったわけです。

しかもどっちが幸せか?という究極の問いかけ。

第1話の感想のときに書いたんですが、この作品ってきっと色んな価値観があって、それについてどれが正しい正しくない、というのは作中きっと表現しなくて、その中で、君はどう思うか?みたいなところを問いかける、アイデンティティについて問いかける、国を、名前を奪われるってことはそれを取り戻す=アイデンティティの確立を促すってことで、そこが狙いなんじゃないかって思ってて、こういうLOVE?なシーンにもその辺を埋め込んでるのはマジで感心しちゃうな、ほんと。


■ナイトメアフレーム開発史
今回、アッシュフォード家寄贈でナイトメアフレーム「ガニメデ」が登場してましたが、これについてはまず公式HPのナイトメアフレーム開発史を読むことをお勧めいたします。

アッシュフォード家がもともとナイトメアフレーム開発に携わっていて、ガニメデはアッシュフォード家の隆盛を象徴するもの。
ニーナのアインシュタイン家もガニメデ開発携わっていたのは作中でも語られていました(ってあれ?DVDのピクチャードラマだっけ?)。
#だからミレイさんとニーナは幼馴染なのね。

ここでそのパイロットが死亡する、という事件が発生してガニメデとともに、アッシュフォード家は失脚し、学園経営の才能もあったアッシュフォード家はなんとか生き延びる、ということなんですね。
#だからミレイさんはお家の復興を真剣に考えてるし、ロイド伯爵との結婚もそのため。

じゃあ、このパイロットって誰なの?というのがポイント。

今回直球で答えが出てましたが、

そのパイロットは「閃光」と呼ばれていた。
「閃光」という言葉は、コーネリアさまに向けてシュナイゼルが語ったことばですが、これは「誰か」を指していて、まるでその人のようだという意味(照れるコーネリアさまがかわいい)。
先週、コーネリアさまの憧れの人は、ルルーシュの母だったということが発覚。
ガニメデの色は青、この色のドレスを着ていた人がいた。

つまり、ルルーシュの母、マリアンヌとロイドさんがばっちし答えてくれました。

ここで少し考えてみると、マリアンヌさんが殺された背景って、きっと諸説あるにせよ、ナイトメアフレーム開発の黒歴史的に、今のグラスゴーとか開発しているところがしかけた、とか考えることもできるよね。
#まあ、でも他にも説は色々と考えられると思うけども。

一番気になったのは、このタイミングであえて「ガニメデ」を見せてきたこと。
#ミレイさんが、じゃなくて、制作サイドが、という意味。

アッシュフォード家復興に関する動きは今のところミレイさんの結婚話しかないわけですが、他のキャラが二面性を十分に発揮している中で、まだミレイさんは二面性を発揮していない。
ここで、ロイドさんとミレイさんが繋がるわけだから、ナイトメアフレームという線でも繋がる、というのは無くもない。
アッシュフォード家がまだナイトメアフレーム開発を諦めていない、という伏線は大いにありかな、とも思いますよ。

この辺もまだまだ語られてない部分なんで、第2部でやってくれるのかな?楽しみです。


■逆襲のオレンジ
DVD第2巻のオーディオコメンタリーにはジェレミア・オレンジ・ゴットハルト役の成田さんが出演されているのですが、このトークが面白い。
成田さんの人柄がこのジェレミアを引き立てているといっても過言ではありませんね。

そんなジェレミアさん、超・お久しぶりに登場!!

おおおー、ギアスの効かない超人として復活??

スーパーオレンジとして、活躍を期待します。
やっぱりバーサーカー的なキャラ付けになるんでしょうか?
藤堂のカウンターパート的に大・活・躍!!しそうな予感です。
超・強敵になりそうですね。

コードギアス 反逆のルルーシュ DVD2巻


第2話~第4話を収録。
ジェレミアの勇姿を活目して見よ!!
オーディオコメンタリーは成田さん@ジェレミアです(笑)。
あと、ピクチャードラマは必見!!

コードギアス反逆のルルーシュ DVD3巻

コードギアス 反逆のルルーシュ 第20話『キュウシュウ 戦役』

2007-03-12 01:07:26 | コードギアス
ゼロとスザクの共闘、熱い、熱いよ!!
以前スザクが「僕と君が組んで出来なかったことはないだろ?」と言っていたように、視聴者も待ってましたと言わんばかりの無敵のコンビ。
一瞬とは言え、熱い戦いをありがとう!!

今回はゼロとスザクの共闘でしたが、願わくば、ゼロの正体を知って尚、今度はスザクがルルーシュを助ける、そして今度こそゼロではなくルルーシュとスザク、この二人のコンビによる「僕と君が組んで出来なかったことはないだろ?」をクライマックスで実現してもらいたいものです。

また、今回はもう一つ大きな意味合いがあって、スザクがギアス以外にも死に急ぐところから浮上できるかどうか、そのきっかけを与える人が出た、というより正確に言うと正しく認識しあった、というか、ユフィがスザクに気持ちを伝えてそして「生きていて!!」と伝えたこと、ここが大きかったですね。
ここの会話はかなりぐっと来ましたよ。

今回の脚本の野村祐一さんと言えば、交響詩篇エウレカセブンでは「恋愛担当」として脚本を任されていた人で、そういう意味では今回は適任だったのかも(笑)。

■共・闘・!!
いやー、熱い、熱かったですね、この共闘は。
ランスロットとガウェインの共闘、つまりアーサー王の片腕同士がコンビを組んで戦うわけですから、そりゃ無敵の強さというものです。
#でもランスロットとガウェインと言えば、後に……、ということになっちゃうのですが(気になる人はアーサー王伝説を調べてみよう)。

もうなんかあの瞬間、いろんなものが共闘されていたんで、それもかなり熱かったんですよ。
ロイド伯爵とラクシャータさんの関係も今後クローズアップされるかもしれないっていう伏線のように見えるけど、今回は(好意的ではない?にせよ)互いに実力を認め合ってるって感じなんですよね、きっと。
でも、その二人が開発した(しようとしたもの含む)が、互いの手で完成形に至り、その結晶(ランスロットとガウェイン)が共闘するってのは熱いっすね。
#でも裏を返すと、どちらが優れているか?という代理戦争にもなりかねない。まあ、流れからいってランスロットとガウェインの対決は必須という気はしますが。

何気にC.C.もガウェインの操縦系を担当していて、C.C.ってナイトメアフレーム操縦できるのかよっ!!って突っ込みつつ、おお、ここも共闘だよ、なんて。
#いやもともとこの二人は共闘してるけども、こういうやり方もありなのか!!ってね。
#やっぱりルルーシュは操縦あんまり上手くないから、C.C.用に複座式に改良したんでしょうかね。

でもやっぱり何と言っても、



私は今から敵の司令部を叩く

君はどうする?




……



残念だけどお前の願いは叶わない

自分が先に叩かせて貰うよ




と言ってエナジーフィラーを受け取るシーンですね。
イイねぇ。


その後、ユフィが共闘する二人を見て


スザクと、ルルーシュが


って言うじゃないですか。

やっぱりそこで、今回はゼロとしてのルルーシュが絶対絶命のスザクを助けて、そして二人の無敵コンビが炸裂していくんですけど、是非ともこの二人のコンビが、本当のルルーシュとスザクで成されることを期待してしまいましたよ。

この後、必ず来るイベントとしてはゼロの正体がスザクにバレるというのがあるはずで、正体を知ってなお、スザクはルルーシュを助けることができるか?
またスザクとしては死に急ぐ男から、生きていく男になれているかどうか、そういうのをクリアして、この二人が一緒に戦う、そういうシーンが見たいですねぇ。

うーん、非常に熱くて十分楽しめました。
やはり真「二人が組んで出来ないことは無い!!」が聞きたいですね。


■ユフィ!!
今回、もう一つ並んで熱かったのがこのお方、ユフィ。
いやー、個人的にこの人、今まで何か受け入れがたいなぁ、くらい思っていたんですが、今回で個人的心象大逆転。
死に急ぐスザクに対して、ルルーシュ以外であのトラウマ含めて払拭できる人が必要だろうなぁ、なんて思っていたのですが、これはもうユフィで間違いないですね。
やっぱり愛なのか!!愛が人を救うのか!!

今回はスザクが父親殺しをカミングアウトしているのが大きなポイントですね。
これほんと大きなポイントだと思います。

スザクが死に急いでいる理由の一つは、自分だけのうのうと生き残ってしまっているところにあって、自分にはそんな「資格が無い」と言うわけです。
完全にここが彼のトラウマだし、ここに決着がつかない限り、動きようが無い。
そのスザクが意を決してユフィには自分が父親を殺していることをカミングアウトする。自分には「資格が無い」と言って。
#ちなみにセシルさんにはそれは言わなかった、という点でユフィはやっぱりスザクにとって特別な存在と言えますね、この時点既に。

しかし、ニーナとの出会いを通じて気が付いたユフィが、生きることを諦めかけたスザクにそれこそ意を決して「自分を好きになれ、そして生きてほしい」と言うわけじゃないですか。
それが生きる「資格」だと言わんばかりに。
父親殺しを知ってなお、その人に生きなくちゃいけない、だって自分があなたのことを必要としているのだから、というのは最高の殺し文句です(いや、生きろと言ってるんですけどね(笑))。



私を好きになりなさい!!


ハイッ!……、えっ?


その代わり、私があなたを大好きになります!!


ユーフェミアさま……


スザク、

あなたの頑ななところも、

心の優しいところも、

悲しそうな瞳も、

不器用なところも、

猫に咬まれちゃうところも、全部!!


だから自分を嫌わないで!!




おおぅ、イイ。イイね、特に最後の言葉が。
これは最高の舞台ですね。うん、イイ。
またこれが、自分を嫌いになりそうだったユフィが、あのニーナから教えてもらってという点もまた良い、良い。

肯定してくれる人が必要で、許してあげる人が必要。

そのポジションがユフィ。
良い、良い。



そうか、かえって心配させちゃったんですね

あなったって人は

いつもいきなりです

出会ったときも、皇女だって名乗ったときも

学校を決めるときも、僕を騎士に選んだときも

いつだって!



そうです、いきなりです

いきなり、気付いちゃったんですから



でも、そのいきなりのたびに

僕は扉を開けられた気がする

ありがとう




。・゜・(ノД`)・゜・。



やばい、このシーンもう何度も見てるんですけど、見れば見るほど良いシーンだ。
ユフィはいきなり気が付いたというけれど、スザクにとっても実はずっと積み重なってきた思いだったということがここで明らかになるんですよね。
あのトラウマを抱え、重く何重にも閉ざした扉なわけですよ。
それが徐々に徐々に開かれていく。
#父親殺しのカミングアウトもその現われでしょう?

で、この後の「スザク、死なないで、生きていて!!」に繋がって、ルルーシュ登場!!と、最高の流れじゃないですか。
#しかもココ!!ルルーシュがかけたギアスの発動もあって、ダブルインパクトですよ。これはしびれる!!二人でスザクを救ったような、そんな感じですよ!!
いやー、面白かった。

おまけに、



スザク、私ね、分かったんです

理想の国家とか、大儀とか、そういう難しいことじゃなくて

ただ私は笑顔が見たいんだって

今大好きな人(スザク)と、かつて大好きだった人(ルルーシュ)の笑顔が

私を手伝ってくれますか?



イェス、ユア、ハイネス



いやー、ほんと良いなぁ。
ユフィ自体も足掻こうとしている人で、自分なりの道が見つからずにもがいていたわけで、それが見つかって、その道を一緒に進んで欲しいと伝える。

で、スザクは、何となく作中初めてくらいの感じで、本心から「イェス、ユア、ハイネス」と返すわけじゃないですか。

うーん、ほんと面白かった。

これでスザクとルルーシュを結びつけるキーパーソンはユフィで間違いない感じですね。
第2期も正式に決定して、ほんと楽しみです。

あと、シュナイゼルは要注意ですね。
今回もしれっとスザクをおとりにしてます。
ルルーシュが怒っているあたりからも、やはりシュナイゼルとルルーシュ、スザク含めて、どういう対決になるのか、それも楽しみですね。


コードギアス反逆のルルーシュ DVD3巻

コードギアス 反逆のルルーシュ 第19話『神 の 島』

2007-03-03 22:52:25 | コードギアス
「生きろ!!」


前回第18話のタイトル『枢木スザク に 命じる』は、実はここにもかかっていた、というか、本命はここだったのか!!と思った瞬間、しびれまくった第19話。
この他にもユフィとルルーシュ、カレンとスザクのもうきっと見ることのできないであろう、そんな優しくも切ない時間であったり、これまでC.C.絡みで伏線の多かった謎部分にも踏み込むという、これまたこれでもか!!というくらい魅せてくれました。

ほんとにここ数年でエンタメ作品としては傑作中の傑作ではなかろうか、と個人的には思っています。
#DVDを購入しちゃうくらい気に入っています。
#ちなみにDVD2巻のピクチャードラマは男性視聴者必見ですよ(笑)。
#こういう遊びのバランスもいいんですよね。

■生きろ!!
どういう理屈であの4人が助かったとかは今は置いておいて、とにかく前回のラスト、あの絶体絶命の瞬間でゼロ(実はあの瞬間はルルーシュとしてだったのではないか、とさえ思う)が、スザクに対して使用したギアス、その命令は「生きろ!!」だった。

これはしびれましたね。

前回のタイトル『枢木スザク に 命じる』は、ユフィがスザクを騎士として任命したことや、スザクにゼロを(自分を犠牲にしてまで)殺せと命じられることなど、そういう命令にかかっていて、ラストでギアスを使う、というのが最後の命じるにかかっていたわけですが、それが何と「生きろ!!」

死に急ぐ友を前に、(自分が助かることを含めて)色んなギアスの使い方ってあったと思うのですが、その中で「生きろ!!」というのは、(マオのときもそうでしたが)ルルーシュの本能的なスザクへの願いだったんじゃないかと思えるあたりがまたしびれます。

少し先を予想してみると、今回はスザクが自分の考えで「生きる」ことを選択したのではなく、ギアスによって「生きる」ことを選択したわけですが、ここが最後には自分の考えで「生きる」ことを選択する、そこにはギアスの力無しで、自分の意思で、アイデンティティーを持って言い切る!!そういう熱い展開を期待しちゃいますね。

シャーリーにしてもそうなんですが、きっとあのギアスの効果は強い想いや、その人を信じる想いの前に打ち破れるんじゃないかと思っていて、シャーリーやスザク、この辺のルルーシュに戻ってくる、王の力はお前を孤独にする、と言う言葉に反するように、一瞬でもいいから戻ってきたりするとかなり熱いと思うなぁ。

やっぱりルルーシュが悪になりきれない、親友を見捨てられない、足掻いている、そういうところが非常に良いですね。

■二度とは来ない時間
カレンはDVD2巻のピクチャードラマといい、サービス精神が旺盛です(笑)。
今回もカレン大好きの僕としては身悶えるほど素晴らしい回でした。

で、本編。

まさか、今回ユフィとルルーシュ、カレンとスザクという組み合わせで孤島に、というシチュエーションが来るとは思っていもいませんでした。
凄い。凄いなぁ、ほんと面白いなぁ。

考えてみれば孤島で敵と味方が背中を合わせて夜を明かす、というのは王道と言えば王道なんですよね。
そこで互いの考え方や、生き方に対して、言葉を交わし、今後の方向性に大きな影響を与える。
ここで出来た関係性や台詞はやっぱり後々まで出てくるんだろうなぁ。
#08小隊ではシローとアイナ(これは宇宙空間)、ガンダムSEEDではアスランとカガリが無人島で、孤島(虚空)での敵味方シャッフル演出はやっぱり色々と意味があるんですよね。

また、この組み合わせが1×1=1の2組ではなく、互いに情景をシャッフルさせながら一つのことを語るように演出されることで実は2×2=4くらいの演出効果になってるあたり上手い。
ほんと魅せ方上手いですよね。

で、ルルーシュとスザク、この二人がこの場所で、この時間で自分を見つめ直した結果、行き着いた答えが実は一致している、ここにまたしびれる。

みっともなくて無様でも、足掻いて足掻いて、自分の道を見つける(切り拓く)しかない。

この結論に行き着くんですよね。

特にスザクはこの答えが見えた、というのは大きいですよね。
前々回の藤堂さんに言われたここと、今回の件で、やっぱりスザクは徐々に変わっていくことが意味づけられてきてる感じですよね。
最後、バチッと変わっていくと、めっちゃ燃える!!という展開になりそう。
#そういう意味でラストに録音されていた「俺は生きなくちゃならないんだー!!」みたいな台詞が素で出てきて欲しい!!
#つか、今回そういう前振りでしょ!?

このブログを古くから知っている方はご存知かもしれないですが、僕は個人的に足掻くキャラが大好きなんですね。
足掻いて、足掻いて、それでもまだ足りなくてって感じのキャラにこそシンパシーを感じる、くらいで、ゆえにルルーシュなんかも一見スマートそうに見えて、実は足掻きまくってるところがすきなんですね。
そこにスザクも合流となると、これは本作品を好きにならないわけがないじゃないか!!という感じですよ。

それを引き出したのがカレン、というのも非常に良くて、ますますカレン好き(笑)。
#ちなみにDVD2巻のオーディオコメンタリーにはカレンのお兄さんについてちょっとだけ言及されてましたね。
#(ネタバレなのでここから伏字)2巻のオーディオコメンタリーのゲストはカレン役の小清水さんで、その中でお兄さんの話題が出て、実はカレンのお兄さんはカレンは死んだと思っているけど、消息不明なんだ、みたいなことを言われて、当の小清水さんがショックを受けていた(聞いちゃったYO!!どうしよう!!)くらいでしたよ。だから出てくるかもしれないし、そのままお蔵入りするかもしれないけど、そういう設定らしいよ。伏字ここまで。

非常に素晴らしい演出でした。
ユフィがルルーシュに言うように、捜索隊が来たらオシマイ、もう二度とは無い貴重で優しく、切ない時間だったんですよね。
堪能、堪能。
#もう3回くらいみた。

■神の島
何故サブタイトルが『神の島』だったのか、と言えばそういうことだったのか!!と。
あの紋章はC.C.の額にあるのと同じもの。
そしてブリタニア皇帝は、その辺ある程度知ってて、それゆえに世界侵攻もかけている(日本に限って言えばサクラダイトの件すら表向きの理由だった!!)という衝撃的事実ですよ、これは。

やっぱり皇帝がギアス能力者である線に1票(何の投票だよ)。

今回のはルルーシュが契約者で、C.C.みたいな人か、その契約者がある地点にくるとあの装置が作動するという仕掛けがされていたんでしょうね。

うーん、やっぱり先週1カットのみ見えたあの男の子(観察者とC.C.が呼んでいた?)が鍵っぽいですね。
#超妄想するなら4人をあの島に飛ばすくらいの能力があったりする?

C.C.はこれまでも複数の人格と情報や意識を共有しているような描写があったのですが、今回1カットですが、初めてその該当者の一人っぽいのが出てきましたね。
世界各地にあるというあの紋章がある場所に、ああいう能力者の人がいて、観察者としてC.C.に情報を送る…とか。

そういう意味ではスザクもあの紋章には見覚えがあるようで、あれはたぶん枢木神社関連で見ているんじゃないかと予想。
神楽邪あたりが関連してきそうな気もしますが、どうなんでしょうね。

さらに妄想していくと枢木首相はその辺全部分かっていて、徹底抗戦に走ろうとした、とか。

ちなみにDVDの第1巻を見返すと、冒頭に少年時代のルルーシュとスザクが崖を駆け上がるシーンがあるんですが(崖を上りきったところでブリタニアの攻勢が始まる描写が入るシーン)、そこになんと着物姿(浴衣姿?)のC.C.が映っていて、二人を見ているように見えるシーンがあるんですよね。
本編放送の時には全然気が付きませんでした。
ゆえに日本にもそういう紋章のポイントがあるということは、やっぱりC.C.は世界各地に登場しているんでしょうね。
ここって伏線としてきちんと消化されるときが来るのでしょうか(笑)。

■ルルーシュの母 マリアンヌ
メルマガでは結構なネタバレがあったみたいですが、ルルーシュの母親はコーネリアさまの師匠というか、憧れだったみたいですね。
色々考えるとアッシュフォード財団、(ニーナの)アインシュタイン家まで含めて、色々と関連してくるわけで、今の生徒会ってリヴァル以外、全員ルルーシュにとって非常に因縁のある存在ということに。

こうなるとシュナイゼルのなんとも裏のありそうな笑顔が気になって仕方ないですね。

■二人なら
今回も非常に面白かったわけですが、やっぱり何が良かったかと言うとカレンに決まっているんですが、いや違った(つい本音が)、ルルーシュとスザク、この二人が組めば出来ないことは何もない、と思わせるには十分でした。
ルルーシュは何かとこれまでスザクと体力面では劣る(というかスザクが凄過ぎる?)描写が結構あって、DVD1巻のオーディオコメンタリーでも監督からそれは明言されてましたね(第1話の崖を駆け上るシーンはスザクの方が先に登って、手を差し伸べて、二人で登り切る)。

手段と結果という対極のポジションにそれぞれスザクとルルーシュを配置した物語の構成ですが、今回はその対極のポジションにいつつ、二人とも「足掻くしかない」と同じことを言っているわけです。

また、頭脳のルルーシュ、体力のスザクと、こちらも対極に配置しているわけで、願わくばこの対極にいる二人が、足掻きに足掻いた結果、そのどちらも必要であると気付き、第1話の冒頭のように二人で手を取り合ってこの難局という崖を上ってみて欲しい、と今回見ていて強く思いましたね。

ギアスの力じゃなくて「生きたい」と強く思うスザクが、ルルーシュの手を引っ張りあげる、こういうシーンがあってもいいんじゃないか、なんて。

書きたいことはたくさんあれど、今回はこの辺で。

しかしほんと面白いなコレ。
個人的にエンタメ作品として傑作だと思います。

■コードギアス 反逆のルルーシュ 1

記念すべき第1話を収録。
おまけの「反逆日記」に爆笑。

■コードギアス 反逆のルルーシュ 2


第2話~第4話を収録。
おまけのピクチャードラマ(テーマは「お風呂」)は必見です(笑)。
#それを見てから第19話を見るとまたカレンが好きになります(ヲイ)。


コードギアス 反逆のルルーシュ 第18話『枢木スザク に 命じる』

2007-02-25 23:58:39 | コードギアス
第二皇子シュナイゼル登場!!しかもどうなんの?来週!!みたいな絶妙の引き。
ちらっと見えるナイトメアフレームも気になるし、OPもちょびっと変わったし、とまだまだ魅せてくれますコードギアス。

また、ルルーシュがスザクに対してギアスを使うのかどうか、その踏み絵的回で出来れば使いたくない、でも……みたいな。
シャーリーのこともあったし、この辺はドキドキですね。

■シュナイゼル
シュナイゼルは公式HPでもルルーシュの母親殺しの真相を知る人物の一人とかかれているし、またランスロットを開発した特派チームも基本的にはシュナイゼル配下だし、コーネリアさまを超える中ボス?になる可能性高そうですね。

特派チームに代表されるように、技術集団を持ってるのか、フロートシステムなんてものを持って登場してくるし、あの黒いナイトメアフレームも何かすごい攻撃を仕掛けてきたし、紅蓮二式や藤堂たちのナイトメアフレームなどキョウトの技術(ラクシャータ提供含む)に一時期押されていた感じのあるブリタニアが、これで一歩盛り返すという感じでしょうか。

アヴァロンのフロートシステムはランスロットが空を飛ぶ前振りって感じですね。

ちなみに僕はアヴァロンと聞くと振り仮名で「全て遠き理想郷」と脳内に浮かびます。すみません。

何となく今回のラストの攻撃はゲフィオンディスターバーの発動機を狙った感じだったので、全員無事のような気もする。

ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア=ゼロとの対決、楽しみでございます。
#だってナナリーがルルーシュが唯一勝てなかった相手って言ってましたよね?

■スザクを捕虜に

簡単なことだろう?
枢木スザクにギアスを使えばいい



駄目だ


何故だ?

意地か?

それとも友情?

プライドか?



全部だ



まさにC.C.の指摘通りなんでしょうね。
ルルーシュにとってスザクは10年前のあの日からライバルであり親友であり、ギアスを使用して人格を無視してまで仲間に引き入れるというのは最後の手段、ということだと思うんですが、何となく今回はドサクサに紛れて使わない気もするけど……、どうなんでしょう。

それにしてもここでバツが悪そうに早口になるルルーシュが素敵すぎる(笑)。

この後説得に入るわけですが、気になったのはスザクがかたくなに言う「自分で決めたルール」という、自分で考えることを放棄する危うい面が見えるところですよね。
これはあの父親殺しのトラウマからそうなっていると思うのですが、このトラウマを払拭する人が誰か?それによって、仲間になるかどうかが決まるような気がするなぁ。

だから逆にこのトラウマが払拭できないうちは、一緒に戦え!!とゼロに言われてもなびかない、なびけない、なんだろうなぁ。
ここはゼロではなく、ルルーシュとしての勇み足だったんだろうなぁ。仲間に引き入れたい!!が先行した、みたいな。
藤堂のときは冷静だったけど、やっぱり親友だから熱くなったのかも。熱くならないで、負けるわ(って番組が違う)。


お前自身はどうなんだ!


がほんとに心に響くとき、つまり、この作品の一番最初に感じたアイデンティティを問う、このタイミングが観て見たいですね。
#名前を取り戻すってことはそういうことだよね。


■では私が変えてみせます
これはユフィの言葉なんですけど、何となくこの一言でスザクをトラウマから開放していく、スザク(の存在)を許す存在になりそうな気が……。

ここで初めてスザクとユフィの共通項、父親に対してその考えを改めさせる、というのが出来ました。
ただスザクの場合、それが結果を求めた結果として父親を殺してしまっているわけで、やはり、共通項を持った人間と一緒に行動することで、その考えを考え直すこともできるかもしれないし、トラウマを払拭するほうに作用するかもしれない、なんて。

まあ、その後皇帝が誰かと話していたのは気になりますが。
やっぱり皇帝もギアスを持っている、という展開があると面白いなぁ。
で、実はその能力はC.C.が過去に与えていて、だからその贖罪として今のC.C.の契約はブリタニアの崩壊にあるんじゃないか、とか。

若本ヴォイス、渋すぎです(笑)。

■風刺的
この作品は結構そういうところありますが、サラッとやるのが良いですね。
全面降伏のくだりなんかも、第二次世界大戦終結時に日本がアメリカと当時のソ連に分割される、なんていうのもあったかもしれないし。
またマスメディアのところなんかも、主観の無い報道は無い、と言い切るあたり、ニヤリとさせられますね。
#それは逆に言うと、受けての我々の判断能力が非常に重要だ、ということにもなるんですけどね。

■核分裂?
DVD1巻のインタビューに載っていたのですが、この世界観では内燃機関は存在しないそうです。
サクラダイトというとんでも物質が関与して、ナイトメアフレームなんかを動かしているわけで、今回のゲフィオンディスターバーというのはサクラダイトに干渉する何か、なんでしょうね。
だから動けなくなっちゃった。

でも今回気になるのは、ゲフィオンディスターバーは理論上のもので実現はしていないと思っていた(さすがラクシャータさま)、という感じなんですけど、今回ニーナとロイドさんが話していたのは良く分からなかったけど、何となく核分裂の話をしていたような気がしたんですね。
その会話の中でも理論上のもの、という会話がなされています。

で、その後に理論上のものであるゲフィオンディスターバーが実現していた……。

つまり、今回のフローとシステムといい、新しい内燃機関の登場、の前振りなんではないか?なんて思っちゃいますね。

■今週のカレン
僕はカレン大好きなのですが、今週のカレンは良かった(笑)。
親衛隊に抜擢で嬉しそうなカレン、スザクは捕虜命令でホッとするカレン、ゼロが捕まっちゃってなりふり構わないカレン!!
最高です(笑)。


と、今週も素晴らしい引きで終了したコードギアス。

しかし、今週最も気になったのは新OPにちらっと登場する狂気のオレンジさまでした(ホントだよ!!)。

■コードギアス 反逆のルルーシュ 1


■コードギアス 反逆のルルーシュ 2


2巻届いたよ!!


コードギアス 反逆のルルーシュ 第17話『騎 士』

2007-02-11 00:45:59 | コードギアス
いつか必ず来ると分かっていたけれども、いつも素晴らしい演出で盛り上げてくれるコードギアス、今回ついにランスロットのパイロットの正体が!!という、本当にこの30分めちゃめちゃ面白い、面白いとしか言い様が無い、というくらい面白く盛り上げてのスザクのランスロットのパイロットとしての全面公開でした。
素晴らしい。
#個人的にはスザクの顔がアップになったときのカレン(役の小清水亜美さんの演技)が最高でした。

いやー、ほんとこれは面白いですね。
エンターテイメント作品としても非常に素晴らしいです。


■今回はこれに尽きる
いつかは必ず来ると分かっちゃいるけれども、それでもこのタイミングで、この演出の仕方で持ってくる、そんな魅せ方の上手さに脱帽です。
いやー、アクションぐりぐりから一転、時間が静止したかのような全員のリアクション。
堪らんっって感じでしたよ。

ルルーシュにしてみれば、スザクという本当の親友を自分の側に取り込めて、その信頼できる男をナナリーのある意味騎士にしようと思っていて、それもスザクの生きがいを見出すことで、救いの意味も一応はあって、スザクを取り込むことは一石二鳥どころか一石三鳥も四鳥くらいの価値があったわけじゃないですか。

それが一転。

ほんとに一転。

これまでルルーシュを悩ませていた宿敵ランスロットをあと少し、ほんとにあと少しというところまで追い詰めて、これが無くなれば邪魔者も消える!!くらいの勢いがあった(&藤堂も手に入った、ナナリーの騎士も手に入りそう)、とまさにゼロとして最高の瞬間、その一歩手前!!

というところで一転。

これまでのアクションぐりぐりの動きから一転、そして全員の視線が一点に。


愕然。


愕然。


愕然。


何でお前が……。


なんつーかもー、これはある意味のカタストロフ。
ある意味、これをやるために色々仕込んで来ました、みたいな。

全てが手に入ると思った瞬間に、全てが手から零れ落ちそうになる、そんな感じ。

上手いなぁ。

これはもうゼロ=ルルーシュとしても思考停止、しかないですよね。
今回は運良くそこにブリタニアの援軍も来て、藤堂からは怪しまれずに済んだわけですが、逆に来なかったらどうなっていたか、などまたまたその辺も見せ方上手いですよね。

またあの戦場では、紅蓮二式のパイロットとしてランスロットと死闘を繰り返した、そして同じ学園で同じ生徒会のメンバーでもあるカレンも驚愕、驚愕、驚愕。
シャーリーのお父さんのこともあったり、またも学園の友人からこの戦場で意味を持ってしまったわけで、あの動揺するカレンがまた素晴らしく素敵で(殴)。
いやー、うろたえる&この状況をどうしたら良いか分からないけど、スザクを倒すという判断もできず、ゼロにある意味救いを求めるカレン(役の小清水亜美さんの演技)が最高でした(まだ言ってます)。

藤堂さんなんかは執行人の名前として聞いているところもあったから、というのはあったんでしょうが割りと驚愕1個くらいで済んでましたね(ってそういう単位なの?)。
藤堂さんの一言は、結局スザクを吹っ切らせるための一言になった感じでしたねぇ。

まあ、でもどういう運命の巡り会わせか!!というようなメンバーでの顔バレイベント。

これを考えるとまだ最大のカタストロフとして残っているゼロ=ルルーシュ自身の顔バレイベントはどんなことになってしまうんでしょうか?
もうこっちは積んである伏線も山ほどあるし、崩壊の足音は聞こえてるんじゃないかっていう伏線もたんまりあるし、もう今からドキドキですね。

最後のルルーシュの笑い声は運命の皮肉さを呪った声か?それとも開き直ったか?それとも……、という感じで、またまた続きが気になります!!っと。
#しかも上手い感じで次は総集編っぽい???

いやー、堪能いたしました。
ごちそうさまでした。


■なら君はその道を行け!!


なら君はその道を行け

勝つにしろ、負けるにしろ
全てを出し切らなければ、何も獲得できはしない

それは国でも、個人でも同じこと



藤堂さん、カッコいい~。

個人的には「それは家庭でも、仕事でも同じこと!!」と言ってみたい(笑)。
#最近はそこにゴルフと入れても可(まだ言うか)。

同じ道場の兄弟子として、日本の現状を憂う者として、そして恐らく枢木首相の死の真相を知ってる者として、その背中を押す兄貴。
カッコいい~。
#多分、それって同時に、違う道を行くと決めた自分に対しても言ってるのかもしれませんけどね。

兄弟子からのこの一言。
これはスザクの覚悟を決めさせた一言、みたいな感じですね。

これが、今回のユフィの決断、スザクを自分の騎士にすることに、どういう意味づけが出てくるか、またこの辺楽しみで仕方ありません。


■シャーリー
うおー、これはまた凄い伏線を仕込んできた感じです。
これは、これは、記憶としては完全に消し去られた(そういう意味での今回の美術の授業でルルーシュの顔が描けないというにくい演出)ルルーシュのことなんだけれども、なんだけれども、今回シャーリーが拾ったであろうと思われるのはいつぞやの日記ですよね?ですよね?

となるとこれは、「わたしやっぱりあなたのこと知ってる……」という形になるわけですよね?ですよね?

この作品って、色んな形で名前を奪われた人が出てくるわけですが、シャーリーは家族と、そしてルルーシュの名前(と記憶)を奪われたわけですよね。

やっぱりこれって、現在名前を奪われた&記憶を奪われた人ランキングのトップランカーであるオレンジさんと(タコさんウィンナーの)ヴィレッタさんの復活と並んで、ゼロの正体に迫るもう一つの道というか人なわけですか???

そうなると俄然面白い。
ならばあの不自然な学園生活を残しておく意味もあるってわけですよね。

いやー、まだやるのか、凄いな。楽しみだわ。


■素敵お姉さんたち

僕は言わずと知れた?コーネリアさまファンですが、今回もまたまた素晴らしいお姉さまの登場でした。

まずはラクシャータさん。

もうあのキセルだけで十分でございます。

ルルーシュがラクシャータさんのことを知っていたのはやっぱりナナリーの命やその後の容態、治療方法について色々と調べていたときだったんだろうね。
そういう方面のスペシャリストが「輻射波動」を兵器として使うようになった、というのは過去に何かあったんでしょうかね?
セシルさんの髪が長く、逆にラクシャータさんの髪が短かった過去(ちなみにロイドさんはあまり変わってないように見えるfrom ED)は一体どうだったのか、これもまた興味有りですね。

そして次は四聖剣のお姉さま、千葉凪紗さま、つか、千葉妙子さんのC.V.イメージそのまんま!!
#ニーナは逆にえっ、千葉さんなの!?と思ったくらいだから、やっぱり千葉さんは「舞-HiME」のなつきのイメージですねぇ。

今回のスラッシュハーケン4方向撃ちで「嘘っ!!」という声&表情が堪りませ(蹴)。

……っと、コーネリアさまにヴィレッタさん、とまたまた素敵お姉さまの登場に嬉しさを隠せない燕。なのでした。


■C.C.
せ、制服着とるやんけ!!
しかも学生っぽい髪型!!
って、どんだけ毎回サービスしてるんですか(笑)。

やっぱり中華連邦は行かなかったんですね。

でも今回もEUと中華連邦の名前が出てるんで、諸外国の勢力も非常に気になりますね。


いやー、ほんと今回は何度も何度も(特に後半)見返してしまいました。
素晴らしかったでございます。
ありがとうございます。
#そして何度見ても、冒頭のルルーシュが考える人をやってるシーンで笑ってしまいます。

■コードギアス 反逆のルルーシュ 1

反逆日記が面白い(笑)。
スザクとルルーシュのファーストコンタクトがここに。

■コードギアス 反逆のルルーシュ 2



コードギアス 反逆のルルーシュ 第16話『囚われ の ナナリー』

2007-02-04 08:47:29 | コードギアス
ブリタニアの医学は世界一ぃぃぃぃ、な展開にびっくりのマオ復活&こんどこそほんとに退場な第16話。
DVD1巻のピクチャードラマではルルーシュとスザクのファーストコンタクトが描かれているんですが、それとあわせるようにスザクの過去を表現してくるのは上手いなぁ。

■復活のマオ、退場のマオ
なんかマオマオ言っていると変になりそうですが(笑)、本当に彼はいろんな意味で美味しく、いろんな意味でかわいそうな男でしたね。
やっぱりギアスの契約をして、それが成就しなかった場合、(C.C.や本人は望まなかったとしても)成れの果てはああなってしまうのかもしれませんね。
日常生活には不必要な力ですもんね。

キャラの意味づけとしては、前回、前々回を通してルルーシュの日常を徐々に切り捨てざるを得ない状況への追い込みと、そうなればなるほど強まるC.C.との関係性=相互契約という形になったこと、そして今回、ルルーシュの弱点としてのナナリーの大きさと、スザクの過去のトラウマの暴露と、短い登場期間の間にいろいろとやってくれました。
やっぱり最後にC.C.がケジメをつける、というのは切ないけれどそれでよかった気もするね…。
ギアス能力者の成れの果てに冥福を。

■スザクのトラウマ
やっぱりスザクのトラウマは父親&人命絡みでビンゴ。
スザクが異常に「結果」だけを求めることを拒絶して「手段」・「プロセス」にこだわる理由がここにあって、あの幼少期に取った「徹底抗戦派の父親がいなくなれば戦争は終わる」=「結果を求めた行動」が、どんな結末を迎えたかを知っている今、それによって喪われた日本の命、父親、それらの重みが、まるで今回の天秤のように自分の命と量って、釣り合いが取れていない、だから僕(スザク)はたくさんの命を救わなければならない、だから僕の命は勘定には入っていない、という行動原理になってるんじゃないかな。
#まさにFateの衛宮士郎的発想!!

やっぱり現状から考えると、スザクの取った行動は結果論でしか判断できないので、ひょっとしたら結果として救った人命の方が多かったかもしれないし、どうなっていたかは分からない。
結果だけを求めることへの反感、ゼロへの反感は自分と重ねての反感だったんですね。

誰かスザクを許してあげる、そういう存在が出てこないと厳しいですね。
ユフィか?という気もするけれど、彼女はブリタニアの人で王族ですからね、どうかなぁ。
あの巫女の人(皇 神楽耶)はいつ出てくるんでしょうね?

スザクとルルーシュのファーストコンタクとは、DVDの1巻にピクチャードラマとして入っているので、そっちも見て見ると面白いと思いますよ(短いけど)。

■アッシュフォード家
ミレイさんのお見合い相手がロイドさんだった!!
というのがマオ復活を吹っ飛ばすくらいの勢いでビックリさせてくれました(笑)。
爵位に続いてお見合いかよ、この人いくつ引き出しがあるんだ。

アッシュフォード家って落ちぶれたとは言ってましたが、爵位も剥奪されていたんですね。

これでミレイさんもこの舞台劇に参加する資格を得ていることが明らかに。

この舞台劇が、全員(国も含めて)奪われた名前(アイデンティティー)を回復するするために舞台にあがっていて、ミレイさんもアッシュフォード家の奪われた名前(爵位)を回復させるためにこの舞台にあがってしまった、という感じです。

つか、相手ロイドさんって(笑)。

でもこれでニーナがユフィに近づく伏線は着々と埋まっていますね。
#ロイドさんはユフィに謁見できるので。

■中華・インド
C.C.が今回飛んだのは中華連邦。
#もともとマオと一緒にいたわけだからよく知っている、と。
世界的に陽動、揺さぶりをかける、という作戦なんでしょうか。

ラクシャータさんはインド系、ということで、日本以外の国も登場してくる感じなんでしょうかね。

ヴィレッタさんもどっちかっつーと(肌の色から)インド系か?と思わせるところもありますが、今回の台詞から行くと元は純血派の騎士ですが、ブリタニアに対してはもともと複雑な思いがあったりして。



スザクとルルーシュの関係性がやっぱり非常に重要になってきているんですけど、スザクのトラウマを知ったルルーシュはどう思うのか?この辺含めて非常に楽しみであります。

■コードギアス 反逆のルルーシュ 1

反逆日記が面白い(笑)。
スザクとルルーシュのファーストコンタクトがここに。

■コードギアス 反逆のルルーシュ 2




コードギアス 反逆のルルーシュ 第15話『喝采 の マオ』

2007-01-27 08:34:34 | コードギアス
今週も非常に面白くて30分間ずっと目が離せませんでした。
演出も細かいし、何より、一方的から双方向に変わったルルーシュとC.C.の関係、これがやりたかったのか、と思わずラストシーンを何度も観てしまいました。


一方的な女は理解しづらいな


と、C.C.を評してルルーシュは言うわけです。


しかし、そこに至るまでの言動、そこからの行動を見るに、やはりルルーシュはC.C.が色んな意味で気になって仕方ない。

マオからのメッセージの再生に、実はC.C.がルルーシュをかばっていることも理解して、そして助けに行く。

そのラスト。


ルルーシュ

慰めか?哀れみか?
それとも、執着か?



契約だ

今度は

俺からお前への




一方的な女は理解しづらいな、と言っていたルルーシュがここで改めてC.C.からもらった(契約した)ギアスという能力に対して、C.C.の願いも叶える、という契約を交わす。
つまり、一方的な関係から双方向の関係にシフトした、それがあの握手のシーンなんですよね。

ここでは契約という言葉を使っているけれども、あそこには慰め、哀れみ、執着の全てが入っているような気もするし、遠まわしながらもやっぱり(恋愛感情含めた)お互いの距離がまた縮まった、ルルーシュなりの表現なんだろうなぁ、なんて。


マオからの電話でC.C.が一方的だな、と言っていたのも演出が細かくて、C.C.とマオの関係性は厳密には双方向で結ばれることは無く、また遊園地での看板には、


Please hold on small children


とあるように、マオはC.C.が全てだから親としても見ていて、ここでは抱きしめて欲しい、という願いの表れで、その後、C.C.が自分の思い通りにならないと分かると、あの看板を切り倒してしまう=C.C.を自分のモノにするために分別を失ってしまう、という表現になってるんですよね。
マオは小さい子供、そこから成長できなかった、という暗喩で、見ながら上手いなぁ、なんて思いました。


子供であったからこそ、C.C.も非情になりきれない。
というか、C.C.自身が実は非情なフリをしていても、その実、非情になりきれない、いろんなしがらみや、優しさという部分を捨てきれないし、ルルーシュに対しても、その実、薄情なフリをしつつも実はルルーシュを心配していたりもするんですよね。

それってルルーシュも同じで、実はこの二人、非情に良く似た二人なのかも、なんて思いながらラストシーンを何度も見返していました。

だからこそ、慰め、哀れみ、執着、という言葉を使わずに、契約、と言う言葉を使ったのかもしれないですね。分かるからこそ、みたいな。


■マオ
思考を読む、という能力はルルーシュにとって最大の難敵になるはずだったけれども、この2回で退場。

けれどもやったことは2つあって、それはどちらも重要。

1つはルルーシュの日常であるシャーリーをルルーシュから切り捨てなければならなくなったこと。
これはひとつの決意でもあったし、こうなることが今後続く、ということをルルーシュに覚悟させるには十分でした。

もう1つは今回のC.C.とマオの関係性を通じて、ルルーシュとC.C.の関係性が互いの一方通行から、双方向に変化する、その対比表現として用いられた。
ここも何気に重要でしたね。
#今回のルルーシュのC.C.に対する発言の数々は(尊大な)愛の告白としか聞こえないし(笑)。

そういう意味ではC.C.が非情になりきれない部分を見せる意味もあったし、マオ登場で色々と人間ドラマ的には動いたのは確かかも。
#C.C.もマオをああしてしまったのは自分、という自責の念もあったろうし。


ということで、ラストの二人の会話、そして握手、あのシーンを何度も見返してしまうのでした。


■シュナイゼル
何気にナナリーから重要人物の振りが!!
これがやっぱり長兄なんですかね?スザクの部隊の上司、みたいな。
実力的にはコーネリアさまより上!!って感じを匂わせますね。
#僕はコーネリアさま好きですが(聞いてないよ)。

■伯爵
伯爵なの!?

■ミレイ
お家の事情はそれとなく匂わせてますが、今回の目線はルルーシュに何気に助けを求める目線だったのでは?
生徒会も徐々に変わっていくんだろうなぁ(切なさの予感)。

■ヴィレッタさん
か、かわいい……。

記憶喪失予想は的中でしたが、髪は下ろす方向&あの微笑でお願いいたします。

かわいかったでしゅ。


ということで、今回も非情に面白かったコードギアスですが、DVDの1巻も届いたので時間を作ってチェックしたいと思います。
特典いっぱい入ってたな。

■コードギアス 反逆のルルーシュ 1

1巻届いたよ~。

■コードギアス 反逆のルルーシュ 2


2巻の画像が付きました!!

コードギアス 反逆のルルーシュ 第14話『ギアス 対 ギアス』

2007-01-22 00:33:18 | コードギアス
切ねー。・゜・(ノД`)・゜・。


第13話の感想でシャーリーにギアスを使うシーンはかなり切ないシーンになるんじゃないかと、覚悟していたのに、覚悟していたのに、やっぱ切ない。・゜・(ノД`)・゜・。

シャーリーってやっぱり、ルルーシュにとっての生徒会と同じく、日常の象徴だったと思うんですよね。
それをこういう形で決着を着けた。
もう戻れない道を選んだ。
もう戻れない、日常。

切ない。・゜・(ノД`)・゜・。

この最後のシーンは何度も見返してしまいました。


あのー、貴方もご家族を亡くされたんですか?


いえ、家族ではなく……、友達を

たぶん、大事な



そうですか


亡くして(無くして)から初めて分かることってあるんですね

自分がどれだけ彼女の笑顔に救われてきたかって

もう、あんな風に口喧嘩することも、笑いあうこともできないんだなって



。・゜・(ノД`)・゜・。


好きだったんですね、その人のこと


今は……、もう分かりません


朝は来ますよ

私、さっきまで何しにここまで来たのか分からなくなってたんですけど
もしかしたら何か、区切りを付けたかったのかもしれません


そりゃあ、忘れることなんてできっこないし
悲しいことって一杯あるけど

でも、朝は来るじゃないですか

だから……、無理して抑え込んでも



。・゜・(ノД`)・゜・。
。・゜・(ノД`)・゜・。


そうですね……

俺もそう思っています


今まで、ありがとう



。・゜・(ノД`)・゜・。
。・゜・(ノД`)・゜・。
。・゜・(ノД`)・゜・。


あの「ありがとう」の言葉にかすかに反応するシャーリー、ここがまたルルーシュの背中とかぶって。・゜・(ノД`)・゜・。


そしてここからのエンディングがまた切ない。
このエンディング、先週も切なさが良いな~なんて思っていましたが、今週これ以上無いくらいハマっていました。
もう口ずさんじゃうくらいに。

何も全部記憶消さなくってもいいじゃん、という気もするかもしれませんが、これはルルーシュの優しさであり、決意の現われなんでしょうねぇ……。

ゼロの素顔の記憶だけ消しても、きっとまた同じことが起こるかもしれない。
お父さんを喪った悲しさに任せてルルーシュにすがった自分を責めるかもしれない。

ルルーシュにとっての日常。
普通に笑ったり、喧嘩したりできる相手。

自分が進む道は、これらの大切なものを切り捨てた先にようやく到達できる道。

だから、さようなら。
そして、ありがとう。

。・゜・(ノД`)・゜・。


自責するシャーリー、それを救おうとするルルーシュ、そして決断の瞬間。

このプロセスを先週から含めてここまで丁寧に描きこんだ(&演出した)今回、個人的にはベストエピソードに近いくらい切ない内容でした。
こういう丁寧な作りに本当に弱いんです。

シャーリーがルルーシュを撃った瞬間に飛び散る写真。
そこに映っているのは、自分とルルーシュを含めた生徒会のメンバー。

これって生徒会=日常の象徴になってるんですよね。
その日常がシャーリーの頭をよぎるんですよ。

それまではマオに誘導&洗脳(に近い状態に)されていたところもあって、もう極限状態にあるわけじゃないですか。
その瞬間のシャーリーの表情はハッと変わってるんですよね。

こういう演出も細かくて、余計にその後ルルーシュがシャーリーという大切な日常を覚悟を持って切り離したところにかかってきて、それがまた切ないんですよ。

ふぉー、もうこのシーン何回見たかな……。

きっと、ルルーシュはもう日常には戻れないし、戻らないと決めたし、「王の力はお前を孤独にする」という言葉通り、日常を切り捨て続けないといけないだろうなぁ。
そういう意味でこのエンディング曲は納得です。


でも、朝は来るじゃないですか


切ないけれど、そんな日が来て欲しい、なんて淡く思った第14話でした。

■マオ
ルルーシュ以前のギアス所有者ということで登場したマオですが、C.C.を奪われたと思っているらしく、かなりルルーシュに嫉妬してますね。
つか、シャーリーは、こいつがいなかったらあそこまで追い込まれることはなかったんですが……(おかげでシャーリー自身の懺悔にも繋がっていて、切ないながらも個人的には良かったかな、と思っていますが)。

思考を読んで、相手を誘導&洗脳していくってのはたちが悪いですねぇ。

つか、あのヘッドホンはC.C.の名台詞集リピートのために使ってたのか!!
#僕も欲し(殴)。

■ギアス
ギアスの性質って、その人が欲するところに一番近い能力が授けられるのかもしれない、なんて思ったり。

例えば、今回のマオなんですが、C.C.からはマオが人の群れに出てくるなんて、という言葉からも対人恐怖症であったか何かで、ひょっとすると、相手が何を考えているか分からないから、コミュニケーション不全に陥っていた、とかそんな感じだったのかもしれないなぁ、なんて。
で、ギアスとして、人の心が読めれば相手なんか怖くない、そういう願いをC.C.に具現化してもらったのかも。

ルルーシュの例で言えば、ルルーシュはブリタニアを倒すためには、誰にも負けない力が欲しいと願った。
誰をも服従させることが出来る力が欲しいと。

ゆえに、絶対命令の力を具現化された、なんて。

■C.C.
なんじゃあのコスは!?と思いました(笑)。
#次の瞬間にルルーシュの持ち物なのか…、とか考えました。

それはさておき、マオとの関係も気になるところですが、今回のこの台詞、


本当に失いたくないものは遠ざけておくものだ


それは……、経験か?


いや……、生き方だ


この辺が気になりますよね。
これが一体C.C.のどこにかかってくるのか、何を元に言っているのか、気になります。
#でも経験じゃないなら、語られないかもしれないけど(笑)。

■スザク
今回のセシルさんからの命に対する反応が過剰、というコメント、これも現在のスザクを形成している何か、を指しているんだと思うんですが、ひょっとするとスザクが異常に「結果」に対して忸怩たる想いを持っているのも、「プロセス」やその「手段」に対して思い入れがあるのも、ここにあるんじゃないかなぁ。

ルルーシュがスザクに会った時に「昔は……」的発言をしていますが、やはり日本占領のときに何らかの「結果」を追い求めて、それに対して「それも一つの結果だ」的なことが起こって、その結果、それをトラウマになるほど非常に後悔している、それも父親絡みで、みたいな。

スザクサイドはまだまだ掘り下げが来てないので、ユフィの親衛隊抜擢は多分ガチだと思うので、そこらへんからクローズアップされないかなぁ。
#スザク親衛隊抜擢=ニーナがユフィに接近=スザクに嫉妬=スザクの過去を暴く的な展開とかどうですかね?

■セシルさん
かにさんエプロン!!
#ってそこかよ。

何気に昔の恋人を重ねてるの?重ねてるの?

■ヴィレッタさん
ノォォ、オレンジコンビはどこまでイモを引けばよいのか!?

何となくこのまま記憶を失ってくれれば、しばらく面白いんですけど。
#扇がゼロの正体が気になり、疑い始めるくらいのインパクトがあれば十分。

それで、オレンジさんと一緒に復活して、ゼロに逆王手をかける!!
そんな活躍を期待しております。
#でも、ヴィレッタさんの声を聞くと、ドリグラを先に思い出してしまう今日この頃(うたわれらじお聞きすぎです)。


ふぅー、素晴らしく濃密で、丁寧で、そして切ない第14話でした。

もうすぐDVDも発売なので、そっちも楽しみであります。

■コードギアス 反逆のルルーシュ 1

1月26日発売です。

■コードギアス 反逆のルルーシュ 2