蒼穹のぺうげおっと

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機動戦士ガンダムOO(ダブルオー) 2ndシーズン 第4話 「戦う理由」 感想

2008-10-27 02:06:07 | ガンダム00(ダブルオー)2ndシーズン
改めて各メンバーの戦う理由にフォーカスがあたった第4話。
なるほど、2ndシーズンになって新キャラも増えたけれども、それよりも継続メンバーの動機も実は微妙に変化して、変にソレスタルビーイングとは?みたいな大上段に構えた動機から割りと自分に素直な、こうしたいという動機にシェイプされてきた感じ。
#ある意味歪みがなくなった?

1stシーズンと比較すると、1stシーズンの特に初期はメンバー間の連携よりも各個人という方が目立っていて、ロックオンがその結節点になっていたけれども、2ndシーズンではそのロックオンを失ったことにより(またそれに至るまでの経緯により)、より仲間を意識した、仲間を救うため、失わないための動機付けに昇華されたという感じなんだろうね。

メンバーの動機付が明かされてからの出撃はなかなかに燃える展開でしたし、仲間を意識したことによって、ガンダムチームの連携もしっくりした感じになってきたのも燃える要因のひとつだったんじゃないでしょうか(役割分担が明確になって、仲間がこうするであろうから自分はこうする、みたいな)。

弟ロックオンの方は弟の方で何かしら兄に対しても思うところがあるのかもしれないし、(刹那たちに同行しちゃうことによって戦場や現在の世界を目の当たりにしていくであろう&なし崩し的にある意味仲間化していく?)沙慈くんに至っては、戦うかどうかは別としてルイスを中心としてこの世界との関わり方、みたいなのを視聴者目線でこれから構築していくんではないかとも思わせますよね。

また戦う理由については、ソレスタルビーイングのメンバーだけでなく、シーリンやアロウズの側にもあるよ、みたいな。
ミスター武士道だけじゃなく、新たにビリー・カタギリにも戦う理由ができてしまった(悲しいよね)。
#ある程度の愛憎劇は僕はガンダム的にアリだと思うので(特にサブキャラはね)歓迎ですが。

それにしてもアヘッドは設定画ではあんなにかっこ悪いのに、宇宙戦闘で見せたデザインもかっこよかったし、ミスター武士道の人なんかのアヘッドは僕的にはかなりストライクだったんですが、いったいどうなってるんでしょうか(笑)。
#ソーマのデザインも何気に良かったですしね。うーん、侮れない。

ルイスは莫大な遺産を相続したけれども、それをアロウズに寄付する形にしたんだろうね。
だから(表向きには)彼女はエリート部隊のアロウズに席ができたのかもしれないね(実際はリボンズが何かしら絡んでいるんだろうけれども)。
彼女は本当に心配ですよ・・・。
沙慈くんには頑張って欲しいところです。


■戦う理由

アレルヤから始まる回想シーンで、本人曰く洗礼だった、というマリーとの出会い。
マリーと出会うことで世界が色づく、灰色の何もない世界からの脱却、それに対する祝いの言葉「アレルヤ」、そんな誕生の瞬間。
1stシーズンで超兵開発機関を壊滅させたことが彼の新たなる誕生日であったとすれば、マリーとの出会いはそれ以前のアレルヤを作った誕生日であった、という比較演出も憎いところです。

マリーを取り戻したい、というのはかなーり個人的な願望ですが、アレルヤにとっては非常に重要なことだし、恋愛が動機付ってのは馬鹿にできるもんじゃぁありません。
罪を償うと覚悟した=戦う理由も無くなったアレルヤが、再びアリオスに乗ると決めるには十分なのかも。

ただしソーマはソーマで、セルゲイさんの元にいた4年間で大分人間らしく変わっていっていると思うので、ソーマ・ピーリスとしての生活と、その前身となるマリーとのハザマで揺らめく、というのが僕としても見たいところなんだけれどもね。


他のメンバーについてはイアンさんからざくっと解説はあったけれども、そういう中でティエリアが戦う理由を自分が求めるようになるとは・・・的な発言をしたのは嬉しいところ。

彼はヴェーダの予想を実行するためのマシン的なところがあったのだけれども、ロックオンの死により明確にその辺が変化して自分がこうしたいから、仲間を失いたくないから、という理由に変化してきているところが面白いところ。
#今回のお話のポイントは、従来メンバーの動機付に言及していて、それが変化しているところなんだよね。


またそれはスメラギさんにしても同じで、彼女が1stシーズンでもずっと陰を残しながら作戦指揮を行ってきた(陽気に振舞うのは弱気を隠すため?)けれども、そこには自分のエゴのために周囲を巻き込んでいる、という後ろめたさがあった、と懺悔するわけです。
#それをアレルヤの前でする、というのも演出的には憎いところです。
#1stシーズンで彼の誕生日を祝ったのはスメラギさんですし、祝福の名を持つアレルヤの前で懺悔、というのも気が利いている?

それが今度は仲間を守るため、という過去の失敗を帳消しにしようという自分本位の動機ではなく、これまで築いてきた絆によってスメラギさん自身が再生される、というスタートになったわけですよ。

で、その懺悔の儀式を通過して初めてソレスタルビーイングの制服に身を包む、というわけだ。
#サイズがきついのはもはやお約束です(笑)。そしてイアンさんに1票!!

しかし同時にもうひとりの男にも戦う理由を作っちゃった。罪作りな人です。
武士道の人もガンダムに恋しちゃってますが、愛が憎しみに変わっちゃうと怖いねぇ。
ビリーさん、どんな感じになっちゃうんでしょうか。


シーリンについてはある程度予想通りだったのだけれども、彼女のラストの台詞はえらいかっこよかったですねぇ。
なかなかの名啖呵です。

またカタロンに行ったことによって、行動するしかなくなってるので、王宮にいて毒を吐いている頃よりも可愛くなった?感じがするのは僕だけ?
#というかマリナに優しくなった気がする。でも本人を前にしたら「べ、別にあんたのためにやってるんじゃないだからね!」みたいな・・・。


マリナさんはマリナさんで更に国内情勢は悪化しているし、彼女の不幸はどこまで続くのか、というところなんだけれども、刹那とマリナは恋人か?という無理やりフラグ立てにも二人シンクロで「違う」と(笑)。

そういう中で戦うことでしか変えられない、自分にはそれしかできないと言っていた刹那が、戦いの直前にマリナの言葉を思い出す。
これって、頑なに戦いに身を置いていてそれしかできないと言っている刹那に芽生えたもうひとつの希望、そういう風にも感じるんですよね。

他のメンバーや登場人物たちが動機を明確にしていく中で、刹那は揺れた、というのが面白いところだし、逆にそれは新たなる動機の芽生えなのかもしれない、というのが今後を見るうえで僕の楽しみなところかな。

沙慈くんのように、これからそれを見出していくんじゃないか、という期待感とともに、ここは沙慈くんとダブル主人公としてその更なる変化を楽しみにしたいところです。

ダブルオーは2ndシーズン、面白いですね。

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機動戦士ガンダムOO(ダブルオー) 2ndシーズン 第3話 「アレルヤ奪還作戦」 感想

2008-10-20 00:21:53 | ガンダム00(ダブルオー)2ndシーズン
ガンダムダブルオーは2ndシーズンの方が面白いです、と素直に思ってしまった第3話。
いやいや、結構侮れず、昔の仲間が集まって、そして昔の仲間を救出っていうのは、演出的にも単純ゆえにストレートに面白いですよね。

何も変わっていないな、と言っている(&言われた)ティエリアが一番変わっているところが、個人的に好きです。
というか、そういう人間っぽい感じとか、刹那にしても以前より感情が表に出てきてるところが、ダブルオー的には面白くなる予感をさせているところなんじゃない?とか僕は思ってきました。

ティエリアが新ロックオンを認められないのも、やっぱり旧ロックオンが開いたティエリアの心という意味で凄く重要だったわけで、そのおかげで今の人間っぽいティエリアがあるわけだから、(本当は嬉しいくせに)顔が似てるくらいじゃあ認められないぜ、みたいな。

でも、今週のティエリアの「テコでも動かん!」とか「残りの2分で~」とか「おかえり」とか、1st時代と比べると観てるこっちの頬が緩んでしまいますね。
#神谷ボイスもばっちりだなと改めて思うところ。

さて、本編ですが、個人的にはティエリアの変わりっぷりが微笑ましかった、というのが一番なんですが、ストーリー的には色々と興味深かったです。

特にリボンズ。

リボンズが何を考えているのか?というのはこれまで殆ど明らかにされず、イノベイターと言う言葉だけが1stのラストに残された、という状態だったわけですが、今週の一言は非常に興味深いですよね。

リボンズは人工生命体として生み出されたというのは(ティエリアを含めて)明らかなんですが、これもひとつイオリアの計画の中から生まれたものだったのかもしれないですね。
#たぶんそうなんだろうな。ヴェーダへのヒューマンインターフェースとして生まれたのかもね。

そのリボンズが、イオリアの計画を実行できるのは自分たちイノベイターだけだ、というじゃないですか。

1stではその辺、全く個人的感情を表に出さなかったのに、ここにきて、トランザム、そして何よりツインドライヴシステムの登場という、レベル7にも無い情報が相次いだため、リボンズが(少し)焦ったというか、ひがんだというか、人工生命体なのに、そこにプライドであったり、自分だけだ遂行できるはずなのに、というひがみであったり、予測不可能なことに対する人間っぽさみたいなのが見え隠れして、こういう感情の発露っていうのがやはり物語を盛り上げてくれるんだろう、と期待しちゃうわけです。


でも、それに巻き込まれてしまったのがマリナさん。

これもまた面白くて、この人どんだけ不運なんだ(というかヒロインとしての扱いが酷すぎるんじゃないですか・・・)、と言う感じで、逮捕されただけじゃなく、今度はソレスタル・ビーイングに連れてかれちゃう、という連れてかれても、戻っても大変、みたいな状況に。

それにしても刹那、いろんな人を拾ってきちゃってます。
#それがまた面白いわけですが。

あなたが泣かないから、という一言は刹那には何かしら届いたかも?しれないので、今まできちんと話すことの無かった二人がようやく(捕虜という立場とはいえ)揃ったのだから、1stから引っ張ってきた流れをここでひとつ面白くして欲しいところです。
#でもこの流れを作ったティエリア、いい仕事してます(笑)。
#ひょっとして旧ロックオンが死んで、彼が本当に残したものは今のティエリアなのかもね。


そしてそんなティエリアが認める女性、それがスメラギさん。

今回も無茶なプランでしたが、エンタメ的には僕は凄く面白かったですね。
やっぱりノリノリでやって欲しいですよ、そりゃ。

ガンダムが4機揃うっていうのは、やっぱり良いですよね。
1stでは4機が最初からオーバースペック気味に暴れまわっていたところに、ラストではボロボロにされ、2ndの最初では稼動するガンダムは1機だけ、という状況。
そこから、一気にツインドライヴが起動して、さらにパイロット二人まで加わって、ソレスタルビーイング復活、みたいな。

やっぱりガンダムっていうのは逆境から少数精鋭で切り抜けて逆転していくところにまたひとつの面白さがあると思うので、エンタメ的にも今回は純粋に燃えましたよ。

まだスメラギさん本人はソレスタルビーイングじゃない、と言って制服を着ていないんだけれども(そういえば1stのときは制服って無かったんだね)、刹那は今回、仲間集めでは結構重要な役割を担ってる感じで、というか感情を出すようになってきたからだと思うんだけれども、そういうところがスメラギさんに届いて渋々引き受けちゃう、みたいな。

彼女にも後悔があって、やりきれない思いがあって、本心では忸怩たる思いがあるんだけれども、それを面と向かって(作戦だけじゃなく本人含めて)肯定してくれたっていうのが大きかったんだろうね。
まあ、スメラギさん抜きのソレスタル・ビーイングはありえないので、早いところ観念して制服を着て欲しいものです。


そして新ロックオン。

兄弟は兄弟でやはり狙撃の名手なのか?
カタロンで訓練は実際相当やってたとみるべきか?

カタロンサイドからの参戦、ということなんだろうけど、この辺が兄ロックオンと違っている部分なんで、声も顔もそっくり、という二人なんだけれども・・・、というドラマを展開して欲しいところです。
ぶっちゃけ全然違う人じゃないの!?という展開があって、でも根っこは同じだった、みたいな展開が個人的には好みかも。
しばらくはカタロンの人っぽいので、その辺も様子見ですね。


で、声も顔もそっくり、というと、いや、声は違ったか、ティエリアとリジェネ。
感想の冒頭から性格が変わったティエリアが良い良い言ってる僕ですが、密かに期待しているのが、リジェネとかリボンズみたいなイノベイターとの対決。
これはねー、今週見てて、凄く楽しみになってきましたよ。
同じ人工生命体同士なんだけれども、兄ロックオンの死によって大きく変わったティエリアと、かたやイノベイターとしての自負(人間ではないことにプライドを持つ)を持つ集団との対決ってのはこれは面白いですよ、きっと。
楽しみ、楽しみ。


後は、ソーマとマリー。

これは1stからの規定路線なんだけれども、予想外だったのはソーマとセルゲイさんが予想以上に仲が良かったこと(養子にしたい、くらいのことを言っていたんじゃないかと思うんだけど(さすがに結婚してくれ、はないと思うので))。

ソーマとマリーの間で苦しむのは本人、という感じ?
#アレルヤはマリーだし、セルゲイさんはソーマでしょ。このハザマで悩む、というのが今後の展開では面白そう。


他にも色々とあるけれども、やはり今週は(というか今後も含めて)僕はティエリアが非常に面白かったです。
多分、こういう変化がダブルオー2ndの面白さにつながっていくんじゃないか、という予感がしました。

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機動戦士ガンダムOO(ダブルオー) 2ndシーズン 第2話 「ツインドライヴ」 感想

2008-10-17 00:57:59 | ガンダム00(ダブルオー)2ndシーズン
ダブルオー・ガンダム ツイン・ドライヴ起動。

気合の起動って感じがなかなかに良かったです。
何で肩に?って思っていたんですが、前にいったり後ろにいったりというのも、意外と言えば意外で面白いかも。

全てを掌握したかのようなリボンズを裏切る形でのツインドライヴ起動っていうのがやっぱりかっこよかった気がするなぁ。
トランザムにツインドライヴ。
レベル7の情報以外にも、こうした裏技を用意している。

結果的に1stシーズンでもイオリア・シュヘンベルグの明確な目的って明らかになっていないので、その辺も含めて2ndシーズンでは楽しみにしているところです。
#というか、ダブルオーシリーズが目指すところっていう究極の問いかけ自体、1stシーズンでは明らかにされていないので、イオリアの考えやソレスタル・ビーイングのメンバーが一度の敗北・崩壊を経て辿りつくところ、というのがあと半年かけて観て行くところの楽しみなのかもしれないなぁ。


あと作中で気になる名前としては、ホーマー・カタギリさんでしょうね。
これはあのちょんまげスタイルからして、ビリー・カタギリさんのお父さんか何かでしょうか。

荒熊さんの息子さんのアンドレイも、父親への何かしらの思いを持って登場している感じなので、この辺、親子関係もひとつの見所なんでしょうかね。


また、OPの主題歌の歌詞とも重なってくるのですが、ガンダム得意の?愛憎劇、みたいなところも2ndシーズンではスポットがあたりそうな気配。

ビリー・カタギリさんにしても、2年間一緒に住んでいた女性をあっという間にさらわれてしまって、何とそれが自分の人生に多大な影響を与えたソレスタル・ビーイングの戦術予報士だった(1stシーズンでは情報まで与えちゃってたよ!)、といういろんな意味で裏切られちゃった。

愛が憎しみに変わっちゃう瞬間、みたいな。

この辺は、沙慈くんやルイスももちろんそういうスポットが当たるだろうし(個人的にはこの二人には苦しみながらも二人で道を見つけて欲しいところなんだけどね)、ソーマ・ピーリスやアンドレイ・スミルノフ、そしてアレルヤ、こういうところも伏線としては十分でしょう。
#ティエリアから新ロックオンへの愛憎とかね(笑)。

F91とかでも、アンナ・マリーが裏切るのは愛憎関係だったもんね。
#また古い話を・・・。


あと個人的には相変わらず複雑化した世界がひとつにまとまったのは良いけど、そこでアロウズみたいなのが出てきて虐殺を行うっていうのはしっくりこないんだけど、ある意味やっぱり単純化されて見やすくなってるのかもしれないなと。

昔の仲間が集まって、無機質に(オートマトンで)虐殺を行う組織に反抗する、というのはそれは単純に見やすい構図だしね。

太陽光発電システムを牛耳っているってことは、それを破壊されちゃうと地球のエネルギーは枯渇状態に陥っちゃう、というのが多分現在の情勢だと思うから、リボンズあたりが、太陽光システムを利用する国々で一旦統治してから、軌道エレベーターごと乗っ取っちゃって、人類を地球に閉じ込めて、自分は宇宙から支配しちゃうよ、みたいな展開だと面白いな。
それを急ぐためのアロウズ、というのなら何となく納得・・・とか。


いろんな意味でまだ2ndシーズンは始まったばかりだし、とりあえずダブルオーガンダムはかっこよかったので、今後に期待でございます。

あと公式HP上ではまだソレスタル・ビーイング枠にいない悩めるスメラギさんとか(個人的に)大好きですから(笑)。

機動戦士ガンダムOO(ダブルオー) 2ndシーズン 第1話 「天使再臨」 感想

2008-10-09 00:37:46 | ガンダム00(ダブルオー)2ndシーズン
半年振りのダブルオー。
その出だしは、まるで映画のような始まり方でした。

やっぱりガンダムは宇宙からじゃないとね、とか思いながら。

まだ最初なんでなんともいえないけれども、非常に楽しみにしております。

統一政府の中でのアロウズの位置づけや、そのアロウズを仕切っているであろうリボンズの狙い、どういう経緯があってルイスがアロウズへ入隊してそしてパイロットにまでなってしまったのか・・・、など序盤から気になることはたくさんありますよね。

そういう中で、今回一番印象的だったのは、刹那を撃ってしまえば自分もソレスタルビーングがやってきたことと同じになってしまう、と言って撃たなかった沙慈くんと、かたやパイロットになって初陣で、そして初めてモビルスーツを撃墜してしまった(撃ってしまった)ルイス、という構図が非常に切なかったなぁ。
#ちなみにうちの6歳の娘も、ルイスはどうなったの?ってずっと気にしてたし。
#結構ルイスはみんなに心配されていると思うんだけどなぁ・・・。

ルイスが薬飲んでたり、気にしすぎかもしれないけど(ガンダムを目撃して)瞳が光って頭が痛くなったり(それがリボンズとシンクロしてるの?)と、運命に翻弄されてこの子はいったいどこへ行ってしまうんだろうか。心配。

アロウズはティターンズみたいな感じになるんだろうか。
オートマトンはF91のバグ(?だっけ?)を思い出したなぁ。

ロックオンの双子や、(ソレスタルビーイングのままでリボンズに近づく)王留美の動向、(いい感じに落ちぶれた)スメラギさん、その他前作からの生き残り組(特にセルゲイファミリーとソーマあたり)、気になるネタは満載ですね。

個人的には、ファーストシーズンが複雑化した現代の世界情勢を多少なりとも反映して各国の思惑が入り乱れて敵味方も変わったり、戦争・紛争の仕組みなんかにスポットが当たっていたのは面白いと思っていたんですが(でも最後のほうはそういうのあまり意識されなくなっちゃったけど)、統一政府ができてアロウズみたいな何となく怪しい「敵」みたいなのができちゃう、というのは「敵」が明確化されて分かりやすくなるんだろうな(そうなると感情移入もしやすくなるんだろうな)、と思う反面、せっかく複雑化した世界を反映させてきた流れはチャラになって、体制・反体制みたいなお話になっちゃうのかな、とか、少し寂しい気もしたりして。

そういう意味ではガンダムという作品自体が複雑化しすぎちゃったのかな、とも思うんだけれども、それでもやっぱりガンダムが登場すれば心も躍るし、僕も基本的に単純なガンダム馬鹿なんだなと改めて思うのでした(笑)。

まだまだ始まったばかりなので、どういう展開になっていくのか全く想像ができませんが、そこはガンダム、楽しみにしています。
どんなに複雑化しても、ガンダムはエンターテイメント作品。かっこよくなくっちゃね。
そういう意味ではこの第1話、映画っぽく始まり、そして期待感を募らせるように引く。十分かっこよかったと思います。
#そしてシーリンが良いです。あとスメラギさんも(落ちぶれ具合も含めて)。

コードギアス 反逆のルルーシュR2 第25話『Re;』

2008-10-01 01:27:35 | コードギアスR2
コードギアスの物語も足掛け1年、ついに最終回。

最終回にきてようやく「反逆のルルーシュ」というタイトルの意味に納得。

これまでの物語の展開上、ルルーシュが成してきたことから考えると、単純にハッピーエンドで終わるとは思えなかったわけですが、この物語のラスト付近でのメッセージというのは、谷口監督が思ってきたことをそのままぶつけてきたんだな、と僕なりに解釈しました。

ラストに至るここ数話における僕の感想はあまり新しいことを言ってなくて、コードギアスの世界においては(現実世界もそうなんだけれども)、世界というのは基本的に厳しいものであって、ままならないものである、ということを早めに自覚しないといけなくって、キャラの思想としてもルルーシュをはじめ、一方通行の考え方(他者を理解しようとするというものではなく、こうであろう、こういう情報を与えればこう動くだろう、こうでなくてはならないという考え方)をするキャラを記号化して分かりやすく配置していたんですよね。

ギアスという万能の力をもってしてもままならない世界。

この厳しい現実の中で、独りでは生きていけないということを理解しないといけない。


また一方で、抑圧された中から生まれる本当のブレイクスルーを志向することについては作中是として捉えられていて、そういう意味ではブレイクスルーをなすにあたって、たとえ10万人から嫌われようとも、100万人から支持されるならそれはありだろう、万人から嫌われる勇気を持つことも必要だろう、というのは谷口監督の持論でもあるわけです。

世界というのは厳しくて、自分の世界だけで成り立っているわけではなく、たくさんの人が関わって成り立っていることを自覚しないといけない。

万人から嫌われようとも、それをなす勇気を持つことも必要。


ルルーシュはこの2つについて、世界を創るために、世界を壊すという形で実現させたんじゃないかと思うんですよね。

ルルーシュ自身が抑圧された中で、本当のブレイクスルーをなすために反逆を続けてきたように、今度はルルーシュ自身が抑圧という記号化することで、世界全体のブレイクスルーを促した。
これがゼロ・レクイエム。

ギアスという自由意志を奪う能力が、そしてそもそもルルーシュという他人の意思を理解しないところから始まった主人公がこの1年の物語を通じて辿り着いた先、ギアス=抑圧という記号化した存在になる、それが世界における他者の自由意志を生み出すためのきっかけになるという、関わった人たちがたくさんいたからこそ辿り着いた結末。

10万人から嫌われる覚悟をもって、後の100万人のためを考えた反逆。

抑圧された中から生まれる反逆のパワーの中にこそ、新しいものを生み出す力があるんじゃないか、万人に嫌われることを恐れちゃいけない、そういう意味での「反逆のルルーシュ」。

これはある意味、ものすごく納得してしまったんですよね。

谷口監督がインタビューなんかで語っていたこと、そういうのを全て凝縮していくと、こういうラストへつながっていくのか、こういうタイトルにつながっていくのか、と。


しかしながら、世界は厳しい、というだけで終わったのか?というと実はそうでもなかったとも思うのです。

それはラストでC.C.が呟いた言葉、



ギアスという名の王の力は人を孤独にする

少しだけ違っていたかな

なぁ ルルーシュ?




タイトルの「Re;」というのは、無題に対する返信。

この無題の中に入るのは、ルルーシュが成してきたこと全部じゃないかと思うんです。

であるならば、それに対して誰かから返信がなされている。

それだけで、実は孤独の中で死んでいったようなルルーシュではあるものの、本当の本当のところでは実は孤独ではなかったという証。

ギアスという自由意志剥奪の能力を、最後には他者の自由意志を促すために使った、その違いが最後の最後で孤独ではなく、誰かに届いて返信が宛てられるというタイトルにつながっているんじゃないか、と思うんですよね。

それはその言葉を呟いたC.Cであったり、ラストでナレーションをするカレンであったり、ルルーシュの死の淵でルルーシュの真意を悟ったナナリーからルルーシュへ宛てた「Re;」だったんじゃないかな。


そしてもうひとつ。

「Re;」が現す内容がこの物語のTRUE ENDならば、実はこちらがこの物語のGood ENDだったんじゃないかと思うところ。

ジェレミアとアーニャ。

ギアスに翻弄された運命を辿った二人が、最後にオレンジ畑で二人で暮らす。

これはルルーシュとC.C.のもうひとつの道、Good ENDだったのかもしれないな、と二人の姿にルルーシュとC.C.を重ねてしまいました。


まだまだ書きたいことはあるのだけれども、やっぱり感想というのは自分の中にある一番熱いところを取り出して書く、というのが良いのかなと思っているので、とりあえず、僕の中にあるところはここまで。

コードギアスという作品をそれこそ「全力で」作ってくれた谷口監督はじめスタッフの皆様には本当に感謝です。
この感想をもってスタッフの皆さんへの「Re;」とさせて頂ければと思います。

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