いやー、ダブルオーの2ndシーズンって何でこんなに面白いんですかね。
先週までのバトルシーン、過去からの恋愛シーンなどからまたまた打って変わって、今回はティエリアの出自の秘密からダブルオーワールドにおけるテクノロジー、そして何よりイオリアの、うーん、今のところはイノベイターの、としておきましょうか、目的というか、目指すべきステップというところが明かされるという、物凄い情報量の回でした。
その情報量だけじゃなく、ニアミスから徐々にクロスしていく人間関係も緊張感があって、ミステリータッチなつくりが更に面白さを増すというか。
すげー面白いな。
大きなところからいくと、イオリアの計画は3段階あって、
1.ソレスタルビーイングによる世界の変革
2.アロウズによる意識の統一
3.人類を外宇宙に出して来るべき「対話」に備える
ということで、それを実行するためのイノベイターだ、と言っているわけです。
しかしながら、そこで面白いのは、ラストでリジェネがプランは3段階まで構想があるにも関わらず、イオリアが最も執着していたのは第1段階の紛争の根絶だった、というのが非常に面白いと思うわけです。
第1段階の紛争の根絶を目指した(けれども計画では壊滅するはずだった)ソレスタルビーイングか?
それとも、紛争の根絶がなされるかどうかは別として(しかしながら紛争が根絶されていればその先は無かったと思われる)第3段階までのプランを進めるイノベイターか?
ということ。
#リジェネの一言で、どちらが実は正しいのか?というのが分からなくなった、というのがポイント。
人間性を前面に出し始めたソレスタルビーイングなのか、それとも無機質・非人間性を持つアロウズか、という対決の度合いをより色濃くしてきたわけですね。
果たしてイオリアが真に望んだのは何か?
そして現在のプランそのものが本当にイオリアのプランなのか、それともリボンズのプランなのか?
#でも実はそういうことすら本筋じゃないのかもしれない。それはあくまでミステリータッチにおけるスパイスなのか?
#もういまではそれを知るすべが無いのだから。
ここからはすこし脱線するんだけど、個人的に面白いと思っているのは、イオリア原理主義なのか、それともそうじゃない(自分たちで考えていく)のか?という違い。
イオリアの計画を進めるために生み出された人工生命体のイノベイターにとっては、(リボンズが捨てられたと1stシーズンで言っていたので)ひょっとしたらプラン上(人間性が大事だっていうことになったと仮定して)廃棄される運命にあったところを、イオリアの当初プランがそうだったのだから、それを進めるのが自分たちの役割であり、存在意義であり、それが可能なのは自分たちしかいない、というイオリアを本当に信じているのかどうかは別として(むしろ憎んでいる?)、イオリアが描いたプランを実行していくことに意義がある、イオリア原理主義。
対するソレスタルビーイングは、GNドライブ(ガンダム)とトランザム、ツインドライヴをイオリアから託された時点で、イオリアのプラン自体はもう終わっていて、後はそれを託したマイスターが判断して考えるんだ、という自由思想。
僕の中ではこれは、人工生命体(無関係、無機質化する世界)v.s.人間性というせめぎあいをみせつつも、近現代の世を支配しつつある原理主義v.s.自由主義(現在のアメリカにおけるリベラルではなく、本来的な意味でのリベラル)のせめぎあいにも近いんじゃない?とか、勝手に思ったり思わなかったり。
原理主義ゆえに、無垢であり(無垢であろうとする?)そもそも歪んでいる、みたいな。
それがタイトルの「無垢なる歪み」・・・なのか?
なーんて、かなり深読みしすぎた感が自分でもあるんですが(笑)。
脱線しましたが、リボンズたち自身もトランザムとツインドライヴの存在によって、自分たちの存在基盤が何気に揺らいでいて、だからこそティエリアにちょっかいをかけてみたり、ソレスタルビーイングに揺さぶりをかけてみたりと、ヴェーダに無い情報を得ようと、余裕を見せつつも、実は内心気になっているんじゃないか、という感じですよね。
だからすぐに会場で捕らえたりしないで、情報を与えてみたり、成り行きを見守ってみたり、と彼らが内心気になっている部分を、余裕を見せつつも、ちょっかい出してイオリアプランの検証をしていたりしているのかも・・・。
そういう中でティエリアがリボンズに対して、(ロックオンの影響を受けて)がむしゃらにやって生きると宣言したところが余計に面白くなってくるところだと思います。
#こういう感情面を前に出して、自分で考えて判断してく、というのが2ndシーズンではクローズアップされているので、この辺がラストまで引っ張っていく鍵になるんだろうなぁ。
つか、ティエリアはボクっ娘だったのか!!
#て、今頃そこにそんな突っ込み!!
あと、脳量子波って何?みたいなところのなんとなくの回答も出たみたいだったので、なるほどー、みたいな。
話は変わって、ルイス。
最近ではルイスを沙慈くんが迎えにいく、というプロセスがこのダブルオーの裏の(否、真の)クライマックスじゃないかと踏んでいるんですが、彼女はうちのコメント欄でも少し教えてもらったとおり、左手の治療の対価?としてマインドコントロールを受けているかのような感じでしたね・・・。
可哀相過ぎるんですけどー。
#だからこそ元一般人だった彼女と沙慈くんが救われるところに価値がある、と思う!!
ルイスはやっぱりアロウズへの出資者だったんだね。
#トリロバイトの開発資金はやっぱりハレヴィ家だったんだろうなぁ。
そのルイスを軸にニアミスどころか交差してしまう人間関係。
うはー、面白い。
このドラマがダブルオーの面白さを引き立たせているような気がしてきました(特に2ndシーズン)。
意外と僕は「乙女」発言つながりで(ミスターブシドー、じゃなかったグラハムさんでもないよ)、セルゲイさんがソーマを(嫁に出すようにして)助けたように、その息子もルイスを守るんじゃないかと、スミルノフ家の男はそういう男なんじゃないのか、というのも思ってきましたよ。
#セルゲイさんもソーマを最初にみたときに「乙女」発言をしているんだよね。
そんな人間関係にもう一人登場するのがコーラサワーくん。
7度対戦しても死なない男。
たぶん12回くらい殺しても死なない(ヘラクレスか!!)。
彼がいいよね。
人間性を無視した作戦の多いアロウズにおいて、あの馬鹿っぷりは人間性そのものと言いたい。
カティさんも、非人間的な部署に辟易して心労が耐えないところに、このある意味心労の耐えない馬鹿、じゃなくて部下が来たというのは、人間性の補給という意味でカティさんにも救いなんだよね。
無機質化V.S.人間性という構図において、コーラサワーみたいなキャラが計算外(できない)のキャラとして、アロウズが割れていく、という展開があったとしても不思議じゃないなぁ。
あと、今回登場したアヘッドを凌ぐ?新型はカラー的にAEUデザインっぽい?
ということはアヘッドは人革連系デザイン(だと思うんだけど)、新型はAEU系とすると、ビリー・カタギリデザインでユニオンモデルが登場、という感じなんだろうか。
ダブルオーの特に2ndシーズンはガンダム以外のメカも結構目が話せないので、これはこれで楽しみだなぁ。
いやー、でもダブルオーの2ndシーズンは本当に良くできていると思います。
■機動戦士ガンダム00 セカンドシーズン 1 (Blu-ray Disc)
![](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51lEBkMCdvL._SL160_.jpg)
■機動戦士ガンダム00 セカンドシーズン 1
先週までのバトルシーン、過去からの恋愛シーンなどからまたまた打って変わって、今回はティエリアの出自の秘密からダブルオーワールドにおけるテクノロジー、そして何よりイオリアの、うーん、今のところはイノベイターの、としておきましょうか、目的というか、目指すべきステップというところが明かされるという、物凄い情報量の回でした。
その情報量だけじゃなく、ニアミスから徐々にクロスしていく人間関係も緊張感があって、ミステリータッチなつくりが更に面白さを増すというか。
すげー面白いな。
大きなところからいくと、イオリアの計画は3段階あって、
1.ソレスタルビーイングによる世界の変革
2.アロウズによる意識の統一
3.人類を外宇宙に出して来るべき「対話」に備える
ということで、それを実行するためのイノベイターだ、と言っているわけです。
しかしながら、そこで面白いのは、ラストでリジェネがプランは3段階まで構想があるにも関わらず、イオリアが最も執着していたのは第1段階の紛争の根絶だった、というのが非常に面白いと思うわけです。
第1段階の紛争の根絶を目指した(けれども計画では壊滅するはずだった)ソレスタルビーイングか?
それとも、紛争の根絶がなされるかどうかは別として(しかしながら紛争が根絶されていればその先は無かったと思われる)第3段階までのプランを進めるイノベイターか?
ということ。
#リジェネの一言で、どちらが実は正しいのか?というのが分からなくなった、というのがポイント。
人間性を前面に出し始めたソレスタルビーイングなのか、それとも無機質・非人間性を持つアロウズか、という対決の度合いをより色濃くしてきたわけですね。
果たしてイオリアが真に望んだのは何か?
そして現在のプランそのものが本当にイオリアのプランなのか、それともリボンズのプランなのか?
#でも実はそういうことすら本筋じゃないのかもしれない。それはあくまでミステリータッチにおけるスパイスなのか?
#もういまではそれを知るすべが無いのだから。
ここからはすこし脱線するんだけど、個人的に面白いと思っているのは、イオリア原理主義なのか、それともそうじゃない(自分たちで考えていく)のか?という違い。
イオリアの計画を進めるために生み出された人工生命体のイノベイターにとっては、(リボンズが捨てられたと1stシーズンで言っていたので)ひょっとしたらプラン上(人間性が大事だっていうことになったと仮定して)廃棄される運命にあったところを、イオリアの当初プランがそうだったのだから、それを進めるのが自分たちの役割であり、存在意義であり、それが可能なのは自分たちしかいない、というイオリアを本当に信じているのかどうかは別として(むしろ憎んでいる?)、イオリアが描いたプランを実行していくことに意義がある、イオリア原理主義。
対するソレスタルビーイングは、GNドライブ(ガンダム)とトランザム、ツインドライヴをイオリアから託された時点で、イオリアのプラン自体はもう終わっていて、後はそれを託したマイスターが判断して考えるんだ、という自由思想。
僕の中ではこれは、人工生命体(無関係、無機質化する世界)v.s.人間性というせめぎあいをみせつつも、近現代の世を支配しつつある原理主義v.s.自由主義(現在のアメリカにおけるリベラルではなく、本来的な意味でのリベラル)のせめぎあいにも近いんじゃない?とか、勝手に思ったり思わなかったり。
原理主義ゆえに、無垢であり(無垢であろうとする?)そもそも歪んでいる、みたいな。
それがタイトルの「無垢なる歪み」・・・なのか?
なーんて、かなり深読みしすぎた感が自分でもあるんですが(笑)。
脱線しましたが、リボンズたち自身もトランザムとツインドライヴの存在によって、自分たちの存在基盤が何気に揺らいでいて、だからこそティエリアにちょっかいをかけてみたり、ソレスタルビーイングに揺さぶりをかけてみたりと、ヴェーダに無い情報を得ようと、余裕を見せつつも、実は内心気になっているんじゃないか、という感じですよね。
だからすぐに会場で捕らえたりしないで、情報を与えてみたり、成り行きを見守ってみたり、と彼らが内心気になっている部分を、余裕を見せつつも、ちょっかい出してイオリアプランの検証をしていたりしているのかも・・・。
そういう中でティエリアがリボンズに対して、(ロックオンの影響を受けて)がむしゃらにやって生きると宣言したところが余計に面白くなってくるところだと思います。
#こういう感情面を前に出して、自分で考えて判断してく、というのが2ndシーズンではクローズアップされているので、この辺がラストまで引っ張っていく鍵になるんだろうなぁ。
つか、ティエリアはボクっ娘だったのか!!
#て、今頃そこにそんな突っ込み!!
あと、脳量子波って何?みたいなところのなんとなくの回答も出たみたいだったので、なるほどー、みたいな。
話は変わって、ルイス。
最近ではルイスを沙慈くんが迎えにいく、というプロセスがこのダブルオーの裏の(否、真の)クライマックスじゃないかと踏んでいるんですが、彼女はうちのコメント欄でも少し教えてもらったとおり、左手の治療の対価?としてマインドコントロールを受けているかのような感じでしたね・・・。
可哀相過ぎるんですけどー。
#だからこそ元一般人だった彼女と沙慈くんが救われるところに価値がある、と思う!!
ルイスはやっぱりアロウズへの出資者だったんだね。
#トリロバイトの開発資金はやっぱりハレヴィ家だったんだろうなぁ。
そのルイスを軸にニアミスどころか交差してしまう人間関係。
うはー、面白い。
このドラマがダブルオーの面白さを引き立たせているような気がしてきました(特に2ndシーズン)。
意外と僕は「乙女」発言つながりで(ミスターブシドー、じゃなかったグラハムさんでもないよ)、セルゲイさんがソーマを(嫁に出すようにして)助けたように、その息子もルイスを守るんじゃないかと、スミルノフ家の男はそういう男なんじゃないのか、というのも思ってきましたよ。
#セルゲイさんもソーマを最初にみたときに「乙女」発言をしているんだよね。
そんな人間関係にもう一人登場するのがコーラサワーくん。
7度対戦しても死なない男。
たぶん12回くらい殺しても死なない(ヘラクレスか!!)。
彼がいいよね。
人間性を無視した作戦の多いアロウズにおいて、あの馬鹿っぷりは人間性そのものと言いたい。
カティさんも、非人間的な部署に辟易して心労が耐えないところに、このある意味心労の耐えない馬鹿、じゃなくて部下が来たというのは、人間性の補給という意味でカティさんにも救いなんだよね。
無機質化V.S.人間性という構図において、コーラサワーみたいなキャラが計算外(できない)のキャラとして、アロウズが割れていく、という展開があったとしても不思議じゃないなぁ。
あと、今回登場したアヘッドを凌ぐ?新型はカラー的にAEUデザインっぽい?
ということはアヘッドは人革連系デザイン(だと思うんだけど)、新型はAEU系とすると、ビリー・カタギリデザインでユニオンモデルが登場、という感じなんだろうか。
ダブルオーの特に2ndシーズンはガンダム以外のメカも結構目が話せないので、これはこれで楽しみだなぁ。
いやー、でもダブルオーの2ndシーズンは本当に良くできていると思います。
■機動戦士ガンダム00 セカンドシーズン 1 (Blu-ray Disc)
![](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51lEBkMCdvL._SL160_.jpg)
■機動戦士ガンダム00 セカンドシーズン 1
![](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51lEBkMCdvL._SL160_.jpg)