蒼穹のぺうげおっと

-PEUGEOT in the AZURE- マンガ・小説・アニメの感想を書き流すファフナーとエウレカ好きのサイトです

ネコソギ持っていかれそう

2005-01-27 19:25:00 | 小説 感想
師匠、もうすぐ出るですよ。しかも表紙は哀川さんですよ。
姫ちゃん、哀川さんなんて言ったら潤さんに殺されちゃうよ。
師匠、大丈夫です、姫ちゃんは(略)。
うーん、あんまりそんな気しないんだよね、子荻ちゃんとか良く出てくるし。まあ、戯言か。


ネコソギラジカル(上)
十三階段

西尾維新
講談社ノベルス
価格:¥1,050(税込)

戯言シリーズ最終章
2月9日発売




来た、ついに来た!
戯言シリーズ最新刊にして、最終章『ネコソギラジカル』。

しかも表紙にぶっ飛んだ!!
赤き征裁、死色の真紅、最強の請負人、哀川潤が表紙!!
心わしづかみ!!ぐはぁ。
悶絶するかと思った。

蒼いリンゴと赤いナイフってことは赤と蒼の対決があるってことか?
『ヒトクイマジカル』での赤と蒼のいーちゃんへのスタンス・言動を見るにそういう展開も十分ありそう。
#玖渚友は所有物として、哀川潤は仲間としてという表現が最後浮かび上がってたのが妙に気になってるんですよ。
前作のラストでちらっと触れられて、そして今回のタイトルになっている十三階段の意味・・・、これも楽しみですねぇ。
どんなぶっ壊れた展開になるのか、楽しみなような恐ろしいような。
ぎゃー、楽しみ~!!

巌窟王 第15幕 感想

2005-01-27 12:00:00 | 巌窟王
今週も素晴らしい引き、素晴らしいドラマ展開、最近これほど緊張して観る作品はちょっと見当たらない。
そして今回は音楽も素晴らしく、作品としての完成度がめちゃめちゃ高い!と唸らされました。
ラフマニノフやチャイコだけでなく、オリジナルの音楽もか・な・り・イイですね。これはサントラ注目かもしれません。

■アルベールの涙が最後の鍵なのか
今回のアルベールと伯爵の宇宙船での会話は一部(つか殆ど?)ファンの方々には悶絶ものだったと思いますが、ここで発せられたアルベールの言葉と涙は作中において最後まで引き継がれるテーマというか、最後の鍵なんじゃないのかなと思いながら、お馬鹿で純真なアルベールをちょっと感心しながら観ていたわけです。
これがアルベールの強さなのかもしれないなと。

人の心なんて信じられない・・・。
そう思っていたはずなのに、何故かあなたのお顔を見ていたら、そんな風に考えることが、一番悲しい事のように思えて


ひょっとしたら後々伯爵を救ってしまう言葉になるんではないかと思うほどこのシーンは印象的でしたね。
#またこのあたりでかかる音楽が秀逸で・・・。

伯爵も言う通り、アルベールが全てを知って尚、再びこういう境地にいることができるのか、この辺の描かれ方に今後は大注目となるわけですね。
エデというテーマで描かれたのは復讐せずにはいられないが、復讐の先には何もないということだろうと思うのですが、それをアルベールが作品全体のテーマとして乗り越えられるか、これが楽しみですね。
#エデは結果として復讐心を抑えきれなかったという象徴でもあり、彼女では伯爵を止めることはきっとできないんでしょうね。だからアルベールなんでしょう。

■過去の3人と現在の3人
この作品では3人という組み合わせが色々と鍵になっていますが、今回は伯爵からも明示的に過去の3人の物語と現在の3人の対比がありましたね。
フェルナン、メルセデス、エドモンの過去組、そしてアルベール、ユージェニー、フランツの現在組。
#過去組ではメルセデスとエドモンにフェルナンが割ってはいるという構図ですが、現在組ではフランツがアルベールにという線があるので、これが微妙なバランスになっていますね。

この絆にヒビを入れるとするならば、フランツの父の死の真相が関係してくるのではないか?
フランツがノワルティエの記憶を辿るということ、真相究明役をフランツにしていることにはやはり意味があるはずで、ノワルティエの記憶にフランツの父の死の真相が隠されている、そしてそこにはフェルナンたちが関わっているんではないか・・・?

フランツの台詞はひっかかる部分が多くて、ストーリーの流れを飛び越えた「先」にあるものを指している気がしてならないんですよ。

この先、何が起ころうとも自分を見失うな
真実は自分自身で探すんだ


先週の「オレがオレでなくなったとしても」に続き、話の中から超越した台詞に聞こえたのがこれ。
ユージェニーサイドでもカヴァルカンティの過去絡みで足元を揺るがすような展開があるという伏線ともとれますし、自分も含めた3人への自戒の念ともとれます。
やはり過去の3人が超えられなかったしがらみを、現在の3人が乗り越えられるか、これもポイントですよね。
#伯爵はこれを試しているんだろうか?とも思ったり。
#復讐対象はあくまで「あの3人」なわけで、それ以外は自分で運命を切り開けるかどうかを計っているとも見えたり・・・。

■最終カットの伯爵
ベルッチオも怯むほどの残虐な表情を見せる伯爵ですが、正直ここは分かりませんでした。
●考察1
アルベールに近づいたのはもちろん復讐の道具としてであるが、アルベールの馬鹿正直さとメルセデスの面影を残す表情に情が移った。
だからアルベールは伯爵にとって残された良心ともなっており、復讐の準備が整い、それ=良心=アルベールを切り離したことで復讐鬼モードへ完全移行した。

●考察2
完全にアルベールを騙し切り、最後に復讐を仕掛けたのが自分だと分かる時、そして大人たちが何を隠していたのかその真実を知るとき、アルベールが壊れていく様を想像して愉悦に浸っていた。

実は全然読みきれませんでした。
とにかく復讐の布石は完了し、後は崩壊を待つだけ、そしてそれを見るためにパリへ戻る、それしか分かりませんでした。
この解釈次第では見方が全然変わるんで、今後も伯爵の一挙手一投足、一言たりとも聞き逃せないですね。

■ペッポ
ぬおお、ペッポファンとしては次週予告気になりすぎ。

■GONZO
今回の万年筆の仕掛けからノワルティエの記憶をたどりに行くシーンとかかなりかっこよすぎ。
GONZOの作品はこういう仕掛けが楽しみですな。


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