蒼穹のぺうげおっと

-PEUGEOT in the AZURE- マンガ・小説・アニメの感想を書き流すファフナーとエウレカ好きのサイトです

エウレカセブンAO 第17話「ラ・ヴィアン・ローズ」感想

2012-08-25 23:58:48 | エウレカセブンAO
淡々と進んだように見えるけれども、ヨハンソンブックとは何なのか、今ある世界の秘密は何なのか、かなり重要なポイントが散りばめられていた第17話。

まずはOPから。

ゴルディロックスが抜けてハーレクインのメンバーが登場。
※あの宇宙で登場している3機のIFOはハーレクインのものなんだろうね。

ゴルディロックスはここでフェードアウトなのかぁ。
ちょっと淋しいなぁ。

さらにOPでいくと謎の黒いIFOが!
こりゃいったい誰が乗るんだ?

エウレカセブンAOのOPはこうやってちょこちょこ手が入ってるので、結構見逃せないんですよね・・・。


さて、ヨハンソンブック(文書)。

これまでその名前はナカムラさんとかから何度も出ていましたが、ようやくその位置づけが分かりました。

ヨハンソンに見えていたもうひとつの世界。
スカブが変えてしまう前の、もうひ一つの世界線(恐らく視聴者である我々の世界)の存在を示したものでした。

なるほど。

「クォーツガン」の効果というか、何が起こったかというと、ゴルディロックスのクロエやメイヴたちの件のように、スカブがもし発生しなかったとしたら?という「元の世界」に戻した?というのが良いのか、そんな効果があったわけです。

トゥルースが何度も言う「この世界は間違っている」というのは、そういうことだったのか・・・。

スカブが時間と空間を越えて発生するために、本来あるべきだった世界、が書き換えられていく、というのが良いのか、スカブによって別の世界が創られていってる、といったらよいのか・・・。

アオとトゥルースが戦う運命にある、とトゥルースが言うのはそういうことか・・・。

スカブは世界を書き換えていってしまう、ヨハンソンは本来あるべき世界の姿を見た。

だからその子供であるアオとトゥルースは対立する、と。

なるほど・・・。

これでようやくトゥルースとアオの関係性が少し理解できたぞ。



あと、もう一つ。

今回もエウレカでしょう。

「前半のまとめ振り返り」の記事でも書いたのですが、半透明のエウレカは後半戦の重要ポイントじゃないか、なんて書いてましたが、いきなり来ましたね。

なんと彼女はクォーツとともに飛んだことによって、時間と空間が固定されない、とどまることができない、そんな状況に置かれているってわけです。
いやー、いきなりびっくりです。

そりゃ予言めいたことも言うわな。

でも、このアオとエウレカの邂逅シーンは切なかったですねぇ。

エウレカにしても10年ぶりの再会なわけじゃないですか。

アオだって、以前に月光号で会ったエウレカではなく、アオのことを息子として認識している母親とようやく会えた。

けれどもお互い触ることもできず、すぐにいなくなってしまう不確かな存在。

いやー、切ない。うん。


でも、ここがポイントですよね。

アオが自分が何をしたいのか、それを決めたその瞬間。

母親のところにいくために、クォーツガンを完成させる。
※それが本当にエウレカのところに到達できる方法なのかはまだ分からないけれども。

ここ、ある意味アオの本当のスタート地点だよね。


何気にこの会話の中で、さらっとレントンが父親っていうのがエウレカから公式発言されるんですが(いやもちろん絶対そうだとは思ってましたが、良かった良かった)、クォーツガンはレントンが探していたものらしい。

ということは、やっぱりクォーツガンの完成をさせるには何かしらのタイミングでレントンが登場して欲しい&そこで親子でクォーツガンを完成させてエウレカを迎えに行って欲しい、というのが一ファンとしての個人的な願望だなぁ・・・。


クォーツガンはそういう意味では武器ではないのかもしれないね。

「武器」という言葉が強調されているから余計に引っかかるのかもしれないけど、あれは武器なんかじゃなくて、何かの「鍵」なんじゃないか、なんて思っちゃいますね。
※あの力を使うたびに、世界が元に戻っていく、というのかもしれないけど・・・。
※世界を変えてしまうかもしれない、というプレッシャーがあるから、アオはトゥルースを撃てなかったわけだし。
※この辺が非常に繊細なところなんだよね。


今回は結構複雑で、自分の感想まとめるのも難儀してるんだけど、やっぱり今回のポイントは大きく上記の2つかな。

あと気になったところを箇条書きで。

・エレナがアオのことが分かるのは自分しかいない、と言っていたのは、エウレカによってエレナも「あるべき世界?」をみたことがあるから、もう一つの世界についてアオが述べてることに理解を示していたんだと思う。

・ゲオルグは途中で声が変わったりノイズが入ったりするけど、そのタイミングはやっぱりシークレットが意志を持ってゲオルグを媒介にして話している気がする。

・クロエやメイヴたちはマキャフリーって名前が示すとおり、アイルランド移民だったのね、なるほど(Mcで始まる)。

・絵コンテが水島監督だった・・・。豪華な。

さて、今日ちょうどエウレカセブンAOのBlu-ray第3巻が到着したので、ライナーノーツとか読みますかね。

エウレカセブンAO 1 (初回限定版) [Blu-ray]


エウレカセブンAO 2 (初回限定版) [Blu-ray]


エウレカセブンAO 3 (初回限定版) [Blu-ray]


エウレカセブンAO 4 【初回限定版】 [Blu-ray]

エウレカセブンAO 第16話「ガーディアンズ・ハンマー」感想

2012-08-18 20:34:29 | エウレカセブンAO
二週開けての放送、待ち遠しかったです。

前の第15話で新しい局面に入ったなと思っていましたが、今回のサブサブタイトルがNext Phaseであるように、本当に新しい局面に入った第16話でした。

あのOPにも登場している武器?はいったい何なのか?
いったい何が起きたのか?
新たな謎展開です。

個人的にはまだ別時空の物語展開があるんじゃないかと踏んでいるので、その線も考えつつ、今回はて一体どうなっちゃったんでしょうね。

結果だけみると、

・アオが謎の武器を用いてシークレットを撃退
・北欧は守られた
・メイヴやクロエたちゴルディロックスが居ない世界になってしまった
・つか、融合爆裂が発生するはずだった地域にそもそも住んでる人がいないという状況になった

もし、あの武器が使われなくて北欧で融合爆裂が起きていたら、

・北欧部分に相当の被害が発生していた
・人が住めない状態になっていた

という、微妙にニュアンスが難しいんだけど、どっちにしろ人がいない、という結果だけが同じ、変な風につじつまが合わされたと言ったら良いのでしょうか、そんな状態が発生しちゃったわけです。

そんな「だったかもしれない世界」の中、アオだけが両方の世界を知っている、そんな状況。

仮面ライダー電王で言えば良太郎(特異点)、シュタインズ・ゲートで言えば岡部倫太郎みたいな、自分ひとりが影響を受けない、そんな状況。

この状況、めっちゃ孤独だよね。

自分が世界を作り変えてしまった?みたいな。

さて、なぜかつじつまを妙に合わされた世界に何故なってしまったのか?
この辺は謎なままなので、次の展開を待ちたいところ。


今回もう一つのポイントはナル。

不眠症のアオの意識に入り込んできたナルは、自分の中にスカブが共生したことで、スカブ代表という立場にある、ある意味コーラリアン。

そのナルが、コーラリアンとのハーフであるアオを誘いにくる。
スカブを守る存在として。

しかし、エウレカの予言はアオはスカブを滅ぼす存在。

この辺の対立が、OPで見えるニルヴァーシュ対ニルヴァーシュの構図に表されてるんだろうなぁ。

アオとナルは一度対立になるんだろうね。
対立後に関係性がまた変化するんだろうな。

何気に今回のナルは、ニルヴァーシュを駆って自分が元気になったこと、守られる存在から守る側の存在になったことを磐戸島の人々に訴えたいところがあって、ああいう行動に移ったんだろうな、と推測。


それにしても、今回のポラリス作戦は最初から最後までスタイリッシュでかっこよかったですね。

エウレカセブンAOではF1をモチーフにしているところがありますが、今回は補給がピットインみたいな感じで描かれていて、F1のレース(どちらかと言うとルマンの耐久レースみたい?)みたいな感じで、Nakamura Kojiさんのエレクトロサウンドに乗せて描かれていて、とてもエウレカセブンらしいスタイリッシュさでした。

骨太のストーリーとスタイリッシュなデザイン、そしてエレクトロサウンド、この絶妙なバランスがエウレカセブンの独特の世界観を作ってるんでしょうね。

エウレカセブンAO 1 (初回限定版) [Blu-ray]


エウレカセブンAO 2 (初回限定版) [Blu-ray]


エウレカセブンAO 3 (初回限定版) [Blu-ray]


エウレカセブンAO 前半までの振り返りまとめ

2012-08-11 16:03:56 | エウレカセブンAO
物語も折り返し地点を迎えて、謎という意味ではまたスタートラインに戻ったかのような展開になりましたが、丁度放送休止期間でもあるので、エウレカセブンAOのこれまでの感想なんかをまとめておきたいかなと思います。


丁度ふらっと本屋に行って手に取ったムック本があって、デザイン集としても非常に良い出来だったのでちょっとご紹介。

エウレカセブンAO FIRST EDITION
エウレカセブンAO初の公式ガイドブック
太田出版


値段も手ごろだったので購入しちゃいました。

世界観の説明と各話のポイント、監督はじめ制作サイドの主メンバーインタビューが掲載されていて、前半の折り返しに読むには丁度良い感じです。
読む、というより、デザイン画なんかが綺麗なので、見るというほうが正しいかも。

ざっと読んでみて思ったのは、自分がこれまで書いてきた感想もそんなにポイント外してないかな、ということでした(笑)。


自分の中では第14話「スターファイアー」の感想が大体のポイントを抑えたまとめになっていて、自分でも恐らく物語が進んだときにこの第13話・第14話あたりに戻ってくるだろう、という予測をしているんですが、まさにそういうことがガイド本にも書いてあったわけで、時間があればやっぱりこの第12話~第14話のエウレカ登場は見直しておきたいところです。


さて、世界観として押さえておきたいポイント、というか共通理解として持っていたほうが良いと思うのは、

・舞台は2025年の地球。
・100年前からスカブコーラルが出現するようになり、スカブ発生後にシークレットが出現して融合爆裂を起こし、世界的な問題となっている。
・日本は70年前の戦争から復興できず、経済的にも孤立した状態である。
・13年前にエウレカが降って来る。
・10年前、沖縄でスカブバーストが発生するが、このとき史上初めて融合爆裂を回避。
 (たぶん)エウレカの指示によりクォーツを抜いて安定着床させることにより、安定化したスカブコーラルからトラパーが発生。
 クリーンエネルギーを生み出すプラントコーラルとして沖縄は経済発展していく。
・経済発展をベースに沖縄は日本から独立。
・しかしながらプラントコーラルは連合軍に実質抑えられ、漁業権は中国に取られるという、沖縄は抑圧された環境にあった。
 →この辺の抑圧のはけ口がアオやエウレカなど外部因子への風当たりになっているんだろね。
・ゲネラシオンブルはシークレットの撃退とスカブの安定化を目的として世界を飛び回るハイパーレスキューの役目を担っている。
・IFOは子供しか動かせない、というよりは、この10年前から始まったトラパーの発生による脳への影響を受けた子供たちが動かせる、ということ。

というところで、この10年で世界は大きく変わったんだろうね。
この辺、整理しておくと世界観として理解しやすいかもね。


あと、キャラクター的に言うと、ナルかな。

ナルについてはこのブログでも「多分、巫女的ポジションになる」と書いてきましたが、このムック本を読む限りどうもそうらしい。
第1期のOPを見る限りそんな予感がしていたのですが、第14話あたりを見るにやはりそうかって感じですね。

あとは第14話「スターファイアー」の感想でも書いたのだけれども、ナルがアオではなく、トゥルースの手を取ったのは、やっぱりずっと体が弱かった自分が、自分の力で飛べるようになったアオと並び立って自分の足で、翼で飛べるようになることが本音で、それを手助けしたトゥルースのほうへ行ってしまったんだよね。

個人的にはナルは最後にはアオを呼び止めるような役回りになるんじゃないかと思っていて、あっちの世界へ行こうとするアオを彼女が留めるんじゃないかな、なんて考えています。


あとエウレカね。やっぱり。
彼女の存在は大きいよね。
出てくるだけで話が膨らむもんね。

今のところ、エウレカは3つの時間軸?を持って登場しています。

・アオを産んだ後のエウレカ(13年前に登場し10年前に消えた)。
・12話から14話まで登場した身ごもったエウレカ。
・半透明な姿で予言めいた言葉を発するエウレカ。
 ※ちなみにこのときに着ている服はレントンの姉ダイアンのもの(というかデザイン?)らしい。

特に最後の半透明になった意識体のようなエウレカ、これが後半戦のポイントになるような気がするね。

シークレットは敵じゃない、とか、アオはスカブコーラルを滅ぼさなくてはならない、とか、非常に気になる言葉を残しています。

この辺は謎のままなんですが、やっぱり第13話・第14話に戻ってくるポイントがきっとあると思うので、この辺を見直しておくのもよいかもです。

次に物語が動くとすると、エウレカの再登場か、レントンの登場だと思うので、その辺を非常に楽しみにしております。
母親との物語はこの前半戦で触れられたので、次は是非父親とアオの物語に入って欲しいところです。


あのボロボロのニルヴァーシュも非常に気になるしね。
ニルヴァーシュは既にメカとしての次元を超えていて、キャラとして独立してきているので、存在自体がポイントになってる感じ。

井上和彦さんを起用したのにはレイズナーを意識したって京田監督が言ってるのもポイント。

つか、トリトン号はクラッシャージョウのミネルバがイメージとか、レイズナーとか、個人的にピンポイント直撃世代だからたまらんって感じあるんだよね。

話はそれたけど、ニルヴァーシュにもレイズナーのV-MAXみたいな機能があると面白いなぁ~。
※エウレカだけがロックを外せた武装とかも出たし、ニルヴァーシュにはまだまだ謎があっても良いと思う。
※ちなみにレイズナーで初めてV-MAXが発動したときは子供心に超びっくりした記憶があります。
※そういえば、レイズナーのエイジも異星人とのハーフなんだよね。
※そーらーに、蒼い流星ー、思い出してきらたら懐かしくなって、YoutubeでレイズナーのOP集を見てしまった・・・。
 当時サビの部分に入る前にその回のハイライトが入る演出は超・斬新でかっこよかった。
 たぶんあの頃だとレイズナーとバイファムのOPがかなりかっこよかったと記憶してる。

とか、色々と出てくるわけですが、エウレカセブンAOの後半戦、非常に楽しみにしております。

というわけで、第13話・第14話の録画を見直しつつ、先日購入したBlu-ray第2巻を観る事にします。

エウレカセブンAO 1 (初回限定版) [Blu-ray]


エウレカセブンAO 2 (初回限定版) [Blu-ray]


エウレカセブンAO 3 (初回限定版) [Blu-ray]