蒼穹のぺうげおっと

-PEUGEOT in the AZURE- マンガ・小説・アニメの感想を書き流すファフナーとエウレカ好きのサイトです

薔薇の・・・

2005-06-30 02:14:02 | マリみて
神保町にデザート探しなど。

もちろん即発見、即ゲット。

「はぅ~、お持ち帰り~」

もちろんデザートは「ミルフィーユ」です。

ちょっとだけと思って味見したら、完食してました。

相変わらず絶品です。

以下、とりあえずの5行感想です。
(反転)

むぅ、そこで止めるのか・・・・。はうぅ。
レイニーブルーまでいかずとも、そういう方向性で焦らし作戦ですか?
つか、それは次巻に2つのヤマ場を一緒に持ってくるということなの?
ああー、もう次が待ちきれないっつーの。
それにしても菜々はイイね、すごくイイね。
つか、ほんとにもう次が待ちきれないんですけど、どうしたら良いですか?


(/反転)

さて、もう一回味わうかな?・・・かな?

今週のジャンプ 30号 感想

2005-06-29 01:14:27 | ジャンプ感想
更新がだいぶ遅れてしまったのですが、ちょいとペース掴むまではのんびりとマイペース更新です(つか、いつもマイペース更新です、自分)。
そして感想もちょい少なめです(つか、いつも少ないでしょ、自分)。
それにしてもネウロとムヒョとロージー、これが今ジャンプでかなり好きかも。面白いわ。

■Dグレ

・・・嘘だ!!

ガクガク(((( ;゜Д゜))))プルプル

怖いよー、その言葉はもうトラウマなんだよ。
あははははははははははははははははは。
#ひぐらしがないています。
#ちなみにリナリーたんは平仮名で「うそだ」です。

さて激しく脱線したところで、扉絵とか表紙とか相変わらず美麗絵ですね~。
そしてここ3週間くらい置いてけぼりを食らったような展開に話が追いつきましたね。
つか、Dグレってば、ほんとは単行本で読んだ方が面白さ倍増なんじゃなかろうか?
お約束とも取れる左腕崩壊ですが、何気に続きが楽しみです。

■ナルト
チヨ婆が帽子を取ったら、ツナデばりに若返ったりしないかと一瞬だけ期待して、見事に撃沈しました。
#そっとしておいてください。
チヨ婆は糸とかで物体を操るんですかね?くないとかも浮かしてましたもんね。
サクラの渾身の一撃はカッコイイよ!!
#中から全く同じの出てきたらマトリョーシカみたいで面白いでんすが、さすがにそれはないな。

■ワンピ
今週はナルトでサクラの渾身の一撃と、サンジの渾身の蹴り三発がカッコよいですね。
しかしそのカッコよさを喰ったのが・・・フランキー。
ケンタウロス(笑)。
しかも「そういう苦情は」とか冷静に返してるよ。
いろんな意味で期待してます。

■切法師
あれは早蕨三兄弟(妹)だね。
・・・いや嘘。
西尾維新先生に失礼でした。

■ムヒョとロージー
今週個人的に一番面白かったのがムヒョと草野。
つか、金未来杯の5人の中で一番に連載開始しただけのことはありますよね。
連載でどんどん面白くなりました。そして、今回の盛り上げ方は王道、面白かったなぁ。
#編集部の人は見る目が確かなんですねぇ、さすが。

ソフィーと今井さん草野のバトルはかなり緊迫感があって、読ませるなぁと唸りましたよ。

つか、今井さんイイね、とてもイイ。
是非とも今後、ロージーを「草野」と呼ぶキャラとしてレギュラー登場して頂きたい。
#ロージーを「草野」と呼ぶのは今のところ今井さんとYukimiさんだけだ、たぶん(笑)。

そして草野に投げかけるムヒョの「よくやった」。
ぬお、来たー!!って感じですよ。

個人的にはここからもう一歩、草野の大技炸裂!!しかもビコの札で!!みたいなラストを希望。

■ネウロ
弥子ちゃん・・・最高だ。
#カツカレーハチマキ姿に惚れそうになった。
#しかもグリグリメガネだよ。

さて、ネウロなんですが、これも見せ方、読ませ方が上手くなっていて、表現として今回は弥子ちゃんが多少のことには全く動じない、つかむしろ虫くらいならプリプリっと喰っちゃうよ、くらいの勢いで成長しているのですが、それを驚かせる、いや、もっと「恐怖」を感じさせる相手とは?・・・と通常部分を強調することで相対的に後に出てくる異常部分を際立たせる、そういう入り方をさせているのはテクニックとして分かりやすくてイイですよね。
ネウロは絵の奇抜さに目が行っちゃいますが(もちろんそれが好きなんですが)、こういう分かりやすい表現をしているのも実は見逃せないっすね。

それにしてもTVを投げる投げないの勝負は見応えあったな(ってそこかよ)。
#いや、もちろんあかねたんもかなり素敵なんですけど、どうしましょう。惚れそうです。

■リボーン
そろそろ皆さんお気づきになった頃ではありませんか?
そう、それはいつもはぐだぐだなリボーンですが、ある人が出てくるとギャグマンガとして落ちるところに落ちてくれる、そんな不思議な現象が起きていることに。

ハルちゃんがいるリボーンと、ハルちゃんがいないリボーン。
そう、それは渚ちゃんのいないタカヤみたいなもんです(って微妙に分かりづらいな)。



しかも今回、ハルちゃんビキニですよ。
しかも今回、ハルちゃんビキニですよ。

二回言いますよ、もちろん。

つか、登場1コマ目から溺れてるんですよ。
つか、登場1コマ目から溺れてるんですよ。

イイ娘だ、ほんとイイ娘だぁ。

・・・しかし、最後の美味しいカットは京子ちゃんに持っていかれるんですけどね(笑)。
#いや、これで締まるのもハルちゃん効果ってことですね、多分・・・ハルちゃん、最高。

■いちご
真中にはバチが当たればいいと思うよ。
けど、そうは言っても今回の東城はエ○かったよ。
つか、次回、楽しみなんですけど。

来週はもうちょっと早く更新できるようにぼちぼちやってみます。

単身、否、短信

2005-06-28 02:20:03 | Weblog
先日、里帰りしていた奥さんと娘が帰って来ました。
期間限定独身天国を満喫していたのですが、どうやら普通の生活?に戻りそうです。

つか、ぶっちゃけ「NHKにようこそ」とか読んで、完全に駄目人間の道を辿りそうになっていたので、正直危なかったです。
どうも家族はストッパーのようです、僕にとっての。もちろん通常生活を送るためのです。
「ひぐらし」読み終わっておいて良かったと心底思ったり。

つかブリーチのメガネ石田と山崎くんは似てると思います。

*  *  *

これまで、昼休みに更新が多かったのですが、これからはちょっとそれができなそうです。
うーん、ジャンプ感想とか1年このペースでやってきたのですが、まあしばらくはペース掴むまでぼちぼちやっていくことにします。

基本スタンスは変えないつもりですが、ちょびっと更新ペースはスローになりそうな予感です。
仕事が忙しいというのも、つか、それがメインの事情なんですけど。

これもまた自分のペースを見つけるまではぼちぼちやってくことにします。

つか、ほんとは「げんしけん6巻」のネタとか、「エウレカセブン第1巻DVD付」のネタとかやりたいんですが、また今度ということで。
#ほんとにやれるかどうかは自信なし(ヲイ)。

でもちょっとだけ。
「交響詩篇エウレカセブン」のコミックス第1巻、大逆転でゲットできました。
1ヶ月前に既に予約完売状態で諦めていたのですが、Amazonで発売日直前に緊急入荷してたんで、迷わず即ゲット。
もう送料かかるとかお構いなし(笑)。

吉田健一氏のエウレカ設定資料とかカワイイっすね。
初回特典のDVDですが、特典映像もいくつか入ってましたよ。
基本はCMなんですが、その中でも他(多)メディア展開の仕方が半端じゃない。
ASTRAYばりに世界観を違う媒体でも展開させていくつもりらしいですね。
ゲームとかでも世界観は共通だし、次代設定とかが微妙に違うとか、何とか。

いつも「エウレカセブン」を見るときはHDDレコーダーで録画してみてますが、画像はSPモードなんで、今回特典で付いてたDVD見て、やはりDVDの画質は全然違うなぁと感心。
第1話ってこんなに美しかったのかぁと口あけて見てました(半分くらいほんと)。
#ホランドのいきなりの909でのカットバックドロップターンとかカッコイイ!!
#そしてドミニクが「仕官学校で習わなかったかね?」と隊長に言われた仕返しを11話で「仕官学校で習いませんでしたか?」と返していることに初めて気が付いた(笑)。

個人的にはコミックス版よりTV版の方が絵も展開も演出も好きなんですが、コミックスなりの味があってこれはこれでよいかも。

つか「交響詩篇エウレカセブン」自体、全部お勧めです(笑)。

交響詩篇エウレカセブン 第11話「イントゥー・ザ・ネイチャー」 感想

2005-06-26 22:21:48 | エウレカセブン
今回はパートとしては新展開にあたっていて、ミステリエンタメ部分とバトルエンタメ部分に焦点が当たっていましたね。
しかもラストは、ぎゃー、どうなるんじゃー!!という感じで良い感じに引いてくれました。

一応これまでの展開を整理すると、第1話から第3話までをレントンの旅立ちに、第4話から第7話まででゲッコーステートでの位置関係を描写して、第8話から第10話までをエウレカとホランドの過去に焦点を当てる、そして最初のお膳立てが揃ったところで第11話から新展開、こんな感じですね。

恐らく今回はレントンが加わって初めてのコーラリアンとの邂逅、そして新キャラ・アネモネとのファーストコンタクトって感じで描かれて、ホランドやレントンもまだ覚悟など色んな面で熟していないポイントでは歯が立たない、そんな予感さえ感じます。
王道で行けば、最初は負けて、次は引き分け、終盤で最終対決、こんな感じだと思いますが、そういう意味で今回のパートはかなり苦戦しそうな気配濃厚ですね。

■コーラリアン
先週、宇宙から見た「竜の巣(違)」・・・グレートウォールが、今回の(ゲッコーステートメンバーが呼ぶ)コーラリアンは同じものと考えて良いのかな?
恐らくそうだと思うんですが、そう考えるとやっぱり脚本の見せ方上手いなぁ。

さて、ゲッコーステートのメンバーは「コーラリアン」を何かの「現象」の総称として使っているっぽいですね。
皆「良く知らないけどこんな感じらしいよ」という感じ。多分トラパーの超過密状態のことを漠然と指してる感じですね。
そして恐らくその本当の意味はホランドとたぶんタルホ姉さんとエウレカあたりしか知らない感じですね。

対するデューイ中佐は第7話で「彼らは」と発言して以来、ここでもまた「彼ら」という言葉を使っているわけで、情報量の多さから考えても「コーラリアン」は「現象」ではなく直訳で「珊瑚人」というように、やはりこの星の原住種族と考えるのが妥当かな。

恐らく軍でも超・極秘情報の類にあたると思われるので、一般情報としては「現象」として軍が情報を流している、とそんな感じですかね。

■コーラリアン進入の狙い
ゲッコーステート、デューイ中佐ともに現時点で明確な理由を開示していませんよね。
ホランドは「コーラリアン」の中に何を求めているんでしょうね?
またデューイ中佐は「彼ら」に起きてもらうことで、殲滅のきっかけを作ろうとしている。

この辺から考えると、「ゾーン」の先には種族としての「コーラリアン」の世界に通じている、と考えて良いのかもしれませんね。
#違ってたら笑って流して、お願い(笑)。

個人的には「ゾーン」突入の時に、雷とか鳴ってて、
「竜の巣だ! 行こうエウレカ!父さんの行った道だ! 父さんは帰ってきたよ!」
とかパズーばりに言ってくれないかな?・・・かな?と思ったのは内緒です。

いや、だって、「負けはせん!負けはせんぞ!!」が出たんだもん(笑)。
#隊長、あんた男だよ!!

■衝撃のアネモネ
さて、ミステリエンタメは色々と頭だしがされてきて、かなり視聴者もレントンの視点にあわせて興味津々状態になっていると思うのですが、今回のバトルエンタメ部分もけっこうしびれましたねぇ。
#リフしながらのバトルって何かこうワイプアウトしそうな妙な緊張感ありますよね。
#つか、それがまたえらいカッコよかったりするわけですが。

それにしてもアネモネ、強烈でしたねぇ。

序盤のエウレカとの行動の対比、相似性の演出が上手くって、それがニルバーシュ・タイプゼロと相似するタイプ・ジ・エンドと対決させて来るまでの演出も上手いなぁと感心。

ハッハ、いい反応してるー!
そういうのだーい好き
ダ・カ・ラ、殺してあげるネ!

ほらぁ、挨拶なさい!!
こんちは、私のそっくりさん(はぁと)
死んでチョウダイ!!


・・・アネモネ
・・・惚れそうだ(笑)。

ただ彼女自身も今回の人格は薬によって生み出された人格(というか覚醒剤に近い?)なので、本来の彼女の性格がどんな感じなのかというのは結構気になるところです。
単なるイタイ子ではない、そんな感じもするし、個人的には彼女にも救いがあって欲しいなぁなんて今から思ってしまいます。
#つか、後から見直したら、あの注射入れるところちゃんと描いてあるんだもんなぁ、あれは辛いよ。ぐはぁ。

■エウレカ
頭痛の原因はアネモネの状況から見ても「コーラリアン」に近づいたことによるものだと思われるのですが、ニルバーシュの声が聞こえなくなっているあたりに、やばさが伺えます。
つか、レントンに対して「嫉妬」とかあるんじゃないかと思ったり。
#レントンがニルバーシュに乗ったら魂魄ドライブが光ったし。
そうなると、エウレカはエウレカで「人間」っぽい感情をまた得ることができるんで、個人的にはそういう絡みがあっても良いかなぁなんて。

■小ネタ
「負けはせん」はかなりツボだったのですが、そういうオマージュネタとは別に、冒頭で語っていた「夢」の話。
一見マシューに手を差し伸べたヒルダでその伏線は回収?と思わせておいて、次回予告に「夢」という言葉が出ている。
つまり、このパート、きちんと冒頭に伏線仕入れていたってことになるんですよね。
「夢」の中でトラパーに乗っていたレントン、そして「夢」を見ないというエウレカが、次回「夢」の中で何を見るのか?この辺が楽しみです。
#あとホランドの「お前を殺す(からな)」でヒイロをすぐに思い出したのは内緒です。

もちろん、お風呂エウレカとか、髪下ろしエウレカとか、出撃直前の髪止めエウレカとか、もう個人的にはツボ突かれまくりですが、そっとしておいてください(笑)。

脚本の分担としては、超重要部分をシリーズ構成の佐藤さんが、サービスシーン多目の時は野村さんが、今回のように新パートを始めるときは大野木さん(ちなみに大野木さんは第8話も担当)という感じかもしれないですね。

さて、今回はアウトラインや頭だしの意味合いが強かったエンタメ系だったのですが、それでも十分楽しめました。
次回以降はもっと内面に踏み込んでいくと思われ、今後とも超楽しみです。


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2005/7/22発売
第1話 第2話を収録
お勧めです!!



ガンダムSEED DESTINY 第36話 「アスラン脱走」 感想

2005-06-26 01:19:12 | ガンダムSEED DESTINY
テーマ的にかなり深いところ、核心を突いたところを扱ったりと、様々な意味で非常に面白かった第36話「アスラン脱走」。
議長の言葉を中心に2つの対比が描かれた今回は、バトルエンタメを抜きにした回としては久々にかなり見応えのある内容に満足でした。
やっぱりこのDESTINYのテーマとしては「自立」という言葉が僕個人としてはかなりしっくりくるな、と思います。

また第29話「FATES」でも書いたように「DESTINY」=「偉大な結末を暗示する」と「FATE」=「不運な宿命」、この対比が作中のポイントになってきそうです。

■作中テーマの中心をなす議長
今回のエピソードは議長の言葉を中心にその対比を描いていて、その辺がもう非常に大満足だったわけですが、今回の議長の言葉からテーマとして訴えかけるところは3点あったかなと。

■作品の中での議長の狙い
あまりに重要ワードが多くて全部引用するのが大変なんですが(笑)、まず最初はこれでしょう。

人は自分を知り
精一杯できることをして役立ち
満ち足りて生きるのが一番幸せだろ?

この戦争が終わったら
是非ともそんな世界を作り上げたいと思っているのだよ

誰もが皆幸福に生きられる世界になれば
もう二度と戦争など起きはしないだろう


徐々に明らかにされていく議長の思いなんですが、ここは第29話「FATES」で「思い通りにならないというのなら自分で作る」という旨の発言をしていて、ここがその回答の一部になっているんですね。

ここはマキアヴェッリの「君主論」を僕自身が読んでいないことが非常に悔やまれるのですが、銀英伝でも専制君主制の持つ良さ・悪さを壮大なスケールで語ってくれましたし、「交響詩篇エウレカセブン」のサブテキストとして読んでいる「金枝篇」でも著者のフレイザーは「本当に優秀な専制君主制の中にこそ本当の自由がある」と意味深なことを言っているわけですが、議長の狙い、これは大分前からうちのコメント欄でも大いに盛り上がっていて、その中でやはり僕が最近これかなと思っているのが、

コーディネーター(その中でも特に優秀な)による専制君主制的世界統治

ではないかと考えます。
別にこれはナチュラルを排斥するというわけではなくて、本当に優秀な指導者の下での独裁というのは、指導者が優秀である限りにおいてはその機能を存分に果たす、というのは様々な書物で論じられていることですね。
#この辺はうちのコメント欄でいろんな意見が出て非常に面白くて、僕自身とても参考になりました。皆さん、ありがとう!!

一応僕はこの論を持ってテーマを考えたいと思うのですが、議長という存在については前々から「白・黒という二者択一で考えるよりも、常に作中テーマを問い掛ける存在であって欲しい」と考えているので、恐らくそれとぶつかり合う主張が出てくる、それがアークエンジェルサイド・ラクスサイドになってくる、それを視聴者は「何故?」と問い掛けながら見ていく、そういう楽しみ方を制作サイドとしては期待しているんじゃないかと。

■作中テーマとしての重要な意味
前述の議長の目論見がシナリオ上の目的であるとするならば、制作サイドが議長を通じて何を考えて欲しいか?という作中テーマもあわせて明らかになった気がします。

これは「竹田青滋氏のコメントからDESTINYの楽しみ方を考えてみると・・・。」という記事で書いたあたりからずっと思っているのですが、

「するするっと(深く議論することなしに)進んでいく」

ここに警鐘を鳴らしたい、そういう意図があるんですよね。
作中ワードでも「与えられた敵」という表現もよく目にしますが、これはつまり「役割」を「他人から与えられる」、そしてそれを「自分で深くその意味を考えることなしに享受する」ことに対する警鐘にもなっているんだと理解したい。

そういう意味で今回の議長の発言の中には「役割を与える」とか「考え過ぎる」という表現がされているので、まさに「自分で考える」ことを放棄させる、そういう意図があるんだと強く感じましたね。むしろ上手い、というくらいに。

これに対比しているのが、第28話でトダカ一佐が散ったシーンなんですが、あれは与えられた「敵」について、軍人と言うカテゴリを自ら破って、自分達が何を成すべきかを問い掛けた、まさに「自立」のシーンだったんですよね。
ゆえに今回の議長の言葉をして、僕個人としてはDESTINYの作中テーマのひとつとして「自立」というものを問うものだ、ということに自信を深めることができました。

だからこそアークエンジェルを討つというのは、そういう自立した考えをしようとしている集団が議長にとっては危険だから、本当に自立した集団になる前に叩いた、というのが本音ではないかなぁ。
#アークエンジェル自身もあの時点では迷いがあったわけだから、そこを議長に上手く突かれたというのもありますよね。

まあ、結局のところ、そういった専制君主制をひいたところで、これまでの歴史上ではほぼ争いがなくなることはなく、ひょっとしたら争いがあることを前提に「受入れて」「切り開く」みたいな、そういう状況の中でも自分の意見を見失わない、自立した存在になることが、唯一争いの中でそれを拡大させないことにつながるのかもしれないですね。

小説「終戦のローレライ」を引き合いに出すならば、議長は浅倉のような一から作り直すというプロセスで、キラやラクス、カガリは折笠征人たちのように壊して創造ではなく、諦めずに何度も手を入れて組み直して、やり直していく、そういうプロセスの違い、悲観論者とそれに対して諦めない人の力、そういう違いなんだろうなぁ。

他人から与えられた「役割」を受入れるんじゃなくて、結果としては同じになるとしても、自分で考えて「役割」を見つけ出していく、つまり流されるんじゃなくて、自分で考えようよ、というのが一番のテーマになるんじゃないかなと、個人的には思っていたりするんですけどね。

■幸福と不幸
与えられた役割で本当に幸福になれるのか?
この辺も今回非常に面白い対比がなされていましたよね。

与えられた役割=シン=幸福
自分で考えた役割=キラ=不幸

議長の考えでいくとこうなんですが、作中テーマとして「自立」を訴えていくならば、議長の「役割を考えることなく享受する」考え方は正しいのか?という反証になってくると思うんですね。
それがシンというのが面白い。

今まではシンの存在描写を前回のキラと比較している、というのは感想でも書いてきましたが、それはテーマ的に「力を肯定的な側面」で捉えるためだとだけ思っていましたが、今回の議長の言葉でそれ以上のテーマがあったことに素直に嬉しく驚きました。

与えられた役割をこなすことで祝福されたシンと、そうじゃなかったキラ。

ただ果たして本当にそれでシンは幸せになったのか?

与えられた役割をこなすことで結果的に(キラが討ったけれど、キラがもしいなければ)ステラたんを直接殺していたのは自分だったかもしれないし、既に現実として目の前でステラたんを失っているシンが本当に幸せなのか?
という問いかけにもなっているわけですよね。

キラも結局はたくさんのものを失っていて、フレイはその因果が巡り巡った結果でしたよね。
ここまでの流れは「君(シン)は僕(キラ)に似ている」ともいえます。
しかしながら、自らの役割を自分で考え出したキラにはラクスという理解者がいます。

次週、予告から察するにシンとアスランの対峙は必至なようなので、ここでこそアスラン種割れして欲しいなと思いつつ、シンに対する「問い掛け」をやって欲しいと思わずにはいられないですね。

そしてそこにレイ。
彼は完全に議長絶対で、そこに自分の意見は無い。
この辺の対比が上手くなされてくると面白いですよね。
#そして僕の個人的希望では最終決戦はシンとレイでやって欲しいところなんですが。

■自ら考えることを拒否した存在 ミーア
やっぱり今回非常に面白かったのが、前述の議長の言葉、3つのポイントを受けて対比されるミーアという存在でしたね。
今回の構成は本当に上手いなと思いました。

「自立」をテーマとして考えた場合、今回のミーアとアスランが互いに手を差し伸べるシーンはめっちゃ秀逸でした。

自ら考えることを拒否し、(偽りの存在としての)「役割」を受入れるミーア
彼女はアスランにも偽りでもいいから「役割」を受け入れて、その方が安全(安心)だから、と手を差し伸べる。

対して、自ら考えた結果、「役割」を受入れることを拒否したアスラン
自分で考えて行動するんだ、たとえそれが危険であっても、と手を差し伸べる。

二人とも手を差し伸べているのに、この意味の違いの大きさ。
議長の言葉を端的にシーンとして表現されている。
このシーンは上手かったなぁ。
ここにも一つのテーマが分かりやすく描かれていましたね。

■自ら考えて、そして勢いに任せて飛び出しちゃった メイリンたん
うおお、ここは熱かったよ、メイリンたん。
僕は素直に彼女に拍手を送りたい(笑)。

アスランの経歴をこっそり入手したりする伏線が、こういうハッキングという形で現れるとは(笑)。

普段はちょっとドタバタしてそうなメイリンたんが、憧れの人を逃がすという一点において機転を利かすってのは個人的にはすげー良いよぅ、と思ってしまいました。
#また髪を下ろしたメイリンたんがかわいくて。
#あの後ヘナヘナとへたり込むところもぐっときます。ぎゃー。

そして、ミーアはアスランの差し出した手を取ることは無かったけれど、メイリンたんは迷わずその手を取った。
ここにも、運命を受入れて切り開く者か?それとも運命を諾々と受入れるだけの者か?という対比表現がなされたわけで、今回の構成はかなり秀逸だったなと思うわけです。
#もちろんメイリンたんのサービスシーン含みです。もちろん。

メイリンたんは今回、ジョーカーって感じで良い意味で、そして色んな意味で裏切ってくれましたね(笑)。
頑張れ、メイリンたん!!


それにしても今回は本当に面白かったぁ。
バトルエンタメ無しにこれくらい魅せてくれると僕としては大満足です。

ひぐらしのなく頃に 「目明し編」 感想

2005-06-25 01:10:28 | 小説 感想
ひぐらしはないているか?
・・・ああ、ないているね、僕の頭の中で、延々と。

ひぐらしは遊んでくれたね
・・・遊んでくれたというより、むしろ弄ばれたんだね、きっと。

ひぐらしは壊れたね
・・・いや、むしろ壊れたのは僕の心だね。砕かれた。

終わらせよう、そう、ひぐらしのく頃に
・・・終わらない。
・・・僕の心の日常と非日常はまだ・・・。
・・・まだ終わらないんだ・・・。

*  *  *

さて、どっぷりとつかって日常生活も崩壊寸前まで追い込んでくれたこの「ひぐらしのく頃に」ですが、現在発表されている最新シナリオ「目明し編」まで読了するに至りました。
まだ続きがあるとは言え、これで一応一息つけそうです。ふぅ。

改めて「ファウスト Vol.5」の竜騎士07さんのインタビューなんかを今読み返したりしていますが、読み応え十分でしたし、何より心砕かれるまではまってしまいました、完全に。
#「目明し編」を読了された方はTIPSが最後に2つが追加されていることに気が付きましたか?
#僕は「ファウスト Vol.5」読まなかったら絶対気が付きませんでした(笑)。
また音楽もよくて、今もひぐらしの音楽室を立ち上げてエンドレスリピート中です。

今回は「目明し編」に入る前に、自分なりの仮説を立てて突入することができたのが良かったかな・・・かな?
基本的には自分なりの仮説を立てたことで自分が楽しめたこと、これが大きかったのですが、読み進めていくうちに、自分の中の仮説はあいまいながらも確信を得てきたように思っています。

参考:ひぐらしのなく頃に 「鬼隠し編」~「暇潰し編」までの私的仮説
注意:この記事にはネタバレを多く含みますので、「暇潰し編」まで読了されていない方は十分ご注意ください。

その辺りを踏まえながら、簡易感想です。
「目明し編」を読了されていない方は、大きくネタバレ含みますので十分ご注意ください。


* * *



■雛見沢システム
この「目明し編」も日常パートから非日常パートへ転換してからの惨劇は悲しくて哀しい物語になってしまったのですが、僕の中の仮説に対する確信は、ページを追うごとに徐々に高まっていきました。

仮説を簡単に言うと、

大局的な共通認識と、局所的な共通認識。
雛見沢という「共通認識」の中でおきた、事実、事故、勘違い、思い込み、嘘。
これらがビリヤードの玉のように複雑に動き合って、「偶然」9番がポケットに落ちた、しかし9番がポケットに落ちたということは「事実」として取り上げられる。
そう、全てが「玉突き的」に発生した悲劇だったんじゃないか、そう思っています。

視点を変えることで、こんなにも一つの「事実」に対する受け止め方が変わってしまう、「事実」はあるんだけれども、そこに至る過程、思い、その後の影響は、個人の主観から見た個人の思い込みに過ぎないかもしれない、自分というフィルターを通すことで「事実」がいかようにでも解釈されてしまう、これが「ひぐらしのなく頃に」で表現されている肝なんだと僕は思うのです。

例えば、智史が消えたとき、くまのぬいぐるみが無くなっていた。
これを詩音は園崎家が買ってしまったと思い込んだ。
でもその真偽は分からないんですね。
あのおじいちゃんが店番をしていたなら、誰か他の人に格安で売ってしまってもその過程は分からないんですよね。
そこにあるのはただぬいぐるみが無くなったという「事実」だけ。
ひょっとしたら智史が購入していたかもしれない。
・・・けれど、これを詩音のフィルターで見ると「智史くんを追い込むために園崎家が仕掛けたに違いない、そして智史くんはうなだれて・・・」みたいな思い込みへつながっていってしまう。

また詩音自身も怯え、そしていろんな意味でショックを受けた祭具殿侵入ですが、詩音はあれがタブーでタブーを犯した者にはオヤシロさまの祟りとして死を与えなければいけない、と自分で思い込んでしまったとも取れます。
これは僕の仮説でもあったわけですが、祭具殿に進入してもそれはほんとうは直接の死の原因にはつながらなかったはずだと思うのです。
それを自分の周囲からショックなことを聞いて、自分で祭具殿に進入した者は死ななければならない、みたいな論理に追いこんでしまったと思うのです。
後は、坂を転げるように死が続いて行く訳ですが、実はこの「ひぐらしのなく頃に」で発生する惨劇の多くは、こういった各人のフィルターを通して「事実」を軸に様々な事故、思い込み、勘違い、嘘が連鎖していった結果なんじゃないか?と思うわけです。

■そうは言っても
僕は、正直魅音と詩音の入れ替わりがあんなに前からあったなんて、全く持って想像できませんでした。
ころっと騙されました(笑)。
途中に出てきた、どうしても今日は入れ替わるという日、これも鬼の刺青を入れる日だったというのも最後まで気が付かなかったし、鈍感だな自分・・・と、つくづく推理に向いてないと思いましたよ。
あれはもう何か、それこそ心砕かれた・・・って感じでしたよ。

■捨てきれない神秘性の線
雛見沢で発生する惨劇のほとんどは人によるものだと思っているのですが、梨花ちゃんの豹変ぶり、これについてだけは神秘性の線を捨てきれないです。みぃー。
内田康夫さんの「天河伝説殺人事件」でも最後の最後に神秘的な現象が起こって美しいエンドを迎えるんですが、二重人格的に巫女に憑依がある、そういう設定があったも僕個人としては良いかなと思ったり。

梨花ちゃんはどうしても死んでしまう。
それは神秘性を持つ梨花ちゃんが未来予知していた、というのでも良いなぁ。

「暇潰し編」で見せる日常を裏切るような雨、サプライズの料理を待ちわびる気持ちとしては、いずれ死んでしまうことが義務付けられた存在ならば、やはりその因果律を断ち切るような「偶然」、それによる解放を期待していたんではないかと思ってしまいます。

それにしてもあの喉を掻き毟って自殺する薬が古手家秘伝のものだったとは・・・。
そう思うとオヤシロさまを信仰する集団がオヤシロさま復興へ向けて描いたシナリオだったとも取れるんで、まだまだこの辺は謎ですね。人のシナリオだったとしたらまだ自分の仮説は当てはまるので、それもまた楽しいですね。

■レナと沙都子
オヤシロさまの祟りは強い強迫観念が極限に達すると起きる現象じゃないかと思うのですが、レナの場合、幼少期から雛見沢を離れると祟られるという言葉を信じていたわけだし、もし引越し先で非常に嫌な目に遭っていたとしたら、それが自分に向けられたオヤシロさまの祟りに直結してしまってもおかしくない。
そういう強迫観念が積もって、人格まで豹変させてしまったのかもしれない。
例えば友人の3人がレナを襲おうとしたとして、そのときに豹変したならば、その3人は自分達の罪を認めることになり、口を割らなかった、とも考えることができます。
次作「罪滅し編」はレナが主人公のようなので、その辺に期待です。

沙都子については仮説で想像したとおりかな。
叔父さんに当たる人は複数いた、そして実は圭一が殺害するように誘導した、とかそういうのがあるんじゃないかと思いますね。

■誘導
最初の詩音のところでも書きましたが、個人のフィルターによって「事実」の受け止め方は変わりますよね。
またこれって、主人公や視点を変えることで「事実」の認識が変わりますよね、読者も。
つまり、主人公によって作者は意図的に、フィルターをかけて読者を誘導していると思われます。
主人公フィルターを通すことで、その主人公が見たい理由を、読者もまた引っ張られているんだと思うのです。
ここが上手いんですよねぇ。

例えば、今回は詩音視点で智史を見ていたわけですが、じゃあ本当の智史の心情はどうだったんだろうか?
これって全部詩音の想像なんですよね。
智史には智史の、智史にしか思い至れない境地があったのかもしれない。
個人的には智史視点のシナリオ、短くても良いからあって欲しいなぁ。

勘違いや思い込みの連鎖、嘘などが相互に影響しあう、それが雛見沢システムだと僕は思っています。
さて、これがどうなっていくのか、来年の夏まで含めて、とりあえず今年の夏に出る新作を待ちたいと思います。




ようやく、自分の感想を書き終わったので、これからは新作が出るまで、じっくりと皆様の感想・考察を拝見しに伺いたいと思います。
ああ、楽しみです。

「ひぐらしのく頃に」は一番最初のシナリオである「鬼隠し編」をフリーでダウンロードして楽しむことが出来ます。
ご興味をお持ちの方は是非一緒に読んでみませんか?
「07th Expansion」さんのHPはこちらから。



ちなみに僕は沙都子萌えなのでこっちも貼っておきます(笑)。



ひぐらし、熱いです。ほんとに。

ひぐらしてげんしけん

2005-06-24 01:34:53 | Weblog
「ひぐらしのく頃に」の「目明し編」を読了。

・・・もう僕の心は砕かれてしまいました。

あううぅぅぅ・・・、感想・考察はまた今度。

今は「ひぐらしのく頃に」の音楽を聴いて余韻に浸りながら・・・


「げんしけん」の第6巻を読んでます。
しかも特装版です、てへ(何かで自分を誤魔化しているようです)。
#諦めてたけど普通の本屋2件目でゲットできた、よかった。
#久米田先生をはじめももせたまみさんとか甘詰先生とかたくさんの先生方が同人誌描いたというのが素晴らしいよなぁ。

つか、こうでもしないと現実に戻って来れない。
#いやそこで「げんしけん」だとまた違う世界に行きそうなんですけど。

あううぅぅぅ・・・、「ひぐらしのく頃に」の音楽は沁みる・・・。
今はちょっと気持ちを落ち着けなきゃ・・・バリバリ・・・バリバリ・・・。
ゴフ、ゴフッ・・・あれ・・・おかしいな、手が勝手に・・・バリバリ・・・バリバリ・・・。

・・・・。


今週のマガジン 30号 感想

2005-06-23 18:42:11 | マガジン(とサンデー)感想
マガジンを読んだ後に、ネギま!のTV版を見るとその展開のギャップに戸惑ったりするんですが、そういうのは置いといてもハピマテはやっぱり良いよね。
個人的にはやはりマンガの展開の方が好きだなぁ、ネギま。

あと見逃せないのが、サンデーで「絶チル」が連載確定みたいですね。
これは本当に楽しみ。超楽しみ。
「いでじゅう」が終るのは残念だけど「絶チル」大好きだからなぁ、自分。
椎名先生、是非頑張ってください!!

■ネギま!
タカミチ危ないよ。めっちゃ危ないよ。
明日菜に話しがある、しかも明日、とか言った時点で、今日を乗り切れない、そんな予感ぐぁ・・・。
手負いのタカミチでは龍宮との対決はやばいでしょ。
チャオが時間が無い、と言ってたのもめちゃ気になりますね。
チャオ未来人説を唱えている僕としては、未来に戻るタイムリミットが近付いている気がしますがいかに?
それにしても、エヴァは何か最近非常に良いなぁ。
あと、やっぱり皆がネギに惚れていくって展開が何より良いんだなぁ。
千雨なんか特にそうなんだけど、拒絶モードから変化していくプロセスがいいですね。
#何度も言っちゃてるんですが、学園祭のコスプレ大会で「素」の千雨が受け入れられて優勝するシーンは個人的に非常に秀逸な表現だったなと。あれは良かった。

■エア・ギア
ぬおぉぉぉ、リンゴ、カッコイー!!カッコ良過ぎる。
つか、「ソニア・ロード」出したの初めてだよね!?
梨花姉の技をやっぱり継承してるんだねぇ。
大暮先生の画力は既に(僕の中で)神の領域に突入してるな、完全に。
普段とのギャップがありすぎるってのがまた良い良い。
ああ、やっぱりエア・ギアのあるマガジンは最高です。

最後のカットのアキトは誰かと思ったよ。
#ほぼ女の子だ、あれは。
つか、エミリ凄えぇ・・・。
さすが素で壁を走れる女の子だよ。
奴とは戦いたくないよ、男の子として(笑)。

さて、「タケちゃん」とは誰なのか?
アキトの顔からして、意外な人物っぽいけど予測不可です。
それにしてもリンゴのパンチラは良かったなぁ・・・(てそこかよ)。

■Over Drive
これひょっとして面白くなっちゃうんじゃないだろうか?
だんだん興味が湧いてきました。
初回のタルさが気になったんですが、自転車と同じかスタートして波に乗ったら面白くなっちゃうかも。
ちょっぴり期待しています。

■トッキュー
真田隊長の一言

「少子化対策」

爆笑。
この人、真顔でさらっとそういうこと考えてるんだ(笑)。

■絶望先生
・・・ほんとに絶望先生出てこなかったな・・・(笑)。

■トト
あのスクラム組んで登るところ、一瞬でも「おお」と思った自分が悔しい・・・orz。

輝とかあひるの空とかやはり安定して面白いですね、マガジンは。
涼風のアニメはちょっと楽しみかも。

それにしてもサンデーで「絶チル」連載かぁ~、めっちゃ楽しみだわ。

今週のジャンプ 29号 感想

2005-06-22 21:45:00 | ジャンプ感想
最近「ひぐらし」のおかげで完全に生活リズムが崩壊しています。
つか、心砕かれた・・・。

でも、でもそれでいいんです。リボーン1周年だし(って全然関係無い)。

■リボーン



もちろんハルちゃんに組織票を投入するつもりですが、何か?
#と言ってもリボーンは女性キャラより男性キャラの方が圧倒的に人気あるんだよなぁ・・・。

そういう意味でイーピンとかランボは反則だよ。
大人ランボファンも大人イーピンファンも票を集約できるじゃないかぁ!!(無意味にキレる)。

ハルちゃんがどんな人かご存知無い方は「ジャンプメモ」で「三浦ハル」の項を参照くださいませ(笑)。
#ちなみに「ジャンプメモ」には主人公「ツナ」は載ってません(笑)。
#さらにちなみに通称:ツナ母は、沢田奈々だった。初めて知った・・・。
今週も内容にはノータッチだった・・・orz。

というのもアレなんで、一言。
意外とチビ獄寺はいける(えー)。

■ネウロ
カラー扉絵とか見るに、この人絵上手くなりましたよね、格段に。
読み切りの時はどうなるかと思ったんですが、やっぱり連載って凄いですね。
それにしてもワンカットだけ登場するあかねたんとか、約束破る気満々のネウロの顔とか相変わらずいい感じなんですが、何なんかすかあの最後の大ゴマは!?
めっちゃ良いんですけど(笑)。

■ムヒョとロージー
ロッカーでの鬼ごっこ、いい感じに怖い。
つか、怖いを通り越してエ○い。リオ師匠が。
「闇の中の虹」
リオ師匠の過去話って感じになるんでしょうかね。
ビコの前にいた弟子を守れなかったとか、そういう話希望かも。
にしてもソフィー、怖ぇ~。

■いちご
東城のミニスカはエ○過ぎます。

■デスノ
ミサ・・・(笑)。
このあしらいが伏線だったらもっと笑える。

■ワンピ
本当に今回は「天晴れTボーン大佐」なのか?
それでいいのかTボーン大佐(笑)。

■ナルト
あのサソリの人はどこから声出してるんでしょう・・・?

■ユート
最後尾が定位置化していますが、僕は個人的に結構好きなんですよね。
特に今回スケーティングに関する部分が多かったんで、だんだんスケートマンガって感じがしてきましたね。
何とか逃げ切って欲しいな、定位置(低位置)。

最近はネウロとムヒョがお気に入りですね~。
新連載3本がもう少しキャラが立ってきたり、コツを掴んでくるとジャンプかなり面白くなりそうです。
新連載3本、もうちょい、頑張れ!!

ひぐらしのなく頃に 「鬼隠し編」~「暇潰し編」までの私的仮説

2005-06-21 18:45:00 | 小説 感想
システム開発における最初のフェーズ、要件定義フェーズにおいては、お客様の業務にヒアリングを行い、マトリクスをつくり業務・担当に「漏れなく・ダブリなく」ヒアリングできているか、そしてそれをさらにマトリクス化して業務要件・機能要件・運用要件など分析軸を増やしつつ、段階的に進めていったりしますね。
つまり、網羅性を重視する、これが大事ですよね。

ここから業務フローを作成し、データモデリングを繰り返し行って、必要な機能、エンティティを抽出していったりするわけですね。

データモデリングだけでなく、ある程度の規模のデータ移行等になるとそのデータベース設計書とにらめっこ(主にER図)を繰り返し、僕の場合なんかだと、夢の中においても尚データベース設計してたりして、一向に解決しない問題を解こう、解こうとするんですが、目が覚めると何に悩んでいたかさえ忘れているという有様。

もちろんそんな日は寝た気がしません・・・。
むしろうなされて起きることもしばしばです。

*  *  *

「ひぐらしのく頃に」の「暇潰し編」まで読了し、さっそく「目明し編」に入りたいと思っているのですが、ここで一旦立ち止まって、自分の仮説を持って「目明し編」に入りたいな、などと思ってしまったことがそもそもの間違いだったのかもしれない・・・。

自分の仮説を立てたものの、やはりモヤモヤとした思いが晴れず、なら根拠を作るしかないじゃないか!!と思って初めてしまったマトリクス作成。
・・・やめときゃよかった(笑)。

縦軸に登場人物を。
横軸にシナリオごとに状況、原因、結果、噂、勘違い、共通理解、考察などを追加していったら超・巨大マトリクスに(笑)。
ほんとはブログで公開しようかと思ったんですが、あまりに大きくなってしまったので、画像表示諦めました・・・。

ただ、ポイントは登場人物にレギュラーキャラだけじゃなくて、「雛見沢住人」というカテゴリを切ったり、御三家もそれぞれでカテゴリを切ったり、ある程度「抽象化」された「群集心理」、これを割り切りたい、ここを掴みたい、と思ったのがそもそもこのマトリクスを作ろうと思った発端です。

ちなみに、これをやった結果、人物相関図などデータモデリングの初歩から始めることとなり、マトリクスというシチューをぐつぐつ煮込んで料理していた結果、夢の中でも推理している、しかも答えは出ない、そしてうなされるというバッドサイクルを軽快に回しております(笑)。

ここ数日、うなされて起きてます(実話)。

さて、簡易ではありますが、僕なりの仮説を考えました。
「目明し編」を既に読了された皆様においては、僕が現時点で考えていることは滑稽に思えるところも多々あると思うのですが、笑って流して頂ければ幸いです。
#これまで予想は裏切られっ放しなんで、当たるとも思えないですが(笑)。

以下、多分にネタバレを含みますので、「暇潰し編」まで読まれていない方はご注意を。



* * *


「ひぐらしのく頃に」という作品は、ファウストVol.5の竜騎士07さんのインタビューでも語られていたのですが、「犯人が誰か?」を考えるものではない、そこに至るシステムを考えて欲しい、と仰っていました。

僕はたまたまこの時期に「交響詩篇エウレカセブン」のサブテキストとして購入した「金枝篇」という19世紀に出版された民俗学・宗教学を体系だって解説した本を読んでいて、この竜騎士07さんの仰る「システム」について「金枝篇」でもしっかりと言及されている、実はそういう仕組みが雛見沢に限ったことでもあり、雛見沢に限ったことではない、こういう構造があるんじゃないかと思ったんです。


大局的な共通認識と、局所的な共通認識。

雛見沢という「共通認識」の中でおきた、事実、事故、勘違い、思い込み、嘘。


これらがビリヤードの玉のように複雑に動き合って、「偶然」9番がポケットに落ちた、しかし9番がポケットに落ちたということは「事実」として取り上げられる。

そう、全てが「玉突き的」に発生した悲劇だったんじゃないか、そう思っています。

はっきり言って僕は個々の事件の犯人って分からないんです。
5年目は「綿流し編」もあるんで、5年目に限って言えば誰が誰を殺した、という事実は分かります。

けれど、それ以前、4年目までの事件については犯人は全くわからない。
むしろ、僕は4年目までは全部偶発的に起きた事故だったんじゃないかとさえ思っています。

■祭りの日に人が死ぬ、という大局的な共通認識

「金枝篇」の第3巻によると、(世界的にみて)「祭り」の日に生贄を捧げる風習は、ヨーロッパを始め全世界的に共通の現象なんですよ。
梨花ちゃんが踊る奉納の舞の意味にしても、これも全く同じで、世界的にある祭りの踊りや儀式は、生贄を捧げる儀式を儀礼化したものだ、というのです。

つまり、「祭りの日に人が死ぬこと、行方不明になること」は昔においては通常のことだった、むしろそうしないと「豊穣」と「多産」が約束されず「飢饉」や「旱魃」など不幸を呼ぶと本気で信じられていたわけです。
「金枝篇」によれば、ヨーロッパでは麦の収穫時に最後に刈り取りをしている者は、麦の束に詰め込まれ、川に放り込まれて生贄とされた、という伝承、否、事実が各地に存在するそうです。

つまり、祭りの日に人が死んでもおかしくない、むしろそれは神を静めるためには必要な儀式で、それをするためなら人を殺しても許される、そういう「共通認識」が出来上がっているんじゃないかと思うのです。

だから僕はマトリクスのカテゴリに「雛見沢住人」を付け加え、これを重要視しました。
4年目までの犯人が分からない、そう思ったのはやはり「雛見沢住人」全員が犯人である可能性があって、何らかの指示が無くても、祭りの日には人を殺しても許される、そういう「共通認識」が出来上がっているからじゃないかと思っているから。

またそうしないと不吉なことに襲われるという強迫観念的な「共通認識」が出来上がっているんじゃないかと思うのです。

■局所的な共通認識

「祭りの日」に生贄を捧げるというのは世界的に見た人間としての大局的な共通認識だ、というのが上述の部分なんですが、さらに雛見沢というローカル、つまり「局所的な共通認識」もあるのかなと。

これって身近なところで行くとバイトとかの経験で、新人に優しいバイトと優しくないバイトってありませんか?
#もちろん仕事も同じですが。
人の回転が早い環境では、人が入ってくること前提なんで、ルールが明文化されていたり、マニュアル化されていたりしますよね。
それと対比して人が固定化される職場では、新規採用者に冷たい。
こういうルールなんだから気づけよ、みたいな。
ルール破ってるぞ、お前、ふざけんなよ、みたいな。
そして、それをやっている本人はまったく無自覚、みたいな。

「金枝篇」では第2巻でタブーにも触れられていて、何故タブーになっていくのか?タブーを破るとどういうことが起こると考えられているか?みたいなことにも言及されていて、こういう雛見沢のような極端に閉じた世界ではそのローカルルールたるや、新規参入組である主人公前原圭一にしてみれば、全く分からない、気付かない、そういう状況なんでしょうね。
そういうのは節々によーく見ると会話の中に隠されている感じですね。

■タブーと偶然?勘違い?
前原圭一がどうあっても殺されてしまう。
これは、タブーを犯したような気もするし、勘違いのような気もする。
祭具殿に忍び込んでも、忍び込まなくても、前原圭一は殺されてしまう・・・。

そういう意味では沙都子も祭具殿に忍び込んだ過去がある。
タブーを犯している。

だから殺されても仕方ない、そういう共通認識が出来上がってる。

しかしながらここは妙に引っかかるんですよ。
鷹野さんと富竹さんは、祭具殿に忍び込んだ後、すぐに消された。
これって、実は祭具殿侵入とは全く関係なかったんじゃないか?とも思えるのです。
鷹野さんと富竹さんは全く別件で、前々からマークされていたんじゃないか?というのが私見です。

だけれども祭具殿という聖域に侵入したという辻褄があってしまう、共通理解に合致してしまったから、そういうことになってしまったのかなと。

だから圭一が殺される理由、これは別にあったか、それとも偶然が重なって殺される羽目になったか、そんな感じがするんですよね。
祭具殿関連で消されるなら、すぐに消されたはずだから。

■強迫観念+アルファ
共通認識って便利であるとともに「恐怖」であったりもすると思うんですよね。
いわゆるタブーとはそういうものだと思うのです。

例えばオヤシロさまの祟りで、後ろに誰かいる感覚、これも最初は本当に誰かが監視してたのかもしれない。
雛見沢の住人は共通理解を持っているから、おかしなことがあれば、相互監視するような雰囲気ができているのかもしれない。
だから付けられている感覚、これは本当に最初は誰かが監視のためにつけていたかもしれなくて、それを意識し始めると「共通認識」や「タブー」を意識し始めて強迫観念にまで昇華されちゃう、みたいな。

この強迫観念は追い詰められた時に発生しているんで、何でも全てが脅迫されている感覚になるんじゃないかなぁ。

ぶっちゃけ智史を消したのはレナじゃないかと思ったりもしているくらいに。
園崎家と思わせておいて、実は同じオヤシロさまの祟りにあったレナが、オヤシロさまの祟りを実行しなくてはならない、みたいな強迫観念に駆られて、あの廃棄物置き場で智史を消した・・・とか。

一つの「共通理解」のもとに、全く関係無い現象が、玉突き的に起こって、結果として一つの「共通認識」に収まってしまった。
だらか誰もが納得し、またその「共通認識」に縛られる。
全くの偶然なのに。
これが「雛見沢システム」なんじゃないのか、と思ってるんですが・・・。

後は、内田康夫さんの「天河伝説殺人事件」のように、最後の一瞬までは全て人間の仕業で、ラストに神秘的な現象を織り交ぜるとか、そういうのもあるのかもしれない。
梨花ちゃんの存在とか、「暇潰し編」を見るにそういう解釈も取れる。

また旧日本軍のBC兵器研究。
こういうガスが実は微量に漏れていて、幻覚作用を促しているとか。
#レナは引っ越した時にそういう類のものを「宝物」として持っていっていたとか?
「祟殺し編」のラストはそれが大量発生してしまったとか。

ちょっとした+アルファが作用している、とも考えられるかなぁ。

■4年目までは偶然じゃないのか?
4年目までの現象は玉突きの偶然がかさなって「オヤシロさまの祟り」が出来上がったんじゃないかと思っています。

まず1年目。
これは激化する雛見沢住人との抗争で、精神的に追い詰められた主犯格が強迫観念に従って現場監督を殺せばその脅迫観念から解放される、と思って殺すに至ってしまった・・・とか。
ただ、主犯格の失踪は分からないなぁ・・・。

2年目。
北条家については完全に事故だった・・・とか。
しかもタイミングとしては完全に偶然だった・・・とか。

3年目。
ここがちょっと分からない。
ひょっとしたら2年連続続いてしまったから、3年目は雛見沢住人の心理に何かが作用してきてしまった・・・とか。
これは正直分からない。

4年目。
智史が叔母を殺害するに至ったのは、色んな偶然が重なった結果、必然になってしまったと思うんですが、その後失踪してしまったのは何故か?
これはレナのようにオヤシロさまの祟りにあった経験がある人たちから制裁を受けた、とかそういう可能性があるんじゃないかなぁと。
園崎家も末端までは手が及ばないんじゃないかなぁ。

だからどこか一箇所から命令が下って、それを実行した結果殺人が起きた、というのとは全く別なんじゃないかと思うんですね。
本当に別々に起きた事件。
だけれども「共通認識」や「強迫観念」によって、繋がっているように思えてしまう。
うーん、むしろそういう「共通認識」や「強迫観念」があったから、別々に起きてしまった、そういう感覚と言えば良いのかな・・・。

嘘や思い込み、勘違い、共通認識、強迫観念が何か偶然をきっかけとして相互作用してしまう、それが雛見沢という閉じた空間で発生する玉突き事故、それが雛見沢システムじゃないかなと。

■これでやっと「目明し編」へ
個別の殺人事件の犯人は全然わからないんだけど、全体としてはこういうギミックが働いているんじゃないかと思っています。
僕の勝手な妄想なんですけど。
つか、こうやって整理しないと、僕が強迫観念に囚われて毎晩うなされちゃうから(笑)。

■その他
「祟殺し編」の沙都子は野球のエピソードから考えても、圭一もしくはその他の誰かが叔父を殺害するように導いていたんじゃないかとかなり穿ったみかたをしていました。
野球で打てないふりをずっと続けていたから、そういう豹変があったらどうしようとか思ってドキドキでした。

また沙都子の叔父にあたる人は複数いた?
TIPSから考えてももう一人いる気がするんですが、男か女かそれもわからない。
ひょっとして風呂で1万数えろと言ったのは魅音だったのか・・・。

「祟殺し編」では、圭一が北条鉄平殺害後、自分が複数いる錯覚に陥りますが、あれはやはり村をあげてのアリバイ作りだったんじゃないかなぁ。
北条智史が叔母を殺害したとするならば、その時庇ってあげられなかったことを悔やんだ仲間が、今度は圭一が叔母を殺すのを止めない代わりに圭一に完全なアリバイを作ったとしたら?
魅音とレナがその後がっちり付き添ったのは、その辺をばらさないようにするため?
逆に入江先生は圭一のアリバイを崩すことになるから消された?それとも全く別件?
これも皆が共通認識に基づいて勝手に想像して、勝手に行動した結果じゃないのか?

北条鉄平の愛人の死は謎だ・・・。
あれは間違いなく園崎家だと思うんだが、あれってオヤシロさまとはまったく関係なかったりして。

まだまだ謎は多いですねぇ・・・。


以上、悩んでいたことは全部吐き出したつもり。
これでようやく「目明し編」に入ることができます。
ああ、今夜もまた眠れない・・・。