蒼穹のぺうげおっと

-PEUGEOT in the AZURE- マンガ・小説・アニメの感想を書き流すファフナーとエウレカ好きのサイトです

ガンダムSEED DESTINY 第3話 「予兆の砲火」 感想

2004-10-30 23:49:13 | ガンダムSEED DESTINY
今回の感想はSEEDの背景を前半に、人物に対する考察を後半に書いてみました。
1週間待ったということもあったんですが、今回も見応えありました。

■ステラ・アウル・スティング
彼らが何者か、物語の進行上でも非常に重要になってくると思いますが、連合内部でも非常に試験的な利用方法をされているというのが今回明らかになりました。
これまでの動きからたんなるナチュラルではないと思われた彼女たちですが、今回の描写から僕個人としてはこんな風に考えました。

■予想1:後天的コーディネーター(強化人間)
ネオの「前回の奴らより使える」という表現から、オルガ・クロト・シャニたち強化人間の後継とも考えられます。
強化人間とは外科手術により後天的にコーディネーターとされたもので、γ-グリフェプタンという薬がなければその能力を維持できず、その薬の副作用は薬が切れると死んでしまうだけでなく、継続服用により人間的な思考能力を徐々に奪ってしまうというところにあります。
ネオが「考えることができる分まし」と言ったのはこの辺にあると思われます。

技術の進化によりγ-グリフェプタンを必要としない技術を開発した、という仮定であればそのまま彼女たちは強化人間というカテゴリに属するかもしれません。

■予想2:インプリンティング型(洗脳型)コーディネーター
外伝のアストレイ小説版では強化人間という方法とは別に「ソキウス計画」という服従遺伝子をコントロールし、強力な洗脳を施した連合のコーディネーターが登場しています。
これも前期型・後期型(と僕が勝手に分類してます)が存在して、前期型はコーディネーターに洗脳を施すものなんですが、強力な意思を持つコーディネーターの場合、この洗脳の効果が現れず、脱走するコーディネーターが多発しました(この一人が主人公の叢雲劾)。
後期型はそれを克服するために服従遺伝子に働きかけ、ナチュラルに絶対服従するコーディネーターを開発しています。

小説版や外伝の設定がそのまま本編に組み込まれることは無いかもしれませんが、今回の「ゆりかご」の表現や「ブロックワード」はその洗脳効果を浸透させるためのものであり、暴走・反乱するかもしれないコーディネーターの動きを制御する「禁句」を「刷り込んでいる」=「インプリンティング」ということが考えられます。
#ステラは「死」でしたが、アウルとスティングにも同様の「禁句」があると思われます。
#うわーん、フォウの影が濃くなってきたよぅ。

■どちらも
研究自体はブルーコスモス配下の企業が継承したということが小説版には記載されていたので、どちらも可能性としてはあるかな、と。
僕個人としては洗脳型のコーディネーターではないか、と現時点では予想しています。
もうちょっと見ていかないと何とも言えないんですが、まあ楽しむという視点で一応今の予想をしておきます。

■強化人間やコーディネーターを地球連合が研究する
というのはブルコスの方針と反すると思われますが、その分兵器として割り切られていて、人間として扱われていないことは前作を見ても明らかだと思います。

■だからこそ
ステラたちに「変化」が訪れるようなストーリー展開を期待してしまいますね。
人間性を回復できるか、兵器としてから人間として変化できるか、そういうのをストーリーの展開とともに関わってくる登場人物との接触でその変化を導いて欲しいなぁ。
ステラとシンについては、お互いに敵であることを知らずに出会って欲しいなぁ。
#このケースにはフォウとカミーユ、クリスとバーニーを思い出してしまう(しかもどちらも悲しい結末・・・)。

と、ここまでは背景についてはこの辺までで、ここからは人物について考えていきたいと思います。

■アレックス・ディノとアスラン・ザラ
「名はその存在を示すものだ。ならそれが偽りだとしたら、その存在そのものも偽り、ということになるのかな」
最後にデュランダルからの強烈な一言。
この一言で僕は否が応でも今のアスランが公私ともに「アスラン・ザラ」として立ち上がるプロセスに期待せずにはいられません。
パトリック・ザラの息子として前大戦における負い目、ザフト復興の最中、オーブへ亡命中であることの負い目、現時点ではカガリを守る、ただその1点においてのみ自分の「存在」価値を見出しているアレックス・ディノという男が、ここから何を考え、どんな思いで、どんなきっかけで「アスラン・ザラ」になるのか、このプロセスをあれこれ考えるだけで熱い。
ここで登場する「アスラン・ザラ」はSEEDでのアスラン・ザラでもなく、今のアレックス・ディノでもなく、間違いなく新たな決意をした新しい「アスラン・ザラ」に他ならないと思うから。
しかも、その決意を以って「アスラン・ザラ」として起つシーンに「セイバー・ガンダム」へ搭乗するシーンがシンクロしたりするともう泣いてしまいそうな勢いです。
それだけ今回のデュランダルの一言は強烈だったなぁ。

■外交面でのカガリ、内政面でのカガリ
「さすが奇麗事はアスハのお家芸だな!」
外交面における為政者としてのカガリは恐らく自分自身でもまだ未熟という思いがあるのではないかと思いますし、その点で責められたとしても仕方ないと思うかもしれません。
しかし、今回主人公シンから投げかけられた言葉は彼女の胸にはひどく深くささったことは間違いありません。
ウズミ・ナラ・アスハが取った選択は本当に国民にとって正しかったのか、それについてこれまで国民の視点で訴えたれたことはなかったのですが、今回のシンの一言がオーブ国民を代表した一言であったかもしれません。
それだけに自国の民から「お前のせいでオーブの住民の多くが死んだ」と言われてこれほど堪えるものはないでしょう。

だからそこ、この一言があるからこそ彼女に「自分の創るオーブはどうあるべきか」と真剣に考えるきっかけになったのではないでしょうか。
為政者として、外交面でデュランダルやジブリールという百戦錬磨と対等に渡り合うほど成長していけるのかどうかという視点に加えて、オーブという国を、父親であるウズミ・ナラ・アスハとは違う、オーブの獅子を超えていく、オーブを創っていくなんてプロセスが描かれると、こちらも泣いてしまいそうな勢いで熱いです。

どちらにしても、アスランとカガリ、今はくっつき過ぎな描写をわざとされていますが、これがお互いの決意を胸に、お互いの成長のために、敢えて離れるというプロセスが描かれるのではないか、そこも非常に熱く、注目したいプロセスです。

■シン・アスカ
彼の怒りの瞳は理不尽な暴力に対して、そしてその状況を生み出した為政者(この場合はアスハ家か)に対して今は向けられているように思います。
だからこそザフトへ渡り、赤服を着ている、つまり力が必要であると考えていて、それは現時点では憎しみにモティベートされているのではないか、なんてことを第1話の感想で書いたのですが、前述のカガリへの苦言はなんとなくそれを裏付けた気がします。
その考えがデュランダル議長の考える方向性と今はシンクロしているため、彼は彼なりの考えを持って戦っていると思われます。

SEEDの世界では「相互理解」による「変化」をメインに描かれているのことを考えると、僕個人としてはタイミングは分かりませんが、シンはデュランダル議長の下をいつか離れる気がしています。
そのきっかけが何になるのか、そのプロセスこそがシンという登場人物を見るときのポイントになっていると思っています。
個人的にはそのきっかけが、ステラであり、キラであることを期待しています。
今は激情タイプで危ういところ見せるシンが、どう「変化」していくか、とても楽しみです。

人物考察という点においては、第1話の感想の裏づけみたいな感じになったのであまり文章に付加価値を付けられなかった感はあるんですが、また面白く観れそうです。

■おまけ
ミネルバの装備は『アーサー王』から取られているようですね。
ワーグナーの『ニールベングの指輪』でも良いんですが、この辺「蒼穹のファフナー」でも同じようにネーミングされています。

まだ第3回ですが、ガンダムSEED DESTINYか・な・り・オモシロイです。ぎゃぼー。

ハルちゃん同盟

2004-10-30 01:12:17 | ジャンプ感想
「ハルちゃん同盟は組織と言うより主義者だろう?ハルは防ぎきれんよ」

ギルバート・デュランダル議長もこう仰っているように、ハルちゃん同盟が実現しそうで怖いです。

つか、SEED DESTINY観てない人完全に置いてけぼりです。
つか、ジャンプ読んでない人完全に置いてけぼりです。
つか、両方興味ない方、ごめんなさい。

マリみてに見るプロジェクトマネジメント考察 その1

2004-10-29 12:38:00 | マリみて
プロジェクトマネジメントにおける教科書的存在としてPMBOK(the Project Management Body Of Knowledge)というものが(一応)あります。
プロジェクトマネジメントにおいて必要な知識を体系だてて整理し、PMPの資格取得を目指す方なら一度は読んだことがあるものだと思います。

■PMBOKは9つの知識領域
から成り立っているのですが、今回はPMBOK6章 ヒューマンリソース・マネジメント「利害対立のマネジメントスタイル」の勉強をしていた頃に、ある小説がケーススタディとして非常に有効であると感じていましたので、本日はそれをご紹介したいと思います。

題して、
「マリア様がみてるに見るプロジェクトマネジメント手法 その1」
略して
「マリみてに見るプロジェクトマネジメント手法 その1」
#殆ど略されていません。
#マリみてかよという突っ込みは黙殺します。

■マリア様がみてる、
スール制度を利用してこれほどまでに他者とのコミュニケーションの重要性を説いた小説は他にありません。
#スール制度自体がマリみてにしかないという突っ込みも黙殺です。
今回はこのコミュニケーション・マネジメントについて、マリみてを題材にケーススタディをしてみたいと思います。

===ケーススタディ:ロザリオの滴にみる問題解決手法(レイニーブルーより)===

■問題解決手法1:対決(confrontation)
現時点で最強と言える白薔薇姉妹誕生の話として非常に有名なこのエピソードですが、白薔薇姉妹誕生を促した小笠原祥子さまが実はここでPMBOKに則った問題解決手法を実践したことはあまりにも有名です(僕の中でだけですが)。

作中、祥子さまは志摩子さんに乃梨子の処遇(山百合会に迎えるかどうか)を厳しく問い詰めます。
自責する志摩子さんに対して、本当の問題点は何だ?と問いかけ、逃げ出す志摩子さんの後を乃梨子に追わせるシーンですね。
結果として志摩子さん・乃梨子が共に問題の本質に至り、晴れて姉妹なるわけですが、ここで祥子さまが用いられた手法が「対決(confrontation)」です。
PMBOKでは対立を肯定的に捉えており、問題の本質を解決する最上の技法(Win-Win)であると位置付けられています。

■問題解決手法2:沈静(smoothing)
前述の例に対し、志摩子さんが祥子さまの詰問に対し答えた「もうやめて!」はPMBOKでは「沈静(smoothing)」つまり問題を小さく落ち着かせようとするのですが、これは抜本的な解決方法ではなく、問題は再燃するというものです。
事実、「もうやめて!」で終わっていたならば、遠からずこの問題に直面するのは見えており、同じ薔薇様とは言え、ここは祥子さまが3年生としての貫禄を見せつけたというところでしょうか。
頑張れ、志摩子さん、PMの道はまだ険しいのであります。

■問題解決手法3:撤退(withdrawal)
ちなみにレイニーブルーつながりで言えば、祐巳が瞳子と祥子さまが一緒にいるところを目撃して「そういうことですか」と駆け出してしまうシーンは「撤退(withdrawal)」、つまり当事者の一方があきらめ話し合いを拒否するという何も解決しない、最も悪い方法(Lose-Lose)という最悪の手法とされています。
祐巳、この時点ではPMとしてはまだまだです(この後、それを乗り越え見事に成長するんですが)。

■問題解決手法4:強制(forcing)
さらにちなみに「強制(forcing)」という手法もありまして、これは祥子さまのお姉さまにあたる水野蓉子さまや、令ちゃんのお姉さまにあたる鳥居江利子さまが得意とするところで、卒業されたとはいえ記憶に新しいところです。

■問題解決手法5:妥協(compromise)
最後に「妥協(compromise)」という手法もありますが、これは黄薔薇姉妹が多用していることは皆さんご存知のことと思いますが、またレイニーブルーつながりでいけば黄薔薇注意報での由乃の提案はまさにこれと言えるでしょう。
PMBOKの定義を簡単に申しますと、互いに納得できるポイントを引き出し、合意すれば恒久的な解決となるものの、どちらも完全に納得しないままプロジェクトは進みます。

以上、PMBOKに規定されるコミュニケーション・マネジメントにおける対立解消の5つの手法をマリみてを使って全て解説できたわけですが、マリみてを読んで無い人にはさっぱりケーススタディが役に立ちませんね。

ご希望があれば「マリみてにみるPJマネジメント手法 その2」を企画しますし、ご希望が無くてもその2をやります。

KURAU 第17話 感想

2004-10-29 01:06:35 | アニメ 感想
KURAU後半シリーズのサブテーマは「別れ」だと思っているんですが、前半では意図的に描いてこなかった「死別」を通じて、各話の登場人物たちがクラウとクリスマスに「別れ」と「プラスアルファ」のメッセージを送っている、そう感じます。

前回で「対」であるジェシカを失ったイヴォン、存在することすら諦めた彼がジェシカによって救われた命でたどり着いた先は「忘れなければ自分の中に生き続ける」という想いでした。
存在という概念がひどくあいまいなリナクスだからこそ、姿を失ってもなお想い続けることで、その相手は失われることはない、イヴォンの消滅へ至るプロセスはクラウやクリスマスにそんなメッセージを届けたのかもしれません。

最終的にこの「別れ」というサブテーマがクラウとクリスマスにどう収斂していくのか、そして「別れ」を告げていったイヴォンたちが残したメッセージが、この作品の最大テーマである「親しいものへの思慕」へどう昇華されていくのか、この辺をじっくりと見守っていきたいところです。

今週ついにクリスマスの力が覚醒してしまいました。
後半シリーズも新たなるターニングポイントというところでしょうか。
クリスマスの力の発現が相手を守ろうとするがゆえの暴走ではなく、守るための本当の力として制御していくことができるのか、この辺が直近の課題なのかもしれません。

今週のマガジン 48号 感想

2004-10-28 13:00:00 | マガジン(とサンデー)感想
今週のマガジンは面白かった~。読み応え十分。
今週はジャンプも面白かったし、何か満足。

■RAVE
ちょっと良過ぎる・・・。良過ぎるよ、今回。
「ありがとう・・・君のおかげで・・・我が旅の終わる場所・・・故郷(リーシャの中)に還れた・・・」
あのときのシバの死ぬ間際の言葉がココで使われるのか・・・(涙)。
50年をかけたシバの誓い、ここに収斂するのか・・・(泣)。

そしてジーク、お前はこのためにこの時代に来たのか・・・。
確かにお前しかいない、ちょっとカッコよすぎだよ。
50年後の世界で現れる(かもしれない)ジークは?

大きく貼った伏線がここに収斂してきたってのは凄く良かったなぁ。
このマンガもバトルシーンより別れのシーンとかの方がよっぽどうまいと思わせる作品です。

■輝
うむ、やはり悪い方の予想だったか。
パニックに陥る輝を立ち直らせる手法はお見事。
これは普通に仕事でも使ってる手法なんですが、自信を無くしているメンバーに自信を回復させるきっかけはやはり基本に忠実に、今自分にできること、自分が得意とするところを与えて、地に足をつけることがかなり有効ですから。
輝だけじゃなく慧にもスポットを当てているのが熱く、相変わらず輝は面白いなと感じますね。

■涼風
煩悩に流された男が一人、荊の道確定だ。
もうなんか、この後ほのかが幸せになることは無いんではないかと思うと不憫で・・・。
より混乱を呼ぶべく、羽柴の参戦が待たれるところ。

■ネギま
麻帆良学園の文化祭に行きたいのですが、どうやって行ったらいいでつか(割と本気)?
つか、ちうプロデュースのメイドカフェ、見たいんですが・・・(割と本気)。
しかし、赤松先生はここでも読者の嗜好をチェックしていると見えます。
誰のコスプレが良かったとか、きちんとアンケート結果集計して次の展開考えてそうです(赤松先生は本気)。

■スクラン
一条、まだこの人を残しているとは・・・恐るべし小林尽。
でも展開は全然読めません。

■エア・ギア
チーム小烏丸勝利か、ぎりぎりやったなぁ。
最後にアキラの笑顔があって良かった。この辺きちんと救ってくれてるんで。
宇童アキラ、「王にはちと早い」この言葉かっこよかったです。
さあ、次号は(たぶん)海人登場ですね。
アキラは動けないし、イッキは気絶してるし、アギト(アキト)は鎖骨骨折してるし、警察の介入にみんな逃げきれるのか?
初代スリーピング・フォレストの「空」と「梨花」の登場は、海人介入にどう影響するのか、楽しみです。

■キャプテン
10点取られちゃいましたね。
ボロ負けで終わってもイイと思ってるんですよ、僕は。
本物に対抗する力を身につけて戻ってきて欲しいんですよ、カズマサに。
マガジンはやっぱりこういうマンガを大事にすべきかなと。

■濱中アイ
下克上(笑)。

■ステイゴールド
こっ、これは!!
打ち切りでつか?
次々号あたり、何か終わっちゃいそうな気がしてるのは僕だけ?

ふぅ~、今週はほんとマガジン面白かった~。
ネギまのTV化は順当って感じですね。
単行本の発刊ペースから考えても今がタイミングとしてはベストかと。
できれば深夜枠でいろいろやって欲し(略)。
#あれ、放送時間っていつだっけ?

巌窟王 第4幕 感想

2004-10-27 23:31:43 | 巌窟王
もの凄く緊迫した場面が続くわけでもないのに、伯爵ことモンテ・クリスト伯が登場しているだけで、この存在感、そしてこの静かな緊張感。
巌窟王、間違いなく面白いです。

主人公アルベールの母、メルセデスの過去と伯爵の過去、どこに接点があるのか、会話の節々に伏線が張られているのではないかと思わせるほど、視聴者としては二人の会話、伯爵の独り言にこっちが緊張して耳を立ててしまう。
そして、じわじわと不安、嫉妬、疑惑が浸透していく描写がたまらない。

第3幕で何気なく加わったマクシミリアンはフランツの婚約者との絡みがあるだけでなく、その一族がメルセデスにも関連していそう。
また、アルベールにしてもフランツにしても婚約者がデフォルトでいるのですが、その関係性にも付け入る隙があって、今後彼ら、彼女らの関係性がどう崩壊していくのか、固唾を呑んで見守る思いです。

そしてペッポはこの作品での狂言回しの役が確定した感じ。
この役を彼女(彼)に任せるのは適任、誘惑、不安そんな雰囲気を十分に醸し出している。
物語が進むにつれて、彼女(彼)は狂言回しの役をそのまま務めるか、それとも物語の中心に入ってくるか、この辺も注目です。
#入ってくるなら終盤だろうなぁ。

また伯爵から渡される剣、これがアルベールを傷つけるのか、それとも守るのか、どういう象徴として使われるのかも楽しみ。

「待て、しかして希望せよ」
次幕も楽しみです。

昨日までに購入したもの 7冊

2004-10-27 12:13:00 | コミックス 感想
二ノ宮知子『のだめ カンタービレ 第7巻~第10巻』
浅暮三文『ダブ(エ)ストン街道』
西尾維新『新本格魔法少女 りすか』
『月姫 読本 Plus Period』

丁度今、奥さんと娘が里帰り中なんで、好き放題やってます、つか買いすぎ?
期間限定の自由を手に入れているうちに、と思ったらあれよあれよという間に・・・。
しかもそれぞれジャンルが全然違うし。
しかも1冊妙なのが交じってるし・・・。
では、以下それぞれ購入の言い訳です(言い訳すんのかよ)。

■『のだめ カンタービレ 第7巻~第10巻』
「のだめ」はですね、僕が21世紀になって出会ったマンガの中で最高レベルのマンガだと思っていて、普段あまりこういうこと言わないんですが、今最もみんなに読んで欲しいと思っている作品です。
クラシック音楽を題材にした珍しいマンガですが、クラシックを知らなくても全然平気です。
これほど面白く、感動的で、前向きなマンガはそうはないですね。
既に10巻までの感想は書いたので、感想はまた後日アップしますが、第6巻までの感想は過去ログ(カテゴリはコミック感想)にあるので興味がある方は見てみてくださいね。

■『ダブ(エ)ストン街道』
これ前から欲しかったんですけど、書店に置いてなくてネットで注文しちゃいました。
第8回メフィスト賞受賞作です。
紹介文の一文にやられて、それ以来本屋を覗くとちょっと探していました。
「タニアをみかけませんでしたか。僕の彼女でモデルなんですけど、ひどい夢遊病で。ダブエストンだかダブストンだかに探しにきたんです。迷い込むと一生出られない土地なんで心配で。王様?幽霊船?見ないなあ。じゃ急いでるんでお先に」
これだけの紹介文だったんですが、これが気になって気になって。
通勤時間が楽しみです。

■『新本格魔法少女 りすか』
西尾維新は実は食わず嫌いしてました。
それがこないだたまたま手持ちの小説を切らせたところに『ファウスト Vol.3』を購入したんで、そこで初めて西尾維新作品を読んだ次第。
『りすか』と『零崎』の2本立てで『零崎』は残念ながらちょっと僕の趣味ではなかったんですが、『りすか』は結構僕のツボにはまった感じがありました。
#演出として主人公の強さを引き立たせるために人があまりにも簡単に、そしてたくさん死んでしまう作品が実は僕は苦手なんです。
で、この『りすか』は読後感も良かったし、西村キヌの挿絵も気に入ったんで続き(正確に言うと前)が読みたくなって、勢いで購入。

■『月姫 読本 Plus Period』
これを購入したのは深いようで浅い理由がありまして・・・。
僕は月姫のゲームやったことないんです。そもそもゲーム自体やらない。なのに何故?

もともとは奈須きのこの『空の境界』を読んだことに端を発していて、これがかなり面白くて、次に奈須作品を読めるのはないのか?と探したところ、佐々木少年の『真月譚 月姫 第1巻(コミック)』が発売されたのでそれを読んだんですよ。
これもまた面白くて、もっと奈須作品プリーズってところに前述の『ファウスト Vol.3』を購入し、『DDD J the E』を読み、これもなかなか面白くて、もっと読みたいなーと思って書店のレジ待ちしていたら、目の前にあったのがこの『月姫 読本 Plus Period』だったという次第。
完全に衝動買い、そしてその衝動買いが一番高くついた・・・。

ガンパレの時もそうなんですが、ゲームやらずに関連商品に手を出している僕は多分ほんとのファンの人からみたら外道だろうな・・・。
そんな僕なんですが、『月姫 読本 Plus Period』はゲームを知らない僕でさえ結構満足できる内容で、楽しんでしまいました。
#佐々木少年の『真月譚 月姫』はやく2巻出ないかな・・・。
#つか、月姫欲しくなってきた。けど、今これって買えるの?

しかも『空の境界』の設定資料集とかもついていて、これは期待していなかっただけに満足度アップでした。
なるほど・・・、こうやって奈須きのこ(と竹内崇)ワールドは構成されているのか・・・、と感心しきりで。

ああ、もっと奈須きのこ文章プリーズ、今はそんな感じ。

今回の記事は完全に僕の言い訳なんで、このうちいくつかはちゃんと感想書いてアップしようと思います。
いつになるかは分かりませんが・・・。
では、ごきげんよう。

今週のジャンプ 48号 感想

2004-10-26 14:41:21 | ジャンプ感想
■リボーン
誰か僕をハルちゃん同盟に入れてください。
極道の妻をうっとりとした目で目指すハルちゃん、あんた最高だよ。

■ブリーチ
乱戦の様相を呈してきたわけですが、たぶんこれって隊長格、副隊長格の紹介に過ぎないのではないでしょうか。
この乱戦の後に必ず来るルキア処刑の真の目的と本当の敵が明かされる時、本当にソウル・ソサイエティを二分するような戦いが始まる気がします。
だからこの戦いで隊長格、副隊長格が死ぬことは考えづらいし、個人的希望で言えば一護と白哉の対決はもっともったいつけてくれて構わないくらいに思っています。
あと夜一と砕蜂の戦い、萌えr(違)、燃える。

■アイシールド21
マンガなんで葉柱とヒル魔の対比は分かり易いなぁ、と思いつつも団体競技としてサッカーをずっとやってきている自分としては少し釈然としない思いが残ったのも確か。
「恐怖政治」だけでは厳しい練習は乗り切れないし、厳しい練習の乗り切ればそこには何かしらの「信頼」が必ず生まれると思うし、そこでリーダーの心が折れていなければ、例えボロ負けでも一矢報いたい、そんな気持ちになるのが「努力」の積み重ねだと思うんですよね。
賊学のメンバーの一度は折れた心が終盤復活っていう話でも良かったんじゃないか、そんな気になりました。
ヒル魔というキャラを際立たせるためには仕方ないと思うんですが、ちょっとやるせない気持ちです。

■ナルト
ナルトは前から思っているんですが、バトルシーンよりもこういう決意に向けての葛藤やそのプロセスを描く回の方が面白いと思っています。
そういう意味で他人頼みであることにサクラが気がついて、綱手の門を叩くというプロセスはほんと良かった。
これでサクラは結構魅力的なキャラになるんではないかな。
一度自分の中の「底」を見つめて、謙虚な姿勢で立ち直る、こういうの大好きです。

■WaqWaq(ワークワーク)
センターカラーの扉絵、個人的に超好み。藤竜、絵うめー、みたいな。
しかし、この展開は非常にまずいですよ。
10週打ち切(いや、考えないようにしよう)。
つか、参賢者のとこに神様いくの早すぎじゃないですか?
神様に命を救われたレオの活躍に期待したいところ(ぬっ殺す、が健在で嬉しい)。
救われた命を使ってこそ、でしょ。
えー、念のためアンケート出すことにします(汗)。

■D.gray-man
黒リナリーイイ・・・。
かぼちゃかぶってるアレンとの会話とか、イイ感じです。
今、ジャンプではハルちゃんの次に僕の心を引きとめてます
#えー、ハルちゃんなの、という突っ込みは黙殺です。

「おかえり」「ただいま」、実はこういう会話がこの作品のキーになってくるんではないかと思っています。
「家」とは何?「家族とは何?」そういう表現がバトルの中から見えてくると面白くなってくるんじゃないかな。
#あともっとヨーロッパ的風景を誇張して描いた方が絵的にイイと思うんですよね。

■武装錬金
剛太とカズキのコンビより、パピヨンと桜花のコンビの方が好きという僕はどこかおかしいでつか・・・?
あの地下室の男はヴィクターⅡだったりするんだろうか・・・。

■ワンピース
これでウソップとルフィの和解を持ってこれるかな?
和解イベントとしては絶妙だと思うんですが。
嵐に乗って展開される嵐のような展開、CP9(だっけ?)の登場の仕方もカッコイイし、いつもながらこの構成力に感心しちゃいます。

■すいか100%
良かった、良かったよ、今回。
ちなみは僕の超個人的趣味から言えばNGだったんで、ピンで出てくるのはもういいですぅ、なんて思ってたんですが、小宮山とのセットはとてもイイと思います。
チヤホヤされることが当然、男は顔って流れで来ていたちなみが、顔以外は結構イイ奴の小宮山を選ぶっていうのはちなみというキャラがある意味完結したと思うんです。
この二人にはケンカしても、別れても、またすぐ復活、そんな関係でいて欲しいなぁ。

■金未来杯
『タカヤ』受賞おめでとうございます。
僕は金未来杯の5作品とも結構好きだったので、どれが受賞しても素直に嬉しいところです。
その中でも『タカヤ』はヒロインが抜きん出ていたから、その辺が勝因なんだろうなぁ。
ラインナップされた5作品ともレベル高かったと思うので、改めてジャンプの新人作家さんのレベルの高さを感じるところです。
だからこそ、ジャンプ編集者は考える必要があるのではないかと思うのです。
こういった力のある新人作家さんに連載の機会を与えるべきだと思うんですよね。
H×Hは月一、SBRは隔週とかって決めて、それで新人に連載枠を与えるべきだと思うし、他の人気作家さんに休みを与えるべきではないかと思ったりもします。
#次号の表紙はまたブリーチでしょ、久保先生大変過ぎるよ。
#デスノートに至っては、第3のキラは今のところ話の密度が薄い気がするし、何より第3のキラが怖くない。
#大場先生にも休みを与えてじっくりストーリーを詰めて欲しい、などと僕は思ったりします。

それにしても、今週のジャンプ、面白かった~。
結構内容が満載で、堪能できました。ふぅ。

蒼穹のファフナー 第16話 感想

2004-10-26 01:02:35 | 蒼穹のファフナー
島の危機に現れる第2の司令室「アーサーズテーブル」、ということはやはりキタ!円卓だった!!
ワーグナーのオペラ「ニールベングの指輪」を相当に意識していると思われ、ワーグナーを意識しているだけにファフナーで使われるオーケストラの音楽は素晴らしい。
#ちなみにSEED DESTINYのミネルバの装備は多分アーサー王からかなり取られていると思います。
しかし、ほんとこの音楽いいなぁ。サントラ買うかなぁ。

■感動的な第15話で
作中テーマである「あなたはここにいますか」の問いに一騎が答えを出しましたが、この第16話ではこの島で戦う人全てにこの問いかけをします。
「人」として生きるのか、「人」として存在するのかを。
例え強いられた運命であっても、自分の意思で選びなおすことを。
更に人だけでなくフェストゥムにすら選択を迫る。
このプロセスは熱い。

■そして
舞い降りる白い機体、マークザイン=一騎、カッコ良過ぎ!!
ただでさえここまでで熱いのに、第15話で語られた「会話」、一騎と総士の間に今最も必要である「会話」がこのシーンでなされるのは最高に熱い。
あー、もうこの「会話」がなされたことでもう僕はこの回満足。

■しかし
過酷だ・・・。本当に過酷。
皆城乙姫(つばき)。
「人」だけでなく「フェストゥム」にすら選択を迫る彼女に、そのために全てを犠牲にしてきた彼女に救いの手は差し伸べられるのだろうか・・・。
少しでも彼女の救いがあって欲しい、そう思えてならないのです。

■第15話のエンディングは
いつもと違っていてangelaの『proof』でした。
それは「証明」という意味ですが、第15話の内容が「人」が「人」たらしめることを「証明」した回だったので、このエンディングもイイなぁと思います。
でも、やはりいつもの『Separation』もかなり感動的。
angelaかなりイイなぁ。

加速度的に面白さをあげていくこの『蒼穹のファフナー』、次が楽しみで仕方ありません。
「行け!ゴーバイン!!(違っ)」

舞-HiME 第4話 感想

2004-10-25 12:30:00 | 舞-HiME
これはほんと何も考えずに楽しめる、ライトエンターテイメント作品だねぇ。
あれこれ考えずに素直に楽しんでます。

さて、今回はアクションシーンとメインキャラの紹介が主だった第3話までとはうって変わり、ハプニングをテーマにした舞たちの日常学園生活の紹介という感じでしょうか。
#本当の狙いはなつきをギャグキャラに導くための布石としか思えませんが。

今までにも増してチラリズムエロが散りばめられていて、3回に1回くらいの割合でやってくんないかなー、やってくんないだろーなーorz。

やはり前回までのオーファンとの戦いはナギとなつきの会話から察するに、舞の能力を目覚めさせるためにナギ(側の人間)が仕組んだ戦いだったようですね。
だけど、今回みたいに呼ばれてないのに出てくる奴もいると(こういう奴なら3回に1回くらい・・・しつこい)。

理事長とそれ以外の組織(ナギはこっちっぽいなぁ)があるっぽいんですが、この辺のバックグラウンドは引き続きチェックですね。

「デュラン! ロード シルバーカートリッジ! ってーーーー!!!」
#何気にお気に入りらしい。