蒼穹のぺうげおっと

-PEUGEOT in the AZURE- マンガ・小説・アニメの感想を書き流すファフナーとエウレカ好きのサイトです

機動戦士ガンダムOO(ダブルオー) 第8話 「無差別報復」 感想

2007-11-27 01:29:27 | ガンダム00(ダブルオー)
今週もまたいくつもの視点があって非常に見応えのあったガンダムダブルオー。
やっぱり沙慈くんの視点が入っているのは物語をニュートラルにできるという意味合いが大きいのと、今回はもうひとつの視点、ヒロイン、マリナ・イスマイールの登場と、刹那との邂逅が描かれた、この2点は大きいですよね。
また、大国の思惑も入り乱れる&今回の方向性は合致、とこれもまた面白い。

視聴者層として、社会人でかつ組織間調整とかやらないといけない人とかがガンダムダブルオー見てると(制作サイドの思惑とは別に)何か他人事に思えない気がしてなりません。
#色んな組織の、色んな人の思惑が交差しまくるから。

それに翻弄されるマリナ・イスマイールという構図も何となく傍目で見て納得。
うん、世間の荒波に揉まれて強く生きるんだ(何となく感情移入)。

■テロ支援組織

先週の感想でも書いたところですが、今回の同時多発テロはテロ支援組織が行っていたというところでまずは当たりというところ。
今回はソレスタルビーイング、というか王留美のエージェントスゲー!みたいな感じで割りとあっさり特定&やっぱり何だかんだ言っても、大国もテロには嫌気がさしているという共通目的により、世界とソレスタルビーイングの初のタッグ、みたいな感じで一気に殲滅。

この一気に殲滅度合いから考えても、今回のテロ支援組織が黒幕っちゅーことはありえなくて、他のテロ支援組織が更に裏にあったりだとか、テロ支援組織を支援する国家(もしくは国家郡)がバックに居ると考えるべきなんだろうなぁ。
#兵器産業?エネルギー産業?超大国を懸念する国家?等目的・憶測は様々。

そういう意味では、今回の主役?だった王留美は、ソレスタルビーイングという作中テロ組織として描かれているグループを支援する組織なので(というか組織そのものなんだけど)、目的・憶測は様々ありつつも、沙慈くんのお姉ちゃんがいみじくも言ったように、ソレスタルビーイング自体も本来の目的は武力による戦争根絶以外のところにあると見た方がよいかも。
#武力による戦争根絶を掲げることで、その結果(というか過程)で何かを成そうとしている、とか。

ソレスタルビーイング自体は嫌われ者になることを前提に動いている感じだし。
#ガンダムマイスターたちはティエリア以外、みんな戦争の根絶を心底願っている感じはあるけどね。
#逆にティエリアだけが真の目的を知っている、というのもありかもね。

ということで、結構目的も意識も表裏一体というか、見方を変えれば同じじゃね?ということなのかもしれませんね。

ポイントはやっぱり沙慈くん(&今回はお姉さんも)で、先週の感想にも丁度書いた言葉「(同時多発テロが)一気に身近な、他人事ではない出来事へ」という感じ。
ソレスタルビーイングが関連する一連の事件をヒロイズムでもなくテロリズムでもなく、「身近な出来事へ」と視聴者含めて視線を持ってくるところがこの作品のひとつの分かりやすさなんじゃないかと思いますね。


■マリナ・イスマイールと刹那・F・セイエイ

第8話にしてようやく邂逅する主人公とヒロイン。
しかも立場は国を滅ぼされた少年兵士と国を滅ぼした王国の第1皇女。
そしてソレスタルビーイングのガンダムマイスターとそれにあおりを食って傷心な皇女、と言う構図。
うーん、凄い。

ここの徹底した対比構造が面白いですね。

しかも過去と今で逆転の対比構造が面白い。

過去においては、刹那は少年兵として生きるか死ぬかの戦場、つまり地上を這いずり回って生きてきた。
対してマリナは滅ぼす側の第1皇女なわけだから、その境遇としては地上に対して天上に近い位置にいたわけです。

現在においては、刹那はまたしても少年兵でありながら、天使の名を冠するガンダムを駆り、ソレスタルビーイングとして天上人のポジションにいる。
対してマリナはエネルギーの枯渇にあえぎ経済が困窮する中で、祖国を救うために地上を這いずり回って交渉中。しかも上手くいかず。

なんというか、ある意味逆転の構図。

更に、マリナがソレスタルビーイングに対して「神にでもなったつもりかしら」と呟く。
しかしながら刹那は「神はいない」と呟く。

そして平和的歩み寄りがあったのではないか、今もあるのではないか?と問うマリナに対して、
刹那は「話している今も人は死ぬ」と説く。

徹底的に落とします。マリナさん。

つか、そもそも、交渉も上手くいかず、シーリンにもほらダメだったでしょう、くらいのこといわれちゃって実は結構凹んでいたマリナさん。
そこに自国の少年と思しき(美)少年が困った状態に陥っていた。

きっと異国で心細くて、こんな尋問なんてされて可愛そうに&自分も丁度寂しくて凹んでいたので話し相手が欲しいなと思っていたところですよ、みたいな。

そこにとんでもない追い討ち。

落とします。マリナさん。

更に更に、追い討ちをかけるかのようなED。
この演出は凄いですね。
テロ支援組織を殲滅して引き上げる”ガンダム”を駆る刹那がマリナを見下ろし、刹那にまで論破されてしまった失意のマリナさんがそのガンダム=刹那を見上げるシーン。

ここまでの対比の構図が凄いです。
そこまでやるのか。

逆に言うと、彼女はSEEDで言うところのラクスのような超越者ポジションではなく、これから現実を知って辛酸をなめつつ進歩していく模索者ポジションだっつーことですね。
個人的には模索者ポジションが好きなので、彼女には徹底的に落ちてもらってそこからしっかりと這い上がっていただきたい。
できればひねくれものの刹那くんも一緒に引き上げるくらいの勢いで。

ある意味、これだけの逆転の構図を最初に描いているなら、これは更にその逆転もあると考えるのが順当で、現在神ポジションにいる刹那が再び地上に降り(墜ちる)、現在地上を這いずり回るマリナさんが徐々に昇っていく、ということも有りですよね。

この先の二人がどう交わって、どう変わって行くのか、あまりにも最初の溝が大きいがゆえに楽しみですね。

■スメラギさん

今週もスメラギさんから目が離せませんでした(笑)。

でもまあ、ロックオンの言うとおり、スメラギさんって実は結構繊細な人なんじゃないかと思わせるところありですよね。
表情とか意図的に暗い感じあるし。

結構限界でやってる感じあり、なんで、きっと彼女にもドラマがあるんだろうなぁ。

ということでスメラギさんからも目が離せません。

ガンダム OO(ダブルオー) DVD第1巻

SQ

2007-11-20 23:37:39 | Weblog
先日30℃くらいあったバンコクから戻ってきたのですが、成田空港についてすぐ、エアコン効きすぎだよなーと思ったら、日本は本当に寒かった…。
1週間前と今とでは温度が全然違うよ、寒いよ。

こりゃー風邪引いちゃまずよなー、家族にうつしたらダメだしなー、と思って家に帰ってみたら、既に家族が風邪を引いてました…。

しかも全員。

えー。

皆様、お気をつけくださいませ。

* * *

バンコクまでの飛行機はだいたい5~6時間くらいのフライトタイムなんですが、今回はその時間を利用して冲方丁さんのシュピーゲルシリーズそれぞれ第3巻をまとめて読んできました。

いやー、ほんと心臓バクバクでした。マジで。

手に汗握って読んじゃったよ。

そしてまたなんで冲方丁さんの文章は魂をこんなにも揺さぶるんだろうね、なんて改めて思いました。
絶対感想書こうと思っていたのに、あまりにも凄いと思ってしまって、感想が書けない…。

シュピーゲルシリーズは本当に凄いですね。
2シリーズ同時進行。同時多発。
しかも今回は時間刻み。24かよ!!

いやー、もう一回くらいは読み直さないと気持ちが納まりませんね。うん。素晴らしい。

3巻も溜めちゃうと感想書くのもしんどいですが(笑)、時間があればチャレンジしたいです。
つか、あの魂の揺さぶられ方を文章にするのって、こっちも必死に言葉を紡ぐ覚悟がいると思った。うん。

* * *

バンコクには同期が二人もいました。
同期は自分も含めてバカばっかりで嬉しくなりました。

つか、今度みんなでゴルフやろうぜー。
#日本かバンコクかは問わず。

* * *

バンコクから戻ってきて、コンビニに言ったら、もう諦めていたジャンプSQが1冊だけ残ってました。
これもドキドキしながら即ゲットしました。
いや、そんなドキドキしなくても。

ドラゴノーツはアニメ版と全然違う内容でしたが(つか、トアがドジっ娘属性だった!)、個人的にはアニメ版の方が好き。
つか、マンガよりもうのまことさんの画集の方に目が行ってしまいました。

そこでふと気付く。

ああ、ステルヴィアとドラゴノーツ(&ウィッチブレイド)のキャラデザはうのまことさんだったんだな、と。

胸の進化が激しすぎるな、と思いました。

本当にどうでも良いことですが。

* * *

次はジャカルタの予定ですが、渡航危険度もあるのでメンバーを限定中。
よって、場合によっては1回スキップかもしれません。

……と思っていたら、シンガポールのデータセンター立ち上げプロジェクトにアサインされる可能性が出てきてどうしよう、みたいな。

これ入っちゃったら年度末までシンガポールです。やばいです。

つか、海外行ったら日本の素晴らしきサブカルから遠ざかっちゃうじゃねーかよ!!と心底思ってしまう燕。です。

日本大好き。

ちなみにここまで書いて思い出したのは、シンガポールエアの略字って「SQ」だった…。

ジャンプSQをゲットしてしまったのって何かの前触れですか…???

では、みなさまごきげんよう。

機動戦士ガンダムOO(ダブルオー) 第7話 「報われぬ魂」 感想

2007-11-19 01:37:23 | ガンダム00(ダブルオー)
刹那の過去を知る人物との戦いや、今回のモラリアでの戦いの裏・表、世界同時多発テロとそれを受けとめるガンダムマイスターたちの反応、とポイントがたくさんあって、どこから書くかと悩むくらいに、複雑化して物語が進行していきます。

これが一通り情勢+ソレスタルビーイングの成り立ち+ガンダムマイスターの過去くらいまで描ききると、今まで複数あったピントが徐々に徐々に合っていく、そんな感じになるんじゃないかと思うし、それがまた楽しみです。

個人的にはこの物語の進行、凄く好きですね。
#世界情勢の難しい裏の部分についてはきちんと登場人物たちから解説が入っているのが親切ポイントです。

今回はいくつもポイントがあったので、どれから書こうか迷ったんですが、物語の順番に。


■アリー・アル・サーシェスと刹那・F・セイエイ

今回のシーンを見るに、刹那が少年兵として戦場に立つ直接のきっかけとなった人物と見てまず間違いない感じですよね。
しかもその際に、「神のために戦う」という名のもとに、刹那は自分に近しい人を殺している。
そこに至る経緯は分からないけれども、アリー・アル・サーシェスに感化され、そこで人を撃ち、戦場に立ち、神のためにと思って立った戦場に「神はいない」と悟り、そこに現われたガンダムに神を見る、いや、もしかしたら神はいないと真に悟ったか。

そして現在ガンダムマイスターとしてガンダム・エクシアを駆る。

これが刹那・F・セイエイの現時点で判明していること。

アリー・アル・サーシェスは刹那を戦場へ引きずり込んだ張本人なのか。
刹那の回想シーンとその際の表情をみるに、(最初の殺人ゆえに)トラウマに近い後悔があるのか。
報われぬ魂とは彼のことなのか?

そのアリー・アル・サーシェスが何故PMCにいるのか?
「神のために」と謳い、刹那を泥沼へ誘った男が何故「神」とは程遠い戦闘を生業とする民間軍事会社にいるのか?

直感的に思うのは、アリー・アル・サーシェスは今回の描写を見るにPMCとも実は別の階層というか組織に本来属しているっぽく見えるし、彼は職業テロリストなんではないか?という感じ。

これは後述しようと思うんだけど、同時多発テロの情報をいち早く知っていた(ニュースに流れるより早く、つまり発生より早く知っていた)ことから考えて、それを仕掛けた組織に連なるもの、と考えるべきか…。

そうすると、刹那の疑問、「奴の神は?」という問いに対する答え、それは「そもそもいない」という結論になる?

職業テロリストとして、紛争地域に必ず出没し、刹那のような少年兵を生んでいる、そのためには「神」をも騙る。

そんな感じ?
#するとソレスタル・ビーイングの真の敵?とも合致する?

……まだ、大分直感的妄想だなぁ。


■ガンダムの圧倒的武力と世論操作

今回のモラリア支援、AEUでは端からモラリア自体を支援することだけを狙いにしていたわけじゃなく、あわよくばガンダムを鹵獲したい、もしくはモラリアとの交戦によってガンダムの戦力を予測する、というのはプランにあったかもしれないにせよ、最悪でも、ソレスタルビーイングという「テロ組織」はこれほどまでに強大な武力を持っているのだから、我々AEUとしては太陽光エネルギーを守るためにも、軍備拡張路線に(残念ながら)走らざるを得ない、という大義名分を得ることができる、というのを想定していた、というわけですね。

戦争根絶というのをヒロイズムとして扱うのではなく、テロリズムとしてみなし、世論を色んな意味で見方につける、というのが今回のAEU側の(最悪でもそういう)シナリオだった、というわけですね。

この辺はきちんと第3者たるユニオンサイドから語られているので、解説としても分かりやすいですね。
報われぬ魂とは、果たしてここにかかるのか?
#そしてあのエイフマン教授は何気にモラリストなのか?

でもって、このダブルオーの作り方で上手いなと思うのが、沙慈・クロスロードとルイス・ハレヴィの使い方。
彼ら日本の高校生とAEUからの留学生という視点を持つことが、視聴者視点として上手く生きてますよね。

ソレスタルビーイングに対する一般印象+命を助けられた。
けれども、今回のモラリアの一件、AEUからの留学生であるルイスにしても、大変なことだとは理解していても、実際行ったこともない国なんだから現実味がない。

そこに目の前で起きるバス爆発。

同時多発テロ。

一気に身近な、他人事ではない出来事へ。

この引き込み方、凄いですね。


■同時多発テロ

沙慈くんとルイスの目の前で起きたバス爆発。

同時多発テロ。

他人事ではなくなる瞬間。

そしてこのテロは、ソレスタルビーイングの武力介入に対する報復だと言う。
#これで一気に世論もソレスタルビーイングバッシング???
#あくまでヒロイズムではなくテロリズムへ。

でも、このテロってちょっとおかしいと思った。

というのも、戦争が外交の手段の極論であるのに対し、テロというものは本質的に違っている。
戦争で積もった恨み、追い詰められた人たちの怨念、その他いろんな感情を持ってテロは行われるのであり、憎しみの連鎖が切れないように、テロにも終わりが無い。

つまり、憎しみの対象がなければテロ対象を作り出すことが難しい。
#ちょっと言い方難しくて伝わりづらいかもしれないけど。

もっと簡単に言うと、実態の判明しない(どうやってテロ対象とするか分からない)ソレスタルビーイングに対してテロは現時点で仕掛けることが難しく、同時多発テロで爆破した都市の人が憎くて、恨みを晴らしたくてテロを起こす、ということに直結しないから。
#そういう関係の無い(憎しみの連鎖が希薄な)テロは違和感があった?そんな直感。

じゃあ、このテロを仕掛けたのは誰か?

ここも直感大妄想大会なんだけれども、テロ支援組織、みたいなのがあるのかもしれない。
例えばアリー・アル・サーシェス。

冒頭にも書いたけれども、彼はPMCとは(多分)違うし、今回のテロも事前に知っていた。
そして彼の過去と「神」に対する刹那の疑問。

テロ支援組織か戦争支援組織かは分からないけれども、そういう組織があるならば、ソレスタルビーイングというのは正論を真っ向から吐いており、戦争自体が無くなっては困る人たちになるわけで、そういう人たちにとっては同時多発テロを起こすことも恨みではなくて、宣戦布告として起こすこともできる、(テロが起きた国に対する)恨みが無くてもテロを起こせる、という感じ。
#もちろんテロ支援組織なら、各国のテログループに指示を出したか、そそのかしたか、というのはあるかもしれないけど。

冲方丁さんの「シュピーゲル・シリーズ」ではまさにウィーン改めミリオポリスという都市で、テロ支援組織を黒幕とする部隊と絶望的な戦いを繰り広げていくんです。
この直感はこれを丁度「オイレン」「スプライト」ともに3巻まで読んだ直後だから、というのもあるんですが、この本は個人的には超・お勧めです。


こういう中で、それぞれのガンダムマイスターたちの立ち位置もはっきりしてくる。

刹那は自分の存在自体がガンダムマイスターに選ばれた理由だという。
生きているから。
#もしくは生き残ってしまったから?贖罪?

ロックオンはテロを激しく憎んでいる。
いつもは飄々としているのにも関わらず。

アレルヤは超兵プロトタイプの生き残り?
戦争によるモラルハザードが生んだ遺児?

そして謎に包まれるティエリア・アーデ。
彼自身、テロとかそんなことすら関係なく、ソレスタルビーイングの目的(戦争根絶とは別にありそうだけど、人類の宇宙解放とか、それくらいのスケールでかそうなやつ)を忠実に遂行するための存在っぽい。
#クローンじゃないけど、あの200年前のイオリア・シュヘンベルグ直系の人とか、兵器として作り出された、とか、そんなこともあるかもね。


ということで、この情勢部分と、登場人物の過去がリンクしてくると、たくさんあったピントが、うおぉぉ、とかいう感じで合ってくるんじゃないでしょうか。
凄く楽しみです。

■おまけ

今週もまたスメラギさんから目が離せませんでした(笑)。

でもスメラギさんって何となく精神的に脆そうというか、実は結構限界で頑張ってたりして…。
酒の表現とかも一つの逃避状態っぽくみえなくもないよね。本来そういうタイプの人じゃない、みたいな。
何よりわざと暗い表情みたいな設定がされてるっぽい気もするんだよなぁ。
それがあの「クジョウ」と呼ばれていた頃の事件と直結してトラウマ化している可能性もあるんだけれども。


それでもスメラギさんから目が離せない(笑)。

ガンダム OO(ダブルオー) DVD第1巻


バンコク事情

2007-11-15 03:23:53 | Weblog
今回はパソコンを持って出張に行っているので現地から更新している燕。@バンコクです。

思ったほどバンコクは暑くなく(とはいえ今の日本と比較したら全然暑いけど)、こっちに駐在している人に聞いたところ、バンコクは今気候的にはベストシーズンに近いみたいです。
なので、結構過ごしやすいですね。
#でも実際はオフィスやデータセンターにいるので気候あんまり関係ないけどね!


このタイという国に対して、実はあまり事前情報持たずに来ちゃってたんですが、最初に思ったことはまず英語が通じない、ということでした。
基本的にタイ語しかしゃべってくれないんですね。
もうほんと全然通じない。

だからタクシーとか乗るのも一苦労。
#レシートも普通には出てこないし。

もちろんオフィスでは基本的に英語が基準なんで、仕事上では困ることはないけれども、ちょっと食事するだけでもコミュニケーションには苦労するんですよね。
#でも実際タイの人は結構親切な人が多いので、それでも何とかなっちゃうわけなんですが。
#で、食事に関して言うとタイ料理はおいしいです。トムヤムクン、タイスキ、美味しかった…。

上海、マレーシア、シンガポールと、順にアジアを周ってきて、タイで初めて言葉で困った、みたいな。
シンガポールは公用語として英語だし、マレーシアもシンガポールほどじゃないにせよ英語喋る率は非常に高いと思います。

同じノリで来ちゃだめだったね。
タイ語はまったくと言っていいほど読めないし。

現地の駐在の人とその辺を食事しながら聞いてたんだけど、タイって国は東南アジア諸国においては非常に珍しく第二次世界大戦中に占領されなかった国だから、英語やフランス語なんかを話す必要性もなかったし、文化的(遺産とか)にも欧米化されずに近年まで来た、というわけですよ。
なるほど。

だからシンガポールでは現地採用するときに英語は喋れることが当たり前だから、そこのハードルを考えずに済むけれど、タイではコールセンターや、ヘルプデスクのオペレータを24時間体制で確保しようとすると、非常に苦労するわけです。
#英語が喋れる人をオペレータとしては採用できないっちゅーことなんですね。
なるほどー。

そういう意味では逆にマレーシアやシンガポールが英語を話せるというのは、彼らの独立の歴史、民族性を考えると当然なのかもしれないですね。
#マレーシアやシンガポールが独立したのだって、結構最近と言えば最近なんだよね。


まあ、なんでこんな話をしてるかって言うと、ちょうど今ガンダムダブルオーをやってるじゃないですか。
僕はダブルオー、回を増すごとに好きになっていってるんですけど、あれを楽しむにあたっては舞台となる国々の背景なんかを知っておくとさらに楽しめるんじゃないかと思うんですよね。
何でこんなことになってるの?とか。

今はインターネット&検索技術の向上のおかげですぐ調べられるから、それをちょっとやるだけでも面白い。

たぶん制作サイドの人たちもそういう意識ってあると思うんですが、戦争・紛争が起きる仕組み、なぜテロなのか?という興味の持ち方も良いと思うけれども、旅行とか、単純に興味で歴史とか背景とか経済とか調べて見ても面白いですよ。


後は日本の文化の輸出。
これも面白い。

今日なんか運転手さんの着メロがドラえもんの道具を出すときの音だったし(笑)。

上海での話しですが、ドラえもんはやっぱり人気で、中国ではのび太くんのことを「康夫」と言うらしく、福田さんが首相になったときにはある意味みんな名前を覚えたという話をしてくれました。
あとシンガポールのチャンギー空港で、ガンプラ売ってました。

ということで、シンガポールには存在したメイド喫茶をこのバンコクでも探しに行こうと思います。
#って何しに出張に行ってるんだ!!

#ちなみにシンガポールのメイド喫茶はラッフルズホテルの対面にあります。
#ご興味あれば是非。

ダブルバインド in バンコク

2007-11-14 00:01:27 | Weblog
今回の更新は久々に海外から更新です。
現在はタイのバンコクにいまーす。

シンガポールもそうでしたが、暑いですねー、こっちは。
半袖で過ごしてます。

また今回も土曜日の朝に成田に帰着なんですが、これってほんとにガンダム見るために帰ってきてるとしか思えないな…。
#つか、最近の更新なんて、出張行ってきまーす、帰ってきましたー、ガンダム感想ー、のパターンが出来上がってるじゃないの!
#駄目パターンだな、こりゃ。

いやー、特に先週までは人事狂想曲の山場だったりしたんで、ほんとにしんどかったです。

で、ゴルフに行ったりとか。
#ってゴルフに行く余裕はあるのかよ!!

いやー、ゴルフってほんと面白いですよね。


というわけで、我が家では娘から「出張禁止令」と「ゴルフ禁止令」が出されました(笑)。

あちらを立てればこちらが立たず。

まさにダブルバインド。


逆にタイでゴルフやればいいのか。あ、そうだね。
#って仕事は!!

本末転倒でした。

実際ゴルフやってる暇はないんですけど、土曜日に帰ってこれるようにがんばります。

機動戦士ガンダムOO(ダブルオー) 第6話 「セブンソード」 感想

2007-11-13 02:38:37 | ガンダム00(ダブルオー)
AEU側の真打登場、それは刹那に深く関連する人物だった。
そしてガンダムも追加兵装、全機投入の本気モード。
第1クール中盤を盛り上げるに相応しい第6話でした。

それにしても上手く演出してるなぁー。面白いです。

特に戦争・紛争が起こる仕組みをある程度分かりやすく表現しているのって、何気に凄いかも。
今の時代にやるガンダム、という感じがしてそれがまた良いかも。
#たぶん今の視聴者が社会人になったらまた色々と理解できて面白いと思うし。

この辺をきちんと登場人物たちにも語らせているのが上手くて、各国首脳陣+メインキャラできちんと解説しているあたりが何気に親切設計。
特にライバルキャラたちは結構熱いですね。

そんな中登場するのがアリー・アル・サーシェス。

パトリック・コーラサワーがエース?というのは視聴者全員の総意に違いないと思うけど(笑)、そういう意味でAEU側のガンダムライバルとして真打登場、という感じでしたね。
しかもそれは刹那との因縁浅からぬ仲、という非常に面白い登場の仕方でした。

第1話の冒頭ってのは絶対に前半戦の要なんだろうな、と思わずにはいられませんね。
ガンダムと出会う以前、そしてそれ以後。
刹那の人生観はそこをターニングポイントとしているので、その出会い以前の刹那を紐解く上でアリー・アル・サーシェスは非常に重要そう。
#しかも、何故生きてる?くらいの勢いで刹那が驚いていたのもポイント。

これでユニオン、人革連、AEU側でそれぞれガンダムたちのライバル登場、という形ができあがりましたね。
ふふふ、楽しみー。


今回もう1つのポイントとしては、結構地味なんだけど、マリナさんかな。

ソレスタルビーイングの本気モードはかなり派手に行こうとしている、そういうのを意図的に演出しているかと思えば、かたや太陽光発電の技術支援を地道に依頼しているマリナさん。
この対比は今後を描く上でも非常に重要になってきそう。

この状態からどこで刹那と交差するのか?
ゼロかイチかの世界ではないところで出会いはあるのか?

現時点で全く交差する気配がないところがまた楽しみを増幅してくれます。

何気にマリナさんがやっていることが上手くいかないのも、経済・紛争・政治、この辺が複雑に絡み合って、相互作用していることにも原因があるわけで、上手く背景なんかも描いてるよなー。
この辺が後々心情面での核心になってくるんじゃないのかなぁ。
現状打破するためには、みたいな感じで。


後はソーマとアレルヤが実は同類なんじゃないの?という予想は何となく当たりそうな予感。
ガンダムパイロットごとに課題というか、ヒロインを割り当てて人間性を描いていく、というのも十分有りだなと思います。


それにしても、今回一番目を奪われたのはスメラギさんだった(笑)。
#つか、ビリー!その手を離せ!!と言い掛けたよ。

ガンダム OO(ダブルオー) DVD第1巻


機動戦士ガンダムOO(ダブルオー) 第5話 「限界離脱領域」 感想

2007-11-06 00:11:12 | ガンダム00(ダブルオー)
マクロ視点からミクロ視点へ、つまり、物語の外観・概観の説明は第4話までで頭だしが終わり、そろそろキャラ視点・過去・背景へと繋がっていく、ある意味そういう転換点だった第5話。
まずそのキャラ視点・過去・背景へと繋がるのはアレルヤ・ハプティズムからでした。

扱うテーマが大きくなっていきそうな感じだったので、そういう意味ではこのまま世界観やマクロ視点で突っ走るよりは、ここらでインターバルというか、少し視点と速度を変えた方が良いか?なんて感じていたときだったので、丁度良かったかも。

基本的にこういう作品では世界観やマクロ視点から、もしくはミクロ視点からでも、世界はこうだ!!的な回答は示さず、視聴者に疑問を提示する、もしくは考えるきっかけを提示することを目的とすることが多いと思うので、終局的にはキャラの内面や、現状でどう足掻いていくのか?という感じになっていくと思っているので、キャラ視点の掘り下げには結構興味ありました。

とは言え、キャラ視点だけでなく、今回最もすっごいメッセージがあったのは、ソレスタル・ビーイング(天上人)とセルゲイ中佐(地上人)の共闘という、序盤からやってくれる、という展開とその構造にあるわけで、キャラ視点だけじゃない、そういう演出がこの物語は面白いよね。
この構図とエンタメ演出(ガンダムマイスターの長距離援護)の相乗効果がなかなかに面白いです。
つか、こういう演出とか上手いよね、この物語は。


■アレルヤ・ハプティズム

二重人格だったの!?

というのがビックリな点でした。
しかもエア・ギアのアギトとアキトばりにどっちの目が隠れているか(見えているか)で人格がスイッチしているかどうかが判別できるというなんとも便利なギミックをお持ちで(笑)。

初回登場時から芝居がかったというか、第3者を意識した発言が多いなぁと思っていたのですが、そういうことだったんだ。
つか、今公式HP見たら性格は、「普段は優しく、穏やかな性格」って書いてあるじゃん!
…そういうところから既に伏線が張られていたのか。なるほど。

刹那には第1話冒頭で見たような過去があるわけだけれども、このアレルヤにも宇宙をさまよったと思しき過去があり、それが何らかの今のアレルヤ(達?)にも影響していることは明らかなんで、ガンダム・マイスターにはそれぞれそういった何らかの過去があるんだろうね。


もっとビックリだったのは、人革連の超兵ソーマとの共鳴反応ですね。
ニュータイプ?とか思ったけど、この物語でそういうのやるのか分からないのでそれは保留。
どちらかというと、アレルヤ自身が超兵のプロトタイプだった、とか何らかの関連が人革連とあるんだろうなと予測。
公式HPにも「孤児であった幼少時代を人類革新連盟で過ごす」って書いてあるし。
…そうなるとアレルヤの紹介文の半分は伏線だったってことになるな(笑)。

つか、ここでのもう一つのポイントは超兵ソーマの存在について、技官はむしろそういう存在は当然である、という態度と、それに対するセルゲイ中佐の態度ですね。
ここはガンダムSEEDシリーズでも同じように取り扱われているんだけれども、(300年後ではなく現在の)モラルハザードの側面に対する警鐘と見るべきなんでしょうね。

重力は良い、とか、自分の見たものしか信じないとか、今回の件といい、男を上げてます。
何気にセルゲイ中佐、渋いです。地上人代表です。

あれ、アレルヤのこと書いてたら最後はセルゲイ中佐になってたよ(笑)。

■ティエリア・アーデ

ガンダムに乗る資格はあるのか?

以前は刹那に対して言っていた言葉を今度はアレルヤに対しても呈するティエリア。

これに対してスメラギさんは結構辛らつで、ティエリア、あなたにもその資格はあるの?と。
ティエリアに関しては結構気になる描写や台詞も入っているので、気になりますよね。
ソレスタル・ビーイングの設立と何か関係がある、とか、結構素性からして何か因縁を背負ってそうな感じ。
年齢不詳ってのは、実は物凄い年齢だとか、クローンだとか、そういう伏線だったりするんだろうか。

■人命救助

今回一つ面白かったのは、世間の嫌われ者として定義されかけているソレスタル・ビーイングが人命救助を行うという点ですね。

テロリストであり、ある意味世間を混乱に陥れている張本人も、目の前の命は放っておけなかった。
自らの秘匿性をさらけ出し、作戦を放棄するという行動、それを若さというのか、それとも……。

という点なんか面白かったですね。

ガンダムマイスターたちは若い。
これは今までグラハムにもセルゲイにも指摘されています。

これはきっと物語中盤あたりで更にその若さを指摘してくるものと思われますが、そういう意味で今回の行動なんていうのは後々を考えると面白いです。

でも、視聴者的には沙慈くんやルイスの乗った重力ブロックを自らのミッションを省みず助けに行き、それを他のガンダムマイスターたちが助ける、

ガンダムマイスターは一人じゃない!!

という連携がやっぱりエンタメとして純粋に面白いところだったんじゃないかなと思います。

更にそこには構図として、ソレスタル・ビーイング(天上人)とセルゲイ中佐(地上人)の共闘という、通常で考えたら物語の回答を示すような行動が既にここで取られているという点、これがまた面白い。

逆にここでこういう演出するってことは、この物語としてはその先みたいなのもやるのかもしれないな、なんて密かに期待。
#地上の人も全部宇宙へ行っちゃえよ!!みたいな、展開もありかなぁー、なんて。


演出の上手さというか、徐々に積み重ねてくる伏線の張り方とか、非常に僕の好みな感じです。
つか、ぶっちゃけ結構のめり込みそう(笑)。

ダブルオーは第1話のファーストインプレッションよりも、何度も見直していく楽しみ、物語の積み重ねが実は凄く面白いんではないか、と思い始めてますね。
ああ、結構楽しみになってきちゃったよ。

ガンダム OO(ダブルオー) DVD第1巻


帰国

2007-11-05 00:13:32 | Weblog
超・強行日程でしたが、シンガポールから戻ってきました。
いやー、まじでしんどかったです。

つか、日本帰ってきたら寒かった。
#向こうは半袖でもOKな気温だったので。

それにしてもヤバイです。
何がヤバイって、体重です。

上海からずっと食べっぱなしな気がするんですが(つか実際そうなんだけど)、シンガポールって人口の7~8割が中華系なだけあって、中華美味しいんですよね。
中国本土は海鮮が高いので、それ以外をたくさん食べたんだけど、シンガポールでは逆に海鮮が安いので、海鮮料理をメインに食べちゃったよ。
つか、どっちも料理が美味しいから歯止めが…。
#しかも打ち合わせとかサイトサーベイとかが終わってから行くもんだから、食べる時間も遅いんだよね(泣)。

ダイエット、ダイエット。
#と思ってたら、来週後半はたぶんバンコク…。

そろそろ体調壊しそうだな(笑)。

あまり冗談ではないんだけど、明日は大事な打ち合わせがあるので今日は早めに寝ることにします。

ガンダムは観たので早ければ明日の夜には感想アップできるかな~。