今週もまたいくつもの視点があって非常に見応えのあったガンダムダブルオー。
やっぱり沙慈くんの視点が入っているのは物語をニュートラルにできるという意味合いが大きいのと、今回はもうひとつの視点、ヒロイン、マリナ・イスマイールの登場と、刹那との邂逅が描かれた、この2点は大きいですよね。
また、大国の思惑も入り乱れる&今回の方向性は合致、とこれもまた面白い。
視聴者層として、社会人でかつ組織間調整とかやらないといけない人とかがガンダムダブルオー見てると(制作サイドの思惑とは別に)何か他人事に思えない気がしてなりません。
#色んな組織の、色んな人の思惑が交差しまくるから。
それに翻弄されるマリナ・イスマイールという構図も何となく傍目で見て納得。
うん、世間の荒波に揉まれて強く生きるんだ(何となく感情移入)。
■テロ支援組織
先週の感想でも書いたところですが、今回の同時多発テロはテロ支援組織が行っていたというところでまずは当たりというところ。
今回はソレスタルビーイング、というか王留美のエージェントスゲー!みたいな感じで割りとあっさり特定&やっぱり何だかんだ言っても、大国もテロには嫌気がさしているという共通目的により、世界とソレスタルビーイングの初のタッグ、みたいな感じで一気に殲滅。
この一気に殲滅度合いから考えても、今回のテロ支援組織が黒幕っちゅーことはありえなくて、他のテロ支援組織が更に裏にあったりだとか、テロ支援組織を支援する国家(もしくは国家郡)がバックに居ると考えるべきなんだろうなぁ。
#兵器産業?エネルギー産業?超大国を懸念する国家?等目的・憶測は様々。
そういう意味では、今回の主役?だった王留美は、ソレスタルビーイングという作中テロ組織として描かれているグループを支援する組織なので(というか組織そのものなんだけど)、目的・憶測は様々ありつつも、沙慈くんのお姉ちゃんがいみじくも言ったように、ソレスタルビーイング自体も本来の目的は武力による戦争根絶以外のところにあると見た方がよいかも。
#武力による戦争根絶を掲げることで、その結果(というか過程)で何かを成そうとしている、とか。
ソレスタルビーイング自体は嫌われ者になることを前提に動いている感じだし。
#ガンダムマイスターたちはティエリア以外、みんな戦争の根絶を心底願っている感じはあるけどね。
#逆にティエリアだけが真の目的を知っている、というのもありかもね。
ということで、結構目的も意識も表裏一体というか、見方を変えれば同じじゃね?ということなのかもしれませんね。
ポイントはやっぱり沙慈くん(&今回はお姉さんも)で、先週の感想にも丁度書いた言葉「(同時多発テロが)一気に身近な、他人事ではない出来事へ」という感じ。
ソレスタルビーイングが関連する一連の事件をヒロイズムでもなくテロリズムでもなく、「身近な出来事へ」と視聴者含めて視線を持ってくるところがこの作品のひとつの分かりやすさなんじゃないかと思いますね。
■マリナ・イスマイールと刹那・F・セイエイ
第8話にしてようやく邂逅する主人公とヒロイン。
しかも立場は国を滅ぼされた少年兵士と国を滅ぼした王国の第1皇女。
そしてソレスタルビーイングのガンダムマイスターとそれにあおりを食って傷心な皇女、と言う構図。
うーん、凄い。
ここの徹底した対比構造が面白いですね。
しかも過去と今で逆転の対比構造が面白い。
過去においては、刹那は少年兵として生きるか死ぬかの戦場、つまり地上を這いずり回って生きてきた。
対してマリナは滅ぼす側の第1皇女なわけだから、その境遇としては地上に対して天上に近い位置にいたわけです。
現在においては、刹那はまたしても少年兵でありながら、天使の名を冠するガンダムを駆り、ソレスタルビーイングとして天上人のポジションにいる。
対してマリナはエネルギーの枯渇にあえぎ経済が困窮する中で、祖国を救うために地上を這いずり回って交渉中。しかも上手くいかず。
なんというか、ある意味逆転の構図。
更に、マリナがソレスタルビーイングに対して「神にでもなったつもりかしら」と呟く。
しかしながら刹那は「神はいない」と呟く。
そして平和的歩み寄りがあったのではないか、今もあるのではないか?と問うマリナに対して、
刹那は「話している今も人は死ぬ」と説く。
徹底的に落とします。マリナさん。
つか、そもそも、交渉も上手くいかず、シーリンにもほらダメだったでしょう、くらいのこといわれちゃって実は結構凹んでいたマリナさん。
そこに自国の少年と思しき(美)少年が困った状態に陥っていた。
きっと異国で心細くて、こんな尋問なんてされて可愛そうに&自分も丁度寂しくて凹んでいたので話し相手が欲しいなと思っていたところですよ、みたいな。
そこにとんでもない追い討ち。
落とします。マリナさん。
更に更に、追い討ちをかけるかのようなED。
この演出は凄いですね。
テロ支援組織を殲滅して引き上げる”ガンダム”を駆る刹那がマリナを見下ろし、刹那にまで論破されてしまった失意のマリナさんがそのガンダム=刹那を見上げるシーン。
ここまでの対比の構図が凄いです。
そこまでやるのか。
逆に言うと、彼女はSEEDで言うところのラクスのような超越者ポジションではなく、これから現実を知って辛酸をなめつつ進歩していく模索者ポジションだっつーことですね。
個人的には模索者ポジションが好きなので、彼女には徹底的に落ちてもらってそこからしっかりと這い上がっていただきたい。
できればひねくれものの刹那くんも一緒に引き上げるくらいの勢いで。
ある意味、これだけの逆転の構図を最初に描いているなら、これは更にその逆転もあると考えるのが順当で、現在神ポジションにいる刹那が再び地上に降り(墜ちる)、現在地上を這いずり回るマリナさんが徐々に昇っていく、ということも有りですよね。
この先の二人がどう交わって、どう変わって行くのか、あまりにも最初の溝が大きいがゆえに楽しみですね。
■スメラギさん
今週もスメラギさんから目が離せませんでした(笑)。
でもまあ、ロックオンの言うとおり、スメラギさんって実は結構繊細な人なんじゃないかと思わせるところありですよね。
表情とか意図的に暗い感じあるし。
結構限界でやってる感じあり、なんで、きっと彼女にもドラマがあるんだろうなぁ。
ということでスメラギさんからも目が離せません。
■ガンダム OO(ダブルオー) DVD第1巻
やっぱり沙慈くんの視点が入っているのは物語をニュートラルにできるという意味合いが大きいのと、今回はもうひとつの視点、ヒロイン、マリナ・イスマイールの登場と、刹那との邂逅が描かれた、この2点は大きいですよね。
また、大国の思惑も入り乱れる&今回の方向性は合致、とこれもまた面白い。
視聴者層として、社会人でかつ組織間調整とかやらないといけない人とかがガンダムダブルオー見てると(制作サイドの思惑とは別に)何か他人事に思えない気がしてなりません。
#色んな組織の、色んな人の思惑が交差しまくるから。
それに翻弄されるマリナ・イスマイールという構図も何となく傍目で見て納得。
うん、世間の荒波に揉まれて強く生きるんだ(何となく感情移入)。
■テロ支援組織
先週の感想でも書いたところですが、今回の同時多発テロはテロ支援組織が行っていたというところでまずは当たりというところ。
今回はソレスタルビーイング、というか王留美のエージェントスゲー!みたいな感じで割りとあっさり特定&やっぱり何だかんだ言っても、大国もテロには嫌気がさしているという共通目的により、世界とソレスタルビーイングの初のタッグ、みたいな感じで一気に殲滅。
この一気に殲滅度合いから考えても、今回のテロ支援組織が黒幕っちゅーことはありえなくて、他のテロ支援組織が更に裏にあったりだとか、テロ支援組織を支援する国家(もしくは国家郡)がバックに居ると考えるべきなんだろうなぁ。
#兵器産業?エネルギー産業?超大国を懸念する国家?等目的・憶測は様々。
そういう意味では、今回の主役?だった王留美は、ソレスタルビーイングという作中テロ組織として描かれているグループを支援する組織なので(というか組織そのものなんだけど)、目的・憶測は様々ありつつも、沙慈くんのお姉ちゃんがいみじくも言ったように、ソレスタルビーイング自体も本来の目的は武力による戦争根絶以外のところにあると見た方がよいかも。
#武力による戦争根絶を掲げることで、その結果(というか過程)で何かを成そうとしている、とか。
ソレスタルビーイング自体は嫌われ者になることを前提に動いている感じだし。
#ガンダムマイスターたちはティエリア以外、みんな戦争の根絶を心底願っている感じはあるけどね。
#逆にティエリアだけが真の目的を知っている、というのもありかもね。
ということで、結構目的も意識も表裏一体というか、見方を変えれば同じじゃね?ということなのかもしれませんね。
ポイントはやっぱり沙慈くん(&今回はお姉さんも)で、先週の感想にも丁度書いた言葉「(同時多発テロが)一気に身近な、他人事ではない出来事へ」という感じ。
ソレスタルビーイングが関連する一連の事件をヒロイズムでもなくテロリズムでもなく、「身近な出来事へ」と視聴者含めて視線を持ってくるところがこの作品のひとつの分かりやすさなんじゃないかと思いますね。
■マリナ・イスマイールと刹那・F・セイエイ
第8話にしてようやく邂逅する主人公とヒロイン。
しかも立場は国を滅ぼされた少年兵士と国を滅ぼした王国の第1皇女。
そしてソレスタルビーイングのガンダムマイスターとそれにあおりを食って傷心な皇女、と言う構図。
うーん、凄い。
ここの徹底した対比構造が面白いですね。
しかも過去と今で逆転の対比構造が面白い。
過去においては、刹那は少年兵として生きるか死ぬかの戦場、つまり地上を這いずり回って生きてきた。
対してマリナは滅ぼす側の第1皇女なわけだから、その境遇としては地上に対して天上に近い位置にいたわけです。
現在においては、刹那はまたしても少年兵でありながら、天使の名を冠するガンダムを駆り、ソレスタルビーイングとして天上人のポジションにいる。
対してマリナはエネルギーの枯渇にあえぎ経済が困窮する中で、祖国を救うために地上を這いずり回って交渉中。しかも上手くいかず。
なんというか、ある意味逆転の構図。
更に、マリナがソレスタルビーイングに対して「神にでもなったつもりかしら」と呟く。
しかしながら刹那は「神はいない」と呟く。
そして平和的歩み寄りがあったのではないか、今もあるのではないか?と問うマリナに対して、
刹那は「話している今も人は死ぬ」と説く。
徹底的に落とします。マリナさん。
つか、そもそも、交渉も上手くいかず、シーリンにもほらダメだったでしょう、くらいのこといわれちゃって実は結構凹んでいたマリナさん。
そこに自国の少年と思しき(美)少年が困った状態に陥っていた。
きっと異国で心細くて、こんな尋問なんてされて可愛そうに&自分も丁度寂しくて凹んでいたので話し相手が欲しいなと思っていたところですよ、みたいな。
そこにとんでもない追い討ち。
落とします。マリナさん。
更に更に、追い討ちをかけるかのようなED。
この演出は凄いですね。
テロ支援組織を殲滅して引き上げる”ガンダム”を駆る刹那がマリナを見下ろし、刹那にまで論破されてしまった失意のマリナさんがそのガンダム=刹那を見上げるシーン。
ここまでの対比の構図が凄いです。
そこまでやるのか。
逆に言うと、彼女はSEEDで言うところのラクスのような超越者ポジションではなく、これから現実を知って辛酸をなめつつ進歩していく模索者ポジションだっつーことですね。
個人的には模索者ポジションが好きなので、彼女には徹底的に落ちてもらってそこからしっかりと這い上がっていただきたい。
できればひねくれものの刹那くんも一緒に引き上げるくらいの勢いで。
ある意味、これだけの逆転の構図を最初に描いているなら、これは更にその逆転もあると考えるのが順当で、現在神ポジションにいる刹那が再び地上に降り(墜ちる)、現在地上を這いずり回るマリナさんが徐々に昇っていく、ということも有りですよね。
この先の二人がどう交わって、どう変わって行くのか、あまりにも最初の溝が大きいがゆえに楽しみですね。
■スメラギさん
今週もスメラギさんから目が離せませんでした(笑)。
でもまあ、ロックオンの言うとおり、スメラギさんって実は結構繊細な人なんじゃないかと思わせるところありですよね。
表情とか意図的に暗い感じあるし。
結構限界でやってる感じあり、なんで、きっと彼女にもドラマがあるんだろうなぁ。
ということでスメラギさんからも目が離せません。
■ガンダム OO(ダブルオー) DVD第1巻