5522の眼

ゆうぜんの電子日記、2021年版です。

冬支度

2019-10-23 21:39:22 | 自然

10月22日、富士山が初冠雪し美しく雪化粧をした姿が麓で観測できたという。平年より22日遅く、去年と比べても26日遅かったことになる。それだけ寒さの訪れが遅いわけだ。

今日、23日も名古屋地方は25.7度と夏日を観測。去年は10月10日、一昨年は10月12日まで25度以上が続いたという記録だから、地上では暑さが足踏みをしている。万歩のスピードを上げると背中に汗をかくほどだ。

しかし、一方で野原には秋の野花が風にゆれ、公園の樹木は少しづつ葉の色を変えている。ぼんやりしていれば突然吹く木枯らしに驚くことになるのかもしれない。

宇部の神父さんのフォトツイートは紅葉の見事な写真。「真赤に染まった蒜山高原のモミジ。心に沁み込むような赤です」「色づき始めた蒜山の木々。モミジ以外の木も見事です」とあった。

愛知県で一番早く紅葉が楽しめるスポットといえば豊根村の茶臼山高原だろう。茶臼山は標高1415mある。植林がされておらず広葉樹が多いため見事な紅葉が楽しめると天気予報サイトの〈紅葉見どころ情報2019〉の頁にあった。シーズンは10月初旬から11月初旬で、今が丁度見ごろだと出ている。

愛知県の紅葉の名所〈香嵐渓〉はどうかと見ると、やはり平地らしく未だに青葉状態。見ごろ予想は例年より遅く11月中旬~12月上旬とある。

冬準備をするのは紅葉だけではない。野生動物たち、特に冬眠動物は、寒さを前にして栄養価の高い木の実などを摂取して長い眠りに備えようとしている最中のはずだ。こう書いたのは、熊の出現が頻発しているというニュースが各地で見られるからだ。

香嵐渓から遠くない豊田市の山間では、今朝、自宅廻りを掃除していた老女がクマ(ツキノワグマらしい)に襲われ、けがをした。ドクターヘリで運ばれたが命に別状はなし。すでに21日にはクマの目撃情報があり、防災ラジオで住民に呼びかけていた矢先だったという。

福井県の勝山では昨日、街の中心にある教育会館の池の鯉にエサをやっていた警備員の男性が背後からクマに襲われて頭にケガをしたというニュースがある。こちらも幸い致命傷ではなかった。警察や猟友会が捜査をして発見し、クマは射殺された。体長1.5m、体重85kgと大きい雄だったそうだ。

豊田は山間だが勝山は市の中心部まで出てきたのだから、これに遭遇したらさぞかし怖かろう。だが、クマの方もエサ探しに必死なわけで、猟銃で撃ち殺されたと聞くとなんとなく哀れな感じがしてならない。

土地開発によって人間の居住域がどんどん山の奥に拡がっていき、本来が野生動物の生活域を浸食してしまった悪しき結果ということで、クマたちの方に非はないのだ。

海外ニュースでも、住宅にクマが侵入してきたというびっくりなケースがよく紹介されるが、こうした場合のほとんどは射殺ではなく麻酔で眠らせて野生に戻すという人道的(熊道的?)な解決方法が採られている。彼らの動物愛護の気持ちがはっきりと社会的な対応をさせているようだ。

寒い冬に向かって必死に餌を求めるクマたち。彼らの巨大胃袋を満たしてやる方法はないものだろうかと思った。






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