5522の眼

ゆうぜんの電子日記、2021年版です。

私は芋虫派

2016-07-10 22:08:42 | ことば
参院選の開票が進んでいる。自民公明が優勢なのだとか。なぜかしら。

そんな話は止して、今日は「毛虫のはなし」

坪内稔典先生の「歳時記」の夏の動物の項に「毛虫」というのが出ている。蝶や峨の幼虫の内で毛のあるものが「毛虫」、毛のないのが「芋虫」だとある。

そういえば先週末の街中でアゲハチョウが一匹、ひらひらと草木の間を舞っているのを見つけた。

ツイッターでフォローしている宇部の神父さんの写真ツイートにもまさしく、幼虫と蝶を左右に比較した映像があった。

坪内先生は枝や葉にいるのが毛虫で幹や土中にいるのが芋虫という区別をするのだと云うが、やっぱり自分は毛があるほうを毛虫と呼びたい。

飲み屋でこの毛虫談義をしていると、隣の客が割り込んできて「人間にも毛虫派と芋虫派がいますな。おたくは毛虫派で、私は芋虫派です」と云った彼の頭は禿げ頭だったという笑い話も添えてある。

毛虫は一般的に嫌われるから逆に俳人たちはそれを愛する。毛虫たちに好意を示したり、同化したりしながら句を詠むほどにへそ曲がりなのだと書いて、阿波野青畝のこんな句を引用している。

「いそぎゆく毛虫の心うべなひぬ」

ちなみに、私は芋虫派である。




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