5522の眼

ゆうぜんの電子日記、2021年版です。

ぎんなん不作

2014-11-08 21:09:14 | たべもの
TVを点けるとタレントの松本明子がぎんなん収穫のアルバイトに挑戦する画面に出くわした。

新潟県上越市のぎんなん農家では今頃の収穫時期になると近隣の主婦達をアルバイトに雇うのが恒例になっているという。時給1000円という高給を狙って応募者はずいぶん多いらしい。

5人掛かりでいちょうの木1本の実を落とすのに20分、1日30本がノルマだ。収穫は100ケース分500キロというから、枝を揺らして実を落とす単純作業といってもけっこう体力勝負になりそう。松本は6時間働いて6000円をゲットした。主婦たちの目の色が変わるはずである。

ぎんなんの産地といえば尾張・祖父江が日本一だが、今年は近年にない不作なのだと中日夕刊が書いている。祖父江では、例年270トンほどある収量が今年は多くて180トン(6割)の見込みだという。

実が太る夏場の長雨でいちょうの根が酸欠を起こし、木が生き抜こうとばかりに早めに実を落としたことが不作の要因と見られるのだとある。これは川向うの岐阜羽島でも同じ傾向らしい。

名古屋の卸売り市場扱いのぎんなんは例年なら12月半ばまで取引が続くのだそうだが取扱量の多い祖父江産が終われば、出荷はそこで止ることになるから、相場は上がる方向だろうというのが業者の読み。

収穫時期が遅めで大粒の「藤九郎」という品種はお歳暮シーズンに入ることで品不足になり値段が上がることもありそうだ。ブランドの「祖父江産」に拘る向きにはちょっとしんどい。

だがライバル産地の大分などでは収量は例年並だということだし(大分も雨が多かったはずだが?)一部中国産の輸入品で補えるということからスーパーなど流通業者は慌ててはいないようだとも中日は書いている。上越産はやはり首都圏あたりに出回るのだろう。

翡翠色をした肉厚の仁を茶碗蒸しにして食べたらさぞ美味しかろう。もう少し寒くなったら家人に「祖父江産でなくてもいいから」と温かい茶碗蒸しを頼んで見ようか。


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