5522の眼

ゆうぜんの電子日記、2021年版です。

ポイントは値付

2021-05-19 21:12:49 |  文化・芸術

 

19日のコロナ、全国で5819人(延700216人)の感染と93人(累11968人)の死亡が確認された。このうち、愛知県では666人(延42239人)の感染と、3人(累689人)の死亡が報告されている。666人は過去2番目に多い数字だ。

亡くなった超高齢者の遺物にがま口に付けた小さな手毬の細工がある。直径が2センチ弱で綺麗な彩色がしてある。換金価値はあまりなさそうだが、これも根付の一種といえるだろうか。

NHKの「美の壺」でも「根付」の回が最近放映された。美術品にはとりたてて興味はないのだが、職人の細密技術が発揮された微小アートは素人が見てもユニークだ。

根付はNETSUKEとローマ字表記で国際的に通用するニホンゴのひとつらしく、NETSUKEのコレクターは海外にも多いらしいが、彼等に云わせればこれこそが「手のひらの宇宙」である。

今日のNHK津局は、そんな手のひらの宇宙が伊勢で展示されていると伝えていた。

江戸時代に盛んだった伊勢参り。その土産物として作られてきた木彫りの伝統工芸品が伊勢根付で、印籠などを和服の帯に下げるときに使う留め具だ。直径3センチほどの小ささだから、江戸への戻り旅の荷物にはならず、旅人達にはよろこばれた筈だ。

現在、伊勢市の「賓日館」で開催中の伊勢根付の展示会には、現代の根付職人などの作品およそ50点が展示されているという。

現役職人の中川忠峰さんの作品は「からくり根付」と呼ばれるもので、瓢箪の格好をした根付は、傾けると中から小さな将棋の駒が出てくる仕掛けだ。小虫が出てくる細工が施された、栗の根付もある。

会場には雀や猿など動物の根付や、コロナ退散祈願用に妖怪「アマビエ」の根付も展示されているという。TVで見ても動物の特徴をよく掴んで愛嬌たっぷりに彫りこんであるものが多いようだ。これなら今の若い子たちも興味を持って見に来るのではなかろうか。中にはアクセサリーに買って帰りたいという子もいるかもしれない。ポイントは根付ならぬ値付にありそうだ。

 


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