森林ジャーナリストの裏ブログ

表ブログに書けない、書く必要もないドーデモ話をつらつらと。

木の花ドーム

2006-03-30 17:30:06 | 森林モノローグ

宮崎市内に木の花ドームという木造ドームがある。
なんでも木花という地名があり、木造だから付いた名前らしい。
すべて宮崎県産材を使っているという。

青島観光に行く途中に見えて、木造ドームだと聞いて、寄ってみた。
しかし驚いたのは、近づけば近づくほど、コンクリートのドームがクローズアップされたことである。外回りは、完全に鉄筋コンクリートの打ちっぱなし。それも偉容を誇るがごとく、壁面がコンクリート。ドームの膜面も、鉄骨が見える。

中に入って、ようやくドームの骨組みが大規模集成材であることがわかるのだが、それも継ぎ手に巨大な鉄骨がむき出し。指摘されなければ木造だと気づかないほどだ。

どうして木を隠した木造ドームなんだ? ドーム前には説明版があったが、そんなもの、通常の人は読まないだろう。
もしかしたら、木造だと知られると、利用者が危険を感じて嫌がるとか
大規模集成材に金を使いすぎて、内装外装に金を掛けられなかったとか

私は、ドームを木造にする価値はあまりないと思う。機能性なら、鉄筋コンクリートで十分。ただ木造であることに価値がある。アピールの点だ。
それなのに、木造であることが目立たないなんて。

中は野球場になっていて(でも、広さや高さから公式試合は無理そう)、人工芝も敷いてある。しかし人ッ気はゼロだった。